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ご注意 (1) 本書に掲載してある技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するためのもので、その使用

に際しての当社および第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。

(2) 本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。 (3) 本書の内容については、お断りなく変更することがあります。 (4) 本書の内容については万全を期しておりますが、万一不可解な点や、誤り、お気づきの点がご

ざいましたら、ご一報くださいますようお願いいたします。 PROSEC, TOSLINE, TOSDICは、株式会社 東芝の登録商標または商標です。 IBMは、International Business Machines Corporationの登録商標です。 Microsoft, Windows and Windows NTは、米国Microsoft Corporationの米国および他の国における登録商標です。 Ethernet/イーサネットは、日本における富士ゼロックス株式会社の登録商標です。 DeviceNetは、Open DevixeNet Vender Association Inc. の登録商標です。

© TOSHIBA CORPORATION 2004. All rights reserved

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6E8C4679 i

安全上のご注意 製品および取扱説明書には、お使いになるかたや他の人への危害と財産の損害を未然に防ぎ、製品を

安全に正しくお使いいただくために、重要な内容を記載しています。 次の内容(表示・図記号)を良く理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。

●表示の説明

危険 取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡または重傷を受ける可能性が想定される場合。

注意 取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の傷害や軽傷を受ける可能性が想定される場合、および物的損害のみの発生が想定される場合。

(注) 1. 重傷とは、失明、けが、やけど(高温・低温)、感電、骨折、中毒などで後遺症が残るもの、

および治療に入院や長期の通院を要するものをさす。 2. 傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、けが、やけど、感電などをさす。 3. 物的損害とは、財産・資材の破損にかかわる拡大損害をさす。

●図記号の説明

禁止(してはいけないこと)を示します。 具体的な禁止内容は、○の中や近くに絵や文章で示します。

強制(必ずすること)を示します。 具体的な強制内容は、●の中や近くに絵や文章で示します。

注意を示します。 具体的な注意内容は、△の中や近くに絵や文章で示します。

(注) 本体表示に合わせて、禁止、強制、注意の説明内容が変わります。

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ii エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編

1. 本体警告表示ラベルの確認

本体警告表示ラベルが貼付けられていることをご確認ください。 もし、ラベルが紛失していたり、汚損により見にくいときは、当社サービス部門へご連絡ください。

2. 設置時における安全上の注意

危険

注意

装置に設けられている通風口、吸排気口はふさがないでください。 過熱などにより火災や故障の原因となります。

禁 止

次の環境での設置および保管はさけてください。 ・ じんあいの多い場所 ・ 腐食性ガス(SO2、H2S)、可燃性ガスの発

生する場所 ・ 許容値を超える振動、衝撃のある場所 ・ 急激な温度変化により結露するような場所 ・ 設置条件から外れる低温または高温 ・ 設置条件から外れる高湿度 ・ 直射日光の当たる場所 ・ 強い電波や磁界を発生する機器の近く

強 制

装置は、保守・点検の容易な場所に設置してください。 故障時の復旧に支障がでて、大きな事故に発展する恐れがあります。

強 制

コネクタや端子台へ定格電圧以上(100VAC等)の高電圧を印加しないでください。また、極性を誤らないでください。 感電や火災の原因となります。

強 制

伝送路は、必ず伝送路(セグメント)毎に専用のD種接地をしてください。 接地は、1点接地としてください。 伝送エラーの原因となります。 感電や火災の原因となります。

強 制

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6E8C4679 iii

3. 保守点検時における安全上の注意

危険

注意

システムの据付・配線時に、本書に記載されている設置条件を守らない場合、本来の性能が満たせないだけでなく機器の誤動作や故障の原因になります。

強 制

ユニットやベースユニットから取り外したボードやモジュールは、接地された机の上に導電性マットまたは導電袋(予備ボードなどの入った袋)を敷きその上に置いてください。 静電気などにより部品を壊す恐れがあります。

強 制

装置、ボードに触れる前には、接地された金属に触れて人体に帯電している静電気を放電させてください。 静電気により、装置の誤動作や故障の原因となります。

強 制

装置やボードを落としたり、ぶつけたり、また、これらに強いショックを与えないでください。故障の原因となります。

禁 止

モジュールやボードの抜差し、機器の接続の際は、必ず電源を切ってください。 感電による事故や装置の故障の原因となります。

強 制

配線後、モジュールを着脱するときは、必ず外部電源が切れていることを確認してください。モジュールの外部端子台裏面にも電極が現れ、感電の恐れがあります。

強 制

モジュールの取り付けは、必ず外部電源が切れていることを確認してください。 モジュール故障や感電する恐れがあります。

強 制

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iv エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編

4. 寿命部品交換時における安全上の注意

危険

5. 日常使用時における安全上の注意

危険

装置やモジュール、ボードの汚れは、柔らかい布でふいてください。 汚れがひどい場合は、水でぬらした布を固くしぼってふいてください。 汚れたままにしておくと、誤った判断や誤操作の原因になります。

強 制

装置やモジュール、ボードの汚れを落とす場合、ベンジンやシンナーなどは使用しないでください。 装置のパネルやモジュール、ボードの変形や変色の原因となります。

禁 止

装置に電源ヒューズや警報ヒューズがある場合、これを交換するときには、必ず事前にその装置のスイッチをOFFにしてください。 感電や火災の原因となります。

強 制

電源の容量、周波数、電圧および変動率が、装置の仕様に適合するか確認してから使用してください。 適合しない場合は、装置本来の性能が得られないだけでなく、装置を破損したり、過熱により、火災などの原因となります。

強 制

装置の周囲温度や内部温度が異常に上昇したり、装置に故障が生じた場合には、使用をやめて装置の電源を切り、最寄りの当社サービスステーションに連絡してください。 そのままの状態で使用すると、過熱により火災などの原因となります。

強 制

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注意

6. 輸送・保管・廃棄時における安全上の注意

注意

製品を破棄する場合は、地方自治体の条例または規則に従ってください。

強 制

製品の輸送、保管は、導電性袋にいれ、さらに梱包して行ってください。 故障の原因となります。

禁 止

モジュール内部のIC部品や端子、コネクタ、はんだ面等、操作部(モジュール内部の設定スイッチ)以外に手を触れないでください。 IC、LSIなどが静電破壊し、故障の原因になります。また、部品のリード線の末端での受傷、高温部品での火傷の恐れがあります。

禁 止

電源コードやケーブルは無理に折り曲げたり、引っ張ったり、ねじったりしないでください。断線や発熱の原因となります。

禁 止

装置本体などのすきまから金属類を差し込んだり、クリップなどを落としたりしないでください。 火災などの原因となります。

禁 止

装置やモジュール、ボードの分解や改造をしないでください。 装置の安全性が失われるだけでなく、装置の誤動作や故障の原因となります。

禁 止

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vi エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編

用途制限 ■ この製品は、人の生命に直接関わる装置など(注1)を含むシステムに使用できるよう開発・製作

されたものではないので、それらの用途に使用しないでください。 ■ この製品を、人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステム(注

2)に使用する場合は、システムの運用、維持、管理に関して、特別な配慮(注3)が必要となるの

で、当社営業窓口に相談してください。

(注1) 人の生命に直接関わる装置などとは、以下のものをいいます。 ・生命維持装置や手術室用機器などの医療用機器

(注2) 人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステムとは、以

下のようなものをいいます。 ・原子力発電所の主機制御システム、原子力施設の安全保護系システム、その他安全上重要

な系統およびシステム ・集団輸送システムの運転制御システムおよび航空管制制御システム

(注3) 特別な配慮とは、当社技術者と十分な協議を行い、安全なシステム(フールプルーフ設計、

フェールセーフ設計、冗長設計するなど)を構築することをいいます。

免責事項 ■ 火災、地震、第三者による行為、その他の事故、使用者の故意または過失、誤用、その他異常な条

件下での使用により生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ この製品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、記憶内容

の変化・消失など)に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ 取扱説明書に記載された内容を守らずに生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ 接続機器との組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ お客様作成のアプリケーションプログラムとの組合せによる誤動作などから生じた損害に関して、

当社は一切責任を負いません。

お願い

携帯電話やPHSは、運転中の製品本体および各種伝送ケーブル、I/Oバスケーブルなどから1m以上

離れたところでご使用ください。システムが誤動作する恐れがあります。

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はじめに

この文書は、統合コントローラ Vシリーズのエンジニアリングツール2(以下V-Toolと略す)のアドインソフトウェア:インターロック診断パッケージの取扱説明書です。

本製品を使用すると、「この回転機が起動できないが何の条件が成立しないのか」、また「この集塵機が自動的に停止したが、何の条件が原因だったのか」というプラント運転者の要求に即座に答えることのできるインターロック診断画面を容易に提供することができます。これまでのインターロック診断のように、専用のグラフィカル画面をシステム毎に作成したり、プログラミングツールを開いてその複雑なインターロック回路から原因を探る必要もありません。

‘インターロック診断パッケージ’は、ユーザがLD回路で作成したインターロック回路の現在および過去最新の不成立要因を診断し、その要因接点だけからなるコンパクトなLD回路を自動的に作成し、オンライン表示する機能です。インターロック回路が多段に構成されている場合でも、自動的にバックトラックして、その原因接点を発見します。要因接点が複数ある場合、トリガとなった接点を特定します。

製品名 製品コード インターロック診断パッケージ 日本語版 GET9PJ1SS Permissive Fault Diagnosis Package 英語版 GET9PE1SS

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はじめに

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編 viii

この文書の内容は次のとおりです。 第1章 インターロック診断パッケージのセットアップ

1.1 適合するコントローラ 1.2 必要なハードウェアとソフトウェア 1.3 セットアップ手順 1.4 アンインストール手順

第2章 診断可能なインターロックプログラムの作り方 2.1 インターロックのグルーピング 2.2 インターロックのプログラミング

第3章 インターロック診断画面の使い方 3.1 起動方法 3.2 ライセンスパスワードの設定 3.3 インターロック・オーバビュー画面 3.4 インターロック・グループ画面 3.5 インターロック・変数画面 3.6 便利な使い方

関係する文書として次があります。必要に応じてご覧ください。

■V-Toolの取扱説明書

・セットアップ編 :6E8C4439(日本語版) ,6F8C1011(英語版)

・基本編 :6E8C4412(日本語版) ,6F8C1006(英語版) ・命令語説明書 :6E8C3787(日本語版) ,6F8C0865(英語版)

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CONTENTS安全上のご注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ⅰ

はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ⅶ

第1章 インターロック診断パッケージの セットアップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

1.1 適合するコントローラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1.2 必要なハードウェアとソフトウェア・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 1.3 セットアップ手順・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 1.4 アンインストール手順・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

第2章 診断可能なインターロックプログラムの 作り方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5

2.1 インターロックのグルーピング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 2.2 インターロックのプログラミング・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

第3章 インターロック診断画面の使い方・・・ 11 3.1 起動方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 3.2 ライセンスパスワードの設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 3.3 インターロック・オーバビュー画面・・・・・・・・・・・・・・・ 14 3.4 インターロック・グループ画面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 3.5 インターロック・変数画面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 3.6 便利な使い方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

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x エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編

CONTENTS

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第1章 インターロック診断 パッケージのセットアップ

1.1 適合するコントローラ

本製品が適合するコントローラは次のとおりです。コントローラの名前とバージョンをご確認ください。

製品コード 基本ソフトウェアVer. No. S3PU55A V02.76 以上 S3PU55B V02.76 以上

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第1章 インターロック診断パッケージのセットアップ

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編 2

1 1.2 必要なハードウェアとソフトウェア

• 必要なハードウェア 本製品は、V-Toolのアドインソフトウェアですので、V-Toolが適合するPC(パーソナルコンピュータ)が必要です。V-Toolが適合するPCやOSの条件については、V-Toolの取扱説明書[セットアップ編]をご覧ください。

• 必要なソフトウェア

本製品を使用するには、下記いずれかのV-ToolがインストールされているPCが必要です。 V-Toolのバージョンをご確認ください。

製品名 製品コード バージョン エンジニアリングツール2 - スタンドアロン版 – 日本語版

GET91J2SS V2.9.0以上

エンジニアリングツール2 - クライアント・サーバ版 – 日本語版

GET92J2SS V2.9.0以上

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1.3 セットアップ手順

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1 1.3 セットアップ手順

(1) ’インターロック診断パッケージ’のCDを、V-ToolがインストールされているPCにセットします。

(2) CDドライブ内の’SETUP.EXE’をダブルクリックして、セットアップフォームを開きます。

(3) セットアップ先のフォルダ名’V2PFD’の変更が必要ならば、変更します。 (4) 大きなボタンを押して、セットアップを実行します。 (5) 終了したら、Windowsのスタートメニュー<プログラム>で、<インタ-ロック診

断パッケージ>の項目が表示されていることを確認します。

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第1章 インターロック診断パッケージのセットアップ

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編 4

1 1.4 アンインストール手順

PC上から本製品を削除する場合は、下記の手順で行います。本製品のバージョンアップを行うには、まず下記の手順を行ったのち、新しいバージョンの本製品を1.3の手順でセットアップしてください。

[WindowsNT4.0]の場合 (1) Windowsのスタートメニュー<設定><コントロールパネル>をクリックします。 (2) <アプリケーションの追加と削除>をクリックします。 (3) タブ<インストールと削除>のリストにある、<インターロック診断パッケージ

>を選択し、ボタン[追加と削除]をクリックしてアンインストールを実施します。 [Windows2000,Windows Xp]の場合 (1) Windowsのスタートメニュー<設定><コントロールパネル>をクリックします。 (2) <アプリケーションの追加と削除>をクリックします。 (3) 左側の<プログラムの変更と削除>を選択した後、リストにある、<インターロ

ック診断パッケージ>を選択し、ボタン[変更/削除]をクリックしてアンインストールを実施します。

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第2章 診断可能なインター

ロック・プログラムの作り方

本製品を利用して、システム全体のインターロック信号を作成・監視・診断するための手順は次のとおりです。 Step1:インターロックのグルーピング プラント運転者がシステム全体のインターロック信号を効率よく診断・監視できるように、プラントの監視区分単位に名前を付けます。これを<インターロック・グループ>と呼びます。 Step2:インターロックのプログラミング 機器毎に、その起動または運転を許可するインターロック信号を出力するLD回路(インターロック回路)をプログラミングします。このとき、ファンクションブロック(DIAG_D)を接続し、<インタ-ロック・グループ>の番号を設定することで、診断・監視可能なインターロック回路として完成させ、通常のプログラムと同様にコントローラにダウンロードします。 Step3:インターロックのモニタリング 本製品の「インターロック診断」アプリケーションを起動すれば、下記モニタ画面が登場し、システム全体のインタ-ロック状態を診断、監視することができます。 • [インターロック・オーバービュー]画面

システム全体の<インターロック・グループ>のインタ-ロック状態をオンライン表示します。

• [インターロック・グループ]画面 ひとつの<インタ-ロック・グループ>が持つ、インタ-ロック信号の状態をオンライン表示します。

• [インターロック・変数]画面 ひとつのインタ-ロック信号(変数)の現在および過去最新の不成立の原因となった接点だけからなるコンパクトなLD回路を自動的に作成し、オンライン表示します。

この章では、Step1,Step2を具体的に説明します。本製品のライセンスがなくとも、V-Tool2(V2.9.0以上)があればStep1,Step2のプログラミング作業は可能です。

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第2章 診断可能なインターロック・プログラムの作り方

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編 6

2

2.1 インターロックのグルーピング

一般に、制御システムは多くの機器を持ち、コントローラ内にその起動や運転を許可するインターロック回路を作成します。 プラント運転者がシステム全体のインターロック信号を効率よく診断・監視できるように、プラントの監視区分単位に名前を付けます。これを<インターロック・グループ>と呼びます。

システム ステーション

ステーション

コントローラ

コントローラ

コントローラ

コントローラ

インターロック・グループ 1

インターロック・グループ 32

インターロック・グループ 1

インターロック・グループ 32

インターロック信号

インターロック信号

インターロック信号

インターロック信号

<インタ-ロック・グループ>は、適用コントローラ1台あたり最大32個まで設けることができます。 <インターロック・グループ>は、システム内でユニークな名前を持ちます。

システム全体のインターロック・グループを決めたら、以下のようにグループ名を登録してください。 (1) V-Tool(Ver2.9.0以上)を開き、希望するシステムを選択します。 (2) 希望するコントローラ(S3PU55)を含むハード構成が登録されていることを確認し

ます。 (3) 希望するコントローラ(S3PU55)にユーザコメントが付いていることを確認します。 (4) メニュー<ファイル><インタ-ロック・グルーピング>をクリックして、下記

ダイヤログを開きます。 (5) 希望するコントローラが登場するよう、スクロールします。 (6) インターロック・グループ名を入力します。 (7) ダイヤログを閉じます。

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2.1 インターロックのグルーピング

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2

• グループ名は最大128文字(半角換算)です。カンマ(,)を含むことはできません。 • グループ登録を削除するには、グループ名を削除(空文字登録)してださい。

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第2章 診断可能なインターロック・プログラムの作り方

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編 8

2

2.2 インターロックのプログラミング

一般的な機器の制御回路およびインタ-ロック回路の事例を下図に示します。

M300_RUNPB M300_STOPPB M300_RUN

M300_RUN

M300_PRM(*M300 の制御回路*)

M300_PRMC1

C2

C3

C4(* M300 のインターロック回路*)

M300_RUNは機器M300の運転指令で、<運転ボタンM300_RUNPBがON>,<停止ボタンM300_STOPPB が OFF> < インターロック信号 M300_PRM が ON> であれば、M300_RUNがONになり、以降自己保持されます。 この制御回路では、インターロック信号M300_PRMがOFFになればM300_RUNの自己保持は解かれOFFになります。インタ-ロック信号M300_PRMは、別のLD回路で定義され,これをインタ-ロック回路と呼びます。 機器M300が自動的に停止したとき、インタ-ロック回路の中のどのデバイスが原因であったのか診断・監視するためには、このインタ-ロック回路にファンクションブロックDIAG_Dを下図のように接続します。

M300_RUNPB M300_STOPPB M300_RUN

M300_RUN

M300_PRM(* M300 の制御回路 *)

M300_PRMC1

C2

C3

C4(* M300 のインターロック回路 *)

DIAG_D_1DIAG_D

BI BO

ENA

DSP

GRP

1

1

1

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2.2 インターロックのプログラミング

6E8C4679 9

2

インターロック回路が複数段に分かれている場合は、下図のように回路毎にDIAG_Dを接続します。

M300_RUNPB M300_STOPPB M300_RUN

M300_RUN

M300_PRM(*M300 の制御回路*)

M300_PRMC1

C2

C3

C4(*M300 のインターロック回路(メイン)*)

DIAG_D_2DIAG_D

BI BO

ENA

DSP

GRP

1

1

1

C1X1

X2

X3

DIAG_D_1DIAG_D

BI BO

ENA

DSP

GRP

1

0

1

(*M300 のインターロック回路(サブ)*)

• DIAG_Dの引数の意味は次のとおりです。

引数 データ型 意味 BI BOOL インタ-ロック回路入力 BO BOOL インタ-ロック回路出力 ENA BOOL インタ-ロック回路診断する(1),しない(0) DSP BOOL インタ-ロック診断画面に表示する(1),しない(0) GRP UINT インタ-ロック・グループ番号(1-32)

[ENAの注意点] ENAの値に関係なくBI入力は常にBO出力に転送しているので、インタ-ロック回路が断ち切られることは有りません。通常ENA=1ですが、ユーザがENA=0としてDIAG_Dの診断を無効にすることができます。 [DSPの注意点] インタ-ロック回路がメイン回路とその他のサブ回路に分かれている場合は、メイン回路でDSP=1とし、その他のサブ回路ではDSP=0として、インタ-ロック診断画面で注目すべきインタ-ロック信号だけを表示することができます。 [GRPの注意点] GRPは<インタ-ロック・グループ>の番号であり、すでに<インタ-ロック・グループ>に名前を登録した番号を使用すれば、該当インタ-ロック信号がこの<インタ-ロック・グループ>として表示・監視されるます。逆に<インタ-ロック・グループ>として未登録の番号をGRPを設定すると、制御演算は行われますが、インタ-ロック診断画面に表示されない点に注意してください。

・DIAG_Dで診断可能なインタ-ロック回路の仕様は次のとおりです。 (1) 引数BIには、A接点,B接点,接点フォース、左母線、水平・垂直接続線からなるLD

回路を接続すること。 (2) 引数BIに接続するLD回路の接点数は1個以上,32個以内であること。

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第2章 診断可能なインターロック・プログラムの作り方

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編 10

2

(3) 引数BIに接続するLD回路の接点のデバイス変数は、非ポインタのBOOL型、かつインデクス修飾なし、かつ直接入出力変数以外、であること。

(4) 引数BOには、すぐ右隣りにノーマルコイルを接続すること。 (5) 引数ENA,DSP,GRPには、範囲内の定数を与えること。 (6) DIAG_Dで診断するインタ-ロック回路は、POU種類のうちプログラム(Program)

上でのみ記述し、ファンクション(Function)やファンクションブロック(Function Block)上では記述しないこと。

(7) DIAG_Dで診断するインタ-ロック回路は、MS(メインスキャン),HS(高速スキャン)、SS(超高速スキャン)のプログラムとして、必ず毎処理周期動作させること。IF文などの構造文やブラケット命令の条件動作の配下に置かないこと。

(8) 同じ<インタロック・グループ>属するインタ-ロック回路は、同じタスク(MS,HS,SS)配下に作成すること。 良い例: インターロック・グループ8(GRP=8)に属するインタ-ロック回路を、

MS10,MS100,MS155に作成した。 悪い例: インターロック・グループ11(GRP=11)に属するインタ-ロック回路を、

MS10,MS100,HS2に作成した。 (9) DIAG_Dで診断するインタ-ロック回路のコイル出力は、他の制御回路、または他

のDIAG_Dで診断するインタ-ロック回路内ではA接点で参照すること。 ・上記(1) - (6)の仕様を満たさない回路を保存しようとすると、コンパイルエラーとして適切なメッセージが表示、記録されます。(7) - (9)の仕様を満たさない回路の場合、コンパイルは正常に終了し、コントローラにダウンロードが可能ですが、適切な診断結果を得られないので注意してください。 • DIAG_Dで診断可能なインタ-ロック回路は、V-Tool (V2.9.0以上)を使って作成し

ます。ファンクションブロック<DIAD_D>はライブラリ<標準FB(インターロック)>に含まれています。通常のLD回路と同様に、プログラムエデイタを使用して編集、保存、ダウンロードしてください。

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第3章 インターロック診断 画面の使い方

3.1 起動方法

本製品のインターロック診断を起動するには、次の方法があります。 (1) V-Toolのプロダクトビューで、メニュー<インターロック・オーバービュー>をク

リックする。

(2) Windowsのスタートメニューで、<プログラム><インタ-ロック診断>をクリ

ックする。 (3) Windowsのスタートメニューで、<プログラム><コマンドプロンプト>をクリ

ック,下記いずれかのコマンドを入力する。 • [インターロック・オーバービュー] 画面を起動する

“{Installed Path Name}¥V2PFD.EXE” • [インターロック・グループ] 画面を起動する

“{Installed Path Name}¥V2PFD.EXE {Group Name}” • [インターロック・変数] 画面を起動する

“{Installed Path Name}¥V2PFD.EXE {Group Name},{Device Variable Name}”

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第3章 インターロック診断画面の使い方

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編 12

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(3)のコマンドは、同一PC上の他のユーザアプリケーションから起動するために設けられています。 コマンドはダブルクォーテーション(“)に始まり、ダブルクォーテーションに終わることに注意してください。 {Installed Path Name}は、本製品をインストールしたときのフォルダの絶対パス名です。 {Group Name}は、インタ-ロック・グループ名です。V2PFD.EXEの次に半角スペースを入れることに注意してください。 {Device Variable Name}は、インタ-ロック信号、すなわちインタ-ロック回路の出力変数名です。{Group Name}の次に半角カンマ(,)を入れることに注意してください。 インタ-ロック診断の‘システム’はV-Toolが選択している現在の‘システム’を選択します。 したがってV-Toolが起動していないと本製品は起動できないことに注意してください。

コマンド例:

{Installed Path Name}=C:¥Program Files¥V2PFD {Group Name}=第3コイラ {Device Variable Name}=P100_PRM であれば、各コマンド文字列は次のようになります。 “C:¥Program Files¥V2PFD¥V2PFD.EXE” “C:¥Program Files¥V2PFD¥V2PFD.EXE 第3コイラ” “C:¥Program Files¥V2PFD¥V2PFD.EXE 第3コイラ,P100_PRM”

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3.2 ライセンスパスワードの設定

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3.2 ライセンスパスワードの設定

本製品は、PC1台毎に1つの実行ライセンスが必要です。 本製品を起動すると、ライセンスパスワードが未設定の間は、下図のダイヤログが起動されます。

これをキャンセルすれば初回起動から14日間は実行することができますが、これを超えると、ライセンスパスワードの入力なく起動することはできなくなります。御購入いただいたライセンス数のパスワードを御用意しておりますので、パッケージ同梱の説明書に従い、当社よりライセンスパスワードを入手、ダイヤログに設定してください。一度パスワードを設定すれば、該当PCがライセンスが保持しますので、バージョンアップ等でパスワードの再入力を求められることはございません。なお、一旦ライセンスを保持したPCの破損やリース返却等で、本製品を移設する必要が生じた場合には、御客様にその旨文書(メール可能)をいただいて、パスワードを再発行しておりますので、同梱の説明書に従いお問い合わせください。

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第3章 インターロック診断画面の使い方

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編 14

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3.3 [インターロック・オーバービュー]画面

本製品を起動して、初めに表示される画面で、システム全体の<インタ-ロック・グループ>のインタ-ロック状態をオンラインモニタ表示します。この画面は常に1枚だけ開きます。

各フィールドの意味は次のとおりです。 フィールド名 意味

コントローラ コントローラのコメントを表示します。 グループNo. コントローラ配下のインタロック・グループNoを表示します。 グループ名 コントローラ配下のインタロック・グループ名を表示します。 現在 該当グループのインタロック信号がすべて成立しているとき緑、

そうでないとき赤で表示します、 過去最新 該当グループのインタ-ロック信号において、OFFに変化した信号の過去最

新の時刻を表示します。

• 各フィールドのタイトルをクリックすると、そのフィールドデータの昇順にリスト表示します。

• ボタン[オプション]をクリックすると、インタロック診断画面全体のリフレッシュ周期を変更できます。

• リスト内の行をクリックすると、関係する[インターロック・グループ]画面を開きます。

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3.4 [インターロック・グループ]画面

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3.4 [インターロック・グループ]画面

ひとつの<インターロック・グループ>に属するすべてのインタ-ロック信号(変数)の状態をオンラインモニタ表示します。この画面は常に1枚だけ開きます。

各フィールドの意味は次のとおりです。 フィールド名 意味

現在 該当インタ-ロック変数が現在成立しているとき緑、 そうでないとき赤で表示します。

過去最新 該当インタ-ロック変数がOFFに変化した過去最新の時刻を表示します。 変数(コイル) 該当インターロック変数の名前です。インタ-ロック回路で出力しているコイ

ルを指します。 コメント 該当インターロック変数のデバイスコメントです。

• 各フィールドのタイトルをクリックすると、そのフィールドデータの昇順にリスト表示します。

• [検索]のボックスで文字列入力すると、その文字列を含むインタ-ロック変数名またはコメントを検索、表示します。

• リスト内の行をクリックすると、関係する[インターロック・変数] 画面を開きます。 • ここで表示されるインタ-ロック信号(変数)は、「2.2 インタ-ロックのプログラ

ミング」で説明したように、DIAG_Dの引数DSPを1に設定したインタ-ロック回路出力のデバイス変数である点に注意してください。

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第3章 インターロック診断画面の使い方

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編 16

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3.5 [インターロック・変数]画面

ひとつのインタ-ロック変数について、現在および過去最新の不成立の原因診断結果をLD回路でオンライン表示します。 この画面は、最大5枚まで同時に開くことができます。

・[現在]

• 現在、インタ-ロック変数が成立しているとき、不成立の原因診断は行わず、「こ

の条件は成立しています.」と表示します。 • 現在、インタ-ロック変数が成立していないとき、原因診断を行い、その原因接点

だけから成るLD回路を表示します。 この診断は「3.3 インターロック・オーバービュー」のオプションで設定した周期で行なわれ、結果、LD回路は自動的に更新されます。

ユーザは、このLD回路を見て、 • <現在、インタ-ロックが成立しない原因の接点はなにか> • <どの信号(変数)が成立すればインタ-ロックが成立するのか> を端的に知ることができます。

下図の例では、Q1をOFFにしている原因接点はC2,C3,C7,C8であると診断します。接点C4,C6はOFFですが、接点C1がONなので、Q1をOFFならしめる原因ではありません。

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3.5 [インターロック・変数]画面

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実際、接点C4,C6が変化してもQ1に影響しないからです。 診断結果は、原因接点C2,C3,C7,C8だけで構成するLD回路をグラフィカルに表示します。この診断結果から、接点C2,C7,C8のいずかひとつと接点C3がONになれば、Q1が成立することが容易に理解できます。 もし、インタ-ロック回路が多段に構成されているケースでも、インタ-ロック回路にDIAG_Dを適切に接続すれば、バックトラッキングし、診断結果は一つのLD回路で表現されます。

DIAG_D

DIAG_D_1C1

C4 C5 C7

C2

C8 C10

Q1

コントローラのインターロック回路例

不成立診断結果

C2

C7

C8

Q1

C3

C3

C6

C9

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第3章 インターロック診断画面の使い方

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編 18

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• [過去最新]

• 過去に、インタ-ロック変数がOFF変化したときの最新記録がなければ、不成立の

原因診断は行わず、「過去の診断情報は初期化されています.」と表示します。 • 過去に、インタ-ロック変数がOFF変化したときの最新記録があれば、不成立の原

因診断を行い、その原因接点だけから成るLD回路を表示します。さらに原因接点の中で、インタ-ロック変数をOFF変化させたトリガを特定しマークします。

この診断は「3.3 インターロック・オーバービュー」のオプションで設定した周期で行なわれ、結果、LD回路は自動的に更新されます。 ユーザは、このLD回路を見て、 • <過去最新において、インタ-ロック信号が不成立になった原因接点はなにか.> • <その接点の中で、最終的にトリガになった接点はなにか.> • <その時刻はいつか.>

を端的に知ることができます。 下図の例では、Q1をOFFにしている原因接点はC2,C3,C7,C8であると診断します。接点C4,C6はOFFですが、接点C1がONなので、Q1をOFFならしめる原因ではありません。実際、接点C4,C6が変化してもQ1に影響しないからです。 診断結果は、原因接点C2,C3,C7,C8だけで構成するLD回路をグラフィカルに表示します。さらに、原因接点の中で、Q1がONからOFFに変化したとき、同様に変化した接点を特定します。この接点が最終的にQ1をONからOFFに変化させたトリガ接点です。この例では、トリガーは接点C7と接点C3であり、グラフィカルに枠で囲んで表示しています。

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3.5 [インターロック・変数]画面

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もし、インタ-ロック回路が多段に構成されているケースでも、インタ-ロック回路にDIAG_Dを適切に接続すれば、バックトラッキングし、診断結果は一つのLD回路で表現されます。

DIAG_D

DIAG_D_1C1

C4 C5 C7

C2

C8 C10

Q1

コントローラのインターロック回路例

不成立診断結果

C2

C7

C8

Q1

C3

C3

C6

C9

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第3章 インターロック診断画面の使い方

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3.6 便利な使い方

インタ-ロック診断画面には、これまで説明した他に、次の機能があります。 • 画面の位置と大きさの再現

[インターロック・オーバービュー], [インターロック・グループ] ,[インターロック・変数]の各画面は、閉じたときの位置と大きさを記憶し、次回表示時に再現します。

• 画面の自動レイアウト [インターロック・変数]のボタン[レイアウト]をクリックすると、スクリーン左上に[インターロック・オーバービュー], スクリーン右 上に[インターロック・グループ] ,スクリーン中央下に[インターロック・変数]を自動的に配置します。[インターロック・オーバービュー]の高さをベースに配置位置を計算するので、[インターロック・変数]の画面を大きく表示したければ、[インターロック・オーバービュー]の高さを小さくして、ボタン[レイアウト]をクリックしてください。

• グラフィックのスプリッタ移動と再現 [インターロック・変数]の[現在]/[過去最新]の間のスプリッタは、マウスでドラッグすれば上下に移動することができます。 閉じたときスプリッタ位置を記憶し、これを次回再現します。

• グラフィックの拡大・縮小 [インターロック・変数]の拡大・縮小アイコンをクリックすれば、[現在]/[過去最新]のグラフィックビューを拡大・縮小することができます。閉じたとき拡大率を記憶し、これを次回再現します。

• フォント属性の変更 [インターロック・オーバービュー], [インターロック・グループ] ,[インターロック・変数]の各画面において、中央のビュー以外のスペースを右クリックし、メニュー<フォント>を選択すれば、中央のリストまたはグラフィックで使用しているフォントの属性 (フォント名、大きさ、ボルド等)を変更することができます。

• デバイス変数のプロパティ表示 [インターロック・変数]の[現在]/[過去最新]のグラフィックビューに登場するデバイス変数を右クリックし、メニュー<デバイス変数プロパティ>を選択すれば、デバイス変数の属性(定義域、データ型等)を知ることができます。

• デバイス変数のクロスリファレンス検索とプログラムエデイタへのジャンプ [インターロック・変数]の[現在]/[過去最新]のグラフィックビューに登場するデバイス変数を右クリックし、メニュー<クロスリファレンス検索>選択すれば、そのデバイス変数の参照個所を検索、表示します。さらに検索結果をダブルクリックすると、該当のプログラムエデイタをオンラインで開くことができます。

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統合コントローラ Vseries

エンジニアリングツール2 インターロック診断パッケージ編

2004年 9月 30日 第1版発行 4679.1.0409

電力・社会システム社

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