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■入稿データ作成に使用できるソフトウェア
ポストカードデータ入稿に使用できるソフトウェアは以下の2
種類があります。
◯Adobe Illustrator:8 ~ 10・CS ~ CS4(推奨CS3)
◯Adobe Photoshop:5・6・CS2
それぞれのソフトウェアのサブバージョンは、必ずデータ作成
の時点で最新のものを使用してください。
例1)Illustratorの場合:8→₈.₀.₁、9→₉.₀.₂……CS4→₁₄.₀.₀
例2)Photoshopの場合:5→₅.₀.₂、6→₆.₀.₁……CS2→₉.₀.₂
■入稿データ作成に使用できるフォント
Illustrator上でアウトライン化(Photoshopではラスタライ
ズ)できるフォントであれば全て使用可能です。アウトライン
化すると文字の縁がギザギザ(低解像度のように)になったり、
文字が消えて孤立点になってしまうフォントは使用できません。
■最終的にどのソフトで仕上げるか決定する
IllustratorとPhotoshopどちらのソフトウェアもお持ちであ
れば「Illustratorで作成したものに、スキャンした作品の画像
等をPhotoshopで加工して貼り込む」という作成方法が修正
のしやすさなどからお勧めです。
■サイズとレイアウトの決定(塗り足しの考慮)
当社のポストカードのサイズにはSサイズ(₁₀₅㎜×₁₅₀㎜)とL
サイズ(₁₀₀㎜×₂₂₀㎜)の2種類がありますので、まずどちらの
サイズを使用するのかを決定します。サイズが決まったらそれ
を縦長に使用するのか横長で使用するのかを含め、全体のレイ
アウト(文字、写真、地図などの配置)を決定していきます。もし、
写真などがハガキの縁にかかってくるような場合や、ハガキ全
体に背景色を入れる場合などは「塗り足し(右囲み内『塗り足し
とは』参照)」を考慮する必要があります。塗り足しを作るこ
とにより印刷物の端をきれいに仕上げることができますが、そ
の半面、はみ出させた部分は切り落とされてしまうので、写真
の端の部分を切れない場合はレイアウトに工夫が必要です。ま
た、これとは逆に仕上がりから少し離して配置する場合は、最
低3㎜は仕上がり線から離すようにします。余白が1㎜程度で
は裁断時の誤差で切り落とされてしまう可能性が高くなります。
■表と裏のデータを別のファイルで作成する
表面と裏面のデータは必ず別々のファイルで作成してください。
Illustrator CS4で作成の場合、1つのファイルで複数のア
ートボードを作成することが可能ですが、現時点(2009年
10月)ではこのようなデータの印刷には対応しておりません
ので特にご注意下さい。
■仕上がりの「天」を上にしてデータ作成
横長のレイアウト、縦長のレイアウトどちらの場合でも必ず天
を上にして作成してください。仕上がりの状態に合わせてあら
かじめ回転させる必要はありません。下の図のⒶようなレイア
ウトでもⒷのようにして作成する必要はありません。Ⓐの状態
のままで作成して下さい。
ポストカードデータ作成ガイド
データ作成前の準備
印刷物の仕上がりギリギリまで印刷する必要がある場合、仕上がり線ちょうどに画像等を配置する
のではなく、わざと仕上がりの外にはみ出して配置して、断裁の誤差によって仕上がりの周辺に無印刷部分ができてしまうのを防ぐ方法です。通常は仕上がりの3㎜外側まではみ出させます。
塗り足しとは
①仕上がりぴったりに 画像を配置してしまうと……
③わざと仕上がり線からはみ出させることによって 裁断の誤差による無印刷部分の出現を防ぐ
②わずかな裁断の誤差でも 白い部分が出来てしまう
方向Ⓐ 方向Ⓑ㊤
㊤
㊦
㊦
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Illustrator Photoshop
ここではIllustratorをメインに使用して作成していく場合と
Photoshopをメインに使用する場合とにわけて、特にポスト
カード印刷用のデータを作成する場合の注意点を中心に順を追
って説明しています。各ソフトウェアの基本操作について詳し
くは、ソフトウェアのマニュアルまたはオンラインヘルプを参
照してください。また、お使いのソフトウェアとのバージョン
およびプラットフォームの違い(MacとWinの違い)につい
てもマニュアルなどで確認してください。
■アートボードのサイズをA4に設定する
Illustratorのアートボードのサイズは、実際にポストカード
を印刷する時のサイズには影響しませんので、作業のしやす
さを考慮してA4に設定します。逆にポストカードの仕上が
りサイズと同じに設定してしまうと、アートボードの外側に
ある塗り足し部分が認識されなくなってしまう恐れがありま
すので、最小でもトンボの外側までの大きさは確保するよう
にしてください。
■カラーモードを設定する(基本はCMYK)
①[CMYK]モードで作成:[CMYK]モードは印刷で使用
するインクである「シアン=C、マゼンタ=M、イエロー=Y、
ブラック=K」にそのまま対応したモードなので、特に理由
がない限りこのモードで作業をはじめます。
②[RGB]モードで作成:[RGB]モードで作成した場合、そ
のままでは印刷データとして使用できないため、最後に
[CMYK]モードへの変換が必要になります。このとき、両
モード間で完全な対応関係にないため色の変化が起こり、ポ
ストカードが当初のイメージ通りの色で印刷されないことが
あります。このことから特別な事情がない限りは[CMYK]
モードで作業を開始されることをお薦めします。もし、
[RGB]で作業を開始した場合は、最終的な色の変化を想定
して各オブジェクトのカラーを調整して指定する必要があり
ます(配置画像においても同様の作業が必要です)。
※Illustrator 8以下での注意点
バージョン8以下ではもともとカラーモードの区別がないた
め[RGB]と[CMYK]のオブジェクトが混在してしまう
恐れがあります。これを防ぐには最終段階でドキュメント情
報などで[RGB]オブジェクトが残っていないかチェック
する必要があります。
Illustratorで作成
■サイズ、カラーモード、解像度を設定する
①サイズの設定
[ファイル]から[新規...]で新規書類を作成します。書類
の幅と高さは作成するポストカードの仕上がりサイズに上下
左右6㎜(片側3㎜)ずつ足した大きさに設定します(例:S
サイズ縦の場合=横₁₁₁㎜×縦₁₅₆㎜)。この足した部分が「塗
り足し」になります。Photoshopでの作成の場合「塗り足
しを含めたサイズ」で作業することに注意してください。仕
上がりぴったりまでしかないデータでは印刷できません。
②カラーモードの設定─4色面の場合
カラーモードは最初から[CMYK]で作成する事をお薦め
しますが、Photoshopの場合、デジタルカメラデータおよ
びスキャンデータの取り込みや、フィルタを使用する場合
などで[RGB]モードが必要とされる場合が多くあります。
作成するポストカードの内容によってどちらで始めるか選択
してください。もし[RGB]で作成し始めた場合は、最終
的に[CMYK]モードに変換する(そのままでは印刷デー
タとして使用できません)ことを考えてあらかじめ色を調節
しておくことが必要になります。[RGB]から[CMYK]に
色を変換した場合、基本的に少し色が褪せた感じになります。
③カラーモードの設定─1色(宛名)面の場合
通常はグレースケールに設定して作業します。文字、地図等
の階調のないものしかない場合はモノクロ2階調を選択した
方がきれいに仕上がる場合もあります。
④解像度の設定
4色面および1色面ともに通常は350 ~ 400dpiで十分
ですが、小さな文字が多い場合や地図が細かい場合は、最
高600dpiまでの範囲で解像度を高めに設定してください。
また、モノクロ2階調を使用する場合は必ず1200dpiに設
定してください。
新規ドキュメントサイズの設定とカラーモードの設定
Photoshopで作成
ポストカードデータの作成
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Illustrator Photoshop
Illustrator Photoshop
■トンボをつける
トンボをつけずにデータ作成作業をはじめると、仕上がりか
らの距離が近すぎる(余白が足りない)状態のまま、もしく
は塗り足しが不足していることに気づかずにデータを作成し
てしまうことがあります。これらを防ぐためには必ず作成物
のサイズに合わせたトンボを作成し、各素材と仕上がりとの
距離を常に把握しながら作業するようにします。
トンボの作成方法①Sサイズを作成する場合は₁₀₅㎜ ⊗₁₅₀㎜のオブジェクト、Lサイズを作成する場合は₁₀₀㎜ ⊗₂₂₀㎜のオブジェクトを作成②オブジェクトを選択した状態で[フィルタ]→[クリエイト]→[トリムマーク]でトンボを作成(注)。CS4の場合は[効果]→[トリムマーク]で作成③作成されたトンボのカラー設定は「レジストレーション」になっているので、これを4色面の場合はCMYKすべて₁₀₀%に、1色面の場合はKのみ₁₀₀%(K以外は0%)に設定。CS4の場合は、先に[オブジェクト]→[アピアランスの分割]でトンボを編集可能な状態にしておく
(注)[オブジェクト]→[トリムエリア(トンボ)]は使用しないでください。
■フォント(書体)の選択と文字のアウトライン化
どのフォントを選択するかはデザイン上の問題と共に、そ
のフォントがアウトライン化できるかどうかも重要になり
す。文字を印刷する場合、データ上で使用されているフォン
トと同じものが出力側(プリンタ等)にインストールされてい
ないと、きれいに印刷されなかったり、全く何も印刷され
ないことがあります。これを防ぐために、文字のデータを
Illustrator上で図形オブジェクトに変換することを「文字
のアウトライン化」といいます。この時点ではまだアウトラ
■仕上がりと塗り足しの位置を確認する
Photoshopには編集中のデータ内にトンボを付ける機能は
ありませんので、ガイドを引いて目安にするか、塗り足し部
分のみ色を変えたレイヤーを作って(塗り足し確認用レイヤ
ーの作り方参照)、仕上がり線と各素材(写真や文字)との
位置関係を常に確認するようにしてください。一般的に、入
稿データに問題がある場合の多くが、仕上がりからの距離が
近すぎる(余白が足りない)、もしくは塗り足しが不足して
いるといった部分が原因となっていますので、作業中は特に
注意するようにしてください。
塗り足し確認用レイヤーの作り方
①仕上がりの大きさ(₁₀₅㎜×₁₅₀㎜)で新規書類を作成
②新規レイヤーを作成し全面に任意のカラー(ここではマゼ
ンタ₁₀₀%)を適用
③[イメージ]→[カンバスサイズ...]でドキュメントのサイ
ズを塗り足しを含めたサイズ(₁₁₁㎜×₁₅₆㎜)に変更
④新規レイヤーを②のレイヤーの下に作って②のレイヤーと
違うカラーを適用(ここではシアン₁₀₀%)
■Photoshop上での文字の使用について
Photoshop上で文字を使用する場合も、ラスタライズ
(Photoshop上でのアウトライン化にあたります)できな
いフォントは使用できませんが、Photoshopの場合、モニ
タ上で確認できる状態がほぼそのまま印刷されるときの状態
になりますので、この時点で文字の縁がギザギザで汚くなっ
てしまったり、指定したフォントのデザインと懸け離れた状
態になってしまう場合は、そのフォントは使用できないとい
うことになります。
文字の使用とフォントの選択
仕上がりサイズの決定とトンボの作成(塗り足しの確保)
③②
④
①
③
①
カラー面の場合
1色面の場合
②
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p共通
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tor
─Ph
oto
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p共通
Illustrator Photoshop
Illustrator─Photoshop共通
イン化はしません(最後に行います)が、お持ちのフォント
がアウトライン化できるかどうか分からない場合は、事前に
一度テストでアウトライン化してみます(やり方は[文字の
アウトライン化]参照)。この結果、文字の縁がギザギザに
なってアウトライン化されたり、文字が消えて孤立点になっ
てしまう場合はそのフォントはデータ作成には使用できない
ことになります。
■CMYKとRGBの混在に注意
「カラーモードの設定」のところでも触れたとおり、印刷デ
ータの作成ではCMYKカラー以外は使用できません。2つ
のカラーモードが混在している状態を後から直すのは非常に
手間のかかる作業になりますので、最初から混在しないよう、
カラー面の色を指定するときは必ずCMYKのカラーパレッ
トで指定するようにしましょう。また、1色面ではK(ブラ
ック)以外は使用しないようにします。仮に他の色を使用し
ていた場合、出力時にすべてその情報は破棄されてしまいま
すので、そこには何も印刷されません。
小さい文字や細い書体を多く使用している場合は、ドキュメ
ントの解像度を高め(600dpiまで)に設定すれば文字をハ
ッキリ見せることができるようになります。ただし、この解
像度の設定は新規にドキュメントを作成するときにあらかじ
め設定しておかないと効果がありませんので、最初に作成
に入るときに、使用する文字の大きさ、書体の細さ(太さ)、
文字数などを考慮して解像度を決定してください。
■CMYKとRGBの色合いの違いに注意
PhotoshopではCMYKとRGBが混在することはありませ
んので、最初から最後まで[CMYK]で作成する場合は何
も問題ありません。最初は[RGB」で作成し、最終段階(ま
たは途中)でCMYKに変換する場合は、変換時に色合いが
大幅に変化する場合がありますので、[RGB]で作業してい
る段階でこの色の変化を見越した色の指定(調整)が必要に
なります。
文字やオブジェクトに色を指定する
スキャニングした画像やデジタルカメラで撮影したデータを加
工して配置する場合、いくつか注意しなければならないことが
あります。ここではまずIllustratorとPhotoshopで共通する
部分が多い、配置前までの処理について一緒に説明します。
■使用サイズ(解像度)でスキャニングする
フィルムや紙焼き(印画紙プリント)等からスキャニングする
場合、まずスキャンするときの解像度を、実際にポストカード
のデータに配置するときのサイズと解像度から設定します。サ
イズと解像度の関係は反比例しますので、スキャン原稿が配置
するときのサイズよりも小さい場合はスキャン時の解像度を高
く設定する必要があり、逆にスキャン原稿のほうが配置すると
きのサイズよりも大きい場合はスキャン時の解像度は低くす
ることができます。もし自分ではどう設定したらわからない
場合はPhotoshopの[画像解像度]を使うとすぐに分かりま
す。まず配置するときのサイズと解像度(普通は₃₅₀dpi)で新
規書類を作ります。ここでは仮に配置するときのサイズを60
㎜×50㎜、スキャン原稿のサイズを30㎜×25㎜と仮定しま
す。[イメージ]→[画像解像度]を選択すると出るウィンドウ
下部にある[画像の再サンプル]のチェックを外し、縦横サイ
ズと解像度が全てリンクして動くようにします。この状態で横
のサイズの欄にスキャン原稿の横サイズ「30㎜」を入力(こ
のとき単位を間違えないようにしてください)すると縦のサ
イズが約25㎜、解像度が約700dpiになると思います。この
時の700dpiがスキャン時に必要な解像度になります。スキャ
ン原稿と必要サイズの間に大きな差があるときは解像度が極
端な値になってしまうことがありますが、下限144dpi ~上
限800dpiぐらい(モノクロ2階調の場合は常に1200dpi)
の範囲で解像度を設定するようにしてください。
デジタルカメラで撮影したデータ等が■ 印刷で使用可能な解像度があるか調べる
先ほどの方法は、デジタルカメラで撮影したデータの解像度と
サイズが印刷用として足りているかどうかを調べるときにも
使えます。Photoshopでデジタルカメラのデータを開いたら、
先ほどと同じように[画像解像度]を選択し[画像の再サンプ
ル]のチェックを外します。横のサイズを配置時のサイズに変
更して解像度が350dpi以上あればそのデータは充分印刷用と
して使用可能ということになります。
スキャニングした画像やデジタルカメラで撮影したデータを配置する
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Illustrator
─Photoshop共通
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Illustrator
─Photoshop共通
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Illustrator Photoshop
Illustrator─Photoshop共通
■Illustratorに画像を配置する
①適正なサイズ(解像度)に変更する
Illustratorに画像を配置する場合は、前もって画像のサイズ
を配置するときのサイズに変更しておきます。Illustrator上
での配置画像の縮小は、見た目のサイズは小さくなりますが、
データのサイズ(容量)は減りませんので画像がフルカラー
で大きい場合に、無駄にIllustratorのデータが大きくなって
しまいます。あまりに巨大なファイルサイズは印刷時にトラ
ブルの原因になる可能性がありますので注意が必要です。
②カラーモードをCMYKにする
スキャンデータやデジタルカメラで撮影したデータのカラー
モードはRGBになっています。「新規ドキュメントのカラー
設定」のところでも説明しましたが、RGB→CMYK変更時
の色の変化を見越して色を調整した後、CMYKに変更します。
③EPSで保存する
保存形式は必ず「EPS」を選択します。保存時に選択でき
る「EPSオプション」の「エンコーディング」は[JPEG-
最高画質(低圧縮率)]を選択します。ただし、Illustrator8
以下を使用している場合は、[JPEG-最高画質(低圧縮率)]
ではなく[バイナリ]を選択して下さい。
④画像データをIllustrator上に配置し埋め込む
Illustrator上に配置した画像は「リンク」にするのではな
く「埋め込み」にします。特に[透明効果]を使用していた
場合は画像の埋め込みは必須です。[ファイル]→[配置...]
でウィンドウが開いたら配置する画像を選択し、[リンク]
のチェックボックスにチェックが入っていたら外します。ま
た、画像を埋め込むと元データとのリンク関係が切れるので、
■Photoshopに画像を配置する
①適正なサイズ(解像度)に変更する
Photoshopデータに画像データを配置する場合は、画像サ
イズの調整はもちろん、解像度も配置先の解像度と同じにし
ます。配置するデータの解像度が配置先よりも低い場合は配
置時に画像のサイズが小さくなり、逆の場合は配置時に画像
サイズが大きくなります。
②カラーモードをCMYKにする
←Illustratorと同様です。
③EPSで保存する
←Illustratorと同様です。
④画像データをPhotoshopに配置する
Photoshopへの配置はすべて埋め込みと同様の扱い(EPS
保存時に統合されます)になりますので[リンク]か「埋め
込み」かを考慮する必要はありません。
■最低限必要な解像度は?
通常、配置画像の解像度は最低で300dpiあれば使用可能です
が、配置するデータが300dpiに満たなかった場合でも、大体
30%減(およそ250dpi)ぐらいまでなら使用可能範囲内とな
ります。ただし、もとの画像の状態が悪い(ぼやけ気味、色
が浅いなど)場合や配置時に拡大しなければならないときは
300dpi以下の解像度では使用できないこともあります。
Illustrator9以上に配置する場合は、[JPEG-最高画質(低圧縮率)]を選択
Illustrator8以下に配置する場合は、[バイナリ]を選択
[プレビュー]は[Macintosh(8bit/pixel)]を選択※Windowsは[TIFF(8bit/pixel)]
チェックは全て外す
チェックは全て外す
チェックは全て外す
Illustrator9以上の場合
Illustrator8以下の場合
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Illustrator Photoshop
Illustrator Photoshop
配置元のデータを変更した場合は、必ず手動で配置し直して
ください。もし、頻繁に配置元データを変更する可能性があ
る場合は、作業途中はリンクのままにしておいたほうが作業
効率が良くなりますが、この場合も最終保存直前に必ず画像
を埋め込みに変更するようにしてください。
注)ここでの[埋め込み]はEPS保存時のオプションで選択できる[配置画像を含む]とは別の意味となります。逆にEPS保存オプションではこの部分がグレーになっていて選択できなければ全ての配置画像が埋め込まれていることになります。
■[透明効果]を含むフィルタの使用
[透明効果]を含む[フィルタ]や[効果]を使用する場合
はいくつか注意する点があります。[画像データの配置]の
ところでも触れましたが、配置画像は全て(直接フィルタを
使用していないところも)埋め込みにする必要があります。
また、[効果]→[ドキュメントのラスタライズ効果設定...]
の[解像度]は400dpi以上に設定してください。
■アウトライン化直前のデータを保存しておく
一度、全ての文字をアウトライン化してしまうと、文字が図
形オブジェクト扱いになってしまうので、修正が非常に困難
な状態になってしまいます。今後の修正やデータの再利用の
ことも考えて、全ての作業を終えたら、アウトライン化して
いないデータも最終データとは別に保存しておきます。
■文字をアウトライン化する
データ内の全てのロック(レイヤーのロックを含む)を解除
し、選択ツール(黒矢印)で全ての文字を選択(文字ツール
で選択した状態ではアウトライン化できません)したら[書
式]→[文字のアウトライン化]を選択します。[書式]→[フ
ォントの検索...]でフォント名が一つも存在しなければ全て
の文字がアウトライン化されています。
■各種フィルタの使用時の注意点
Photoshopのフィルタの中にはカラーモードをRGBにしな
いと使用できないものがあります。これらを使用するために
カラーモードを一時的にRGBに変更した場合は、最終保存
時にCMYKに戻してください。ただし、カラーモードの変
更を繰り返すと色合いが変わってしまったり、画像のシャー
プさが失われてしまう場合がありますので注意してください。
■ラスタライズ前データの複製を作る
PhotoshopはEPS保存時に全てのレイヤーが統合され、こ
のときに文字も一緒にラスタライズされますので、文字に対
して特別な操作は必要ありません。ただし、一旦ラスタライ
ズされてしまうと後々の修正が困難(レイヤーも統合されて
いる為)になるので、ラスタライズ(レイヤー統合)前のデ
ータを複製してPhotoshop形式(PSD)で保存しておく
ようにします。このデータがあれば、データ入稿後に修正が
入ってしまった場合でもすぐに対処できますし、新しいポス
トカードデータを作るときに、以前のデータを再利用するこ
とができます。
フィルタや特殊効果使用時の注意点
オブジェクトツール(黒矢印)で選択した状態
アウトライン化後の状態
文字ツールで選択した状態※このままではアウトライン 化できない
※図形オブジェクトに変化
文字のアウトライン化(ラスタライズ)
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Illustrator Photoshop
Illustrator Photoshop
■Illustrator EPS形式で保存
文字や色指定、各素材の位置などの最終チェックが終わっ
たらデータをIllustrator EPS形式で保存します。[ファイ
ル]→[別名で保存...]を選ぶと出るダイアログで保存先
を確認したら、[フォーマット:]のプルダウンメニューで
[Illustrator EPS(eps)]を選択し、[保存]ボタンを押し
ます。次に出るEPSオプションで次のように設定します。
①バージョン
お使いのソフトウェアのバージョンを選択します。ただし、
使用中のバージョンが最新の場合は、当社側で未対応の場合
もありますので事前にご確認下さい。
②プレビュー 形式
[Macintosh(8-bitカラー)]を選択します(Windowsの
場合は[TIFF(8-bitカラー)])。
③透明 設定
[高解像度]を選択します。特に「透明効果」を使用してい
る場合は[高解像度]の選択が必須です。
④フォント
文字は全てアウトライン化されているのでチェックの必要は
ありません。バージョンによってはこの項目は存在しません。
⑤オプション
この項目の内容はバージョンによって多少異なりますが、チ
ェックボックスは[サムネールを作成]のみオン、それ以外
は全てオフ、[Adobe Postscript]のプルダウンメニュー
は[3]を選択(無い場合はLevel 2)が基本的な設定にな
ります。
・配置した画像を含む
配置画像は全て埋め込まれていますので、このチェックボ
ックスはグレーになっていて選択できない状態で正解です。
・サムネールを作成
チェックボックスをオンにします。
・�CMYK�PostScriptを
RGBファイルに含む
チェックしません。
・�コンパチブルグラデー
ション&グラデーショ
ンメッシュプリント
チェックしません。
・Adobe�Postscript
[3]を選択します。
最後に[OK]ボタンを押して保存します。
最終チェックをして入稿用データを保存する
■Photoshop EPS形式で保存
文字や色指定、各素材の位置などの最終チェックが終わった
らデータをPhotoshop EPS形式で保存しますが、この前
の工程で、レイヤー統合および文字のラスタライズをしてい
ないデータ(文字の修正が可能なデータ)を保存していない
場合はここで(PSD形式で)保存しておきます。
[ファイル]→[別名で保存...]を選ぶと出るダイアログで保
存先を確認したら、[フォーマット:(または[ファイル形式])]
のプルダウンメニューで[Photoshop EPS]を選択します。
バージョンによってはこの下にいくつかチェックボックスが
ありますが、選択できない(グレー表示)項目以外は全てチ
ェックを外します。[保存]ボタンを押すと出るEPSオプシ
ョンで次のように設定します。
①プレビュー:
[Macintosh(8bit/pixel)]を選択します(Windowsの場
合は[TIFF(8bit/pixel)])。
②エンコーディング
[JPEG-最高画質(低圧縮率)]を選択します。
③その他チェックボックス
下の方にチェックボックスがいくつか並んでいますが、全て
チェックを外します。
最後に[OK]ボタンを押して保存します。
①
②③
④
⑤
Photoshop EPSを選択します
全てのチェックを外します
①
②
③項目の内容はバージョンに よって変わります
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oto
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p共通
最終データの保存が終わったら、以下の点に注意してデータを
確認し、入稿用に一つのフォルダにまとめます。
①切手面、画像面両方ともデータが揃っているか
②切手面、画像面を別々のファイルで作成しているか
③使用しないデータ(作業途中で保存したデータ等)が入って
いないか
④複数のポストカードのデータが混ざっていないか(入稿用に
データをまとめる場合は1つのフォルダに1種類のポストカ
ードデータのみ入れるようにしてください)
⑤ファイル名、フォルダ名が長すぎたり、外字(丸数字、旧字
など)を使用したりしていないか
⑥入稿用にMOやCDに保存したデータ以外にバックアップは
とってあるか
■プリント(またはPDF)見本を同封する
もし、データのプリントアウトやPDF書き出し(保存)が可
能な環境ならデータと一緒に送付すると、当社側でも送付して
いただいたデータ内容と作成者の最終イメージの確認ができま
すので、データの出力間違いなどのトラブルを未然に防げる可
能性が高まります。ただし、家庭用プリンタと業務用印刷機の
性能(機能)の違いから、プリントアウトを最終的な色見本と
して使用することはできません。もし、色校正や当社での色調
整が必要な場合は事前に担当者にご相談下さい。
■MO、CD等に保存して送付する
各種メディアでの入稿が可能ですが、最も互換性が高く確実な
方法が、MOまたはCDによる入稿です。その一方で入稿デー
タに問題がある場合の多くがこれらのメディアへの書き込み
(保存)時のトラブルによるものです。送付前に保存したデー
タを開いてみて問題がないか確認することをお薦めします。
①MOに保存する
MOの容量には128MBから2.3GBまでありますが、データ
入稿に使用できるのは230MBと640MBの2種類のみです。
フォーマットはMacintoshをご使用の場合は可能な限り[拡
張フォーマット]で初期化したディスクを使用してください。
Windowsをご使用の場合はフォーマット形式に制限はありま
せんが、デバイスドライバ等は最新のものをご使用のうえ、保
存するようにしてください。
②CDに保存(焼き込む)する
CDに保存する場合は必ず[CD-R]を使用してください。そ
の他のタイプ(CD-RW等)のご使用の場合、保存側(お客様)
と読み出し側(当社)のドライブの互換性の問題から、データ
が正しく保存されていても開けない場合があります。保存形式
はMacintoshで作成されたデータならMacintoshで汎用の形
式、Windowsで作成した場合はWindowsで汎用の形式を使
用してください。MacとWinで共用のハイブリッド形式など
は、かえって互換性が落ちますので使用しないでください。
③その他のメディアに保存する場合
MO、CD以外のメディアに保存して送付される場合は、事前
にそのメディアが使用可能かどうか担当者までご確認下さい。
また、フロッピーディスク、スーパーディスク、ZIPディスク、
外付けハードディスクによる入稿は受け付けておりません。
■eメールによる入稿
電子メールにデータを添付して転送される場合は、当社ホー
ムページの「ポストカード作成 申し込みページ」をご覧の上、
以下の点に注意して入稿してください。
①データを圧縮する
メールに添付してデータを転送する場合は、その数や容量に関
わらず必ず圧縮してください。圧縮方法はsit形式(Stuffit)、
またはzip形式を使用してください。
②メール一件の容量を3MB以下にする
当社側ではメール一件につき8MBまで受信可能ですが、一般
的なプロバイダでは上限を3MB程度に設定している場合がほ
とんどですので、ご利用のプロバイダによっては3MB以上で
は送信できない場合もあります。この場合は分割(5分割以内。
ただしソフトウェアによる自動分割には対応しておりません)
して一件の容量を減らすか、他の方法での入稿をご検討下さい。
■ファイル転送サービスを利用しての入稿
現在、インターネット上には様々な無料のファイル転送サービ
スが提供されており、メールでは送信困難なサイズのファイル
でも転送できるようになってきています。これらを利用しての
入稿をご希望の方は、当社ホームページの「ポストカード作成
申し込みページ」のなかで、現在利用可能なサービスをご紹介
していますのでそちらを参照してください。
データをまとめ入稿する
データが添付されているフリーメールは、プロバイダや当社のセキュリティシステムで「迷惑メール」扱いとなってしまう場合がありますので、データ転送にフリーメールのアドレスは使用しないようにしてください。
フリーメールのアドレスでデータを送信しない
注意!注意!
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■このガイドの対応バージョンについて
このガイドではCS4までのバージョンに対応するようにして
いますが、ご使用のソフトウェアのバージョンによっては該当
する機能やメニュー項目が見当たらず、ソフトウェアのマニュ
アルをご覧になる場合があると思われます。そのような場合に
は特に以下の項目について参照するようにしていただければ、
該当する項目を見つけやすくなると思いますので参考にしてく
ださい。
●ポストカード本体(IllustratorおよびPhotoshop)について
①作成開始時のカラーモードの設定(CMYKに設定)
②作成サイズおよびアートボード(のサイズ)の設定
③画像の配置(読み込み)について(埋め込み必須)
④文字のアウトライン化(またはラスタライズ)
⑤データの保存(EPS形式に設定)
●配置する画像(Photoshop)について
①CMYKモードとRGBモードでの色の変化と違いについて
②作成開始時のカラーモードの設定(CMYK)
③画像解像度とサイズ
④データの保存(EPS形式に設定)
■宛名面側のインクについて
当社のポストカードの宛名面(切手面)側のインクには通常の
ブラックのインクではなく、ややグレーががった特色を使用
しています。したがって、ソフトウェア上でオブジェクトに
K100%を指定した場合でも見た目上、真っ黒にはなりませ
ん。また、濃度を20%以下に指定した場合、ブラックのイン
クを使用したときよりもより薄め見えることになりますので、
小さい文字や細い書体の文字、細い線などには濃度を高め(60
%以上)に設定するようにして下さい。
■宛名面側の体裁について
宛名面側の郵便番号の位置、切手、後納(別納)マークの位置
にはある程度の決まりがありますので、詳しくは日本郵便のホ
ームページで確認して下さい。特に宛名面上部中央に入れる
「POST CARD」「郵便はがき」等の文字は忘れがちなので特
に注意して下さい。
■特色の使用(オプション料金)について
宛名面側に特色を使用する場合は、特色にするオブジェクトを
ブラック以外のカラーで単色で指定して下さい。カラー面に指
定する場合は状況により指定の仕方が異なりますので、データ
作成に入る前にご相談下さい。また、いずれの面に特色を指定
する場合でも別途料金がかかりますので、こちらも合わせてご
確認下さい。
■データの保存期間について
お客様より送付していただいた完全データの保存期間は1年間
のみです。原則、データの長期保存などの管理はお客様側でお
ねがいしております。
■ウィルスチェックについて
お客様に送っていただいた添付ファイル、圧縮データ、ディス
ク(CD、MO)内にウィルス(ワーム、スパイウェア等)が
混入していた場合、当社では一切、そのデータを取り扱うこと
ができません。特にインターネットを使って送付された場合に
は、当社側に届く前にプロバイダやデータ転送サービス会社内
で転送拒否されてしまうため、当社では受信することすらでき
ない状態になってしまいます。これらを防ぐために送付前にウ
ィルスチェックを必ずしていただくようお願いいたします。
その他の注意点