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マルチブック制作の為の解像度について
デジカメで撮影した画像は「画素」と呼ばれる色の着いた「点」から構成されています。この1つ1つの点を「1dot(ドット)」または「1 pixel(ピクセル)」と呼びます。この画素の数が多いほど、きめ細やかな画像となります。
画像を用紙に印刷する時は、用紙サイズに合った画素数で撮影されている必要があります。用紙サイズに適した標準的な画素数は下記の表を参照ください。(メーカーによって設定できる画素数は異なります。下記と同じ数値がない場合は、近い数値に設定してみましょ
う。)
Wordに画像を挿入すると画質が多少劣化します。そこで、マルチブックに使用する画像は、4M以上の画素数をオススメします。
とくに、上製本の見開き 1ページや、表紙のページに使用する画像には、高い数値の画素数が求められます。
※最後に、PDF形式で保存するとファイル容量は縮小されます。
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画素数とは
例:CASIO EX-Z80取扱説明書より用紙サイズと画素数
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使用画像の画素数のチェック方法
①使用画像ファイルで右クリック
②プロパティをクリック
③詳細タブをクリック
※ ISOも確認できます。
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画素数の確認
ISO感度とは = 光に対する感度を表したもの多くの方が、高感度=高画質というイメージを持っていないでしょうか?それは間違いです。では、なぜなのでしょうか??? 下記の図や、実際に ISO感度を変えて撮影した画像を比較することによって確認してみましょう。
※ デジカメは、イメージセンサ(CCD)に光が当たることによって画像を得ることができる。イメージセンサは光を信号化して画像にする部分。
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ISO感度図解説明
ISOとは???
※ この図から言えることはつまり、ISO感度を上げると、画像が明るくなるということです。暗いシーンであっても、ISO感度を上げることによって明るく撮影することができるのです。しかしその半面、弱点も・・・
高感度撮影の設定は、光=信号を増幅することで、暗いシーンを明るく撮影しています。ある程度の明るさは得られますが、ノイズも発生しやすいという点も忘れずに!!
デジカメでの撮影の目的が、L版から A4サイズ程度のプリントや、Web上での使用であれば、ISO800くらいまでなら、補正を加えれば何とか閲覧に堪えられると思います。
しかし、ISO1600からは、画像に色ムラが出てしまいます。画質にこだわるのであれば、使用は避けたほうがいいでしょう。
※ オート撮影の場合、自動的にデジカメがその場に適した、ISO感度の設定にしてしまうので、気をつけましょう。(詳細な設定については、メーカー取扱説明書を参照ください。)特に、薄暗い雰囲気でフラッシュなしでの撮影時は注意しましょう。
マルチブックに使用する画像としては、ISO400以下をオススメします。※機種によってはオート撮影時、ISO感度の設定ができないものもあります。
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ISO感度の違い
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画素数
30万画素VGA
640×480
画素数
800万画素8M
3264×2448
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画素数比較(ISO1600)
ISO64
ISO1600
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ISO比較(画素数800万画素)
デジカメ画像と同様に、印刷結果に大きな影響を及ぼすものに、スキャナでスキャンした画像の【解像度】というものもあります。※解像度を示す単位として通常用いられるのが「dpi」[25.4mmあたりのドット数(Dot Per Inch )ドットパーインチ ]という単位で、25.4mm(1インチ)当たりにどれだけ点(ドット)が含まれているかを示しています。
印刷の設定をいくら高記録解像度に設定して印刷しても、スキャンした時の解像度が低ければ、思うような印刷結果は得られません。印刷する用紙サイズに合わせた適度な解像度でスキャンしてください。
(メーカーによって設定できる解像度は異なります。下記と同じ数値がない場合は、近い数値に設定してみましょ
う。)
スキャン解像度(dpi)
原稿サイズ
画素数(ピクセル)(24bitカラーの場
合)画像データ容量(MB)
印刷サイズ
短辺 長辺L判
ハガキ
2L判
A4
A3
300 L 判 1051 1500 4.5 ◎ ◎ ○ × ×300 ハガキ 1181 1748 5.9 ◎ ◎ ○ × ×300 A4 2480 3508 24.9 ※ ※ ※ ◎ ○600 L 判 2102 3000 18.0 ※ ※ ※ ◎ ○
600 ハガキ 2362 3496 23.6 ※ ※ ※ ◎ ○600 A4 4961 7016 99.6 ※ ※ ※ ※ ※1200 L 判 4205 6000 72.2 ※ ※ ※ ※ ※1200 ハガキ 4724 6992 94.5 ※ ※ ※ ※ ※1200 A4 9921 14031 398.3 ※ ※ ※ ※ ※
※ オーバースペック: 用紙サイズに対して画素数が多すぎます。印刷に時間がかかるだけで、印刷品質の向上は望めません。
◎ 推奨: 用紙サイズに対し理想的な画素数です。高品質な印刷結果を出力できます。○ 許容: 用紙サイズに対し多少画素数が少なめですが、十分な品質の印刷物を出力できます。× 推奨外: 用紙サイズに対し画素数が少ない。
参考サイト:http://faq.epson.jp/faq/00/app/servlet/qadoc?001875-1#4.(EPSON より)メーカーサイト
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補足:解像度について
マルチブックに使用する画像は、解像度600dpi以上でのスキャンをオススメします。
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Word 2007以降のWordにはファイルサイズを抑える為に画像の解像度を自動調整する機能が備わっています。その為、文書を保存した際に画像の解像度が自動的に220ppiに変更される仕組みになっています。
解像度の設定を変更するには? ≪Word2013・2010の場合≫解像度の自動調整は、Wordのオプションで設定を変更出来ます。(ファイル単位です)まず、「ファイル」タブを選択し、「オプション」をクリックします。続いて「詳細設定」を選択すると、既定の解像度を変更することが可能となります。
「詳細設定」の「イメージのサイズと画質」11
Wordの解像度について
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ここには「220ppi」「150ppi」「96ppi」といった 3つの設定値が並んでいますが、初期設定の「220ppi」が最高値の解像度ですので、この設定項目では解像度の規定値を増やすことは出来ません。
より高解像度のデータを保持させる為には、「ファイル内のイメージを圧縮しない」をチェックしておく必要があります。すると、解像度の自動調整が無効になり、元画像のピクセル数がそのまま維持されるようになります。
尚、これらの設定は「現在編集中の文書」または「すべての新規文書」のいずれかに対して指定することになります。設定を変更する際は、この指定も忘れずに行いましょう。
画像の拡大/縮小を後から何度もやり直す可能性がある場合は、これらの設定を変更してから編集作業を始める方が良いでしょう。
この場合、文書ファイルの容量は増加してしまいますが、画質の劣化を防ぐことが可能です。その後、文書が完成した時点で「ファイル内のイメージを圧縮しない」のチェックを外し、文書を再保存することで、最適なファイル容量に戻すことも可能です。
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≪Word2007の場合≫Word 2007の場合、「図の圧縮」のオプションで解像度の自動調整の設定を変更する必要があります。
ここで「保存時に基本的な圧縮を自動的に行う」のチェックを外すと、解像度の自動調整が無効になり、元画像のピクセル数がそのまま維持されるようになります。
「図の圧縮」の「オプション」をクリック
チェックを外して「OK」をクリック
圧縮を行わないと、ファイル容量は大きくなります。スペックが低い PCですと、動きが遅くなりますので注意してください。
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