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1-2:既に身近なIoTと利活用例 総務省 ICTスキル総合習得教材 [コース1]データ収集 【概要版】 eラーニング用 1 2 3 4 5 [コース1]データ収集 [コース2]データ蓄積 [コース3]データ分析 [コース4]データ利活用

1-2:既に身近なIoTと利活用例• SEOはSearch Engine Optimization の頭文字をとったもので「検索エンジン最適化」と訳され、検索エンジンからより多くの閲覧者を呼び込

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1-2:既に身近なIoTと利活用例

総務省 ICTスキル総合習得教材

[コース1]データ収集

【概要版】 eラーニング用

1 2 3 4 5 [コース1]データ収集 [コース2]データ蓄積 [コース3]データ分析 [コース4]データ利活用

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本講座の学習内容(1-2:既に身近なIoTと利活用例)

従来からインターネットにつながっているPCやスマートフォンを例に、身近なIoTを紹介します。 IoT機器が収集する情報のウェブサイトのアクセスログ、位置情報の利用事例を説明します。 スマートフォンやタブレットを活用し、小規模・低費用でも、IoTの利活用ができることを示します。

座学

従来からインターネットにつながっている製品を把握し、IoTが既に身近にあることを理解する。

IoTが収集するアクセスログ、位置情報の活用方法を把握する。

IoTやデータの利活用は、小規模・低費用でも実施可能なことを理解する。

[1]身近なIoTと情報の送受信

【講座構成】

[2]ウェブサイトの利用と情報の送受信

【学習のゴール】

【講座概要】

[3]位置情報の把握と活用

[4]小規模・低費用のIoT活用

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インターネットにつながっているIoTとして、私達が最もイメージしやすいものはPC(パソコン)やスマートフォンです。

IoTのThings(モノ)としてのPC、スマートフォン

PCやスマートフォンではインターネットにつながっていることで、ウェブサイトの閲覧やメールの送受信ができます。

平成28年通信利用動向調査(総務省)によると、PC(パソコン)の世帯保有率は73.0%、スマートフォンの世帯保有率は71.8%で、一般に普及しているIoT機器といえます。

この講座では、身近なIoT機器であるPCやスマートフォンから、ウェブサイトに表示されるIoTの情報を学びます。

PC スマートフォン

[1]身近なIoTと情報の送受信

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ウェブ上で情報収集すると、検索エンジンやウェブサイトの管理者から情報収集をされます。

インターネット利用に伴う情報の送受信

私達はインターネットを使うことで、ウェブサイトに記載された情報を得ることができる一方で、検索エンジンや情報を提供しているウェブサイトの管理者は、検索語句等のアクセスに関する情報を収集しています。 • Google に代表される検索エンジンも検索語句の情報を蓄積しています。

• GPS等で収集される位置情報もビジネス等に有効活用できます。 Google Trendsによる検索頻度の表示

(検索語句:IoT、クラウド、人工知能)

© 2015 Google Inc, used with permission

[1]身近なIoTと情報の送受信

スマートフォンなどのモバイル機器でインターネットを利用する場合、通信事業者はモバイル端末の位置を概ね把握することができます。

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ウェブサイトの管理者は、ユーザーが利用した検索語句などのアクセス情報を収集することができます。

ウェブサイトにおける情報の送受信

ウェブサイト管理者は、アクセスログによって、ウェブサイト閲覧者が記入した検索語句や利用している機器・ウェブブラウザを把握することができます。

アクセスログを確認することで、どのようなニーズで、いつウェブサイトを訪問しているのかを確認できます。

27.90.201.81 [03/Oct/2017:18:04:13 +0900] "GET /econ/jp/excel_ols/part.htm HTTP/1.1“200 4908 "http://www.bing.com/search?q=abc (Windows NT 6.1; Trident/7.0; rv:11.0) like Gecko"

アクセスログの中の1行(テキストデータ)

• アクセスログからは、ウェブ閲覧者の使った検索語句や使っているOSやウェブブラウザを把握できます。

• 一般的なウェブサイトにおいても、1日で万行単位のアクセスログが残るため、 解析を行わずにウェブ閲覧者の傾向を把握する事は困難です。

アクセス解析による時間帯別の訪問者数データ

ウェブサイトのアクセスを解析し、時間帯別や典型的な検索語句を分かりやすく表示するソフトウェアもあります。

• ウェブブラウザとは、Internet Explorer、Google Chrome、Safariといったウェブサイトを閲覧するためのソフトウェアを指しています。

[2]ウェブサイトの利用と情報の送受信

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講座1-1に示した4段階のデータの利活用は、ウェブサイトへのアクセスデータに関しても実施可能です。

Webアクセスデータに関するデータ利活用の4段階

ウェブサイトを使って情報発信やネット販売を行っている場合に、ウェブサイトの閲覧者を増やしたいケースを考えます。 ウェブのアクセスデータに4段階のデータの利活用は、ウェブサイトのユーザビリティの向上や、SEOに

該当します。

データの利活用の4段階は、必ずしも大掛かりな仕組みを考える必要はなく、データに基づく小さな改善を含みます。

① データの収集

② データの蓄積

③ データの分析

ウェブサイトへのアクセス(検索した語句含む)の収集する [ウェブサーバ等にログファイルに記録]

ログファイルを長期的に蓄積する [複数のウェブサーバのログファイルがある場合は集約]

蓄積されたアクセスログを使って、ウェブサイトへの到着方法、ウェブサイト内の移動を分析する

④ データの活用 分析結果に応じて、ウェブサイト内の強調語句、記載方法を調整、変更する。

• SEOはSearch Engine Optimizationの頭文字をとったもので「検索エンジン最適化」と訳され、検索エンジンからより多くの閲覧者を呼び込むためのウェブサイトの改良等の取り組みを指しています。

[2]ウェブサイトの利用と情報の送受信

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モバイル端末の通信事業者は、通信端末の位置情報を把握することで、人の集まりや移動を示すデータとして活用できます。

通信事業者による位置情報の活用

スマートフォンをはじめとするモバイル端末は、電波の送受信が可能な状態にすると、通信事業者は、その端末の位置を概ね把握する事ができます。 通信事業者はGPS衛星、基地局、Wi-Fiアクセスポイントとの通信状況によってモバイル端末の位置

を特定します。

通信事業者による位置情報把握の方法

【出典】位置情報プライバシーレポート(総務省) http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_02000144.html

[3]位置情報の把握と活用

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ウェブサイトやアプリの管理者もユーザーから許可を得ることで、端末の詳細な位置情報を収集、活用できます。

ウェブサイト、アプリ管理者による位置情報の活用

ウェブサイトやアプリが緯度、経度などの詳細な位置情報をユーザーに要求する場合は「位置情報を通知して良いですか?」といった旨の確認が、ウェブブラウザやアプリに表示されます。

位置情報は、ジオコーディングと呼ばれる変換によって、住所や建物名に変換できます。

ユーザーの位置や訪問場所は、潜在的な顧客の把握や地域別のクーポンの提供などのビジネスにも活用できます。

• (緯度35.675514、経度139.75143⇒東京都千代田区霞が関2−1−2 中央合同庁舎第2号館)

Googleマップによる位置情報の地図表示

© 2015 Google Inc, used with permission

[3]位置情報の把握と活用

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ビジネスにおけるIoTの利活用においても、タブレットやスマートフォンといった小規模・低コストで利用できるものが拡大しています。

小規模、低費用でのIoTの活用

タブレット端末用の無料アプリの「Airレジ」は、販売状況、在庫状況をインターネットを通じて情報共有できるPOS(Point of Sales)システムです。

小規模かつ業務の一部分であっても、電子化やインターネットの利用を進めていくことで、日本におけるIoTの利活用が進展します。

飲食店でのAirレジ活用

【出典】株式会社リクルートライフスタイル

位置情報に応じた広告を発信するpopinfo

【出典】 株式会社アイリッジ

[3]小規模、低費用でのIoTの活用

位置情報連動配信の「popinfo」では、モバイル機器の位置情報に応じた広告、通知を行えます。