18
- 1 - 1-6-2 防災に関しての住民意識 防災アンケート調査結果報告書 H28.3.28 県民生活部危機管理課 I 概要 1 調査目的 栃木県では「災害に強いとちぎづくり条例」に基づき、自助、互助・共助、公助を 柱とした防災への取り組みを推進しており、その一環として県民の普段からの防災意 識や情報取得手段、実際の災害発生時の避難行動等について把握することをこのアン ケート調査の目的とする。 2 調査設計 (1)調査対象者 全県域の県民 (2)調査方法 栃木県電子申請システムまたはアンケート用紙記入による回答 (無記名、回答選択型(一部記入)のアンケート) (3)調査期間 平成 28 年 1 月 15 日(金)~1 月 31 日(日) 3 回収結果 電子システム上で 705 件、アンケート用紙で 490 件、合計 1,195 件の回答(一部項目 が未回答の場合でも、残りの部分について有効回答として扱う) 災害に対する県民の意識を明らかにし、県民の置かれている状況を十分に配慮した防災対策を推 進する。

1-6-2 防災に関しての住民意識- 1 - 1-6-2 防災に関しての住民意識 防災アンケート調査結果報告書 H28.3.28 県民生活部危機管理課 I 概要 1 調査目的

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- 1 -

1-6-2 防災に関しての住民意識

防災アンケート調査結果報告書

H28.3.28 県民生活部危機管理課

I 概要

1 調査目的

栃木県では「災害に強いとちぎづくり条例」に基づき、自助、互助・共助、公助を

柱とした防災への取り組みを推進しており、その一環として県民の普段からの防災意

識や情報取得手段、実際の災害発生時の避難行動等について把握することをこのアン

ケート調査の目的とする。

2 調査設計

(1)調査対象者

全県域の県民

(2)調査方法

栃木県電子申請システムまたはアンケート用紙記入による回答

(無記名、回答選択型(一部記入)のアンケート)

(3)調査期間

平成 28年 1月 15日(金)~1月 31日(日)

3 回収結果

電子システム上で 705件、アンケート用紙で 490件、合計 1,195件の回答(一部項目

が未回答の場合でも、残りの部分について有効回答として扱う)

災害に対する県民の意識を明らかにし、県民の置かれている状況を十分に配慮した防災対策を推

進する。

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- 2 -

【設問1】男女別回答者内訳(n=1190)

【設問2】年代別回答者内訳(n=1191)

年代

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代以上

電子 28 72 132 228 198 43 4 0

紙 0 1 1 3 1 376 102 2

合計 28 73 133 231 199 419 106 2

構成比 2.35% 6.13% 11.17% 19.40% 16.71% 35.18% 8.90% 0.17%

866

73%

324

27%

性別

男性

女性

28

73

133

231

199

419

106

2

年代

10代

20代

30代

40代

50代

60代

70代

80代以上

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- 3 -

【設問3】地域別回答者内訳(n=1195)

(地域ごと詳細)

宇都宮市 足利市 栃木市 佐野市 鹿沼市 日光市 小山市 真岡市

485 47 77 23 53 70 94 37

40.6% 3.9% 6.4% 1.9% 4.4% 5.9% 7.9% 3.1%

大田原市 矢板市 那須塩原市 さくら市 那須烏山市 下野市 上三川町 益子町

46 23 73 34 13 35 10 4

3.8% 1.9% 6.1% 2.8% 1.1% 2.9% 0.8% 0.3%

茂木町 市貝町 芳賀町 壬生町 野木町 塩谷町 高根沢町 那須町

3 5 7 22 9 0 11 10

0.3% 0.4% 0.6% 1.8% 0.8% 0.0% 0.9% 0.8%

那珂川町 県央部 県北部 県南部

4 626 284 285

0.3% 52.38% 23.77% 23.85%

県央部:宇都宮市、鹿沼市、真岡市、上三川町、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町、壬生町

県南部:足利市、栃木市、佐野市、小山市、下野市、野木町

県北部:日光市、大田原市、矢板市、那須塩原市、さくら市、那須烏山市、塩谷町、高根沢

町、那須町、那珂川町

626

52%

284

24%

285

24%

居住地域

県央部

県北部

県南部

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- 4 -

4 報告書の見方

(1)アンケートでは設問1~3が回答者の属性調査用であり、本文では設問4から調

査結果を表示する。

(2)本文に使用される「n」は、各設問に対する回答者数のことである。

(3)百分率(%)は、小数点以下第 3位を四捨五入し、小数第 2位まで表示する。そ

のため、単数回答(1つだけ選ぶ設問)の百分率の合計が 100%にならない場合があ

る。

(4)複数回答(2つ以上選ぶことが出来る設問)は、百分率(%)の合計が 100%を超

える場合がある。

(5)図表では、スペース等の都合等により、回答選択肢を省略して表記している場合

がある。

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- 5 -

II 調査結果

【「カ その他」主な記載】

・勤め先で定期的に避難訓練等を行っている。

・意識していないわけではないが、具体的な対策をなかなか行えずにいる。

【結果】

普段の防災意識については、約 40%の人が住宅の耐震化や、備蓄など家庭内の防災力強

化を行っており、また約 30%の人が避難の準備等を行っている。しかし一方で、防災に関

して特に意識していない人も全体の約 30%となった。

【設問4】普段、防災に関して、どのようなことを意識していますか。(複数回答可)

ア:住宅の耐震化や、家具等を固定している。

イ:備蓄の準備や、家族と防災について話し合い、家庭内での防災力強化に努めている。

ウ:非常持出袋の準備や避難経路を調べ、避難の準備をしている。

エ:消防団・自主防災組織の活動や、地元で行われる防災訓練等に参加している。

オ:特に意識はしていない。

カ:その他

459 457

342

198

353

25

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500

ア イ ウ エ オ カ

(n=1180)

ア:38.90% エ:16.78%

イ:38.73% オ:29.91%

ウ:28.90% カ:2.11%

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- 6 -

年代別 普段の防災意識について

(割合表示)

【結果】

住宅耐震化や家族内の防災力強化、訓練等への参加は年代が上がるごとに徐々に増える

傾向にある。避難の事前準備については、年代で大きな差は見られなかった。特に意識し

ていない人は、10代で最も多く約 60%で、年代が上がるごとに少なくなる傾向が出てい

る。

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代

ア 17.9% 17.8% 30.8% 39.8% 39.2% 43.9% 41.5%

イ 25.0% 26.0% 36.8% 43.3% 38.7% 35.3% 50.9%

ウ 25.0% 17.8% 23.3% 27.7% 30.7% 34.4% 48.1%

エ 7.1% 5.5% 15.0% 14.7% 11.6% 19.1% 30.2%

オ 57.1% 53.4% 39.1% 29.9% 33.2% 22.7% 15.1%

カ 0.0% 0.0% 2.3% 1.7% 1.0% 2.9% 2.8%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

ア イ ウ エ オ カ

【設問4】普段、防災に関して、どのようなことを意識していますか。(複数回答可)

ア:住宅の耐震化や、家具等を固定している。

イ:備蓄の準備や、家族と防災について話し合い、家庭内での防災力強化に努めている。

ウ:非常持出袋の準備や避難経路を調べ、避難の準備をしている。

エ:消防団・自主防災組織の活動や、地元で行われる防災訓練等に参加している。

オ:特に意識はしていない。

カ:その他

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- 7 -

【「ク その他」主な記載】

・勤務先からの情報

・国からの情報

【結果】

普段の防災情報を得る手段としては、テレビが圧倒的に多く、回答者の 90%以上がテレ

ビから情報を得ている。新聞についてもおおよそ半分の人が情報を得る手段として活用し

ており、ラジオや市町からの広報、その他インターネットの情報は 30%~40%とほぼ同数で

あった。また、普段から情報を得ていない人はわずか 2%未満という結果になった。

【設問5】普段、どのような手段で防災や災害に関する情報を得ていますか。(複数回答可)

ア:テレビ

イ:ラジオ

ウ:新聞

エ:県からの広報

オ:市町からの広報

カ:自治体ホームページ以外の、インターネット上の情報

キ:特に情報を得ていない。

ク:その他

1117

458

590

161

410 386

18 27

テレビ

ラジオ

新聞

県からの広報

市町からの広報

自治体ホームページ以外の、

インターネット上の情報

特に情報を得ていない

その他

ア イ ウ エ オ カ キ ク

(n=1193)

ア:93.63% オ:34.37%

イ:38.39% カ:32.36%

ウ:49.46% キ: 1.51%

エ:13.50% ク: 2.26%

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- 8 -

(参考)情報取得手段の詳細内訳

テレビ(1117)

NHK とちぎ TV その他

861 (77.08%) 321 (28.74%) 130 (11.64%)

ラジオ(458)

NHK 栃木放送 エフエムとちぎ その他

249 (54.37%) 153 (33.41%) 156 (34.61%) 33 (7.21%)

県からの広報(161)

ホームページ 防災メール その他

91 (56.52%) 60 (37.27%) 13 (8.07%)

市町からの広報(410)

ホームページ 防災メール その他

141 (34.39%) 119 (29.02%) 100 (24.39%)

その他主な手段:広報誌、市図書館での資料、防災放送 等

インターネット(386)

パソコン使用 スマートフォン使用

218 (56.48%) 307 (79.53%)

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- 9 -

年代別 普段の防災情報取得手段

(割合表示)

【結果】

テレビはどの世代でも情報を得る手段として活用されていた。ラジオ、新聞、市町から

の広報は年代が上がって行くにつれて活用されているのに対し、インターネットは年代が

上がって行くにつれて活用している人の割合が減っている。

【設問5】普段、どのような手段で防災や災害に関する情報を得ていますか。(複数回答可)

ア:テレビ

イ:ラジオ

ウ:新聞

エ:県からの広報

オ:市町からの広報

カ:自治体ホームページ以外の、インターネット上の情報

キ:特に情報を得ていない。

ク:その他

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代

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- 10 -

【「参加しない理由」の主な記載】

・時間が取れないと思う

・体力的に難しそう

・何をすれば良いか分からない

・災害時は家族や会社のことが優先的になるから

【結果】

参加経験率は 25%だったが、全体で 84%の人が、機会があれば参加したいとの回答だっ

た。参加しない人の主な理由としてあげられたのは、「体力面が心配」「何をすれば良いか

分からない」といったものだった。

【設問6-1】今まで災害ボランティアに参加したことはありますか。

ア:ある

イ:ない

295

25%

890

75% ある

ない

【設問6-2】災害ボランティアについて、今後機会があれば参加したいですか。

ア:参加したい。

イ:参加しない。

992

84%

183

16%

参加したい。

参加しない。

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- 11 -

年代別 災害ボランティアへの参加について

【結果】

災害ボランティアへの参加経験率は、50代が一番高く、20代が一番低いという結果だ

ったが、概ね同程度である。また、災害ボランティアへの参加希望率は、10 代で最も高

く、年齢が上がると共に下がっていくが、60代でまた上がるという結果になった。

89.3%

84.5%

78.0%

83.4%

80.3%

88.3%

86.4%

10.7%

15.5%

22.0%

16.6%

19.7%

11.7%

13.6%

1 0代

2 0代

3 0代

4 0代

5 0代

6 0代

7 0代

参加したい 参加しない

【設問6-1】今まで災害ボランティアに参加したことはありますか。

ア:ある

イ:ない

【設問6-2】災害ボランティアについて、今後機会があれば参加したいですか。

ア:参加したい。

イ:参加しない。

21.4%

15.1%

22.9%

27.8%

29.3%

23.6%

25.0%

78.6%

84.9%

77.1%

72.2%

70.7%

76.4%

75.0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0%

1 0代

2 0代

3 0代

4 0代

5 0代

6 0代

7 0代

ある ない

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- 12 -

【「ケ その他」主な記載】

・知人からの連絡

【結果】

避難勧告等の情報を得た手段はテレビが多かった。ラジオ、インターネットもそれぞれ

20%近くの人が利用していた。避難勧告等が出たか分からなかった人は 5%未満であり、ほ

とんどの県民は何らかの手段で情報を得ていた。

【設問7-1】昨年9月の関東・東北豪雨において、避難勧告や避難指示が出されたことを

どのような手段で知りましたか。(複数回答可)

ア:テレビ

イ:ラジオ

ウ:県からの広報

エ:市町からの広報

オ:自治体ホームページ以外の、インターネット上の情報

カ:巡回

キ:住んでいる地域に避難勧告が出されたか、分からなかった。

ク:住んでいる地域に避難勧告等は出ていない。

ケ:その他

(n=1149)

ア:67.36% カ: 5.40%

イ:18.28% キ: 4.35%

ウ: 5.92% ク:40.47%

エ:13.93% ケ: 1.65%

オ:17.15%

774

210

68160 197

62 50

465

19

0100200300400500600700800900

テレビ

ラジオ

県からの広報

市町からの広報

自治体ホームページ以外

の、インターネット上の

情報

巡回

住んでいる地域に、避難

勧告等が出されたか分か

らなかった。

住んでいる地域に避難勧

告等は出ていない。

その他

ア イ ウ エ オ カ キ ク ケ

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- 13 -

(参考)関東・東北豪雨時の、情報取得手段の詳細内訳

テレビ (774)

NHK とちぎ TV その他

572 (73.90%) 206 (26.61%) 89 (11.50%)

ラジオ (210)

NHK 栃木放送 エフエムとちぎ その他

126 (60.00%) 72 (34.29%) 50 (23.81%) 10 (4.76%)

県からの広報 (68)

ホームページ 防災メール その他

51 (75.00%) 43 (63.24%) 3 (4.41%)

市町からの広報 (160)

防災行政無線 広報車 防災メール 緊急速報メール ホームページ その他

39 (24.38%) 24 (15.00%) 63 (39.38%) 47 (29.38%) 44 (27.50%) 11 (6.88%)

その他:市からの SNS、直接電話 等

インターネット(197)

パソコン使用 スマートフォン使用

100 (50.76%) 162 (82.23%)

巡回 (62)

自主防災組織 消防団

16 (25.81%) 42 (67.74%)

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- 14 -

年代別 関東・東北豪雨時における情報の取得手段や行動について

(割合表示)

【結果】

テレビは各世代において情報を得た手段として最も多く挙がった。ラジオや市町からの

広報は、年齢が上の世代で多く利用され、インターネットは若い世代で多く利用された傾

向がある。巡回で知った人も、どちらかと言えば年齢が上の世代で多かったと言える。

【設問】昨年9月の関東・東北豪雨において、避難勧告や避難指示が出されたことをどのよ

うな手段で知りましたか。(複数回答可)

ア:テレビ

イ:ラジオ

ウ:県からの広報

エ:市町からの広報

オ:自治体ホームページ以外の、インターネット上の情報

カ:巡回

キ:住んでいる地域に避難勧告が出されたか、分からなかった。

ク:住んでいる地域に避難勧告等は出ていない。

ケ:その他

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代

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- 15 -

【結果】

実際に避難した人(回答ア、イ)は約 17%で、垂直避難(回答ウ)も合わせると約 25%

となった。避難勧告等を知って何らかの行動を取った(取ろうとした)人(回答ア~エ)

は約 40%になる。一方でおおよそ半数の人が、避難勧告等が出ても特に何もしなかった。

(設問7-1で「ク」以外を選択した方にお聞きします。)

【設問7-2】昨年9月の関東・東北豪雨において、避難勧告や避難指示が出された時、ど

のような行動をとりましたか。

ア:市町の指定避難所や、自治会の公民館等に直ぐに避難した。

イ:避難勧告の段階で準備をし、避難指示が出たら避難した。

ウ:自宅の 2 階など、安全と思われる場所に移動した。

エ:避難準備をしたが、避難はしなかった。(もしくは出来なかった。)

オ:特に何もしなかった。

カ:避難勧告や避難指示が出たことを知らなかった。

(n=479)

ア:8.35% エ:14.61%

イ:8.98% オ:49.27%

ウ:6.89% カ:11.90%

40 4333

70

236

57

0

50

100

150

200

250

ア イ ウ エ オ カ

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- 16 -

年代別 避難行動について

(割合表示)

【結果】

実際に直ちに避難した割合(回答ア)は 10代で高く 20代、30代と下がっていき、40

代からまた上がっていくという傾向があった。また、避難勧告等を受けて、避難行動を取

った割合(回答ア、イ、ウの合計)は、20代で高く、徐々に下がっていき、40代を境に

また上がるという傾向が見えた。

一方、実際に何も行動しなかった割合(回答オ)は 10代で高く 30代まで下がってい

き、40代で高くなり 50代からまた下がるという傾向が見える。

(設問7-1で「ク」以外を選択した方にお聞きします。)

【設問7-2】昨年9月の関東・東北豪雨において、避難勧告や避難指示が出された時、ど

のような行動をとりましたか。

ア:市町の指定避難所や、自治会の公民館等に直ぐに避難した。

イ:避難勧告の段階で準備をし、避難指示が出たら避難した。

ウ:自宅の 2 階など、安全と思われる場所に移動した。

エ:避難準備をしたが、避難はしなかった。(もしくは出来なかった。)

オ:特に何もしなかった。

カ:避難勧告や避難指示が出たことを知らなかった。

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代

ア イ ウ エ オ カ アイウ合計

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- 17 -

【「キ その他」主な記載】

・対象地域が広すぎて自宅が危険か分からなかった。

・勤務先へ出勤する必要があったため。

・具体的に何をすれば良いか分からなかった。

【結果】

避難所へ避難しなかった人のうち約 60%の人が、避難しなくても大丈夫だと判断してい

た。一方で、20%の人が自宅内で避難行動を取っている。また、10%ほどの人は深夜の発令

だったためと回答しており、深夜に避難所へ避難することはハードルが高くなることが分

かる。

(設問7-2で「ウ、エ、オ」を選択した方にお聞きします。)

【設問7-3】昨年9月の関東・東北豪雨において、避難勧告や避難指示が出されたが指定

避難所に避難しなかった理由をお聞かせください。(複数回答可)

ア:避難しなくても大丈夫と判断したため。

イ:避難所への道が使えなかったため。

ウ:深夜の発令だったため。

エ:自宅内で安全と思われる場所に移動したため。

オ:避難所の場所を知らなかったため。

カ:避難所を利用したくなかったため。

キ:その他

199

1432

65

12 8

58

0

50

100

150

200

250

避難しなくても大丈夫だと判

断したため。

避難所への道が使えなかった

ため。

深夜の発令だったため。

自宅内で安全と思われる場所

に移動したため。

避難所の場所を知らなかった

ため。

避難所を利用したくなかった

ため。

その他

ア イ ウ エ オ カ キ

(n=325)

ア:61.23% オ: 3.69%

イ: 4.31% カ: 2.46%

ウ: 9.85% キ:17.85%

エ:20.00%

Page 18: 1-6-2 防災に関しての住民意識- 1 - 1-6-2 防災に関しての住民意識 防災アンケート調査結果報告書 H28.3.28 県民生活部危機管理課 I 概要 1 調査目的

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年代別 避難所へ行かなかった理由

(割合表示)

【結果】

避難所へ避難しなかった人のうち、避難しなくても大丈夫だと判断していた人は、10代

で多く、年齢が上がるごとに徐々に減少するが、60代以上で再び多くなるという結果だっ

た。避難所の場所を知らなかったのは世代で差はほぼなかった。その他の理由(仕事があ

ったから等)は、10代~50代で多かった。30代では、深夜の発令だったことや避難所へ

の道が使えなかったことが理由として多めに挙げられている。

(設問7-2で「ウ、エ、オ」を選択した方にお聞きします。)

【設問7-3】昨年9月の関東・東北豪雨において、避難勧告や避難指示が出されたが指定

避難所に避難しなかった理由をお聞かせください。(複数回答可)

ア:避難しなくても大丈夫と判断したため。

イ:避難所への道が使えなかったため。

ウ:深夜の発令だったため。

エ:自宅内で安全と思われる場所に移動したため。

オ:避難所の場所を知らなかったため。

カ:避難所を利用したくなかったため。

キ:その他

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

ア イ ウ エ オ カ キ

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代