18
19 建物モデルにおける環境配慮対策の組み合わせ事例評価 各校エコスクール化概要 荻窪小学校 高井戸小学校 方南小学校 統合新校(小学校) 松溪中学校 杉並第七小学校

1 建物モデルにおける環境配慮対策の組み合わせ事例評価 2 ......20 建物モデルにおける環境配慮対策の組み合わせ事例評価 ※都「地球温暖化防止に向けた都有施設環境配慮整備指針」より

  • Upload
    others

  • View
    1

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

  • 19

    資 料

    1 建物モデルにおける環境配慮対策の組み合わせ事例評価

    2 各校エコスクール化概要

    荻窪小学校

    高井戸小学校

    方南小学校

    統合新校(小学校)

    松溪中学校

    杉並第七小学校

  • 20

    建物モデルにおける環境配慮対策の組み合わせ事例評価

    ※都「地球温暖化防止に向けた都有施設環境配慮整備指針」より

    ○モデルプラン概要

    普通高校

    建築概要

    ・構造・階数:RC造、地上 4・延 床 面 積:12,789㎡・階 高:3.60m・天 井 高:2.60m・用 途:学校

    ・コア・方位:中庭回廊式、片廊下式

    ・断 熱 仕 様:外壁―25mm(内断熱)、 屋根―50mm(外断熱)・窓 ガ ラ ス:単層透明ガラス

    設備概要

    ・冷暖房設備(部分空調):教 室 部 門;GHP:事務・管理部門;GHP:共用・体育部門:なし

    ・換 気 設 備:教 室 部 門;全熱交換換気扇

    :事務・管理部門;全熱交換換気扇 :共用・体育部門;自然換気

    ・給 湯 方 式:個別式

    ・照 明 仕 様:高効率(Hf)型照明器具・そ の 他:自然エネルギー利用なし

    ○組み合わせケースの設定

    普通高校の組み合わせケースを設定し、評価を行った。

    CASE-A;2002年仕様(現行)から、建築的な対策として庇を設け断熱性能を向上させるほか、エコマテリアルを採用した。

    CASE-B;CASE-Aに加え、高効率機器を採用、外気冷房やナイトパージによる自然エネルギー利用を図った。バリアフリー対策や外装をタイルとするなどの品質向上を図

    った。

    CASE-C;CASE-Bに加え、更なる断熱性能向上を行った。CASE-D;CASE-Cに加え、緑化、雨水利用を図り、CO2センサー外気制御やコジェネレーシ

    ョンシステムの導入など、一層の高効率化を図った。

    CASE-E;CASE-Dに加え、太陽光発電、風力発電採用や再資源化率の向上に取組んだ。

  • 21

    ○評価した各ケースの環境配慮対策組み合わせ既存改修対象仕様

    1990年仕様

    2002年仕様(現行)

    CASE-A CASE-B CASE-C CASE-D CASE-E

    敷地内緑化

    20% 緑化

    ← ← ← ← ← 50% 緑化

    ←1.周辺環境への配慮

    屋上緑化 なし ← 20%緑化 ← ← ← 50% 緑化

    内断熱0mm

    ← 内断熱 25mm 内断熱25mm

    ← 内断熱50mm

    ← ←

    単層ガラス

    ← 単層ガラス 複層ガラス

    ← 複層Low-e ガラス

    ← ←

    普通サッシュ ← 気密パッキンサッシュ

    気密パッキンサッシュ

    ← 気密機構(AT)サッシュ

    ← ←

    断熱性能

    ( 屋 根部:外断熱25mm、学校50mm)

    ← (屋根部:外断熱50mm)

    ( 屋 根部:外断熱50mm)

    ← ( 屋 根部:外断熱75mm)

    ← ←

    2.1負荷の抑制

    庇の有無 なし ← ← 庇 0.5m ← ← ← ←太陽光発電

    なし ← ← ← ← ← ← 定格出力20kW

    風力発電 なし ← ← ← ← ← ← 小型プロペラ 10台

    外気冷房 なし ← ← ← あり ← ← ←

    2.2自然エ ネ ルキ ゙ ー利用

    自然換気・ナイトパージ

    なし ← ← ← あり ← ← ←

    冷暖房方式

    ガスファンヒーターCOP;0.7

    ガスファンヒーターCOP;0.8

    ガスヒートポンプエアコン(GHP)、COP1.01[冷],0.87[暖]

    ← ガスヒートポンプエアコン(GHP)、COP1.32[冷],1.01[暖]

    ← ← ←

    外気処理 自然換気 ← 全熱交換換気扇

    ← ← ← ← ←

    雨水利用 なし ← ← ← ← ← 雨水利用 ←換気方式 ファン効率:

    0.35ファン効率:0.4

    ← ファン効率:0.6

    ファン効率:0.6サーミスタ ON/OFF 制御人感 ON/OFF 制御

    ← ← ←

    照明制御方式

    一般蛍光灯

    ← 高効率型蛍光灯

    高効率型蛍光灯、光センサー制御

    ← ← ← ←

    2.運用段階の省エ ネ ルキ ゙ー・省資源

    2.3エ ネ ルキ ゙ ー資源の有効利用

    衛生器具 一般器具 ← 節水型器具 ← ← ← ← ←3.3長寿命 ―

    高炉セメント なし ← ← 高炉セメント ← ← ← ←再生砕石 なし ← ← 再生砕石 ← ← ← ←

    3.4エコマテリアル 再生アスファルト なし ← ← 再生アスフ

    ァルト← ← ← ←

    ノンフロン断熱材 なし ← ← ← ← ← ← ←

    ノンフロン冷媒 なし ← ← ← ← ← ← ←

    3.5適正使用・適正処理

    再資源化 なし ← ← ← ← ← ← 再資源化

    なし ← 円滑化基準 ← 誘導基準 ← ← ←3.6室内環境への配慮

    庁舎学校

    バリアフリー計画 なし ← (スロープ、

    玄関自動扉、身障者便所 1箇所)

    ← (手すり、各階身障者便所、特殊エレベータ増設)

    ← ← ←

    3.7室外環境への配慮

    庁舎学校

    外装仕上げ

    吹付タイル ← ← ← 磁器タイル ← ← ←

  • 22

    ○シミュレーション結果

    1 一次エネルギー消費量

    組み合わせ毎の一次エネルギー消費量

    を図に示す。技術要素の組み合わせグレー

    ドを高くすると、一次エネルギー消費量は

    徐々に小さくなる。

    各ケースの一次エネルギー消費量の比較(図中の数値は現行 2002年仕様に対する百分率)

    2 運用 CO2

    各ケースの運用 CO2の比較(図中の数値は現行 2002年仕様に対する百分率)

    3 運用コスト

    各ケースの運用コストの比較(図中の数値は現行 2002年仕様に対する百分率)

    4 LCCO2

    各ケースの LCCO2の比較(図中の数値は現行 2002年仕様に対する百分率)

  • 23

    2 各校エコスクール化概要

    荻窪小学校:空調運転時間別 CO2排出量の比較

    CO2

    排出量 太陽光 雨水利用 外断熱 トレンチ 削減総合計 空調

    時間

    トレ

    ンチ

    有無 kg kg % kg % kg % kg % kg %

    冷房8

    暖房8 無し 55,423 3,780 6.8% 984 1.8% 10,132 18.3% 0 0.0% 14,896 26.9%

    冷房8

    暖房8 あり 55,028 3,780 6.9% 984 1.8% 9,736 17.7% 1,585 2.9% 16,085 29.2%

    冷房6

    暖房6 あり 42,490 3,780 8.9% 984 2.3% 7,306 17.2% 1,195 2.8% 13,265 31.2%

    冷房4

    暖房6 あり 36,933 3,780 10.2% 984 2.7% 6,223 16.8% 1,057 2.9% 12,044 32.6%

    冷房0

    暖房6 あり 25,820 3,780 14.6% 984 3.8% 4,055 15.7% 780 3.0% 9,599 37.2%

    0

    10,000

    20,000

    30,000

    40,000

    50,000

    60,000

    冷房8暖房8

    冷房8暖房8

    冷房6暖房6

    冷房4暖房6

    冷房0暖房6

    トレンチ

    外断熱

    雨水利用

    太陽光

    CO2排出量

    18.3%

    6.8%1.8%

    26.9%削減 29.2%削減

    31.2%削減

    32.6%削減

    37.2%削減

    17.7%

    6.9%1.8%

    17.2%

    8.9%2.3% 16.8%

    10.2%2.7%

    15.7%

    14.6%3.8%

    2.9%

    2.8%

    2.9%

    3.0%

    トレンチ無し

    単位:kg

    CO

    2

    排出

    CO

    2

    排出

    CO

    2排出

    CO

    2

    排出

    CO

    2

    排出

    削減した分

    註)一般照明、コンセント、給排水、換気、給湯に伴うCO2排出量は、各運転時間に共通の為除外しています。したがって、建物全体では、CO2はこのグラフより多く排出され、削減パーセントは減少します。

  • 1.

    2.

    3.

  • 新設校舎

    既存プール棟

    屋内運動場

    東門

    西門

    16時

    真北計画建物通り芯

    8時9時

    9時日影角度(春分)

    真北計画建物通り芯

    12時日影角度(春分)

    真北計画建物通り芯

    15時日影角度(春分)

    16時

    8時16時

    8時

    12時15時

    高さ1000の作る影バルコニーの影の位置

    配置図

    方南小学校改築工事  エコスクール化概要

    むさし野の森の保存

    屋上緑化

    屋上緑化

    理科実験園屋上緑化

    理科や生活科の授業にも利用できる学校ビオトープ

    ビオトープ

    方南小のシンボルである森を極力保存する

    既存の高木の保存

    既存の桜並木の保存

    水やり不要の自然循環型システム蓄水するので直射日光の遮熱に効果大

    庇型太陽光発電

    庇型太陽光発電発電する仕組みがよくわかる庇型。発電量をワークスペースで児童がモニター可能。

    自然換気・ナイトパージ窓を開けなくても涼しい風が通る暑い季節は夜間の涼しい風を自動的に取り入れ、躯体蓄熱を解放。朝ひんやりと涼しい。

    自然換気・ナイトパージ内外の温度差、風による圧力で自然に開閉するバランス式開閉窓を、防犯上問題の無い光庭に設置。各階で自然換気を起こす。

    自然換気ナイトパージ

    太陽光を制御するバルコニー 太陽光を制御し遮熱するバルコニー

    春秋分を境に、暑い時期には教室内に直射日光が入らぬよう、3M幅の奥行きを持ったバルコニーを設置。床にはウッドデッキを貼り照り返しを防ぐ。広いバルコニーは学習活動の場としても有効。

    屋内運動場やラーニングセンターなどの屋根面に降った雨水を、地下のピットに蓄え中水としてトイレの洗浄水などに再利用。

    地下ピットを利用した雨水貯留槽

    壁面緑化

    壁面緑化

    壁面緑化

    屋上緑化

    壁面緑化

    校舎東西の壁面に壁面緑化を行い、壁面の遮熱性能を高める。同時に東側は小さな中庭の背景として、西側は近隣に対する配慮として機能する。

    B

    BA

    A

  • 屋上機械スペース

    屋根

    屋上機械スペース

    屋上機械スペース

    屋上緑化

    屋根

    屋根

    屋根

    屋根

    佐藤総合計画株式会社

    基本設計説明書 A-00杉並第五小学校・若杉小学校統合新校建設に伴う基本設計エコスクール計画

    植樹帯(近隣家屋へ砂塵等を防ぐ)

    ○環境配慮項目 敷地 ①周囲の緑化 ②校庭緑化 ③既存樹木の保存 建物 ①壁面緑化     外壁面を緑化することにより外部負荷を低減させる。    ②屋上緑化     屋上緑化で屋根面を断熱・遮熱することにより下階への熱負荷を抑制する。        ③太陽光発電     庇型太陽光発電パネルにより夏場の日射を遮りながら太陽光により発電をする。     また、発電量はモニターに表示することにより環境学習に役立つように配慮をする。    ④雨水再利用     屋根面などに降った雨水を地下ピットに貯留し、トイレの洗浄水や植栽の灌水などに再利用する。     また、大雨時には雨水流出抑制用としても使用する。    ⑤日射を制御するバルコニー     夏場の強い日差しを遮り、冬場の暖かい光を取り込む。     ⑥ペアガラス      開口部をペアガラスにすることにより外部負荷を低減する。    ⑦自然換気・ナイトパージ     昼間の自然換気と夜間の涼しい外気温を取り込むことにより躯体蓄熱を低減させる。    ⑧地中熱利用クールヒートトレンチ     取り込んだ外気をクールヒートトレンチ(地下)を通過させることにより、夏場は涼しく冬場は     暖められた空気を屋内へ供給する    ⑨ソーラーチムニー(風の塔)     煙突状の塔内で発生する上昇気流により上部換気窓から自然換気を行う。    ⑩光の塔     トップライトからの自然採光を煙突状の塔内で乱反射させ、下階まで取り込む。    ⑪ソーラーコレクター      冬場にソーラーコレクター内で暖められた空気をアリーナ床下から供給する。    ⑫外断熱      

    ヒートクールトレンチ

    普通教室

    普通教室

    普通教室

    教育相談室

    屋上緑化 屋上緑化

    廊下

    廊下

    オープンスペース

    廊下オープンスペース

    エントランスホール

    WC

    デッキテラス

    畳スペース

    ホール

    ヒートクールトレンチ

    センターコートメモリアルホール(ランチスペース)

    オープンスペース

    給食調理場 開放会議室

    器具庫

    アリーナ

    屋外プールWC WC

    観覧スペース

    音楽室

    準備室廊下

    廊下 校長室

    ラーニングセンター

    準備室

    センターコートメモリアルホール(ランチスペース)

    グラウンド

    ヒートクールトレンチ

    屋上緑化

    自然観察園

    歩道

    校門

    歩道 通用門

    デッキテラス

    50m

    グラウンド(校庭緑化)

    2,800㎡

    100mトラック

    N

    地階への自然採光と自然通風

    風の塔(ソーラーチムニー)

    バルコニーにより夏の強い日差しを遮る

    トップライトより地階へ自然採光と自然通風を供給

    庇型太陽光発電パネル

    ペアガラスによる断熱

    光の拡散

    屋上緑化で屋根面を断熱・遮熱することにより下階への熱負荷を抑制する

    取り込んだ外気をヒートクールトレンチ(地下)を通過させることにより、夏場は涼しく冬場は暖められた空気を屋内へ供給する

    光の塔:トップライトから自然採光を下階まで取り込む

    雨水貯留層(雨水流出抑制・中水利用)

    ペアガラスによる断熱

    ナイトパージ

    アリーナの自然換気(ナイトパージ)

    屋上にプールを設置することによる断熱・遮熱効果トップライトより地階へ自然採光と自然通風を供給

    冬場にソーラーコレクター内で暖められた空気をアリーナ床下から供給する

    屋上緑化による断熱・遮熱効果

    屋上プールによる断熱・遮熱効果

    ソーラーコレクター内で暖められた空気を供給

    風の塔・光の塔

    庇型太陽光発電パネル既存樹木の保存

    既存樹木の保存

    既存樹木の保存

    トップライトより地階へ自然採光と自然通風を供給

    屋根

    屋上プール

    4,0

    00

    4,0

    00

    3,7

    00

    3,7

    00

    3,7

    00

    ▽RFL=15,200

    ▽4FL=11,500

    ▽3FL=7,800

    ▽2FL=4,100

    △GL▽1FL=100

    ▽B1FL

    4,0

    00

    4,0

    00

    3,7

    00

    3,7

    00

    3,7

    00

    ▽RFL=15,200

    ▽4FL=11,500

    ▽3FL=7,800

    ▽2FL=4,100

    ▽1FL=100△GL

    ▽B1FL

  • 18 12 8

    18 12 19

    18 12 26

    19 2 28

    ( )( )

  • 杉並区版「環境共生型学校施設」整備に向けて

    エコスクール化検討懇談会検討報告書

    平成18年版

    平成19年3月発行

    編集・発行 杉並区教育委員会事務局

    庶務課校舎改築担当

    〒166-8570 杉並区阿佐谷南一丁目 15 番 1 号

    TEL (03)3312-2111(代)

    登録印刷物番号

    18-0161