Click here to load reader
Upload
doanngoc
View
256
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
日皮会誌:94 (6), 717―726, 1984 (昭59)
免疫不全マウスマク1==・ファージからのH202産生機序
加 藤 英 行
要 旨
ヒトの免疫不全症を理解する上での実験モデルとな
る免疫不全マウスの腹腔マクロファージを使い,易感
染性についての検討をH202産生のphenol red酸化を
指標として行なった. C3H/HeJ CLPS-non-respon-
der),CBA/N(Bcelldefect), beige (murin Chediak-
Higashi syndrome)マウスを使用したところ,正常形
質マウスと比較し, C3H/HeJマウスではフェノール
抽出LPSには反応しないがBoivin抗原, MDPには
反応し, CBA/N FI雄マウスでは全ての膜刺激物に対
して低い反応性を示し, beigeマウスではH202産生は
充分に行なわれるがその産生が持続しないこどがわ
かった.これらの事実が免疫不全マウスの易感染性の
原因のひとつではないかと思われた.
緒 言
生体は病原菌などの外敵の侵入に対して種々の防御
機構を有しているが,その中でも食細胞のもつ貪食殺
菌作用は,一次的防御機構の中心をなすと考えられて
いる.食細胞には好中球を代表とする穎粒球,単球お
よび単球由来の組織マクl=1ファージが含まれ,いづれ
も細菌を貪食し殺菌消化する能力を有しているI)~3)
細菌,原虫などの徹生物の他にマクロファージを活
性化させる物質には,生体内ではマクロファージ活性
化因子,イソターフェロソ,コロニー形成刺激因子な
どが知られている4)が,種々の膜作用物質を用いるこ
とによりマクロファージを活性化することができ
る5)6)その代表的なものとしてグラム陰性菌の細胞壁
外層構成成分であるlipopolysaccharide (LPS),グラ
ム陽性菌細胞壁成分であるpeptidoglycanや結核菌体
最小活性単位であるmuramyl dipeptide (MDP)があ
る7)-9)
自治医科大学皮膚科学教室(主任 矢尾板英夫教授)
Hideyuki Kato : Hydrogen peroxide release from
peritoneal macrophages of immunodefective
mice
昭和59年2月16日受理 特掲
別刷請求先:(〒329-04)栃木県河内町薬師寺3311
自治医科大学皮膚科学教室
マクロファージは活性化するにつれ形態,代謝,機
能の面で種々の変化を示すようになる.その変化は生
体における活性化マクロファージの役割と密接に結び
ついている.たとえば,細胞内寄生性細菌に対する感
染防御においては,細菌を貪食,殺菌するために
superoxide anion(Oi),過酸化水素(H202)などの活
性酸素の産生が充進している薦
一方,ヒトの免疫不全症の本質を理解する上でよい
実験材料となる遺伝的欠損に基づく免疫不全マウスが
知られている.たとえば, C3H/HeJマウスはLPSに
対しnon-responderであり,サルモネラ感染に対して
高い感受性を示すことかよく知られているU)また
CBA/NマウスはX・linked B cell defectとしてB
cellの成熟化が遅れ,やはりサルモネラ感染に対して
高い感受性をもつことが報告されている12)さらに,ヒ
トChediak・Higashi症候群の動物モデルとしての
beigeマウスもまた食細胞の殺菌能が低下し自然感染
を受け易いといわれている13)
そこで,これらの遺伝的欠損に基づく免疫不全マウ
スの腹腔マクロファージからのH202の産生能を正常
形質マウスと比較したところ,興味ある所見が得られ
たのでここに報告する.
実験材料および方法
1.マウス
BALB/c, C3H/He, C3H/HeJ, C57BL/6由来beige
mutant, C57BL/6, (beige female XC57BL/6 male)
F1および(CBA/N female x BALB/c male) Fl male
and femaleの8~12週齢のニマウスを使用した.
BALB/c, C3H/He, C57BL/6は東大医科研, C3H/HeJ
は北里大学,CBA/Nおよびbeigeマウスは米国NIH
より提供され,本学微生物学教室にて自家繁殖したも
のである.
2.マクロファージ
各マウス当り2.5mlのチオグリコレート培地(栄研,
東京)を腹腔に注射,3~4日後に腹腔内より抗凝固
剤は使用せずに浸出細胞を集めた.これらの腹腔浸出
細胞はHank・s balance salt solution(HBSS)(日水
製薬,東京)で3回洗浄.1×106個/mlを10%非勧化
(56℃for 30min.)ウシ胎児血清(FCS)加HBSSに
718 加藤 英行
浮遊.細胞は, 16mm径のplastic culture well (Falcon
4070)にlml/wellづっ注ぎ,37℃5%C02・95%air
chamber内に3時間静置,各well表面にマクロ
ファージを接着させた.3時間後,非付着細胞を除き,
付着細胞は37℃に暖めたEarle・S balance salt solu-
tion (EBSS) (phenol red は含まないもの)で2回洗
浄.この付着細胞をmacrophage monolayer として使
用した. initial 1×106個/m1/wellは以上の操作より
final 6.8-7.2×105個/wellとなった.いずれのマウス
の系においてもほぼ同様の値が得られた.
3.培養
macrophage monolayerに, 10%FCS加HBSSに
細胞膜刺激物質としての種々endotoxinを加えたも
の,また対照として無添加のものを37℃5%C02・95%
air chamber内で1~24時間培養とした.
4.刺激剤
細胞膜刺激物質としてのLPS, lipid A, lipid A-
Bovine Serum Albumin(BSA)-complex, Boivin抗原
は以下の方法で抽出作製した.
LPSはWestphalの方法“)に従いhot-phenol・
water法によりSalmonella tybhimuriumLT2より抽
出した. lipid AはこのLPSから1 % acetic acid
100℃4時間で加水分解して得た. lipid A・BSA-com・
plexはGalanosの方法15)16)に従い合成した. Boivin
抗原はtrichloroacetic acidでS。tvphimuriumLT2よ
り抽出した17)合成MDP(N・acetyl-muramyl-L-
alanyl-D・isoglutamine)とその誘導体であるMDP-lys
(L18) (N-acetyl・muramyl・L・alanyl・D・isoglutamyl-
L・stearoyl-lysine)は第一製薬から分与されたものを
使用した.これらの物質は生理食塩水に溶かし(mg/
ml) 4℃に保存,使用時にHBSSに適当濃度に調整し
た.しかしlipid A については不溶性でsonicateでも
不溶であった.
5.試薬
Phenolsulfonphthalein (sodium salt) (Sigma社,
U.S.A.)はHBSSで溶解(O.lg/litter) 4℃に保存,
使用前に37℃5%C02・95%air chamber 内1時開静置
平衡とし, horseradish peroxidase (HRPO) (Sigma
社, U.S.A.)を加え(165u/ml) phenol red solution
(PRS)とした.
6.H202の測定
H202の定量は, Pick and Keisariの方法18)に準じ
phenol red の酸化を測定した.
膜刺激物質を加えたculture well をそれぞれの刺激
時間(1, 3, 6, 24時間)後に取り出し, warm EBSS
で2回洗浄.このmacrophage monolayerに1.55ml
phenol red 十〇.05ml HRPO液を加える.再び37℃
5 %CO2-95% air chamber内に入れ, 10, 20, 30, 40
分毎にculture well の上清1mlを取り1N NaOH 0.01
ml加の10×75mmガラス管に入れ反応を止める.これ
らのサンプルは吸光光度計(UV-200, Shimadzu) 610
nmで吸光度を測定した.
また標準曲線は,PRSとH202溶液を最終10~1,000
nmol濃度にしたものを同様の方法で測定し描いた.
H202産生量は4サンプルすなわち10, 20, 30, 40分後
の産生の合計を出し〔total yields of HzOj/total
period of incubation (lOOmin) /4wells〕,次にn mol.
H2O2/25min/culture=―Tqq""と×25として表示し
た.平均値および標準偏差値は各々3回以上の独立し
た実験系により得たものである.
結 果
1. LPS刺激によるBALB/cマウスマクロファー
ジからのH202産生(Fig. 1)
免疫不全マウスからのH202産生を検討する前に
種々の条件を決める為正常形質マウスとしてBALB/
cマウスを使用した.BALB/cマウスは,免疫学的に
正常といわれている. LPS無刺激では,BALB/Cマク
ロファージからのH202産生はわずかであった. LPS
0.01~100μg/mlの濃度で刺激した場合,十分量の産
生が得られた.すなわち,1~3時間までの刺激では,
その産生量は多く,6時間以後では減少していた.ま
たLPS濃度であるが,0.01~10μg/mlまではdose-
dependentに産生量の増加がみられたが, 100μg/ml
ではむしろ10μg/mlより劣っていた.これは恐らく
LPSの高濃度では細胞毒性に働くものと思われる.ち
なみにマウス1匹当りのLD5oは250μgといわれてい
る.以上より, LPS 10μg/mlが刺激量として至適濃度
であり,1~3時間でH202産生が持続することがわ
かった.
2.各種endotoxinによる比較(Fig. 2)
次に,各種endotoxinによる比較を行なった.
phenol-extracted LPS (LPS), TCA-extracted
Boivin antigen (Boivin抗原), lipid A, artificiallipid
A・BSA-complexによりBALB/cマクロファージを
刺激し, H2O2産生量を比較した.Fig. 2に示すごとく,
LPS, Boivin抗原, lipid A-BSA complex の刺激では,
1~3時間でH202の産生が認められた.しかしlipid
0 0 5
0 5 2
1
{a.mhttp://www./ioinu}
uotq-Dnpojd
^n^H
0
Fig. 1.
。/9
免疫不全マウスのH202産生機序
150
1
0 5
(BJT\^rns/uT\iiC7/xouiuj
aoxtio
rり
○
八
コ
25
control range ‾
t 3 6 卜¬F
LPS-induced H202production in vitro0f
peritoneal exudate macrophages obtained from
BALB/c mice. Thioglycollate-induced macro・
phages were cultured in the presence or absence
of LPS. At the times indicated on the abscissa,
the amounts of H202 in the supematants of cul-
tures were determined. LPS added to cultures :
▲,0.01μg/ml;△, 0.1μg/ml;□,1μg/ml; O, 10
μg/ml and ●,100μg/ml.フアア`:range of H202
yield in the supematants of cultures in the
absence of LPS.
A単独では十分な産生は得られなかった.このこと
は, Boivin抗原, lipid A・BSA complex はLPSと同
様H202産生のための膜刺激物質として有効であり,
これら3つの共通部分はlipid Aであるから, lipid A
が, active principle であるといえる9いしかし, lipid
Aは,不溶性であるため単独では十分な効果を出しえ
ないことを示している.
3. MDPによる産生(Fig. 3)
MDPとその誘導体であるMDP-lys (L18)による
BALB/cマクロファージからのH202産生を比較し
た. MDPでは, 100μg/mlで,1~3時間にH202の
産生がみられた. MDP 10μg/mlやMDP・lys (L18)
では安定したH202の産生がられなかった.このこと
からMDP 100μg/mlを至適濃度として使用すること
にした.
4. C3H/HeとC3H/HeJマクロファージにおけ
るH2O2産生の比較(Fig. 4)
C3H/HeJマウスはC3H/He系より得られた
0
control range
13
6 h「
719
Fig. 2. Endotoxin-induced H202 production 加
z虜抑 of peritoneal eχudate macrophages
obtained from BALB/c mice. ThioglycoUate・in・
duced macrophages were culturedin the presence
or absence of endotoxins. At the times indicated
on the abscissa, the amounts of H202 in the
supematants were determined. Endotoxins (10
μg/ml) added to cultures;O, LPS; ・, Boivin
antigen; ■, lipid A・BSA・complex and □, lipid
A,フフ万:range of H.O. yie】din the supematants
of culturesin the absence of endotoxins.
mutantであり, LPSに対してnon・respenderである
点を除いて,遺伝的にはC3H/Heと同様である.それ
ゆえ, C3H/HeJはLPS・non responderで, C3H/He
はLPS・responderとして,種々の実験系モデルとして
有名である19)しかしC3H/HeJはlipid A を結合した
蛋白を有する種々のendotoxinに対しては反応する
といわれている19)34)そこでC3H/HeJマクgファー
ジからのH202産生をLPS, Boivin抗原,MDPで刺激
し, C3H/Heと比較検討した. Fig. 4に示すように,
C3H/HeはLPSに反応し十分量のH202を産生した
が, C3H/HeTはほとんど反応しなかった.そこで
Boivin抗原で刺激したところC3H/Heは当然反応
し,またLPSでは反応しないC3H/HeJも十分量の
H202を産生した.同様のことがMDPにても観察され
た.このことから,H202の産生においてC3H/HeJは
LPSに対し反応しないが, Boivin抗原や他の膜刺激
物質では十分反応することがわかった.
5 . CBA/N defective macrophaee におけるH2
720
150
10
0 5o
fajni[nD/u111152/lomu]
uoLionpoJdoh
25
0
control range
6 h「
Fig. 3. MDP・induced HoO, production in vit・aof
peritoneal exudate macrophages obtained from
BALB/c mice. ThioglycoUate・induced macro-
phages were cultured in the presence or absence
of MDP. At the times indicated on the abscissa,
the amunts of H202 in the supematants were
determined. MDP and its derivative added to
cultures:O, MDP (10μg/ml) ; ・, MDP (100μg/
ml);△, MDP-lys (L18) (10μg/ml) ;▲,MDP・lys
(L18)(100μg/ml).‾アアア‾:range of H2O2 yield in
the supematants of cultures in the absence of
MDP.
加藤 英行
02の産生(Fig. 5)
CBA/NマウスはX-linked B cell defectとして,
B cellの成熟化が遅れ,すなわちLPSに対してlow-
responderであり抗体産生能が低下しているマウスで
ある12)このようにB cell defect の代表的モデルであ
るがマクロファージにっいての検討は少なく,正常で
あるとの報告もみられる37)そこで我々は(CBA/N
female xBALB/c male) Fl maleすなわちim・
munodefective mice macrophageとFl female
phenotypically normal mice macrophageからのH2
02の産生量を比較検討した. Fig. 5に示すように,
CBA/N・defective Fl male・macrophageではLPS刺
激に対し,低い反応性を示した.またBoivin抗原や
MDPに対しても, LPSと同様phenotypically nor-
mal Fl female macrophage に比し,H202の産生は低
く十分な反応は認められなかった.このことは, CBA/
N-defective mice macrophageはendotoxinや他の
膜刺激物質に関係なく反応性が低く,マクロファージ
そのものの機質的欠損が考えられる.
6. beigeマクロファージからのH202の産生の検
討(Fig. 6)
Chediak-Higashi症候群の食細胞は殺菌能の低下と
走化能の低下があることはよく知られている20)12)こ
の欠損は細胞内の機能によるものでリソソームなどの
細胞内小器官の融合の不全によるものと考えられてい
る. beigeマウスはChediak-Higashi症候群の動物モ
デルとして注目されている.そこで我々は各種en・
dotoxinによりbeige (bg/bg)マウスマクロファージ
を刺激し,H202産生を測定することがChediak・Higa・
Shi症候群のマクロファージ機能を知る上で意義のあ
ることと思い, (beige xC57 BL/6)F1(bg/十)とC57
BL/6(十/十)をコントロールとし,比較検討した.
Fig. 6に示すようにLPS刺激1時間後では. bg/bg
マクロファージもコソトロールも十分量のH202を産
生することができた.同様のことがBoivin抗原,MDP
やlipid A-BSA complex, MDP-lys (L18)において
も産生がみとめられた2慌 しかし刺激3時間後におい
てコントp-ルのH202の産生は持続するが, bg/bg
マクロファージでは,急激に産生が低下することがわ
かった.これらの結果からbg/bgマクロファージは膜
刺激物質によりH202を産生することができるが,そ
の持続の点で著しく異なっていることがわかった.
考 按
生体内に細菌などの異物が侵入すると食細胞の多形
白血球やマクロファージがまず第一次の感染防御機構
として働く.すなわち,食細胞の殺菌機構は細菌の貪
食に際しての接触刺激により引き起こされる種々の殺
菌因子の産出,放出に基づいている1)2)これらの因子
の中で, superoxide anion (O;),過酸化水素(H202),
水酸化ラジカル(・OH),一重項酸素(102)などの活性
酸素が重要な働らきを演じていることが明らかにされ
てきた10)23)これら活性酸素は,細胞の貪食時だけでな
く種々の膜刺激物質によって産生される5)6)
一方,貪食機能,殺菌能を欠く疾患が報告されてい
る.たとえば,慢性肉芽腫症患者の場合24)25)その白血
球は貪食あるいは膜刺激物質のいずれの刺激において
も活性酸素の産生がみられない.本症の好中球の走化
能,貪食能,脱穎粒はほぼ正常であるが,貪食時に酸
素消費の増大やhexose monophosphate pathway活
性の増大がみられず,0iやH202の産生も認められな
い.病因についてはまだよく知られていないが,0iの
生成に必要なNADPH酸化酵素は存在するので,酵素
{ajrtq.|_no/u!.ui92/-§
-50
~7り名2`J
{9jn;
ina/uiiQCZ/iomu}
uot:i3npoad ^o^H
0
A。 |
J一汗一二
免疫不全マウスのH202産生機序
○≪
二万ア▽てて
1
control range
B
h『
Fig. 4. LPS, Boivin antigen or MDP induced H202production in vitro of
peritoneal exudate macrophages obtained from C3H/He or C3H/HeJ mice.
ThioglycoUateヽinduced macrophages were cultured in the presence or absence
of stimulaters. At the times indicated on the abscissa, the amounts of H202in
the supernatants were determined. In panel A.macrophages from C3H/HeJ (●
-●)orC3H/He(○-○)with LPS (10μg/ml). In panel B, macrophages from
C3H/HeJ(・―■) or C3H/He (ローロ) with Boivin antigen (10μg/ml). In
panel C, macrophages from C3H/HeJ (▲-▲)orC3H/He(△-△) with MDP
(100μg/ml).フアア‾:range of H,0, yield in the supemants of cultures in the
absence of stimulaters.
0
A
control range
-1 3
B
。
1≫
⊃
7 control range
h「 6 h『
Fig. 5. LPS, Boivin antigen or MDP induced H202 production j・?1ひitれ)01
peritoneal exudate macrophages obtained from (CBA/Nfemale X BALB/c
male)Fl mice. ThioglycoUate・induced macrophages were culturedin the pres-
ence or absence of stimulaters. At the time indicated on the abscissa. the
amounts of H202in the supematants were determined. In panel A,macrophages
from CBA/N-defect (●-●)orphenotypically normal Fl female (○-○)
with LPS (10μg/ml). In panel B, macrophages from CBA/N-defect (●-■)or
phenotypically normal Fl female (ローロ) with Boivin antigen(10μg/ml). In
panel C,macrophages from CBA/N・defect(▲-▲)orphenotypically normal
Fl female (△-△) with MDP (100μg/ml). 777: range of H202yield in the
supematants of culturesin the absence of stimulaters.
721
722
7j.n'iino/uLiuq?/iQijjul uoL^lonpoad
OH
3 6 h「
B。
加藤 英行
control range
C
Fig. 6. LPS, Boivin antigen or MDP induced H202production 加vitrりof
peritoneal exudate macrophages obtained from beige (bg/bg) or control (bg/十
〇r十/十) mice. ThioglycoUate・induced macrophages were cultured in the pres-
ence or absence of stimulaters. At the time indicated on the abscissa, the
amounts of H202 in the supematants were determined. In panel A, macrophages
from beige (●-●)or control (○-○)with LPS 【10μg/m】).In panel B,
macrophages from beige (■-■)or control (ローロ) with Boivin antigen (10
μg/ml). In panel C, macrophages from beige (▲-▲)or control (△-△) with
MDP(100μg/ml).フフミrange of H202yield in the supematants of cultures in
the absence of stimulaters.
の賦活障害説が有力である26)またChediak-Higashi
症候群においては,乳幼児期からの毛髪,皮膚の部分
的白子症や羞明を伴う眼底白子症とともに,皮膚・呼
吸器,中耳炎などの細菌感染を反復罹患する予後不良
の疾患である.本症の病因についてもまだ十分解明さ
れていないが,細胞膜可変能が悪く,加うるにcyclic
GMP合成障害による微小管の集合障害によると考え
られている.この結果,走化能障害や食胞内へのリソ
ソーム顎粒放出障害がおこり,細胞内殺菌能が障害さ
れると考えられている26)これらの好中球機能異常症
では,単球系にも殺菌能の低下があることが報告され
ている27)
このような易感染性をもつ免疫不全の病態の動物モ
デルとして,それぞれの実験マウスが開発されている.
とくに今回我々の使用したC3H/HeTマウスは, LSP
に対しnon・responderであるためC3H/He系の
LPS・responderマウスに比しサルモネラ菌に対する
感受性が高いことが報告され11),CBA/Nマウスは,X-
linked B cell defect としてLyb 5+B細胞の成熟化が
遅れ,やはりサルモネラ菌に対する感受性が高いこと
が示されている12〉. beigeマウスは,ヒトChediak-
Higahi症候群に似て食細胞のリソソーム酵素の漏出
のため殺菌能が低下し,生後6ヵ月を経過すると自然
感染を受け易いことが報告されている13)
今回我々は,易感染性の機序を知るために,マクロ
ファージのH202産生能についての検討を行なった
が,マクロファージ活性化物質としてグラム陰性菌の
細胞壁構成成分であるLPSとその同族体とグラム陽
性菌および結核菌体のアジュバソト活性の最小活性単
位であるMDPとその誘導体を細胞膜刺激物質として
使用した. Fig. 2に示すように,免疫学的に正常であ
るBALB/cマクロファージではLPS, Boivin抗原,
lipid A-BSA・complexの刺激に対し十分量のH202の
産生をみた.しかしlipid A単独では産生はみられな
かった.このことは, LPSは特にそこに含まれるlipid
Aの作用に基づくと考えられており9),lipid A 自体は
水に不溶性のため活性が弱いが,多糖,蛋白(lipid A-
associated protein)が結合すると強力な活性を示すと
いう事実に合致する15)16)
免疫不全マウス群と正常形質マウスマクロファージ
からのH202産生量を比較した結果前者の免疫不全マ
ウスのそれぞれの系統では,いずれも膜刺激物質に対
免疫不全マウスのH202産生機序
して正常な反応を示さなかった. C3H/HeJはLPSに
対してnon・responderであるが,蛋白を含んだen-
dotoxinには反応するといわれ19)またmacrophage
mediated tumor lysis, LPS induced lethality, pros・
taglandin, lymphocyte activating factorの産生など
の点で, LPSに対し反応性がないと報告されてい
る28)゛34).PabSt and Johnsonら35)もすでに, LPS-
primed HeJ macrophageのphorbol mycerate
acetate刺激によるOiの産生が,正常C3Heb/FeTマ
クロファージと比較し低下していると報告している.
今回の我々の実験でもC3H/HeJマクロファージH2
02産生能は, LPSには反応を示さなかったが,脂質,
多糖,蛋白を含むBoivin抗原に対しては反応を示し
た(Fig. 4).このことは, C3H/HeTマクロファージは
その細胞表面に,蛋白に対するレセプターは有してい
ることが推測される36)
X-liked B cell defect であるCBA/Nマウスのマク
ロファージにおいてもFig. 5に示すように,種々の
膜刺激物質に対してもH202の産生が低下しているこ
とがわかった.従来の報告では,このマクロファージ
はほぼ正常といわれている3馬しかし,我々の結果は全
ての刺激に対してlow response であった.今回の実験
結果が正しいとすれば,CBA/Nマクロファージは,
H202産生に関していえば, C3H/HeJのようなLPS
に対する細胞表面のレセプターの欠如ではなく,細胞
内機能の欠損によることが考えられる.この点につい
ては,より多くの膜刺激物質による活性酸素の測定や
他のマクgファージ産生物質の測定を今後検討してい
く予定である.
Chediak・Higashi症候群のモデルであるbeigeマウ
スマクロファージからのH202産生もまた障害されて
いることが明らかとなった(Fig. 6).とくにその時間
的変化において,他の系と明らかに異なっていた.刺
激後早期,1時間では正常形質マウスとほぼ同様の
H202産生があったが,その産生は持続しないという点
である. Chediak-Higashi症候群では好中球や単球の
走化能,殺菌能が低下しているが,これらの異常は細
胞骨格のひとつである微小管の異常によるといわれて
いる20)すなわち,微小管集合の障害に始まる走化能,
酵素遊出の障害は,膜の粘性の上昇,流動性の低下と
関係あると思われる38)このことからbeigeマクロ
ファージは,膜刺激物質に対してのH202産生能は正
常に保持しているが,膜の流動性の低下が同じく膜に
存在するNADPH酸化酵素活性の低下を招いて,活性
723
酸素の産生持続に障害を与えていることが推測され
る.
以上の実験結果より,これら3系統の免疫不全マウ
スがある種の細胞感染に対し感受性が高いことの原因
のーつとしてマクロファージからのH202産生障害が
あるのではないかと考えられた.
マクロファージから産生される活性酵素は,基本的
には好中球とほぽ同様の機序によっておこると考えら
れている39)~叫マクロファージが食作用を開始すると
酸素消費が高まり,0i,H202などの活性酸素が産生さ
れる.0i産生酵素は細胞膜に局在し食作用に伴なって
活性化されると考えられている.活性化されたOi産
生酵素は,NADPHを電子供与体として酸素分子に1
電子のみ還元してOiを生成する.このようにして産
生されたOiは,自然に,あるいは細胞内に存在する不
均化酵素(SOD)によって不均化され,H202を生ずる.
さらにOiは,・OHや102の生成にも関与している.産
生された活性酸素はきわめて反応性に富み,殺菌作用
ばかりではなく腫瘍細胞を破壊することも可能であ
り,一方,炎症反応における組織障害をきたす点でも
重要な役割を果たしている.0iは,それ自体あまり強
力な殺菌作用をもたないが,H202,・OHj02は殺菌作
用が強力であるといわれている3).マクロファージの
抗腫瘍作用には活性化マクロファージからのリソソー
ム酵素の放出が重要との報告42)や,H202が第一義的な
役割を果たし,活性酵素による腫瘍細胞膜の脂質の酸
化や蛋白を変性させることにより作用を示すともいわ
れている43)“).また炎症巣では,細菌のみならずリソ
フォカイソや免疫複合体,補体分解産物の他,種々の
剌激によるマクロファージの活性化により活性酸素が
産生され,直接組織を障害したり,リソソーム酵素の
流出を誘導したり,膜のアラキドソ酸に働きプロスタ
グラソディソ合成を促進し好中球に対する走化性因子
産生に一役かう,といわれている45)さらに皮膚科領域
においても,活性酸素は注目を集めている46)乾癖患者
好中球の活性酸素の産生増加47)血管炎患者血清中の・
OH産生因子の増加18)治らい剤のひとつであるクロ
ファチミソ(B663, Lamprene)の・OH産生増強によ
る殺菌効果49)や好酸球におけるH202産生機序5o)など
の報告が続いている.
このように近年関心を集めている活性酸素について
我々は, phenol redの酸化でH202の測定を行なった.
この方法は,マクロファージのような付着細胞につい
て有効な方法といわれているが,欠点としてlnmol以
文 献
ポジウム「Immunopharmacological modulation of en-
dotoxin response」,および第604回日本皮膚科学会東京研
究地方会にて報告した.
稿を終えるに臨み,御指導・後校閲を賜わりました自治医
科大学微生物学教室 中野昌康教授,同皮膚科学教室 矢
尾板英夫教授,そして御協力下さいました微生物学・皮膚科
学研究室の皆様に深く感謝いたします.
of CBA/N mice to infection with salmonella
typhimurium : Influence of the χ・linked gene
controlling B lymphocyte function, /. Im-
munol。, 123 : 720-724, 1979.
13)中野昌康:免疫不全動物を使った細菌感染モデ
ル,日本細菌学雑誌,38 : 105-108, 1983.
14) Westphal, O. & Luderitz, 0.: Chemische Er-
forschung von Lipopolysacchariden gram・
negativer Bakterien, Angew. Chem。66 :
407-417, 1954.
15) Galanos, C, Rietschel, E.T。, Luderitz, O. &
Westphal, 0.: Interaction of lipopolysacchar-
ides and lipid A with complement, Ettr,J.
Biochem。,19 : 143-152, 1971.
16) Galanos, C。Rietschol, E.T., LUderitz, 0. &
Westphal, 0.: Biological activities of lipid A
compleχed with bovine-serum albumin, £μ瓦ノl
Biochem., 3\: 230-233, 1972.
17) Boivin, A., Mesrobeanu, I. & Mesrobeanu, L.:
Technique pour la prgparation des polysacchar-
ide microbiens specifiques, Cθ別が.r&nd.Sac.de
bioi., U3 : 490-492, 1933.
18) Pick, E. & Keisari, Y.: A simple colorimetric
method for the measurement of hydrogen per-
oxide produced by cells in cultUTe, I,Immunol.
Methods, 38 : 161-170, 1980.
19) Morrison, D.C. & Ryan, J.L.: Bacterial en-
dotoxins and host immune responses, Adv.
Immunol.,28 : 293-450, 1979.
20) Brandt, EJ。Swank, R.T. & Novak, E.K.:
The murine Chediak-Higashi mutation and
other murine pigmentation mutations, Im一
紺絣1010gicdefects綸旨boratoりanimak l,
Plenum Press, New York and London, 1981.
21) Katz, P., Roder, J.O., Zaytoun, A.M。Herber-
man, R.B. & Fauci, A.S.: Mechanisms of
human cell-mediated cytotoxicity・correction of
the selective defect in natural killing in the
Chediak-Higashi syndrome with inducers of
intracellular cyclic GMP, J. Immunol., 129 1
724 加藤 英行
下の定量には適さず,好中球などについては
scopoletineの酸化で測定した方が良いといわれ
る18)
我々は,H202産生を指標として免疫不全マウス群の
易感染性についての検討を行ない,マクロファージの
H202産生機構に種々の異常を認める結果を得たので
ここに報告した.
なお本稿の要旨は,第5回国際免疫学会サテライトシソ
1) McRipley, R.J. & Sbarra, A.J.: Role of the
phagocyte in host-parasite interactions, /.
召α(面河�。,94 : 1417-1424, 1967.
2) Weiss, J。Franson, R.C., Beckerdite, S.,
Schmeidler, K. & Elsbach, P.: Partial char-
acterization and purification of a rabbit
granulocyte facter that increases permeability
of Esherichia coli, /. C/加,佃z・�。55 : 33-42,
1975.
3)中村三千男,三上茂樹:殺菌の生化学,特に酸素依
存性殺菌をめぐって,臨床免疫,14 : 940-950,
1982.
4)本間 好,小野崎菊夫,橋本達一郎:活性化マクロ
ファージの生化学,臨床免疫,15 : 443-451, 1983.
5) Nakagawa, A. & Minakami, S.: Generation
of superoxide anions by leukocytes treated with
cytochalasin E, Biochem.Biotihys.Res. Com-
mun., 64 : 760-767, 1975.
6) Cohen, HJ. & Chovaniec, M.E.: Superoxide
generation by digitonin-stimulated guinea pig
granulocytes, /. Clin.初回ist, 61 : 1081-1087,
1978.
7)中野昌康:リポ多糖の免疫学的活性,蛋白質・核
酸・酵素(別冊), 76 : 269-282, 1976.
8)中野昌康:リポ多糖に対する細胞応答と免疫学的
反応,最新医学,35 : 466-468, 1980.
9)中野昌康:アジュバソトー免疫強化物質,治療,
62 : 1189-1194, 1980.
10) Johnston, R.B., Keele, B.B., Misra, H.P., Leh-
meyer, J.E., Webb, L.S., Beahner, R.L. & Ra-
jagopalan, K.V.: The role of superoχide anion
generation in phagocytic bactericidal activity,
J. Clin. Invest。55 : 1357-1372, 1975.
U) O'Brien, A.D。Metcalf, E.S. & Rosenstreich, D.
L.: Defect in macrophage effector function
confers salmonella typhimurium susceptibility
on C36/HeJ mice. CellImmunol.。 K71 325-333,
1982.
12) O'Brien, A.D., Scher, I., Campbell, G.H., Mac-
Dermott, R.P. & Formal, S.B.: Susceptibility
免疫不全マウスのH202産生機序
297-302, 1982.
22) Kato, H., Yaoita, H., Taki-Saito, T. & Nakano,
M.: LPS-induced hydrogen peroxide release
from peritoneal macrophages of normal and
immunodefective mice, lmmunophar-
maco logicalmodulation of endotoxin restioMse,
Walter de Gruyter & Co., Berlin, (in press)。
23) Klebanoff, S.J.:Iodination of bacteria : A
bactericidal mechanism, /Ex*'. Med。126 :
1063-1079, 1967.
24) Weening, R.S., Wever, R. & Roos, D.:
Quantitative aspects of the production of supor・
oxide radicals by phagocytizing human
granulocyteS.J. Lab.Ciin,Med.,85 : 245-252,
1975.
25) Cumutte, J.T., Whitten, D.M. & Babior, B.M.:
Defective superoxide production by
granulocytes from patients with chronic
granulomatous disease, N. Enel. J. Med.,290 :
593-597, 1974.
26)辻 芳郎,前田秀典,森 剛一:先天性好中球機能
異常症の病態,臨床免疫,14 : 968-976, 1982.
27)塚田昌滋,赤羽太郎:小児血液疾患における単球
の貪食殺菌能,臨床免疫,14 : 729-738, 1982.
28) Tagliabue, A., McCoy, J.L. & Herberman, R.B.:
Refractoriness to migration inhibitory factor of
macrophages of LPS nonresponder mouse
strains, /. Im四回�・. 121 : 1223-1226, 1978.
29) Ruco, L.P. & Meltzer, M.S.: Macrophage
activation for tumor cytotoxity : Development
of macrophage cytotoxic activity requires com・
pletion of a sequence of short・lived intermediar-
y reactions, /.か1四回り/・,121 : 2035-2042, 1978.
30) Weinberg, J.B., Chapman, H.A. & Hibbs, J.B.:
Characterization of the effects of endotoxin on
macrophage tumor cell killing,I. Immunol。
121 : 72-80, 1978.
31) Wahl, L.M。Rosenstreich, D.L., Glode, L.M。
Sandberg, A.L. & Mergenhagen, S.E.:
Defective prostaglandin synthesis by C3H/HeJ
mouse macrophages stimulated with endotoxin
preparation,Infect,Irwmun。23 : 8-13, 1979.
32) Ruco, L.P. & Meltzer, M.S.: Macrophage
activation for tumor cytotoxity : Tumoricidal
activity by macrophages from C3H/HeJ mice
requires at least two activation stimuli, Cell
7四附unoL, 41 : 35-51, 1978.
33) Rosenstreich, D.L., Vogel, S.N., Jacques, A.R.,
Wahl, L.H. & Oppenheim, J.J.: Macrophage
sensitivity to endotoxin : Genetic control by a
single codominant gene, /. Immunol・。121 :
1664-1670, 1978.
725
34) Ryan, J.L., Glode, L.M. & Rosenstreich, D.L.:
Lack of responsiveness of C3H/HeJ macro・
phages t0 1ipopolysaccharide : The cellular
basis of LPS・stimulated metabolism, J. Im-
附unoL, 122 : 932-935, 1979.
35) Pabst, M.J. & Johnston, R.B.: Increased pro-
duction of superoxide anion by macrophages
exposed i肴 uitroto muramyl dipetide or
lipopolysaccharide, /.Exft.j血Z.。151 : 101-114,
1980.
36) LUderitz, O., Staub, A.M. & Westphal, 0.:
Immunochemistry of o and R antigens of Sal・
monella and related Enterobacteriaceae,
Baderiol.Rev.。30 : 192-255, 1966.
37) Scher, I.: B-lymphocyte development and
heterogeneity―Analysis with the immune-
defective CBA/N mouse strain, Immunologic
defectsin hhorat・りanimals1, Plenum Press,
New York and London, 1981, pp. 163-190.
38) Hirata, F. & Axelrod, J.: Phospholipid meth-
ylation and biological signal transmission, Sd-
end?', 209 : 1082-1090, 1980.
39) Root, R.K., Metcalf, J。Oshino, N. & Chance,
B.: H202 release from human granulocytes
during phagocytosis―Documentation,
quantitation and some regulation factots, J.
Clin. Int。est, 55 : 945-955, 1975.
40) Root, R.K. & Metcalf, J.: H202 release from
human granulocytes during phagocytosis
―Relationship to superoxide anion formation
and cellular catabolism of H202: Studies with
normal and cytocharasin B-treated cell,/ Clin.
Invest., 60 : 1266-1279, 1977.
41) Klebanoff, S.J.: Oxygen metabolism and the
toxic properties of phagocytes, Ann. Int. Med.,
93 : 480-489, 1980.
42) Currie, G.A. & Basham, C.: Activated macro・
phages release a factor which lyses malignant
cells but not normal cells, j£ゆ。が�。142 :
1600-1605, 1975.
43) Nathan, C, Brukner, L., Kaplan, G., Unkeless,
J. & Cohn, Z.: Role of activated macrophages
in antibody-dependent lysis of tumor cells, y.
£ゆ。が�。, 152 : 183-197, 1980.
44) Nathan, C.F。Brukner, L.H., Silverstein, S.C. &
Cohn, Z.A.: Extracellular cytolysis by
activated macrophages and granulocytes, /.
Exb. Med。149 : 84-99, 1979.
45)加来真理子,矢川克郎,永尾重喜,田中 渥:細菌
細胞壁成分による食細胞からのOi産生遊離の増
強,炎症,3 : 36-41, 1983.
46)丹羽籾負:炎症と活性酸素,リウマチ,23 :
726
237-253, 1983.
47) Schopf, R.E., Altmeyer, P. & Lemmel, E.M.:
Increased respiratory burst activity of
monocytes and polymorphonuclear leukocytes
in psoriasis,Br. J. Derm皿以, 107:505-510,
1982.
48) Miyachi, Y., Yanase, K.,Imamura, S. & Niwa,
Y.: Increased hydroxyl radical generation by
normal polymorphonuclear leukocytes incubat-
ed in sera from patients in leukocytoclastic
加藤 英行
vasculitis,A肥応. Dermato£Res., 274:65-71,
1982.
49)丹羽靭負:Antileprotic Agents (Clofazimine)の
らい患者食細胞に対する作用機序とらいの発生病
理についての示唆,臨床血液,24 : 1039-1048,
1983.
50) Pincus,S.H.: Hydrogen peroχiderelease from
Eosinophils : Quantitative,comparative studies
of human and guinea pig eosinophils,/. /回衣・
Dermatol.,80:278-281,1983.