25
13 2. 大和市の現状と課題 . 大和市の現状 本計画で取り組む施策を検討するための基礎資料として、本市の現状を以下に整理 します。なお、改訂にあわせ必要な箇所について時点修正しています。 本市の交通環境 大和市には、3 つの鉄道が乗り入れており、 各駅までは、概ね 15 分以内の徒歩圏内にあり ます。さらに、市内はほぼ平坦であり、徒歩や 自転車による円滑な移動も可能です。道路網に ついても、国道 246 号線、 467 号線等の幹線が 縦横に走り、また横浜町田インターにも近く、 自動車交通の利便性にも恵まれています。 人口の動向 本計画策定時(平成 25 3 月)の大和市の人口は約 23 万人であり、市制施行以来 一貫して増加しています。今後は、2020 年の約 23 2 千人をピークに、緩やかに減 少していく見込みでありますが、将来にわたり 20 万人程度を保っていくと展望され ています。 高齢化率(65 歳以上人口の占める比率)をみると、4 人に 1 人が 65 歳以上となる 地区が年々増加しています。具体の地区では、和田地区、桜ヶ丘地区といった市南東 部において高齢化率が高く、その伸び率も他地区に比べて高い状況です。

2 大和市の現状と課題 - Yamato13 2. 大和市の現状と課題 2.1 大和市の現状 本計画で取り組む施策を検討するための基礎資料として、本市の現状を以下に整理

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Page 1: 2 大和市の現状と課題 - Yamato13 2. 大和市の現状と課題 2.1 大和市の現状 本計画で取り組む施策を検討するための基礎資料として、本市の現状を以下に整理

13

2. 大和市の現状と課題

2.1 大和市の現状

本計画で取り組む施策を検討するための基礎資料として、本市の現状を以下に整理

します。なお、改訂にあわせ必要な箇所について時点修正しています。

本市の交通環境

大和市には、3 つの鉄道が乗り入れており、

各駅までは、概ね 15 分以内の徒歩圏内にあり

ます。さらに、市内はほぼ平坦であり、徒歩や

自転車による円滑な移動も可能です。道路網に

ついても、国道 246 号線、467 号線等の幹線が

縦横に走り、また横浜町田インターにも近く、

自動車交通の利便性にも恵まれています。

人口の動向

本計画策定時(平成 25 年 3 月)の大和市の人口は約 23 万人であり、市制施行以来

一貫して増加しています。今後は、2020 年の約 23 万 2 千人をピークに、緩やかに減

少していく見込みでありますが、将来にわたり 20 万人程度を保っていくと展望され

ています。

高齢化率(65 歳以上人口の占める比率)をみると、4 人に 1 人が 65 歳以上となる

地区が年々増加しています。具体の地区では、和田地区、桜ヶ丘地区といった市南東

部において高齢化率が高く、その伸び率も他地区に比べて高い状況です。

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14

大和市日常生活圏域高齢者等統計

■地区別高齢化率の推移

8%

13%

18%

23%

28%

33%

H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

下鶴間・つきみ野 中央林間 南林間 鶴間

深見・大和 上草柳 中央 桜ヶ丘

和田 福田北 福田南

和田地区

桜ヶ丘地区

福田南地区

「健康都市 やまと」人口ビジョン

■将来人口推移

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15

年齢別の1人当たりトリップ数の推移

平成 10 年から平成 20 年の間に、大和市の人口(5 歳以上)は 7%増加しています

(19.7 万人→21.1 万人)。それに対し、大和市居住者のトリップ数は 6%の増加(48.4

万トリップ→51.2 万トリップ)に留まったことから、1 人当たりのトリップ数は 2.46

から 2.43 に減少しています。平成 20 年における 1 人当たりのトリップ数は、全体と

しては減少傾向にあるものの、年齢別にみると 55 歳以上では増加傾向にあり、80 歳

~84 歳では 1.6 倍に増加しています。高齢者の運転免許保有率が増加傾向にある中

で、高齢者の外出機会にも増加傾向がみられます。

■年齢別の1人当たりトリップ数の推移

平成 20 年 第 5 回東京都市圏パーソントリップ調査

代表交通手段の構成比推移

大和市に発生・集中するトリップを代表交通手段別にみると、

自動車のトリップは 6%減少し、鉄道・徒歩のトリップが増加し

ています。また、東京都市圏全体の傾向に比べ、徒歩及び自転車

の割合は高くなっています。

■代表交通手段の構成比推移

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

歳以上

トリップ/人

昭和63年

平成10年

平成20年

5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85

9 14 19 24 29 34 39 44 49 54 59 64 69 74 79 84

21.3

21.1

23.9

30.4

35.0

28.7

17.3

17.4

16.6

27.4

23.7

25.1

昭和63年

平成10年

平成20年

29.4 28.6 13.9 21.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

平成20年

東京都市圏

鉄道 路線バス 自動車 2輪車

自転車 徒歩 その他 不明

6%

【トリップ】

人がある目的をもっ

て、ある地点からある

地点へ移動すること

をトリップという。

例えば、自宅→会社

(通勤 )→デパート

(買い物)→自宅(帰

宅)と移動した場合、

トリップ数は 3 と数え

る。

【東京都市圏パーソ

ントリップ調査】

「どのような人が」「ど

のような目的で・交

通手段で」「どこから

どこへ」移動したか等

を調査し、鉄道や自

動車、徒歩といった

各交通手段の利用

割合や交通量などを

把握する調査。

東京都市圏 (東京

都・神奈川県・埼玉

県・千葉県・茨城県

南部)では、昭和 43

年以降、10 年ごとに

実施している。

【代表交通手段】

1 つのトリップがいく

つかの交通手段で

成り立っているとき

の、主な交通手段の

こと。

主な交通手段の優

先順位は、鉄道→バ

ス→自動車→二輪

車→徒歩の順となっ

ている。

平成 20 年 第 5 回東京都市圏パーソントリップ調査

※東京都市圏:東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城南部の1都4県にまたがる地域

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16

鉄道駅の乗降人員の推移

大和市内の鉄道駅における 1 日平均の乗降人員の推移をみると、平成 23 年※1 から

平成 27 年にかけて、市内の全ての路線において増加傾向にあります。

駅別では、鶴間駅で約 10%、中央林間駅で約 9%の増加が見られます。また、乗降

人員では、路線の乗り継ぎが可能な大和駅、中央林間駅で多くの利用が伺えます。

■鉄道駅における 1 日平均の乗降人員(平成 27 年度実績)

H23年 H27年 増減率

つきみ野駅東急田園都市線

9,948 人 10,663 人 7.2%

東急田園都市線

97,512 人 105,743 人 8.4%

小田急江ノ島線

89,577 人 97,382 人 8.7%

計 187,089 人 203,125 人 8.6%

南林間駅小田急江ノ島線

32,278 人 33,555 人 4.0%

鶴間駅小田急江ノ島線

26,873 人 29,498 人 9.8%

相模大塚駅 相鉄本線 13,183 人 13,345 人 1.2%

小田急江ノ島線

111,511 人 116,042 人 4.1%

相鉄本線 109,043 人 110,129 人 1.0%

計 220,554 人 226,171 人 2.5%

桜ヶ丘駅小田急江ノ島線

19,870 人 20,602 人 3.7%

高座渋谷駅小田急江ノ島線

22,409 人 24,602 人 9.8%

大和駅

駅名乗降人員

路線名

中央林間駅

相模鉄道本線

: 乗降人員 10 万人

: 乗降人員 1 万人

凡 例

※1 策定時(平成 25 年 3 月策定)の掲載データ

※2 相模鉄道は H26 年度データが最新

■鉄道駅における 1 日平均の乗降人員の推移

各鉄道会社ホームページ

※2

※2

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17

また、8 つの鉄道駅が市内にバランスよく配置されているため、鉄道駅から 1km

圏内に市域の約 71%が含まれています。また、鉄道駅から 1km圏内に居住する市民

の割合は約 80%です(平成 22 年国勢調査メッシュ人口より算出)。

この割合は、関東圏の他市区町村と比べても非常に高く、本市の交通利便性の高さ

を表しています。

市民の約 80%が 鉄道駅から 1km圏内に居住

1km

■大和市の鉄道駅 1km圏人口比率

周辺市の鉄道 1km圏人口比率

80% 64%

19%

59%

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18

鉄道に対する市民意見

市民アンケート調査結果をみると、回答者の約 9 割が鉄道を利用しており、市内の

鉄道に対する満足度も全体的に高い傾向にあります。

項目別に満足度をみると、鉄道とバスの乗り継ぎ、鉄道と自転車の乗り継ぎについ

ては、その他の項目に比べて満足度が低くなっています。その他鉄道駅に関する自由

記述意見として、「駅周辺の駐輪場不足」や「歩行者・自転車の乱横断による危険」を

指摘する意見等が挙がっています。

■回答者の鉄道利用頻度

■回答者の鉄道に対する満足度

※満足度を、満足~不満足(5~1 点)の 5 段階で評価した場合の平均点

■鉄道駅に関する自由記述意見

26% 10% 14% 18% 9% 12% 6% 5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

週5日以上 週3~4日 週1~2日 月2~3日月1日程度 月1日未満 利用しない 無回答

有効回答者数=985

2.98

3.06

3.40

3.48

3.55

3.58

3.87

3.91

3.68

0 1 2 3 4 5

鉄道とバスの乗り継ぎ

鉄道と自転車の乗り継ぎ

鉄道の運賃

鉄道駅の施設

鉄道の終発時間

鉄道駅までの距離

鉄道の始発時間

鉄道の運行本数

鉄道の総合評価

・駅前に駐輪場が少なく、自転車でアクセスするのが不便。

・有料でもいいので、駅周辺に駐輪場をもっと増やしてほしい。

・大和駅南口において、横断歩道を渡らない人が多く危険である。

・鶴間駅東口階段付近は、朝・夕に乱横断が多く危険である。

・駅周辺の歩道が狭いので、自転車が通ると怖い。 等

回答者の約 9 割は鉄道を利用

【市民アンケート調

査】

市民の日常生活に

おける外出の状況や

バスの利用状況等

の把握を目的に、平

成 23 年度に実施し

た調査。16 歳以上

の市民 2,000 人を無

作為抽出し実施し

た。

「資料編」に調査結

果を掲載。

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路線バスの運行状況

市内における民間路線バスの路線図及び平日運行便数は下図のとおりです。市北部

では民間バス路線のない地域が広がっています。また、市内民間バス路線の平日運行

便数をみると、小田急江ノ島線より東側にある路線の方が比較的運行便数は多い状況

です。

■民間路線バスの運行状況

神奈川中央交通ホームページ、相鉄バスホームページ

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また、乗合バス輸送人員(平成 25 年)は全国で 41.8 億人、神奈川県で 6.6 億人と

なっています。また、平成以降の乗合バス輸送人員の推移をみると全国、神奈川県と

もに減少傾向にありますが、全国で 4 割程度減少しているのに対し、神奈川県では約

2 割程度の減少に留まっています。

■全国および神奈川県における乗合バス輸送人員の推移

公益社団法人 日本バス協会ホームページ 「2015 年版 日本のバス事業」

(http://www.bus.or.jp/about/pdf/h24_busjigyo.pdf)

神奈川県ホームページ 県内乗り合いバス車両数・総走行キロ・輸送人員の推移

(http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/458281.pdf)

8.2 6.6

65.5

41.8

0

10

20

30

40

50

60

70

平成元年

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

神奈川県

全国

輸送人員の推移(億人)

2 3 4 6 7 8 10 12 13 14 225 11 15 16 17 18 19 20 21 23 24 259

1.00

0.80

1.00

0.64

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

平成元年

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

平成

神奈川県

全国

平成元年を基準とした推移

※平成元年を1.00とした数値

2 3 4 6 7 8 10 12 13 14 225 11 15 16 17 18 19 20 21 23 24 259

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21

バスに対する市民意見

市民アンケート調査結果をみると、回答者のバス利用頻度は非常に低い状況です。

また、市内のバスに対する満足度も、鉄道に比べて全体的に低くなっています。項目

別にみると、特にバス運行本数や運行時間帯(始発・終発)、バス停の環境(ベンチ・

上屋等)に対する満足度が低い状況です。

■回答者のバス利用頻度

■回答者のバスに対する満足度

※満足度を、満足~不満足(5~1 点)の 5 段階で評価した場合の平均点

1%

2%

4%

4%

5%

10% 63% 11%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

週5日以上 週3~4日 週1~2日 月2~3日月1日程度 月1日未満 利用しない 無回答

有効回答者数=985

2.34

2.44

2.69

2.78

2.86

2.88

2.98

2.99

3.16

3.4

3.41

3.78

2.80

0 1 2 3 4 5

バスの運行本数

バス停の環境(ベンチ、屋根等)

バスの終発の時間

バスの運行情報のわかりやすさ

バスの始発の時間

バスの運行経路や行き先

バスの運行時間の正確さ(定時性)

バスと自転車の乗り継ぎ

バスの運賃

バスへの乗り降りしやすさ(段差)

目的地とバス停の距離

自宅とバス停の距離

バスの総合評価

回答者の約 6 割は

バスを利用しない

【市民アンケート調

査】

P18 参照。

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22

大和市コミュニティバスの運行状況

①「のろっと」

大和市コミュニティバス「のろっと」

は、交通事業者に運行を委託している

もので、平成 14 年 10 月からの試験運

行を経て、平成 16 年 4 月に本格運行

を開始しています。

これまでは、北部ルート(右回り・

左回り)と南部ルートで運行していま

したが、平成 27 年 10 月に、北部ルー

トを A 系統・B 系統に大きく再編し、

現在では南部ルートを含めて 3 ルート

で運行しています。

運賃は小学生以上 100 円です。

近年の利用者数は、北部ルートで年間 11 万人、南部ルートで年間 22 万人程度であ

り、1 便あたりの利用者数は、北部ルートで 25 人程度、南部ルートで 55 人程度で推

移しています。

また、年間の運行経費は 7,000 万円程度、運賃収入は 3,000 万円程度で推移してい

ます。

平成 26 年度以降では、車両の更新により、運行経費が一時的に年間 10,000~13,000

万円程度に増加し、収支率が 40~50%だったものが 25%程度まで低下していますが、

利用者数の減少は見込まれず、車両費が償還されれば回復するものと考えます。

■のろっとの年間利用者数

コミュニティバス「のろっと」

104,804111,727 113,682 114,135 111,628 106,838 109,008 110,903 114,224 115,510

204,228214,301 227,705

216,693 212,333 215,704 223,418 219,177 219,419 217,126

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

北部ルート 南部ルート(人)

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23

■のろっとの 1 便あたりの利用者数

■のろっとの運行収支

7,243 6,922 6,707 6,896 6,954 7,234 7,275 7,445

10,118 13,339

3,051 3,218 3,357 3,257 3,211 3,183 3,335 3,354 3,384 3,338

42.146.5 50.1 47.2 46.2 44.0 45.8 45.1

33.425.0

0

20

40

60

80

100

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

収支率

収支

運行経費 運賃収入 収支率(万円) (%)

24 25 26 26 25 24 25 25 26 24

56 57 57 54 53 54 56 55 55 54

0

10

20

30

40

50

60

70

H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度

北部ルート 南部ルート(人)

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24

北部ルート

南部ルート

■大和市コミュニティバス「のろっと」の運行状況

<策定時>H25 年 3 月時点

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25

■大和市コミュニティバス「のろっと」の運行状況

<現在>H28 年 12 月時点

北部ルート

南部ルート

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26

②「やまとん GO」

大和市コミュニティバス「やまとん

GO」は、交通の利便性を促進すべき地

域を基本に、市民からの要望や、市民

アンケート調査の結果などを踏まえ、

誰もが移動しやすい移動サービスの実

現に向け、平成 26 年 10 月に導入され

たものです。「のろっと」と比較して路

線長が短く、狭い住宅地などを通るこ

とから、ワゴン車タイプの車両を用い

ています。運行に関しては、「のろっと」

同様に、交通事業者に委託しています。

運賃は小学生以上 150 円で、平成 28 年現在、中央林間西側地域、相模大塚地域、

深見地域、桜ヶ丘地域の 4 地域で運行しています。

平成 27 年度の年間利用者数は、中央林間西側地域で約 8.2 万人、相模大塚地域で約

5.3 万人、深見地域で約 5.5 万人、桜ヶ丘地域で約 4.7 万人で、1 便あたりの利用者数

は、どの地域においても 3~5 人程度です。運行経費は年間 29,000 万円程度で、運賃

収入は年間 3,500 万円程度、収支率が 12.3%ですが、「のろっと」同様に、車両費が

含まれていることから、償還後は収支率の向上が見込まれます。

■やまとん GO の年間利用者数

34,778

82,225

18,252

53,044

10,226

55,520

6,262

46,856

0

30,000

60,000

90,000

H26年度 H27年度

中央林間西側地域 相模大塚地域 深見地域 桜ヶ丘地域

(人)

コミュニティバス「やまとん GO」(大和市 HP より)

【市民アンケート調

査】

P18 参照。

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27

■やまとん GO の 1 便あたりの利用者数

■やまとん GO の運行収支

5 5

3 3

4

3

2

3

0

2

4

6

H26年度 H27年度

中央林間西側地域 相模大塚地域

深見地域 桜ヶ丘地域

(人)

19,615

28,768

1,103 3,530 5.6

12.3

0

20

40

60

80

100

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

H26年度 H27年度

収支率

収支

運行経費 運賃収入 収支率

(万円) (%)

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28

■大和市コミュニティバス「やまとん GO」の運行状況

3 2

中央林間西側地域 相模大塚地域

深見地域

桜ヶ丘地域

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29

コミュニティバスに対する市民意見

コミュニティバス利用意向調査結果をみると、「のろっと」では約 6~7 割、「やまと

ん GO」では 8 割以上の利用者の方が「満足」または「やや満足」と回答しており、

コミュニティバスの利用者満足度の高さが伺えます。

これは、市民アンケート調査の結果等を踏まえて実施した「のろっと」北部ルート

の再編や、新たに導入した「やまとん GO」による運行地域の拡大などの施策によっ

て、市民から一定の評価が得られたものと考えられます。

今後も定期的に市民の意見を聞く機会を設けていきます。

【コミュニティバス利

用意向調査】

コミュニティバスに対

する市民の意向や

満足度の把握を目

的に、平成 27 年度

に実施した調査。「の

ろっと」及び「やまと

ん GO」の利用者を

対象に、バス車内に

留置きで配布し実施

した。(配布:1,200、

回収:542、回収率:

45.2%)

■回答者のコミュニティバスに対する満足度

9.7% 20.4%

17.4%

6.0%

5.0%

8.9%

5.4%

5.8%

8.3%

40.9%

55.8%

39.6%

33.0%

28.6%

35.0%

38.0%

21.5%

17.4%

54.2%

59.3%

59.5%

53.8%

66.7%

44.6%

25.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

のろっと(北部)

のろっと(南部)

やまとんGO(中央林間西側地域)

やまとんGO(相模大塚地域)

やまとんGO(深見地域)

やまとんGO(桜ヶ丘地域)

やまとんGO(無回答)

合計

不満 やや不満 どちらでもない やや満足 満足 無回答

n=363

【市民アンケート調

査】

P18 参照。

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30

地域と市との協働「のりあい」

地域と市との協働「のりあい」は、道路が狭くコミュニティバスでもカバーできな

い地域における交通手段の確保を目的に、市と住民組織が協働で実施している事業で

す。平成 28 年現在、西鶴間・上草柳地域において、1 周約 9 キロの周回コースを 1 日

18 周(午前 12 周、午後 6 周)運行しています。

高齢者おでかけ支援事業

本事業は、民間事業者等が所有する送迎バスの空席を、利用登録を行った高齢者が

利用できるようにし、駅から遠い地域に居住する高齢者の交通利便性を高めることを

目的に実施しています。南林間 9 丁目~南林間駅~鶴間駅~西鶴間 5 丁目において運

行されている事業者の送迎バスに、登録を行った 65 歳以上の市民が乗車できる事業

で、南林間・西鶴間地域における高齢者の交通利便性向上を図っています。

福祉有償運送

福祉有償運送とは、会員登録した方の通院、通所、余暇などを目的とした自家用自

動車による有償移送サービスです。平成 28 年現在、5 つの大和市登録事業者が事業を

行っています。介護保険の要介護・要支援認定を受けている方や、身体に障がいのあ

る方など、単独で公共交通機関を利用して移動することが困難な方を対象に会員登録

を行っており、高齢化の進行等によってその重要性はますます高まっています。

平成 27 年 4 月からは、国より権限移譲を受け、本市において登録・更新事務を行

っています。

■地域と市との協働「のりあい」の取り組み

利用者の乗降を住民ボランティアが補助 地域ボランティアが毎月 1 回作成している広報紙

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2.2 大和市の交通課題

市民の大切な移動手段となる公共交通と、そのサービスエリアの維持や駅施設及び交

通結節機能の充実などが、少子高齢化に対応したまちづくりを進めるためには必要です。

また、路線バスや市民の満足度の高いコミュニティバスなどのバス網は、医療・福祉、

子育て、商業など生活サービス施設や沿線人口を維持していく上で重要な役割を果たし

ています。

本市における交通課題として、以下の5点を抽出しました。

・公共交通のサービス圏域の維持・充実

・駅施設及び交通結節機能の充実

・継続的なバス利用促進

・徒歩・自転車利用環境の安全性向上

・マイカーから公共交通への利用転換促進

公共交通のサービス圏域の維持・充実

大和市は、市内に 8 つの鉄道駅がバランスよく配置されており、周辺市と比べても

交通の利便性の高いまちです。市民アンケート調査においても、鉄道に対する満足度

は高い結果となっています。

しかしながら、今後むかえる超高齢社会に対応したまちづくりを進めるためには、

高齢化が進む中においても、地域間人口バランスや世代間人口バランスを維持してい

くことが重要であり、そのためには現在の利便性の高い公共交通サービス圏域の維持・

充実を図っていくことが必要です。

同時に、高齢化に伴い高まりが予測される公共交通需要にも対応していく必要があ

ります。

■交通事業者による課題

交通事業者ヒアリング意見(H28.9~10 月実施)

生産年齢人口の利用者確保が必要。

交通サービス(運賃、運行頻度、ルート等)向上に向けた市との連携が必要。

利用者の利便性向上のため、市内を運行している民間バス・コミュニティバス・のりあい

の運賃の均衡化を検討していきたい。 等

【市民アンケート調

査】

P18 参照。

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■公共交通のサービス圏域の変遷

【H25 年】 【H28 年】

【交通の利便性向上

を促進すべき地域】

公共交通の利便性を

向上させ、利用を推

進する必要がある地

域。

大和市の定義では、

最 寄 り 鉄 道 駅 か ら

700m以上、かつ最寄

りバス停から 200m以

上離れている地域を

指す。

【コミュニティバス利

用意向調査】

P29 参照。

やまとん GO の導入により「交通の利

便性向上を促進すべき地域」が解消

運行地域の拡大

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駅施設及び交通結節機能の充実

交通結節機能現況調査結果では、案内・誘導サインの充実、駅前のバス停環境の改

善、駅施設バリアフリー対応の促進等が課題として挙がっており、また、市民アンケ

ート調査の結果からは、鉄道とバス・自転車との乗継ぎに対する不満が高いことや駅

周辺での歩行者・自転車の乱横断を指摘する意見も挙がっています。

このことを踏まえ、中央林間駅や大和駅、南林間駅、相模大塚駅、市役所などでバ

スシェルターや案内サインなどの整備を進め、バス停環境の改善を図りました。

一方、立地適正化計画の策定に先立ち、中央林間地区の拠点性強化を目指して策定

した「中央林間地区街づくりビジョン(平成 27 年 10 月)」では、交通の課題として、

「東側駅前ロータリーにおける交通体系の見直しと歩行者の安全確保」「駅周辺にお

ける歩行環境の改善と利便性向上」などが挙げられており、歩行空間にゆとりのある

駅前広場の整備や、ロータリーや交通体系の見直しによる交通機能の再配置、駅施設

の混雑緩和に向けた改札口の新設による新たな乗り換えルートの整備など、中央林間

駅の改善と交通結節機能の強化を進めていくことが必要です。また、その他の駅周辺

についても、拠点性を強化するため、駅施設及び交通結節機能の充実を図る必要があ

ります。

■交通事業者による課題

交通事業者ヒアリング意見(H28.9~10 月実施)

駅施設及び駅周辺の都市機能の強化が必要。

安全性向上に向けたバリアフリー化の促進が必要。 等

■交通結節点機能現況調査結果 概要 (平成 24 年 1 月中旬~2 月上旬に調査実施)

改札内 改札外プール有無

乗降場有無

北側 - 87%

南側 18% -

東側 ○ ○ × -○ 中央林間駅

バス停○ ○ ○ 56% 71%

西側 × ○ - - ○ ○ × - 68% 100%

東側 ○ × ○ ○ ○ - - × × 77% 120%

西側 ○ ○ ○ ○ △上屋のみ

- - ○ ○ 46% -

東側 ○ × × - -○ 鶴間駅東口

バス停× - ○ 56% 27%

西側 ○ ○ ○ ○ × - - ○ ○ 55% -

北 ○ ○ ○ × -南 ○ × × × -北 ○ ○ ○ ○ ○南 ○ ○ ○ ○ ○

北側 ○ × ○ ○ ○ - - × ○ 41% -

南側 ○ × ○ ○ ○ - - ○ ○ 33% -

東側 ○ × × × - ○ 桜株バス停△ 片方向のみ有り

- × 65% -

西側 ○ × ○ ○ ○ - - ○ ○ 40% -

東側スロープ有り

× ○ × -○ 学校前バス停

× × × 55% -

西側フラットのため不要

○ ○ ○ ○ - - × ○ 41% 72%

○  調査時と異なる箇所(H28.12時点)

駅名 方面

交 通 結 節 機 能 現 況 調 査   整 理 項 目

駅施設整備状況 バス停整備状況各駅における案内・誘導サイン整備状況

駅周辺の駐輪場におけるピーク時の利用率

エレベーター有無 多目的トイレ有無

- -※東急(つきみ野・中央林間)は未調査

中央林間 ○フラットのため不要

○ 小田急・東急ともに改札内・改札階

一時貸しのみの駐輪場

つきみ野 ○フラットのため不要

○ 改札内・改札階

○ × ○

タクシー乗降場へのサイン

バス停へのサイン

月極駐輪場※月極かつ一時貸し含む

駅前広場(ロータリー)有無

タクシー 駅前広場のバス停有無

その上屋・ベンチ有無

駅前広場へ乗り入れがない路線の駅周辺バス停の有無

その上屋・ベンチ有無

×

南林間 ○○ 改札内・改札階

○△

ベンチのみ

大和東側

○フラットのため不要

○ 改札内・改札階

鶴間 ○○ 改札内・改札階

×

77%

西側 - - ○ ○

- - ○ ○

高座渋谷 ○

△ 新宿・相模大野・千代田線方面ホーム

のみ

桜ヶ丘 ○△ 藤沢・片瀬江ノ島方面ホームのみ

60% 145%

相模大塚 ○○ 改札内・改札階

58%

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■調査時に利用者から挙げられた意見

※上図は参考として示しているものであり、詳細は維持管理協定等で確認すること。

大和駅南口での乱横断

市内の鉄道駅までのア

クセスや駅での乗り継ぎ

等、鉄道利用における

交通結節機能の状況

を把握するため、平成

23 年度に実施した調

査。「資料編」に一部調

査結果を掲載。

1 つきみ野駅 5 大和駅・駅前の横断歩道に信号を設置してほしい ・バスの運行本数が少なく、不便・夜道が暗いため、街灯を設置してほしい ・無料の駐輪場を設置してほしい・下り坂での自転車のスピードが速く、危ない ・自転車利用者のマナーが悪い

2 中央林間駅 6 相模大塚駅・東急ストア前の横断歩道に信号がほしい ・南口駅前への進入路は、バスが通る割に幅員が狭い・小田急と東急を結ぶ連絡通路が危険 ・駅周辺に信号設置箇所を増やしてほしい (流れがはっきりしない、走る人がいる等) ・駐輪場がほしい

3 南林間駅 7 桜ヶ丘駅・駅西口のロータリー(5差路)における ・駅西口に駐輪場が無い 歩行者の横断や自動車の錯綜が危険 ・駅周辺の歩道が狭い・駅周辺での路上駐車が多い ・路上駐輪のせいで歩きづらい

4 鶴間駅 8 高座渋谷駅・駅周辺の歩道が狭い ・街灯が少なく、夜道が暗い・駅西口に駐輪場が少ないため、増設してほしい ・駅東口に時間貸しの駐輪場を増設してほしい・バスの運行本数が少ないため、増便してほしい ・東西の連絡通路がなく、不便

■駅前広場の所有・管理状況(参考)

【市民アンケート調

査】

P18 参照。

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継続的なバス利用促進

路線バス利用者は減少傾向であり、市民アンケート調査の結果においても、バスは

利用頻度が低く、運行時間帯・本数などの満足度も非常に低くなっています。

市民アンケート調査の結果から、「今は他の交通手段があるので公共交通は必要な

いが、将来的には利用したい」といった意見が多く挙げられています。しかし、収支

の悪いバス路線は廃止となる可能性が高く、近年、市内を運行する民間路線バス数路

線が廃止されています。公共交通であるバスを維持するためにも、継続的なバス利用

促進を図り、利用者数を増加させることが必要です。

一方で、少子高齢化の進行を見据えたまちづくりを進めていくためには、公共交通

サービス圏域の維持・充実を図っていくことが重要であり、そのためには、民間バス

路線を維持していく必要があります。

コミュニティバス路線や他の移動手段との役割分担を図り、共存共栄を目指してい

くことが必要です。

■近年における市内民間路線バスの廃止状況(H28 年現在)

廃止時期 廃止路線(区間)

平成 14 年

湘南台病院前~下和田

鶴間駅東口~つきみ野駅

つきみ野二丁目~町田ターミナル

下鶴間(国道 246 号)~鶴間原

鶴間駅~駅前通り

駅前通り~小松原入口

今泉~西鶴寺(国道 246 号新道経由)

平成 15 年 学校前~大和駅

長津田辻~小学校前

平成 18 年 相模大塚駅~さがみ野駅~相武台前駅

平成 20 年 大和駅~引地台公園

平成 22 年 相模大塚駅~飛行場正門

相模大塚駅~飛行場正門~相模大塚駅

【市民アンケート調

査】

P18 参照。

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徒歩・自転車利用環境の安全性向上

丘陵起伏が少ないという地形的特徴から、大和市では徒歩や自転車による移動が便

利です。パーソントリップ調査結果をみても、代表交通手段としての徒歩・自転車の

割合が比較的高い状況です。また、自転車利用環境整備基本計画策定時の調査では、

市民の 65%が自転車を利用するとの結果もでています(月数回の利用含む)。

一方で、市民アンケート調査等の結果から、「自転車走行空間がなく、安心して自転

車に乗れない」「自転車が交通ルールを守らず安心して歩けない」といった安全性に対

する不満が挙がっています。

市民が徒歩・自転車で安心して移動できる環境の実現に向け、安全性向上に向けた

取り組みが必要です。

■徒歩・自転車の安全性に対する意見

市民アンケート調査自由記述意見

自転車の規制が厳しくなったため、歩道を走れない。自転車専用道を増やし

てほしい。

車道が狭い為、自転車で路肩を走行する場合、自動車スレスレで通らなけれ

ばならない所が多い(歩道を走らざるをえない)。

片手運転の自転車(携帯・傘など)の取締りの強化をお願いしたい。

鶴間交差点周辺の歩道が狭いので拡げてほしい。

歩道が狭いので、自転車が通ると怖い。

街灯がなく、夜道が暗い。

歩行者も道路交通法を学ぶべき。 等

【東京都市圏パーソ

ントリップ調査】

P15 参照。

【自転車利用環境

整備基本計画】

自転車利用環境整

備の推進 を図 るた

め、平成 23 年度に

策定された計画。

【市民アンケート調

査】

P18 参照。

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マイカーから公共交通への利用転換促進

大和市では、慢性的な交通渋滞や路上駐車の発生が問題となっています。市民アン

ケート調査等の結果においても、買い物施設周辺での渋滞や、渋滞によるバスの遅延

等が指摘されています。公共交通維持の観点も踏まえ、マイカーから公共交通への利

用転換を促進し、過度なマイカー利用を抑制することが必要です。

■渋滞に対する意見

市民アンケート調査自由記述意見

朝と夕方の中原街道・厚木街道の道路混雑がひどい。

渋滞によるバスの遅延が多い。

時間通りにバスが来ない時間帯が決まっている(特に14時頃、18~19時)。道路混

雑が理由と思われる。

駅までのバスは、定時に来ないため、利用出来ない。

違法駐車の取り締まりを厳しくしてほしい。 等

神奈川県移動性(モビリティ)向上委員会資料

■要対策箇所の個別カルテ(光ヶ丘交差点)

<移動性阻害要因>

○平日約 2.2万台/日が通過する主要路線であるが、各流入

部とも道路幅員が狭く、右折車線が十分確保できない。

○右折車が滞留し、後続車の進行を阻害する。

○小田急江ノ島線の踏切からの滞留が交差点にまで延び

て通行が阻害される。

<道路交通の現況>

【市民アンケート調

査】

P18 参照。