21
17 本県の「いま」 2 本県の現状 (1)本県の「いま」 ①人口の推移 出典:①総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(2013年3月推計)」 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (万人) (年) 1920 1920:583,45320009:895,6462010:863,0752040年(推計) :666,155総人口 1935 1950 1965 1980 1995 2010 2025 2040 2055 2060 年少人口 生産年齢人口 高齢者人口 人口減少 ここをチェック 急激な人口減少に直面 死亡数が出生数を上回る自然減と転出者数が転入者数を上回る社会減が同時に進行 若年女性の減少が少子化に拍車 高齢化の進行 ■人口の推移 本県の人口は2000(平成12)年9月に月別でのピークを迎え、その後減少に転じ、近年では年間5千人 以上の減少を記録しています。 現状のままで推移した場合、2040(平成52)年の総人口は約66万6千人になると推計されています。 年齢を3区分に分けた場合の人口の推移を見ても、特に年少人口(15歳未満)、生産年齢人口(15~ 64歳)の減少が著しく、高齢者人口の増加が顕著です。

2 本県の現状 - 山梨県18 第2章 時代の潮流と本県の現状 人口動向分析 本県の人口は、自然減と社会減が同時に進行しています。 死亡数が増加傾向にある一方、出生数は減少傾向にあり、2004(平成16)年には死亡数が出生数を

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第3章

第4章

附属資料

17

第1章

第2章

本県の「いま」

2 本県の現状(1)本県の「いま」

①人口の推移

出典:①総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(2013年3月推計)」

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100(万人)

(年)1920

1920年:583,453人

2000年9月:895,646人

2010年:863,075人

2040年(推計):666,155人

総人口

1935 1950 1965 1980 1995 2010 2025 2040 20552060

年少人口 生産年齢人口 高齢者人口

人口減少

  ここをチェック 急激な人口減少に直面 死亡数が出生数を上回る自然減と転出者数が転入者数を上回る社会減が同時に進行 若年女性の減少が少子化に拍車 高齢化の進行

■人口の推移 本県の人口は2000(平成12)年9月に月別でのピークを迎え、その後減少に転じ、近年では年間5千人

以上の減少を記録しています。

現状のままで推移した場合、2040(平成52)年の総人口は約66万6千人になると推計されています。

年齢を3区分に分けた場合の人口の推移を見ても、特に年少人口(15歳未満)、生産年齢人口(15~

64歳)の減少が著しく、高齢者人口の増加が顕著です。

18

第2章  時代の潮流と本県の現状

■人口動向分析 本県の人口は、自然減と社会減が同時に進行しています。

死亡数が増加傾向にある一方、出生数は減少傾向にあり、2004(平成16)年には死亡数が出生数を

上回りました。

②人口の自然増減数・社会増減数の推移

③出生数・死亡数の推移

出典:②厚生労働省「人口動態統計」、総務省「住民基本台帳人口移動報告」、③厚生労働省「人口動態統計」

増減(人)

(人)

(年)

(年)

1985

1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 2012 2014

1990 1995 2000 2010 2014

-2,564人

1985年出生:9,843人

1985年死亡:6,213人

-3,692人

-6,256人

総増減数

出生 死亡

自然増減数社会増減数

-8,000

-6,000

-4,000

-2,000

0

2,000

4,000

6,000

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

2005

2014年死亡:9,755人

2014年出生:6,063人

増減(人)

(人)

(年)

(年)

1985

1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 2012 2014

1990 1995 2000 2010 2014

-2,564人

1985年出生:9,843人

1985年死亡:6,213人

-3,692人

-6,256人

総増減数

出生 死亡

自然増減数社会増減数

-8,000

-6,000

-4,000

-2,000

0

2,000

4,000

6,000

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

2005

2014年死亡:9,755人

2014年出生:6,063人

第3章

第4章

附属資料

19

第1章

第2章

本県の「いま」

出典:④⑤厚生労働省「人口動態統計」、⑥総務省「住民基本台帳人口移動報告」

晩婚化や出生率の低下などにより、自然減が今後も進行することが見込まれます。

転入・転出の状況を見ますと、いわゆるITバブル崩壊後2001(平成13)年から一貫して県外への転出

が超過している状況が続いていることがわかります。

④初婚年齢の推移

⑥転入数・転出数の推移

⑤合計特殊出生率の推移

(歳)

(人)

(年)1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

(年)

(年)

1975

1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

25歳

1.98

1.43

27.5歳

31.1歳

2014年転出:14,593人

転入:12,029人

29.3歳

夫 妻

転入 転出

24

26

28

30

32

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

(歳)

(人)

(年)1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

(年)

(年)

1975

1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

25歳

1.98

1.43

27.5歳

31.1歳

2014年転出:14,593人

転入:12,029人

29.3歳

夫 妻

転入 転出

24

26

28

30

32

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

(歳)

(人)

(年)1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

(年)

(年)

1975

1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

25歳

1.98

1.43

27.5歳

31.1歳

2014年転出:14,593人

転入:12,029人

29.3歳

夫 妻

転入 転出

24

26

28

30

32

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

20

第2章  時代の潮流と本県の現状

出典:⑦⑧総務省「住民基本台帳人口移動報告」

年齢別では、20歳代で大きく転出超過となっており、東京圏への転出が目立ちます。

進学や就職を契機に東京圏へ転出する傾向が強く、本県産業を担う人材が定着していません。

⑦年齢別人口移動の状況(2013年)

⑧地域別人口移動の状況(2013年)

(人)

(人)

20歳代合計-2,405人

東京都-1,253人

転入者数-転出者数

転入者数-転出者数

-2,000

-1,500

-1,000

-500

0

500

-1,400

-1,000

-600

-200

200

0〜4歳

北海道

東北

北関東

東京都

神奈川

千葉

埼玉

中部

関西

中国

四国

九州

5〜9歳

10〜14歳

15〜19歳

20〜24歳

25〜29歳

30〜34歳

35〜39歳

40〜44歳

45〜49歳

50〜54歳

55〜59歳

60〜64歳

65〜69歳

70〜74歳

75〜79歳

80〜84歳

85〜89歳

90歳以上

(人)

(人)

20歳代合計-2,405人

東京都-1,253人

転入者数-転出者数

転入者数-転出者数

-2,000

-1,500

-1,000

-500

0

500

-1,400

-1,000

-600

-200

200

0〜4歳

北海道

東北

北関東

東京都

神奈川

千葉

埼玉

中部

関西

中国

四国

九州

5〜9歳

10〜14歳

15〜19歳

20〜24歳

25〜29歳

30〜34歳

35〜39歳

40〜44歳

45〜49歳

50〜54歳

55〜59歳

60〜64歳

65〜69歳

70〜74歳

75〜79歳

80〜84歳

85〜89歳

90歳以上

第3章

第4章

附属資料

21

第1章

第2章

本県の「いま」

■人口構造の変化 100年前の本県の人口は60万人弱でしたが、当時と比べて高齢者人口(65歳以上)の比率は大幅に

上昇するとともに、20~30歳代の若年女性の減少が少子化傾向に拍車をかけています。人口の年

齢構成の変化が与える甚大な影響が危惧されます。

出典:⑨総務省「国勢調査」

(歳)

(歳)

男 女1965年

若年女性(20~39歳):28.5%

若年女性(20~39歳):21.4%

男 女2010年

100~95~9990~9485~8980~8475~7970~7465~6960~6455~5950~5445~4940~4435~3930~3425~2920~2415~1910~145~90~4

100~95~9990~9485~8980~8475~7970~7465~6960~6455~5950~5445~4940~4435~3930~3425~2920~2415~1910~145~90~4

(歳)

(歳)

男 女1965年

若年女性(20~39歳):28.5%

若年女性(20~39歳):21.4%

男 女2010年

100~95~9990~9485~8980~8475~7970~7465~6960~6455~5950~5445~4940~4435~3930~3425~2920~2415~1910~145~90~4

100~95~9990~9485~8980~8475~7970~7465~6960~6455~5950~5445~4940~4435~3930~3425~2920~2415~1910~145~90~4

⑨人口ピラミッドの変化

22

第2章  時代の潮流と本県の現状

■県民の意識 県民にアンケートを行った結果、人口確保策として行政が取り組むべき施策には「県内企業の発展

による雇用の場の確保」 、「子育てしやすい環境づくり」を多くの人が挙げました。

結婚に関して、1年以内に結婚する場合の最大の障害を未婚者に尋ねたところ、「結婚資金」、「将

来の生活資金」など経済的事由を挙げた人が半数を超えました。

県外の大学等に在籍あるいは既に卒業している25歳以下の山梨県出身者のうち、半数の人が県内

に戻って就職・進学する希望があります。また、Uターンを希望しない人の半数が「就職先がない」

ことを理由に挙げています。

⑩県民の意識

出典:⑩a,b,c「山梨県結婚・出産・子育て等に関する県民アンケート調査」(2015年5月実施)d「学校卒業後の進路等に関するアンケート調査」(2015年6月実施)

【調査概要】■a,b,c「山梨県結婚・出産・子育て等に関する県民アンケート調査」:山梨県に在住する18歳以上35歳未満の未婚男女及び50

歳未満の夫婦(対象:妻)各約3,000人を無作為抽出し、2015年5月1日~15日の期間に郵送により回答を依頼した。■d「学校卒業後の進路等に関するアンケート調査」:山梨県外の大学、短期大学及び専門学校に在籍あるいは既に卒業してい

る25歳以下の山梨県出身者を対象に、2015年6月15日~29日の期間にWebアンケートを行い、227人から回答を得た。

a 行政が取り組むべき人口確保策(未婚者)

1 位 県内企業の発展による雇用の場の確保 45.1%

2 位 子育てしやすい環境づくり 44.8%

3 位 中心市街地の活性化 26.9%

b 行政が取り組むべき人口確保策(既婚者)

1 位 子育てしやすい環境づくり 55.0%

2 位 県内企業の発展による雇用の場の確保 44.2%

3 位 大学・企業等の誘致 26.8%

c 1年以内に結婚する場合の最大の障害

1 位 結婚資金 29.8%

2 位 将来の生活資金 24.3%

3 位 学校や学業上の問題 11.5%

希望しない理由(複数回答)

1 位 山梨県内に希望する就職先がないから 52.1%

2 位 やりたいことが山梨県内ではできないから 41.7%

3 位 山梨県外に希望する就職先があるから山梨県内で生活する魅力がないから視野や知識を広げたいから

22.9%(同率)

d 山梨県内での就職・進学の希望(県外の学校在籍・卒業の本県出身者)

希望する 50.7%

希望しない 21.1%

第3章

第4章

附属資料

23

第1章

第2章

本県の「いま」

■産業構造の変化 中央自動車道全線開通前と現在の本県の産業構造を比較すると、就業者割合では第1次産業が低

下する一方、第3次産業が大きく上昇していることがわかります。

②産業別生産額(出荷額・販売額)の変化

①産業別就業者割合の変化

出典:①総務省「国勢調査」、②「作物統計調査」、経済産業省「工業統計調査」「商業統計調査」、総務省「経済センサス」

1979年 2011年

1,157億円8,142億円

1兆104億円

902億円

2兆2,159億円

1兆5,697億円

1次産業18%

1次産業 7%

(分類不能 2%)

2次産業33%

2次産業29%

3次産業49%

3次産業62%

1980年

2010年

農業生産額 製造品出荷額 年間商品販売額

1979年 2011年

1,157億円8,142億円

1兆104億円

902億円

2兆2,159億円

1兆5,697億円

1次産業18%

1次産業 7%

(分類不能 2%)

2次産業33%

2次産業29%

3次産業49%

3次産業62%

1980年

2010年

農業生産額 製造品出荷額 年間商品販売額

1979年 2011年

1,157億円8,142億円

1兆104億円

902億円

2兆2,159億円

1兆5,697億円

1次産業18%

1次産業 7%

(分類不能 2%)

2次産業33%

2次産業29%

3次産業49%

3次産業62%

1980年

2010年

農業生産額 製造品出荷額 年間商品販売額

また、生産額等では、農産物の生産額は縮小し、製造品の出荷額は倍以上に増加しました。

産 業

  ここをチェック 機械電子産業を中心とした産業構造 製造業の企業撤退等による事業所数の減少 本県の特色ある地場産業も出荷額が減少 農林業において生産品目等の構成が変化 農林業の担い手の減少 観光客は増加傾向にあるものの、日帰り客が多く圏域間で偏在

24

第2章  時代の潮流と本県の現状

③産業別製造品出荷額等の割合の変化

出典:③経済産業省「工業統計調査」、総務省「経済センサス」④総務省「事業所・企業統計調査」「経済センサス」

機械電子産業:製造業の中分類別のうち、はん用機械器具、生産用機械器具、業務用機械器具、電子部品・デバイス・電子回路、電気機械器具、情報通信機械器具及び輸送用機械器具の製造業を合計したもの

機械電子産業46% 機械電子産業

66%

食料繊維木材家具紙製品印刷化学石油・プラゴム皮革窯業鉄鋼非鉄金属

機械電子電機・情通輸送用

その他

1979年 2011年

■製造業 本県では、機械電子産業が製造業の中心となっており、製造品出荷額等全体に占める割合は

1979(昭和54)年の46%から2011(平成23)年には66%にまで拡大しています。

ただし、景気後退や経済のグローバル化の影響を受け、近年、企業の撤退等により事業所数の減

少が続いています。

④製造業事業所数の推移

2006年

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

2009年 2012年

5,640事業所

5,448事業所

0.43

1.09

0.93

4,964事業所

4,000

4,500

5,000

5,500

6,000

0.00

0.50

1.00

全国 山梨

(年度)

第3章

第4章

附属資料

25

第1章

第2章

本県の「いま」

出典:⑤厚生労働省山梨労働局「山梨県の労働市場の動き」

有効求人倍率は2009(平成21)年度を境に上昇していますが、全国平均に比べて回復の速度は緩や

かです。

⑤有効求人倍率の推移

2006年

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

2009年 2012年

5,640事業所

5,448事業所

0.43

1.09

0.93

4,964事業所

4,000

4,500

5,000

5,500

6,000

0.00

0.50

1.00

全国 山梨

(年度)

26

第2章  時代の潮流と本県の現状

出典:⑥経済産業省「工業統計調査」、山梨県富士工業技術センター「織物生産概況」、⑦山梨県農政部資料より

■地場産業 県内の地場産業に目を向けると、ワインを含む果実酒の出荷額は、ここ数年150億円前後で推移して

いますが、貴金属・ジュエリーの出荷額は10年間で200億円ほど減少しました。

主に富士北麓地域で盛んな織物の生産額は2002(平成14)年の130億円から2010(平成22)年には

70億円に落ち込みましたが、その後持ち直しています。

■農林業 主要農産物の生産額は、1978(昭和53)年に1,300億円を超えましたが、現在は900億円前後で推移し

ています。1960年代後半以降果実の生産が大幅に増加するとともに、1980年代に蚕繭の生産が減

少し、作物別の構成が大きく変化しました。

⑥地場産品出荷額(生産額)の推移

⑦主要農産物生産額の推移

(百億円)

(年)2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

529億円

190億円

貴金属・ジュエリー出荷額

果実酒出荷額

織物生産額

0

1

2

3

4

5

6

130億円70億円 81億円

149億円

313億円

米・麦等果実野菜特産農作物花き畜産物蚕繭その他

(年)1965 1976 1987 1998 2009 2013

1978年: 1,312億円

2013年: 910億円

(百億円)

0

2

4

6

8

10

12

14

(百億円)

(年)2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

529億円

190億円

貴金属・ジュエリー出荷額

果実酒出荷額

織物生産額

0

1

2

3

4

5

6

130億円70億円 81億円

149億円

313億円

米・麦等果実野菜特産農作物花き畜産物蚕繭その他

(年)1965 1976 1987 1998 2009 2013

1978年: 1,312億円

2013年: 910億円

(百億円)

0

2

4

6

8

10

12

14

第3章

第4章

附属資料

27

第1章

第2章

本県の「いま」

出典:⑧山梨県農政部資料より、⑨「山梨県林業統計書」

現在、果実の生産額が最も多く、特に全国第1位の収穫量を誇るぶどう、もも、すももに、さくらんぼ

を加えた果実の生産額が大勢を占めています。

木材の生産量は、2000年代初頭まで減少が続き、現在では木材チップ等の需要に支えられ回復傾

向にあるものの、1960年代に比べ少ない状況です。一方、県内の森林は、順次、建築材としての利用

が可能となる伐採期を迎えており、森林蓄積量が年々増加しています。

⑧果実生産額の推移

⑨用途別木材生産量・森林蓄積量の推移

生産量(十万m3)

蓄積量(千万m3)

(億円)

(年)

1965年

1965 1973 1981 1989 1997 2005 2013

1988年 2013年

1965年生産:63万m3 合板用

木材チップパルプ用製材用その他用森林蓄積

0

100

200

300

400

500 ぶどうももさくらんぼすももその他

ぶどう:  272億円

もも:  160億円

さくらんぼ:   33億円 すもも:

 26億円

0

1

2

3

4

5

6

0

1

2

3

4

5

6

7

1965年蓄積: 2,156万m3

2013年蓄積:6,987万m3

2013年生産:15万m3

生産量(十万m3)

蓄積量(千万m3)

(億円)

(年)

1965年

1965 1973 1981 1989 1997 2005 2013

1988年 2013年

1965年生産:63万m3 合板用

木材チップパルプ用製材用その他用森林蓄積

0

100

200

300

400

500 ぶどうももさくらんぼすももその他

ぶどう:  272億円

もも:  160億円

さくらんぼ:   33億円 すもも:

 26億円

0

1

2

3

4

5

6

0

1

2

3

4

5

6

7

1965年蓄積: 2,156万m3

2013年蓄積:6,987万m3

2013年生産:15万m3

28

第2章  時代の潮流と本県の現状

出典:⑩⑪農林水産省「農林業センサス」

林業経営体:所有する森林で林業を行う者及び、委託又は立木を購入して林業を行う者※2000年は「農林業センサス」において林業経営体数の調査を行っていない。

農林業とも担い手不足の問題は深刻で、農家では2000(平成12)年に対して2010(平成22)年は86%

となり、林業経営体数は2005(平成17)年からの5年間で67%となっています。

⑩農家戸数の推移

⑪林業経営体数の推移

(戸)

2000年 2005年

2005年 2010年

2010年0

10,000

20,000

30,000

40,000

自給的農家販売農家

26,480戸

1,082

726

16,261戸

42,741戸39,721戸

17,192戸

22,529戸20,043戸

16,762戸

36,805戸

0

200

400

600

800

1,000

1,200

(戸)

2000年 2005年

2005年 2010年

2010年0

10,000

20,000

30,000

40,000

自給的農家販売農家

26,480戸

1,082

726

16,261戸

42,741戸39,721戸

17,192戸

22,529戸20,043戸

16,762戸

36,805戸

0

200

400

600

800

1,000

1,200

第3章

第4章

附属資料

29

第1章

第2章

本県の「いま」

出典:⑫⑬農林水産省「農林業センサス」

農業就業人口のうち、65歳以上の占める割合は、2010(平成22)年には約67%となり、高齢化が進行

しています。

また、耕作放棄地の面積は、近年減少傾向が見られますが、全耕作面積の2割を占め、依然として

高い水準にあります。

⑫農業就業人口と65歳以上の割合の推移

⑬耕作放棄地面積の推移

(万人)

(ha)

1995年 2000年 2005年 2010年

2005年2000年 2010年0

1

2

3

4

5

665歳未満65歳以上47,694人

2,641ha

3,118ha

65歳以上55%

65歳以上60% 65歳以上

67%

40,883人

33,271人

0

1,000

2,000

3,000

4,000

(万人)

(ha)

1995年 2000年 2005年 2010年

2005年2000年 2010年0

1

2

3

4

5

665歳未満65歳以上47,694人

2,641ha

3,118ha

65歳以上55%

65歳以上60% 65歳以上

67%

40,883人

33,271人

0

1,000

2,000

3,000

4,000

30

第2章  時代の潮流と本県の現状

出典:⑭⑮「山梨県観光入込客統計調査報告書」

■観光 観光客数は、東日本大震災の発生した2011(平成23)年度を除いて増加傾向にあり、中でも、訪日外

国人宿泊者数の伸びが大きくこの5年間で倍以上になりました。

全体としてみると、日帰り客の比率が全観光客の70%台後半と高く、また、圏域別では富士・東部圏

域への観光客が4割を超えており、特定圏域への集中が続いています。

⑭観光客の推移

⑮圏域別観光客割合

(宿泊客・日帰り客:万人) (外国人宿泊客:万人)

(年)2010

2,569万人外国人:41万人

3,002万人外国人:94万人

2011 2012 2013 20140

1,000

2,000

3,000

0

50

100宿泊客日帰り客訪日外国人宿泊者数

峡中 15%

峡東 19%

峡南 7%

峡北 13%

富士・東部46% 2014年

(宿泊客・日帰り客:万人) (外国人宿泊客:万人)

(年)2010

2,569万人外国人:41万人

3,002万人外国人:94万人

2011 2012 2013 20140

1,000

2,000

3,000

0

50

100宿泊客日帰り客訪日外国人宿泊者数

峡中 15%

峡東 19%

峡南 7%

峡北 13%

富士・東部46% 2014年

第3章

第4章

附属資料

31

第1章

第2章

本県の「いま」

①出産前後の母親の離職割合

出典:①②「やまなし子ども・子育て支援プラン」

離職した 46%

働いていなかった

無回答

継続的に働いていた

Q.何があれば離職しなかったか (%)

保育サービスが利用できる環境 2

働き続けやすい職場環境 25

保育・職場環境両方 26

家族の理解 5

いずれにしてもやめた 32

その他 10

■子育て、教育 県の実施したアンケートによると、出産前後1年以内に離職した母親の割合は半数近くにのぼり、多

くの母親が働き続けやすい環境があれば就労を継続していたと答えています。

県民生活

家庭内においても家事・子育ての分担は妻に大幅に偏る結果となっています。

②6歳未満の子どもを持つ世帯の家事・育児時間

2010年調査 平日 休日

共働き世帯妻 6:38 9:43

夫 1:42 4:44

専業主婦世帯妻 7:08 6:41

夫 0:56 2:35

  ここをチェック 子育てしながら仕事を続けられる環境の整備が不十分 教育を巡る問題の多様化・複雑化 子どもの体力の低下 急激な高齢化の進行と認知症高齢者の増加 健康寿命は全国上位 全国と比べ医師数が不足、地域や診療科間でも偏在 人口減少による様々な負の影響が顕在

32

第2章  時代の潮流と本県の現状

出典:③文部科学省「学校基本調査」④文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(2013年度)⑤文部科学省「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(2014年度)

教育については、1960(昭和35)年に約19.4万人であった小中高の児童生徒総数は、2014(平成26)年

には約9.5万人と半数以下にまで減少するなど、学校教育を取りまく環境が大きく変化するととも

に、いじめや不登校が全国平均を上回る状況が見られるなど、教育に関する問題は多様化・複雑化

しています。

③児童生徒数の推移

④いじめ・不登校の状況

(千人)

(年)1960

194,548人

95,018人

1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2014

小学校中学校高等学校

0

50

100

150

200

2013年

調査小中高いじめ認知

(千人当たり)小中不登校

(千人当たり)

山梨県 22.4 件 12.4 人

全国 13.4 件 11.7 人

子どもの体力・運動能力は全国に比べて低い傾向にあります。

⑤子どもの体力・運動能力調査の状況

全国 山梨

小学校男子 53.91点 52.88点(41位)

小学校女子 55.01点 54.07点(37位)

中学校男子 41.63点 41.47点(28位)

中学校女子 48.55点 48.09点(27位)

第3章

第4章

附属資料

33

第1章

第2章

本県の「いま」

特に認知症の問題は深刻で、認知症高齢者の数は2008(平成20)年と比べても1万人以上増加しま

した。

出典:⑥「高齢者福祉基礎調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(2013年3月推計)」⑦「高齢者福祉基礎調査」

■高齢化と家族構成 高齢者の人口は年々増加し、35年前には10%程度であった高齢化率(全人口に占める65歳以上人

口の割合)はいまや25%を超え、2030(平成42)年度には34%と推計されています。介護サービスに

対する一層の需要拡大が見込まれ、高齢者を取り巻く状況はより厳しくなっていくと考えられます。

⑥高齢者人口等の推移

⑦認知症高齢者数の推移

(万人) (%)

(人)

(年度)

(年)

1979

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

9万人

16万人

13,979人

25,543人

1997 2015 20300

5

10

15

20

25

30

0

15

30

45

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

25万人

(34%)

65歳以上人口割合

(11%)

(18%)

23万人

(27%)(万人) (%)

(人)

(年度)

(年)

1979

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

9万人

16万人

13,979人

25,543人

1997 2015 20300

5

10

15

20

25

30

0

15

30

45

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

25万人

(34%)

65歳以上人口割合

(11%)

(18%)

23万人

(27%)

34

第2章  時代の潮流と本県の現状

また、1960(昭和35)年に4.76人であった1世帯当たりの人員が2010(平成22)年には2.58人に減少し、

1人世帯の割合は4%から27.5%に上昇しています。

⑨健康寿命(2010年)

出典:⑧総務省「国勢調査」⑨橋本修二ほか「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」

■健康と医療 健康な状態で、制限なく日常生活が送れる期間(健康寿命)は、男女とも大きく全国平均を上回り、

47都道府県の中でも上位に位置します。ただし、健康寿命と平均寿命との間に差(不健康な期間)

が存在しています。

⑧世帯別人員・1人世帯率の推移(人) (%)

(年)1960 1970 1980 1990 2000 2010

1世帯当たり人員1人世帯率

0

1

2

3

4

5

0

5

10

15

20

25

304.76人

4.0%

27.5%

2.58人

日常生活に制限のない期間 平均寿命

全国男性 70.42年 79.64年

山梨男性 71.20年(5位) 79.58年

全国女性 73.62年 86.39年

山梨女性 74.47年(12位) 86.63年

第3章

第4章

附属資料

35

第1章

第2章

本県の「いま」

出典:⑩厚生労働省「人口動態統計」(2013年)⑪⑫厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師調査」

死因の内訳は、悪性新生物(がん)が最も多く、心疾患、脳血管疾患と続きます。

また、本県は、自殺による死亡率が住所地別、発生地別のいずれも全国と比較して高い状況にあり

ますが、老衰による死亡率についても同様に全国上位となっています。

1970年代以降、医療制度が見直され、医師や医療機関の数が増加するなど医療環境が充実し、本

県においても医師数、病院・診療所数が増加しました。

しかしながら、人口10万人当たりの医療施設従事医師数は全国平均を10人程下回っています。ま

た、二次医療圏(保健所所管区域)別に見ると、医師の7割、医療機関の6割が中北医療圏に集中

しており、特に分娩が可能な医療機関は甲府市を中心とする中北医療圏に集中しています。

⑩県民の死因(2013年)

悪性新生物心疾患(高血圧性を除く)脳血管疾患肺炎老衰不慮の事故自殺その他

悪性新生物:26.4%

老衰:8.1%

自殺:2.1%

⑪医療機関(病院・診療所)数の推移

⑫医師数の推移

1966年492施設

中北医療圏峡東医療圏峡南医療圏富士・東部医療圏

二次医療圏

1966年676人

2012年1,909人

中北:69.5%中北:58.7%

峡東:13.7%

峡東:13.2%

峡南:3.4%

峡南:8.9%

富士・東部:13.5%

富士・東部:19.2%

全国

山梨県全体

中北

峡東

峡南

富士・東部

226.5人

272.7人

182人

110.6人

130.7人

216人

2012年742施設

中北:59.7%中北:52.4% 峡東:12.8%峡東:

14.2%

峡南:7.5%峡南:

11.4%

富士・東部:19.9%富士・東部:

22.0%1966年492施設

中北医療圏峡東医療圏峡南医療圏富士・東部医療圏

二次医療圏

1966年676人

2012年1,909人

中北:69.5%中北:58.7%

峡東:13.7%

峡東:13.2%

峡南:3.4%

峡南:8.9%

富士・東部:13.5%

富士・東部:19.2%

全国

山梨県全体

中北

峡東

峡南

富士・東部

226.5人

272.7人

182人

110.6人

130.7人

216人

2012年742施設

中北:59.7%中北:52.4% 峡東:12.8%峡東:

14.2%

峡南:7.5%峡南:

11.4%

富士・東部:19.9%富士・東部:

22.0%

36

第2章  時代の潮流と本県の現状

⑬人口10万人当たり医療施設従事医師数

⑭分娩可能施設数

1966年492施設

中北医療圏峡東医療圏峡南医療圏富士・東部医療圏

二次医療圏

1966年676人

2012年1,909人

中北:69.5%中北:58.7%

峡東:13.7%

峡東:13.2%

峡南:3.4%

峡南:8.9%

富士・東部:13.5%

富士・東部:19.2%

全国

山梨県全体

中北

峡東

峡南

富士・東部

226.5人

272.7人

182人

110.6人

130.7人

216人

2012年742施設

中北:59.7%中北:52.4% 峡東:12.8%峡東:

14.2%

峡南:7.5%峡南:

11.4%

富士・東部:19.9%富士・東部:

22.0%

二次医療圏 中 北 峡 東 峡 南 富士・東部

病院 5 0 0 2

診療所 6 2 0 0

■暮らしを取り巻く環境 人口減少が進行しますと、地域経済が縮小したり、コミュニティの活力が失われたりしかねません。

現時点でも、地域の商店街の多くでシャッター街化が進行しているほか、空き家率が全国ワースト1

位を記録するなど、人口減少が様々な面で負の影響を及ぼしています。

⑮商店数・年間商品販売額の推移(千軒)

(世帯)

(百億円)

(年)

(年3月末)

1982

1993

1993年:1,494世帯

2015年:5,311世帯

1998 2003 2008 2013 2015

1985 1988 1991 1994 1997 1999 2002 2004 2007 20110 0

20

40

60

80

100

120

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

5

10

15商店数年間商品販売額

⑯空き家率の状況

順 位 1998年 2013年

1 位 長野県 山梨県

2 位 山梨県 長野県

3 位 和歌山県 和歌山県

4 位 兵庫県 高知県

5 位 高知県 徳島県

出典:⑬⑭厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師調査」⑮経済産業省「商業統計調査」、⑯総務省「住宅・土地統計調査」

第3章

第4章

附属資料

37

第1章

第2章

本県の「いま」

出典:⑰山梨県福祉保健部資料より(各年度末の被保護世帯数)⑱警察庁「犯罪統計」、⑲山梨県警察本部資料より

貧困問題も深刻化しています。生活保護を受けている世帯はバブル経済が崩壊した1990年代以

降、増加の一途を辿り、2015(平成27)年3月末には5,311世帯を数えました。

⑰生活保護世帯数の推移

(千軒)

(世帯)

(百億円)

(年)

(年3月末)

1982

1993

1993年:1,494世帯

2015年:5,311世帯

1998 2003 2008 2013 2015

1985 1988 1991 1994 1997 1999 2002 2004 2007 20110 0

20

40

60

80

100

120

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

5

10

15商店数年間商品販売額

1万件以上あった刑法犯の認知件数は、現在は7千件以下に減少し、重要犯罪の検挙率も向上して

います。一方、オレオレ詐欺をはじめとする電話詐欺(特殊詐欺)の被害が増加しています。

⑱犯罪統計(件) (%)

(百万円) (件)

(年)

(年)

2005

2010 2011 2012 2013 2014

10,683件

6,528件

2008 2011 2014

刑法犯認知件数重要犯罪検挙率

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

0

50

100

150

200

250

300

0

100

50

被害額認知件数

0

15

30

45

60

75

90

⑲電話詐欺(特殊詐欺)の状況

(件) (%)

(百万円) (件)

(年)

(年)

2005

2010 2011 2012 2013 2014

10,683件

6,528件

2008 2011 2014

刑法犯認知件数重要犯罪検挙率

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

0

50

100

150

200

250

300

0

100

50

被害額認知件数

0

15

30

45

60

75

90