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1
2007年建築基準法改正の概要
■ 2007年建築基準法改正の概要 p2~p3
■ 確認申請時の構造審査 p4~p6
■ 構造計算適合性判定の要否 p7~p9
■ 構造関係改正告示の主な内容 p10~p34
2
(1)構造耐力規定(法第20条)が改正され、建築物の区分等により それぞれ構造方法や構造計算の基準が定められた。これに伴
い構造耐力規定にかかる政令・関係告示が改正された。
(2)一定の建築物については、確認申請の際に都道府県知事又 は知事が指定した指定構造計算適合性判定機関による構造
計算適合性判定(以下「適判」という。)を行なうことになった。
(3)確認審査・中間検査・完了検査・構造計算適合性判定は、国が 定め公表した指針にそって行なわれることになった。
(4)構造計算プログラムが新たに定義され、大臣認定内容が変更 された。この新認定プログラムのみが大臣認定プログラムの
扱いとなる。
2007建築基準法改正の概要(1) http://www.j-eri.co.jp/news/new195.html
3
(5)適判の必要な建築物については、適合判定に要する期間を含 めて確認申請の審査期間*1が延長された。
(6)一定の建築物について、全国共通の中間検査に係る特定工程 *2が定められた。
(7)指定確認検査機関は、確認済証・検査済証等を交付した際に、 特定行政庁に確認審査報告書、中間・完了検査報告書を提出
することになった。
(8)施行規則の改正により、申請書類や提出図書についての変更 がある。
2007建築基準法改正の概要(2)
*1:確認申請書が受理されてから35日,最大で70日*2:工事期間中に、中間検査をする工程上の時期
http://www.j-eri.co.jp/news/new195.html
4
(1)構造審査に必要な書類
構造設計報告書 構造設計者・構造担当者・役割等を記載
構造計算概要書
構造計算書/構造図
構造計算によって建築物の安全性を確かめた旨の証明書
構造設計標準仕様書
鉄筋コンクリート構造配筋標準図
鉄骨構造標準図
鉄骨製作工場報告書/溶接作業計画書
建築確認申請時の構造審査(1)
注)適合性判定物件は副本を2部
5
(2)大臣認定プログラムを使用した場合に必要な書類
プログラム認定書(指定書 性能評価書 プログラムチェックリスト)
電子データ 入力データをCD等で提出
構造計算書(1) 計算書OUTPUT(プログラムによる作成の場合も同じ)
構造計算書(2) 2次部材 一貫範囲外の計算書
構造計算書(3) コンピュータOUTPUT
建築確認申請時の構造審査(2)
6
(3)その他の留意事項 敷地境界と基礎の納まりの明示
特殊な材料・工法に関する認定書(杭・TMCP鋼 等) 冷間成形角形鋼管の設計フロー (冷間成形角形鋼管設計施工マニュアル)
露出柱脚の設計フロー
意匠図・構造図・構造計算書間の不整合確認
アウトプットメッセージ・エラーメッセージに対する判断明記
一貫範囲外の計算書の適正作成
軸組図において、部材記号・部材レベル・継手位置の明記
構造上の地下階扱いの確認
鉄骨柱の柱脚詳細図
冷間成形角形鋼管のダイヤフラムSN-C材の明記 その他
建築確認申請時の構造審査(3)
7構造計算適合性判定の必要な建築物
S造 地階を除く階数が3を超え、高さが13mまたは軒高が9mを超えるもの
国土交通大臣が指定する建築物
告示第593号
施行令第36条の2第5号の表現
旧来の告示1790号において、構造上の「特定建築物」といういい方で、ほぼ同様の解釈がなされていたものを、再整理した
RC造SRC造 高さが20mを超えるもの
併用構造*1
*1解説:木造・組積造・補強CB造・S造を併用するか、これらとRC造若しくはSRC造を併用するもの
地階を除く階数が3を超え、高さが13mまたは軒高が9mを超えるもの
①これら以外なら適合性判定が不要ということではない。(次ページ参照)
(or)
(or)
8構造計算適合性判定の不要な建築物(1)
S造
告示第593号
(イ) 地階を除く階数≦3 高さ≦13m 軒高≦9m 柱スパン≦6m 延べ面積≦500m2
Co≧0.3として許容応力度計算 冷間成形角形鋼管柱の応力割増 筋かい端部・接合部の破断防止
(ロ) 地階を除く階数≦2 高さ≦13m 軒高≦9m 柱スパン≦12m 延べ面積≦(2階建では)500m2,(平屋では)3000m2
Co≧0.3として許容応力度計算 冷間成形角形鋼管柱の応力割増 筋かい端部・接合部の破断防止 局部座屈防止 柱脚破断防止
偏心率≦0.15
RC造 高さ≦20m
∑2.5αAw+∑0.7αAc≧Z・W・Ai QD=min{QL+n・QE,Qo+Qy}
(and)
(and)
(and)
旧来のルート1=ルート1-1
新規追加=ルート1-2
SRC柱のときは1.0
新たにせん断破壊の防止が追記されたn=1.5(フレーム) n=2(耐力壁)
(SRC造)
適合性判定の不要な建物は、各構造のルート1建物と4号建物である。
9
地階を除く階数=2または3 1FがRC造2F以上が木造高さ≦13m 軒高≦9m 延べ面積≦500m2
地上部分の層間変形角≦1/200(1/120)2F以上の剛性率≧0.6 偏心率≦0.15
1F ∑2.5αAw+∑0.7αAc≧Z・W・Ai 2F以上で筋かいのβによる水平力の割増, 筋かい端部・接合部の破断防止,塔状比≦4.0
構造計算適合性判定の不要な建築物(2)
木造,組積造,補強CB造,S造の併用またはこれらとRC造,SRC造の併用
告示第593号
木造とRC造の併用
(and) 地階を除く階数≦3 高さ≦13m 軒高≦9m 延べ面積≦500m2
S造の階 柱スパン≦6m Co≧0.3として許容応力度計算 冷間成形角形鋼管柱の応力割増 筋かい端部・接合部の破断防止
(and)
SRC柱のときは1.0
床版や屋根にデッキプレートやALCを用いた建物 等 (省略)
10
L
Lo
hoh
耐力壁としてみなせる範囲
せん断剛性の低減
ro= ≦0.4ho・Lo
h・L
r1=1-1.25・ro
せん断耐力の低減
r2=1-max ro, ,LoL
hoh
耐力壁の剛性と耐力評価(1)
開口周比
告示第594号-1
①耐力評価について、高さによる低減が追加されたことに注意が必要
11耐力壁の剛性と耐力評価(2) 告示第594号-1
床面から梁下へ至る開口は、耐力壁として見なせない
「開口部の上端を当該階の梁に、かつ、開口部の下端を当該階の床版にそれぞれ接するものとした場合にあっては、当該壁を一の壁として扱ってはならない」
L
h 開口
12Rtの算出方法 告示第1793号-2(最終第597号)
①告示式によることを原則とする。
②精算により求める場合は、基礎や基礎杭の変形が生じないも
のとして、さらに構造耐力上主要な部分については初期剛性
を用いて算出し、告示式の3/4倍以上の値とする。
Rt
T
「固有周期を延ばすことで、過度にRtを低減する設計」の防止規定である。
13弾性剛性に立脚した応力解析 告示第594号-2
構造耐力上主要な部分に生ずる力は、これらの部分が弾性状態にあるものとして計算する。
「部材塑性化による過度の剛性低下を期待する設計」の防止規定である。
重心
剛心
RC壁
RC壁の剛性低下率βを過大に考慮して、偏心上問題のないように入力
G1 G2
G1梁のせん断剛性低下を過大に考慮して、応力が集中しないように入力
Q
δ
× ×
RC壁
RC壁の剛性低下率βを過大に考慮して、剛性率上問題のないように入力
×
14非構造部材から伝達される影響 告示第594号-1
構造耐力上主要な部分に生ずる力は、非構造部材から伝達される影響を考慮する。
垂壁 腰壁 袖壁 方立壁
①部材の応力分布のみでなく、剛性率・偏心率への影響も生じる。
②非構造部材の乾式化や耐震スリットの効果的な配置を検討する。
柱・梁部材剛性への影響→応力分布への影響柱の短柱化
15
耐力壁の負担が50%を超える場合
オープンフレームの地震力負担=
支える軸力にCiを乗じた25%以上地震方向
オープンフレームの地震力負担
「耐力壁に過度の地震力負担を期待し、フレームを脆弱化させる設計」の防止規定である。
①耐力壁の地震力負担率として、無理のない計画をする。
②耐力壁の地震力負担が大きくなる場合は、フレームの地震力を割増す。
告示第594号-2
16
常時荷重の20%以上を支える柱を、架構の端部に設ける場合
45°方向の検討
4本柱の地震力割増し
XY地階を除く階数が4以上、 または高さが20mを超える建築物の場合
「4本柱」とは記載していないが、適用としては4本柱に対する規定となる。
地震方向
告示第594号-2
①簡略な方法としては、一次設計の層せん断力係数を1.25倍(Co=0.25)することで対応できる。
②「東京都4本柱の建築物の構造計算方法」により、旧来から同様の指導
17
昇降機塔の屋上突出部分
屋外階段等の外壁突出部分
①震度1.0Z以上の水平地震力②これを支える部分の検討
①告示1389号において、屋上突出物・高架水槽については、震度を1.0以上とする規定があり、旧来からペントハウス等については、同様の指導
②外壁突出部分については新規の規定である。
k=1.0
屋上突出部分・外壁突出部分の局部水平震度
k=1.0
地階を除く階数が4以上または高さが20mを超える建築物の場合屋上突出部分に対する定義としては、「高さが2mを超えるもの」とある。
告示第594号-2
18
片持ちバルコニー等外壁突出部分
①震度1.0Z以上の鉛直地震力②これを支える部分の検討バルコニー
庇
k=1.0
外壁突出部分の局部鉛直震度 告示第594号-2
外壁突出部分に対する定義としては、「突出長さが2mを超えるもの」とある。
2mを超える
19層間変位の計算方法 告示第594号-3
δ
モデルのH 階高のH
層間変形角 ①δ/モデルのH→δ/階高のH に変更 ②フレームのはらみを考慮して最大点で求める。
ただし、剛性率を求める場合の層間変形角は、並進架構の値とする。
基礎梁
①仕上材の設計に対して、危険側の評価となるのを避けることを目的とする。②剛性率の計算等において、1階で旧来設計より厳しくなるので注意する。
梁
20
冷間成形角形鋼管BCR とBCPについて
∑Mpc≧∑min(1.5Mpb,1.3Mpp)
BCR
BCP
角形鋼管の曲げ耐力 告示第594号-4
①1995年の阪神大震災で、角形鋼管STKRの破壊が目立ち、SN-B材と同等の性能をもつBCR及びBCPが規格化された。(JIS外)②新規の設計にはBCR,BCPを用いることとし、STKRは用いない。
ルート2設計とするためには各節点毎に∑Mpc≧∑1.5Mpb 告示第595号
Mpc:各階の柱及びはりの接合部において柱の材端に生じ うるものとした最大の曲げモーメント ( N.m)
Mpb:各階の柱及びはりの接合部においてはりの材端に 生じうるものとした最大の曲げモーメント (N.m)
Mpp:各階の柱及びはりの接合部(パネル)に生じうるものと した最大の曲げモーメント (N.m)
21
0.068pt0.23(Fc+18)M/(Q・d)+0.12
Qo:長期に生じるせん断力QM:梁両端にヒンジが生じたときのせん断力=(Mu1+Mu2)/Lo
Qb= +0.85√pw・σwy b・j
1≦M/(Q・d) ≦3
Qb≧Qo+1.1QM
Lo
b
D
RC梁の終局せん断耐力
ルート3設計の時 Lo:梁の内法スパン
Mu1
Mu2
告示第594号-4
pt:引張鉄筋比 (%) Fc:コンクリートの設計基準強度 (N/㎜2) d:はりの有効せい (単位㎜)pw:せん断補強筋比(小数とする。) σwy:せん断補強筋の材料強度 (N/㎜2):1.1倍しない b:はりの幅 ( ㎜) j:応力中心距離(㎜)
22
0.068pt0.23(Fc+18)M/(Q・d)+0.12
QM:柱脚柱頭にヒンジが生じたときのせん断力
=(Mu1+Mu2)/Ho
Qc= +0.85√pw・σwy +0.1σo b・j
1≦M/(Q・d) ≦3
Qc≧1.1QM
Ho
柱頭は梁降伏でよい
b
D
RC柱の終局せん断耐力 告示第594号-4
Ho:柱の内法高さ
Mu1
Mu2
ルート3設計の時
σo: メカニズム時の平均軸応力度(Fcに0.4を乗じた数値を超える場合は、
Fcに0.4を乗じた数値とする。) (N/㎜2) b: 柱の幅 ( ㎜) j: 応力中心距離 (㎜)
その他の記号は前項RC梁の記号と同じ
23
0.068pte0.23(Fc+18)M/(Q・D)+0.12
QM:メカニズム時せん断力
Qw= +0.85√pwh・σwy +0.1σo te・j
1≦M/(Q・D) ≦3
Qw≧1.25QM
RC耐力壁の終局せん断強度 告示第594号-4
メカニズム時の例
ルート3設計の時
pte: 等価引張鉄筋比(100at / (te d)によって計算した数値at: I形断面の場合は引張側柱内の主筋断面積、耐力壁の水平方向の断面が長方形の場合は端部の曲げ補強筋の断面積 (㎜2)
te: 耐力壁の厚さ(I形断面の場合にあっては、端部の柱を含む水平方向の断面の形状に関して長さと断面 積とがそれぞれ等しくなるように長方形の断面に置き換えたときの幅の数値とし、te≦1.5・t)( ㎜)pwh:teを厚さと考えた場合の耐力壁のせん断補強筋比(小数) σwh:せん断補強筋の材料強度 (N/㎜2):1.1倍しない σo: 耐力壁の全断面積に対する平均軸方向応力度 (N/㎜2)
at aw t
D
24
B
H
HB >4.0のとき
Co=0.3あるいは保有水平耐力時の地震力で、転倒しないことを確認する。
アスペクト比による付加検討 告示第594号-4
①地盤の極限支持力や杭の圧壊,アンカーの引抜き等を確認する。
②「塔状建築物の構造設計に関する東京都取扱い」により、旧来より同様の
指導あり。
ルート2設計とするためにはN/B≦4.0
告示第595号
25
∑2.5α・Aw+∑0.7α・Ac≦0.75Z・W・Ai
RC造ルート2設計の具体化
①ルート2-1は、壁量はあまり多くないが、壁の配置バランスのよい建物に適用②ルート2-2は、袖壁が多いあるいは耐力壁の開口が大きい建物に適用
n=2.0 腰壁または垂れ壁が取り付く柱にあっては、2.0と階高を開口部 の高さHoで除した数値のうちいずれか大きい数値
∑1.8α・Aw+∑1.8α・Ac≦Z・W・Ai
ルート2-1
ルート2-2
告示第1791号(最終第595号)
α:コンクリートの設計基準強度による割り増し係数
Aw:当該階の耐力壁のうち計算しようとする方向に設けたもの の水平断面積 (㎜2) Ac:当該階の構造耐力上主要な部分である柱の水平断面積及 び耐力壁以外の壁のうち計算しようとする方向に設けたもの の水平断面積 (㎜2)W:当該階が支える部分の固定荷重と積載荷重との和 (N)
QD=min{QL+n・QE, Qo+Qy}
Ho
D
26S柱・S梁の種別
100・70・50・円形鋼管
15.5√11√9√FLGH型鋼
FDFCFBFA部位断面
71√65√60√WEB
梁
48√37√33√角形鋼管
48√45√43√WEB
FA,FB,FC以外
15.5√12√9.5√FLGH型鋼
柱
①F値の多様化にあわせ、旧来400級,490級の2区分を、F値の関数とした。②FBを当面の緩和値から外した。
235/F 235/F 235/F
235/F 235/F 235/F
235/F 235/F 235/F
235/F
235/F
235/F
235/F
235/F
235/F
235/F
235/F
235/F
告示第1792号-3(最終第596号-3)
b b
dtw
tf t t
B DFLG b/tf
WEB (d-2tf)/twB/t D/t
ルート2設計のためにはFA
√の付かない
ことに注意
告示第595号
27S柱・S梁の種別(S規準との比較)
0.114 円形鋼管
0.53√FLGH型鋼
S規準部位断面
2.4√WEB
梁
2.4√ -0.8√ ・P/PF 角形鋼管
1.6√WEB
0.53√FLGH型鋼
柱
S規準
E/F
E/F
E/F
E/F
E/F E/FE/F
√の付かない
ことに注意
PF=F・A
b b
dtw
tft t
d DFLG b/tf
WEB d/twd/t D/t
①S規準に定める幅厚比は、告示の種別FCに相当する。②幅厚比の計算方法が告示の方法と若干異なる。
t t
E:ヤング率P:軸力
28S筋かいの種別
使用目安
<λe≦λe≧<λe≦λe≦筋かい
圧縮ブレース
(中)
BCBBBA
圧縮ブレース
(細)引張ブレース圧縮ブレース
(太)
495√F
495√F
890√F
1980√F
1980√F
890√F
告示第1792号-3(最終第596号-3)
①S筋かいの種別は細長比で分類される。②圧縮筋かいから構成される架構の耐力については、圧縮筋かいの安定耐 力に絡めた慎重な設計が求められる。
Q
δ
×
私見
λe :筋かいの有効細長比
29RC柱・RC梁の種別
梁
柱
-
0.15以下-
0.55以下-
FC
1.0%以下0.8%以下pt0.125以下0.1以下τu/Fc
FDFBFA部位
0.20以下0.15以下τu/Fc
0.45以下0.35以下σo/Fc2.0以上2.5以上ho/D FA,FB,FCの
いずれにも該当しない場合
せん断破壊、付着割裂破壊及び圧縮破壊その他の構造耐力上支障のある急激な耐力の低下のおそれのある破壊を生じないこと。
告示第1792号-4(最終第596号-4)
①柱にはシヤスパン比ho/D,作用軸力,引張鉄筋比等の 制限がある。
②基本的に柱・梁ともにFAに納まるよう計画する。 b
D
Ho: 柱の内のり高さ D: 柱の幅σo:階が崩壊形に達する場合の柱の断面に生ずる軸方向応力度 (N/㎜2)pt: 引張り鉄筋比 (単位%) Fc:コンクリートの設計基準強度 (N/㎜2)τu: 階が崩壊形に達する場合の柱または梁の断面に生ずる平均せん断応力度 (N/㎜2)
30RC耐力壁の種別
壁式構造
壁式構造
以外
0.15以下
-
WC
0.25以下0.2以下τu/Fc
WDWBWA
0.125以下0.1以下τu/Fc
WA,WB,WCのいずれにも該当しない場合
せん断破壊その他の構造耐力上支障のある急激な耐力の低下のおそれのある破壊を生じないこと。
告示第1792号-4(最終第596号-4)
t①せん断応力度τ値の制限がある。
②基本的にWAに納まるよう計画する。
τu: 階が崩壊形に達する場合の柱または梁の断面に生ずる平均せん断応力度 (N/㎜2)
31SRC柱の種別
FD
せん断破壊
曲げ破壊
FD
FC
N/No>0.4N/No≦0.4N/No≦0.3
FCFCFB
FBFBFA
sMoMo ≧0.4
sMoMo ≧0.4
sMoMo <0.4
sMoMo <0.4
告示第1792号-5(最終第596号-5)
D
b
①軸力と鉄骨の曲げ分担の組合せによる。
②基本的に曲げ破壊でFAに納まるように計画する。
N: 崩壊形に達する時に柱に生ずる圧縮力 (kN)
No:材料強度によって計算した柱の圧縮耐力 (kN)
sMo:材料強度によって計算した柱の鉄骨部分の曲げ耐力(kN.m)
Mo:材料強度によって計算した柱の曲げ耐力 (kN.m)
32部材群としての種別 告示第1792号(最終第596号)
BγC<0.5 (部材群としての種別がAの場合を除く。)
γC≧0.5
γA≧0.5 かつ γC≦0.2
部材の耐力の割合
A
部材群としての種別
C
γA:種別Aである耐力の和を種別Dを除くすべての水平耐力の和で除した数値γC:種別Cである耐力の和を種別Dを除くすべての水平耐力の和で除した数値
①部材の種別がFDである柱及びはり並びに部材の種別がWDである耐力壁 について当該部材を取り除いた建築物の架構に局部崩壊が生ずる場合に あっては、部材群としての種別はそれぞれDとしなければならない。
②部材群としての種別は、柱・梁の種別と耐力壁(あるいは筋かい)の種別をそれぞれ求める。
③S造においては、特に部材(含筋かい)の保有耐力接合,仕口の健全性, 幅厚比,保有耐力横補剛が確保されていることが条件となる。告示第1791号
33S造Dsの設定
0.500.450.400.500.450.400.40FD
0.450.400.350.400.350.350.35FC
0.400.350.300.350.300.300.30FB
0.400.350.300.350.300.250.25FA
βu>0.70.3<βu≦0.7βu≦0.3βu>0.70.3<βu≦0.7βu≦0.3柱・梁
BCBBBAまたは
βu=0
筋かい
告示第1792号-3(最終第596号-3)
βu:筋かいの水平耐力の和を保有水平耐力の数値で除した数値
①柱・梁・筋かいの種別と筋かいの分担率βuにより、Dsが変化する。
注)露出柱脚の場合、状況により割増
34RC造・SRC造Dsの設定
0.55
0.50
0.45
0.45
βu> 0.7
0.50
0.45
0.40
0.40
0.3<βu≦0.7
0.45
0.40
0.35
0.35
βu≦ 0.3
WB
0.55
0.50
0.50
0.50
βu> 0.7
0.50
0.45
0.45
0.40
0.3<βu≦0.7
0.45
0.40
0.35
0.35
βu≦ 0.3
WC
0.550.500.450.550.500.45FD
0.550.500.450.450.450.40FC
0.550.500.400.450.400.35FB
0.550.450.400.400.350.30FA
βu> 0.7
0.3<βu≦0.7
βu≦ 0.3
βu> 0.7
0.3<βu≦0.7
βu≦ 0.3
柱梁
WDWA耐力壁
SRC造は、本表から0.05を減じた値とする。
告示第1792号-4(最終第596号-4)
βu:耐力壁の水平耐力の和を保有水平耐力の数値で除した数値
①柱・梁・耐力壁の種別と耐力壁の分担率βuにより、Dsが変化する。