編集：高橋典之（東京大学生産技術研究所） 2011年 2月 22日 ニュージーランド南島地震

基本情報（USGS地震情報による） 発生時刻（現地時間） 2011年 2月 22日 12時 51分 43秒

震源地 ニュージーランド南島

断層 逆断層成分をもつ横ずれ断層

緯度 43.600°S

経度 172.710°E

深さ 5km

規模 M6.3

2011年 2月 22日 12時 51分（現地時間）にニュージーランド南島で発生したM6.3の地震は，2010

年 9月 4日 4時 35分（現地時間）に発生したM7.0の地震の余震域の最東端で発生した。これまでも，2010 年 9 月 4 日に発生した地震震源より東側に余震域が伸展していたが，今回の地震は都市部（Christchurch）に極めて近い場所で発生したことが特徴である。

（http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eqinthenews/2011/usb0001igm/ より抜粋）

図 1 今回の地震発生位置（星印）とこれまでの主な地震発生位置

（http://www.geonet.org.nz/earthquake/quakes/3468575g-maps.htmlより）

図 2 メルカリ震度階（http://www.geonet.org.nz/earthquake/quakes/3468575g-maps.htmlより）

図 3 発震機構解（ftp://hazards.cr.usgs.gov/maps/sigeqs/20110221/20110221.pdfより）

被害速報（2011年 2月 22日 15時 05分配信 http://www.cnn.co.jp/world/30001891.htmlによる） 人的被害 死者：65人

建物被害 カンタベリーTV放送局：全壊 昨年の地震で修復作業中のクライストチャーチ大聖堂：尖塔が倒壊 昨年の地震で修復作業中のブレスト・サクラメント大聖堂：建物半分が倒壊

インフラ被害 クライストチャーチ空港：閉鎖 水道管破裂，電話線寸断あり 道路にひび（１メートルの高さまでめくれ上がった箇所）あり

GeoNetの強震観測点における加速度波形および応答スペクトル ・震源（図 4星印）から 10km未満の強震計記録を選択した．

・観測点HVSCのデータは公開情報に含まれていなかった（未収録）．

・表 1，図 5～図 10は ftp://ftp.geonet.org.nz/strong/processed/Proc/2011/02_Prelim/2011-02-21_235141/ より抜粋．

図 4 強震観測点（http://www.geonet.org.nz/resources/network/netmap.html を元に作図）

表 1 上記観測点の最大加速度一覧

Code Name of Recording Site Dist. form Ep.

(km)

PGA_UD

(mm/s/s)

PGA_H1

(mm/s/s)

PGA_H2

(mm/s/s)

LPCC Lyttelton Port Company 2 4046.9 7673.0 8622.4

CCCC Christchurch Cathedral College 8 6783.3 4745.6 3599.6

PRPC Pages Road Pumping Station 8 15978.0 6517.9 5778.0

図 5 LPCC観測点の加速度波形

図 6 LPCC観測点の加速度応答スペクトル

図 7 CCCC観測点の加速度波形

図 8 CCCC観測点の加速度応答スペクトル

図 9 PRPC観測点の加速度波形

図 10 PRPC観測点の加速度応答スペクトル