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佐藤 茜@AkaneSato
#HOPE100
2011.12.10
これからのソーシャルメディアとプライバシー
今回のお話の対象実用・仕事
趣味・娯楽
リアル・実名バーチャル・匿名
・セルフブランディング・情報収集・新しく人と出会う・Facebook、LinkedIn
・日記、ライフログ・友人との交流・mixi
・会社員・本業とプライベートは別・匿名ブロガー
・ネタクラスタ・日本語#大喜利・2ch
このあたりソーシャルメディアのユーザー分類
アジェンダ
情報はコントロールできない
リスクヘッジ型ソーシャルメディア活用法
「ギフト」としての情報発信
情報はコントロールできない
プライバシーの定義
プライバシー(Privacy)の権利とは、私生活上の事柄をみだりに公開されない法的な保障と権利である。(wikipedia)
他人の干渉を許さない、各個人の私生活上の自由。(広辞苑第五版)
→人によって印象が異なる言葉、はっきりしていない
■フォロワーが少ない人でも、意外とたくさんの人に見られている ・検索、#やトレンドに上がっている言葉、Togetter等
■鍵をつけても完全には隠せない・鍵をつける前のツイートは外部サービスに残っている (ツイログ、ふぁぼったー等)・お気に入り☆をつけられたツイートは誰でも見れた(現在は改善)・鍵アカウントでも#をつけてツイートすると#検索で表示された(現在は改善)・フォローしているリスト、共通のフォロワーは見れる
Twitterの場合
鍵アカウント
■最近問題になった写真の件・「Facebookは非公開設定でも直リンで誰でも写真が見れる上に、削除しても永遠に写真は消えないようです」http://blogs.bizmakoto.jp/fukuyuki/entry/3858.html
■写真や文章で気軽にタグ付けできる
Facebookの場合サーバーにある写真
直接アクセス
こんな表示も
どこ?
情報はコントロールできない のまとめ
・「プライバシー設定」は完璧じゃない。 情報にアクセスしにくくするために使う。
・見られて困る情報は基本WEB上には載せない。 「オフラインでやろう」。
オフラインで
リスクヘッジ型ソーシャルメディア活用法
いかにリスクを減らし、リターンを増やすか
影響力が増すほどリスクも増える
WEBでの影響力or受けるメリット
・炎上・粘着ユーザー・ストーカーetc
リスク
このゾーンを目指す
大
小
低 高
プライバシーは「資産」 プライバシーというのは、いったん失えば二度と取り戻すことはできないという際立った特徴を持つ貴重かつ稀少な資産だ。インターネットの登場によって、個人情報の公開から生じるリスクは飛躍的に高まった。誰だって四六時中、不特定多数の人から監視される生活には耐えられないだろう。 匿名性は個人の生活に大きな利益をもたらすから、それを失うにあたっては、リスクを上回る十分なリターンがなければ帳尻が合わない。芸能人やスポーツ選手など、プライバシーの放棄が前提となる職業が高額の報酬に値するのは、成功の代償として失うものがあまりにも大きいからだ。私の場合、それほど有名になれるわけでもなく、経済的利益も微々たるものなので、プライバシーという大きな財産を手放す気にはなれそうもない。
雨の降る日曜は幸福について考えよう (P153~P154 ) 橘玲
プライバシーを構成する要素分かりやすさ/覚えやすさ
固有性・唯一性
簡単
難しい
高低
顔
指紋
DNA情報
声
名前
電話番号
生体認証系
メアド
住所
血液型 生年月日
会社名/学校名
出身地所属集団系
筆跡
人間関係行動履歴趣味
※これらの要素は実際は単独ではなく複数合わさって意味を持つ
「顔」が重要・基本的に変わらない・遠くからでも分かりやすい・常につきまとう・機械も人も認証しやすい
ビートクルセイダーズ
ちきりんさん
顔認証されないためのメイク
顔認識されない顔になる方法 http://ow.ly/7VrmR
参考:街行く人を認識し、ソーシャルメディアからプライバシを引き出す研究 http://japanese.engadget.com/2011/08/02/cmu/
http://vimeo.com/19148329
「人の顔はオンラインの人格とオフラインの人格を 実際に結びつける」
「情報発信しない」は0ではなくマイナス
シェアの法則:情報共有件数は1年に2倍のペースで指数関数的な増加を続けるby ザッカーバーグ
→ 自分で情報発信しなくても他の人から言及される可能性が高まっている
リスクを減らす情報発信の仕方■ほとんどの情報は調べようと思えば調べられるようになってきている ・「スネーク(匿名調査)」する人々→「調べよう」というスイッチが入るのは感情的な反発 ■見ている人の感情を逆なでしない情報発信を・愚痴、非難をWEB上でしない・マイナスな情報、不確定情報は公式RTする(発信者が間違っていたと思えば消してくれる。 自分の発言は非公式RTで魚拓を取られるから消えない)・誤解されそうな発言はTwitterではなくFacebookかブログで・それでも絡んでくる人はいる
リスクヘッジ型ソーシャルメディア活用法 のまとめ・プライバシーは資産。 どの要素を出してどれを出さないか、を吟味すること。
・個人情報の中では特に「顔」が重要。
・人は感情で動く。感情を逆なでしない情報発信を。
「ギフト」としての情報発信
情報をプレゼントする■ためになる情報を発信している人に人は集まる
ためになる情報を発信する
人が集まる
・さらに情報が入る・チャンスが もらえる
いい循環が生まれる
ためになる情報なんて無い、という人でも■「学び」を発信する・読んだWEB上の記事、本の内容、名言、イベントの実況など・「本棚を見ればその人が分かる」のWEB版・WEB上で自分の考えを出すことはリスクが高い・自分の考えを言うのはなるべくオフラインで。WEBは「きっかけ」・botだと思われない程度に自分の考えを混ぜる
学んだことを発信 興味を持ってくれる人が出てくる
実際に会う
「ギフト」としての情報発信 まとめ
・ためになる情報を発信している人に人は集まる。
・学んでる事を発信するのが自分のためにも周りのためにもなり、 リスクも低い。一石三鳥。
最後に これからのプライバシー・プライバシーの概念は時代や国(地域)によって異なる
・これからますますオフラインとオンラインが融合していく
常に公明正大であることの重要性が増す「もし誰にも知られたくないと思うのなら、最初からしなければいい」
エリック・シュミット (2009)
「隠しごとは一切できなくなる。これまで社会の生活条件であった秘密厳守は存在意義を失い、全員が全員のことをすべて知ることになる。社会から秘密を知ることへの罪悪感は減り、寛容性は増す。」
21世紀の歴史(ジャック・アタリ)より
ご清聴ありがとうございました!
@AkaneSato