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もし明ヷ 参考調査掛に配属されたら 転ばぬ先の杖・まさかのときのために
第148回ku-librarians勉強・
2012.5.30 西川 真樹子
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まさかのときって…
キャリゕは偶然の重なり
– 京ヸではヽ事シートや面談という調整弁はあるが、全ての職員に満足なヽ事はない
自分の考えるキャリゕと組織が考えるキャリゕは異なることも
– 自分の適性を自分で理解できている??
結局は、目の前の仕事をこなしていくことがキャリゕにつながる
...ということは、どんな仕事がきても、どんな職場でもやっていくスキルと覚悟!!
ーヷのメニュー
参考調査掛のお仕事って??
レフゔレンスが命です
新しいことへのチャレンジと反省
さいごに
3
参考調査掛って何してるところ??
利用者を次のステップにガドする案内ヽ
図書館サービスの最初の窓口
どこの担当かわからない仕事の雑用係とも
4
利用者からの
問い合わせ
利用者のー当
のニーズを聞
き出す
各サービス
に案内
具体的に言うと…
レフゔレンス
カウンター
参考図書の選書・管理
リテラシー教育の実施(講習・ 授業補助)
データベース端末の管理
LSN/MLの発行
利用案内の作成
オリエンテーション・ガダンスの企画・実施 (4月・10月)
オープンキャンパス (8月)ベントの実施
参考調査業務に関連するウェブサトの管理
情報処理部・KULINE担当
全学共通教育科目「情報探索入門」統括・補助
シラバス図書指定リストの作成
…etc
リテラシー・レフゔレンス部・
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ーヷのメニュー
参考調査掛のお仕事って??
レファレンスが命です
新しいことへのチャレンジと反省
さいごに
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なかでも レフゔレンスが根幹
レフゔレンスの内容(附属図書館の場合) – ⼀番多いのは、OPACで探せない資料の所蔵調査
古典籍・漢籍 (古典籍は文学部所蔵が多い) 博士論文 電子ジャーナル・電子ブック (主に他機関所蔵の) 物品 …etc
– Web of Scienceで引用回数・Impact Factorの代行調査 – データベース・デジタルツールの使い方
レフゔレンスの特徴(附属図書館の場合) – 探し方にルール・コツ・専用のツールがあり、慣れが必要
カウンターや電話・メール対応・講習・での基礎体力に
– 図書館以外では、報道関係からの問い合わせも多い (特にNHK) – 「京ヸにあると聞いた」が典拠というのは、最も困るパターン – 海外からはヷーのことをとりあえず京ヸに聞いてくる
“Tokyo”と”Kyoto” を間違えている 「京都●●」のことなら、とりあえず京ヸへ
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まずは 古典籍 –手順-
ユーザー・他図書館/
室・他機関からの所蔵
問い合わせ
KULINEにある?→ほど
んどない・ヒットする
が全てではない
ヷー古典籍総合目録
データベース(ヺ書総目
録)で京ヸの所蔵を確認
附属図書館1Fのカード
目録で所蔵館・配置場
所を確認
附属図書館であれば、
現物確認・学内他館/室
であれば、案内
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貴重資料画像のチェックも 忘れずに!!
古典籍 –ヷー古典籍総合目録DB-
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古典籍 -附属図書館の総合カード目録-
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附属図書館
法/経図書室
文学部図書館
そして 博士論文(京ヸの場合)
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ユーザー(学外)か
ら所蔵・利用可否
の問い合わせ
リポジトリ等で無
料公開されていれ
ば案内
ダメなら、どこの
研究科・専攻の博
士論文か調べる
附属図書館より利用条件
がゆるければ、学内所蔵
館を案内
閲覧には1週間以ヿ前の
予約・複写は⼀部分でも
著者の許諾が必要
現物を見て、雑誌論文抜
刷の集合体・刊行ー・書
き下ろし論文などを確認
ーや雑誌論文な
ら所蔵館を案内
書き下ろし論文で、最近の在
籍者なら、電子情報掛から著
者に連絡をとってもらう(電
子化公開のお願い)
電子化不可もしくは昔の在籍
者なら、附属図書館分を案内
(閲覧のみ)・ヺ立ヺ・図書館
分を案内(半分以下で複写可)
博士論文 –学内の所蔵・利用可否状況-
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愛すべきレフゔレンスたち 1 -何の「仰出留」?-
京ヸ文学部史学科の学生より、京ヸに「仰出留」があると聞いたので所蔵場所を教えて欲しい
「仰出留」(「被仰出留」)はヿ位権力からの命令書を書き留めた近世文書で、これだけでは探せない
利用者に典拠やヹ代、詳細な資料名を聞くが、「元禄ヹ間の資料」
連想:史学科の学生の近世文書→ヷー史研究室の近世専攻は藤井譲治先生→藤井先生の論文を探してみよう!
藤井譲治「元禄宝永期の幕令-「仰出之留」を素材に-」という論文の存在を発見
題材の「仰出之留」は内閣文庫(ヺ立公文書館)所蔵
利用者にメールで紹介するが、反応はなかった
利用者から正確な典拠を(メールで)聞き出すのは難しい どうして探せないのか、利用者自身がわかっていない
→専門分野に特化した利用者教育 13
愛すべきレフゔレンスたち 2 -「報道」の意味-
京ヸ教員より、吉川教授(京ヸ)の追悼新聞記事を探して欲しい
典拠は、ある雑誌論文の「同ヸ学教授河合十太郎君ヨリ吉川君ノ事歴ヲ委細報道セラレタルニ就キ之ヲ基トシテー文ヲ記シ後世ニ伝セントス」
雑誌論文と同じヸ正4ヹ4月の全ヺ新聞DBや京都ヷ出新聞(「京都新聞」の前身)を探すが、見当たらず
ヸ学広報のようなものは、当時まだ発行されていない (「京都ヸ学百ヹ史」)
「報道」は新聞報道のことではなく、「告げ知らせること」の意味で、新聞での報道はなかったのではないか? (「ヷーヺ語ヸ辞典」)
教員にその旨をメールで回答したが、納得してもらえたかは不明
レフゔレンスのスタート地点をさかのぼる
目録が出ていない地方紙で記事を探すのは困難
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愛すべきレフゔレンスたち 3 -坂ー龍馬暗殺の部屋の写真-
番組制作・社から、京ヸ所蔵「京都維新史跡写真帖」(Webで公開)にある坂ー龍馬が暗殺された部屋の写真が撮られた経緯を知りたい
– なぜ写真が撮影されたか、撮影は暗殺前か後か
「京都維新史跡写真帖」は維新史跡を集めた写真の台帳
写真帖が京ヸ図書館に所蔵された経緯はわかっても、資料成立背景は図書館で受け付ける質問の範囲外
– 写真帖というまとまった形式を考えれば、維新顕彰の気運から作成されたことは予想がつくが
関連資料や専門機関を紹介
マスコミは図書館に聞けばなんでも解決すると思っている傾向 さらに、即ヷ回答を要求することも多い
あわよくば京ヸの教員を紹介してもらえると思っている? 回答の優先順位、こちらのルールに従ってもらうことを
事前に説明する必要がある、逆もしかり
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愛すべきレフゔレンスたち4 -地球儀を探して-
富山の天文台の研究員より、数十ヹ前に京ヸの図書館で行われた講演・で、講演台に置かれていた地球儀を探して欲しい
当時の講演・関係者に聞こうとしても、異動・退職していて判明せず、講演・の写真もなし
「京ヸの図書館」「地球儀」をキーワードに資料を探す
安田辰馬「京都帝ヺヸ学附属図書館所蔵の天球儀」を発見
– 論文によれば、天文史ヿ重要で数少ない江戸期の地球儀とのこと
貴重書庫を捜索すると、地球儀らしきものを発見
– しかし、触ると崩壊するぐらい保存状況が悪く、書庫から動かせない
所蔵状況を報告し、利用できないことを伝える
古典籍はもちろんのこと、写真湿版などの物品も、 図書館で保存していくのか、他機関に管理を委託するのか、
早めに見極める必要がある 重要な文化財が失われることも
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愛すべきレフゔレンスたち 5 -図書館員の教育も必要-
ある図書館から、Faxで以下の資料の所蔵調査の依頼
判読困難、さらに複数の版のある資料だった
再度、OPACで確認してもらうように回答
利用者が無茶を言うのは常 図書館員が再調査して
書誌事項を確定し、別機関に レフゔレンスするのがマナー
ヹ々、マナーの守れていない図書館が増えていることを実感
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レフゔレンスサービスの課題
ンターネットでオープンゕクセスできる資料の増加にともない、それらを調べきれているか不安が残る
デジタル資料(EJ/EB)の管理担当が⼀元化されておらず、利用者から問い合わせで、どこに聞けばいいのか、職員でもわからない
利用者とメールでのやりとりが増えたため、典拠をきちんと聞き出せず、最終的な反応(納得? 不満?)がわからないことも
学内でレフゔレンス事例を共有できておらず、利用者をたらい回しにしていたり、同じレフゔレンスを複数の図書館/室でしている可能性もある
– レフゔレンス・リテラシー部・に期待!!
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ーヷのメニュー
参考調査掛のお仕事って??
レフゔレンスが命です
新しいことへのチャレンジと反省
さいごに
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この3ヹ間で新しくチャレンジしたこと
スタンプラリーの実施(春・秋)
RefWorks定期講習・の実施(職員が講師)
レフゔレンスガドの英訳
新OPACの検討
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スタンプラリーのはじまり
きっかけは2009ヹ4月からはじまった図書館ツゕー
– ツゕーに割ける職員の数に限りがある
– 利用者が参加できる・したい時間帯にツゕーはやっていない
– もっと利用者が自由に参加できるツゕーはない?
2009ヹ10月から試行的に開始 (以後、春と秋)
– 最初はヷー語版のみ・館内5ヵ所にスタンプ設置
2010ヹ4月からは英語版も・館内10ヶ所にスタンプ設置・スタンプ台の数字をキー(ISBN)にしてKULINEを検索させるなど 難易度UP
2011ヹ4月からはヾヺ語版も
2011ヹ8月のオープンキャンパスでは
598名の参加
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スタンプラリーの効果
参加者は、2009ヹ秋 94名, 2010ヹ春 110名・秋 43名, 2011ヹ春 57名・秋 38名 (2011ヹは留学生の減少あり)
職員にも好評、留学生は珍しがって参加してくれる
手間・コストが少ない割に、参加者が見込める
Webチュートリゕルとは違ったかたちのセルフ・トレーニング
– Webでは得られないリゕルな図書館体験
– ヽ環・総ヽ図書館でもウォーク・ラリーを開催
職員の限界のある多言語サービスに対応
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2009ヹ秋 2010ヹ春 2010ヹ秋 2011ヹ春
スタンプラリー
ビデオ
ツゕー
2011ヹ秋
RefWorks定期講習・のはじまり
RefWorks 導入まで
– 2008ヹ10-12月 トラゕル
– 2009ヹ1月導入開始
2008ヹ度まで、定期講習・は KULINE/CiNii/WoS の三ー立て
カウンターでの利用者とのやり取りや自分自身のヸ学での経験も踏まえて、文献管理ツールの必要性を痛感
2009ヹ5月に開催した外部講師によるRW講習・は満員!!
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2009ヹ夏から試行的に開始し、同ヹ後期から定期講習・の仲間入り
15
25
35
45
55
FY2009 FY2010 FY2011
RefWorks
CiNii
KULINE
WoS
文献管理ツール講習・のこれまでとこれから
2011ヹ度には、ヹ間で最も受講者の多いヽ気講習・に
受講者の多い質問 – 卒業後も使えますか?
– 学外からも使えますか?
– 既に手元にあるデータをRWに載せる方法は?
環境が変わっても、使い続けられる文献管理ツール、ハブリッドを解決してくれるツールが求められている
今、注目株のMendeleyやブラウザのゕドン、無料ゕプリなど競合ツールもあり、移り変わりも激しい
ベンダーはWebチュートリゕルやセルフスタデゖを充実させる傾向にあり、図書館で特定のDB/ツールの講習・を開くのは、もう終末期に来ている??
DB/ツールを組み合わせたフローを提案する講習・でなければ生き残れない
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レフゔレンスガド英訳のはじまり
レフゔレンスガドは2005ヹより作成されている – 1997-2004ヹまで作成されていた”access.txt”の後継として
2009ヹ4月時点では、ヷー語19種が作成済み
留学生へのガダンスや図書館ツゕーで、参加者に配布できる英語ものが利用案内ぐらいしかない
カウンターで英語で電子ジャーナルやデータベースの使い方を聞かれても、とっさに英語でヿ手く答えられない
英語で講習・ができない
今あるレフゔレンスガドを英訳することで、英語版パスフゔンダーとして使える??
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レフゔレンスガドの今後
現在英語は9種 (09ヹ度に4種,10ヹ度に3種,11ヹ度に2種公開)
– ヷー語は現在21種
英訳作業は、図書館の基ー的なサービスや京ヸ特有のツールの使い方に関するレフゔレンスガドから優先的に
ヷー語で内容が古くなってきているものもある
– 全学図書館/室が共同で作成を担当することになっていたが、「図書館員の名前が残る仕事」として個ヽの記名制であったために、各図書館/室でメンテナンスされることはほとんどなかった
– 「作ったら、作りっぱなし」
参考調査掛だけでメンテナンスしていくのは厳しい
メンテナンスは部・や関連図書館/室づけの業務になれば
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Renewal KULINE!! (mid Aug 2012)
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この3ヹ間であまり/全然出来なかったこと
Webでの情報発信・公開・共有
– 学内・学外含めて, Webチュートリゕル
学内レフゔレンス・リテラシーネットワークの構築
– レフゔレンス・リテラシー部・として昇華
全学共通教育科目「情報探索入門」の改変
– 掛員の職掌を超えるが、もっと柔軟な枠組みで
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参考調査掛のお仕事って??
レフゔレンスが命です
新しいことへのチャレンジと反省
さいごに
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さいごに
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参考調査掛員に向いているのは?
…どんなヽかわかりません
参考調査掛員で楽しめるのは?
好き嫌いなく何でも取り組めるヽ!!
ーヷは ありがとうございました