20121014 micorgeodatahansonaoki

2012/10/14 「マイクロジオデータ講習会」

デジタル住宅地図と電話帳を活用した詳細な立地評価

立命館大学歴史都市防災研究センター青木和人

「第1回マイクロジオデータ講習会：　MGDを活用した詳細な立地評価」 2

実習内容　　 9：40～10：40「デジタル住宅地図と電話帳を

活用した詳細な立地評価」

　　　　　　

フリーオープンソースQuantumGISを使用して

1.一般に入手できる小地域統計

2.マイクロジオデータ（住宅地図データ）

3.マイクロジオデータ（電話帳データ）

の立地評価を行います。

「第1回マイクロジオデータ講習会：　MGDを活用した詳細な立地評価」

１．使用するGIS　(QuantumGIS)

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• 本実習ではフリーオープンソースGISであるQuantumGISv1.7.4を使用します。

• FOSS4G(Free and Open Source Software for Geospatial)と呼ばれるソフトウェアの一つでソースコードが開示されていて、無料で利用できる

• 自由に入手，改良，再配布ができます。

• インストーラは次のURLからダウンロードできます。http://qgis.org/downloads/QGIS-OSGeo4W-1.7.4-d211b16-Setup.exe

出典：嘉山陽一・岩崎亘典（2010）初心者のためのQuantum GIS入門＜http://www.osgeo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2010/11/qgis_hands_on_foss4g2010.pdf＞．

「第1回マイクロジオデータ講習会：　MGDを活用した詳細な立地評価」4

京都府宇治市京都府南東部市域面積67.55k㎡2005年国勢調査人口189,591人京阪神大都市圏の衛星都市

１．使用するマイクロジオデータ(宇治市)

出典　宇治市ホームページ　http://www.city.uji.kyoto.jp


１．「QuantumGIS」の起動

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Quantum GISが起動する

デスクトップ上のQuantum GIS (1.7.4)アイコンをダブルクリック


１．「QuantumGIS」の起動

ファイル-新規プロジェクトをクリックする。

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１．座標参照系とは

本実習ではQ-GISで世界測地系・平面直角座標系（第6系）に変換して使用します。

元々のマイクロジオデータは、日本測地系・緯度経度座標系のデータです。

出典　国土地理院ホームページ　http://www.gsi.go.jp/GIS/stdind/nyumon_0930.html

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１．座標参照系の設定

設定－プロジェクトのプロパティ　－オンザフライCRS変換を有効にするにチェック異なる座標系の地理空間情報をQ-GISが見た目、重ねてくれる。

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１．座標参照系の設定

Search欄に2448と入れてFind

座標参照系 EPSG: 2448世界測地系・平面直角座標系（第6系）を選択

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http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/eStatTopPortal.do平成20年4月1日開設　政府統計のポータルサイト

１．政府統計の総合窓口（e-Stat）

地図で見る統計(統計GIS)から、地域分析に利用できる小地域統計（町丁目）を入手できる

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２．小地域統計の表示

宇治市の町丁目境界の追加

レイヤ(L)→ベクタレイヤの追加をクリック

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“C:\MGDdata\estat” フォルダのh17ka26204.shpを追加

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宇治市の町丁目境界が表示される



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レイヤプロパティ-スタイルで塗りつぶし色を変更する

ダブルクリック


２．小地域統計の表示(町丁目の人口を表示)

ラベルを表示をチェック町丁字ラベルが含まれているフィールド“MOJI”フォント6でOK



町丁目名が表示される。


２．「QuantumGIS」の基本操作

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地図ナビゲーションツールバーを上の段にドラッグ＆

ドロップ

ツールバーのおててマークの左側にマウスカーソルをもってくると十字矢印マークになるので、

十字矢印マークをツールバーの上の段にドラッグ＆ドロップする


２．「QuantumGIS」の基本操作

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地図ナビゲーションツールバー地図移動、拡大、縮小など表示を変えてみましょう。直前の表示領域にズームで元に戻れます。

地図移動拡大縮小全域表示レイヤの領域にズーム

直前の表示領域にズーム


２．背景地図の表示

プラグインー Pythonプラグインを呼び出す

OpenLayers Pluginをインストール

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プラグイン→OpenLayers Plugin

Add OpenStreetMap Layersを選択

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OpenStreetMap が背景地図として表示される

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２．小地域統計による立地評価（施設の追加）

対象となる施設ポイントの作成

レイヤ(L)→追加→新しいシェープファイルレイヤ

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CRSの指定をクリック

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座標参照系 EPSG: 2448世界測地系・平面直角座標系（第6系）を選択

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ファイル名を入力ここでは、sisetu01.shpと入力

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編集モード点を入力

施設01を選択し編集モードボタンを押して、地図上に点をクリックIDに１を入力

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保存

立地を検討したい施設データが保存する

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２．小地域統計による立地評価（バッファ作成）

最大カバー問題

サービス圏距離定義

歩いて来訪できる距離範囲

日常生活圏として400～800m (海道，2001)

歩行可能な距離を徒歩10分程度として700～1,000m (松橋，2002)

1,000mを歩行限界距離として設定

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海道清信 2001．『コンパクトシティ』61-83．学芸出版社．

松橋啓介 2002．公共交通機関の停留所の立地が徒歩アクセスと潜在的利用人口に与える影響．都市計画論文集，37：157-162．



ベクタ → 空間演算ツール → バッファをクリック

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施設01から、1000mのバッファ作成

日本語通らないかも。。

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施設01.shpから、1000mのバッファ作成

バッファ内の人口から、対象者人口が計算できる。

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２．小地域統計の表示(町丁目の人口を表示)

ラベルを表示をチェック町丁字ラベルが含まれているフィールド“ＪＩＮＫＯ”フォント6でOK


２．小地域統計による立地評価（空間集計問題）

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立地にかかる情報が損失し，立地‐配分モデル適用結果が不正確なものと

なってしまう

空間集計問題(田頭・岡部，2000)

1851人もいる町丁字の人口はカウントされない


２．小地域統計による立地評価（空間集計問題）

最も望ましいのは非集計の需要地点データ

⇒　マイクロジオデータ

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３．マイクロジオデータ（住宅地図データ）とは

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出典：東京大学柴崎研究室マイクロジオデータ研究グループ(2012) 面から点へ，マイクロジオデータを利用した人口統計の新たな道標．「GISNEXT」，39，60-61．

ゼンリン住宅地図の建物中心点に国勢調査の集計データを確率モデルにより，

集計元に再配分した非集計の需要分布を示すマイクロジオデータ(秋山・柴崎，2011)

建物単位の非集計の・世帯数・人口総数・年齢別人口・家族類型等を推定した非集計データ


３．マイクロジオデータの表示

研修で使用するマイクロジオデータ

“C:\MGDdata” フォルダ

マイクロジオデータ（住宅地図データ）。

マイクロジオデータ（電話帳データ） 36


３．マイクロジオデータの表示（住宅地図データ）

“C:\MGDdata\TOWN”

京都府宇治市_tatemono.csv

経度緯度座標を付けたCSVデータ

日本測地系・緯度経度座標系

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４．マイクロジオデータの表示（住宅地図データ）

マイクロジオデータ（住宅地図データ）の定義

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レイヤ(L)→デリミットテキストレイヤの追加(A)

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参照をクリック

C:\MGDdata\TOWN2\

京都府宇治市_tatemono.csvを選択

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XフィールドにX, ＹフィールドにＹを選択

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日本測地系・緯度経度座標系：TOKYOEPSG: 4301を指定

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マイクロジオデータの建物座標がポイントとして表示される

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建物座標ポイントをベクタファイル(shapeファイルで保存)

レイヤ(L)→名前をつけて保存

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①ブラウズをクリックC\MGDdataデータフォルダにtown2tatemono.shpとしてＯＫ

②ブラウズをクリック

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座標参照系 EPSG: 2448世界測地系・平面直角座標系（第6系）としてＯＫ

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設定－プロジェクトのプロパティ　－オンザフライCRS変換を有効にするのチェックをはずす

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日本測地系・緯度経度座標系のデータは重ならなくなる

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表示が重くなるので、日本測地系・緯度経度座標系XYデータは削除しておく

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C\MGDdata\town2tatemono.shpを追加

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世界測地系・平面直角座標系（第6系）に変換したマイクロジオデータが表示される

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３．マイクロジオデータの表示（空間検索）

1000mバッファ内にある住宅を空間検索する

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プラグイン –

空間検索 –

空間検索



1000mバッファ内にある建物が選択される

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３．マイクロジオデータの表示（住宅を検索）

Town2tatemono右クリック属性テーブルを開く

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属性テーブルを開いて、住宅を示すコード1364を

ATYPE列から検索する

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1000mバッファ内にある建物のうち、住宅が選択される

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選択された住宅の属性情報をエクスポートする

選択している行をクリップボードへコピー

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表計算ソフトへ貼り付けして、利用する

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４．マイクロジオデータの表示（電話帳データ）

京都府宇治市 .csv

経度緯度座標を付けたCSVデータ

日本測地系・緯度経度座標系

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マイクロジオデータ（電話帳データ）の定義

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設定－プロジェクトのプロパティ　－オンザフライCRS変換を有効にするにチェック

61



レイヤ(L)→デリミットテキストレイヤの追加(A)

62



参照をクリック

C:\MGDdata\テレポイント\

京都府宇治市.csvを選択

63



XフィールドにX, ＹフィールドにＹを選択

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日本測地系・緯度経度座標系：TOKYOEPSG: 4301を指定

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マイクロジオデータの建物座標がポイントとして表示される

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建物座標ポイントをベクタファイル(shapeファイルで保存)

レイヤ(L)→名前をつけて保存

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ブラウズをクリックC\MGDdataデータフォルダにteltatemono.shpとしてＯＫ

ブラウズをクリック

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座標参照系 EPSG: 2448世界測地系・平面直角座標系（第6系）としてＯＫ

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C\MGDdata\teltatemono.shpを追加

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世界測地系・平面直角座標系（第6系）に変換したマイクロジオデータが表示される

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日本測地系・緯度経度座標系XYデータは削除しておく

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３．マイクロジオデータの表示（空間検索）

1000mバッファ内にある住宅を空間検索する

プラグイン –

空間検索 –

空間検索

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1000mバッファ内にある建物が選択される

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Town2tatemono右クリック属性テーブルを開く

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属性テーブルを開いて、美容店を示すコード3526000をCATCODE列から検索する

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1000mバッファ内にある美容店が選択される

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選択された住宅の属性情報をエクスポートする

右クリック- 属性テーブルを開く

選択している行をクリップボードへコピー

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表計算ソフトへ貼り付けして、活用する

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5．実習

属性テーブルを開いて、それぞれで興味のあるデータをマイクロジオデータ（テレポイント）定義表から確認してコードをCATCODE列から検索・集計する

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本日はオープンソースQ-GISで非集計のマイクロジオデータを

使用した立地分析を行いました。

本日はご参加いただきありがとうございました

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