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2013/10/11 1 1 2 コマツ本社全体の法務系は25名体制。 本社(管理部門) 2013年10月13日現在 15 3 1 M&Aなどのプロジェクト に関わる法務 個別の契約の相談や審査 法律問題の相談訴訟・紛 争の対応 コンプライアンス の社内啓蒙 株式事務 株主総会事務局 社内規定の管理 法務部・国際渉外部 コンプライアンス室 総務部 文書課 輸出管理委員会 事務局 輸出管理審査 社内啓蒙 輸出管理部 3 NY州弁護士 4名 日本 弁護士 5名 日本 司法書士 1名 留学経験 8名 法科大学院修了 7名 日本 取締役会 社長 3 法務機能は、本社法務部に集中。グループ全体の法務問題への対処の過程で ノウハウを蓄積し、人材を育成する。 本社集中型とする理由は次のとおり。 ① 法務系人材の採用・育成・配置を本社法務部で一元管理。 ② 法務ノウハウを持つ上司による教育指導。 ③ 案件が集中し、多様な分野で質・量ともに豊富な経験を積める。 子会社X 子会社Y 子会社Z 【各子会社分散型】 各子会社毎に法務担当を配置し、本社法務部で はその統括を行う。法務案件への対処方法は各子 会社の法務担当任せ。 基本的な考え方(日本) 法務担当 法務担当 法務担当 本社法務部 子会社A 子会社B 子会社C 指導・支援 報告・相談 【本社集中型】 法務機能をコマツ本社に集約。国内のコマツグ ループ全体の法務問題は全て本社が把握し、対 応できる体制とする。 本社法務部 必要に応じて報告 グループ法務体制 4 5 ビジネスと 法務協働 研究 開発 調達 生産 販売 / 物流 アフターサービス 循環 問題の発生 新たな チャレンジ 法務部 財務・会計・税務 人事・労務 IR・ コーポレートガバナンス 問題解決 コマツのオペレーションの進化/グローバル化 コマツ企業法務の進化/グローバル化 企画 論点整理 方針決定 対外交渉 契約書作成、法律知識に留まらず、税務・会計、語学、企画・立案、交渉 など、幅広い能力が必要。 グローバルに活躍 技術・製品・ビジネス・戦略への理解 <コマツの企業法務の守備範囲は広い> 6 コロンビア大ロースクール留学 ブラジル・弁護士事務所での研修 ロシア・クズバス炭鉱にて アリゾナ鉱山機械の試験センタにて アンゴラ地雷処理現場にて チリ弁護士事務所にて 全世界にまたがるコマツのビジネスをサポート 海外出張の機会も多い グローバルに活躍できる人員を育成 海外留学・研修制度

20131016コマツ会社説明会資料2 - ls.keio.ac.jp マツ会社説明会資料2.pdf · PDF file2013/10/11 2 7 KI1名 (Ahmad Gazali) 本社 米国4名 (米国人弁護士3名)

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2013/10/11

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1

2

コマツ本社全体の法務系は25名体制。 本社(管理部門)

コンプライアンス室

総務部

2013年10月13日現在

監査室

財務部

技術統括部

経営管理部

経理部

人事部

法務部

秘書室

国際渉外部

庶務課

文書課

15

3

輸出管理部

1M&Aなどのプロジェクトに関わる法務

個別の契約の相談や審査

法律問題の相談訴訟・紛争の対応

コンプライアンスの社内啓蒙

株式事務

株主総会事務局

社内規定の管理

法務部・国際渉外部

コンプライアンス室

総務部文書課

輸出管理委員会事務局

輸出管理審査

社内啓蒙

輸出管理部

3

NY州弁護士 4名日本 弁護士 5名日本 司法書士 1名留学経験 8名法科大学院修了 7名

日本

取締役会 社長

3

法務機能は、本社法務部に集中。グループ全体の法務問題への対処の過程で

ノウハウを蓄積し、人材を育成する。

本社集中型とする理由は次のとおり。

① 法務系人材の採用・育成・配置を本社法務部で一元管理。

② 法務ノウハウを持つ上司による教育指導。

③ 案件が集中し、多様な分野で質・量ともに豊富な経験を積める。

子会社X 子会社Y 子会社Z

【各子会社分散型】

各子会社毎に法務担当を配置し、本社法務部で

はその統括を行う。法務案件への対処方法は各子

会社の法務担当任せ。

基本的な考え方(日本)

法務担当 法務担当 法務担当

本社法務部

子会社A 子会社B 子会社C

指導・支援

報告・相談

【本社集中型】

法務機能をコマツ本社に集約。国内のコマツグ

ループ全体の法務問題は全て本社が把握し、対

応できる体制とする。

本社法務部

必要に応じて報告

グループ法務体制

4

5

ビジネスと法務協働

研究

開発

調達

生産

販売/物流

アフターサービス

循環

問題の発生・

新たなチャレンジ

事業部門

法務部

財務・会計・税務

人事・労務

IR・コーポレートガバナンス

間接部門

問題解決

コマツのオペレーションの進化/グローバル化⇒コマツ企業法務の進化/グローバル化

企画論点整理

方針決定対外交渉

契約書作成、法律知識に留まらず、税務・会計、語学、企画・立案、交渉など、幅広い能力が必要。

グローバルに活躍 技術・製品・ビジネス・戦略への理解

<コマツの企業法務の守備範囲は広い>

6

コロンビア大ロースクール留学

ブラジル・弁護士事務所での研修

ロシア・クズバス炭鉱にて

アリゾナ鉱山機械の試験センタにて

アンゴラ地雷処理現場にて

チリ弁護士事務所にて

全世界にまたがるコマツのビジネスをサポート ⇒ 海外出張の機会も多い グローバルに活躍できる人員を育成 ⇒ 海外留学・研修制度

2013/10/11

2

7

KI 1名

(Ahmad Gazali)

本社

米国 4名

(米国人弁護士3名)

日本人駐在員 1名

欧州 1名

(弁護士事務所から派遣)

中国 2名

(中国人弁護士)

ロシア 2名

(ロシア人弁護士)

日本25名

チリ 2名

(チリ人弁護士)

オーストラリア 3名

(豪州人弁護士)

グローバル体制

インドネシア 1名

(インドネシア人弁護士)

大きな案件は地域問わず全て本社で対応。

8

2012年7月23日/24日

第4回グローバルリーガルミーティングを開催。

本社法務部員と、世界各国の法務担当者(10名)が議論・情報交換。

コマツ本社も含む179社のコマツグループ各社に対して、法務サービスが適切・迅速に提供される体制の構築を、グループ法務全体で継続することを確認!

9

10

法務系の組織<2013年9月現在>

•全体統括•グループ法務体制に関する基本

方針の企画・立案・実施•国内外弁護士体制の整備

<国際渉外部>契約G

3名

<法務サービスG>GM1名(副部長兼務)

G員9名

庶務担当1名

戦略的M&A、他社との事業提携等の個別プロジェクトに対する法的支援

重要な訴訟・紛争の対応

個別契約審査・法律問題への助言

(グループ会社含む)

真壁部長

副部長

<訴訟G>GM1名(部長兼務)

G員4名

<コンプライアンス室>

8名

コンプライアンス

啓蒙他

<総務部文書課>

4名

株主総会事務、

株式関連業務

<輸出管理部>

5名

輸出管理審査他

<法務部>

11

1. グループ法務環境の整備

2. 法務相談への対応(契約書の審査・作成等)

法務サービスグループ

主な業務

• グループ法務体制の整備(法務機能を法務部に集中)

• 個々の法務事案への対応(多種多様な案件に対し、高品質の法務サービスを提供)

• 標準契約書(代理店・ライセンス・業務委託)の整備品質の高い法務サービス提供のための取組み

取組み 状況

納期管理法務相談の受領確認と納期確認を速やかに実施。

依頼部門の要望に則した対応。実施中

背景事情の理解

表面的なチェックではなく、背景事情を理解したうえでの、実質的で機能的なチェックを実施。

実施中

事後フォロー 全件事後のフォローアップを実施。実施中

12

1年目の業務の具体例(新64期)

案件 業務内容 感想

損害賠償請求訴訟(被告側)

書面作成(社外弁護士と連携)

医師との面談主張の組立

法律論だけで解決しない。会社全体として最適な結論を考

える。主体的な関与をする(社外弁護

士はあくまでサポート)。

独占禁止法マニュアル改訂

会合参加(月1回)

事案調査

社外の人間関係を広めた。他社との交流を通じ、社会人と

しての幅を広げた。

秘密保持契約の作成

開発部門との打ち合わせ

契約書作成

法務部の現場主義。開発・技術など、他部門の部員

と綿密な打ち合わせにより、問題の本質を認識できた。

2013/10/11

3

13

1年目(中途)の業務の具体例(新62期)

案件 業務内容 感想

事業譲渡 基本合意書、契約書作成(社外弁護士と連携)

DD準備

案件の進捗に関し主体的に関与し、周囲を巻き込んでいく(外部弁護士はあくまでサポート)。

ビジネスに関する理解、想像力が必要。

コンプライアンス問題対応

事案調査書簡作成

法律知識だけでない問題解決力、バランス感覚が身につく。

危機的場面の中心を担う職責の重さ。

秘密保持契約の作成

開発部門との打ち合わせ

契約書作成

法務部の現場主義。他部門の部員と連携し、新たな

ビジネスチャレンジに関与できる。

14

1.関係会社を含めた重要な訴訟・紛争への対応

①外部専門家(弁護士)も含めた対応体制の構築

②初期対応、および要所での戦略決定

2.グローバルPL保険

訴訟グループ

【主な業務】

• グループ内重要訴訟の報告体制構築

• 米国PL訴訟対応(常時20件程度)

• 国内外の重要な訴訟対応

15

1年目の業務の具体例(新64期)

案件 業務内容 感想

米国知財訴訟 戦略決定社外弁護士、

弁理士、知財部との打合せ

訴訟戦略を決定することが中心的業務。

社外の米国弁護士、弁理士、知財部と直接連携。

アフリカ某国税務訴訟

全体戦略決定商流の策定

将来的なリスクをいかに回避するかという予防法務も重要な柱。

国際法務会議 会議事務フォローアップ

各国の法務部長と直接話し合い、全世界的な法務体制の構築に関与できた。

1年目でも部長クラスと気軽に話せる雰囲気に惹かれた。

16

基本的な条件の交渉 (~10/10)

本契約ドラフティング(12/20~)

契約条件交渉 at インド

MOU(法的拘束力なし) ドラフティング

インド独禁当局承認対外公表(4/12)

修正ドラフティング

<最近の事例:インド合弁解消>

MOUドラフト提示(11/7)、交渉

取締役会報告(12/20)

MOU交渉、合意(12/18)

MOU締結(12/20)

MOU交渉(11/27)

修正ドラフティング

最終wording確定

本契約ドラフト・交渉日程確認(12/19)

本契約1stドラフト提示(1/18)

•1/23,24•2/6,7•2/15,16•2/25-3/2

本契約合意 (3/2)

本契約トップ会談 (1/21,31,2/13, 22,28, 3/1)

最終wording確定

本契約締結 (3/5)

クロージング準備 at インド(4/5,6)

クロージング(4/15)

17

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渉外部法務G

64期入社2年目

総務部文書課

64期入社2年目

依頼部門の目的を的確に把握することから始め、目的達成のために必要な情報収集、手続履践は全て自分で仕切って進める。

⇒自分が案件を取り仕切る。自分が関係者を動かす。

案件のリーダー的役割を担い、責任も大きいが、やりがいもある。

(外部弁護士は、あくまでサイドの助言者。)

企業が法律家に真に求める業務内容は、全体像や将来像を見据えながら、リスクと利益を総合考慮したバランス感のある仕事である。

(条文を読めばわかる四角四面の回答や、結論不明瞭な玉虫色の回答ではない)

インハウスは、事実・問題に最も近いため、ビジネス全体を見据え、会社に取り最も有効な法律業務を行える。

⇒企業法務で本当に必要な実力が身に付く!

リーダーは自分!

企業法務で本当に必要な実力が身に付く

2013/10/11

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19

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•資格の有無を問わず、基本は、新入社員を採用して人材育成。⇒ コマツ商品、技術、事業に対する理解⇒ 社内の人脈(チームワーク)

•留学制度の継続や司法試験合格者の採用による、更なるグローバル化及び専門化への対応

•35~40歳頃に、法務パーソンとして一人前にすることを目標

•人柄が良く明るいこと

•法的素養や語学力はもとより、コミュニケーション能力や折衝能力、調整能力に優れた、バランスの取れた人材であること

【採用時に求めること】

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基礎教育

•基本方針:法務未経験者を採用し、人材育成なぜなら… ⇒ コマツの企業文化を理解・吸収しやすい (コマツウェイ)

⇒ 業務遂行の中で、コマツ商品、技術、事業に対する理解が早い

⇒ 人脈形成がしやすい

• 現実は、キャリア採用が多い。グローバル化に人材育成が追いつかないため。

国内法務担当

入社~5年

6年~

15年

15年~

国内法務担当

訴訟担当

渉外担当

訴訟担当

渉外担当

キャリア採用

新卒採用

【人材育成モデル】

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成長している業界におけるリーダー的会社

収益性の高い会社(安売りをしない)

産業のヒラルキーの頂点にいる会社

国際化(長く自由化)している業界

コンプライアンスとガバナンスに

本気で取り組む会社

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ご清聴ありがとうございました。