4
平成26年1月 31 January 2014 20 10 20 10 1 6 20 40 調 2 0 2 5 10 20 4 退 3 D P E T C T 3 2 0 C T N H O

2014 - 独立行政法人 国立病院機構 九州医療 ...※2 午後 ※2 午前 ― 担 当 医(※4)サ ― 担 当 医(※4) ― 1 階 2 階 総合診療科 産科・婦人科

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Page 1: 2014 - 独立行政法人 国立病院機構 九州医療 ...※2 午後 ※2 午前 ― 担 当 医(※4)サ ― 担 当 医(※4) ― 1 階 2 階 総合診療科 産科・婦人科

平成26年1月

31 January2014

―開院

―開院20周年周年の時を迎え、

の時を迎え、次の10年をみすえて―

年をみすえて―

―開院20周年の時を迎え、次の10年をみすえて―

病院長

村中 光

1TEL 092(852)0700 TEL 092(833)6806 FAX 092(833)6807

独立行政法人 国立病院機構 〒810-8563 福岡市中央区地行浜1-8-1 地域医療連携室

九州医療センター外来診療担当医表 診 療 科 名 月 階 火 水 木 金

岸原 康浩 竹嶋 功人

竹嶋 功人 熊手 絵璃

岸原 康浩 竹嶋 功人

岸原 康浩 熊手 絵璃

岸原 康浩 竹嶋 功人 小河 淳 坂本 竜一 宮村 知也 南  留美 河野健太郎

小河 淳 的場 ゆか

小河 淳 坂本 竜一

的場 ゆか 吉住 秀之

末松 栄一 山本 政弘

宮村 知也 中村 彰宏

的場 ゆか 坂本 竜一

森  超夫 竹中 克彦

― ―

佐藤 真司 森  超夫

― ―

麻生 明見 原田 雄章 今坂 堅一

― ―

森  隆宏 麻生 明見

― 中村 俊博

冷牟田浩司 佐藤 真司 川村奈津美

沼口宏太郎 冷牟田浩司

― 中村 俊博

矢坂 正弘 湧川 佳幸

中川 志乃 井上 有香

田山 栄基 富田 幸裕 古野 哲慎 植田 知宏

岡田  靖前田亘一郎 津本 智幸

矢坂 正弘 桑城 貴弘

岡田  靖 湧川 佳幸

― 詠田 眞治 芳賀  整

詠田 眞治 芳賀  整

神田  岳 桐野万起子

小川 昌宣 蓮尾 泰之 松本  恵

久保 紀夫 小川 昌宣 安武 伸子 三田尾 拡

蓮尾 泰之 近藤有希子 安武 伸子

佐藤 和夫 曳野 俊治

佐藤 和夫 梯  公彦

石川 謙介関田 敦子

関田 敦子 長  昭洋 石川 謙介 石川 謙介 関田 敦子

宮村 知也 海江田智絵 岡村 精一 山崎  聡

岡村 精一 ―

高瀬  謙 門脇 賢典 ―

中村 雅之

佐々木 潤

― 中山  勝

一木 昌郎

田口 和仁

熊野 友美

中村 雅之

一木 昌郎 吉田つかさ 中川原寛子 中山  勝 池田 裕史

田口 和仁

熊野 友美

池田 裕史

奈田 慎一 古山  正

山崎 宏司 牛島 千衣

榊 美奈子

― ― ― ―

― ―

富田 幸裕

手 術 日

手 術 日 手 術 日

末松 栄一 石田 素子

手 術 日 手 術 日

手 術 日

手 術 日

手 術 日

佐藤 和夫 曳野 俊治

山本 政弘 高濱宗一郎

國府島庸之 高濱宗一郎 山本 政弘

松尾  進

手 術 日

手 術 日

手 術 日

― 上田 瑛美

手 術 日

手 術 日 手 術 日

蓮尾 泰之 ― ― ― ―

松尾  進

竹尾 貞徳 山崎 宏司

竹尾 貞徳 牛島 千衣

黒岩 俊郎 ―

小野原俊博 小野原俊博

桑城 貴弘 ―

津本 智幸 詠田 眞治

内野 慶太 薦田 正人

内野 慶太 薦田 正人

内野 慶太 高吉 琴絵

内野 慶太 薦田 正人 内野 慶太

手 術 日

手 術 日 手 術 日

手 術 日

手 術 日

手 術 日 手 術 日

山本 政弘 中嶋恵理子

南  留美 國府島庸之

南   留 美 中嶋恵理子

手 術 日 手 術 日

森久陽一郎 森久陽一郎 森久陽一郎

― ―

安森弘太郎 松村 泰成

中牟田 誠 藤森  尚 麻 生   暁 吉本 剛志 大橋 朋子

(肝)

(膵胆)

(消化管)

(肝)

(肝)

(消化管)

(肝)

(膵胆)

(肝)

(肝)

(消化管)

(肝)

(肝)

(肝)

(膵胆)

(消化管)

(肝)

(肝)

(消化管)

(肝)

(膵胆)

(肝)

中牟田 誠 原口 和大 吉本 剛志 大橋 朋子

原田 直彦福泉公仁隆河邉  顕

才津 秀樹 高見 裕子 和田 幸之 池尻 公二 坂口 善久 堤  敬文 木村 和恵 太田 光彦

楠本 哲也

才津 秀樹 高見 裕子 和田 幸之

当 番 医 師

吉川 博政 吉田 将律 福永大二郎 永井 清志 木村祥一郎

吉川 博政 吉田 将律 福永大二郎 永井 清志 木村祥一郎

吉川 博政 吉田 将律 福永大二郎 永井 清志 木村祥一郎

吉川 博政 吉田 将律 福永大二郎 永井 清志 木村祥一郎

久冨 智朗 納富 昭司 上田 瑛美 大石誠一郎

久冨 智朗 納富 昭司 上田 瑛美 大石誠一郎

久冨 智朗 納富 昭司 上田 瑛美 大石誠一郎

占部 和敬 (大野 文嵩) 原田 佳代 和田 尚子

占部 和敬 (大野 文嵩) 原田 佳代 和田 尚子

占部 和敬 (大野 文嵩) 原田 佳代 和田 尚子

※腫瘍再診のみ

山本 智矢 桑野 隆史

山本 智矢 桑野 隆史 加藤 明子

山本 智矢 桑野 隆史 加藤 明子

宮原 寿明 寺田 和正 江崎 幸雄 小原 伸夫 宮崎  清 平田  剛 藤村謙次郎 福徳 款章 牛尾 哲郎

宮原 寿明 寺田 和正 江崎 幸雄 小原 伸夫 宮崎  清 平田  剛 藤村謙次郎 福徳 款章 牛尾 哲郎

宮原 寿明 寺田 和正 江崎 幸雄 小原 伸夫 宮崎  清 平田  剛 藤村謙次郎 福徳 款章 牛尾 哲郎

午後

午後

午後

再診

午前

午後

午前

午前

再診 再診 初再診

初再診

初再診

再診

初再診

再診 初再診

榊 美奈子

当 番 医 師

当 番 医 師

当 番 医 師

当 番 医 師

吉川 正博 正岡 寛之  口 益光

吉川 正博 坂本 直孝  口 益光

吉川 正博 坂本 直孝  口 益光

午前

午前

午後

※2

午後

午前 ※2

担 当 医(※4) ― 担 当 医(※4) ― ―

1  階

2  階

総合診療科

産科・婦人科

◎ストーマ外来は第2・4木曜 (9時~12時)

診断 治療

◎金曜日の診察は再来のみ

◎金曜日は手術日のため当番医師が診察

肝胆膵

消化管

◎火曜日14時~17時のみ、完全予約制

不整脈担当(新患)

未熟児(予約のみ)

※1

第1・3・5週再診担当 第 2・4 週再診担当

國府島庸之(※2)

福泉公仁隆 藤森  尚 隅田 頼信

― 國府島庸之(※2)

黒岩 俊郎(午前)

移植後フォローアップ外来

杉山 雅彦(午後)

才津 秀樹 高見 裕子 和田 幸之 池尻 公二 坂口 善久 堤  敬文 木村 和恵 太田 光彦 杉山 雅彦(午後)

― 松村 泰成(午前)

中牟田 誠 原田 直彦 福泉公仁隆 河邉  顕 大橋 朋子(※3)

★休診は、土日祝日、年末年始においては12月29日から翌年1月3日となっております(但し急患はこの限りではない)。 ★受付時間は、8時15分から10時30分までですが、紹介状をお持ちの場合は11時30分までとなっております。 ★当院は地域医療支援病院として地域の医院等と連携して治療を行っています。出来るだけ他院からの紹介状をお持ちいただきますようにお願いいたします。  紹介状をお持ちでない場合、別途費用をご負担いただくこととなりますので、予めご了承下さい。  また、紹介状をお持ちでない場合、直接ご希望の診療科に受診が出来ません。総合診療科を受診してから専門診療科受診となります。この場合、専門診療科受診は後日等になる場合があります。 ★手術日の外来診察は、原則、急患以外は診察できません(一部例外を除く)ので、予めご了承下さい。 ★緩和ケア外来は、火曜日14時~17時のみ、完全予約制となっております。事前にがん相談支援センター(専従看護師)への相談、予約が必要です。 (※1)免疫感染症科は、特定の感染症のみ対応します。また、木・金曜日は午前と午後の担当医が変わります。ご紹介の際は、事前連絡にて、ご確認下さい。 (※2)消化器内科の國府島医師は、症状等により診察室を移動することがあります。 (※3)消化器内科の金曜日の大橋医師は、新患のみです。 (※4)早期認知外来(MCI外来)の担当は、・脳血管内科 第1.4.5火曜日、第1.2.5木曜日 ・高血圧内科 第2火曜日、第3木曜日 ・総合診療科 第3火曜日、第4木曜日となります。 (※5)血液内科の火曜日、移植後フォローアップ外来は、岡村医師以外の血液内科医師4名いずれかで、9:00~15:00の間の診察となります。 (※6)精神・神経科の新患担当は、病棟業務の都合により、変更となる場合があります。 (平成26年1月1日現在)

坂田 智子 冨永 光裕 冨永 光裕 冨永 光裕

 皆様あけましておめでとうございます。

 九州医療センターは平成6年に旧国

立久留米病院と福岡中央病院が廃止

されあらたな大型中核病院としてここ

地行浜の地に誕生して以来、今年で20

周年を迎えます。建物の耐用年数とも

あわせて40年を一スパンとすると、丁度

中間年をむかえることとなります。

 くしくも今年は午年です。午は十二

支の中間に位置し、草木の成長期が終

わり、衰えを見せ始めた状態を表すも

のといわれています。当院は先人たち

の絶え間ない努力、そして何より皆様

のおかげで今まで順調に成長してきま

した。しかし我が国はかつて経験した

ことのない超高齢化社会の到来をむか

え、医療ニーズの複雑化、高度化があい

まって、様々な問題が顕性化し、一部で

は医療崩壊もさけばれています。世界

にほこる日本の医療制度が今後も継続

できるのか否かの正念場にあるといっ

ても過言ではありません。このような

危機感から、政府も2025年を目途

に病院施設の役割分担の明確化と地域

ネットワークの充実を骨子とした税と

福祉の一体改革を打ち出しました。昨

年からその準備が行われてきており、

本年からは具体的な指示が降りてくる

はずです。このような状況下にあって、

次の10年、20年を考えると今のままでは、

当院が地域ニーズの変化に即応し、わ

れわれに求められる役割を十分果たし

ていけるか否かは不透明です。そこで当

院では4年前から大改造計画を開始し

ました。診療機能はもとより、教育研修、

臨床研究の機能強化、情報管理・分析、

物流システム、保守管理体制、狭間とな

っている様々な医療サービスの一元化、

透明化をめざし体制の刷新をはかって

いる最中です。連日のように院内各所で

工事を行っており、皆様にはご迷惑をお

かけしておりますが、ご理解を賜りま

すようお願い申し上げます。病院が持

っている様々な能力の全てがそれぞれの

患者さんに注がれ高品質の医療を提供

し続けるため、診療科あるいは職制が一

体となった本当のチーム医療の充実が

不可欠です。物品管理・流通の一元化と

合理化、透明化、情報管理の一元化、監

査機能、情報発信機能、分析機能、シス

テム開発、様々な情報の共有化がはか

れる体系だったシステム構築の実現を

はかり、メディカルコーディネートセン

ターを核に、来院から退院まで連携性

のあるサービス提供を実現したいと思

います。加えて3Dラボ、ダヴィンチ手

術、PET―

CT、320列CT、ガン治

療センター、遺伝子センターなどの高

度診療・先進医療の安全かつ確実な実

施、臨床研究分野では臨床研究中核事

業のコア施設として、またNHO総研

を中心としたネットワークの中心的役

割が果たせるインフラとサポート体制

構築と同時に企画力の醸成、研究教育

部門での充実した研修教育体制のさら

なる充実とスキルアップラボを中心と

する実践的技術習得体制を実現します。

今年はその計画の最終年で集大成の年

です。職員一同新生九州医療センターに

むけてがんばりますのでどうぞよろし

くお願いいたします。

病む人の立場に立って

安全かつ最適な医療

を提供します。

中川 志乃  橋 龍司

神田  岳  野由紀子

(※5)

代謝内分泌内科

膠原病・リウマチ

血液内科

消化器内科

呼吸器内科

腎臓内科

高血圧内科

循環器内科

ペースメーカーI.C.D

心臓外科

血管外科

脳血管内科・神経内科

脳血管内治療科

脳神経外科

放射線科

整形外科・リウマチ科

外科

呼吸器外科

歯科・口腔外科

眼  科

耳鼻咽喉科

形成外科

女性外来(乳腺外科)

泌尿器科

早期認知外来(MCI外来)

小児科

小児外科

皮膚科・アレルギー科

精神・神経科

緩和ケア外来

腫瘍内科

免疫感染症科

(※6)

 橋 龍司 井上 有香

Page 2: 2014 - 独立行政法人 国立病院機構 九州医療 ...※2 午後 ※2 午前 ― 担 当 医(※4)サ ― 担 当 医(※4) ― 1 階 2 階 総合診療科 産科・婦人科

3 2

放射線部CT担当主任 大井 邦治

 今回当院では、最新の320列CT

装置 (TOSHIBA

社製A

quilion one

vision)(

写真1)

を導入しました。

 320列とは一度に撮影できる断

面の数で、列数が多いほど一度に撮影

できる範囲が広くなります。現在臨床

で使われている装置では320列が

最高で、世界最速1回転0・275秒

で、16㎝の広い範囲を撮影することが

可能です。脳や心臓は、寝台を移動さ

せることなく1回転のスキャンで撮影

することが可能となり、被ばく線量や

造影剤の使用量を減らすことができ、

動きによる影響も少なくなります。

 特に心臓検査では、0.5㎜スライス厚

で心臓全体を1〜3心拍の0・275

秒〜2秒前後で冠動脈の描出が可能

となり、石灰化・プラークの描出、心

臓バイパス形成術後・ステント留置後

のフォロー等に断然有利となりました。

(写真2、3)

 また、新しい画像構成技術の搭載に

よりノイズを低減し、従来の装置より

少ない被ばく線量での検査が可能です。

画像処理能力も高く、心臓の機能解

析や高度な3D画像の作成も可能と

なっています。

 今後も地域に根ざした付加価値の

高い医療サービスを提供する施設を

目指して参ります。

泌尿器科科長・前立腺癌総合治療センター部長 坂本 直孝 手術ロボットがやってきた!

手術ロボットがやってきた!

 このたび当院に待望の手術ロボット

が導入されました。名前を„ダヴィン

チSi“といいます。

 現在は開放手術から低侵襲手術と

しての鏡視下手術(内視鏡および手術

器具を挿入するための小さな穴のみ

を開けて行う手術)の時代となり、近

い将来ロボット支援手術への時代にな

るものと思われます。

 ロボット支援手術は従来の開放手

術と鏡視下手術のいいとこ取りをし

た手術と思われます。鏡視下手術は

小さな傷で術後疼痛の軽減、より早い

社会復帰、拡大視野で手術を行い出血

の軽減などが利点ですが、一般に2次

元のモニター下で手術をするため立

体感がわからず、術者の目となるカメ

ラ操作は助手が行うこと、また、手術

操作は自由度の少ない鉗子で手術を

行うため難易度の高いことが欠点で

した。ロボット支援手術は術者個人が

カメラ操作を行い拡大3次元ハイビ

ジョン画像下で多関節鉗子が手振れ

防止機能にて安定した操作で手術が

可能になり、鏡視下手術の欠点を補う

ことができ、よりスピーディーで安全

な手術が可能になります。

 手術システムは写真のごとく3パ

ーツからなり、術者が操作を行うコン

ソール(写真左)、カメラや手術鉗子を

接続し、実際の手術動作を行うカー

ト(写真中央)、電源などを搭載した

カート(写真右)からなります。

 当院では消化器外科、呼吸器外科、

婦人科、泌尿器科でロボット支援手術

を主に臨床研究として数種の術式に

おいて行います。なお、前立腺癌に対

するロボット支援前立腺全摘術は保

険診療です。

 この最先端のロボット支援手術に

関心のある方は当該科にご相談くだ

さい。

薬剤科長 西野 隆

病棟薬剤師をご存じですか?

病棟薬剤師をご存じですか?

 みなさんは病棟にも薬剤師がいる

ことをご存じでしょうか?当然院内

薬剤師はおりますが、顔を見る機会

は少ないかもしれません。病棟で薬剤

師は発行された処方せんをもとに患

者さんが服用される薬の準備をしま

す。また、無菌環境での調製が必要な

薬や抗がん剤などのリスクが高い薬

については、スケジュールや投与量を

確認し、専門の部署で調製までを行っ

ています。これらに加え、当院では各

病棟に専任の病棟薬剤師を新たに配

置いたしました。病棟薬剤師は患者さ

んへ薬の説明をするだけでなく、患者

さんと直接面談することで普段から

飲まれている薬やサプリメント、アレ

ルギー歴等の情報を詳細に確認しま

す。これらの情報をもとに、検査や処

置を安全に遂行できるようサポート

します。例えば、手術等の処置により

出血する可能性のある患者さんが普

段から抗血小板薬(血液をサラサラに

する薬)を服用されていれば、医師へ

該当する薬の使用を中止するよう提

案します。これにより大出血のリスク

を回避することができます。加えて、

常用薬やサプリメントの情報は、新た

に開始される薬との相互作用(飲み合

わせ)による危険性を回避することに

役立ちます。また、医師や看護師へ薬

の特徴や注意点について情報提供す

ることで、その薬を使用される個々の

患者さんについて、注意すべき点、観察

すべき点を共有できるようにしていま

す。このような活動から、職種間で連

携し、チームとして患者さんをサポー

トする「チーム医療」の構築に貢献し

ています。これからも「顔の見える薬

剤師」として患者さんをサポートして

いきます。

入院支援センター看護師 壇 由里子

入院支援センター開設しました。

入院支援センター開設しました。

世界最新320列エリアデテクターCTで

精密検査が受けられます

世界最新320列エリアデテクターCTで

精密検査が受けられます

ダヴィンチSi サージカルシステム

 患者さんやご家族が安全かつ安心

して入院生活を送ることができるよ

う入院予約時から多職種での関わり

を持ち、各職種が連携して支援を行う

ことを目的に平成25年7月1日に開

設しました。

 入院支援センターでは、入院期間中

の検査・手術の流れや入院中に必要な

物品の説明、必要に応じて社会資源の

紹介などを行っています。また医師の

指示のもと必要な方には、リハビリテ

ーションの指導や栄養士や薬剤師か

ら直接説明を受けることが出来ます。

 入院前から病棟の看護師と顔を合

わせる機会がありますので、入院中の

ご要望や生活上必要な配慮や不安な

ど事前にご相談いただくことができ

ます。現在は、一部の病棟を対象に対

応していますが、今年中には全病棟対

応になる予定です。

 入院支援センターをご利用いただ

いた患者さんから「入院支援センター

で説明を聞いていてよかった」などの

お言葉をいただき励みになっています。

今後より一層患者さんやご家族の方に

安心していただけるような支援がで

きるよう努めていきたいと思います。

写真1:320列CT装置    (TOSHIBA社製Aquilion one vision)

写真2:冠動脈CT画像と心筋血流画像の融合画像で虚血心筋部位と責任血管の同定が可能

写真3:冠動脈CT画像と石灰化画像の融合画像で狭窄血管を瞬時に診断可能

Page 3: 2014 - 独立行政法人 国立病院機構 九州医療 ...※2 午後 ※2 午前 ― 担 当 医(※4)サ ― 担 当 医(※4) ― 1 階 2 階 総合診療科 産科・婦人科

3 2

放射線部CT担当主任 大井 邦治

 今回当院では、最新の320列CT

装置

(TOSHIBA

社製A

quilion one

vision)(

写真1)

を導入しました。

 320列とは一度に撮影できる断

面の数で、列数が多いほど一度に撮影

できる範囲が広くなります。現在臨床

で使われている装置では320列が

最高で、世界最速1回転0・275秒

で、16㎝の広い範囲を撮影することが

可能です。脳や心臓は、寝台を移動さ

せることなく1回転のスキャンで撮影

することが可能となり、被ばく線量や

造影剤の使用量を減らすことができ、

動きによる影響も少なくなります。

 特に心臓検査では、0.5㎜スライス厚

で心臓全体を1〜3心拍の0・275

秒〜2秒前後で冠動脈の描出が可能

となり、石灰化・プラークの描出、心

臓バイパス形成術後・ステント留置後

のフォロー等に断然有利となりました。

(写真2、3)

 また、新しい画像構成技術の搭載に

よりノイズを低減し、従来の装置より

少ない被ばく線量での検査が可能です。

画像処理能力も高く、心臓の機能解

析や高度な3D画像の作成も可能と

なっています。

 今後も地域に根ざした付加価値の

高い医療サービスを提供する施設を

目指して参ります。

泌尿器科科長・前立腺癌総合治療センター部長 坂本 直孝

手術ロボットがやってきた!

手術ロボットがやってきた!

 このたび当院に待望の手術ロボット

が導入されました。名前を„ダヴィン

チSi“といいます。

 現在は開放手術から低侵襲手術と

しての鏡視下手術(内視鏡および手術

器具を挿入するための小さな穴のみ

を開けて行う手術)の時代となり、近

い将来ロボット支援手術への時代にな

るものと思われます。

 ロボット支援手術は従来の開放手

術と鏡視下手術のいいとこ取りをし

た手術と思われます。鏡視下手術は

小さな傷で術後疼痛の軽減、より早い

社会復帰、拡大視野で手術を行い出血

の軽減などが利点ですが、一般に2次

元のモニター下で手術をするため立

体感がわからず、術者の目となるカメ

ラ操作は助手が行うこと、また、手術

操作は自由度の少ない鉗子で手術を

行うため難易度の高いことが欠点で

した。ロボット支援手術は術者個人が

カメラ操作を行い拡大3次元ハイビ

ジョン画像下で多関節鉗子が手振れ

防止機能にて安定した操作で手術が

可能になり、鏡視下手術の欠点を補う

ことができ、よりスピーディーで安全

な手術が可能になります。

 手術システムは写真のごとく3パ

ーツからなり、術者が操作を行うコン

ソール(写真左)、カメラや手術鉗子を

接続し、実際の手術動作を行うカー

ト(写真中央)、電源などを搭載した

カート(写真右)からなります。

 当院では消化器外科、呼吸器外科、

婦人科、泌尿器科でロボット支援手術

を主に臨床研究として数種の術式に

おいて行います。なお、前立腺癌に対

するロボット支援前立腺全摘術は保

険診療です。

 この最先端のロボット支援手術に

関心のある方は当該科にご相談くだ

さい。

薬剤科長 西野 隆

病棟薬剤師をご存じですか?

病棟薬剤師をご存じですか?

 みなさんは病棟にも薬剤師がいる

ことをご存じでしょうか?当然院内

薬剤師はおりますが、顔を見る機会

は少ないかもしれません。病棟で薬剤

師は発行された処方せんをもとに患

者さんが服用される薬の準備をしま

す。また、無菌環境での調製が必要な

薬や抗がん剤などのリスクが高い薬

については、スケジュールや投与量を

確認し、専門の部署で調製までを行っ

ています。これらに加え、当院では各

病棟に専任の病棟薬剤師を新たに配

置いたしました。病棟薬剤師は患者さ

んへ薬の説明をするだけでなく、患者

さんと直接面談することで普段から

飲まれている薬やサプリメント、アレ

ルギー歴等の情報を詳細に確認しま

す。これらの情報をもとに、検査や処

置を安全に遂行できるようサポート

します。例えば、手術等の処置により

出血する可能性のある患者さんが普

段から抗血小板薬(血液をサラサラに

する薬)を服用されていれば、医師へ

該当する薬の使用を中止するよう提

案します。これにより大出血のリスク

を回避することができます。加えて、

常用薬やサプリメントの情報は、新た

に開始される薬との相互作用(飲み合

わせ)による危険性を回避することに

役立ちます。また、医師や看護師へ薬

の特徴や注意点について情報提供す

ることで、その薬を使用される個々の

患者さんについて、注意すべき点、観察

すべき点を共有できるようにしていま

す。このような活動から、職種間で連

携し、チームとして患者さんをサポー

トする「チーム医療」の構築に貢献し

ています。これからも「顔の見える薬

剤師」として患者さんをサポートして

いきます。

入院支援センター看護師 壇 由里子

入院支援センター開設しました。

入院支援センター開設しました。

世界最新320列エリアデテクターCTで

精密検査が受けられます

世界最新320列エリアデテクターCTで

精密検査が受けられます

ダヴィンチSi サージカルシステム

 患者さんやご家族が安全かつ安心

して入院生活を送ることができるよ

う入院予約時から多職種での関わり

を持ち、各職種が連携して支援を行う

ことを目的に平成25年7月1日に開

設しました。

 入院支援センターでは、入院期間中

の検査・手術の流れや入院中に必要な

物品の説明、必要に応じて社会資源の

紹介などを行っています。また医師の

指示のもと必要な方には、リハビリテ

ーションの指導や栄養士や薬剤師か

ら直接説明を受けることが出来ます。

 入院前から病棟の看護師と顔を合

わせる機会がありますので、入院中の

ご要望や生活上必要な配慮や不安な

ど事前にご相談いただくことができ

ます。現在は、一部の病棟を対象に対

応していますが、今年中には全病棟対

応になる予定です。

 入院支援センターをご利用いただ

いた患者さんから「入院支援センター

で説明を聞いていてよかった」などの

お言葉をいただき励みになっています。

今後より一層患者さんやご家族の方に

安心していただけるような支援がで

きるよう努めていきたいと思います。

写真1:320列CT装置    (TOSHIBA社製Aquilion one vision)

写真2:冠動脈CT画像と心筋血流画像の融合画像で虚血心筋部位と責任血管の同定が可能

写真3:冠動脈CT画像と石灰化画像の融合画像で狭窄血管を瞬時に診断可能

Page 4: 2014 - 独立行政法人 国立病院機構 九州医療 ...※2 午後 ※2 午前 ― 担 当 医(※4)サ ― 担 当 医(※4) ― 1 階 2 階 総合診療科 産科・婦人科

平成26年1月

31 January2014

―開院

―開院20周年周年の時を迎え、

の時を迎え、次の10年をみすえて―

年をみすえて―

―開院20周年の時を迎え、次の10年をみすえて―

病院長

村中 光

1TEL 092(852)0700 TEL 092(833)6806 FAX 092(833)6807

独立行政法人 国立病院機構 〒810-8563 福岡市中央区地行浜1-8-1 地域医療連携室

九州医療センター外来診療担当医表 診 療 科 名 月 階 火 水 木 金

岸原 康浩 竹嶋 功人

竹嶋 功人 熊手 絵璃

岸原 康浩 竹嶋 功人

岸原 康浩 熊手 絵璃

岸原 康浩 竹嶋 功人 小河 淳 坂本 竜一 宮村 知也 南  留美 河野健太郎

小河 淳 的場 ゆか

小河 淳 坂本 竜一

的場 ゆか 吉住 秀之

末松 栄一 山本 政弘

宮村 知也 中村 彰宏

的場 ゆか 坂本 竜一

森  超夫 竹中 克彦

― ―

佐藤 真司 森  超夫

― ―

麻生 明見 原田 雄章 今坂 堅一

― ―

森  隆宏 麻生 明見

― 中村 俊博

冷牟田浩司 佐藤 真司 川村奈津美

沼口宏太郎 冷牟田浩司

― 中村 俊博

矢坂 正弘 湧川 佳幸

中川 志乃 井上 有香

田山 栄基 富田 幸裕 古野 哲慎 植田 知宏

岡田  靖前田亘一郎 津本 智幸

矢坂 正弘 桑城 貴弘

岡田  靖 湧川 佳幸

― 詠田 眞治 芳賀  整

詠田 眞治 芳賀  整

神田  岳 桐野万起子

小川 昌宣 蓮尾 泰之 松本  恵

久保 紀夫 小川 昌宣 安武 伸子 三田尾 拡

蓮尾 泰之 近藤有希子 安武 伸子

佐藤 和夫 曳野 俊治

佐藤 和夫 梯  公彦

石川 謙介関田 敦子

関田 敦子 長  昭洋 石川 謙介 石川 謙介 関田 敦子

宮村 知也 海江田智絵 岡村 精一 山崎  聡

岡村 精一 ―

高瀬  謙 門脇 賢典 ―

中村 雅之

佐々木 潤

― 中山  勝

一木 昌郎

田口 和仁

熊野 友美

中村 雅之

一木 昌郎 吉田つかさ 中川原寛子 中山  勝 池田 裕史

田口 和仁

熊野 友美

池田 裕史

奈田 慎一 古山  正

山崎 宏司 牛島 千衣

榊 美奈子

― ― ― ―

― ―

富田 幸裕

手 術 日

手 術 日 手 術 日

末松 栄一 石田 素子

手 術 日 手 術 日

手 術 日

手 術 日

手 術 日

佐藤 和夫 曳野 俊治

山本 政弘 高濱宗一郎

國府島庸之 高濱宗一郎 山本 政弘

松尾  進

手 術 日

手 術 日

手 術 日

― 上田 瑛美

手 術 日

手 術 日 手 術 日

蓮尾 泰之 ― ― ― ―

松尾  進

竹尾 貞徳 山崎 宏司

竹尾 貞徳 牛島 千衣

黒岩 俊郎 ―

小野原俊博 小野原俊博

桑城 貴弘 ―

津本 智幸 詠田 眞治

内野 慶太 薦田 正人

内野 慶太 薦田 正人

内野 慶太 高吉 琴絵

内野 慶太 薦田 正人 内野 慶太

手 術 日

手 術 日 手 術 日

手 術 日

手 術 日

手 術 日 手 術 日

山本 政弘 中嶋恵理子

南  留美 國府島庸之

南   留 美 中嶋恵理子

手 術 日 手 術 日

森久陽一郎 森久陽一郎 森久陽一郎

― ―

安森弘太郎 松村 泰成

中牟田 誠 藤森  尚 麻 生   暁 吉本 剛志 大橋 朋子

(肝)

(膵胆)

(消化管)

(肝)

(肝)

(消化管)

(肝)

(膵胆)

(肝)

(肝)

(消化管)

(肝)

(肝)

(肝)

(膵胆)

(消化管)

(肝)

(肝)

(消化管)

(肝)

(膵胆)

(肝)

中牟田 誠 原口 和大 吉本 剛志 大橋 朋子

原田 直彦福泉公仁隆河邉  顕

才津 秀樹 高見 裕子 和田 幸之 池尻 公二 坂口 善久 堤  敬文 木村 和恵 太田 光彦

楠本 哲也

才津 秀樹 高見 裕子 和田 幸之

当 番 医 師

吉川 博政 吉田 将律 福永大二郎 永井 清志 木村祥一郎

吉川 博政 吉田 将律 福永大二郎 永井 清志 木村祥一郎

吉川 博政 吉田 将律 福永大二郎 永井 清志 木村祥一郎

吉川 博政 吉田 将律 福永大二郎 永井 清志 木村祥一郎

久冨 智朗 納富 昭司 上田 瑛美 大石誠一郎

久冨 智朗 納富 昭司 上田 瑛美 大石誠一郎

久冨 智朗 納富 昭司 上田 瑛美 大石誠一郎

占部 和敬 (大野 文嵩) 原田 佳代 和田 尚子

占部 和敬 (大野 文嵩) 原田 佳代 和田 尚子

占部 和敬 (大野 文嵩) 原田 佳代 和田 尚子

※腫瘍再診のみ

山本 智矢 桑野 隆史

山本 智矢 桑野 隆史 加藤 明子

山本 智矢 桑野 隆史 加藤 明子

宮原 寿明 寺田 和正 江崎 幸雄 小原 伸夫 宮崎  清 平田  剛 藤村謙次郎 福徳 款章 牛尾 哲郎

宮原 寿明 寺田 和正 江崎 幸雄 小原 伸夫 宮崎  清 平田  剛 藤村謙次郎 福徳 款章 牛尾 哲郎

宮原 寿明 寺田 和正 江崎 幸雄 小原 伸夫 宮崎  清 平田  剛 藤村謙次郎 福徳 款章 牛尾 哲郎

午後

午後

午後

再診

午前

午後

午前

午前

再診 再診 初再診

初再診

初再診

再診

初再診

再診 初再診

榊 美奈子

当 番 医 師

当 番 医 師

当 番 医 師

当 番 医 師

吉川 正博 正岡 寛之  口 益光

吉川 正博 坂本 直孝  口 益光

吉川 正博 坂本 直孝  口 益光

午前

午前

午後

※2

午後

午前 ※2

担 当 医(※4) ― 担 当 医(※4) ― ―

1  階

2  階

総合診療科

産科・婦人科

◎ストーマ外来は第2・4木曜 (9時~12時)

診断 治療

◎金曜日の診察は再来のみ

◎金曜日は手術日のため当番医師が診察

肝胆膵

消化管

◎火曜日14時~17時のみ、完全予約制

不整脈担当(新患)

未熟児(予約のみ)

※1

第1・3・5週再診担当 第 2・4 週再診担当

國府島庸之(※2)

福泉公仁隆 藤森  尚 隅田 頼信

― 國府島庸之(※2)

黒岩 俊郎(午前)

移植後フォローアップ外来

杉山 雅彦(午後)

才津 秀樹 高見 裕子 和田 幸之 池尻 公二 坂口 善久 堤  敬文 木村 和恵 太田 光彦 杉山 雅彦(午後)

― 松村 泰成(午前)

中牟田 誠 原田 直彦 福泉公仁隆 河邉  顕 大橋 朋子(※3)

★休診は、土日祝日、年末年始においては12月29日から翌年1月3日となっております(但し急患はこの限りではない)。 ★受付時間は、8時15分から10時30分までですが、紹介状をお持ちの場合は11時30分までとなっております。 ★当院は地域医療支援病院として地域の医院等と連携して治療を行っています。出来るだけ他院からの紹介状をお持ちいただきますようにお願いいたします。  紹介状をお持ちでない場合、別途費用をご負担いただくこととなりますので、予めご了承下さい。  また、紹介状をお持ちでない場合、直接ご希望の診療科に受診が出来ません。総合診療科を受診してから専門診療科受診となります。この場合、専門診療科受診は後日等になる場合があります。 ★手術日の外来診察は、原則、急患以外は診察できません(一部例外を除く)ので、予めご了承下さい。 ★緩和ケア外来は、火曜日14時~17時のみ、完全予約制となっております。事前にがん相談支援センター(専従看護師)への相談、予約が必要です。 (※1)免疫感染症科は、特定の感染症のみ対応します。また、木・金曜日は午前と午後の担当医が変わります。ご紹介の際は、事前連絡にて、ご確認下さい。 (※2)消化器内科の國府島医師は、症状等により診察室を移動することがあります。 (※3)消化器内科の金曜日の大橋医師は、新患のみです。 (※4)早期認知外来(MCI外来)の担当は、・脳血管内科 第1.4.5火曜日、第1.2.5木曜日 ・高血圧内科 第2火曜日、第3木曜日 ・総合診療科 第3火曜日、第4木曜日となります。 (※5)血液内科の火曜日、移植後フォローアップ外来は、岡村医師以外の血液内科医師4名いずれかで、9:00~15:00の間の診察となります。 (※6)精神・神経科の新患担当は、病棟業務の都合により、変更となる場合があります。 (平成26年1月1日現在)

坂田 智子 冨永 光裕 冨永 光裕 冨永 光裕

 皆様あけましておめでとうございます。

 九州医療センターは平成6年に旧国

立久留米病院と福岡中央病院が廃止

されあらたな大型中核病院としてここ

地行浜の地に誕生して以来、今年で20

周年を迎えます。建物の耐用年数とも

あわせて40年を一スパンとすると、丁度

中間年をむかえることとなります。

 くしくも今年は午年です。午は十二

支の中間に位置し、草木の成長期が終

わり、衰えを見せ始めた状態を表すも

のといわれています。当院は先人たち

の絶え間ない努力、そして何より皆様

のおかげで今まで順調に成長してきま

した。しかし我が国はかつて経験した

ことのない超高齢化社会の到来をむか

え、医療ニーズの複雑化、高度化があい

まって、様々な問題が顕性化し、一部で

は医療崩壊もさけばれています。世界

にほこる日本の医療制度が今後も継続

できるのか否かの正念場にあるといっ

ても過言ではありません。このような

危機感から、政府も2025年を目途

に病院施設の役割分担の明確化と地域

ネットワークの充実を骨子とした税と

福祉の一体改革を打ち出しました。昨

年からその準備が行われてきており、

本年からは具体的な指示が降りてくる

はずです。このような状況下にあって、

次の10年、20年を考えると今のままでは、

当院が地域ニーズの変化に即応し、わ

れわれに求められる役割を十分果たし

ていけるか否かは不透明です。そこで当

院では4年前から大改造計画を開始し

ました。診療機能はもとより、教育研修、

臨床研究の機能強化、情報管理・分析、

物流システム、保守管理体制、狭間とな

っている様々な医療サービスの一元化、

透明化をめざし体制の刷新をはかって

いる最中です。連日のように院内各所で

工事を行っており、皆様にはご迷惑をお

かけしておりますが、ご理解を賜りま

すようお願い申し上げます。病院が持

っている様々な能力の全てがそれぞれの

患者さんに注がれ高品質の医療を提供

し続けるため、診療科あるいは職制が一

体となった本当のチーム医療の充実が

不可欠です。物品管理・流通の一元化と

合理化、透明化、情報管理の一元化、監

査機能、情報発信機能、分析機能、シス

テム開発、様々な情報の共有化がはか

れる体系だったシステム構築の実現を

はかり、メディカルコーディネートセン

ターを核に、来院から退院まで連携性

のあるサービス提供を実現したいと思

います。加えて3Dラボ、ダヴィンチ手

術、PET―

CT、320列CT、ガン治

療センター、遺伝子センターなどの高

度診療・先進医療の安全かつ確実な実

施、臨床研究分野では臨床研究中核事

業のコア施設として、またNHO総研

を中心としたネットワークの中心的役

割が果たせるインフラとサポート体制

構築と同時に企画力の醸成、研究教育

部門での充実した研修教育体制のさら

なる充実とスキルアップラボを中心と

する実践的技術習得体制を実現します。

今年はその計画の最終年で集大成の年

です。職員一同新生九州医療センターに

むけてがんばりますのでどうぞよろし

くお願いいたします。

病む人の立場に立って

安全かつ最適な医療

を提供します。

中川 志乃  橋 龍司

神田  岳  野由紀子

(※5)

代謝内分泌内科

膠原病・リウマチ

血液内科

消化器内科

呼吸器内科

腎臓内科

高血圧内科

循環器内科

ペースメーカーI.C.D

心臓外科

血管外科

脳血管内科・神経内科

脳血管内治療科

脳神経外科

放射線科

整形外科・リウマチ科

外科

呼吸器外科

歯科・口腔外科

眼  科

耳鼻咽喉科

形成外科

女性外来(乳腺外科)

泌尿器科

早期認知外来(MCI外来)

小児科

小児外科

皮膚科・アレルギー科

精神・神経科

緩和ケア外来

腫瘍内科

免疫感染症科

(※6)

 橋 龍司 井上 有香