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Seña 2016
ブドウ品種カベルネ・ソーヴィニヨン 55%
マルベック 20% プティ・ヴェルド 12%
カルネメール 8%
カベルネ・フラン 5%
樽熟成22か月フレンチオークの新樽 73%フードル(ニュー・ストッキンジャー)12%
アルコール度数 13.5%
酒石酸 6.35g/L
pH 3.42
残糖 2.1 g/L
「このワインは、新鮮でみずみずしく、生命力に溢れ、エレガントできめ細かなタンニンは引き締まっていながらも繊細で、素
晴らしい長期熟成能力があることを示しています。」
フランシスコ・ベッティグ、チーフ・ワインメーカー、2018年2月
「深く美しいルビー・レッドの色調に明るい紫色の煌めきがあります。香りはブルーベリー、チェリー、スミレの豪華なアロマが、ナッツや上等なペストリーの軽やかな香りに縁取られ、余韻に漂う微かなトリュフがエレガントさを与えています。味わいは、香りと完全に調和しつつ、繊細なバラの花びらの香りが加わります。このワインは、新鮮でみずみずしく、生命力に溢れ、エレガントできめ細かなタンニンは引き締まっていながらも繊細で、素晴らしい長期熟成能力があることを示しています。
フランシスコ・ベッティグ、チーフ・ワインメーカー
予想外の雨の多い冬
2015年の冬、雨は遅れてやってきました。7月近くになって、やっと最初のまとまった降雨がありました。このことと、これまでの数年間にわたり、平均を下回る雨しか降らなかったため、私達は乾燥した年になると覚悟していました。自然は、この後の数月で、私達が間違っていたことを証明しました。雨は10月まで降り続き、しかも2015年1月から12月までに降った雨量(313㎜)は、過去の平均(288㎜)より9%多かったのです。この天からの恵みは、私達の土地に再び水を貯え、その結果ブドウ樹は、完璧にバランスのとれたキャノピーを構築するのに十分な水分を得ることができました。
」
か
涼しい春と温暖な夏春の間の、雨を伴う涼しい天候のため、芽吹きは前年より8~10日遅れました。このわずかの遅れが開花まで続きましたが、11月中旬に春の気温が上がると、すぐに均一な開花となり、健全な結実に理想的な状態が整いました。夏の積算温度は、過去の平均より1%高いレベルに達しました。1月は暖かい日があったとはいえ、涼しい春に始まった生育の遅れにより、ヴレゾンは平均より10日遅れで始まりました。温暖な夏の天候は2月中続き、均一な果実の成熟を導きましたが、3月には涼しい天候となったため、成熟の速度は減速しました。
爽やかな秋の収穫セーニャ・ヴィンヤードでは、ブドウの成熟は前年の生育期より遅くなりました。4月の前半には殆ど全ての品種で凝縮度が高まりましたが、例外的なマルベックは3月下旬に収穫され、カルメネールは、この月の半ばにあった記録的な79㎜の降雨のすぐ後、4月最終週に収穫されました。この年のワインは、まろやかで美味しいタンニンがあり、生き生きとした、バランスのとれたレベルの酸に支えられています。このヴィンテージでは、それぞれのブドウ品種のフレーバーが非常に際立っていて、この年のワインの品質は、セーニャのテロワールが持つ質の高さを証明しています。
発酵と熟成ブドウは朝のうちに手作業で収穫され、12キロ入りのボックスでワイナリーに運ばれると、選果台の上で2回の丁寧な検査を受け、葉や茎、傷んだ実などが取り除かれました。選ばれたブドウは、ステンレススティールのタンクに入れられ、ブドウ品種と望ましい抽出レベルに応じて23~28℃の間で発酵しました。発酵の間、ポンプオーバーを一日に3回行い、タンクの中身の0.5~1.5倍の液体を循環させました。通算醸し期間は、ブロック毎に発酵中の状態によって異なり、カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、マルベック、カベルネ・フランで15~30日、プティ・ヴェルドで8~12日間でした。最終的なブレンドは、フランス産オークの小樽(新樽73%)で22か月間熟成され、その間にマロラクティック発酵と安定化が自然に起こりました。
平均データ1月の平均気温:19℃
1日の平均寒暖差(10月~4月):17℃
平均年間降雨量:263 mm
ヴィーニャ・セーニャ、チリ-アコンカグア・ヴァレー、オコア標高:海抜290~500m
植密度:5,500本/ha
平均収量:5トン/ha
整枝方法:長梢/垣根仕立