16
2018 年 平成 30 年 3 月 第 125 号 ◆ 編集・発行:島根県益田市議会 〒 698-8650 益田市常盤町 1 番 1 号 TEL 31-0490 FAX 23-0920 E メールアドレス [email protected] こんなことが決まりました …………………… 2 行政視察報告 …………………………………… 3 12 月定例会の審議結果 ………………… 4 ~ 5 委員会報告 ………………………………… 6 ~ 7 一般質問 ………………………………… 8 ~ 15 請願・陳情審議結果 ………………………… 15 タブレット導入市視察・編集後記 ………… 16 主な内容 12 月定例会は、昨年 11 月 28 日から 12 月 18 日までの 21 日間開催されました。 会期中に審議した案件は、条例4件、予算 12 件、人事 1 件、選挙 1 件、一般 5 件、請 願 2 件、陳情 1 件でした。 また、市政全般にわたって、14 名の議員 が一般質問を行いました。 第 528 回 12 月定例会 みと自然の森

2018年 平成30年3月 第125号 - Masuda1 議会だより 平成30年3月号 2018年 平成30年3月 第125号 広報から「市議会だより」を抜き取ると読みやすくなります。

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1 議会だより 平成 30 年 3 月号

2018 年 平成 30 年 3 月 第 125 号

広報から「市議会だより」を抜き取ると読みやすくなります。

◆ 編集・発行:島根県益田市議会 〒 698-8650 益田市常盤町 1 番 1 号 TEL 31-0490 FAX 23-0920 E メールアドレス [email protected]

● こんなことが決まりました …………………… 2

● 行政視察報告 …………………………………… 3

● 12月定例会の審議結果 …………………4~5

● 委員会報告 …………………………………6~7

● 一般質問 ………………………………… 8~15

● 請願・陳情審議結果 ………………………… 15

● タブレット導入市視察・編集後記 ………… 16

主な内容

 12 月定例会は、昨年 11 月 28 日から 12月 18 日までの 21 日間開催されました。 会期中に審議した案件は、条例4件、予算12 件、人事 1 件、選挙 1 件、一般 5 件、請願 2 件、陳情 1 件でした。 また、市政全般にわたって、14 名の議員が一般質問を行いました。

第 528 回 12月定例会

みと自然の森

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平成 30 年 3 月号 議会だより 2

こんなことが決まりました

第528回定例会

平成29年度一般会計補

正予算と特別会計補正

予算

 

一般会計補正予算第5

号では3億949万7

千円の追加補正を可決

し、補正後の予算総額は

252億1千462万

1千円になりました。

 

一般会計補正予算第6

号では194万6千円

の追加補正を可決し、補

正後の予算総額は252

億1千656万7千

円になりました。

 

主な内容は表のとおり

です。

 

特別会計では平成29年

度益田市介護保険特別会

計補正予算など9件と益

田市水道事業会計補正予

算を可決しました。

条例制定

ますだ食と農の市民条例

制定について

 

議員提案で条例を制

定しました。詳細はペー

ジ下部に掲載しておりま

す。

条例の一部改正

企業立地の促進等による

地域における産業集積の

形成及び活性化に関する

法律の一部を改正する法

律及び農村地域工業等導

入促進法の一部を改正す

る法律の施行に伴う関係

条例の整理に関する条例

制定について

サイクリストおもてなし事業費…………… 314万7千円障がい児通所支援給付事業費………………… 1,822万円合併処理浄化槽設置事業費………………… 732万4千円道路更新防災等対策事業費…………… 1億8,290万7千円(小・中)要・準要保護児童・生徒就学援助費……1,148万9千円

平成29年度 一般会計補正予算の主な内容

 

企業立地の促進等によ

る地域における産業集積

の形成及び活性化に関す

る法律及び農村地域工業

等導入促進法の一部改正

に伴う所要の改正

益田市市営土地改良事業

の経費の賦課徴収に関す

る条例の一部を改正する

条例制定について

 

土地改良法等の一部を

改正する法律の施行に伴

う所要の改正

益田市職員給与に関する

条例及び一般職の任期付

職員の採用等に関する条

例の一部を改正する条例

制定について

 

平成29年度人事院勧告

等に準拠した職員給与の

改正

○一般職

一般職等の給料表の改

正一時金の引上げ

○再任用職員

再任用職員の給料表の

改正

一時金の引上げ

○任期付職員

任期付職員の給料表の

改正

一時金の引上げ

人事案件

 

教育委員会委員の任命に

ついて

 

村上 

三恵子 

選挙 

益田地区広域市町村圏事

務組合議会議員の選挙に

ついて

 

中島  

守  

一般議案

  

益田地区広域市町村圏事

務組合規約の変更につい

て 

益田地区広域市町村圏

事務組合の組合の経費の

支弁方法の変更に伴う組

合規約の変更

市道路線

 

認定

 

・新矢尾線

 

変更

 

・乙吉12号線

議員提案により「ますだ食と農の市民条例」制定

 益田市議会では、平成29年12月に「安心・安全な食」と「持続的に発展する農」の確立を目指し、「ますだ食と農の市民条例」を制定しました。制定に向けて同年 10 月 11 日から 27 日の間にパブリックコメントを実施し、皆さまからいただいご意見を参考に検討を重ねたものです。条例前文を次に掲載いたします。

 安心・安全な食料の供給と、これを支える本市の財産である農業及び農村を守り、育てていくためには、全ての市民が食料、農業及び農村の重要性を認識し、生産者・消費者が相互の立場や役割を理解し、尊重し、協力し合い、益田市の農業を魅力ある産業にしていくことが必要である。 ここに本市は、全ての市民が食料、農業及び農村の重要性を認め、互いに協力しながら、本市における「安心・安全な食」と「持続的に発展する農」の確立を目指すことを決意し、この条例を制定する。

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3 議会だより 平成 30 年 3 月号

●東京都日野市

発達・教育支援センター「エール」 

について

●埼玉県入間市

 認知症施策推進に向けての

         取り組みについて

●株式会社ANA総合研究所

 地域活性化の取り組みについて

東京都日野市

㈱ ANA 総合研究所

埼玉県入間市

爪Qシール

 

発達・教育支援センター﹁エール﹂はセンタ

ー長を中心に、総員約100名で運営されてい

ます。

 ﹁福祉と教育が一体となった本人・保護者への

総合的な支援﹂として、同じ施設内で、発達や

教育に関する相談・支援を一本化して、多様な

専門職による総合支援を行っており、先進的な

取り組みをしています。

 

特徴として、

①﹁…

子供の成長に伴う、一貫したデータ管理・

情報共有﹂

②﹁福祉課と教育課の横断的組織の合体﹂

③﹁…

1か所の施設における多様な専門職による

総合支援﹂

 

の3つがあげられます。

 

当市においても

﹁引き継ぎ可能な

データシステム管

理体制﹂の構築は

参考になる事例で

した。

 

認知症の基礎知識や種類と特徴、予防法、家族の

心構え等をわかりやすく解説した﹁認知症ガイドブッ

ク﹂および、簡単に行える﹁自分でできる健やか脳

チェック﹂…

を作成し、医療機関や地域包括支援セン

ターに配布、認知症の事前予防に取り組んでいまし

た。

 

また、専門医や保健師から成る初期集中支援チー

ム、地域支援推進員、講座を終えた地域サポーター

などを通し、本人や介護者への声かけや負担軽減、

不安解消など行っていました。さらに、気軽に集い

情報交換や相談ができるカフェも展開しています。

 

徘徊癖のある高齢者が行方不明になった時、早期

に身元を特定できる爪Qシール、かかとステッカー

などを導入するなどの対策もしていました。しかし、

すべてが順調に機能しているわけではなく課題の見

直しも必要とのこと

でした。

 

株式会社ANA総合研究所は、ANAグルー

プで蓄積してきた知識・ネットワークを活かし

て、地域活性化や観光振興、海外との人の交流

拡大策の研究等を行っています。

 

視察では、地域活性化の取り組みについて

①さまざまな機材の活用

 ・地方空港間での就航

②北海道白しらぬか糠町の地域活性化事業の事例紹介

 ・

産業系遺産と資産︵過去と現在︶を組み合

わせたストーリーの創出

 

ANA総研は、東京で日本全国の状況を把握

しながら地域活性化について研究をしており、

理論・実例を織り交ぜた研修および意見交換は、

非常に示唆に富むものでした。

 

当市の最重要

課題の一つであ

る萩・石見空港

の利活用に向け

た今後の議員活

動および政策立

案等に活かして

いくことができ

る内容でした。

行政視察報告

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平成 30 年 3 月号 議会だより 4

議案番号

弘中英樹

寺戸真二

高橋伴典

中島賢治

石川忠司

大賀満成

三浦

和田昌展

梅谷憲二

河野利文

安達美津子

久城恵治

中島

松原義生

永見おしえ

卓雄

大久保五郎

野村良二

寺井良徳

佐々木惠二

久保正典

◆市長提出議案◆

報第 22 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

報第 23 号

議第 85 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

議第 86 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

議第 87 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第 88 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第 89 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第 90 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第 91 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第 92 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

議第 93 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

議第 94 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第 95 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第 96 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第 97 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第 98 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第 99 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第100号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第101号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第102号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○議第103号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○◆議員提出議案◆

議第104号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○選挙第4号 指名推選

◆請願・陳情◆

請願第18号 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ○ ● ● ○ ● ● ● ● ● ● ○請願第19号 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ○ ● ● ○ ● ● ● ○ ● ● ●陳情第1号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

※平成 27 年3月定例会より、請願・陳情案件は原案に対し賛成の議員を○、反対の議員を●としています。

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5 議会だより 平成 30 年 3 月号

議案番号 件       名 審議結果賛 成

反 対

◆市長提出議案◆

報第 22 号 専決処分の報告について 承 認 20 0報第 23 号 専決処分の報告について 報 告

議第 85 号企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律の一部を改正する法律及び農村地域工業等導入促進法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例制定について

可 決 19 1

議第 86 号益田市市営土地改良事業の経費の賦課徴収に関する条例の一部を改正する条例制定について

可 決 20 0

議第 87 号 平成29年度益田市一般会計補正予算第 5号 可 決 20 0議第 88 号 平成29年度益田市介護保険特別会計補正予算第 2号 可 決 20 0議第 89 号 平成29年度益田市後期高齢者医療特別会計補正予算第 2号 可 決 20 0議第 90 号 平成29年度益田市簡易水道事業特別会計補正予算第 1号 可 決 20 0議第 91 号 市道路線の認定について 可 決 20 0議第 92 号 市道路線の変更について 可 決 20 0

議第 93 号益田市職員給与に関する条例及び一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例制定について

可 決 20 0

議第 94 号 平成29年度益田市一般会計補正予算第 6号 可 決 20 0議第 95 号 平成29年度益田市介護保険特別会計補正予算第 3号 可 決 20 0議第 96 号 平成29年度益田市国民健康保険事業特別会計補正予算第 2号 可 決 20 0議第 97 号 平成29年度益田市簡易水道事業特別会計補正予算第 2号 可 決 20 0議第 98 号 平成29年度益田市農業集落排水事業特別会計補正予算第 1号 可 決 20 0議第 99 号 平成29年度益田市公共下水道事業特別会計補正予算第 2号 可 決 20 0議第100号 平成29年度益田市土地区画整理事業特別会計補正予算第 2号 可 決 20 0議第101号 平成29年度益田市水道事業会計補正予算第 2号 可 決 20 0議第102号 益田地区広域市町村圏事務組合規約の変更について 可 決 20 0議第103号 教育委員会委員の任命について(村上三恵子氏) 同 意 20 0◆議員提出議案◆

議第104号 ますだ食と農の市民条例制定について 可 決 20 0選挙第4号 益田地区広域市町村圏事務組合議会議員の選挙について(中島…守…氏) 選挙執行◆請願・陳情◆

請願第18号 ライドシェアの導入に反対し、安心・安全のタクシーを求める意見書の提出について 不採択 3 17請願第19号 安心して介護保険を受けることができる制度の拡充を求める意見書の提出について 不採択 3 17陳情第1号 私立幼稚園の助成について 採 択 20 0

12月定例会の審議結果

○:賛成 ●:反対 欠:欠席 棄:棄権 除:除斥  ※議長(弘中英樹)は採決に加わらない

★除斥とは★議会における審議を公正なものとするため、議題となった案件と利害関係にある議員をその審議に参加できないようにすることです。

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平成 30 年 3 月号 議会だより 6

益田市職員給与に関する

条例及び一般職の任期付

職員の採用等に関する条

例の一部を改正する条例

制定について

 

委員から、給与改定に

伴う地方交付税アップの

措置はあるのか質問があ

りました。執行部から、

特にないと答弁がありま

した。また、超過勤務

の対応について質問があ

り、超過勤務の縮減に取

り組み、少しずつではあ

るが効果が出ている。職

員の意識も変わってきた

と答弁がありました。

道の駅整備事業について

 

執行部から、関係機関

との意見交換の状況につ

いて説明がありました。

委員から、県の見解は、

早くても6年程度必要

で平成30年代前半の整

備は困難とあるがどうか

と質問がありました。執

行部から、市民の意見等

を聞きながら場所も含

め慎重に検討し進めてい

く必要があると答弁があ

りました。

益田市学校給食会への事

務委託について

 

委員から、学校給食会

の職員採用について、資

格は必要かと質問があり

ました。執行部から、駐

在する栄養教諭と連携し

ながら給食会の事務を行

うため資格は必要ないと

答弁がありました。

請願第18号

ライドシェア

の導入に反対し︑安心・

安全のタクシーを求める

意見書の提出について

 

ライドシェアの導入に

ついては、タクシー業界

をはじめとする地域公共

交通の弱体化や、利用者

の安心・安全などの懸念

材料もあります。

 

一方、中山間地域での

交通手段の確保、交通弱

者、買い物弱者対策等の

観点もあり、本委員会

では慎重に対応する必要

から前定例会で継続審査

とし審査を重ねてきまし

た。その結果、さらに今

後の国の対応を見極める

必要があることから、現

段階での意見書提出は時

期尚早であると全会一致

で不採択としました。

平成29年度益田市後期高

齢者医療特別会計補正予

算第2号について

 

委員から、療養給付費

︵約1千200万円︶が

返還になった理由につい

て質問がありました。執

行部から、医療費が平成

28年度において下がった

こと、また高額薬価の見

直し等が影響しているも

のと答弁がありました。

益田市地域包括支援セン

ターの設置について

 

委員から、庁内窓口対

応も大事である。センタ

ーと医療機関や行政との

連携はどのようになるの

か質問がありました。執

行部から、高齢者福祉課

内に新たに設置する部署

を中心に、医療と介護の

連携事業など支援センタ

ーと一緒に考えながら進

めていき、相談等は高齢

者福祉課でも対応したい

と答弁がありました。

子育て世代包括支援セン

ター及び子ども家庭総合

支援拠点の設置について

 

委員から、支援センタ

ーの活動内容や関係機関

との連携について質問が

ありました。執行部から、

赤ちゃん誕生後、助産師

あるいは看護師が家庭訪

問をしている。心配事が

ある場合は必要に応じ再

訪問する。また、子育て

の悩み相談等も行いなが

ら、幼稚園、保育所等と

連携し情報を共有してい

る。総合支援拠点とも連

携していくと答弁があり

ました。

ヘルプマークの普及につ

いて

 

委員から、交付対象が広

いので市民への周知をど

のように考えているか質

問がありました。執行部

から、交付に関し特に基

準はない。難病・妊娠初

期あるいは障がいのある

方など、援助や配慮が必

要な方に身に着けていた

だくものである。周知に

ついては広報や団体等を

通し行うと答弁がありま

した。

請願第19号

安心して介

護保険を受けることがで

きる制度の拡充を求める

意見書の提出について

 

委員から、介護サービ

スの低下にならないよう

介護従事者の待遇改善は

必要であるが、財政面で

次代を担う若者が負担す

ることになるなどの意見

があり、採決の結果、不

採択となりました。

陳情第1号

私立幼稚園

の助成について

 

委員から、健全な環境

整備のためには採択すべ

きなどの意見があり、全

会一致で採択となりまし

た。

 

付託された議案5件は

全て原案どおり可決され

ました。

00

総務文教委員会

福祉環境委員会

委員会報告

▶史跡に近い道の駅

「しんよしとみ」(福岡県)

ヘルプマーク

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7 議会だより 平成 30 年 3 月号

市道路線の認定について

市道路線の変更について

 

市道路線の認定につい

て、山のみちプロジェクト

事業採択要件を満たすた

め、匹見町落合の林道矢

尾線を市道新矢尾線とし

て認定する。また市道路

線の変更については、市

道乙吉12号線の起点が今

市川改修に伴い変更とな

ったことを認定するため、

執行部立ち会いのもと現

地視察を行い、問題がな

いことを確認しました。

 

以上2件を含めた議案

9件について審議し、採

決の結果全て採択すべき

ものと決しました。

萩・石見空港利用状況に

ついて

 

委員会において表題に

ついて説明を求めたとこ

ろ、執行部から、萩・石

見空港の利用状況につい

て、平成29年度11月まで

の利用実績および平成29

年12月から平成30年3月

までの予約状況について

報告がありました。利用

実績については、今年度

は毎月、前年度を上回っ

ている。利用目標につい

ては、8月と9月、そし

て11月は目標を達成でき

ている。予約状況も、12

月現在の状況としては前

年度を上回っ

ており、2月

3月の閑散期

に向けてさら

に対策を練っ

ていきたいと

説明がありま

した。

水道事業附帯事業収入

の確保に向けた取組みに

ついて

 

執行部から、水道事業

の主要な財源である水道

料金が、給水人口の減少

や節水型機器の普及によ

り年々減少していく一方

である。老朽管の更新等

による費用の増加が見込

まれることから、将来に

向けて安定した事業経営

を図るため、新たな財源

を確保しようとする取り

組みについて水道部の発

行する印刷物﹁水道・下

水道使用水量・料金のお

知らせ︵検針票︶﹂の裏面

に、民間事業者等の広告

を掲載し掲載料を徴収す

ると説明がありました。

委員から、広告掲載料の

詳細について質問があり

ました。執行部から、益

田市の広告収入事業実施

要綱に準拠すると答弁が

ありました。

平成29年度一般会計補正

予算第5号

●総務費

サイクリストおもてなし

事業費について

 

地元の高津川流域材を

使用したサイクリングス

タンドを14基設置するこ

とや、マップを作成し、

サイクリストが集まる店

などでPRすることが説

明されました。これに対

して、委員から、スタン

ドの耐用年数等を考慮し

た措置を求める意見があ

り、執行部から屋内に設

置することも検討してい

ると答弁がありました。

地域魅力化応援隊員事業

費について

 

委員から、応援隊員の

時間外勤務手当とその勤

務の状況について質問が

ありました。執行部から、

嘱託職員であり、基本的

には勤務の振り替えで対

応すべきだが、労基法の

扱いに基づいて時間単価

を設定し支給している。

また、勤務は主に夜間の

会議や土曜・日曜日に開

催される事業等であると

説明されました。

●民生費

高齢者福祉施設管理経費

について

 

委員から、公有財産購

入︵764万円︶について

質問がありました。在宅

福祉サービスセンター万

葉苑が使用する借地︵避

難路部分230・2㎡︶つ

いて買取の要請があり、

購入したい。金額は6月

20日に不動産鑑定評価し

たものであると答弁があ

りました。

●農林水産費

青年就農給付金事業費に

ついて

 

委員から、給付時期の

見直しによる増額につい

て質問がありました。執

行部から、半期︵6カ月︶

ごとに県に申請し給付と

なるが、就農時期によっ

て給付がずれることがあ

った。今後はずれが生じ

ることのないよう努力す

ると答弁がありました。

●土木費

生活道路等整備事業︵私た

ちの道事業︶費について

 

委員から、災害以外で

も申請があれば対応す

るのか質問があり、執行

部から、今回は災害関

連で補正対応するもので

基本的には予算の範囲内

︵300万円︶で対応する

と答弁がありました。

港湾維持管理費︵持石海岸

浸食対策工事︶について

 

委員から、対策工事の

繰り返しになっており、

根本的な対策を求める意

見があり、執行部から、

市単独予算であり大変難

しいが、努力していきた

いと答弁がありました。

●教育費

要・準要保護児童就学援

助費について

 

委員から、周知を徹底

し、人数をしっかり把握

するよう意見がありまし

た。併せて支給時期につ

いて質問があり、執行部

から、3月に支給すると

答弁がありました。

00

経済建設委員会

一般会計予算審査委員会

委員会報告

▶林道新矢尾線 現地視察の

様子

Page 8: 2018年 平成30年3月 第125号 - Masuda1 議会だより 平成30年3月号 2018年 平成30年3月 第125号 広報から「市議会だより」を抜き取ると読みやすくなります。

落ち葉が堆積する通学路

石川 忠司 議員

通学時の安全対策を問う

地域協力や関係機関と連携し対策を進めている

少子化の中、小中学校の統廃合に

より通学距離が長くなる場合があり、

特に中学生は自転車通学も多い。近年

は、さまざまな事情から校区外通学す

る生徒も多くいる中で、通学路は交通

量の多い国道、県道、市道や道幅の狭

い山道の通学を余儀なくされる地域も

ある。車の風圧を受ける、落石や崩土、

夏季の雑草の伸び、落ち葉の集積、防

護柵未設置等の危険箇所も多くある状

況は自転車の転倒や転落、車との事故

に繋がりかねない。特に冬季は暗い道

の通学により事件に遭遇する恐れもあ

る中、親や家族の送り迎えにも限度が

あり、対策を講じる必要がある。路上

の管理、通学路表示、防犯灯設置な

ど、道路の管理面、また防犯等の安全

面からの対策はどのように考えている

のか。

小学校は、登校班を作り地域の見

守り隊の方々の協力もいただき集団

の登下校を実施している。また、市内

企業からいたただいた防犯ベル、ラン

ドセルカバー等を配るとともに、必要

に応じて熊よけの鈴も貸与している。

中学校では、自転車のマナー指導やヘ

ルメット着用、反射材の利用促進を警

察と連携を図り行っている。学校全体

としては、登下校時の交通安全指導や

不審者等からの犯罪防止のための授

業を実施している。また、安心・安全

な通学路にするため平成26年に作っ

た益田市通学路安全プログラムに基

づいて、学校や地域の希望を聞きなが

ら毎年定期的に合同点検を実施して

緊急度が高く可能な所から対策を進

めている。

平成 30 年 3 月号 議会だより 8

一質般問

市政のここが知りたい

 一般質問の記事は、決められた文字数の中で議員本人が要約し掲載しています。 詳細については次の方法によりご覧ください。◆インターネット ・一般質問の様子の録画中継を、全質問者の日程終了約1週間後から配信しています。 ・会議録は定例会終了 3 カ月後から閲覧できます。◆会議録(冊子) 議会事務局、美都・匹見総合支所、各地区振興センター、図書館でご覧いただけます。 なお 12 月定例会の会議録は 3 月に発行予定です。

益田市議会 検 索

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犯罪や非行のない社会をつくるた

めに、過ちを犯した人が二度と同じ過

ちを繰り返すことなく立ち直りができ

るよう、地域の中で適切な仕事や居場

所などの生活基盤を確保することは、

官民の協力体制が最も必要なことだと

思われるが見解を問う。

罪を犯したり、非行に走った人が、

社会復帰を果たすことへの取り組みが

重要である。再犯防止をすすめる上で

本人自身の努力に加え、地域の人々や

関係機関、団体による支えが重要であ

る。そのために、法務省松江保護観察

所や益田地区保護司会、協力雇用主会

などと連携して取り組む必要がある。

問 保護観察者を短期臨時職員として

雇用する就労支援を行う自治体の先進

事例もあるが、当市として対応対策が

取れるのか問う。

当市として実例を参考にしてどう

いった対応ができるのか調査研究をし

ていきたい。

地域に根ざした安全安心な取り組

みの中で、当市において職員の中で保

護司として活動する取り組みも必要で

はないか。

市職員の退職者には数名いる。他

の自治体においては、現役職員が保護

司として委嘱されている事例もあり、

その場合の業務としてのあり方等研究

し、可能性を探っていきたいと考える。

平成28年12月14日に、国において

再犯防止推進計画策定が公布決定と

なった。このことについて当市として

の今後の考えを問う。

平成30年2月以降、正式に主管課

を決定し検討し、対応していく。

中学校再編により地域の学校が閉

校する中で、校区のあり方や地域振興

対策を問う。

校区は行政区域を基本とし、多く

は今の公民館の範囲で設定されていた

が近年の児童・生徒の減少により、適

切な教育環境の維持が困難となった学

校では、再編により公民館の範囲を超

えた校区が増えた。地域自治組織を初

めとする地域活動や地域振興の取り組

みは校区と日常生活圏域が異なってお

り、学校に対しては子どもたちへ地域

行事への参加の呼びかけや、日程の設

定等に配慮するように指導している。

将来の担い手不足が叫ばれる中、行政

もしっかり支援していく。

学校再編により、校区が広域化し

ているが、地域において住民主体の

未来の担い手の育成について問う。        

学校再編により、地域に学校がな

く公民館のみの地域もある。計画的に

授業やさまざまな行事で地域の学習や

地域の方々と交流をしている。今後は、

各地域のつろうて子育て協議会をさら

に活性化させ、将来の地域の担い手の

育成を目指し、自治組織等と連携を図

りながら課題解決の活動を進め、地域

総出で子ど

もたちの育

成の機運を

さらに醸成

していく。

益田市総合戦略の中、計画、指針を住

民と一体で、何を重点としていくのか。

益田市総合戦略において4つの基

本目標を定め、ひとづくり協働構想の

中で人が育つまち益田の実現に向け産

業、未来、地域を担うひとづくりや、

萩・石見空港利用拡大、サイクリスト、

子育て、UⅠターン支援など、民間企

業、団体、地域住民の皆さまと連携や協

働のもと官民一体となった施策の推進

を図っている。人口減少、少子高齢化、

地域経済の停滞、厳しい財政見通しな

ど、課題は山積している中で行政単独

でなく、より一層、官民一体となった

市政運営を進めていく。

Q&A 一般質問

今年度で閉校する西南中学校

社会を明るくする運動パンフレット

益田市総合戦略の中何を重点としていくか

答 より一層官民一体となった市政運営を進める

寺井 良徳 議員

更生保護について問う

行政と民間が一体となった取り組みを進めていく

林 卓雄 議員

9 議会だより 平成 30 年 3 月号

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Q&A 一般質問

当市の人口は国立社会保障・人口

問題研究所の推計値では、平成42年に

は3万8千992人となっている。す

ぐそこに来ている人口3万人台の到

来を見据えた今後の財政運営のあり

方、また、次年度以降の進め方につい

て問う。

限られた財源のもと、将来に向け

て身の丈に合った財政運営が必要であ

る。次年度以降において、歳入歳出全

般にわたり、大胆な見直しや事務事業

のスクラップを徹底して行い、人口減

少問題の克服やひとづくりの推進に向

けた施策を重点的に取り組むとともに

徹底した行財政改革を進める。

問 医療・介護の2025年問題の対

応について問う。

団魂の世代が75才以上の後期高齢

者となる、2025年は、介護・医療

費などの社会保障費の急増と支えの不

足等の問題が想定され、持続可能な社

会保障制度のあり方が課題とされてい

る。高齢者が可能な限り住み慣れた地

域で自立した生活を送ることができる

ように、地域包括ケアシステムの構築

に向けて努力する。

平成28年度決算において、実質

公債費比率15・3%、将来負担比率

136・7%となっている。この数字

は総務省が集計された平成27年度デー

タでは、決して良い数字とは言えない。

人口減少が推測される中、実質公債費

比率10%以下、将来負担比率100%

以下に持って行く努力をすべきと考え

るがどうか。 

改善傾向ではあるものの全国的に

は良い数字ではないことを認識してい

る。総合振興計画の後期基本計画の平

成32年度目標数値である。実質公債費

比率12%、将来負担比率100%未満

達成に向けて努力する。

10月に地区振興センター長から市

長に申入書が提出された。その内容は、

地域自治組織に行政事務を委託する計

画は取り下げることと、地区振興セン

ターを廃止せず、現体制を維持するこ

とを要望するものであった。これに対

し、地域自治組織に対する理解を図る

ために、どのような説明、対応を行っ

てきたのか。

各地区振興センターに出向き、職

員との意見交換を行っている。現時点

では14地区にとどまっているが、今後

も継続して協議を行っていきたい。地

区振興センター長には市の方針を理解

し、建設的な議論・検討をお願いした

い。

すでに立ち上がっている地域自治

組織でさえ地区振興センターの廃止に

は反対している。このような状況でよ

いと考えているのか。

平成31年3月での地区振興セン

ター廃止というのは確定したものでは

ない。地区振興センター長とも内々に

協議している段階である。すでに設立

された地域自治組織の会長からも意見

をいただいた。このことは深く受け止

める必要があると思っている。ただ、

地区振興センターの廃止そのものは以

前から示したとおりである。時期につ

いては今後しっかりと検討したい。

来年度から国保の都道府県化が実

施される。保険税の引き上げを抑制す

るために、一般財源からの繰り入れを

検討するべきではないか。

国保加入者以外の方から理解を得

るのは困難と考えるので、法定外繰り

入れについては実施しない。

中部地区まちづくりラウンドテーブル

安達 美津子 議員

地区振興センター廃止は

      

性急過ぎるのではないか

平成31年3月廃止は確定したものではない

平成 30 年 3 月号 議会だより 10

今後の財政運営のあり方について問う

身の丈に合った財政運営が必要

寺戸 真二 議員

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美都・匹見総合支所の見直し案に

ついて、市民サービスの低下や災害時

の対応等、不安の声についてどう対応

するのか。

現段階で総合支所の廃止は考えて

いない。市民サービスはこれまでどお

り支所の職員が対応する。緊急時の対

応等については、細部を検討中である。

各支所長を廃止し、本庁の政策企

画局長が兼務するということだった

が、業務体制について問う。 

支所長である局長は、地域振興業

務は引き続き担当するが、それ以外の

従来の支所長業務は本庁担当部長が担

う。役割が分散されるので、局長が全

体をまとめ、政策を推進する。

地域協議会の中で、支所の政策に

本庁での事業予算が認められにくい面

があるという意見があったが見解を問

う。

各地域課題を解決する施策は、平

成30年度の予算編成で検討中である。

……………………………………………

第三セクター㈱ひきみの経営状況

が大変厳しい。今期、資金が枯渇する

状態である。市の対応を問う。

早目、早目の対応が必要であると

考える。対応を検討している。

㈱益田市総合サービスについて、

今年度末で旧㈱石見空港特産品セン

ター破綻による3億円の債務が返済完

了予定となった。設立目的が一つ達成

されるが、今後の方針について問う。

今後も行政サービスの補完団体と

しての役割を果たしていくことを期待

している。

この会社の社員給与は、平均年額

約260万円である。低賃金と言える

が市は対策すべきと答弁してきたがど

うか。

職員の処遇改善はこの会社の大き

な課題となっており、少しずつ取り組

んでいると認識している。一方、当市

からの委託料の引き上げを検討すると

ころには至っていない。

空港を柱とした10年間を見据えたま

ちづくりプランを打ち上げてはどうか。

提案を受け止めて、今後の施策の

組み立てを考えたい。

国と県の予算編成の方針について

問う。

国、県とも財政の健全化を念頭に置

き、予算編成がなされるものと考える。

当市の予算編成の考え方はどうか。

本年8月に事業査定を行い、。それ

に基づき、選択と集中により、重点施

策の推進と喫緊の課題に対応、そして、

行財政改革の着実な推進を図りたい。

現在の厳しい財政の状況について

は、市民に、明確に伝えるべきだと思

うがどうか。

あらゆる機会を捉えて、市民に伝

える努力を今後もしていきたい。

将来に向かう必要な投資の財源確

保のために、歳入の増加に向けた取り

組みについて問う。

国・県からの補助金等の動向を把

握し、さらに企業版ふるさと納税の積

極的活用、徴収金の収納率アップ、公

有資産の積極的売却や貸付等あらゆる

手段を講じたい。

今後も外部との関わりを持ちなが

ら、歳入増に向けた営業活動が必要で

あり、そのための旅費等の必要な予算

付けをきちんとして営業活動を後押し

してもらいたいがどうか。

情報収集や情報交換が必要であ

り、職員とともにトップとしての活動

を今後とも努めていきたい。

今後の持続可能な行政運営におい

て、行革の視点を的確に伝えることが

必要と思うがどうか。

縮小に向かう行革ではなく、行政、

財政運営のあり方を見直すことが大事

であり、民と官のあり方も変わってい

く。行政、市民両方の意識の転換が大

切である。

Q&A 一般質問

空港とグラントワを    活かしたまちづくり

大久保 五郎 議員

久城 恵治 議員

平成30年度予算について問う

美都、匹見総合支所機構改革について問う

答 予算要求の上限の設定は必要である

     

真に必要な事業の取捨選択をしていく

支所機能の強化を図る

 

予算と企画は本庁一括対応し、予算の枠を大きくする

11 議会だより 平成 30 年 3 月号

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平成29年10月4日国土交通省は、

萩・石見空港東京便2往復運航を、平

成30年3月から2年間延長すると発表

した。施政方針では、2往復運航の継

続は昨年の利用実績の伸び悩みもあり

厳しい見解であった。また、年度当初

の実績も全国でも最下位と思わしくな

かったが、県の本腰を入れての取り組

みや関係者の努力が実を結ぶ結果と

なった。再度チャンスを得られたこと

をどのように受け止めているか。

ひとえに、圏域住民や関係諸団体

が危機感を共有し、一体となり取り組

んだ結果だと感謝している。

県は島根県知事を会長とする萩・

石見空港東京線利用促進対策会議を発

足した。事務局として萩・石見空港利

用促進対策室を設置し、当市には3名

の職員が駐在することとなっている。

益田市長を会長とする萩・石見空港利

用拡大促進協議会との関係はどのよう

になるのか。

県の対策会議は企画立案や事業の

進捗管理を担い、利用拡大促進協議会

は利用促進事業を展開する。

萩・石見空港マラソンは10回目の

節目を迎えた。今後の開催について問

う。

さまざまな角度から検討する時期

に来ている。体制づくりについて現在

協議を重ねている。

更なる2往復運航継続に向け、恒

常的な搭乗率の確保策について問う。

役割分担を決め政策課題解決に向

けた取り組みを進めることで、持続可

能な利用促進を図り、基礎需要を創出

し、より一層連携を強化していく。

平成30年度からの益田市観光協会

の見直しについて、その経過と具体的

な見直し内容について問う。

平成28年10月、観光協会会長職の

変更の申し出があって以来、具体的に

進められており、今年度中に体制の見

直しおよび法人格の取得を行うこと

で、関係機関との調整が図られてきて

いるところである。体制見直しの概要

は、1点目は、観光協会と益田市の役

割について整理を行うこと。2点目は、

組織改編後の組織定着や観光協会を中

心とした観光推進体制の構築への対応

のため、事務局体制、特に人員の拡充

を図ること。3点目は、観光協会の人

事について、会長職は益田市長が担う

こと、また昨年10月以来不在であった

常務理事職については、引き続き商工

会議所専務理事が担うということにな

る。

今回の観光協会の体制見直しに合

わせて地域DMO候補法人としての

登録を視野に動く必要があると思うが

考えを問う。

具体的に益田市独自の地域DMO

の立ち上げということも含めて検討し

ていきたい。

7月に連携協力協定を結んだ学校

法人大正大学の地域構想研究所に所属

している清水教授は日本版DMOの第

一人者と聞いている。地域実習の受け

入れにとどまることなく、このDMO

についての連携をぜひ相談してみては

どうか。

DMOの推進について助言をいた

だく中で、今後どのように進めること

ができるのか検討していく。

DMO…観光地域づくりを行う舵取

り役となる法人

Q&A 一般質問

2往復運航の継続に向け

    

恒常的な搭乗率の確保策について問う

観光協会の体制見直しに合わせて

   

地域

DMO候補法人としての登録を

基礎需要の創出を図り

     

より一層連携を強化していく

地域DMOの立ち上げも含めて検討していきたい

萩・石見空港東京便

体制が見直される観光協会

三浦 智 議員

河野 利文 議員

平成 30 年 3 月号 議会だより 12

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農地中間管理機構での受け入れが

難しい地域があるが、集積困難な場所

への対応はどのように考えるか。

農業委員会に関する法律改正が行

われ、農業委員16名に新たに農地利用

最適化推進委員24名が各地区に配置さ

れた。新体制のもと、農地中間管理機構

や関係機関が一体となって個別の案件

についてきめ細かく対応を図りたい。

農地等権利移動制限特例区域による

緩和の現状と今後、周知について問う。

制度について、数件問い合わせが

あり、1件の権利移動があった。当該

制度は、空き家に附属した農地の活用

に利用されていることから、耕作放棄

地の発生防止につながっている。周知

については、まだ十分でないことから、

人口拡大課等との連携や、行政書士を

介しての申請も多いため、連携を取り

ながら進めていきたい。

国営総合農地開発事業における現

在の農地の活用状況を問う。

土地の活用は農地中間管理事業を

通じて、中核的な農家への集約化も進

んでいる。また、経営規模拡大はハウ

スの増設などの施設整備が図られ、新

規就農では、畜産、ブドウで就農を始

めている。

旧クラインガルテン予定地は農業

用施設用地となっているが、維持管理

状況とその活用について問う。

現在、売却に向け最低価格2千

610万円で公募を行っている。維持

管理については3年前に除草作業を

行ったが繁茂している状況であり、農

地や営農者に影響が及ぶ恐れがある場

合の対応も図っていく考えである。活

用方策は、今年度1件の相談を受けた

が、具体的な活用に至っていない。

農福連携、観光利用などでの活用

方法もあるが、当市が進める大学連携

で研究の拠点としての考えは。

現時点では、研究の拠点として活

用していな

いが、今後

検討してい

きたいと考

える。

Q&A 一般質問

小・中学校の再編計画の策定状況

について問う。

再編計画は来年度の7月までの計

画であり、今準備を進めている。

地域自治組織に係わる市の考え方

について、センター長との個別協議が

6地区でできていないが、いつ頃まで

に行う予定か。

基本的には早急にということであ

るが1月に入るかもしれない。

地域マネージャーの人件費500

万円について、ある程度柔軟な考え方

はないのか。

あくまでも地域自治組織を運営す

る人として、地域マネージャーの配置

に向けての500万円である。

街路灯設置事業について、6月を

過ぎた時点で予算がなくなったため、

今年は受け付けないことになったが、

なぜこのようなうことになったのか。

年度当初から想定以上の補助金の

申請があったものと捉えている。

補正予算での対応はできなかった

のか。

申請自体を受け付けておらず、十

分な把握ができなかったため対応して

いない。

ひとまろビジョンの加入が市街地

では非常に低いが、市としてはどのよ

うな対策をしているのか。

答 ケーブルテレビについての事業は

民間事業者の取り組みであり、市とし

て加入促進はしていない。情報通信基

盤事業として告知端末の整備に取り組

むことで、民間事業者と協力している。

ふるさと寄附、財源としての活用

方針と現在の基金残高について問う。

現在のところ具体的な事業ではな

く、寄附者に7つの事業から選択して

もらい、寄附していただいた方の思い

に配慮しながら、活用する事業を具体

的に決定している。基金の残高は平成

29年3月末で1億2千128万円と

なっている。

平成29年度事業の進捗状況は

答 おおむね順調な取り組みと認識

耕作放棄地の拡大対応は急務と考えるが

大賀 満成 議員

農地の状況把握を適正に行い

    

再生利用に向けた対策に引き続き取り組む

さまざまな情報が流れる告知端末機

対策が急がれる旧クラインガルテン予定地

野村 良二 議員

13 議会だより 平成 30 年 3 月号

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当市には築30年経過した施設が

228もあり、大規模改修時期を迎え

ている。地域性などを考慮し、優先順

位をつけ個別施設計画の策定に取り掛

からなくてはならない。早期の実施計

画と財政縮減の観点から総量の適正化

に向けての住民への情報提供と協働と

協調への対応を問う。

現存施設全てを維持することは不

可能である。長期的な視点を持って、公

共施設の最適な配置実現のため、長寿

命化の推進、総量の適正化、民間活力

導入の基本方針に沿って策定し、危険

性が高い施設、老朽化が顕著で利用見

込みのない施設など優先的に廃止、撤

去を行う。基本的な情報収集と情報の

公開を進め、市民の皆さまのご意見を

聞きながら丁寧に対応していきたい。

平成29年度取り組みを継承しつ

つ、予防保全維持管理計画の早期着手

は経費抑制と将来への歳出削減につな

がる効果・結果が期待できると思う。

平成30年度予算編成に向けての取り組

みを問う。

今後40年間の年平均で16億9千万

円の財源が不足し、現状の施設規模を

維持し続けることは大変厳しい状況で

ある。予防保全型の維持管理に向けた

取り組みについては、専用のシステム

等の導入も有効である。財政状況も十

分勘案し対応していく。

問 管理水準の見直しや技術手法な

ど、専門技術者が必要となり現状の職

員配置では無理がある。職員体制につ

いて問う。

今後適切な業務分担や、人員配置

の検討をしていく必要があると認識し

ている。

公共施設等管理計画について問う

危険性・老朽化が顕著な施設の廃止・撤去

Q&A 一般質問

近年の豪雨は、局地的で、瞬時に大

洪水につながる驚異的な事例が次々と

起こっている。平成29年7月5日、6

日に九州北部豪雨災害が発生した。最

大時間雨量が福岡県朝倉市で129・

5ミリで、当市の昭和58年豪雨災害で

も最大91ミリだった。国においては頻

発する災害に対して、それを軽減する

減災という概念を導入した。どのよう

な対処方法を考えているか問う。

益田市地域防災計画は、住民の生

命・身体および財産の安全を図るため、

災害の防止および被害の軽減、災害復

旧のための諸施策に関する基本的事項

を定め、防災活動の効果的な実施を図

るものである。

 局地的豪雨等の教訓を踏まえ、災害

の発生を完全に防ぐことは不可能であ

ることから、災害時の被害を最小化す

る「減災」の考え方を防災の基本方針

とし、たとえ被災しても人命が失われ

ないことを最重要視するとともに、経

済的被害ができるだけ少なくなるよう

さまざまな対策を組み合わせ、災害に

備えなければならないと考えている。

 具体的な対処方法として、地域の実

情をよく知る自主防災組織の設立支援

や活動支援を行い、組織率等の向上を

図り、当市の防災力を高めていきた

い。また、自主防災組織等で構成する

NPO法人防災支援センター等と連携

して、自治会、小学校への防災教育に

も取り組みたい。総合的な防災訓練以

外に、現在も各地域において自治会や

自主防災組織等によって、防災訓練が

積極的に実施されており、こうした取

り組みに対してできる限り支援を行い

たい。

 防災の大きな

柱というのは、

「減災」という考

え方になるので

はないかと思っ

ており、今後も

さまざまな防災

の取り組みを進

めていきたい。

中島 賢治 議員

旧飯浦小学校立ち入り禁止ロープのみの状況

災害に力を発揮する益田消防署

益田市地域防災計画における

        「減災」の取り組みは

たとえ被災しても

    

人命が失われないことを最重要視

松原 義生 議員

平成 30 年 3 月号 議会だより 14

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児童福祉法等の一部改正により、

子育て世代包括支援センターや子ども

家庭総合支援拠点の設置等が求められ

ている。この際、児童福祉や母子保健、

さらには教育機関の体制整備をしては

どうか。受益者サイドに立って、この

窓口に行けば何でも相談でき、サービ

スが受けられるといった体制を望むが

どうか。

子育てについては、児童福祉や母

子保健、また教育委員会に係る教育の

窓口等、受益者サイドに立った体制整

備が大切と思っている。窓口をワンス

トップ化するということは利便性の高

いサービスを効果的、効率的に提供で

きるものと認識している。特に幼い子

どもを持つ親にとって負担を軽減する

ということも大切である。気軽にサー

ビスを受けやすい、利便性に配慮した

窓口体制の整備が必要である。当市に

おいては庁舎が分散しており物理的な

問題はあるが、組織や機能等を工夫し

ながら利便性

の高い窓口の

設置に努めて

いきたい。

国民健康

保険の県統合

に関して、納

付金がまだ示

されていない

ということだが、一般会計から国保会

計に資金を投入することに私は反対す

る。繰り入れをやむなしと認めるので

あれば、国も市町村に対して交付税措

置するなど応援することが当然だ。健

康保険に加入している人にとっては国

保に対して支援金を拠出しており、そ

の上に市税から国保にお金を入れるの

では、二重三重の負担になる。一般会

計からの繰り入れについてどう考える

か。

まだ納付金が示されていないので

仮定の話になるが、もし納付金が今の

保険料率で賄えない場合であっても、

国民健康保険の会計は基本的にはそこ

でやりくりすべきものであり、一般会

計からの赤字補てんのための法定外繰

り入れについては、一般市民の方から

の理解を得ることは難しいので、実施

することは考えていない。

国保会計への一般会計からの繰り入れ金について

答 一般市民の理解が得られず実施は考えていない

Q&A 一般質問

子育て支援センター

和田 昌展 議員

みなさんからの請願・陳情審議結果

12月定例会受理分請願番号 件     名 提 出 者 審議結果

18

ライドシェアの導入に反対し、安心・安全のタクシーを求める意見書の提出について 古川 忠光

不採択ライドシェアの導入については、タクシー業界をはじめとする地域公共交通の弱体化や、利用者の安心・安全についてなどの懸念材料もある。一方、中山間地域での交通手段の確保、いわゆる交通弱者、買い物弱者対策等の観点もあり、本委員会では慎重に対応する必要から前定例会で継続審査とし審査を重ねたが、さらに今後の国の対応を見極める必要があることから、現段階での意見書提出は時期尚早であると全会一致で判断した。よって、本件については、不採択と決した。

19

安心して介護保険を受けることができる制度の拡充を求める意見書の提出について

新日本婦人の会益田支部支部長 篠原 寛子

不採択介護従事者の処遇改善等は必要であると認識し、利用者の負担増やサービス削減も望むところではない。しかし、高齢者福祉社会を支える中で、財政面で次代を担う若者が負担することを考えると一定の制度の見直しは必要である。よって、本件については、不採択と決した。

陳情番号 件     名 提 出 者 審議結果

1 私立幼稚園の助成について 益田市私立幼稚園連合会会長 西迫 月恵 外1名 採択

15 議会だより 平成 30 年 3 月号

Page 16: 2018年 平成30年3月 第125号 - Masuda1 議会だより 平成30年3月号 2018年 平成30年3月 第125号 広報から「市議会だより」を抜き取ると読みやすくなります。

平成 30 年 3 月号 議会だより 16

 

平成29年度の12月議会だよりの編集を終え

て、暦は年が明けて、平成30年に書き換わりま

した。

 

市民の皆さまは、どのような目標を念頭にお

かれての年明けとなりましたでしょうか。ご自

身の生活のこと、ご家族の幸せのこと、また益

田市の未来のこと、百人百様の想いを抱かれて

おられることと存じます。

 

さて、益田市議会においては、これから年度

末に向けて、新年度予算審査を行う3月議会

へと準備を進めているところです。現在の益田

市が抱える政策課題を再確認し、予断なく精査

を行いながら慎重に審議していかねばなりませ

ん。

 

益田市議会は、皆さまの一つ一つの想いを尊

重し汲みとりながら政策に反映していくという

責務を、全身全霊で果たしていくことを申し上

げて編集後記とさせていただきます。

高橋 

伴典

編 

集 

後 

◆◆編集委員◆◆

委員長…

安達

美津子

副委員長…

高橋 伴

委  

員…

寺戸 真

委  

員…

大賀 満

委  

員…

和田 昌

委  

員…

梅谷 憲

議会へのタブレット導入へ、視察調査を実施 議会運営委員会では、タブレットを議会に導入したいという議長の諮問を受け、導入に向け議論を開始しました。その第一歩として、現在、島根県内で既にタブレットを議会に導入している、出雲市議会への視察を平成 30 年1月 23 日に実施しました。 出雲市議会では平成 25 年から導入に向け調査研究を開始し、タブレット研修や逗子市議会の視察、3 回の実証実験を経て、タブレットを導入しています。タブレット導入の目的は「議員の利便性の向上と、それによる審議の深化!」です。利便性の向上については、1定例会当たりの議会資料(鞄1個分 5㎏)がタブレット

(1㎏未満)に収まり、持ち運びが容易である。「クラウド文書共有システム」により大量の議会資料を保存することが可能である。また、インターネットの活用により、審議の深化などの効果が出ています。  一方、全議員が使用しているわけではなく、紙資料についても要望に応じて提出しており、完全なペーパーレスではありません。また、導入に約 100 万円、維持管理費に約 300 万円必要であり、経費削減については限定的です。 利便性や審議の深化は必要ですが、住民理解を得るためには、経費削減につなげる為の工夫が重要です。今後より一層の調査研究を続けていく必要性を感じました。

★次回定例会の予定は  2月26日㈪~3月23日㈮です

なお、正式決定は2月下旬の議会運営委員会で行います。

議会事務局(☎31-0490)までお問い合わせください。

昨年 12 月 5 日西益田小学校 6年生27名が主権者教育支援事業の一環で一般質問の傍聴にお越しくださいました。ありがとうございました。