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シリーズ名称2018 鈴鹿クラブマンレースFinal Round ●主催 オートスポーツクラブアツタ AASC)・鈴鹿モータースポーツクラブ SMSC●協力 ARC ARCN KRHC OCCK チーム●後援 国土交通省(F4クラス●競技 JAF公認・準国内格式 公認番号2018-2006 ●会場 鈴鹿サーキット 国際レーシングコース フルコース 5.807km●開催レース 総参加台数/188RS ネオヒストリック CS2/18FFチャレンジ/16クラブマンスポーツ/23フォーミュラEnjoy/22F4 西日本シリーズ7/15台  スーパーFJ /25FIT 1.5 Challenge Cup/19N-ONE OWNERS CUP FINAL/50台   ●開催日 20181124日(土)・ 25日(日) ●天候 (決勝日/25日) ●路面 ドライ (決勝日/25日) ■開催概要 2018 鈴鹿クラブマンレース Final Round 開催報告書

2018 鈴鹿クラブマンレース Final Round 開催報告書ƒャレンジClass ポールポジションからスタートした松下裕一がホール ショットをゲット。その後方で3番グリッドスタートの林大

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●シリーズ名称 : 2018 鈴鹿クラブマンレースFinal Round●主催 : オートスポーツクラブアツタ(AASC)・鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)●協力 : ARC・ARCN・KRHC・OCCK・チーム淀●後援 : 国土交通省(F4クラス)●競技 : JAF公認・準国内格式 公認番号2018-2006●会場 : 鈴鹿サーキット 国際レーシングコース フルコース(5.807km)●開催レース : 総参加台数/188台 RS・ネオヒストリック・CS2/18台 FFチャレンジ/16台 クラブマンスポーツ/23台 フォーミュラEnjoy/22台 F4 西日本シリーズ第7戦/15台  スーパーFJ /25台 FIT 1.5 Challenge Cup/19台 N-ONE OWNER’S CUP FINAL/50台  ●開催日 : 2018年11月24日(土)・25日(日)●天候 : 晴れ(決勝日/25日)●路面 : ドライ(決勝日/25日)

■開催概要

2018 鈴鹿クラブマンレース Final Round開催報告書

2月18日(日)に東コース大会が行われ、2018年シーズンが幕開けした鈴鹿クラブマンレース。それを含めて6戦が開催され、今回の7戦目が今シーズンの最終戦となった。今回はいよいよ全てのカテゴリーのシリーズチャンピオンが決まる一年の中でももっとも大切な1戦。11月24日(土)に公式予選とN-ONE OWNER’S CUPクラスの決勝レースが行われ、翌25日(日)にはN-ONE OWNER’S CUPクラス以外の全クラスの決勝レースが行われる2DAYS大会として行われた。

25日(日)の決勝レースは午前中に4クラス、午後に3クラスが行われた。最初のレースであるRS/ネオヒストリック/CS2 の3クラス混走の決勝では路面温度が低い時間からスタート。公式予選でCS2クラスのコースレコードを更新した小山美姫がレースでもコンスタントに2分13秒台をマークしながら圧倒的な速さを披露し、初めて参戦したCS2クラスで見事優勝を飾った。

また、FFチャレンジクラスとクラブマンスポーツクラスでは早々にポイントリーダーがスピンするという展開となり、FFチャレンジクラスでは松下裕一が逆転でチャンピオンに。クラブマンスポーツクラスではポイントリーダーの米田弘幸がスピンしてレースを終えたが、ランキング2位の八木智が9位に終わり、米田のチャンピオンが決定した。今回はJAF地方選手権F4西日本シリーズ第7戦も併催された。F4クラスに参戦した三宅淳詞と八巻渉はスーパーFJクラスにもエントリー。三宅がスーパーFJクラスのチャンピオンに輝いた。

今回はSUPER GTで活躍中の加藤寛規選手がDriving Adviserとして参加。現役プロドライバーである一方、チーム監督として全日本F3選手権に参戦するなど、ドライバーとチーム両方の考えが理解できる加藤選手より運営に関するアドバイスも寄せられた。

1968年に開催されたシルバーカップ・シリーズに源流を持ち、鈴鹿サーキットでの4輪レースとしてちょうど50年の歴史を持つ鈴鹿クラブマンレースを最後に2018年シーズンの4輪レースが全て無事に終了した。

最終戦にふさわしい激しいバトルの連続の末、全カテゴリーでシリーズチャンピオンが決定!

RS/ネオヒストリック/CS2 Classのスターティンググリッド

■RS/ネオヒストリック/CS2 Classポールポジションスタートの阿部博行が頭ひとつ抜け出

して1コーナーへ。それに2番グリッドスタートの米谷浩、4番グリッドスタートの大城一、3番グリッドスタートの板津一平、5番グリッドスタートの近田直人、8番グリッドスタートの大文字賢浩と続いてオープニングラップを終了する。米谷は阿部の背後に接近すると猛烈に阿部をプッシュ。4周目の1コーナー進入で米谷が阿部のインに並び掛けるがパスするには至らない。同じく4周目の1コーナーで6番グリッドスタートの小山美姫が大文字をパスする。4周目になると阿部が米谷を引き離すことに成功。そのまま阿部がポールtoウィンを飾ると同時にRSクラスで初優勝を果たした。RSのチャンピオンは4位チェッカーの板津。ネオヒストリックでは総合15位の安橋徹が、CS2では総合9位の大文字がそれぞれチャンピオンに輝いた。

■RS Class

■CS2 Class

2018 鈴鹿クラブマンレース Final Roundレースレポート(1)

■ネオヒストリック Class

2018 鈴鹿クラブマンレース Final Roundレースレポート(2)

■フォーミュラEnjoy(FE2) Class

■フォーミュラEnjoy(FE1) Class

■フォーミュラEnjoy ClassFE1とFE2の混走でレースが争われてきたこのカテゴ

リーも2018年シーズンの最終戦を迎えた。FE2では堀田誠が2周目、3周目とファステストラップを更新しながら後続を引き離してポールtoウィンを決め、全戦優勝という偉業を成し遂げた。FE1では大崎がレース序盤から磐石な体制を築いてトップチェッカー。大崎が5勝目を飾った。

【FE1】ランキング2位の小俣弘之がオープニングラップのスプーンカーブでスピン。大崎達也、富永明、深谷佳彦のオーダーでオープニングラップを帰ってくる。その3台は単独トップ、単独2位、単独3位に。後方で大川文誠、多屋貞一、小俣、小西英樹の4台がテールtoノーズの状態で6位の座を争う。終盤にペースを上げたKitai Takeshiが深谷をパス。大崎、富永、Kitaiのオーダーでレースを終えた。

【FE2】ポールポジションスタートの堀田誠が良いクラッチミー

トを披露すると、オープニングラップから早くもレースをリード。それに永井秀和、後藤稔と続く。後藤が2周目に永井をパス。後藤と永井はテールtoノーズのバトルを展開する。しかし後藤は7周目のヘアピン立ち上がりでスピン。堀田が一度もトップの座を明け渡すことなくポールtoウィン。2位は永井。上松陽光が3位入賞を果たした。

■スーパーFJ Class

■スーパーFJ Classポールポジションスタートの三宅淳詞がホールショット

を奪う。それに続くのは2番グリッドスタートの澤龍之介と3番グリッドスタートの荒川麟。オープニングラップのシケインで澤が三宅をパスするが、すぐに三宅がトップに。三宅、澤、荒川、4番グリッドスタートの徳升広平の4台がトップグループを形成し、スリーワイド状態で3周目の1コーナーへと飛び込んで行く。ダンロップコーナーでコースアウトしたマシンがあったことにより、セーフティカーがコースイン。リスタート後は澤、荒川、三宅、徳升のオーダーのまま1コーナーへ。ヘアピンの進入で荒川がトップに立つが、澤がトップに。8周目の130R進入で荒川がアウトから澤をパス。9周目の1コーナー進入では三宅が澤と荒川のテールを捕らえる。荒川と澤が接触してクラッシュ。三宅が4連勝を飾り、チャンピオンを決めた。

■クラブマンスポーツClass2番グリッドスタートの鍋家武が良いクラッチミートを披

露するが、ホールショットを奪ったのはポールポジションスタートの西村和真。それに鍋家、3番グリッドスタートの八木智と続く。オープニングラップのデグナーカーブ立ち上がりでポイントリーダーの米田弘幸を含めた2台がスピン。セーフティカーがコースに入る。リスタート後は西村、鍋家、八木のオーダーで1コーナーへ。鍋家が西村の背後に接近するが、5周目になると西村が鍋家を引き離すことに成功。八木、いむらせいじも単独3位、単独4位となる。伊藤直登、Kitai Takeshiらが5位グループを形成。そこに最後尾スタートの中里紀夫が加わる。いむらが7周目に八木をパス。八木は伊藤と中里らの先行も許す。結局、西村がこのカテゴリーで初優勝。それに鍋家、いむらと続いた。米田がチャンピオンに輝くこととなった。

■クラブマンスポーツClass

2018 鈴鹿クラブマンレース Final Roundレースレポート(3)

■FIT 1.5 Challenge Cup Class

■FFチャレンジ Class

■FIT 1.5 Challenge Cup Class3回連続ポールポジションを獲得することとなった西田

拓矢のイン側からスタートした2番グリッドスタートの伊藤裕士がホールショットをゲット。その2台はオープニングラップからバトルを展開する。伊藤と西田、3番グリッドスタートの寺西玲央と5番グリッドスタートのヒロボンはそれぞれテールtoノーズの状態で2周目に突入。2周目のシケイン進入でヒロボンが寺西をパスするが、寺西はヒロボンのテールに喰らい付く。その間も伊藤と西田のトップグループはヒロボン以降を引き離し続ける。伊藤が西田を若干引き離すことに成功。3位グループからヒロボン、寺西、久保田英夫、蜂須賀清明、上岡教利が抜け出す。7周目のS時コーナーで久保田と蜂須賀が接触してコースアウト。ランキング2位の伊藤がトップチェッカーを受けたが、3位のヒロボンが2年連続でチャンピオンに輝いた。

■FFチャレンジClassポールポジションからスタートした松下裕一がホール

ショットをゲット。その後方で3番グリッドスタートの林大輔、2番グリッドスタートの伊藤昌弥らがバトルを展開する。ポイントリーダーの伊藤がシケインでスピン。松下はオープニングラップ終了時点で林以降に2秒265のアドバンテージを築くことに成功する。それに林、6番グリッドスタートの貴島康博と続く。松下は2周目終了時点で3秒693、3周目終了時点で5秒834と、周回ごとに2位以降との差を広げ続ける。林と貴島はテールtoノーズのバトルを展開。貴島は林の背後で何度もマシンを左右に振るが、逆にファイナルラップで関直之の先行を許す。関と貴島がデグナーカーブで接触。これにより、鶴口裕太が3位となる。結局、スタート直後から独走態勢を築いた松下がポールtoウィン。松下が逆転でチャンピオンに輝いた。

■F4 Classポールポジションスタートの太田格之進がホールショッ

トをゲット。3番グリッドスタートの三宅淳詞が1コーナーと2コーナーでアウトから太田に並びかけるが、パスするには至らない。太田、三宅、2番グリッドスタートの岩佐歩夢のオーダーでオープニングラップを終了。その段階での太田と三宅との差はコンマ688。2周目終了時点ではその差はコンマ955、3週目終了時点では1秒599と少しずつ広がっていく。太田は4周目にファステストラップである2分3秒972をマーク。さらに5周目には2分3秒966を記録し、単独トップの座を磐石なものにしていく。三宅、岩佐も単独2位、単独3位に。結局、太田が三宅以降に3秒498ものアドバンテージを築いてトップチェッカーを受け、4勝目。総合4位の八巻渉がHパターンクラスを制することとなった。久保宣夫がチャンピオンに輝いた。

■F4 Class 総合

■F4 Class Hパターンクラス

Voiceof Pick upDriver

この日、キラリと光ったドライバーに一問一答

Q: 今シーズンは第5戦からの参戦。その第5戦、第6戦と優勝し、今回の最終戦でも良いレースを披露しました。

「シリーズを追いかけているわけではないので一戦一戦楽しく走っています。今回も精一杯走った結果です」

Q: ポイントリーダーの伊藤昌弥選手がオープニングラップのシケインでスピンしました。その時点で松下選手のチャンピオンが濃厚になりましたね。

「実は全然知らなかったのです。15年ぐらいFFチャレンジを戦ってきたので、『鈴鹿っていいコースだなぁ』と感動しながら走りました。戻ってきたらみんなが『おめでとう!』と言うので、その時点でチャンピオンになれたことを知りました」

Q: 参戦した3戦で全勝優勝してのシリーズチャンピオンです。来年の参戦計画はありますか。 「まだなにも考えていません。レースは楽しいスポーツです。感動もあります。その魅力をみんなに知ってもらえるように活動したいと思っています。FIT 1.5 Challenge Cupなど、FFチャレンジ以外にも楽しそうなカテゴリーがありますから、もしかすると何戦か参戦するかもしれません(笑)」

この日、キラリと光ったドライバー&チームに一問一答「Voice of Pick up Driver&Team」。

FFチャレンジClassで優勝した

松下 裕一 選手(RSファクター&クルーWM・ATS)

2018 鈴鹿クラブマンレース Final Round「Voice of Pick up Driver&Team」

SUPER GTで活躍中の加藤寛規選手がDriving Adviserとして参加!!今シーズンから、鈴鹿クラブマンレースにもDriving Adviserが導入された。Driving Adviserの役割は、ドライバー目線の考え方を持って、競技役員と参加者のパイプ役となること。ドライバーの気持ちをより理解した上で大会運営を行うことができるため、主催者・参加者双方にとってメリットがある。

そのDriving Adviserとして、今回最終戦においてSUPER GT等で活躍中の加藤寛規選手が招聘された。現役プロドライバーである一方で、チーム監督として全日本F3選手権に参戦するなどドライバー・チーム両方の立場が分かる加藤選手は、このDriving Adviserにうってつけの存在だろう。実際に、競技役員・参加者双方から加藤選手には好意的な意見が寄せられていたようだ。

このDriving Adviserは、今後も継続して導入される予定だ。鈴鹿クラブマンレースでも、参加ドライバーが安心して競技に集中できる環境の整えは常に行われ、質の向上を目指して改善が続けられている。

今回、Driving Adviserとして加藤寛規選手を招聘

2018鈴鹿クラブマンレースFinal Round 参戦ドライバーのグリッド集合写真を公開恒例となった決勝前の集合写真

(鈴鹿クラブマンレースWEBページからダウンロード可能です。 https://www.suzukacircuit.jp/clubman_s/ )

■RS/ネオヒストリック/CS2 Class

■フォーミュラEnjoy Class

■スーパーFJ Class

■クラブマンスポーツClass

■FIT 1.5 Challenge Cup Class

■FFチャレンジ Class

■F4 Class