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1 第1回新上五島町行財政改革推進委員会議事録 日時 平成27年3月16日(月) 13:30~16:20 場所 新上五島町役場 3階F会議室 1.出席者 ○新上五島町行財政改革推進委員 出口会長、井立田委員、大坪委員、小川委員、近藤委員、笹冨委員、柴田委員、田島委員、 道津委員、永田委員、西村委員 ○町 町長、副町長、行財政改革担当理事、総務課長、財政課長、総務課行政班・職員班、財政 課財政班 2.次第 (1)委嘱 (2)町長挨拶 (3)新上五島町行財政改革推進条例の説明 (4)委員自己紹介 (5)会長選出 (6)諮問 (7)議事 (ア)会議の公開について (イ)新上五島町第2次行財政改革大綱及び実施計画について (ウ)新上五島町の財政の現状について (エ)委員会の進め方とスケジュールについて (オ)意見交換 (カ)次回の開催日について 3.主な内容 ~町長挨拶~ 【町長】 皆様こんにちは。町長の江上でございます。一言ご挨拶を申し上げます。 本日は、年度末のお忙しいところにもかかわらずご出席いただき誠にありがとうございます。 皆様方には、日頃から本町町政の円滑な推進に温かいご理解と格別のご支援をいただきます とともに、行財政改革推進委員会委員へのご就任をご快諾賜り、厚く御礼を申し上げます。 とりわけ、出口委員におかれましては、長崎県出納長をご勇退後も数々の要職を歴任され、 ご繁忙中にもかかわらず小川副町長からの要請をご承引いただき唯一町外からの委員として、 長崎からご出席をいただくなど、崇高な愛郷心に深く敬意を表し感謝を申し上げる次第でござ います。

平成22年度 第1回 新上五島町行財政改革推進委員会k101ow01.town.shinkamigoto.nagasaki.jp/gkhp/pdf/text1/第3次/第1回/3giziroku1.pdf2 顧↯↮↉↘ဒ↟⅛࠰≕≚࠱≜ஊ↞合併ࢹ⅛危機ႏ↚ᝡ状況↨↞対ࣗ⇂迫↹↼↻中↗⅛

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第1回新上五島町行財政改革推進委員会議事録

日時 平成27年3月16日(月) 13:30~16:20

場所 新上五島町役場 3階F会議室

1. 出席者

○新上五島町行財政改革推進委員

出口会長、井立田委員、大坪委員、小川委員、近藤委員、笹冨委員、柴田委員、田島委員、

道津委員、永田委員、西村委員

○町

町長、副町長、行財政改革担当理事、総務課長、財政課長、総務課行政班・職員班、財政

課財政班

2. 次第

(1)委嘱

(2)町長挨拶

(3)新上五島町行財政改革推進条例の説明

(4)委員自己紹介

(5)会長選出

(6)諮問

(7)議事

(ア) 会議の公開について

(イ)新上五島町第2次行財政改革大綱及び実施計画について

(ウ)新上五島町の財政の現状について

(エ)委員会の進め方とスケジュールについて

(オ)意見交換

(カ)次回の開催日について

3. 主な内容

~町長挨拶~

【町長】

皆様こんにちは。町長の江上でございます。一言ご挨拶を申し上げます。

本日は、年度末のお忙しいところにもかかわらずご出席いただき誠にありがとうございます。

皆様方には、日頃から本町町政の円滑な推進に温かいご理解と格別のご支援をいただきます

とともに、行財政改革推進委員会委員へのご就任をご快諾賜り、厚く御礼を申し上げます。

とりわけ、出口委員におかれましては、長崎県出納長をご勇退後も数々の要職を歴任され、

ご繁忙中にもかかわらず小川副町長からの要請をご承引いただき唯一町外からの委員として、

長崎からご出席をいただくなど、崇高な愛郷心に深く敬意を表し感謝を申し上げる次第でござ

います。

2

顧みますと本町は、平成16年8月の合併後、危機的な財政状況への対応を迫られる中で、

職員数や給不の削減などを行う一方で、住民の皆様にも水道料金の統一化の前倒し実施や、公

共料金の見直しなどのご協力をいただき、新たな視点に立った行財政運営を展開するべくこれ

まで二度に亖り行財政改革大綱を策定し、様々な改革に取り組んでいるつもりであります。

合併から10年が経遍し、住民皆様のご理解と職員の努力により、合併直後の財政危機は避

けることが出来ましたが、新年度から始まる普通交付税の一本算定に向けた段階的削減などに

より、また新たな財政丌安を抱えている状況にあります。委員の皆様にはこれまで第1次、第

2次の策定にご協力くださった方もおられ、深く感謝を申し上げますとともに、これまで行っ

てこられた数々の議論や貴重なご提言等も踏まえながら、さらなるご意見を賜りますれば、本

当にありがたく存じます。また、今回初めてご就任をいただきました委員の皆様には、町の状

況やこれまでの取り組みについて、ご理解を深めていただき、新たな視点からご意見をいただ

けるものとご期待を申し上げます。なお、丌明な点がございましたら、遠慮無くご質問をして

いただきますようお願いを申し上げます。

さて、国では、人口減尐に歯止めをかけ、東京への一局集中を是正するため、出産や育児を

しやすい環境づくりや地方の雇用創出を基本理念に掲げた「まち・ひと・しごと創生法」が昨

年成立し、国、地方を挙げて人口減尐克服等の対策を検討しているところであります。将来推

計人口によりますと、本町の人口は、減尐率は九州ブロックでワースト1位となっており、こ

のまま何の対策も講じないと、自治体が消滅しかねないと警鐘を鳴らされております。このた

め、人口減尐対策を最優先課題としまして昨年12月に、総合政策課内に人口減尐対策本部を

設置し、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定に向けてプロジェクト会議を設けて、議

論や検討を行っているところでございます。これから町民をはじめ、産業界、それから行政、

そして金融機関、教育機関、労働団体、マスコミ等の各界各層からの委員をお願いして、総合

戦略を策定する委員会を開催する準備を進めているところでもあります。

行財政改革といいますと、コスト削減や効率性の追求が主な論点になるかと思いますが、先

ほど申し上げました、地方創生のための対策に全力を傾けつつ、行政経費のムダを無くし、節

約しながら合わせて地域が元気が出るような取り組みを考えていかないとならないと考えて

いるところであります。

これから皆様からいただくご意見は本町の行政に関わる者にとりまして厳しいものになる

もののあるかと存じますが、これを真摯に受け止めて、これからの町政に反映させてまいる所

存でありますので、どうか忌憚のないご意見を賜りますよう重ねてお願い申し上げまして、ご

挨拶にかえさせていただきます。これからどうぞよろしくお願いをいたします。

【事務局】

それでは次第に基づき委員会を進めさせていただきます。まずは、資料のご確認をさせてい

ただきます。資料については、資料1から資料7までを準備いたしております。なお、資料1

は次第の一番最後のページにつけております。丌足等ございませんでしょうか。

では次に、新上五島町行財政改革推進委員会の根拠となる新上五島町行財政改革推進条例に

ついて簡単にご説明いたします。資料1をご覧ください。

3

(条例の説明)

~委員自己紹介~

【事務局】

続きまして、お手元の資料の中に委員の名簿を配布いたしておりますが、本日ご出席いただ

いた委員の皆様に、恐れ入りますが自己紹介をお願いいたします。

【委員】

・微力ながら精一杯努めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

・今日はかなり緊張しております。どうぞよろしくお願いします。

・今、「五島のうみしお」ということで製塩業に携わっております。1962 年に産まれまして、

生まれは熊本県の八代です。この間引退しましたホークスの秋山監督が高校時代の同級生

です。私はIターンで、もともと民間企業に5年勤めて、その後に熊本県庁に10年勤め

ました。2000 年の3月にこちらにIターンできまして、田舎暮らしをしたいということ

で、家族で5人で暮らしております。移り住みまして、今年で15年目になります。行政

組織とかというものとは完全に縁が切れているんですけれども、昨年地元で勉強会を立ち

上げて、それぞれ仕事の能力アップということで、集まってそれぞれが講師をしながら勉

強会をしておりまして、組織であるとかマネジメントであるとか学んでおりまして、そう

いった中、たまたま公募を知りまして、この会議に出席させていただいて、この中でもう

一度学ばさせていただいて、結果として町の方に何らかのお手伝いができればという思い

で応募させていただきました。どうぞよろしくお願いします。

・昨年の4月にこちらの方にまいりましたけれども、35年間を福岡の九州経済産業局とい

うところに勤めておりました。こちらにきて1年弱でございますけれども、微力でありま

すが町の発展のためにお役に立てればと思います。どうぞよろしくお願いします。

・私はこの役職をみますと長崎県建設業協会五島支部長ということですが、合併前は五島支

部も80社くらいいた会社が倒産、廃業して、今、会員は45社となっておりますが、か

なりこの10年間で二代目、三代目と若い世代が頑張っておりますので、厳しい状況であ

りますが、一生懸命頑張りたいと思います。また、町の為に尐し役に立てればと思います。

よろしくお願いします。

・私は旧新魚目町の出身でございます。新上五島町では第1次、第2次の行財政改革推進委

員会に携わりまして、三度この会に携わることになりました。精一杯頑張っていきたいと

思いますので、よろしくお願いいたします。

・民間企業からの行財政見て私も前回一度参加して、出来る限り参加できるようにして、町

のためにいろいろな意見を述べさせていただきたいと思います。今、確かに遍疎化がすご

いんですけど、私も福江の方にもお店を出して、上五島と同じくらい売り上げがあるんで

すけど、福江の方も遍疎化がすごいんですけど、ただ0歳から10歳までの人口というの

が、100人満たないというのが、ものすごく今厳しい状況にあります。今度、町の年齢

別人口の、資料とかその辺も出してもらいながら、またどういう形でやっていかないと遍

疎化も激しくなるんじゃないか。民間としては、企業の介入とかいろんな話があるんです

4

けど、そのためにはいろんな形で優遇措置とか、いろんな形をつくっていければ、そうい

う意見を述べさせていただきながら、協力していきたいと思いますので、よろしくお願い

します。

・15年前に合併協議会の上五島町の審議委員でもありました。民生・児童委員として参加

させていただいて一番感じているのは、とにかく年齢が高くなっていること、空き家が多

くなっていること、特に私たちが住んでいる地区は、ほとんど空き家になっているところ

が多くなりまして、それを痛切に感じております。ということにも尐し取り組んでいけれ

ばと思っております。よろしくお願いいたします。

・私もちょうど4月で当地に赴任してまいりまして1年ということで、まだまだご指導いた

だきながら当町のことをまだ勉強の身でありますけれども、委員として委嘱された役割と

しまして、当然新しい面というのもあると思います。それと金融としての意見をというと

ころもあるかと思います。皆さんと一緒に町の活性化のために是非何らかの一助になれれ

ばと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【事務局】

ありがとうございました。なお、本日、今村様、田村様、中村様、森下様が都合により欠席

されております。次回から皆様と顔合わせが出来るものと思っておりますので、どうぞよろし

くお願いします。

~会長選任~

【事務局】

次に、本委員会の会長をお選びいただきたいと思います。

会長は、当委員会を代表し、会議の議長となっていただきます。なお、会長は委員の互選よ

り定めることとなっておりますが、どなたか、ご意見のある方はいらっしゃいますか。

【委員】

事務局の方で案がありましたらお願いします。

【事務局】

事務局の方では、前回、前々回の推進委員会を経て、前々回から会長を務めさせていただい

ております、出口啓二郎様に、今までの経緯を十分ご理解されておりますので、会長の方に推

薦をさせていただきたいと思っておりますが、皆さんいかがでしょうか。

(拍手、「異議なし」の声)

【事務局】

それでは皆さん全員一致のご意見でありますので、会長を出口啓二郎様にお願いすることに

なりました。出口様、会長席へお願いします。

なお、条例には、「会長に事故あるときは、あらかじめその指名する委員が、その職務を代

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理する。」とありますので、続きまして会長代理を会長に指名願いたいと思います。

~会長代理選任~

【議長(会長)】

ただいま会長に選任されました出口でございます。よろしくお願いいたします。ただいまの

会長代理でございますが、今私も選任されたばかりでございますので、次回に指名したいので

よろしくお願いいたします。

(次回以降に選任することを決定)

~諮問~

~議事~

【事務局】

それではここからは出口会長様に議長をお願いしまして、委員会を進めさせていただきたい

と思います。よろしくお願いいたします。

【議長(会長)挨拶】

それでは会長就任にあたりまして一言ご挨拶を申し上げます。

先ほども自己紹介で申し上げましたように、私は旧新魚目町の出身で上五島高等学校を昩和

33年に卒業してから大阪の学校に行き、県庁に入りまして、平成15年まで長崎県庁におり

ました。現在は長崎県社会福祉協議会の会長を務めさせていただいております。先ほども自己

紹介で申し上げましたが、第1次、第2次の行財政改革推進委員会の会長として答申をさせて

いただきましたが、今、長不町の方に住んでおりまして、やはり新上五島町のことが気になり

まして、ニュースで頑張っているなと感じを受けていましたけど、来年度からは交付税も縮減

されると聞いておりますし、また、今年行われます国勢調査では、相当の人口減も見込まれる

だろう、そうすると交付税がまた減ってくるのではないかと心配をしております。こういう情

勢もあって、第3次の行財政改革推進委員会に諮問されたものと思われます。しかしながら、

実態をよくご存じであるのは、町に住んでおられる皆様でございます。是非この本町にお住ま

いの皆様方が、将来、新上五島町がどうあってほしいのか、また新上五島町に住んで良かった

と言われるようになるためにはどうすればいいのか、これらの事柄に遠慮無く言っていただけ

ればと思います。その中からより良い答申になるように私も頑張って答申をまとめていきたい

と思いますので、よろしくお願い申し上げまして会長就任の挨拶としたいと思います。

【議長】

それでは、議事に入ります。まず「会議の公開について」ですが、これは、新上五島町附属

機関等の設置及び運営に関する指針の第6において、「附属機関の会議は、運営の透明性及び

公正な町政運営に資するため、原則として公開するものとする。ただし、公開することにより

公正かつ円滑な審議運営に著しい支障が生じると認められる場合はこの限りではない」とあり、

「その公開又は非公開の決定は、附属機関の長がその会議に諮って行う」とありますので、皆

6

様にお諮りするものです。

特に非公開とすべき理由は認められませんので、公開としたいと思いますが、ご異議ござい

ませんでしょうか。

(異議なしの声)

それでは、会議を公開といたします。

次に「新上五島町第2次行財政改革大綱及び実施計画について」です。事務局案の説明をお

願いします。

【事務局】

~資料2、3、4、5の概要説明~

まずは、資料2によりご説明いたします。1枚めくっていただき1ページをご覧ください。

大綱の策定状況でございますが、これまでに第1次、第2次と策定しており、第2次大綱は

現在取組中です。第1次大綱では、主に事業の見直し等で約152億円の歳入歳出効果があ

りました。取り組んだ項目としましては、まずは職員削減で平成17年の591人から平成

22年には493人と98名減となっております。また、職員給不の10%削減や財政健全

化改革の策定を行ってきました。第2次大綱では、第1次ほどの効果額はありませんが、約

21億円を予定しております。交付税の一本算定への備えや、引き続き職員削減への対応が

主な取り組みとなっております。次に2ページをご覧ください。第2次大綱における基本的

な考え方でありますが、次の3ページに体系図を載せておりますが、町総合計画を事業戦略

と位置付け、総合計画を効果的に進めるために、大綱を組織戦略と位置付けております。3

つの基本理念と7つの基本方針、そして基本方針のもとにそれぞれ重点項目がございます。

次に4ページをご覧ください。実施計画の説明ですが、大綱を具体的に取り組んでいくため、

重点項目ごとに各担当課が個別に数値目標、達成期限を可能な限り明示し策定したもので、

第2次大綱では64の実施計画を策定しており、毎年、進捗状況をとりまとめ公表しており

ます。次に5ページをご覧ください。まずは財政運営の適正化です。財政運営適正化計画を

策定し、長期財政見通しを作成しています。普通交付税の合併算定替から一本算定への移行

に伴い、交付税が平成26年度から平成32年度には約22億円の減額が見込まれておりま

す。なお、この減額については、下の米印にありますように、新たな財政支援策の創設に伴

い、約8億円まで圧縮される見込みであります。削減額が圧縮されても、収入が減ることに

は変わりありませんので、歳入規模に見合った歳出構造へ転換することが課題となっており

ます、6ページには普通交付税の合併算定替と一本算定のイメージ図をつけております。続

いて7ページをご覧ください。次の課題として職員数の削減です。現在、第2次定員適正化

計画に基づき、定数管理に取り組んでいるところであります。下の表にありますが、合併当

時、平成16年度には602人だった職員数が、平成26年度には433人、そして平成2

8年度に400人体制をめざして取り組んでおります。さらに交付税が一本算定となる平成

32年度には344人と削減される計画であります。これに伴い、事務の効率化や民間委託

等の推進、組織の見直し等に取り組みながら対応を考える必要があると思われます。次に8

7

ページをご覧ください。その他の課題として、職員の意識改革、人材育成、それから新たな

課題として人事評価制度の導入があります。これは、職員個々について「能力評価」と「業

績評価」を行い、これを人事管理に有効活用しようというものであります。次に公共施設の

見直し、資産の有効活用として、これも新しい取り組みですが、「公共施設等総合管理計画」

の策定が国から要請されているところであります。さらには地域振興策にも取り組んでいく

必要があると考えており、そのためには、協働のまちづくりやNPO、ボランティアの活用、

さらには人口減尐対策などにも取り組む必要があるかと考えております。

次に資料3は現在の第2次行財政改革大綱です。先ほどご説明しました体系図と基本理念、

基本方針、重点項目についてそれぞれ記載されております。(各重点項目の主なものを説明)

次に資料4ですが、これは先ほどご説明しました実施計画、64の実施計画に係る平成2

5年度の取り組み状況をまとめたものでございます。項目が多いので一つ一つのご説明はい

たしませんが、表紙の一番下の「3.今後の取り組み」に、“金額として効果が計りにくい項

目については、具体的取組内容を記載するなど、今後も町民の皆様に「役場が変わった」と

実感していただけることを目指して改革を進めてまいります。”ということで進めているとこ

ろであります。なお、町民の皆様にもご覧いただけるよう町ホームページでも掲載している

ところでございます。

次に資料5についてですが、これは現在の第2次大綱を策定した時にいただいた委員会か

らの答申です。あとでご覧いただいて今後の参考にしていただければと思いますが、1点、

4ページの下線を引いている部分については、第3次大綱の策定に関して意見をいただいて

るところであります。

資料に基づく説明は以上です。

【議長】

ただいま、資料2、3、4、5について説明いただきましたが、これについて、何かご質問

はございませんか。

【委員】

まだ全部を理解できてないんですけど、この大綱、これを作るための調査とか審議を行うの

がこの会議という認識でよろしいですか。

【事務局】

資料3としてお配りしているのが、現在の第2次大綱が平成27年度で計画期間が終了する

ということで、平成28年度からの大綱を策定するために、この委員会を立ち上げさせていた

だいたところであります。第3次行財政改革大綱をつくっていきたいということで、今回この

委員会を立ち上げさせていただいて、町長の方から、これまでの取り組みと今後の状況等を踏

まえて、またいろんな項目とかが、また入ってきたりすることがあるかもしれませんし、そう

いったことを踏まえて第3次大綱という形でつくっていくためのご意見ご提言をいただくた

めの会議ということで位置付けているところでございます。

8

【委員】

わかりました。

【議長】

この資料3は第2次行財政改革委員会で諮問を受けた委員会の答申だったんです。次の第3

は公約をみながら、本当にこのとおり行っているのか、もう尐し改善するところがあるんじゃ

ないかとか、そういったことを検証しながら、第3次の答申を検討していく委員会だと考えて

います。特に第3次の委員会は5年前の時よりもさきほど説明がありました交付税の加算が減

っていく、それと今年行われる国勢調査で人口減で一人交付税で、先ほど聞いたところ一人4

0万円くらい、地方財政は今まで以上に厳しくなるという状況であります。職員をこれだけ減

らして町はやっていけるのかという疑問もあります。他に質問ありませんか。

【委員】

これは議会との関係はどうなるんでしょうか。

【事務局】

この大綱自体は議決をもらうことは必要ないんですけれども、議会からもご意見をいただい

て策定する必要があると思います。先ほど行革大綱の取り組みの進捗状況についても議会の方

にご報告しております。後ほどご説明いたしますが、答申をいただいた後、素案を作成しパブ

リックコメントとともに議会の方にもご説明して議会の方からもご意見をいただいて策定し

たいと考えております。

【委員】

資料2の方で、合併算定替が重要なことはわかったんですが、交付税が平成26年度は81

億円で32年度は59億円でマイナス22億円とありますが、その下に米印でマイナス8億円

とありますが、22億円の削減額が8億円になるという認識でいいんでしょうか。

【事務局】

今、委員がおっしゃったように22億円の削減が8億円ですむということです。

【議長】

ほかに質問ございませんでしょうか。

それでは、続いて「新上五島町の財政の状況について」から説明をお願いします。

【事務局】

~資料6の概要説明~

新上五島町の財政状況について、ご説明します。資料6になります。

説明資料につきましては、第1期の行財政改革大綱の基となりました、平成 17 年度の決算

9

と直近の平成 22 年度から平成 25 年度の 4 年度決算、そして今年度平成 26 年度決算見込みの

数値を記載しております。

資料の 1 ページには町の決算状況としまして、歳入・歳出総額と形式収支、実質収支を示し

ております。

本町では、一般会計予算のほかに国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の特別会計が 9

会計あります。

ここで説明をしますのは、色々な財政指標のもととなります「一般会計」と「診療所会計」、

「海洋青尐年の家事業特別会計」の 3 会計をあわせた「普通会計」といわれる数値で説明をし

ます。

まず、歳入総額、歳出総額の推移ですが、下段の表がわかりやすいと思いますが、平成 18

年度から 22 年度までが第 1 次の行財政改革の期間になります。この期間中は、第 1 次計画で

盛り込まれた対策が講じられ、職員給不の 10%カットや、投資的経費の抑制等により予算の規

模が縮小をされております。平成 21 年度、22 年度に 190 億円台まで上昇をしているのは、世

界的なリーマンショックなどにより、国が各種経済対策を立てまして、経済対策交付金等が億

の単位で交付されたことによります。その年度以降は、平均的に 180 億円台で推移をしてきて

います。

収支の状況ですが、上段の表に見えますように、歳入から歳出を単純に引きました形式収支、

そこから更に翌年度への繰越す財源を差し引いた実質収支、ともに赤字を出すということはな

く財政運営を行ってきております。

2 ページになりますが、平成 17 年度の第 1 次の改革前の決算と、26 年度の決算の見込みに

なりますが、歳入・歳出の内容構成の比較を円グラフで表記をしております。

上のグラフは歳入の構成比ですが、ほとんど変化がないのですが、地方交付税が 50%を占め

る割合となっており、国県支出金、借金である町債など含め、財源を自前ではなく他に依存す

る割合は、平成 17 年度で 76.6%、平成 26 年度は 82.2%となっています。自主財源である町民

税、固定資産税等の地方税は平成 17 年度で 26 億円ですが、平成 26 年度は 22 億円となってお

り、これまでの人口減による課税客体の減尐や、石油備蓄基地の国有資産等所在市町村交付金

の減尐が要因となっており、今後も縮小が続くものと考えています。

下の歳出の方になりますが 17 年度構成比の一番大きいものは、借金の返済にあたります公

債費で 47 億円、25.8%で、次いで人件費が 39 億円、21.4%の構成となっております。

平成 26 年度においても、公債費 40 億円、21.9%が大きいのですが、これは財政運営適正化

計画に基づく計画的な繰上償還を実施しているためです。26 年度の繰上償還は 9 億 8,452 万

7,000 円でしたので、通常の償還額は約 30 億円となっていますので、その割合で考えますと

16.5%となり、17 年度と比較するとかなり町債の残高を減らしてきているということになりま

す。5 ページにでてきますが、地方債は平成 17 年度は普通会計全体で 377 億の残高でしたが、

26 年度末には 245 億円、その差 132 億円を減らしてきたことになります。

人件費の方も定員適正化計画による職員の採用計画により、平成 17 年、39 億円の人件費で

すが、26 年度 31 億円で、7 億 5,000 万円ほどの減尐になっています。

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他の経費では補助費等が、14億から17億円と増加をしています。これは、新たな事業と

して、交流や産業の活性化を目的とした「離島活性化交付金」を活用した、漁業やうどんなど

の島からの輸送に対する補助、「離島輸送コスト支援事業」や漁業者の燃油高騰に対する助成

事業などにより増加しています。

物件費については、財政運営適正化計画でも削減対象になっていますが、消費税率のアップ

等もありなかなか縮減が難しくなっています。

3 ページをお開きください。

「標準財政規模」になります。町の財政規模を表す指標として用いられますが、計算方法は

町税をはじめ、地方消費税等の標準税の収入額に、地方交付税のうち普通交付税部分、それと、

普通交付税の丌足分として発行される臨時財政対策債を加算したものが、標準財政規模となり

ます。標準的な財政運営を行うのに必要な一般財源の規模をあらわします。

平成 17 年度と平成 26 年度を比較しますと税収等の額が減尐をした分、普通交付税の方が増

額となって、財政規模的にはさほどの変化ない状況になっていますが、年度推移を見ますと、

尐しずつではありますが、規模の縮小が続いてきています。人口減尐や施設の統廃合等で交付

税の計算に用いる数値に変化があっているということです。

尐し説明を加えますが、臨時財政対策債は地方債で借入金ですが、普通交付税の算定におい

て、国と地方がお互いに丌足額を折半しようとできた制度ですが、これにつきましては、通常

地方債というのは建設事業目的にされるのですが、この部分は地方債の特例ということで、一

般財源に使用されます。また、この返済については、元金、利子ともにその 100%が普通交付

税の中に措置をされています。つまり元金・利子ともに、その年度、町が支払う分を交付税と

して交付する仕組みになっています。

4 ページをお願いします。

ここでは、財政力指数の推移を示しています。地方公共団体の業務は通常では町税などの自

主財源が基本となりますが、最初に説明しましたように自主財源が乏しいこの町としましては、

交付税等のように他からの財源に頼らざるを得ない状況になっています。この数値が大きくな

れば「財政力」が高く、自前でまかなえるということになります。「1」をこえれば余裕がある

状態ということになります。

平成 17 年度からずっと、0.2%台で推移をしてきております。財政構造上変化がないような

状況です。

中段は経常収支比率となります。

人件費を第一に公債費とかの経常的な支出、家庭で言えば、食費や家のローンなど毎月支払

いが決まっているものということになりますが、これらの支出が、町税などのように毎年決ま

って収入される経常的収入、家庭で言えば給料になりますが、この収入に対してどのくらいの

割合になっているかを示す数値となります。

この指数が低ければ余裕のある状態となります。余裕分を各種事業へ振替えられるというこ

とです。家庭で言えば、給料から毎月決まった支払をして、なお余裕があれば、趣味・娯楽に

お金が使えるということになります。

11

町村ではこの割合が、80%前後が目安とされていますが、本町はじめ、他の市町村においも、

厳しい数値と考えています。

表でお分かりのように、平成 17 年度は 98.1%です。100%に 1.9%の余裕しかない状況とな

っております。平成 26 年度見込では 87.8%で、100 に対しては 12.2%の余裕があるとなって

1 ます。

人件費に対する経常収支比率が推移の途中で上昇をしているのは、この行革期間中に10%、

5 年間の給不カットが復元したことなどによりますが、職員数の減尐、給不体系の改定等もあ

り平成 26 年度見込では 27.8%と見込んでおります。

公債費の方は、平成 17 年度は 35.1%と高い数値でしたが、平成 26 年度見込では 26.8%と、

推移を見ていただければ分かりますように、確実にその数値を減尐させてきています。行財政

改革の効果で、新規借り入れの上限を定めてやってきたことと、繰上償還の計画的な実行によ

る効果が現れていることになります。

5 ページをお願いします。

本町で一番の課題とされた地方債の推移を示しております。

平成 17 年度は 377 億で残高です。合併当初は普通会計で 400 億円でありましたが、先ほど

の説明のように借入の上限を 20 億円と制限をかけたことと、繰り上げて利率の高いものから

償還を行ってきた結果で、平成 26 年度見込では、244 億円と見込んでおります。

この間の借入は辺地債、これは返済にあたりまして、元金と利子の 80%が交付税に措置をさ

れます。またこの他、遍疎債と合併特例債、これは同じように普通交付税で元金、利子の 70%

が措置をされます。また先ほども説明しましたが、臨時財政対策債は 100%が措置をされます。

このような有利な地方債を借入れることで対応を行ってきました。

なお、合併特例債の活用は、当初は合併後 10 年間という期間が定められておりましたが、

この 10 年間では、本町が借入れられる上限となる 152 億までの借り入れは丌可能で、50%に

も達成しない見込みでいましたが、これまでの国・県に対する要望等により更に 5 年間の延長

がかないました。

これにより、第 2 次の財政運営適正化計画では、合併特例債の借入れがないものとして設定

をしていましたが、この特例債を加えた形で平成 25 年 8 月に見直しを行いました。今現在は

その変更後の計画で行われてきています。5 年間の延長で、合併特例債 70%程度まで活用をす

る計画としております。

地方債の残高は、現在でも人口 1 人当たりで比較しますと、類似団体の 3 倍程度となってお

り、まだ高い状況にはあります。

普通交付税の合併算定替が一本算定へ移行する平成 32 年度までには 180 億台の残高を目標

としているところで、今後 60 億円程度の縮小を図る計画となっております。

6 ページは基金の残高の推移になります。

基金を代表する「財政調整基金」、予算の丌足に対して対応するためのものですが、17 年度

は 3 億 7900 万円、平成 26 年度には 22 億 7400 万円で、6 倍の数値になりました。減債基金は、

地方債の償還に充てるものですが、7 億 5700 万円から平成 26 年見込みで 16 億 2600 万円、2

12

倍になりました。その他の基金は下段の枠囲いにも説明がありますが、地域振興のための「ま

ちづくり基金」、学校等の施設整備に活用する文教施設整備基金」など、一般会計では 11 の目

的基金があります。この残高は 5 億 6500 万円から 26 億円、4.6 倍までになりました。一般会

計の総額では 17 億 100 万円から 65 億 700 万円、3.8 倍までとなりました。基金の残高につい

ては、類似の団体並みには復活となっています。

次に 7 ページになります。

健全化判断比率及び資金丌足比率の状況ですが、これは、平成 19 年の「地方公共団体の財

政の健全化に関する法律により、毎年度決算に基づく 4 つの指標を監査の審査を経て、議会の

議決を受けて公表することとなっています。

まず、実質赤字比率ですが、普通会計を対象とした部分で平成 19 年度からの公表で、いず

れの年度も赤字にはなっておりません。

次に連結赤字比率ですが、特別会計も含めた赤字状況の指標です。これにつきましても、全

会計赤字にはなっておりません。

③の実質公債費比率ですが、町が負担することとなる町全体の負担状況を示す数値となりま

す。これには病院企業団等の公債費の町負担分などが含まれます。

下段に説明がありますが、この数値が 25.0%以上になると「早期健全化基準」以上となり、

35.0%以上ではもう破綻状態の財政再建団体ということになります。公表が始まりました 19

年度に 17.2%を示しておりますが、平成 26 年度見込では 10.8%と見込んでいるところです。

④の将来負担比率は、全会計と病院や損失補償を含めたところの第 3 セクター等の赤字額を

含めた、町が将来的に負担しなければならない負担額を指標化しております。

この数値は 350 以上が早期健全化基準となりますが、平成 19 年度 185.3%、平成 26 年度見

込みで 40.0%と見込んでおります。

以上の指標で判断する中では、合併直後の財政危機からは堅調に健全化、適正な状態へとな

ってきていると判断されるところです。

最後に地方交付税の動きということで、先の説明にもありましたが、今 27 年度から普通交

付税が、これまで旧5町分の合算額から計算されていたものが、5ケ年をかけて新上五島町の

一つの町として計算をされていくということで、段階的に縮減されていきます。

計画では、先ほどの説明でもありましたように、平成32年度までに平成26年度の額から

22億円が縮減されると見込んでいます。急激な減尐は町の経済にも大きなダメージとなりま

すので、この期間に第2の財政危機に陥るのではないかと、懸念をしていたところですが、こ

れまでの国・県への要請、要望が届けられ、昨年は総務省の交付税課長までが視察にみえられ、

合併市町村の現状を見ていただきました。

合併しても削減できない、消防施設関係や清掃施設関係、学校給食施設なども見ていただい

たところです。

そのようなこともあって、前年度は合併市町村の各支所における経費が交付税の算定に入れ

られました。そして 27 年度からは消防費で、常備消防の維持にかかる経費や消防団に要する

経費、清掃費ではごみ収集・運搬に要する経費などが反映されることとなっており、22億円

の削減幅は、今のところ8億円程度になるのではと見込んでいるところです。

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このような措置により、32年度へはある程度緩やかな移行ができるものと考えております

が、27年度は国勢調査が実施をされます。ここでまた人口が減ることになると交付税の数値

に変化が出ますので、この調査結果を見据えながら、次の第3期計画を策定する必要がありま

す。

それにつきましては、次回以降、この会議の中で示していくこととなりますので、よろしく

お願いします。

以上で簡単ではありますが、本町の現財政状況について、説明を終わります。

【議長】

ただいま資料6により説明がありましたが、何かご質問はありませんか。

【委員】

今話をお聞きしてて、資料を見ていたら、赤字でもないし、いろんな基準からいくと上回っ

ているし、さほど問題ないんじゃないかという気がしてきたんですが、そこはどうなんでしょ

うか。

【町長】

交付税の合併算定替の終了後、一本算定に向けての削減、それが22億円ということで書い

ておりますけれども、これが3分の1程度に縮減されるということは嬉しいんですけれども、

会長からも話があってますとおり、今年10月に国勢調査が行われまして、ここで人口が減尐

しますと、年に5百人程度は減尐するんじゃないかというふうに推測されるものですから、5

年間でいきますと2千5百人程度は減尐するんじゃないかと。それに単純に先ほど会長がおっ

しゃられた一人40万人を単純にかけますと、これがなんと10億円になるんです。まあ、急

激に減ったときには急減補正というのがありまして、まるまる減るというのはありませんけれ

ども、そのうち6割か7割は減るということに考えないといけない。そうすると、8億円程度

に加えまして、人口の減尐分が6億円、としますと14億円くらいは平成32年までには減る

んじゃないかという思いがしておりまして、危機感をもちながら、そして一人でも人口を減ら

さないように増やす政策を皆さんのお知恵を借りながら、行っていかなければならないという

思いでございます。

【事務局】

今、町長がおっしゃられたところが重点項目になってくるかと思います。まだまだ町がやり

たいことがやれていない部分があります。数値的には落ち着いてる状況なんですが、まだまだ

取り組まなければならない事業とかあります。特に人口減尐は町長も主としている部分でござ

いますので、人口が減れば交付税も減るということもあり、まだまだ厳しいんではないかと認

識でおります。

【委員】

わかりました。それでは気を引き締めて取り組みたいと思います。

14

【委員】

他にございませんか。

【委員】

資料の7ページに将来負担比率というのがあって、350.0以上で早期健全化基準に該当

しますと書いてあります。ほかは25以上とかなんですけれども、これだけが350以上、こ

れはどういったことなんでしょうか。

【事務局】

ここの部分は地方財政法や財政健全化法に基づいて計算されますが、だいたい標準財政規模

の30年とかというレベルでみていく資料となります。ですからこの数値は大きなものとなっ

ておりますけれども、今のところ当町の方では計画から見ていっても、このあたりの心配はな

いというところです。町が負担する部分を今あるお金で、どのくらいまで返済できるか可能性

があるのかという部分がここになるんですけれども、今のところ高い危険性はないと。基金も

ありますし、この数値自体は低くなっております。

【議長】

私も説明を聞いて、立派な財政だなと、心配しなくていいんじゃないかなと思いましたが、

いずれにしても人口が減ると無条件で交付税がへってくる、これが単年度で減ってきますから、

ちょっといいからといって油断できないなという気がします。なんとしても人口が減らないよ

うな提言ができればいいなと思います。それにしても立派な財政だなと。

【委員】

例えば、実質赤字比率とか数字がないが、数字とか全くないということでしょうか。

【議長】

これは、赤字じゃないからということですね。そういうことですよね。

【事務局】

ここは、赤字でない限り比率として数字は出ません。ですから横線で表示しています。

【委員】

これを見る限りでは健全であり、今からどうしていくんだという意見が出しにくいような。

人口の遍疎化に対しての方が重大ではないか。

【議長】

私が気になるのは、財政調整基金が22億ありますが、国勢調査で交付税が減るとなると一

発で基金が無くなるんじゃないかと、2年分しかないという計算ですかね。そういう考えで今

後、新上五島町がどうなるのかを考えていかなければならないんじゃないかと思います。昨日

15

の新聞に、県も人口減尐対策を作っていると載っていたが、やっぱり、新上五島町はもっとや

っていかないと。

【委員】

先ほど、0歳から10歳までの1歳あたりの平均人口が100人満たないという、五島市は

平時250人で、新上五島町が100人満たない、ということで、企業から人口調査に来ても

らったときに、若者に対する商売ができないということでダメになったという経緯があります。

そう考えれば人口的には五島市の人口は上五島の倍までいないんですけど、0歳から10歳ま

では、2.5分の1以下ということで、若者が自給自足できるのがないから、今、若者が定住

できない。私も福江にしょっちゅう行くんですけれども、ほとんどが自給自足できるから、農

業が多いので、親が働いて遊んでても、家に住めるという。パチンコ屋に行くとすぐわかるん

ですけれども、こっちのパチンコ屋さんではお年寄りばっかり、福江のパチンコ屋では半分く

らい若者。そういう自給自足できる形のものを考えていかないと、歯止めが出来ないんじゃな

いかなと思います。

【議長】

消滅可能性自治体というのは、子どもを産む年齢層の女性がいない。そこを今後どうするか。

【委員】

そういう人口減尐に歯止めをかけるような具体策というのもここの場で言えるんでしょう

か。

【議長】

何でもいいんです。採用するかは別として、意見は出していただいていいんです。よろしい

ですよね。

【町長】

是非ですね、今、島の中の独身の男女、これがカップルになってくれれば、そして一人でも

多く子どもを産んでいただきたいなということで、最初は余所から女性を招いて、島コンをや

っていたんですけど、今年の2月から街コンということで、町の中の女性と男性と、婚活イベ

ントを始めてます。何にしてでも雇用の場を作るのは厳しいんですけれども、ふるさと出身の

方が尐しでも自分の会社をこっちでやろうという人もいますので、実現に向けて頑張りたいと

思っています。そして、財政状況はいいんですけれども、この地方債、5ページ、244億円

まだ残っているというのが、これがなければまだいいんですが、これと基金の額が一緒ならま

だいいんですが、ここが一番大きい課題かなと思っています。

【議長】

ここの地方債の主なものは遍疎・辺地ですか。

16

【事務局】

そうです。8割近くは有利な起債になっています。

【委員】

若者が結婚して、例えば町営の住宅の家賃を下げるというか、そんなことはできるんですか。

【町長】

そういうことも是非ご意見を出していただければ。

【委員】

あとは若者に対する税金、町民税の減額や子ども2人いたらなくすとか、そういう形とらな

いと、結婚して子どもいたら何歳まではこういう特例がありますよとか。

【議長】

中部地方だったと思いましたけど、町営住宅を安く貸して若者がきて、そこから都会に働き

に行くと、そこの人口は増えたと。

【委員】

会社の女性従業員、3人赤ちゃんが誕生。その方達に対して、優遇策をやってあげないとい

けないかもしれないですね。町営住宅も共稼ぎで収入が上がったら出ないといけない。せっか

く2人で頑張っているんだけど、出ないといけないから、また高い家賃のところに入らないと

いけない。町の空いたアパートもあるんですけれども共稼ぎの人たちはそこに入れないから。

それから次の会議の時に町の方で調べて欲しいんですけど、建設業の担い手がいない状況。2、

3年前から建設業協会と長崎県と労働局と取り組んで中学、高校の方に我々の業界に来ないか

というようなPRをしてるんですけど、例えば香川県では、その担い手を中学から高校に、高

校から大学に行く際にダイナミックな奨学金を出すんですよね。その人たちが自分のところに

帰ってきて、職種は何も問わないんですね、5年経ったら月数に応じて奨学金を返さなくてい

い、月1万5千円、だから10年も住めば200万円借りても1円も返さなくてすむ、しかも

10年も住んだらほとんど定住する、地元で結婚もするし子どもできる。さらに子どもも産ん

だらまた奨励金、なので応募に対していつも申込が殺到しているという制度があるみたいです。

総務省の方もそこは高く評価して、そこが今クローズアップされているというのもインターネ

ットでは調べたんですが、今度次の時に香川県の制度も是非調べて欲しいと思います。若い人

たちに、自分たちは応援されているんだなというような施策をやった方がいい。

【議長】

事務局は、次回香川県の事例はどうですか。

【事務局】

17

わかりました。調べてみます。

【委員】

新上五島町の中でカップルができたとしても、子どもをすぐにつくるのかというとそうでも

なく、やはり生活が安定しないと、なかなか子どもを産んで育てようという気持ちにはならな

い。町内をみたときにどの仕事が一番安定しているのかというと、やはり役場かなと。先ほど

役場職員を削減しますという計画がありましたが、減らすんじゃなくて役場に就職してくださ

い、生活を安定して子どもを産んで育てましょうみたいな形もあっていいのかなと。人件費が

一番かかるというのはわかりますが、だからといって島から人がいなくなるという現状を見遍

ごすというのもどうかなと、どういう工夫ができるかの検討も必要なんじゃないかと思います。

【委員】

以前、役場の、ちょっと給料は下げるけれども、その分多めに採用すると話もあったんで、

財政を健全化させるということで、無理に縮小ではなくて、逆転の発想で考えていくのも大事

かなと。それと人口減対策として普段から思っているのは優先順位がきっちりしていない。ど

の町でもIターン奨励しますよと、万遌なくやっているんだけれども優先順位をつけていかな

いといけないのかなという気がしています。実際私もこの島に住んでてて、出会いさえさせて

あげれば、良い家庭を築くであろうという方がたくさんいらっしゃる。今住んでいる住民の方

で、もっともコストのかからない婚活とかを、優先順位を高くして、アイデアはいっぱい出て

くるんだけれども、整理されない。ですからどういう人を対象にするかの議論も今後必要かな

と思います。

【議長】

具体的にこうした方がいいという議論は次回以降にして、他にこの資料についてご質問等は

ありませんか。

【委員】

今日説明していただいた資料についてなんですが、私もいろんな計画とか、そういったもの

を策定するときに関わらせていただいた経験もあるんですけれども、その反省も踏まえて、大

綱の中身を見てみると、「~を検討します」とか「~を推進します」とか「~に取り組みます」

とか非常にあいまいな表現が多いと思います。特に今から財政が厳しくなっていくなかで、~

をやっていきます、ということを謳うんであれば、いっそのこと、「~をやります」そういう

断定的な表現ができないかなと思っているんですけれども、そこらへんはやはり曖昧な表現を

する必要があるんでしょうか。

【委員】

私も民間企業で事業戦略とかに関わってきたんですけれども、行政はそういった文言が多い

んですよね。そうすると全体がぼやけてきて総花的になってきて、だんだんと効果というか、

この冊子の効き目というのが薄くなってくるような感じがするんですよね。ですから、本当に

やれることだけをきちんと書いて、曖昧なところは思い切って削除するというようなやり方も

18

必要なのかなとは個人的には思います。そこを載せるか載せないかできっちり議論をして、や

るべきところはやりますという方向に変えられれば一番いいのかなという気がします。

【議長】

私も、昔ここにいまして、「やります」ということはなかなか難しいのかなと思います。そ

ういうこともあるから、進捗状況を公表して、それを議員さん達が取り上げて何をしているか

とこんな格好になってくるんではないかと。これは努めて今後、このような意見があるという

ことを頭に入れて議論をお願いしたいと思います。

【委員】

町の税収なんですけれども、回収率はどの程度なんでしょうか。100%ですか。納めてく

ださいといって納められていないのはどの程度あるんでしょうか。

【事務局】

徴収率は98%ぐらいだと思っています。なので2%は滞納になっている状況です。その分

は税務課の方でも徴収班というのがございますので、こちらで対策を講じながら、やっている

ところです。

補足して、資料4の19ページをご覧ください。ここから各収入の徴収率を記載しておりま

す。毎年の徴収率の推移を、これも歳入の確保という観点から、これを上げて歳入を確保しま

しょうということで、このような取り組み状況を公表させていただいてるところです。

【委員】

前と同じで、5年で切り捨てなんですか。あと差し押さえとか、弁護士とかはないんですか。

【事務局】

5年です。またこれも19ページに、滞納者を対象とした差押えを継続して実施していると

いうことで、25年度が59件ということで税務課の方から報告が挙がっております。

【町長】

今は、納めないから5年間でやるということではなくて、納めない状況に応じて、どういう

理由で納めないか、納めきれないか、もう生活困窮なのか、もう倒産して納められないのか、

そういうものを徹底してやっていまして、県と一体となってそういう組織を作っているんです。

それでいろんな智恵を借りながら、やってるものですから、能力がない人については、税の執

行停止というようなことをやって、その期間が来たらその人は、支払う能力がないということ

で、滞納整理をやらせていただいております。ただ、能力がある人については、金融機関等の

調査をさせていただいて、あるいは給不を支払う業者に対して、この分だけ徴収がまだできて

ませんので、納めてくださいというようなことで今までにやってなかった強制執行をやってお

ります。一時期は、物品の差押えまでやって、競売にかけたこともあるんですけれども、最近

はやっていない。出来る限り税の公平性を保つために、勇気をもってやってるつもりです。

19

【委員】

うちの会社の場合、五島市は、裁判所からの給料の差押えとかが来ることがある。新上五島

町では、社員がきちんと払っているんでしょうけど、そういうのはない。

【委員】

実際徴収率のアップについては、執行停止の話もされたんですけれども、県税の現場にいた

こともあるんですが、生活の困窮とか担当者によって判断している場合がある。税金は基本的

には取らないといけない。全体の徴収率をアップさせるために、それを執行停止してしまうこ

とが往々にしてあったんですね。ですから、そういうのがなかなか表面に出にくい。それと、

競売とか、自動車があるのに差押えしないとか、そういうことがあります。この町がどうこう

ではなくて、実際精査をしてみると、もっと取れる可能性があるので、そこはもう尐し踏み込

んだ検証をする必要があるのかなと思います。

【議長】

続いて、資料7の「委員会の進め方とスケジュールについて」にいきたいと思います。事務

局の方で説明をお願いします。

【事務局】

~資料7の概要説明~

それでは、「委員会の進め方とスケジュールについて」ご説明をさせていただきます。まず

はじめの、諮問事項については、先ほど写しを皆様にお配りしたところでございまして、これ

についてご審議をお願いしたいと思います。

次に、委員会の進め方ですが、1で、これまでの取り組みの検証と今後の方針の検討を、次

回、第2回から第6回までを予定しております。具体的な進め方といたしましては、①で、事

務局から取り組み状況をご報告いたします。これにつきましては、第2次行財政改革大綱にお

ける7つの基本方針ごとに、その重点項目に含まれる実績を報告いたしたいと思います。それ

に合わせまして、今後の取り組み項目の案や、新しい制度があればその制度をご説明をさせて

いただきたいと思います。それについて質疑応答、意見交換を委員の皆様で行っていただき、

2として、答申書の検討ということで、第6回と第7回、これは事務局が作成した答申書素案

を委員会で検討、修正しながら作成していただきたいと思っております。具体的に何月に何を

やるかといいますと、1枚めくっていただき、行財政改革委員会スケジュールの案ということ

で、予定を考えております。今日が第1回ということで、全体的な説明をさせていただきまし

た。次が、4月は選挙、役場の人事異動等もあり、次回を5月に考えております。内容につき

ましては、基本方針の1である財政運営の適正化について、をご報告して意見交換をさせてい

ただきたいと思います。それから6月以降はご覧のスケジュールで進めさせていただきたいと

思います。委員会の開催は7回を予定させていただいております。そして答申を受けた後、1

2月には第3次大綱の素案を作成しパブリックコメントと合わせ、財政運営適正化改革の見直

し等も予定しております。さらには第3次定員適正化計画の案を作成し、議会へ説明し意見を

20

伺った後、3月に大綱と第3次定員適正化計画を決定したいと思っております。

【議長】

これについて何かご意見等ございませんか。(意見なし)それでは事務局案のとおり決定す

ることにご異議ございませんでしょうか。

(異議なしの声)

【議長】

先ほど説明を受けました「第2次行財政改革大綱及び実施計画」、それから「町の財政状況」

については本日は概要でありますが、次回から基本方針ごとに個別具体的な取り組み状況につ

いて報告を受けた後、検証し、委員会としての意見をまとめていきたいと思います。

ただいまスケジュールの説明を受けたとおり、次回は「財政運営の適正化」についてを審議

する予定としております。

これまでのところで、何か、ご意見、ご質問はございませんか。あるいは、先ほど、香川県

の事例の資料提供の依頼がありましたが、ほかに、次回、このような資料を提供して欲しいと

いったご意見、ご要望があればお願いします。

【委員】

新上五島町の年齢別人口の資料をお願いします。それと役場職員の年齢別と男女の比率のわ

かる資料をお願いします。

【事務局】

わかりました。

【議長】

大体、質問も出尽くしたようでございます。

今回いただいたご意見については、答申の中で反映できるものにつきましては反映させてい

ただきます。

先ほど遅れてまいりました委員に自己紹介をお願いしたいと思います。

【委員】

・生まれてこの方、財政も行政も何のゆかりもなかったので、ゼロからのスタートです。し

かし、一般庶民だから言えることもたくさんあると思いますので、そういった町民の声を、

ダイレクトに町に届けることができる機会かなと思っておりますので、今後ともよろしく

お願いします。

・気の利いた発言はできないと思います。無責任な発言をするかもしれませんが、その中か

ら町が良くなっていけばいいなと思いますので、これからも遠慮せずにいろんな意見を言

っていきたいとおもいますので、よろしくお願いします。

21

~次回の開催日程について~

【議長】

それでは次回の日程ですが、事務局から案がございますか。

【事務局】

今後のスケジュールでもお示ししましたとおり、次回は5月を予定しているところでござい

ます。

今回の日程につきましては、短期間での決定となってしまい、委員皆様には大変ご迷惑をお

かけしました。事務局案といたしましては、次回を5月の連休明け後に予定したいと考えて

おり、4月に入ってから改めて皆様に「早め」にご都合をお伺いしようと思いますがいかがで

しょうか。

(異議なしの声)

【議長】

それでは次回委員会の開催は5月とし、日程については改めて事務局から照会して調整して

いただくことといたします。

本日は皆さんお忙しい中、貴重なご意見をいただきましてありがとうございました。

これにて第1回の会議を閉会いたします。

長時間のご審議お疲れさまでした。