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平成23年6月 平成23年6月 最近の電波政策の動向について

平成23年6月 - 中国情報通信懇談会693万人 鎌倉幕府成立 明治維新 享保改革 室町幕府成立江戸幕府成立 終戦 日本の総人口は、2004年をピークに、今後100年間で100年前(明治時代後半)の水準に戻っていく

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平成23年6月平成23年6月

最近の電波政策の動向について

Ⅰ.東日本大震災における総務省の対応状況

阪神・淡路大震災と東日本大震災の比較

固定電話6,022万

固定電話5,745万

NTT加入電話3,535万

携帯電話11,823万

0ABJIP電話1,703万

阪神・淡路大震災

東日本大震災

ドコモ5,753万

KDDI3,274万

SBM2,491万

直収電話等507万

0.95倍

携帯電話433万

新電電213万ドコモ221万

無線呼出935万

※PHSは1995年7月サービス開始

阪神・淡路大震災 東日本大震災

発生日時1995年1月17日

5時46分2011年3月11日

14時46分

震源淡路島北部沖

明石海峡三陸沖

牡鹿半島の東南東130kmマグニチュード最大震度

7.3震度7(淡路島)

9.0震度7(宮城県北部)

死者数6,434名

(うち兵庫県が99.5%)15,012名

(岩手、宮城、福島県等)

避難者数(最大)

316,678名 45万名超

被害建物倒壊、火災による被害

建物倒壊、火災、津波、原発事故による被害

無線呼出 15万

PHS368万

<出典>・兵庫県南部地震 携帯電話:平成7年3月時点(移動通信システムガイド‘99 移動通信研究会編)・兵庫県南部地震 公衆電話・固定電話・無線呼出:平成7年3月時点(総務省 情報通信統計データベース)・東北地方太平洋沖地震 公衆電話:平成22年3月時点(総務省 情報通信統計データベース)・東北地方太平洋沖地震 固定電話:平成22年12月末時点(総務省 報道発表資料)・東北地方太平洋沖地震 携帯電話加入・PHS・無線呼出:平成23年2月末時点(社団法人電気通信事業者協会)

周波数割当幅:136MHz <主要サービス>ドコモ:上下各27MHz 音声通信新電電:上下各41MHz

周波数割当幅:320MHz ※ <主要サービス>ドコモ:上下各70MHz 音声、メール、KDDI:上下各45MHz データ通信SBM:上下各30MHzEM:上下各15MHz ※800MHz帯再編後の割当幅

2

東日本大震災における通信の被災・輻輳状況

被災状況

ドコモ au イー・モバイル ウィルコム

NTT東(固定電話)

NTT東(FTTH)

KDDI(固定電話)

KDDI(FTTH・

ADSL)

ソフトバンクテレコム

(固定電話)

NTT東 KDDI ソフトバンクテレコム

ドコモ

(音声)

ドコモ

(パケット)

au(音声)

au(パケット)

ソフトバンク(音声)

ソフトバンク(パケット)

(%)

(万回線) ソフトバンクモバイル

15000~~

(局)

輻輳状況 輻輳状況

■合計約190万回線の通信回線が被災。現在は90%以上復旧。

■NTTは、一部エリアを除き、4月末を目途に復旧予定。

■合計約2万9千局の基地局が停止。現在は90%以上復旧。

■イー・モバイルは、復旧済、ソフトバンクモバイルは、一部エリアを除き復旧済。NTT・KDDIは、一部のエリアを除き、4月末を目途に復旧予定。

■各社で、音声では、最大70%~95%の規制を実施(※) 。

■他方、パケットの規制は、非規制又は音声に比べ低い割合。■各社で、固定電話について、最大80%~90%の規制を実施。

<最大発信規制値>

<最大停止基地局数><最大被災回線数>

<最大発信規制値>

被災状況

固定通信 移動通信

(%)

※イー・モバイルは音声・パケットとも規制を非実施

3

東日本大震災における復旧・被災者支援に関する主な取組状況

■被災した通信インフラの復旧や被災地における被災者支援のため、通信各社等は、積極的な取組を実施。

①通信インフラ復旧に係る取組

●移動基地局車の配備、衛星利用の臨時基地局等の設置【携帯各社】

●移動電源車の配備【NTT東日本、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル等】

●衛星通信回線の提供(超小型地球局の貸与)【スカパーJSAT】

●MCA無線エリア外の地域に臨時の中継局を設置【移動無線センター】

●復旧エリアマップの公開や復旧情報等の提供【携帯・PHS各社】

②被災者等の通信手段確保に係る取組

●公衆電話の無料化、特設公衆電話の設置【NTT東日本】

●携帯電話端末、充電器等の無償貸与【携帯・PHS各社】

●衛星携帯電話等の無償貸与【NTTドコモ、KDDI等】

●MCA無線機の無償貸与【移動無線センター】

●避難所等におけるインターネット接続環境の無償提供【NTT東日本、NTTドコモ、スカパーJSAT、J:COM、マイクロソフト、UQ等】

●公衆無線LANエリアの無料開放【NTT東日本、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル等】

(参考)総務省の取組

●衛星携帯電話、MCA無線、簡易無線の無償貸与

●技術試験衛星(きずな)を用いた臨時の災害衛星通信回線の提供協力(NICTがブロードバンド回線接続を提供)

●外国救援部隊からの無線局使用要請等について、臨機の措置として免許を付与 等

④情報収集(安否確認、震災情報等)の支援

●災害用伝言ダイヤル、災害用Web伝言板の提供【NTT東日本、携帯・PHS各社等】

●安否情報を登録・検索できるサイトの開設【グーグル】

●震災関連情報をまとめた特集サイトの設置【NECビッグローブ、グーグル、マイクロソフト、ヤフー等】

●東北6県のFM局等を放送エリアに関係なく、PCやスマートフォンから無料で聴取できるサイトの開設【KDDI】

⑤情報発信のための支援

●アクセスの集中した公共機関等のウェブサイトのミラーサイトの提供【IBM、グーグル、マイクロソフト、ヤフー等】

●被災地域の自治体やNPO等に対するクラウドサービスの無償提供【IBM、NECビッグローブ、グーグル、マイクロソフト等】

●被災地のサービス基本料金等の減免、利用料金支払期限の延長【通信各社】

●故障した携帯電話の修理費用の軽減【携帯各社】

③利用者料金の減免等

4

大規模災害等緊急事態における通信確保の在り方に関する検討会 5

(別紙)検討会の構成員

座 長 総合通信基盤局長

座 長 代 理 総合通信基盤局電気通信事業部長

総合通信基盤局電波部長

有識者構成員 相田 仁 東京大学大学院工学系研究科教授

服部 武 上智大学理工学部情報理工学科教授

事業者構成員 有田 雅紀 UQコミュニケーションズ株式会社 執行役員副社長技術部門長

飯塚 久夫 NECビッグローブ株式会社 代表取締役執行役員社長

加藤 薫 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 取締役常務執行役員

喜多埜 裕明 ヤフー株式会社 取締役最高執行責任者 常務執行役員 R&D統括本部長

嶋谷 吉治 KDDI株式会社 取締役執行役員常務

(技術統括本部長 運用統括本部担当・建設統括本部担当)

杉山 博史 財団法人移動無線センター 常務理事

資宗 克行 一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会 専務理事

田口 和博 株式会社ジュピターテレコム

上席執行役員 技術部門長 兼 技術本部長

立石 聡明 社団法人日本インターネットプロバイダー協会 副会長永井 裕 スカパーJSAT株式会社 取締役 執行役員副社長 技術運用本部長

平澤 弘樹 株式会社ウィルコム 執行役員 技術本部長

藤井 宏一郎 グーグル株式会社 公共政策部長

本郷 公敏 イー・アクセス株式会社 専務執行役員 技術本部長

牧野 益巳 日本マイクロソフト株式会社 社長室長 業務執行役員

山村 雅之 東日本電信電話株式会社

常務取締役 ネットワーク事業推進本部長 設備部長兼務弓削 哲也 ソフトバンクモバイル株式会社 常務執行役員 渉外本部 本部長

吉崎 敏文 日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 クラウド・コンピューティング事業担当

6

検討事項のイメージ① 7

検討事項のイメージ② 8

ワーキンググループ(WG)の設置について

■本検討会では、構成員の提案等を踏まえ、取り扱うべき検討項目を整理したところであるが、今後、当該検討項目に基づき、

具体的な検討を行うため、本検討会のもとに、「ネットワークインフラWG」と「インターネット利用WG」を設置。

大規模災害等緊急事態における通信確保の在り方に関する検討会

●緊急時の輻輳状態への対応の在り方

●基地局や中継局が被災した場合における通信手段確保の

在り方

●今回の震災を踏まえた今後のネットワークインフラの在り方

●今回の震災を踏まえた今後のインターネット利用の在り方

検討事項 検討事項

構成員 構成員

(主 査)服部委員

(主査代理)相田委員

(構 成 員)NTT東日本、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモ

バイル、イー・アクセス、ジュピターテレコム、

ウィルコム、UQ、スカパーJSAT、移動無線セ

ンター、CIAJ、NICT(実務者クラス)

(主 査)相田委員

(主査代理)服部委員

(構 成 員)NTT東日本、KDDI、ソフトバンクモバイル、JAI

PA、NECビッグローブ、ヤフー、日本マイクロソ

フト、グーグル、日本IBM、NICT(実務者クラス)

ネットワークインフラWG インターネット利用WG

9

Ⅱ.地域の抱える課題と

2050年の日本

10

我が国の人口は長期的には急減する局面に

(出典)総務省「国勢調査報告」、同「人口推計年報」、同「平成12年及び17年国勢調査結果による補間推計人口」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)」、国土庁「日本列島における人口分布の長期時系列分析」(1974年)をもとに、国土交通省国土計画局作成

(万人)2004年12月にピーク

12,784万人高齢化率 19.6%

2030年11,522万人

高齢化率 31.8%

2050年9,515万人

高齢化率 39.6%

2100年(中位推計)4,771万人

高齢化率 40.6%

2100年(高位推計)6,407万人

2100年(低位推計)3,770万人

(年)0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

12,000

13,000

800 1000 1200 1400 1600 1650 1700 1750 1800 1850 1900 1950 2000 2050 2100

(1192年)757万人

(1338年)818万人

(1603年)1,227万人

(1716~45年)

3,128万人

(1868年)3,330万人

(1945年)

7,199万人

(2000年)

12,693万人

鎌倉幕府成立

明治維新

享保改革

室町幕府成立

江戸幕府成立

終戦

○日本の総人口は、2004年をピークに、今後100年間で100年前(明治時代後半)の水準に戻っていく。この変化は千年単位でみても類を見ない、極めて急激な変化。

【出典:国土審議会 「国土の長期展望」中間とりまとめ】

11

地域間の人口移動

● 非大都市圏は社会減少、大都市圏は社会増加の傾向が継続。

● 1996年以降、非大都市圏から大都市圏への人口移動が継続。移動数は増加傾向。

【出典】2010年版 人口統計資料集(国立社会保障・人口問題研究所)により作成

‐50

0

50

100

150

200

1988 1992 1996 2000 2004 2008

■ 地方別社会増加数の推移 ■ 人口移動の推移(非大都市圏→大都市圏)

(千人) (千人)

(年)

人口移動総数(非大都市圏→大都市圏)

転入超過数(東京圏)

転入超過数(名古屋圏)

転入超過数(大阪圏)

(年[期間])

‐400

‐200

0

200

400

600

800

北海道

東北

北関東

南関東

北陸・東山

東海

東近畿

西近畿

中国

四国

九州・沖縄

12

2050年までに居住地域の2割が無居住化【出典:国土審議会 「国土の長期展望」中間とりまとめ】

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2005年

2050年

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

北海道 東北 首都 中部 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄

人口規模別メッシュ数(2005→2050)

(推計)

現在、人が居住している地点のうち約20%が無居住化

2050年までに無居住化する地点

2050年までに無居住化

(出典)国土交通省国土計画局推計値(メッシュ別将来人口)をもとに、同局作成

広域ブロック別無居住化割合;現在、人が居住している地点のうち今

後無居住化する地点の割合

○≪居住・無居住の別≫でみると、2050年までに、現在、人が居住している地域のうち約2割の地域が無居住化する。現在国土の約5割に人が居住しているが、それが4割にまで減少。離島においては、離島振興法上の有人離島258島(現在)のうち約1割の離島が無人になる可能性。

無居住51.9%

無居住62.3%

1-9人6.8%

1-9人7.5%

10-99人17.6%

10-99人12.8%

100-999人16.9%

100-999人12.3%

1,000-3,999人4.5%

1,000-3,999人3.6%

4,000人-2.2%

4,000人-1.6%

52.3%

18.8%8.5%

15.0%14.5%

15.3%24.4%

26.2%19.1%

15.0%

13

人口減少・高齢化により、3200万人分の仕事時間が減少

実績(算出)値 推計値

国民の総仕事時間の変化

2050年までに総生活時間は2割、総仕事時間は4割減少

実績(算出)値 推計値

人口減少に伴い国民の総生活時間は減少

国民の総生活時間の推移及び将来推計(億時間/年)

約20%減少

○人口減少により、15歳以上の国民の≪総生活時間≫は約20%減少するが、生産年齢人口の大幅な減少に伴い、≪総仕事時間≫は約40%減少する。

3299  3614  4060  4262  4309  4136  3841  3507 

2447 2699 

2804  2827  2630  2409 2139 

1883 

1670 2006 

23712563  2657 

2572 2417 

2226 

1975 1985 1995 2005 2020 2030 2040 2050

1次活動 2次活動 3次活動

9652

7616

1445 

1551 1596  1571 

1427 

1304 

1139 

989 912 

1010  1045  1025 934 

855 

749 

649 

533  541  551  546 494 

449 390 

339 

1975 1985 1995 2005 2020 2030 2040 2050

男女計 男 女

約40%減少

(出典)総務省「国勢調査報告」、 「社会生活基本調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)」における出生中位(死亡中位)推計をもとに、国土交通省国土計画局作成

(注)「1次活動」は睡眠、食事など生理的に必要な活動、「2次活動」は仕事、学業など社会生活を営む上で義務的な性格の強い活動、「3次活動」は余暇、ボランティア活動など、各人の自由時間における活動

【出典:国土審議会 「国土の長期展望」中間とりまとめ】

14

人口減少に伴い身近な生活サービスの供給が減少【出典:国土審議会 「国土の長期展望」中間とりまとめ】

地域別に見てみると・・・

(出典)総務省「国勢調査報告」、国土交通省国土計画局推計値(メッシュ別将来世帯数)をもとに、同局作成

(注)・「生鮮食料品店」は、NTTタウン情報誌より、スーパーストアと食料品店を抽出

・「生鮮食料品店アクセス圏の適正距離」を、島根県中山間地域研究センター「住民側から見た生活サービス満足度調査」を参考に、例えば「徒歩圏」を、徒歩20分(1km)と設定。同適正距離の外に居住していることを「アクセスが不便」と定義

・「徒歩速度」は、海道正信「コンパクトシティ」等で利用されている4km/時を利用。ただし、アクセス圏を直線距離で定義していることから、腰塚武志・小林純一「道路距離と直線距離」における道路距離と直線距離の関係性」から移動速度を25%割り引き、徒歩50m/分(3km//時)と設定

○地域人口が減少し、人口密度が低下していく過程では、生鮮食料品店などの身近な生活利便施設が、徐々に撤退していく。その影響が大きい高齢者単独世帯でみると、≪徒歩圏内に生鮮食料品店が存在しない世帯数≫は、現在の46万世帯から約2.5倍の114万世帯に増加する。

○徒歩圏内に生鮮食料品店が存在しない世帯の分布状況は、例えば地方都市と過疎地域で異なる。

0

20

40

60

80

100

120

2005 2030 2050

徒歩圏内に生鮮食料品店が存在しない高齢者単独世

帯数の推移

徒歩圏外世帯数

(万世帯)

2.5倍に

(年)

鉄道

2050年徒歩圏

2050年高齢単身世帯居住地域

鉄道駅

地方都市

過疎地域

約46万世帯

約99万世帯

約114万世帯(推計)

15

2005年

2050年 (推計)

就職就学 第1子誕生

第2子誕生

6

就学 就職

2617

第1子誕生

32 50

第3子高卒

学業 就業・養育就業 就業

55 58

定年 死亡

老後

第3子誕生結婚

60226 5531 33

学業 就業 就業・養育 就業 老後

78

死亡第2子大卒 定年

女4724 6129 55

結婚

学業

就学

養育

死亡第3子高卒

第1子誕生 夫死亡

単身期間

老後

20

就学 就職

学業

結婚

29

第1子誕生

就業・養育

第2子大卒

第2子誕生

316 53

就業

60

夫死亡

老後

76

老後 単身期間

死亡

85

定年

6

6 17 23

27

就業

学業

24

就業

35

就業・養育

就業

61

就職

6537

第1子誕生

第2子誕生

第2子院卒

就業 老後

83

定年

3422

学業

6

就学

就業・養育

36 60

就業

65

老後

83

死亡

単身期間

第3子誕生

結婚

結婚

高学歴化に伴い、学業時間が増加

死亡就学 第1子誕生

第2子誕生

第2子院卒 定年 夫死亡就職 結婚

1950年

90

晩婚化、晩産化が進行

平均的な就業、婚姻等の時期は4~5年遅くなる

○ ≪典型的なライフサイクル≫をみると、就業、婚姻等の時期は4~5年遅くなる。

学業 就業 養育 老後

1950 9年 38年 23年 8年

2005 15年 39年 24年 22年

2050 17年 42年 26年 22年

年代別活動期間(男女平均)

寿命が伸びる一方、定年も延長されるため、リタイア後の期間は大きく変化しない

晩産化と高学歴化で養育終了期は伸びるが、定年も延びるため、養育期間が終了して数年で定年という関係は大きく変わらない

就業、婚姻の時期が4、5年遅くなる(出典)定年:現行年金制度の給付開始年齢、死亡:国立社会保障・人口問題研究所「日本

の将来推計人口(平成18年12月推計)」における男女年齢別将来生命表:中位仮定のほか、以下の国土交通省国土計画局推計値をもとに、同局作成・就学期間:大学・大学院の進学率の推移をもとに仮定・結婚:初婚年齢の推移から回帰・出産:女性の平均出生時年齢の推移から回帰【出典:国土審議会 「国土の長期展望」中間とりまとめ】

16

Ⅲ.電波利用の高度化

5,118局

約1億2,098万局

移動局 約1億1,898万局

固定局 約10.5万局

その他 約187万局

人 工 衛 星 局

地 球 局

地 球 局

地 球 局

衛星通信

防災通信

消防署等

地方公共団体等

海上通信

放送

無線LAN

携帯電話・携帯インターネット

固定マイクロ回線

約381万局

移動局 約107万局固定局 約3.8万局放送局 約2.4万局

その他 約268万局放送局 約2.9万局

移動局 4,195局

固定局 552局放送局 80局その他 291局 平成23年(2011年) 3月末昭和60年(1985年)昭和25年(1950年)

電波利用システムの変遷無線局の爆発的な増加

電波利用システムの変遷

30M

150M

400M

50G

1950年 1960年 1970年 2010年2000年1990年1980年

1976 20G帯固定

2000 60G帯無線アクセス

1G

(Hz)

5G

10G

1969 無線呼出(280M帯)

1990 MCA(1.5G帯)

1995 PHS(1.9G帯)

1961 6G帯固定1954 4G帯固定

1961 11G帯固定

1957 2G帯固定

1950 警察無線(30M帯)

1953 タクシー無線(60M帯,150M帯)

1999 加入者系無線アクセス(22G帯/26G帯

/38G帯)

1960 列車無線(400M帯)

1979 自動車電話(800M帯)

固定系

移動系

1994 携帯電話(1.5G帯)

2001 IMT-20002G帯)

1983 30/20G帯固定衛星

1983 6/4G帯固定衛星

1989 14/12G帯固定衛星

1995 2.6/2.5G帯移動衛星

周波数

1968 地上テレビ放送(UHF帯)

1953 地上テレビ放送(VHF帯)

1989 12G帯衛星放送

2007広帯域無線アクセスシステム(2.5G帯)

2005 無線LAN(5G帯)

2006 UWBシステム(3.4-4.8G帯/7.25G-10.25G帯)

2003 地上テレビ放送(UHF帯)

デジタル化2007 電子タグ

(950M帯)

移動系による使用のため、より高い周波数帯域を利用するシステムの開発・移行

高い周波数への移行を促進する技術の研究開発

1950年代は公共分野におけるVHF帯等の低い周波数帯の利用が中心。

1985年の電気通信業務の民間開放

をきっかけに移動通信分野における利

用が爆発的に普及・発展。

現在は、 携帯電話の加入数は1億

を超え、無線アクセスシステムの利用

も普及。

年代を経て、電波

利用技術の高度化

や通信の大容量化

に伴い、高い周波数

帯域の利用へ拡

大。

固定系システムを

より高い周波数帯に

移行し、移動系シス

テムに再配分。

18

携帯電話加入数の推移

~TCA調べ~

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

120

(百万加入)

IMT-2000(3G+

LTE)

98.9 %

2011年4月末現在 加入数・携帯電話 :約12,018万加入・IMT-2000(3G) :約11,885万加入・IMT-2000(LTE) :約 4.0万加入

2001年IMT-2000サービス開始

(年度末)

1996 1998 2000 2002 2004

2011.42006 2008

2010年12月LTEサービス開始

2010

19

無線アクセス

無線LAN

11Mbps 54Mbps 100Mbps 1Gbps超高速

無線LAN

第4世代(IMT-Advanced)

広帯域移動無線アクセスシステム(最大40Mbps)

2009年2月よりサービス開始

音声 インターネット接続

~数kbps ~384kbps ~22Mbps 100Mbps超

(ADSL同等)音楽、ゲーム等サービスの高度化

広域化モバイル化

(光ファイバと同等)(光ファイバと同等)

現在現在

モビリティ・通信品質等に優れた携帯電話系システムと、高速性・コスト面等で先行する無線LAN系の双方のシステムが各々発展してきており、両者の特色をとりこみつつ、新たな移動通信システムの検討が進展。

2012年1月頃の国際標準化を目指し、ITU-R(国際電気通信連合)※1において審議中。

日本からは寄与文書を提出するなど国際標準化活動に積極的に貢献。

日中における共同研究やAPT※2

と連携した標準化活動を推進。

第3.9世代LTE

※1 国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)の無線通信部門 (Radiocommunication Sector)※2 アジア・太平洋電気通信共同体(APT:Asia Pacific Telecommunity )

高速化

高速移動時 100Mbps低速移動時 1Gbps

2008年に国際標準化完了

2001~2001~1993~1993~

第3世代W-CDMA

CDMA2000(世界共通)

1980’s1980’s

携帯電話

第2世代PDC(日本)GSM(欧州)

cdmaOne(北米)

2006~2006~

第3.5世代HSPA等

2010年12月サービス開始

第1世代

アナログ方式

1979年~自動車電話

1985年~ショルダーホン

1987年~携帯電話

2000’s2000’s

携帯電話等の進化携帯電話の発展と今後の展開

20

○近年、データ通信を中心としたトラヒックの増加が、移動通信システムに係る周波数ひっ迫の大きな要因となっていることに鑑み、移動通信事業者5社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、UQコミュニケーションズ)の協力を得て、本年6月・9月分のトラヒック量(非音声)のデータを集計・分析したもの。

○今後も、関係事業者の協力を得て、同様なデータを定期的に収集し、分析・公表していくことを検討。

トラヒック 上り 下り 上下合計

月間通算トラヒック

平均トラヒック(四半期増加量)

6.6 Gbps(+18.6%)

64.6 Gbps(+12.7%)

71.2 Gbps(+13.2%)

月間延べトラヒック 2,152 TB 20,926 TB 23,078 TB

1加入者当たり(計113,783,700加入;TCA公表値)

平均トラヒック(四半期増加量)

58.4 bps(+16.3%)

567.6 bps(+10.5%)

626.0 bps(+11.0%)

月間延べトラヒック 18.9 MB 183.9 MB 202.8 MB

集計方法 移動通信トラヒック(9月分)

○中継パケット交換機(ゲートウェイ)にて計測・集計-上り・下り別、1ヶ月間、1時間単位

○次のトラヒックを含む-キャリア内で折り返してインターネット等へ出ないトラヒック

(例:i‐mode等のコンテンツ、携帯メール等)-フェムトセル基地局の携帯無線通信に係るトラヒック-MVNO(仮想移動体通信事業者)に係るトラヒック

○次のトラヒックを含まない(中継パケット交換機を経由しないため)-音声(通話)トラヒック-第2世代携帯電話(PDC)に係るトラヒック

○平成22年9月現在の移動通信トラヒックは、71.2Gbpsである。

○トラヒックは、四半期で+13.2%(年率換算+64%)増加している。

○1加入者当たり、月間で202.8MBのデータをやりとりしている。

基地局

加入者パケット交換機

中継パケット交換機

(ゲートウェイ)

インターネット・他事業者網等

コンテンツ・メール

サーバ等

フェムトセル基地局

我が国の移動通信トラフィックの現状 21

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

0 4 8 12 16 20 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96 100

104

108

112

116

120

124

128

132

136

140

144

148

152

156

160

164

168

(Gbps)

上り方向トラヒック

下り方向トラヒック

00時

04時

08時

12時

16時

20時

00時

04時

08時

12時

16時

20時

00時

04時

08時

12時

16時

20時

00時

04時

08時

12時

16時

20時

00時

04時

08時

12時

16時

20時

00時

04時

08時

12時

16時

20時

00時

04時

08時

12時

16時

20時

月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 日曜

○上り方向と下り方向とで同様の変化傾向で、平日・休日ともに、22時~24時ころにかけてトラヒックがピークとなる○平日は、朝から夕方にかけて徐々にトラヒックが増加し、昼休み帯に一時的なピーク○休日は、朝から昼にかけて急激に増加し、その後夕方にかけて微増

(参考) 移動通信トラフィック(曜日・時間単位) 22

(参考)携帯電話の世代別ダウンロード時間

3G

3.9G

4G

3.5G

3G

3.9G

4G

3.5G

3G

3.9G

4G

3.5G

3G

3.9G

4G

3.5G

音楽1曲(約5分)

電子ブック(約200ページ)

映画DVD(約2時間)

ハイビジョン映像(約1時間)

約4.8Mbyte

約3.6Gbyte

約13Gbyte

※ 3G:384kbps、3.5G:3.6Mbps、3.9G:100Mbps、4G:1Gbpsで計算

100秒100秒

0.38秒0.38秒@ケ

0.05秒0.05秒

10秒10秒

1.6秒1.6秒

0.2秒0.2秒

44秒44秒

7分7分

21時間21時間

4.8分4.8分

30秒30秒

3日3日

2分2分

17分17分8時間8時間

2時間2時間

約20Mbyte

23

無線伝送技術の進化

1990 2000 2010 20201980

(bps)

10k

1G

100M

10M

1M

100k

アナログ方式9.6K

1G(アナログ)

音声 PDC

cdmaone

28.8K

64K

パケット通信

2G(デジタル化)

W‐CDMA 384K

CDMA20001x EV‐DO 2.4M

HSDPAHSUPA

14M

メール

カメラ

ブラウザ

動画

ALL‐IP

3G(IMT‐2000)

3.5G

LTE 100M

IMT‐Advanced

3.9G

1G

4G

通信速度は30年で約10,000倍

(年)

24

携帯電話のブロードバンド化への流れ

・無線伝送速度は、ほぼムーアの法則に従い、2年で倍に・モバイルのデータ速度は、固定のそれよりも5年遅れ、或いは、一桁下で追随している

伝送速度[bps]

00

10M

1M

100k

10kcdmaOne

2.4M600kaverage

144k

307k

MAX sepc.

1k95 05

2.4k

PDC

9.6k

PDC

PDCPacke

t

32kPHS

64kPHS CDMA

2000 1x

2~4Maverage

100M

802.11b

802.11a

54M 54M

IEEE 802.11

FTTH100M

2M802.11

802.11g

12M26M

50M

PacketOne

64k

Peak

384k

2M

14.4k28.8k

ADSL

80 85 90 10

1.2K

9.6K

14.4K 28.8K

56K

Peak14M

MAX sepc.

1G

100M at Highmobility

1G at Lowmobility

HSPA(3.5世代)

W-CDMA(第3世代)

1xEV-DO

第4世代100-200M802.11n75M

802.16a2nd G band (800MHz PDC cdmaOne)

3rd G band (2GHz,etc.)2nd G band (1.9GHz PHS)

IEEE 802.11(2.4 & 5GHz)Analog modem/ADSL/FTTH

4th G band (3.5GHz)

IEEE 802.16a

LTE(3.9世代)

8M

1.5M

300MPeak

11M

(出典)電波政策懇談会 電波利用システム将来像検討部会 第1回会合 NTTドコモ提出資料を基に作成

25

今後の電波利用のトレンド

Wi‐Fiによるネットワーク接続の成長 PC、カメラ、家電、ゲーム機、携帯電話といっ

た様々な機器に、Wi‐Fiを搭載。

ネットワークサービスにより、新たな利用方法や楽しみ方が登場。

• 我が国では、これまで周波数・用途に応じ多様な電波利用が進展

• AV機器、ゲーム機などのデジタル家電のワイヤレスネットワーク接続が増加

• 携帯電話の普及により、誰でも簡単にネットワークにつながる時代

• 電波を利用した様々な新サービス・新ビジネスが普及し、ユーザーの利便性が向上

(電波の利用分野の発展例)

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

'04/3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9

(利用可能店舗数)

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

120

130

140(1日当たり利用件数:万件)

店舗数(その他加盟店)店舗数(街ナカSuica加盟店)店舗数(駅ナカSuica加盟店)利用件数/日

携帯電話等のワイヤレスによるインターネット利用者数の増加 携帯電話等の携帯情報通信端末によるイン

ターネット利用人口は、約7,506万人(2009年3月末)。

出典:WiFi Alliance資料Suicaによる新たなビジネス Suica導入により、交通網利用者の切符購入

等の利便性を向上させるだけでなく、電子マネーとしての機能を活用した広範囲な小売業へのビジネスを展開。

利用件数は、一日あたり134万件。利用可能店舗数は、約56,000店舗(2008年10月末)。

ワイヤレスネットワーク接続の増加誰でも簡単にネットワークに

つながる時代新サービス・新ビジネスの普及

3,723

4,8905,722

6,164 6,416

6,601

8,055 7,8138,255

2,439

2,5042,794

4,484

5,825

6,923

7,086 7,287

7,506

138 307 364 339 127 163 336 358567

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

8000

9000

10000

平成12 13 14 15 16 17 18 19 20

インターネット利用端末別の利用人口推移

パソコン 携帯電話・PHS及び携帯情報通信端末 ゲーム機・テレビ等

(年末)

(万人)

(出典)総務省「通信利用動向調査」(世帯編)

26

社会インフラとして様々な分野での電波利用の推進

次世代情報家電、ホームネットワーク物流管理・食の安全性

電子タグによる物流管理、食品のトレーサビリティの高度化・効率化等を実現

・バス位置情報管理システム・観光情報提供システム

地域ワイヤレスシステム

ワイヤレス家電システムの導入を実現

医療

健康管理の効率化、新たな診察技術の実現

ITS

事故を未然に防止する安心・安全な高度化ITSの導入を実現

側方車

先行車

~100m

側方車

側方車

先行車

~100m

側方車

側方車

先行車

~100m

側方車

ロボット

電波による対象物の認知、姿勢制御等の高度なセンサ技術、遠隔制御技術の実現

電子マネー・料金収受 公共分野、安全・安心海のマルチメディア

携帯電話等による電子決済、ガス残量・使用量の確認等料金収受の効率化

海上航行の安全性を高めるブロードバンド通信の実現

新たな電波利用を実現するための利用技術の実現、促進方策等への対応

様々な分野での電波利用の推進

公共分野の無線通信の高度化等による安全・安心な社会の実現

27

ワイヤレスブロードバンド実現に向けた電波の有効利用の推進

電波を取り巻く環境の変化

電波利用の成長・発展 トラヒックの増大

• 携帯端末の多様化による新サービス・新ビジネスの普及

• ワイヤレスネットワーク接続の増加 等

• リッチコンテンツの流通や利用の拡大

• 2020年までにトラヒックは200倍以上に

※ホワイトスペース:放送用などある目的のために割り当てられているが、地理的条件や技術的条件によって他の目的にも利用可能な周波数。

• ホワイトスペース(※)の活用など新たな電波利用の実現に向けた取組の促進

• 新たな周波数需要に的確に対応するため、ミリ波帯を有効利用する家庭内ワイヤレス技術等、戦略的な研究開発を推進

1 電波を活用した新産業の創出

• 電波御三家「ブロードバンドモバイル」、「デジタル放送」、「衛星システム」は更なる高度化、大容量化の時代へ

• 新たな電波利用システムによる新たな電波利用サービスの発展と、それらによる様々な社会問題の解決への貢献が期待

2 グローバルなワイヤレスブロードバンド環境の構築

3 新たな電波の有効利用の促進

世界最先端のワイヤレスブロードバンド社会の構築

28

• 周波数のひっ迫や、携帯電話の高度化等に対する新たに必要な周波数を確保するための周波数移行・再編を実施

• 国際競争力強化のための国際標準化などの推進

• 新たな無線通信システムの導入のための電波有効利用技術の開発

Ⅲ-1 電波を活用した新産業の創出Ⅲ-1 電波を活用した新産業の創出

2.6

1.6

-2.0

-0.1

2.9

0.20.3

1.4

2.7

1.9 2.02.4

-1.2

-3.0

-2.0

-1.0

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

平成8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

情報通信産業 その他の産業 実質GDP成長率

電気機械

(除情報通信機器)

33.1兆円

3.3%輸送機械

59.4兆円

6%建設

(除電気通信施設

建設)

60.2兆円

6.0%

卸売

66.2兆円

6.6%

小売

33.2兆円

3.2%運輸

41.1兆円

4.1%鉄鋼

34.9兆円

3.5%

その他

581.4兆円

57.8%

全産業の名目国内生産額

(2008年)

1,005.1兆円

ICT産業の日本経済への貢献

● ICT産業は、全産業の名目国内生産額合計の約1割を占める我が国最大の産業

● 我が国の実質GDP成長の約3分の1をICT産業がけん引

【出典】総務省「ICTの経済分析に関する調査」(平成22年)

■ 実質GDP成長に対するICT産業の寄与率■ 主な産業の名目国内生産額(2008年)

ICT産業96.5兆円

9.6%

(%)

(年)

5年間の平均寄与率は38%

30

情報通信産業・電波産業の市場規模

(見込み)

(兆円)

出典:平成22年「電波産業調査統計」電波産業年鑑2010 (社)電波産業会

移動無線通信産業

放送事業

コンテンツ制作業

無線通信・放送機器製造業

注:本頁で示す情報通信産業は、電気通信事業、放送事業、ソフト制作業、情報通信・放送機器製造業からなる。前頁で示す情報通信産業に含まれる、郵便、新聞、出版、情報通信関連サービス業、研究等は含まれていない。

情報通信産業全体39.6兆円

電波産業全体16.4兆円

31

◆ワイヤレスブロードバンド分野と3つのワイヤレスフロンティアの電波利用とこれらを支えるコアテクノロジーの進展により、5つの電波利用システムが創出

ワイヤレスブロードバンドシステム

◆ブロードバンドモバイル◆デジタル放送 ◆衛星システム

家庭内ワイヤレスシステム

◆無線チップ ◆非接触ブロードバンド◆ワイヤレス電源供給

医療・少子高齢化対応システム

◆ボディエリア通信◆ワイヤレスロボティクス

インテリジェント端末システム

◆シンクライアント端末 ◆ワイヤレス臨場感通信

安心・安全ワイヤレスシステム

◆センサーネットワーク ◆安心・安全/自営システム◆ワイヤレス時空間基盤

家庭内ワイヤレスシステムのイメージ家電機器へのワイヤレス電源供給によるコンセントフリー住宅家庭でのTVとレコーダとの間のケーブル等が完全ワイヤレス化簡単に自由な装着で家電に無線機能を搭載

インテリジェント端末システムのイメージどの端末を利用しても自分のIT環境を実現臨場感通信により、どこでもよりリッチなエンターテイメン

トサービスを享受

ワイヤレスブロードバンドシステムのイメージギガビットクラスの超高速携帯電話通信サービスHDTVを超える超高精細スーパーハイビジョン放送全世界で使える衛星/地上デュアルモード携帯電話

医療・少子高齢化対応システムのイメージカプセル型内視鏡ロボット/センサーにより、患者の身

体的負担を軽減

農業、介護等における高齢者支援ロボットサービスの実現

安心・安全ワイヤレスシステムのイメージ環境や人のログを収集し、様々なサービスを提供車車間通信等により交通事故を回避シームレスな屋内外ナビゲーションサービスを実現

災害現場等の映像情報を機動的に伝送できる公共ブロードバンドシステムを実現

ニューブロードバンドフロンティア ユビキタスフロンティア グリーンフロンティア

ワイヤレスブロードバンド分野

201X年には、新たな5つの電波利用システムが創出

ワイヤレスアプライアンス

32

電波利用の進展

2010年代の新たな電波利用システムの利用シーン① 33

2010年代の新たな電波利用システムの利用シーン② 34

2010年代の新たな電波利用システムの利用シーン③ 35

2010年代の新たな電波利用システムの利用シーン④ 36

2010年代の新たな電波利用システムの利用シーン⑤ 37

新たな電波利用システムの実現により、2020年に新たに50兆円規模の電波関連市場を創出

ワイヤレス新サービス・関連分野波及・レコーダー市場 ・ノートPC市場

・広告用ディスプレイ市場 ・ホームセキュリティ市場

・カプセル内視鏡による検診 ・パートナーロボット市場 等

アプリケーションサービス・携帯用ゲーム機市場 ・カーナビシステム市場

・RFID市場 ・携帯電話向けゲーム市場

・音声・音楽の携帯電話配信市場 等

ワイヤレス基本サービス・携帯電話市場(通話・データ伝送料)

・ワイヤレス・ブロードバンド市場

・テレビ放送事業市場 ・ラジオ放送事業市場 等

ワイヤレスインフラ・携帯電話市場(ハードウェア) ・薄型テレビ市場

・ラジオ受信機市場

・移動系通信事業の設備投資

・地上波放送の設備投資額 等

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

現在 2013年 2015年 2018年 2020年

4.4兆円 5.9兆円 6.3兆円 6.8兆円 7.2兆円

11.6兆円14.3兆円 15.2兆円 16.0兆円 16.2兆円

6.4兆円

18.7兆円24.8兆円

31.7兆円35.0兆円

2.8兆円

5.7兆円

9.1兆円

16.4兆円

22.1兆円

25.3兆円

44.6兆円

55.5兆円

70.9兆円

80.4兆円

これらの直接効果に加え、70兆円規模の波及効果を創出

2015年 ⇒ 37.6兆円2020年 ⇒ 68.9兆円

積極的な国際展開方策により、8兆円規模の輸出市場も創出

2015年 ⇒ 6兆円2020年 ⇒ 8兆円

新たな電波利用システムの実現による経済的効果

新たに50兆円の電波関連市場の創出

38

新たな電波利用システムの実現による社会的効果

○ITSの普及によって、高速道、一般道の渋滞が緩和され、渋滞により我が国全体で発生する損失時間が年間約3億7000万時間削減されるとともに、センサーネットワークの普及によって交通、物流の効率化が促進される結果、車両からのCO2の排出量が年間約2500万トン削減される。

(それぞれ全体の10%の削減効果を想定)

○電子タグによる食品管理システムの普及により、食品メーカ、小売店、レストラン等から廃棄される食品が年間約60万トン削減される。

(全体の約5%の削減効果を想定)

○ぶつからない車の実現により、金銭的損害が年間約1兆円削減される。(全体の約30%の削減効果を想定)

○ガス漏れ、漏電検知、防犯センサーネットワークにより、火災予防、犯罪防止が促進される結果、火災損害額が年間約250億円削減される。

(全体の約20%の削減効果を想定)

○患者の健康情報の自動収集・管理システムや、人体内で生体情報の収集、治療を行う医療用無線システムの実用化によって、がんなどの病気の重篤化を防止する結果、病気による死亡率が減少し、国民医療費総額が年間約2兆円削減される。

(全体の約5%の削減効果を想定)

○ワイヤレスロボティクスやセンサーネットワークを活用したリモート介護システムの実用化により、従来まで必要とされた高齢者介護のためのマンパワーの削減が可能となり、 介護保険の費用額が年間約4000億円削減される。

(全体の約5%の削減効果を想定)

○高齢者、子供見守りシステムにより、主婦が1日あたり平均約3時間費やしている育児、介護時間の約5%を削減されることにより、主婦が節約できた時間分を労働への参加に移行させる。

○eラーニングシステムの普及により、どこにいても教室と同様の臨場感ある教育を受けることが可能となり、家庭の教育費の支出が年間約1000億円削減される。

(全体の約2%の削減効果を想定)

出典:国土交通省HP

出典:警察庁HP

出典:農林水産省HP

出典:文部科学省HP

出典:文部科学省HP

出典:厚生労働省HP資料より作成

39

どこでも会議どこにいてもネットワークで会議に参加でき、移動に伴うエネルギーが低減化できる

いつでも検診センサーによる常時健康診断で病気の早期発見につながる

現代版「ミクロの決死圏」ナノロボットにより体内の様子を手術をせずに観察しながら治療ができる

前方ミリ波レーダー

前方ステレオカメラ後方ミリ波レーダー

ドライバーモニターカメラ

前方カメラ

ぶつからない車センサー搭載の車により自動車事故がなくなる

犯罪被害予防システム高齢者がATMに近づくと、親しい人に知らせてくれる

食品偽装がなくなる

お父さんお母さんの

苦労がなくなる

無駄なCO2排出が

なくなる

データによる災害予測・対処センサーNWのデータ活用で災害の被害を予測し対処

コードなしの情報家電屋内の電化製品がワイヤレスで接続され、配線が消える

ワイヤレス電源供給携帯電話やPCの電池切れがなくなる

貼ってすぐワイヤレスボタン型無線機を貼るだけで、すぐにネットワークに接続できる

照明通信部屋の照明が通信路になる

○月×日収穫

自己紹介するジャガイモICタグつきのジャガイモから産地情報や収穫日、育成情報を受けることができる

ロボットによる災害対応無線センサーやネットワークを活用したロボットが災害対応に活躍

病気の

つらい診察がなくなる

交通事故がなくなる

バーチャル資料配布ワイヤレス電子ペーパーにより会議での紙の使用がなくなる

リビングから配線がなくなる

201X年に実現する電波利用システム

~10年後になくなるもの~

予期せぬ災害被害がな

くなる

振り込め詐欺がなくなる

C2C(Car to Car)ネットワーク車相互間で渋滞・事故情報等を相互に交換

迷子ナビ小さい子供などの居場所をどこにいても把握し、迷子を防止するとともに、音声ガイドなどナビゲーションもできる

カプセル内視鏡

40

Ⅲ-2 グローバルなワイヤレスブロードバンド環境の構築Ⅲ-2 グローバルなワイヤレスブロードバンド環境の構築

移動通信システムの発展

移動通信システムのトラヒック増大予想

情報通信審議会 情報通信技術分科会(2008年12月)より

約200倍!

5年後、10年後のトラヒックの伸びを ①新たに創出されるサービス、②新システムに置き換わって提供される既存のサービス、③既存システムにより提供される既存のサービス の要素から試算。(2007年を100とした場合)

0

400

800

1200

1 2 2.6 5.85 11.7 16.38 36.855184.275

552.825

829.2375

1160.93253.9世代

2010年頃~

(倍)

第1世代1979年~

第2世代1993年~

第3世代 2001年~3.5世代 2003年~

2.25倍(※)1.3倍

2倍(※)1.4倍 2.25倍(※)

※H9年電技審答申より引用携帯電話端末の図は、㈱NTTドコモ歴史展示スクエアより引用

1.5倍

2倍

3倍

5倍

1.4倍

第4世代 2015年頃~

移動通信システムの通信容量の推移

①新たに創出されるサービス(例) ・ハイビジョン映像のアップロード

・映像教材のストリーミング・大容量データ伝送による家電との連携・大容量のサイネージ情報の配信・医療画像伝送による遠隔医療

②新システムに置き換わって提供される既存のサービス<コンテンツの大容量化>

(例) 映像ストリーミング2012年: 4Mbps(圧縮率の高いHD映像と想定)2017年: 8Mbps(ハイビジョン並み映像と想定)

③既存システムにより提供される既存のサービス

周波数割当の現状 予想される周波数需要

800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯、2.5GHz帯

→ 合計500MHz幅

800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯、2.5GHz帯

→ 合計500MHz幅

2020年において現在の200倍以上と予想される携帯電話等のトラヒック増に対応するため、相当規模の周波数の確保が必要。2020年において現在の200倍以上と予想される携帯電話等のトラヒック増に対応するため、相当規模の周波数の確保が必要。

移動通信システムで今後予想される周波数需要

42

長期目標 (2020年までに達成)

米国:「国家ブロードバンド計画」概要 2010年3月16日、連邦通信委員会(FCC)は、連邦議会に提出した

「国家ブロードバンド計画(Connecting America: The National Broadband Plan)」を公表。

本計画は、2020年までに達成する「長期目標」を以下6点挙げている。

出典:FCCウェブサイト(http://www.broadband.gov/download-plan/)

目標1 世界一のブロードバンド環境の実現

1億世帯以上の家庭が、下り速度が実測100Mbps以上、上り速度が実測50Mbps以上の安価なアクセスを持つべき(2015年までには、1億世帯以上の家庭が、下り実測50Mbps以上、上り実測20Mbps以上の安価なアクセスを持つべき)。

目標2 世界一のワイヤレスブロードバンド環境の整備

米国は、世界最速かつ世界で最も規模の大きな無線ネットワークを持ち、モバイル・イノベーションで世界一となるべき(2020年までに500MHz幅の周波数を新たにブロードバンド向けに利用可能とすべき(2015年までには300MHz幅を利用可能とすべき))。

目標3 全国民へのブロードバンドサービス(ユニバーサルサービス)の提供

すべての米国人は、強固なブロードバンド・サービスへの安価なアクセスを持ち、自らの選択に従いサービスに加入する手段と技能を持つべき(90%以上の加入を実現)。 ※米国における世帯加入率は67%(2009年11月現在)

目標4 教育・医療等でのブロードバンドの利用

すべてのコミュニティは、学校、病院、政府機関の建物といったアンカー組織において1Gbps以上の安価なブロードバンド・サービスへのアクセスを持つべき。

目標5 公共安全ネットワークの確保

米国人の安全を確保するため、すべての一次応答者(first responder)は全国規模で相互運用可能な無線ブロードバンドの公共安全ネットワークへのアクセスを持つべき。

目標6 グリーンICTの利用

米国がクリーン・エネルギー経済において世界をリードすることを確保するため、すべての米国人は自身のリアルタイムのエネルギー消費を追跡し、管理するためブロードバンドを利用すべき。

43

米国「国家ブロードバンド計画」第5章について

『国家ブロードバンド計画 Connecting America : National Broadband Plan』第5章において、ワイヤレス・ブロードバンドは今後10年間にわたって米国のイノベーションにとって重要な土台になるという観点から、米国周波数政策は、ワイヤレス・サービスの提供する新たな手法に対応できるよう改革が必要としている。 計画における主な勧告は以下のとおり。

1.モバイル・ブロードバンド向けに新たな周波数を確保

世界一のモバイル・ブロードバンド・ネットワークの構築を目指し、今後10年で500MHz幅をモバイル・ブロードバンド向けに新たに確保。 うち300MHz幅については、今後5年以内で新たに確保。

(300MHz幅の内訳:放送TV帯120MHz幅、移動衛星周波数帯90MHz幅、2.3GHzワイヤレス通信サービス帯20MHz幅等)

2.周波数割当てに関する一層の透明性の確保

オンライン上で周波数帯域や免許の状況を確認できる「Spectrum Dashboard」を創設。 周波数割当てに関する3年ごとの評価を含む戦略的周波数計画を継続。

3.周波数再分配に向けたインセンティブの更なる付与

インセンティブ・オークションを導入(既存免許人が周波数割当てに係る権利を返上し、当該周波数帯域のオークション収益の一部を受け取るスキーム)。 周波数移行に係る財政的支援や周波数使用料賦課の整備。

4.周波数利用の柔軟性の拡大

今後10年以内に全国規模の周波数帯について免許不要での利用向けに開放。 TVホワイトスペースに係る手続の早期決定。 周波数アクセスを向上させるための研究開発を強化。

5.その他(計画第5章以外)

「モビリティ基金」を創設し、モバイル・インフラの構築支援。 700MHz帯公共安全ブロードバンド・ネットワークを構築。

44

「ワイヤレスブロードバンド実現のための周波数検討ワーキンググループ」の検討の背景

• 携帯電話や無線LANを利用したリッチコンテンツの流通や利用が増大

• 2020年までに電波利用の質・量が爆発的に拡大し、トラヒックは200倍以上に

○電波利用の成長・発展 • スマートフォンなど端末の多様化により様々な新サービス・新ビジネスが普及し、ユーザーの利便性が向上

• AV機器、ゲーム機などのデジタル家電のワイヤレスネットワーク接続が増加

• 携帯電話の普及により、誰でも簡単にネットワークにつながる時代

電波を取り巻く環境の変化

○トラヒックの増大

周波数割当の現状 予想される周波数需要

800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯、2.5GHz帯 → 合計500MHz幅800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯、2.5GHz帯 → 合計500MHz幅

2020年において現在の200倍以上と予想される携帯電話等のトラヒック増に対応するため、相当規模の周波数の確保が必要。2020年において現在の200倍以上と予想される携帯電話等のトラヒック増に対応するため、相当規模の周波数の確保が必要。

移動通信システムで今後予想される周波数需要

世界最先端のワイヤレスブロードバンド環境を実現するため、携帯電話等のモバイルブロードバンドの利用状況や標準化など国際的な動向を踏まえ、ワイヤレスブロードバンド向け周波数の確保のための方策を検討。

また、米国連邦通信委員会(FCC)は、2010年3月に議会に提出した『国家ブロードバンド計画』において、ワイヤレスブロードバンドは今後10年間にわたって米国のイノベーションにとって重要な土台となるとして、モバイルブロードバンド向けに新たな周波数を確保する勧告を提示。

→ 今後10年間で500MHz幅をモバイルブロードバンド向けに新たに確保

我が国における世界最先端のワイヤレスブロードバンド社会の構築に向けた検討

○ホワイトスペースの利活用 • ホワイトスペースを地域コミュニティの情報発信手段などに活用し、魅力あるまちづくりや地域雇用の創出など地域の活性化を促進

○ 「光の道」構想(2015年頃を目途にすべての世帯におけるブロードバンド利用の実現を目標)の実現に向けた推進方策について、「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース」にて検討を実施。

→ ICT利活用基盤の整備においては、多様なブロードバンド手段を確保する観点から、無線ブロードバンド通信システムについて、必要な周波数の確保が検討課題。

45

≪2015年までの目標≫ 移動通信システムやセンサーネットワークシステムについて、5GHz帯以下の帯域で、300MHz幅を超える周波数を新たに確保するほか、ブロードバンド環境の充実等を図るための周波数を確保。

≪2020年までの目標≫ 第4世代移動通信システムの導入や航空機、船舶、鉄道等のブロードバンド環境の整備等を図るため、1500MHz幅を超える周波数を確保。

2 ワイヤレスブロードバンド実現に向けた周波数確保 -具体的目標の下でのスピード感ある周波数の確保-

① 3つの視点を総合的に判断して、電波利用の成長・発展が最も効果的となるよう周波数確保を推進。

② 技術革新に的確に対応して周波数全体の一層の有効利用を図るため、周波数再編を実施。

新サービス創出等による経済成長 利用者利便の増進 国際競争力の強化

1 今後の電波利用の展望

サービスの多様化・高度化

トラヒックの増大

ホワイトスペースの利活用

スマートフォン、デジタル家電、電子書籍等の利用拡大

10年間で約200倍の増大が予想。直近3ヶ月間で13%以上増加

「ホワイトスペース特区」の創設・実証実験開始 等

更なる高速・大容量化

ワイヤレスブロードバンド環境の充実

センサーネットワーク等の実現

放送のデジタル化の進展

LTE、IMT-Advanced、IEEE802.16mの高度化システムの導入 等

家庭内、列車内、航空機内のワイヤレスブロードバンド化 等

スマートメーター、ITS、医療機器の新たな利用拡大 等

スーパーHDTV、エリアワンセグ、中継システムの高度化 等

電波を取り巻く環境の変化

電波利用の成長・発展の

方向性

2015/2020年に向けた周波数確保の目標

「ワイヤレスブロードバンド実現のための周波数検討ワーキンググループ」とりまとめ【概要】~ワイヤレスブロードバンド実現に向けた周波数再編アクションプラン~

基本的考え方

(参考) 米国連邦通信委員会(FCC)は、2010年3月に議会提出した『国家ブロードバンド計画』において、今後10年間で500MHz幅をモバイルブロードバンド向けに新たに確保することを求める勧告を公表。

46

(1)移動通信システムの高速・大容量化への対応

700/900MHz帯・・・周波数の割当方針を早急に策定≪最大100MHz幅≫

1.7GHz帯・・・携帯電話用周波数の追加割当て≪10MHz幅≫

2.5GHz帯・・・BWA(広帯域移動アクセスシステム)の高度化≪最大30MHz幅≫

3-4GHz帯・・・第4世代移動通信システム(IMT-Advanced)用周波数≪200MHz幅≫

(2)ブロードバンド環境の充実

60GHz帯・・・家庭・オフィスでのブロードバンド環境を整備≪2GHz幅≫

400MHz帯・・・列車無線等のブロードバンド化≪3MHz幅程度に拡大≫

(3)センサーシステムの導入

①スマートメータ等の導入

900MHz帯・・・早急に900MHz帯の再編スケジュールを確定して実施≪5MHz幅≫

280MHz帯・・・広域エリアカバー用≪5MHz幅≫

②自動車交通の安全性向上

700MHz帯・・・ITSについて、700MHz帯の周波数割当案の検討状況を踏まえつつ、早期に割当て≪10MHz幅≫

79GHz帯・・・高分解能レーダの実用化≪4GHz幅≫

③医療・ヘルスケア分野への利用

400MHz帯・・・バイタルデータの収集システム等国際標準化動向を踏まえた新たな医療システムの導入≪10MHz幅程度≫

(4)ホワイトスペースの活用による新たなサービス等の展開

(5)放送システムの高度化への対応

2015年/2020年に向けた周波数確保の基本方針

2015年を目標として確保すべき周波数帯

(1)移動通信システムの高度・大容量化への対応

3-4GHz帯・・・第4世代移動通信システム(IMT-Advanced)用周波数≪1.1GHz幅程度≫

(2)ブロードバンド環境の充実

40GHz帯・・・航空機、船舶、鉄道のブロードバンド利用環境の整備≪1.2GHz幅程度≫

※その他 、スマートメーター等の利用拡大への対応、スーパーハイビジョンの衛星放送による試験放送の実施に向けての周波数確保等

2020年を目標として確保すべき周波数帯

47

(参考)700/900MHz帯の割当に関する意見の概要

※ FPU : 報道、スポーツ中継など放送事業で使用される可搬型システム※ MCA : 同報(一斉指令)機能やグループ通信機能等を有する自営系移動通信システム。陸上運輸、防災行政、タクシー等の分野で使用。

FPU/ラジオマイク

710 715  725 730 770 810 815 830 845 860 875 890 915 950

NTTドコモ(第3世代)

KDDI(au)(第3世代)

820 840 860 880 900 920 940800760 960740720(MHz)

710

MCA MCA

パーソナル無線

ITS地デジ

①早期に利用するため700MHz帯と900MHz帯とをペアで利用すべき

②アジア又は北米との調和を考慮した割当とすべき ③欧州との調和を考慮した割当とすべき

RFID

FPU、ラジオマイク、MCA、RFID(電子タグ)等の周波数移行が必要

780

850MHz帯 900MHz帯 1.7GHz帯 2GHz帯

日本

米国

欧州

PDC

W-CDMACDMA2000 ↑ ↓

815 845 860 890

↑ ↓1750 1785 1845 1880

↑ ↓1920 1980 2110 2170

↑ ↓849 869 894824

↑ ↓1910 19301850 1990

↑17551710

↓21552110

↑ ↓849 869 894824

↑ ↓915 925 960880

↑ ↓1920 1980 2110 2170

↑ ↓1785 1805 18801710

↓810 818

↓880 885

↑935 948

↓843 846

↓860 870

↑898 901

↑915 925

GSMCDMA

W-CDMACDMA2000

GSM

W-CDMA

[通信方式]

[周波数]

↑ ↓1910 19301850 1990

700MHz帯

730 770 915 950903

791 821 832 862

検討中 検 討 中

↑ ↓915 925 960880

↑698716

↓728 746

↓763

↑776793

(参考)諸外国の携帯電話用周波数の現状

※700MHz帯割当てに関するアジア地域の状況AWF(APT無線フォーラム)の直近の会合(本年9月)において、アジア・太平洋地域における698-806MHzの周波数利用に関するレポート完成。≪バンドプラン≫FDD方式 UL: 703-748MHz DL:758-803MHz(センターギャップ: 10MHz、上下周波数間隔: 55MHz) TDD方式 UL/DL: 698-806MHz割当の検討に際しては、AWFでの議論の状況及びアジア各国での割当ての動き等も注視していくことが必要。

↓ ↑

48

従来の再編手法と新たな再編手法の相違(イメージ)

従来の例

• 既存無線局が全て移行した後に、新規参入者(認定開設者)が置局を行う

• 新規参入者(認定開設者)が、既存無線局を順次移行させながら置局を進める

新規参入者

新規参入者

順次移行

全て移行

新規参入者

新スキーム

新規参入者

既存無線局

既存無線局

置局

置局 置局

移行

移行

移行 移行

移行に必要な期間は約10年間

移行に必要な期間は約5年間

49

電波法改正案の概要 (特定基地局の開設計画の認定に関する規定の整備)

既存の免許人等開設希望者A

(携帯電話事業者)

開設希望者B(携帯電話事業者)

国開設指針の制定※終了促進措置に関する事項

• 負担可能額等を踏まえてB事業者に決定(開設計画の認定)

• 既存の無線局に関する事項に係る情報を提供

終了促進措置の実施(周波数の変更等に要する費用の負担等)

周波数の変更の手続等

※ 特定基地局の開設計画の認定(現行制度)…携帯電話の基地局等、同一の者が相当数開設する必要がある無線局(特定基地局)については、国が定めた開設指針に沿って、希望者が開設計画を申請し、開設計画の認定を受けた事業者のみが特定基地局の免許申請ができる。(法第27条の12、第27条の13)

• 開設指針の規定事項の追加 既存システムの周波数の使用期限 既存無線局による周波数の使用を使用期限前に終了させるた

めに特定基地局を開設しようとする者が行う費用の負担その他の措置(終了促進措置)に関する事項

• 開設計画の記載事項の追加 終了促進措置の内容 終了促進措置に要する費用の支弁方法

• 開設計画の認定の有効期間の上限を5年から10年に延長• 終了促進措置の対象となる無線局に関する情報の提供

改正の内容

開設計画の提出※ 終了促進措置の内容、費

用の支弁方法を記載

※ グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース 合同部会取りまとめ「『光の道』構想実現に向けて」(平成22年12月14日)抜粋早期の周波数再編を実現する観点から、既存の周波数利用者の移行コストを移行後の周波数利用者が負担することとし、移行コストの負担可能額として提示

された金額の多寡を踏まえて移行後の周波数利用者を国が選定するという、オークションの考え方を取り入れた制度を検討することが適当である。

50

「光の道」構想実現に向けた工程表

②競争政策の推進

(1)線路敷設基盤の開放

等(アクセス網のオープン

化等)

(2)加入光ファイバ接

続料の見直し(アクセス網のオープン化等)

(3)中継網のオープン

(4)ボトルネック設備利

用の同等性確保

(5)ユニバーサルサー

ビス制度の見直し

(6)今後の市場環境の

変化への対応

①未整備地域における基盤

整備の推進

2011                2012   2013   2014   2015

③規制改革等によるICT利活用の促進

法案提出施行▼

予算執行・税適用▼

(電気通信基盤充実臨時措置法改正)

予算・税要求▼

(予算・税要求~予算執行・税適用)

1)電柱・管路等の線路敷設基盤の更なる開放に向けた検討

法案提出(電波法改正)

2)ワイヤレスブロードバンドに関する取組(周波数再編等)

施行

▼約款変更案を情郵審に諮問

1月

▼3月

答申▼2011年度以降の接続料の適用

(2011年度以降の接続料の適用期間等に応じ接続料を再改定)

▼▼検討開始 取りまとめ

法案提出

機能分離、子会社等との一体経営への対応、業務範囲の弾力化

(電気通信事業法・NTT法改正)▼

施行

▼1月

省令改正案を情郵審に諮問

▼3月

答申▼光IP電話のユニバ化

ICT利活用を妨げる各種制度・規制の見直し

1)光IP電話のユニバ化

次世代ネットワーク(NGN)のオープン化・IP網への移行(マイグレーション)に係る課題等の検討

総合的な市場支配力に着目した規制の検討

諸外国で実施されているオークションの検討

▼▼検討開始 取りまとめ

▼検討開始

▼ ▼事業者認定

▼▼検討開始 取りまとめ

(周波数再編の実施)

2)ブロードバンドアクセスのユニバ化の検討

▼取りまとめ

(中間取りまとめ)

タスクフォースの取りまとめに盛り込まれた措置の有効性・適正性の包括的検証

制度整備後3年を目途

(平成22年12月24日公表) 51

周波数オークションに関する懇談会について

諸外国で実施されている周波数オークションの我が国での導入に関し、総務副大臣(情報通信担

当)主催の懇談会を開催し、オークションについての現状分析、オークションの導入に際しての課題

及び具体的方策等についての検討を行う。

○周波数オークションに関する現状分析

○周波数オークションの導入に際しての課題及び具体的方策 等

開催目的

2011年3月~2011年12月

開催期間・検討スケジュール

主な検討事項

構成員

52

鬼木 甫 大阪大学名誉教授

土井 美和子 株式会社東芝研究開発センター首席技監

服部 武 上智大学理工学部教授

林 秀弥 名古屋大学大学院法学研究科准教授

藤原 洋 株式会社インターネット総合研究所代表取締役所長

三友 仁志 早稲田大学国際学術院アジア太平洋研究科教授

森川 博之 東京大学先端科学技術研究センター教授

山田 澤明 株式会社野村総合研究所常務執行役員未来創発センター長

吉川 尚宏 A.T.カーニー株式会社プリンシパル

(敬称略、五十音順)

(座長)

周波数オークションの導入に関する論点(案) 53

1 導入目的「電波の経済的価値を反映した負担を求めることによる電波の能率的な利用」、「免許手続きの透明性確保」、「国民共有の

財産を国民全体のために活用」等、オークションの導入目的は何か。

2 払込金の法的性格電波を利用するために払込金を支払わなければならない理由は何か。(税、公物占用料、電波利用料等の他制度との切り分けの検討も必要。)

3 収入の使途一般財源か、特定財源か。

4 対象範囲①競願が発生する無線システム全て(携帯電話、放送、人工衛星等)を対象とするか。②再免許時にオークションを行うか。

5 制度設計(1) 以下のような懸念事項を解決するためにどのような方策をとるべきか。

①落札額が高騰しないか。②公正な競争が歪められないか(特定の有力事業者による買い占め等)。③将来的な周波数の迅速な再編に支障を来さないか。

(2)具体的な実施方法をどのようにすべきか。①オークション参加資格 ②入札すべき内容(払込金の絶対額等)③最低落札価格の設定の是非、設定方法 ④入札方法、入札状況の公表方法等(システム開発を含む。)⑤一定のエリアカバー率の義務付け ⑥ネットワークの他事業者への開放の義務付け⑦落札者による払込金の納付方法 ⑧落札者における払込金の会計処理方法 ⑨談合等不正行為の防止方法

6 二次取引・二次取引(転売)を認めるべきか。

7 電波利用料制度との関係・オークション導入に伴う電波利用料制度の在り方

8 免許制度との関係①オークションと免許制度の関係の整理 ②免許の有効期間(現行5年)の見直し

9 その他・外国資本の位置づけ

Ⅲ-3 新たな電波の有効利用の促進Ⅲ-3 新たな電波の有効利用の促進

~ ホワイトスペース活用の全国展開 ~~ ホワイトスペース活用の全国展開 ~

0

200000

400000

600000

800000

1000000

1200000

1400000

北海道 東北 関東 信越 北陸 東海 近畿 中国 四国 九州 沖縄

(局数) (平成21年12月末時点)

放送局

陸上移動局(包括無線局を除く)

基地局

その他の局

主要な無線局の局数(包括無線局を除く)

ホワイトスペースの活用可能性

アナログ(17,605局)

デジタル(6,977局)

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

北海道 東北 関東 信越 北陸 東海 近畿 中国 四国 九州 沖縄

(局数)

放送局の局数

地域によって、また、無線局の種類によって、無線局の設置状況は異なっている。この状況を活かして、地域など局所的に電波を有効利用できることができないか?

ホワイトスペースの活用可能性の議論へ

• 携帯電話や無線LANを利用したリッチコンテンツの流通や利用が増大

• 2020年までに電波利用の質・量が爆発的に拡大し、トラヒックは200倍以上に

○電波利用の成長・発展 • スマートフォンなど端末の多様化により様々な新サービス・新ビジネスが普及し、ユーザーの利便性が向上

• AV機器、ゲーム機などのデジタル家電のワイヤレスネットワーク接続が増加

• 携帯電話の普及により、誰でも簡単にネットワークにつながる時代

電波を取り巻く環境の変化

○トラヒックの増大

周波数需要はますます増加、電波の有効利用の重要性は高まる一途→ 電波の利用実態に注目

(例)無線局の設置状況

55

放送用などある目的のために割り当てられているが、地理的条件や技術的条件によって他の目的にも利用可能な周波数。

いわゆる「ホワイトスペース」とは

ホワイトスペースとは

各地域ごとに、その地域で放送用に使用されていないチャンネルがある。ただし、その地域においてホワイトスペースであるチャンネルを用いても、既存事業者に影響を与える場合があるため、

調査が必要。

13   ・・・ 19 20    21   22   23   24   25   26    27  28  29    ・・・ 52     

東京のチャンネル割当

小田原 八王子上恩方

全国のデジタル放送用チャンネル

秩父 那須寄居(例)

(例)

56

ホワイトスペースの活用モデルに関する提案

場所による分類 ①お祭りなどのイベント、②美術館・博物館・映画館、③スポーツ施設や遊園地などの特定施設、④バスなどの交通機関、⑤家庭内・オフィス内、⑥地下街、⑦大学、⑧商店街 等

サービスによる分類 ①地域コミュニティ向け情報提供サービス、②災害・防災・被災地情報、③観光、④特定エリアにおけるネットワーク構築、⑤CATV網を利用した地域ワンセグ、⑥公共ブロードバンドにおける異種利用、⑦スーパーハイビジョン、⑧音楽・ファッション・芸術などのタウンメディア、⑨家庭内ブロードバンド、⑩FMラジオ、⑪通信用ブロードバンド、⑫広告サービス、⑬放送用FPU等、⑭環境サービス、⑮紙メディアのデジタル配信 等

○ 提案されたホワイトスペース活用モデル例

○ 提案された電波利用システム例

エリアワンセグ型 広く普及しているワンセグ対応携帯電話等(※)で多彩なワンセグサービスを受信するもの※ ワンセグ対応型携帯端末の出荷台数は、2010年7月時点で8,900万台以上となっている。

デジタルサイネージ型 店舗などに設置したディスプレイにタイムリーに映像や情報を配信するもの

通信ネットワーク型 センサーネットワークによる自営無線回線網を構築し、双方向通信を実現するもの高速なワイヤレスブロードバンドや情報機器間のワイヤレス利用を実現するもの

通信・放送併用型 通信型サービス(広告や課金情報の配信等)と放送型サービス(行政情報提供サービス等)を併用したもの

新技術活用型 コグニティブ無線技術など新たな周波数共用技術やスーパーハイビジョンなど新たな電波利用技術の活用を図るもの

57

イベント

スポーツ競技施設・遊園地

交通機関

美術館・博物館・映画館

家庭・オフィス内

地下街

大学

商店街

ホワイトスペースの活用モデル提案概要(場所)

イベント会場限定のコンテンツを配信 交通ターミナル(駅やバス停)で広告や独自コンテンツを配信

スポーツ競技場で、独自コンテンツや実況中継の配信

美術館で展示品を紹介する映像・情報を配信

居酒屋メ ニュ ー&ク ーポン

居酒屋●●●●

[ 住所 ]●●●●●●●●●●●●[ 電話 ]●●●●●●●●●●●●

お得なクーポンバーゲン情報

リアルタイムな広告や価格情報を送信

ホームネットワーク、広帯域をカバーする無線LANや医療・ヘルスケアなど小電力通信システムの導入

・大学を拠点とし、近隣の住民の情報ネットワークを構築

・大学キャンパス内で授業、学内のイベント情報を配信

地下空間においても、災害及び緊急時の情報や地域情報など有益な情報を伝達

地下街で地震発生地下街で地震発生地震速報避難情報

実況中継

運行情報空港周辺の情報

58

一般家庭の太陽電池

地域コミュニティ向け情報提供サービス

災害、防災、被災地情報

特定エリアにおけるネットワーク構築 音楽、ファッション、芸術等のタウンメディア

スーパーハイビジョン

環境サービス

通信用ブロードバンド

ホワイトスペースの活用モデル提案概要(サービス)

紙メディアのデジタル配信

自治体

観光

旅行者に対し、観光スポットやイベント情報を配信

観光案内所

音楽、芸術、ファッション等の分野における創作活動・市民活動の映像を配信地域のタウン情報や行政紹介、医療情

報、子育て支援などコミュニティ向けの情報を提供

・災害、事故の発生時に緊急放送・会員に対する安否情報の配信

観光スポット

道路情報や土壌情報などを獲得するセンサネットワークを構築

ブロードバンド通信の提供

エネルギーグリッドと情報グリッドの統合により地産地消エネルギーの実現に寄与

電子チラシや新聞紙面データを配信

再生可能エネルギーCATV局

FMラジオ

放送FPU

スーパーハイビジョンシアター

スーパーハイビジョンを活用したシアターやパブリックビューを展開

スーパーハイビジョンパブリックビュー

居酒屋メ ニュ ー&ク ーポン

居酒屋●●●●

[ 住所 ]●●●●●●●●●●●●[ 電話 ]●●●●●●●●●●●●

家庭内ブロードバンド

広告サービス

59

小売・サービス売上げの増加

ホワイトスペース関連市場※市場データは2008年のもの

期待される経済的効果・社会的効果

モバイルコマース市場8,689億円(対前年比119%増加)

モバイル広告市場913億円(対前年比39%増加)

モバイルコンテンツ市場4,835億円(対前年比113%増加)

大型ディスプレイ市場デジタルサイネージ市場は560億円

電子デバイス市場(i-Pad, 任天堂DSなど)

商店街全国約12万店舗

(東京ドーム 個分)

地下街延床面積110万㎡

(東京ドーム24個分)空港全国98カ所

駅全国約1万カ所

観光スポット

(延べ宿泊者数)

観光スポット約2.9億人/年

(延べ宿泊者数) 遊園地全国約200カ所

イベント4.4億人/年

(観戦観劇などの延べ人数)

全国約 万カ所

スポーツ施設

全国約24万カ所

大学全国約1,200カ所

(公民館数)

地域コミュニティ全国約1.7万カ所

(公民館数)

紙メディア

全国約 カ所

SA, PA,道の駅

全国約1,800カ所

利用客 日

鉄道利用客6,300万人/日

学校全国約3.9万カ所

(小中高)

携帯端末市場(エリアワンセグ対応など)

携帯電話販売金額1.58兆円

災害現場

家庭約4,900万世帯

会場の混雑状況、イベント情報の配信

地域の特産品をe-commerceで購入 販促活動に寄与

チラシや新聞情報をデータ配信

到着地の案内情報の配信

旅行者に対するリアル情報の配信

地域のタウン情報や行政情報の提供 緊急情報の配信

ニュース、天気予報、広告コンテンツの配信

近隣住人とのネットワーク構築

会場限定コンテンツの配信

環境負荷の

軽減 教育機会の

公平

観光産業の

振興

安心・安全の

確保

地域の

絆の再生

地域の

ブランド化

新サービスの

登場

博物館全国約1,200カ所

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「ホワイトスペース特区」の選定にあたっては、提案機会の均等性を担保する観点から、公募による提案募集を行うとともに、手続の公平性及び透明性を担保する観点から、ホワイトスペース推進会議において、一定の選定基準に基づき行う。

しかし、ホワイトスペース活用への期待や関心を全国的に高める趣旨から、以下については、「ホワイトスペース特区」の先行モデルとして位置づけ、2010年夏から研究開発や実証実験に向けた検討を行ったところ。※

※ 「ホワイトスペース特区」の先行モデルについては、ホワイトスペースの活用方策等に関する提案募集の提案者から選出し、公開ヒアリングを経て決定。

「ホワイトスペース特区」の選定

先行モデル対象者 実施内容 場所

株式会社 湘南ベルマーレ ワンセグによるスポーツ映像等の配信 神奈川県平塚市(平塚競技場、商店街等)

株式会社 TBSテレビ 赤坂サカス放送プロジェクト 赤坂サカス(東京都港区)

株式会社 トマデジ ICT‐Transport連携サービス 鹿児島中央駅及び周辺観光地

日本空港ビルデング株式会社 空港連携ワンセグ・サービス 羽田空港

株式会社 デジタルメディアプロ 地下空間におけるマルチメディア放送局 東京メトロ・東急 表参道~二子玉川 等

兵庫県地域メディア実験協議会 エリアワンセグを活用した地域限定放送局 神戸市長田区

宮城県栗原市 エリアワンセグによる災害情報等の配信 栗原市(市役所、公民館等)

YRP研究開発推進協会 エリアワンセグによる地域情報等の配信 神奈川県横須賀市(YRP地域)

社団法人 日本ケーブルテレビ連盟 CATV網を活用した地域ワンセグ放送 愛媛県新居浜市((株)ハートネットワーク)

日本放送協会スーパーハイビジョンの実験 世田谷区砧(NHK放送技術研究所)

エリアワンセグを活用した被災地情報の配信 名古屋市付近

「ホワイトスペース特区」先行モデル

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ホワイトスペース活用を2012年までに全国展開へ

ホワイトスペース活用の実現に向けた推進方策

既存システム等との混信防止措置の担保

● コグニティブ無線技術やマルチセグメント技術などホワ

イトスペース活用の高度化を目指した研究開発やシステ

ム実証の実施。

● 新たな無線システムの実用化に向け、ホワイトスペース

を活用した研究開発の推進。

● 研究開発や実証実験などの結果の制度化への反映。

● 国際標準化活動への貢献。

研究開発の促進

● 技術基準適合証明制度の活用など手続の簡素化を

視野に入れた検討。

● チャンネルスペースマップの策定及び公表。

● 各地域のニーズに応じた柔軟な運用に対応するため

の体制整備。

ホワイトスペース活用の展開に向けたルールつくり

● 関係事業者から構成し、ホワイトスペース活用の全国

展開を目指す「ホワイトスペース推進会議」を設立。

● 推進会議では、各地域の特性に応じたホワイトスペー

ス活用の展開を目指すため、その地域の関係事業者

による取組を促進。

「ホワイトスペース特区」の創設

ビジネス展開の加速化

● 無線通信技術の研究開発動向などを踏まえ、当面は、

一定の免許制の下でのホワイトスペース利用。

● 円滑なホワイトスペース活用の導入の観点から、二次

的な利用による展開が必要。

● 実証実験などの結果を踏まえた技術基準などの策定。

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2010年9月、総務省において、ホワイトスペース活用の制度化やビジネス展開の促進を図るため設立。(会長:中央大

学 土居範久教授)

ホワイトスペース推進会議では、ホワイトスペースの活用にあたり、具体的にどのようなサービスを制度化することが

適当か判断するため、実証実験を行う「ホワイトスペース特区」を選定。現在、各地でエリアワンセグなどを利用した実証

が実施。

今後、特区での成果を踏まえ、ホワイトスペース活用の全国展開を目指した検討を推進。

ホワイトスペース活用の実現に向けた取組

ホワイトスペース推進会議の設立

制度化に向けたスケジュール

制度化

技術基準の策定などの環境整備

地上アナログ放送終了 チャンネルリパック終了

ワンセグの高度化に向けた技術的検討ワンセグの高度化に向けた技術

基準の策定などの環境整備

制度化

ワンセグ活用型

研究開発や実証実験の実施

結果を踏まえ、制度化に向けて検討

通信ネットワーク型

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2011年度 2012年度 2013年度~

「ホワイトスペース特区」の決定

「ホワイトスペース特区」については、2010年9月に提案募集を実施。その結果、44件もの提

案が寄せられたところ。

これらの提案について、ホワイトスペース推進会議(会長:土居範久 中央大学教授)では、

公開ヒアリングの結果等を踏まえ、以下の条件を付したうえで、2011年4月、別紙の通り、「ホ

ワイトスペース特区」を決定。

なお、今般の東日本大震災の発生を受け、このような状況における情報提供手段の一つと

してホワイトスペースが活用できないかという問題意識から、 「ホワイトスペース特区」に決定

された方々には、震災など非常時における緊急情報等の配信の実証等にも努めてもらうこと

とした。

1.震災など非常時における緊急情報等の配信についても、できる限り、実証を行い、その情報提供の在り方等について検証を行うこと。

2.実証実験の進捗や結果等については、1.も含め、定期的にホワイトスペース推進会議に報告すること。

3.提案された電波の利用に係る事項(周波数、空中線電力等)や利用エリアについては、他の無線局に妨害を与えないよう、必要に応じて変更するなど対応すること。

4.実施場所が重複する可能性のある以下の提案者については、電波の利用に係る事項や運用時間等について提案者間で予め調整を行うこと。

「ホワイトスペース特区」 決定に関する条件

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(別紙) 「ホワイトスペース特区」対象者都道府県 実施場所 提案者 タイトル

福島県 郡山市駅前商店街とその周辺 郡山高度情報化システム研究会 郡山市民メディア実証実験

茨城県筑波技術大学産業技術学部(つくば市) (国)筑波技術大学 エリアワンセグによる聴覚障害者向けの情報保障サービス

宍戸ヒルズカントリークラブ(笠間市) 森ビル(株)ヒルズから始める、ホワイトスペースを活用した「アート・文化」の創造と発信

埼玉県関越自動車道 三芳パーキングエリア上り線(入間郡三芳町)

東日本高速道路(株)高速道路サービスエリア、パーキングエリアにおけるエリアワンセグを用いた高速道路関連情報、地域情報等の情報配信

東京都

渋谷商店街から表参道(渋谷区) (株)ボードウォーク 音楽・エンタテイメントコンテンツを利用した「エリア・メディア」化構想

皇居周辺(千代田区) (株)JMデジタルメディア皇居周辺地区におけるエリアワンセグ方式を利用した放送と通信の高度融合企画の開発

秋葉原駅前周辺、中央通り周辺(千代田区)

東京ワンセグ放送(株) ワンセグを核とした秋葉原クロスメディア・プロジェクト

秋葉原(千代田区、台東区) 技術研究組合農畜産工業雇用推進機構秋葉原、日本橋でのサブカルチャー情報配信と地域情報の配信による地域経済振興と観光振興計画 ※別称:アキバ系CNN計画

秋葉原(千代田区)、銀座(中央区)ソニー(株)、ソニー企業(株)、(株)アニマックスブロードキャスト・ジャパン

タウン連携エリアワンセグ(タウンリンクプロジェクト)

六本木ヒルズ(港区)表参道ヒルズ、ラフォーレ原宿(渋谷区)ヴィーナスフォート(江東区)

森ビル(株) ※再掲ヒルズから始める、ホワイトスペースを活用した「アート・文化」の創造と発信

神奈川県

専修大学、日本女子大学などキャンパス(川崎市多摩区)

専修大学 生田キャンパス周辺エリアワンセグ情報配信サービス

みなとみらい地区(横浜市西区) (株)テレビ神奈川新型コミュニティマルチキャスト放送を活用した「カレッジ・ワンセグ放送局」の提案

山梨県 中央市

(株)イグナイト・ジャパン、モバイルコア(株)、多摩大学情報社会学研究所、特定非営利活動法人ミャンマー総合研究所

ローカルブロードバンドによるディバイド解消と国際協力及び災害時復旧支援:国内検証と海外展開

長野県

信州大学松本キャンパス内(松本市)(国) 信州大学、(株)テレビ松本ケーブルビジョン

マルチセグメントを利用した利用した緊急通報システムと大学チャンネルの構築

諏訪広域観光圏(茅野市、諏訪市、岡谷市等)

(株)日本総合研究所、茅野まちづくり研究所有限責任事業組合、(株)ツーリズム・マーケティング研究所、(株)ミヤプロ(全国青年印刷人協議会)

地域ホワイトスペースを活用したeガイドブック(観光フリーコンテンツ)配信プラットフォームの構築

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(別紙) 「ホワイトスペース特区」対象者 (続き)

都道府県 実施場所 提案者 タイトル

富山県 南砺市 富山県南砺市限界集落が点在するICT 先進地域でのホワイトスペースを活用した地域活性化事業

岐阜県 高山市及び白川村内の観光エリア 飛騨高山ケーブルネットワーク(株)文化・歴史 まち歩き ふれ愛タウン構築事業~世界遺産白川郷と国際観光都市飛騨高山から発信するユビキタスネットワーク広域プロジェクト~

静岡県

浜松駅周辺(浜松市)(株)シーポイント、(国)静岡大学工学部、NPO法人浜松ソフト産業協会

ホワイトスペースと地域ICT人材(はまぞうブロガー)で実現する浜松ユビキタスタウン事業

富士スピードウェイ周辺(駿東郡小山町、御殿場市)

(株)東通サーキットの集客効果向上と周辺地域への消費活動促進を目的としたエリア放送

京都府

四条駅周辺、烏丸御池駅周辺、烏丸通り等(京都市)

(株)エフエム京都、京セラコミュニケーションシステム(株)

地域密着性・情報速報性に長けた地域新メディアの創出

京丹後市 京都府京丹後市 「極上のふるさと京丹後」エリアワンセグ放送(地域資源を観光客へ発信)

立命館大学 衣笠キャンパス(京都市北区)

立命館大学、京都市、(財)京都高度技術研究所、(株)京都放送、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ(株)、ソフトバンクテレコム(株)

大学キャンパスにおけるワンセグ情報配信

大阪府

大阪市北区 茶屋町 (株)毎日放送エリアフルセグ放送帯域を利用した、地域コミュニティ向けマルチコンテンツ放送(番組とクロスメディアコンテンツの並列放送)

大阪市中央区日本橋技術研究組合農畜産工業雇用推進機構 ※再掲

秋葉原、日本橋でのサブカルチャー情報配信と地域情報の配信による地域経済振興と観光振興計画 ※別名:アキバ系CNN計画

鳥取県 米子市、鳥取市 (株)中海テレビ放送エネルギー地産地消モデルを具現化するホワイトスペースにおける無線センサーネットワーク通信技術の研究開発

香川県 高松市丸亀町商店街 (株)ケーブルメディア四国地方商店街賑わい創出のためのケーブルテレビ連携によるエリアワンセグ放送の実証実験

宮崎県 宮崎市内 市街地、イベント会場等宮日総合広告(株)(宮崎日日新聞グループ)

地方新聞による総合地域メディアサービスと地域経済再生プロジェクト

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ホワイトスペースを用いたシステムの利用シーン① 67

ホワイトスペースを用いたシステムの利用シーン② 68

ホワイトスペースを用いたシステムの利用シーン③ 69

ホワイトスペースを用いたシステムの利用シーン④ 70

ホワイトスペースを用いたシステムの利用シーン⑤ 71

5. ブロードバンド・コグニティブ通信

ホワイトスペースを用いたシステムの利用シーン⑥ 72

6.安心なまち

ホワイトスペースの活用など新たな電波の有効利用の促進

ホワイトスペースなど新たな電波の有効利用 環境負荷の

軽減暮らしを守る雇用の

創出

地域の絆の再生

新たな電波の有効利用による新産業創出

●観光情報などナビゲーションサービスをロケーションフリーで提供。

●地下鉄やバス停などの交通機関などでエリアワンセグやデジタルサイ

ネージなどにより広告やクーポン情報を配信。

●家庭内の情報伝送や家庭内機器間のデータ伝送を実現。

●臨場感あふれるスーパーハイビジョンを活用したシアターやパブリック

ビューの展開。 など

新たな電波の有効利用によるグリーンICT

●センサーネットワークによりエネルギーグリッドと情報グリッドを統合し、エ

ネルギー地産地消モデルを確立。

●河川などの自然環境を把握し、ダムなどの水利施設を制御する遠隔モ

ニタリングシステムを実現。

●紙メディアのデジタル配信によるペーパーレス化の実現。 など

自治体

観光案内所

お得なクーポンバーゲン情報

新たな電波の有効利用による快適元気なまちづくり

●地域のタウン情報やイベント情報などコミュニティ向け情報を市役所や郵便局など地域の拠点を活用して提供。

●ショッピングモールや商店街のイベントや地域の店舗情報を提供。

●災害や事故の発生時に関連情報を緊急放送。

●大学を拠点として近隣の地域住人対象に対象エリアの活発な情報ネットワークを構築(カレッジ・ワンセグ放送局)。 など

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