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5 平成23・24年度役員の挨拶・紹介 平成23・24年度 役員の挨拶・紹介 全国身体障害者施設協議会は平成23年5月16日に第1回協議員総会を開催しました。総会では役員改選を 行い、日野博愛・新会長のもとに平成23・24年度の新体制が整いました。 今号には執行部を代表し、正副会長と常設委員会委員長から就任のご挨拶を申しあげ、身障協の新体制をご 紹介します。 就任挨拶 会長就任に当たり、一言ご挨拶申しあげます。 先ずは、この度の未曾有の東日本大震災で被災を された施設の皆さまに、心からお見舞いを申しあ げ、1日も早いご回復をお祈り申しあげます。 伊藤前会長ご勇退に伴い、去る5月16日役員改 選・正副会長選考委員会においてご推薦を賜り、そ の後の協議員総会で、協議員の皆様からご承認いた だき、会長という大役を仰せつかりました。これ以 上ない光栄であり、名誉でもあり身の引き締まる思 いと同時に、果たしてこの重責が自分に務まるのかという不安があるのも、正直なところであります。幸い、 新役員として3名の副会長の皆さん、各ブロックから選出された常任協議員の方がたは、何れも経験豊富な方 たちばかりでございます。積極的な意見交換を行いながら、会員施設皆様のご期待に添えるような身障協の運 営に、全力で取り組んで参りたいと意を強くしているところであります。 これまで徳川前々会長のもとで制度・予算対策委員としての4年間、伊藤前会長のもとで副会長としての6 年間、貴重な経験をさせていただき又、多くのことを学ぶことができました。これまでの、お二人の熱い思い を継承しつつ、また自分らしさも発揮できる組織づくり、体制づくりが重要だと考えています。 そのためには、492会員施設の施設長・職員・利用者の皆さまと「身障協ビジョン」(p.11参照)について共 有を図ることが大切だと思います。ビジョン策定の趣旨、目的、確認事項など組織としての基本方針を明確に 発信することは組織の活性化を図るうえで大変重要なことだと思います。この点については、正副会長で慎重 な議論を重ね、常任協議員会、委員長会議で承認をいただき更に、常設の委員会や特別委員会においても、ご 報告申しあげご理解をいただいたところであり、会員の皆さまには、明文化のうえ後掲にてご紹介申しあげる こととしています。 今後、組織として全力で取り組まなければならない事業の一つは、東日本大震災被災施設等支援でありま す。3月11日以降これまで特別委員会を設置し、物的支援・人的支援・経済的支援など様々な支援活動を行っ てまいりました。僅かながら、復興の兆しが見え始めた感はありますが、長期に亘っての支援が、まだまだ必 要です。“ONE FOR ALL、ALL FOR ONE”の精神で支え合うことが求められます。この他にも、障 害者総合福祉法(仮称)への対応、新法における協議会のあり方検討、施設の機能と役割についての検討など 重要な課題が満載しています。これらの問題や課題について、微力ではありますが、全身全霊で取り組む覚悟 でございます。今後、益々のご協力を賜りますことをお願い申しあげ、ご挨拶とさせていただきます。 全国身体障害者施設協議会 会長 日野 博愛 (福岡県・千歳療護園)

平成23・24年度 役員の挨拶・紹介dsp.kir.jp/shinsyokyo/publish/kikan_back/pdf/23_1-2.pdf · の今までの方向性や役割を再確認したうえで、身障協としてのビジョンを明確に打ち出されました。そのことを踏ま

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5平成23・24年度役員の挨拶・紹介

平成23・24年度役員の挨拶・紹介

 全国身体障害者施設協議会は平成23年5月16日に第1回協議員総会を開催しました。総会では役員改選を行い、日野博愛・新会長のもとに平成23・24年度の新体制が整いました。 今号には執行部を代表し、正副会長と常設委員会委員長から就任のご挨拶を申しあげ、身障協の新体制をご紹介します。

就任挨拶 会長就任に当たり、一言ご挨拶申しあげます。 先ずは、この度の未曾有の東日本大震災で被災をされた施設の皆さまに、心からお見舞いを申しあげ、1日も早いご回復をお祈り申しあげます。 伊藤前会長ご勇退に伴い、去る5月16日役員改選・正副会長選考委員会においてご推薦を賜り、その後の協議員総会で、協議員の皆様からご承認いただき、会長という大役を仰せつかりました。これ以上ない光栄であり、名誉でもあり身の引き締まる思

いと同時に、果たしてこの重責が自分に務まるのかという不安があるのも、正直なところであります。幸い、新役員として3名の副会長の皆さん、各ブロックから選出された常任協議員の方がたは、何れも経験豊富な方たちばかりでございます。積極的な意見交換を行いながら、会員施設皆様のご期待に添えるような身障協の運営に、全力で取り組んで参りたいと意を強くしているところであります。 これまで徳川前々会長のもとで制度・予算対策委員としての4年間、伊藤前会長のもとで副会長としての6年間、貴重な経験をさせていただき又、多くのことを学ぶことができました。これまでの、お二人の熱い思いを継承しつつ、また自分らしさも発揮できる組織づくり、体制づくりが重要だと考えています。 そのためには、492会員施設の施設長・職員・利用者の皆さまと「身障協ビジョン」(p.11参照)について共有を図ることが大切だと思います。ビジョン策定の趣旨、目的、確認事項など組織としての基本方針を明確に発信することは組織の活性化を図るうえで大変重要なことだと思います。この点については、正副会長で慎重な議論を重ね、常任協議員会、委員長会議で承認をいただき更に、常設の委員会や特別委員会においても、ご報告申しあげご理解をいただいたところであり、会員の皆さまには、明文化のうえ後掲にてご紹介申しあげることとしています。 今後、組織として全力で取り組まなければならない事業の一つは、東日本大震災被災施設等支援であります。3月11日以降これまで特別委員会を設置し、物的支援・人的支援・経済的支援など様々な支援活動を行ってまいりました。僅かながら、復興の兆しが見え始めた感はありますが、長期に亘っての支援が、まだまだ必要です。“ONE FOR ALL、ALL FOR ONE”の精神で支え合うことが求められます。この他にも、障害者総合福祉法(仮称)への対応、新法における協議会のあり方検討、施設の機能と役割についての検討など重要な課題が満載しています。これらの問題や課題について、微力ではありますが、全身全霊で取り組む覚悟でございます。今後、益々のご協力を賜りますことをお願い申しあげ、ご挨拶とさせていただきます。

全国身体障害者施設協議会

会長 日野 博愛(福岡県・千歳療護園)

Page 2: 平成23・24年度 役員の挨拶・紹介dsp.kir.jp/shinsyokyo/publish/kikan_back/pdf/23_1-2.pdf · の今までの方向性や役割を再確認したうえで、身障協としてのビジョンを明確に打ち出されました。そのことを踏ま

6 平成23・24年度役員の挨拶・紹介

 日野新会長のもとで、副会長を仰せつかりました。副会長2期目にあたりますが、過去2年間は副会長としての責務を果たせず、伊藤前会長には大変なご負担をおかけしてまいりました。 その意味で副会長を仰せつかったものの、その責任を、これから2年間十分果たせるか疑問視される方も多いと思います。とは言え、まずは与えられた役割を全うできるよう努力いたします。 今年度は東日本大震災において被災されたさまざまな障害や難病の方がたへの支援で始まりました。身障協加盟施設の中にも、職員・入居者さらにはそのご家族を亡くした方も決して少なくありません。福島にあ

っては原発の影響で避難を余儀なくされた施設もあります。直接の被害だけではなく、心的(精神的)被害はさらに長期に亘り、今後も影響すると思います。現実に多くの職員が退職し、全国の施設から応援を受けながら、大変な努力をされ復旧を果たした施設もあります。 今後は長期的なスタンスで、多面的な取り組みを進めていく必要があると思います。被災地に住む私たちがしっかり腰を据えたメッセージを発信し、自分たちにできることを行い、多くの人々と連携して進められればと思います。 障害者基本法改正案も成立しました。さまざまな受け止め方があるかと思いますが、しっかり読み込み、意図を理解し、その中で私たちがすべきこと、考えるべきことを読み取って対応したいと思います。施設運営のみならず、私たちの役割を今一度確認し、コミュニティの一員としてその責務を果たしていくことが求められます。 そして、私たちが考え、見なければならない課題は、決して障がい者制度改革推進会議や総合福祉部会・差別禁止部会などのみではありません。復興構想・復興計画、社会保障と税、新しい公共、介護保険、地域主権、総合特区等、さまざまな形で私たちが考え、対応しなければならない課題が突きつけられています。そうした課題にも目を向け、見誤ることなく対応を怠ることなく、実行したいと思います。 私にとって最大の懸案でした「医療的ケア」を安全に安心してケアスタッフが行える環境を作ることは、まだまだ不十分とは言え、一定の方向が見えてきました。今後政省令が発出され、具体的に動き出し、来年度からスムーズにスタートできるまで、力を抜かず取り組んでまいりたいと思います。 今回、制度・予算対策委員会の担当副会長として、会長よりご指名いただきました。障害者総合福祉法(仮称)への対応については、総合福祉部会に出席している三浦制度・予対委員長と委員会を中心に発信されると思いますが、私もその一員として会員各位の運営判断に寄与できればと思います。

副会長 白江  浩(宮城県・太白ありのまま舎)(制度・予算対策委員会担当)

 この度、副会長へのご推薦をいただき就任をいたしました誠光荘の眞下と申します。 ご挨拶をさせていただく前に、先の東日本大震災で亡くなられた方がたに慎んで哀悼の誠を捧げるとともに、被災された皆さまに心からお見舞いを申しあげます。また、身障協からも多くの方が現地に駆けつけ、献身的な活動が進められたことに、あらためて敬意を表します。 さて、障害福祉の激動期の中、身障協の副会長の大役が務まるか不安でいっぱいです。ともかく前を向いて一生懸命頑張ろうと思います。また今期は、伊藤会長から日野会長にバトンが渡され、新会長より身障協

の今までの方向性や役割を再確認したうえで、身障協としてのビジョンを明確に打ち出されました。そのことを踏まえて、できる限り日野会長をバックアップし、さらに副会長の役割を果たしたいと思います。 障害者総合福祉法の施行まで、残すところ2年となり、現在、障がい者制度改革推進会議や同・総合福祉部会で障害者総合福祉法の骨格が示され、さらに障害者基本法の改正、障害者虐待防止法、痰の吸引等の医療的ケアの制度化等、身障協にとってこの2年がさらに重要な時期となります。いち早く情報をキャッチし、すべての会員施設に情報を伝達し、そして、会員施設の意見を集約して国や関係機関に要望等を上げ、利用者・施設職員・施設にとって良い仕組みになるように努力していきたいと思います。 また、今回総務・広報委員会と地域生活支援推進委員会の担当副会長としてお世話になります。総務・広報委員会では、身障協のあり方の検討や独自の認定システム等の検討、地域生活支援推進委員会では地域生活支援の基盤整備と事業展開の促進や、ケアホーム開設に向けた支援ツールの検討等を中心に進める予定ですが、各委員長をできる限りサポートしていきたいと思います。 最後に今年度から2か年に渡り、地域における施設の機能・役割に関する特別委員会の委員長として、今まで身障協が地域に向けて行ってきたことを検証するとともに、今後の地域における施設の機能・役割と具体的な事業実践・展開を再検討し、我われ身障協施設の地域福祉における存在を示して行きたいと思います。 2年間日野会長を支えながら頑張りたいと思います。よろしくお願いを申しあげてご挨拶といたします。

副会長 眞下 宗司(群馬県・誠光荘)(総務・広報委員会、地域生活支援推進委員会担当)

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7平成23・24年度役員の挨拶・紹介

役員の挨拶・紹介

 去る、5月16日の協議員総会で、副会長へのご推薦をいただきました。力量以上の役を仰せつかり大きな不安を抱いております。 今年度は、障害者総合福祉法の骨格が示される年でもあり、また、新体系移行への最終年度や多くの制度改革も示されるなど本協議会にとってはとくに大切な年度と認識しており併せて、時宜を得た対応が協議会に求められます。 今年度から会長に就任された日野会長からは、就任早々に「身障協ビジョン」をお示しいただき、会長としてのお考えや方向性が明確に表されました。 また、「副会長の役割」も明示いただいたことにより

副会長としての役割も明確に認識することができてのスタートとなりました。 そのビジョンの中でもとくに「サービスの質の担保」に関しては私たち協議会会員の日頃の活動を担保するためにも、重要な取り組みであると思います。単年度で完成するものではなく、また、各委員会を横断的に繋げた活動により実現してくるものと考えており、とくに力を入れて取り組みたい課題と認識しております。 担当委員会は研修・全国大会委員会と調査研究委員会の二つです。研修委員会では震災の影響により中止となった全国大会の来年度実施に向けての検討、新しくスキルアップ研修の実施など、会員施設の皆さまの研修ニーズに対応し成果の上がる研修に取り組んでいきます。 また、調査研究委員会は制度改革に対応し提言を支える根拠となる、会員施設基礎調査の項目の見直しや調査精度向上への取り組みが必要と思います。 各委員会の委員長をサポートして活力のある委員会活動にしていきたいと考えております。 平成23年度、24年度の二年間は、協議会としては厳しい正念場になるかと思いますが、日野会長のもと、白江副会長、眞下副会長とも協力して協議会の発展に微力ながら貢献していきたいと決意しております。会員施設の皆さまのご指導とご協力を心からお願い申しあげます。よろしくお願いいたします。

 5月の協議員総会において、日野新会長より平成23・24年度の総務・広報委員長をせよとの指名をいただきましたので、高齢であり体力的に不安がありますが、会員の皆さまのご協力を得て、その責任を果たしていきたいと思います。 日野新会長が就任にあたって、身障協ビジョンを示されましたので、その基本指針に沿って総務・広報委員会を運営していく所存であります。

 とくに当委員会の所管事業の中で、①人材確保・定着・キャリアパスに関する検討②サービスの質の担保のための方策の検討(身障協独自の認定システムの導入など)を中心に意見集約をしたいと考えています。 次いで、平成24年4月1日より全ての施設が新法施設に移行することから、前年度からの継続事業である本会のあり方を踏まえ組織規程、運営内規、会費規定等の諸規定の見直しについて協議し、改定案をできれば年内にも作りたいと思います。 最後に本委員会は組織の根幹をなす委員会であるということを肝に命じ、検討すべき多くの課題について積極的に取り組んでまいりますので、ご指導の程、よろしくお願いいたします。

総務・広報委員会委員長

木原  清(島根県・島根療護園)

副会長 田原 薫(福井県・金津サンホーム)(研修 ・全国大会委員会、調査研究委員会担当)

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8 平成23・24年度役員の挨拶・紹介

 平成23年度・24年度の研修・全国大会委員長を仰せつかった波岸です。予期せぬ大任に戸惑いを感じておりますが、幸い経験豊かな田原薫副会長が担当副会長としてリードしていただけますし、副委員長にベテランの三田忠男氏が就かれましたので、補佐していただき、任務をこなす以外に方途は無いと自分に言い聞かせている昨今です。 新しく会長に就任された日野博愛会長から身障協のビジョンが示されました。 このビジョンに沿いながら、関係する皆さんの意見を聴き留め、議論を重ねて時代の要請に応え得る職員の研修ができるように、努めてまいります。 平成23年度の事業計画に基づき、本委員会が所掌する事業の進め方も、7月25日に開かれた第1回本委員会で承認されました。 会員施設の役職員の資質向上を目的に本年度は次の事業に取り組んでまいります。・第24回全国身体障害者施設協議会経営セミナーの開催・第1回全国身体障害者施設協議会職員スキルアップ研修会(仮称)の開催・身障協ケアガイドラインの普及、定着・ブロック協議会等における研修事業の実施支援と研修内容等の実態把握・研究大会の実施に係る課題の整理と見直しにむけた準備、検討・個別支援計画の充実に向けたブロック協議会等における研修の実施支援、フォローアップ・海外研修の実施必要性等に関する検討・第36回全国身体障害者施設協議会研究大会の開催準備・その他 障害者福祉の在り方をめぐる議論がいっそう深化し、制度の在り様も大きく変化することは必至であります。 変化に柔軟に対応し、時代の要求に沿った障害福祉サービスをいつでも、どこでも全国の会員施設の職員が提供できるよう、職員の資質向上に役立つ研修を目指して努力します。 日野会長、田原担当副会長、研修・全国大会委員会委員の皆さまのご指導、ご協力をお願いして、挨拶といたします。

 この度、平成23・24年度、調査研究委員会を担当させていただくことになりました。何分、戸惑いと不安を感じておりますが、田原担当副会長はじめ金和副委員長、各委員のご協力を得て所管事業に取り組みたいと考えております。 さて、障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直しまでの間において、障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律が、昨年12月10日に公布されました。この整備法により、障害者を取り巻く環境は大きく変わろうとしております。 本年10月1日より「同行援護の創設」、「地域における自立した生活のための支援の充実」が施行され、平成24年4月1日には、「負担の見直し」、「相談支援の充実」、「障害児支援の充実」が図られようとされています。 このような中、本会の事業計画では、5つの『基本的考え方と現状・課題認識』と「生活の個別性を支えるサービスの質保証に向けた取り組み」をはじめとする8つの重点課題が示され、これを受けて委員会を進めてまいります。 具体的には引き続き『会員施設基礎調査』を実施し、会員施設の「現状と課題」を明確にしていきます。 また、平成23年6月「障害者虐待防止法」が成立し、平成24年10月1日施行となっております。これを受け、『障害者の権利擁護・虐待防止に向けた取り組みの更なる促進』のため、昨年作成された障害者虐待防止の手引き(ver. 2)を、「身障協ビジョン」基本方針の3つの視点に照らし、普及・活用に取り組みます。 その他、新規に『生活の個別性を支えるサービスの質保証に向けた取り組み』のため、基本的視点にはじまり、支援の基本的姿勢や個別支援計画とサービス提供体制の相互関係といった個別支援の実現とサービス提供体制に関わる内容、また、日常的な生活支援や良質かつ安心・安全な支援のための仕組みづくり、さらには、地域を支える福祉拠点としての取り組み等の内容で構成された、『身障協ケアガイドライン及び、関係ツールの見直し』、『障害福祉サービス等に係る次期基準・報酬改定に向けた実態把握・基礎的資料の収集』を行い、調査結果を踏まえ、本会として質の高い安心・安全なサービスの提供に向けた取り組みの推進、今後の総合的な福祉施策への対応や提案・要望活動のため各委員会と連携し、活用してまいります。 会員の皆さまには、多忙な折、各種調査に御協力をお願いすることと思いますが、趣旨をご理解いただきご協力をお願いし、ご挨拶とさせていただきます。

研修・全国大会委員長

波岸 裕光(北海道・敬愛園)

調査研究委員会委員長

森川 敬介(奈良県・大淀園)

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9平成23・24年度役員の挨拶・紹介

役員の挨拶・紹介

 今期、制度・予算対策委員長を拝命いたしました三浦です。日野会長、白江担当副会長のご指導のもとで、中川副委員長そして委員会全員の皆さまと力を合わせて、ベストを尽くしたいと存じます。 微力ではありますが、どうぞよろしくお願い申しあげます。 今まさに制度改革議論の渦中にあります。昨日、障がい者制度改革推進会議の総合福祉部会で、「障害者総合福祉法(仮称)」の骨格素案(提言書)がまとまりました。極めて短期間で、多数・多様な構成員、対極にある意見をも述べ合う中から、一つの方向性を目指したものです。 未だ整理充分とは言えない提言書ですが、これを受けて法案が作成され、来年通常国会へ上程される予定です。その内容を皆で注視し、対応していきたいと考えます。 今年は、身障協として懸案であった医療的ケアの法的位置づけがなされ、各都道府県への説明と研修計画への動きが始まりました。また、自立支援法の一部改正は、来月10月から随時事業部分が実施されます。 私たちは、来年の基準・報酬改定へ向け、経営実調の結果とともに、厳しい財政と、甚大な災害を受け、痛みある国内事情を忘れずに進まなければなりません。このような中ですがこつこつと、利用者の方がたへのサービスの質(人生の質)の充実と、職員の働きがいのある職場づくりへの基礎となる報酬を求めていきたいと思います。 すべての会員施設、すべての委員会とつながって進むのが目標です。 皆さまのご意見とご協力をお願い申しあげ、ご挨拶といたします。

 平成23・24年度、地域生活支援推進委員長を仰せつかりました近畿地区、博由園の中田です。 現在の障害者支援の一つとして大きく取りあげられているのが“地域移行”という話題です。障害者自立支援法施行後、とくに大きく論じられるようになりました。しかし、“地域生活支援推進”イコール“地域移行”イコール“脱施設”とは考えておりません。 我われが考えなくてはならないことは、障害をもった方がた、とくに身体に障害をもたれている方がたの地域生活をいかに充実した日々を送っていただくか、また、生活の拠点でもある多様な住まいの場をいかに提供できるかということだと考えております。もちろん多様な住まいの場の中にはもちろん施設というものが含まれていると考えます。 一方、各地域を見てみますと障害をもって、とくに身体に障害をもたれて地域生活を送るにはまだまだ厳しい現実があります。行政の取り組みをはじめとして地域格差が大きく、直ちに地域生活を始めるということは困難な現実であると認識します。そのためにもこの委員会をはじめ、各常設委員会や特別委員会を通じて丁寧な検証を行い、障害をおもちの方がたが地域の中で生活ができるように、そして、我われがよき支援が行えるように各ブロックの選出委員の皆さまと協力しながら取り組んでまいりたいと考えております。 さて、平成23・24年度の研究会議ですが、会員各施設の方がたが地域生活支援推進にはとても興味を持たれていることはアンケート等により十分に認識しております。その要望に応えるためにもいろいろな取り組みを行いたいと考えております。 障害をおもちの方がた、とくに身体に障害をおもちの方がたにとってより良き地域生活支援推進体制を構築するために、会員各施設の皆さまのご意見とご協力を心よりお願い申しあげ、ご挨拶とさせていただきます。

制度・予算対策委員会委員長

三浦 貴子(熊本県・愛隣館)

地域生活支援推進委員会委員長

中田 義則(兵庫県・博由園)

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10 平成23・24年度役員の挨拶・紹介

正副会長

会 長 日 野 博 愛(福岡県・千歳療護園) 副会長 白 江  浩(宮城県・太白ありのまま舎) 副会長 眞 下 宗 司(群馬県・誠光荘) 副会長 田 原  薫(福井県・金津サンホーム)

常任協議員

北海道ブロック 波 岸 裕 光(北海道・敬愛園) 東北ブロック 荒井 与志久(山形県・すげさわの丘) 関東・甲信越ブロック 佐 藤 正 雄(長野県・やまびこ園) 川 田 功 二(埼玉県・はくちょう園) 川 崎 鉄 男(千葉県・永幸苑) 東海・北陸ブロック 表  琴 子(石川県・夢ようよう) 磯貝 総一郎(愛知県・ピカリコ) 近畿ブロック 中 田 義 則(兵庫県・博由園) 森 川 敬 介(奈良県・大淀園) 中国・四国ブロック 木 原   清(島根県・島根療護園) 鈴 木  光(広島県・神辺ホーム) 九州ブロック 三 浦 貴 子(熊本県・愛隣館) 安 永 正 弘(宮崎県・清友の里)

常設委員会委員長

総務・広報委員会 木 原  清(島根県・島根療護園) 研修・全国大会委員会 波 岸 裕 光(北海道・敬愛園) 調査研究委員会 森 川 敬 介(奈良県・大淀園) 制度・予算対策委員会 三 浦 貴 子(熊本県・愛隣館) 地域生活支援推進委員会 中 田 義 則(兵庫県・博由園)

監事

福 澤 茂 雄(長野県・阿智温泉療護園) 河 内 昌 彦(広島県・ときわ台ホーム)

顧問

徳 川 輝 尚(京都府・京都太陽の園) 伊 藤 勇 一(茨城県・ありすの杜)

平成23・24年度役員等一覧