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ユーザーズマニュアル 2558A 交流標準電圧電流発生器 IM 2558A-01JA 3版

2558A 交流標準電圧電流発生器 ユーザーズマニュ … 1 商標 ・ Microsoft、Internet Explorer、MS-DOS、Windows、Windows NT、Windows XP、Windows Vista およびWindows

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ユーザーズマニュアル

2558A交流標準電圧電流発生器

IM 2558A-01JA3 版

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ユーザー登録のお願い今後の新製品情報を確実にお届けするために、お客様にユーザー登録をお願いしております。当社 Web サイトにあるユーザー登録のページでご登録ください。

http://www.yokogawa.com/jp-ymi/

計測相談のご案内当社では、お客様に正しい計測をしていただけるよう、当社計測器製品の仕様、機種の選定、および応用に関するご相談を下記カスタマサポートセンターにて承っております。なお、価格や納期などの販売に関する内容については、最寄りの営業、代理店にお問い合わせください。

横河計測株式会社 カスタマサポートセンター

FAX ファクシミリ

0422-52-60130120-137046 フリーダイヤル

[email protected]

【フリーダイヤル受付時間:祝祭日を除く月〜金曜日の 9:00 〜 12:00、13:00 〜 17:00】

PIM 106-14

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iIM 2558A-01JA

はじめにこのたびは、交流標準電圧電流発生器 2558A をお買い上げいただきましてありがとうございます。本機器は、以下の電圧 / 電流を安定に出力する発生器です。・ 交流電圧:1mV ~ 1200V、周波数:40Hz ~ 1000Hz・ 交流電流:1mA ~ 60A、周波数:40Hz ~ 1000Hzこのユーザーズマニュアルは、本機器の機能、操作方法、取り扱い上の注意などについて説明したものです。ご使用前にこのマニュアルをよくお読みいただき、正しくお使いください。お読みになったあとは、大切に保存してください。ご使用中に操作がわからなくなったときなどにきっとお役に立ちます。なお、2558A のマニュアルは、このマニュアルを含め、次のものがあります。あわせてお読みください。

マニュアル名 マニュアルNo. 内容2558A交流標準電圧電流発生器ユーザーズマニュアル

IM2558A-01JA 本書です。本機器の取り扱い上の注意、機能、操作、仕様、通信インタフェースなどについて説明しています。

2558AACVoltageCurrentStandard

IM2558A-92Z1 中国向けの文書です。

マニュアル Noの「-JA」、「Z1」は言語コードです。

各国や地域の当社営業拠点の連絡先は、下記のシートに記載されています。

ドキュメントNo. 内容PIM113-01Z2 国内海外の連絡先一覧

ご注意・ 本書の内容は、性能・機能の向上などにより、将来予告なしに変更することがあります。また、実

際の表示内容が本書に記載の表示内容と多少異なることがあります。・ 本書の内容に関しては万全を期していますが、万一ご不審の点や誤りなどお気づきのことがありま

したら、お手数ですが、お買い求め先か、当社支社・支店・営業所までご連絡ください。・ 本書の内容の全部または一部を無断で転載、複製することは禁止されています。・ 保証書が付いています。再発行はいたしません。よくお読みいただき、ご理解のうえ大切に保存し

てください。・ 本製品の TCP/IP ソフトウエア、および TCP/IP ソフトウエアに関するドキュメントは、カリフォル

ニア大学からライセンスされた BSDNetworkingSoftware,Release1 をもとに当社で開発 / 作成したものです。

高電圧

本機器は最大で交流1440Vrmsの正弦波を発生します。・ 感電を防止するために、ご使用になる前に必ずこのマニュアルをお読みください。・ 操作を誤ると人命に関わる重大な事故が発生する危険があります。操作がわからなくな  ったときに、使用者がこのマニュアルをいつでも読めるように本機器のお近くに保管し てください。

3rd Edition: October 2017 (YMI)All Rights Reserved, Copyright © 2013 Yokogawa Test & Measuremen Corporation

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ii IM 2558A-01JA

商標・ Microsoft、InternetExplorer、MS-DOS、Windows、WindowsNT、WindowsXP、WindowsVista

および Windows7 は、米国 MicrosoftCorporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・ Adobe、Acrobat は、アドビシステムズ社の登録商標または商標です。・ 本文中の各社の登録商標または商標には、®、TM マークは表示していません。・ その他、本文中に使われている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。

履歴2013 年 5 月 初版発行2016 年 3 月 2 版発行2017 年 10 月 3 版発行

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iiiIM 2558A-01JA

梱包内容の確認梱包箱を開けたら、ご使用前に以下のことを確認してください。万一、お届けした品の間違いや品不足、または外観に異常が認められる場合は、お買い求め先にご連絡ください。

2558A 本体本体サイドパネルの銘板に記載されている MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード ) で、ご注文どおりの品であることを確認してください。

MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード )形名 仕様コード *1 仕様内容2558A 1200V,60A電源コード *2 -D UL/CSAstandardpowercord、PSE 適合、最大定格電圧:125V

-F VDEstandardpowercord、最大定格:250V-R ASstandardpowercord、最大定格:250V-Q BSstandardpowercord、最大定格:250V-H GBstandardpowercord、最大定格:250V-N NBRstandardpowercord、最大定格:250V

付加仕様 ( オプション ) /C1 GP-IB インタフェース*1仕様コードに 「Z」 が記載されている製品には、専用のマニュアルが添付されている場合があり

ます。標準のマニュアルと併せてお読みください。*2付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していること

を確認してください。

No.( 計器番号 )お買い求め先にご連絡いただく際には、この番号もご連絡ください。

付属品次の付属品が添付されています。品不足や損傷がないことを確認してください。

底面脚用ゴムA9088ZM

マニュアル一式

UL/CSA規格、PSEA1006WD

VDE規格A1009WD

BS規格A1054WD

AS規格A1024WD

D F Q R

電源コード(仕様コードに合わせ、1本付属します。)*1

GB規格A1064WD

H

NBR規格A1088WD

N

測定リード*2B8506ZK

測定リード*2B8506WA

ワニグチアダプタセット*2B8506ZL

IM 2558A-01JAユーザーズマニュアル(本書)IM 2558A-92Z1中国向け文書PIM 113-01Z2国内海外の連絡先一覧

付属品は本機器の保証範囲に含まれません。*1付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していること

を確認してください。*2付属の測定リード、ワニグチアダプタセットは本製品用です。

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iv IM 2558A-01JA

アクセサリ ( 別売 )別売アクセサリとして、次のものがあります。アクセサリについてのお問い合わせやご注文は、お買い求め先までご連絡ください。

品名 形名 /部品番号 販売単位 安全規格 記事 マニュアルNo.

測定リード 758917 1 セット 1000VCATII 安全端子ケーブル、赤黒各 1 本、長さ 0.75m、定格 1000V/32A

758933 1 セット 1000VCATIII 安全端子ケーブル、赤黒各 1 本、長さ 1m、定格 1000V/19V

B8506ZK 1 セット 1500VCATI 安全端子ケーブル、赤黒各 1 本、長さ 1m、定格 1500V/19A

B8506WA 1 セット 電流出力ケーブル、赤黒各 1 本、長さ 1.5m、定格 42V/80A

ワニグチアダプタ ( 小 ) 758922 1 セット 300VCATII 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個、定格 300V/15A

ワニグチアダプタ ( 大 ) 758929 1 セット 1000VCATII 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個、定格 1000V/32A

B8506ZL 1 セット 1500VCATI 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個、定格 1500V/32A

フォーク端子アダプタ 758921 1 セット 1000VCATII 安全端子 - フォーク端子変換、赤黒各 1 個、定格 1000V/20A

BNC ケーブル 366924 1 BNC-BNC、長さ 1m、定格 42V 366925 1 BNC-BNC、長さ 2m、定格 42V

安全端子アダプタ 758923 1 セット 600VCATII ばね押さえタイプ、赤黒各 1 個定格 600V/10A

758931 1 セット 1000VCATIII ねじ締めタイプ、赤黒各 1 個定格 1000V/36A

3 極 -2 極変換アダプタ A1253JZ 2 日本国内でのみ使用可。PSE 適合。

アクセサリ (別売 )は本機器の保証範囲に含まれません。

警  告・ 本書で指定されているアクセサリを使用してください。また、本機器のアクセサリは、こ

れらをアクセサリとして指定している当社製品にだけ使用してください。・ 本機器のアクセサリを使用するときは、各アクセサリの定格の範囲以内で使用してくださ

い。アクセサリを組み合わせて使用する場合、定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

・ フォーク端子アダプタ 758921 の構造上、端子の金属部に触れることができます。使用するときは感電しないように注意してください。

注  意BNC ケーブル 366924、366925 は、BNC の入出力端子にご使用ください

梱包内容の確認

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vIM 2558A-01JA

本機器を安全にご使用いただくために本機器は、専門知識のある方がご使用いただくことを前提に開発された製品です。本機器は IEC 規格保護クラス I( 保護接地端子付き ) の製品です。本機器を正しく安全に使用していただくため、本機器の操作にあたっては次の安全注意事項を必ずお守りください。このマニュアルで指定していない方法で使用すると、本機器の保護機能が損なわれることがあります。なお、これらの注意に反したご使用により生じた障害については、YOKOGAWA は責任と保証を負いかねます。このマニュアルは製品の一部として重要な内容を含んでいます。本機器を廃棄するまで、本機器を使用するときにすぐご覧になれるところに、このマニュアルを大切に保存してください。

本機器には、次のようなシンボルマークを使用しています。

“ 取扱注意 ”( 人体および機器を保護するために、ユーザーズマニュアルやサービスマニュアルを参照する必要がある場所に付いています。)

感電、危険

接地、または機能接地端子 ( 保護接地端子として使用しないでください。)

交流

オン ( 電源 )

オフ ( 電源 )

オン ( 電源 ) の状態

オフ ( 電源 ) の状態

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vi IM 2558A-01JA

次の注意事項をお守りください。取扱者の生命や身体への危険や機器損傷の恐れがあります。

警  告本機器の用途本機器は交流電圧、交流電流を発生する交流標準電圧電流発生器です。発生器としての用途以外には使用しないでください。

外観の確認外観に異常が認められる場合は、本機器を使用しないでください。

電源供給電源の電圧が本機器の定格電源電圧に合っていて、付属の電源コードの最大定格電圧以下であることを確認したうえで、電源コードを接続してください。

電源コードとプラグ感電や火災防止のため、電源コードおよび 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 )は YOKOGAWA から供給されたものを必ずご使用ください。主電源プラグは保護接地端子を備えた電源コンセントにだけ接続してください。保護接地線を備えていない延長用コードを使用すると、保護動作が無効になります。また、本機器に付属されている電源コードを他の機器に使用しないでください。

保護接地感電防止のため、本機器の電源を入れる前に、必ず保護接地をしてください。本機器に付属の電源コードは接地線のある 3 極電源コードです。したがって、保護接地端子のある 3 極電源コンセントを使用してください。また、3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 )を使用する場合は、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

保護接地の必要性本機器の内部または外部の保護接地線を切断したり、保護接地端子の結線を外さないでください。いずれの場合も本機器が危険な状態になります。

保護機能の欠陥本機器を動作させる前に、保護接地やヒューズなどの保護機能に欠陥がないか確認してください。欠陥があると思われるときは、本機器を動作させないでください。

ガス中での使用可燃性、爆発性のガスまたは蒸気のある場所では、本機器を動作させないでください。そのような環境下で本機器を使用することは大変危険です。

ケースの取り外し・分解・改造の禁止当社のサービスマン以外は、本機器のケースの取り外し、分解、または改造しないでください。本機器内には高電圧の箇所があり、危険です。

外部接続確実に保護接地をしてから、出力対象や外部制御回路への接続をしてください。また、出力対象に手を触れる場合は、本機器の出力を OFF にして、電圧や電流が発生していないことを確認してください。

測定カテゴリ本機器の端子の測定カテゴリはなし「O(Other)」です。主電源の回路、または測定カテゴリII、III、および IV内の回路に本機器を使用しないでください。

本機器を安全にご使用いただくために

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viiIM 2558A-01JA

設置または使用する場所・ 屋外、または雨や水にあたる場所に本機器を設置しないでください。また、そのような場

所で本機器を使用しないでください。・ 本機器が異常または危険な状態になったときに、直ちに電源コードを外せるように設置し

てください。

高電圧発生時の使用・ 本機器は高電圧を発生します。感電、放電にご注意ください。・ 感電を防ぐために、指輪、時計などの金属や宝石類を身につけないで操作してください。

結線本機器は大きな電圧 / 電流を発生できます。正しく結線しないと本機器や出力対象を損傷するだけでなく、感電、火災を起こす恐れがあります。結線には十分注意し、以下のことを必ず確認してください。

出力前 ( 本機器の出力を ON にする前 )・ 本機器の出力端子への結線が正しいか 電流端子に電圧出力対象の接続線が結線されていないか。 電圧端子に電流出力対象の接続線が結線されていないか。・ 出力対象への結線が正しいか 電圧端子間や電圧端子への接続線間が短絡 ( ショート ) した状態になっていないか。・ 電流端子がゆるんでいないか。・ 電流端子と圧着端子に異物付着などの異常はないか。

出力中 ( 本機器の出力が ON のときは、端子や接続線には絶対に触れないでください。)・ 電流端子と圧着端子に異物付着などの異常はないか。・ 電流端子が異常に発熱していないか。・ 電流端子がゆるんでいないか。 長期にわたって使用していると、使用中に端子がゆるむことがあります。端子がゆるむと

接触抵抗の変化により発熱する場合があります。定期的に端子がゆるんでいないことを確認してください。確認するときは、本機器と出力対象の電源を必ずオフにしてください。

出力後 ( 本機器の出力 OFF 直後 ) 大きな電圧 / 電流を出力したあとは、本機器の出力を OFF にしても電圧がしばらく残留す

ることがあります。残留した電圧によって感電する恐れがあります。本機器の出力を OFFにしても、すぐには電圧 / 電流端子などに触らないでください。電圧が残留する時間は、出力対象によって異なります。

注  意使用環境の制限本製品はクラス A( 工業環境用 ) の製品です。家庭環境においては、無線妨害を生ずることがあり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要となることがあります。

本機器を安全にご使用いただくために

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viii IM 2558A-01JA

各国や地域での販売について

廃電気電子機器指令廃電気電子機器指令

( この指令は EU 圏内のみで有効です。) この製品は WEEE 指令マーキング要求に準拠します。このマークはこの電気電子製品を一般家

庭廃棄物として廃棄してはならないことを示します。

製品カテゴリ WEEE 指令に示される製品タイプに準拠して、この製品は “ 監視及び制御装置 ” の製品として

分類されます。

EU 圏内で製品を廃棄する場合は、お近くの横河ヨーロッパ・オフィスまでご連絡ください。家庭廃棄物では処分しないでください。

EEA 内の認定代理人 (AR)横河ヨーロッパ・オフィスは EEA 内で本製品の当社認定代理人 (AR) を務めます。横河ヨーロッパ・オフィスの住所については別紙のお問い合わせ先 (PIM113-01Z2)をご覧ください。

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ixIM 2558A-01JA

このマニュアルで使用している記号と表記法

注記このマニュアルでは、注記を以下のようなシンボルで区別しています。

本機器で使用しているシンボルマークで、人体への危険や機器の損傷の恐れがあることを示すとともに、その内容についてユーザーズマニュアルを参照する必要があることを示します。ユーザーズマニュアルでは、その参照ページに目印として、「警告」「注意」の用語と一緒に使用しています。

警  告 取り扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険があるときに、その危険を避けるための注意事項が記載されています。

注  意 取り扱いを誤った場合に、使用者が軽傷を負うか、または物的損害のみが発生する危険があるときに、それを避けるための注意事項が記載されています。

Note 本機器を取り扱ううえで重要な情報が記載されています。

7 セグメント LED で表示する文字本機器のディスプレイは、7 セグメント LED 表示のため、数字 / アルファベット / 四則演算記号を、特殊な文字で表示しています。詳細は「1.3 ディジタル数字 / 文字」をご覧ください。

操作説明のページで使用しているシンボルと表記法説明内容を区別するために、次のようなシンボルを使用しています。

操  作 数字で示す順序で各操作をしてください。ここでは、初めて操作をすることを前提に手順を説明しています。したがって設定内容を変更する場合は、すべての操作を必要としない場合があります。

解  説 操作に関連する設定内容や限定事項について説明しています。ここでは、機能そのものについては詳しく説明していない場合があります。その場合の機能については、2 章をご覧ください。

<<対応コマンドニモニック >> 操作説明のページで説明している一部の機能に対応する通信コマンドを示しています。

操作説明中の表示文字と用語ダイヤル / スイッチ

操作説明のページに記載されている太字の英数字は、操作対象のパネル上のダイヤル / スイッチを示します。

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マーク 3.3、3.5、3.6、5.6、6.6、7.1、15.6

目次はじめに...................................................................................................................................................................................i梱包内容の確認...................................................................................................................................................................iii本機器を安全にご使用いただくために.......................................................................................................................v各国や地域での販売について..................................................................................................................................... viiiこのマニュアルで使用している記号と表記法........................................................................................................ix

第 1 章 各部の名称と働き1.1 パネル.................................................................................................................................................................. 1-11.2 ダイヤル / スイッチ....................................................................................................................................... 1-31.3 ディジタル数字 / 文字.................................................................................................................................. 1-6

第 2 章 機能説明2.1 システム構成.................................................................................................................................................... 2-12.2 発生...................................................................................................................................................................... 2-22.3 出力分割............................................................................................................................................................. 2-42.4 偏差 / プリセット........................................................................................................................................... 2-52.5 スイープ............................................................................................................................................................. 2-72.6 同期運転............................................................................................................................................................. 2-82.7 その他の機能.................................................................................................................................................... 2-9

第 3 章 本機器の準備3.1 使用上の注意.................................................................................................................................................... 3-13.2 本機器を設置する........................................................................................................................................... 3-33.3 電源の接続......................................................................................................................................................... 3-63.4 電源スイッチのオン / オフ......................................................................................................................... 3-73.5 結線時の注意.................................................................................................................................................... 3-93.6 結線方法...........................................................................................................................................................3-11

第 4 章 SETUP メニューの操作方法4.1 SETUP メニューのツリー構成.................................................................................................................... 4-14.2 SETUP メニューとダイヤルの割り当て................................................................................................. 4-34.3 設定値の入力 / 表示方法.............................................................................................................................. 4-4

第 5 章 電圧/電流の発生5.1 LO 端子 (COMMON 端子 ) の接地 / 非接地の選択............................................................................. 5-15.2 周波数の設定.................................................................................................................................................... 5-25.3 電圧 / 電流レンジの選択.............................................................................................................................. 5-55.4 電圧 / 電流の主設定....................................................................................................................................... 5-65.5 出力の分割......................................................................................................................................................... 5-75.6 出力の ON/OFF................................................................................................................................................ 5-85.7 出力の微調整 ( 偏差 / プリセット )........................................................................................................5-105.8 スイープ...........................................................................................................................................................5-12

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マーク 3.3、3.5、3.6、5.6、6.6、7.1、15.6

第 6 章 周波数計の校正6.1 LO 端子 (COMMON 端子 ) の接地 / 非接地の選択............................................................................. 6-16.2 周波数の設定.................................................................................................................................................... 6-26.3 電圧 / 電流レンジの選択.............................................................................................................................. 6-36.4 電圧 / 電流の主設定....................................................................................................................................... 6-46.5 出力の分割......................................................................................................................................................... 6-56.6 出力の ON/OFF................................................................................................................................................ 6-66.7 出力の微調整 ( 偏差 / プリセット ).......................................................................................................... 6-76.8 スイープ............................................................................................................................................................. 6-9

第 7 章 同期運転7.1 外部信号の入力 / 内部信号の出力........................................................................................................... 7-17.2 同期運転............................................................................................................................................................. 7-3

第 8 章 その他の機能8.1 ビープ音の ON/OFF....................................................................................................................................... 8-18.2 エラーログ表示................................................................................................................................................ 8-28.3 設定の初期化.................................................................................................................................................... 8-48.4 製品情報の表示................................................................................................................................................ 8-5

第 9 章 USB インタフェースについて9.1 USB インタフェースの機能と仕様........................................................................................................... 9-19.2 USB インタフェースによる接続............................................................................................................... 9-2

第 10 章 イーサネットインタフェースについて10.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様......................................................................................10-110.2 イーサネットインタフェースによる接続...........................................................................................10-210.3 本体の設定 ( イーサネット ).....................................................................................................................10-3

第 11 章 GP-IB について ( オプション )11.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様......................................................................................................11-111.2 GP-IB インタフェースによる接続..........................................................................................................11-311.3 本体の設定 (GP-IB)........................................................................................................................................11-511.4 インタフェースメッセージに対する応答...........................................................................................11-7

第 12 章 プログラムを組む前に12.1 メッセージ.......................................................................................................................................................12-112.2 命令....................................................................................................................................................................12-312.3 応答....................................................................................................................................................................12-512.4 データ................................................................................................................................................................12-612.5 コントローラとの同期................................................................................................................................12-8

目次

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マーク 3.3、3.5、3.6、5.6、6.6、7.1、15.6

第 13 章 コマンド13.1 コマンド一覧表..............................................................................................................................................13-113.2 COMMunicate グループ.............................................................................................................................13-313.3 DIVider グループ...........................................................................................................................................13-413.4 FREQuency グループ...................................................................................................................................13-513.5 OUTPut グループ..........................................................................................................................................13-613.6 DEViation グループ......................................................................................................................................13-713.7 SOURce グループ..........................................................................................................................................13-813.8 STATus グループ...........................................................................................................................................13-913.9 SWEep グループ......................................................................................................................................... 13-1013.10 SYSTem グループ....................................................................................................................................... 13-1113.11 共通コマンドグループ............................................................................................................................. 13-13

第 14 章 ステータスレポート14.1 ステータスレポートについて..................................................................................................................14-114.2 ステータスバイト.........................................................................................................................................14-314.3 標準イベントレジスタ................................................................................................................................14-414.4 拡張イベントレジスタ................................................................................................................................14-514.5 出力キューとエラーキュー.......................................................................................................................14-6

第 15 章 トラブルシューティングと保守・点検15.1 故障?ちょっと調べてみてください.....................................................................................................15-115.2 エラーコードの内容と対処方法.............................................................................................................15-215.3 通信エラーメッセージ................................................................................................................................15-315.4 機器の異常検出と解除................................................................................................................................15-715.5 セルフテスト..................................................................................................................................................15-815.6 フィルタの清掃..............................................................................................................................................15-915.7 交換推奨部品............................................................................................................................................... 15-1115.8 調整・校正.................................................................................................................................................... 15-11

第 16 章 仕様16.1 出力範囲...........................................................................................................................................................16-116.2 確度....................................................................................................................................................................16-216.3 機能....................................................................................................................................................................16-416.4 外部入出力.......................................................................................................................................................16-516.5 コンピュータインタフェース..................................................................................................................16-516.6 一般仕様...........................................................................................................................................................16-616.7 外形図................................................................................................................................................................16-8

付録付録 1 ブロック図......................................................................................................................................................付 -1付録 2 アナログメータの目盛校正で使用する例..........................................................................................付 -2付録 3 電力計の校正で使用する例......................................................................................................................付 -4付録 4 位相シフト機能.............................................................................................................................................付 -5付録 5 初期設定一覧.................................................................................................................................................付 -6付録 6 IEEE488.2-1992 について.........................................................................................................................付 -7

索引

目次

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1.1 パネル

フロントパネル

電流端子付属の測定リードを接続します。→3.6 節

電圧端子付属の測定リードを接続します。→3.6 節

LO TO EARTH ランプLO 端子の接地状態を表示します。SETUP の EARTH が ON のときに点灯します。→5.1 節、6.1 節

SWEEP セクションUP/DOWN のスイープ動作をさせます。→1.2 節、5.8 節、6.8 節

電源スイッチ電源をオン / オフします。→3.4 節

OUTPUT セクション電圧 / 電流出力を ON/OFF します。→1.2 節、5.6 節、6.6 節通信によるリモート状態をローカルにします。→9.1 節、10.1 節、11.1 節

FREQUENCY ダイヤル周波数を切り替えます。→5.2 節、6.2 節

OUTPUT DIVIDER セクション電圧 / 電流のレベル、周波数の出力を分割します。→5.5 節、6.5 節

RANGE ダイヤル電圧 / 電流のレンジを切り替えます。→5.3 節、6.3 節

出力値表示電圧 / 電流 / 周波数を表示します。→5.6 節、6.6 節

出力値単位ランプ出力値の単位を表示します。

HIGH VOLTAGE ランプRANGE ダイヤルが 300V と1000V のときに点灯します。→5.3 節、6.3 節

FREQUENCY/PHASE セクション周波数または位相角を設定表示します。→1.2 節、5.2 節、6.2 節

主設定セクション電圧 / 電流のレベルを設定 / 表示します。→1.2 節、5.4 節、6.4 節

DEVIATION/PRESET セクション出力値を微調整します。→1.2 節、5.7 節、6.7 節

REMOTE ランプ通信によるリモート状態のときに点灯します。→9.1 節、10.1 節、11.1 節

第 1章 各部の名称と働き

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リアパネル

電源コネクタ電源コードを接続します。→3.3 節

GP-IB コネクタ ( オプション )本機器を外部の PC から制御するときに使用します。→11.2 節

イーサネットポートネットワークに接続するときに使用します。(10BASE-T/100BASE-TX)→10.2 節

USB ポートUSB インタフェースを持つ PC に接続し、USB-TMCによるコマンド制御をするときに使用します。→9.2 節

外部信号入力端子外部発振器の周波数により電圧 / 電流出力するとき、および 2558A 同士で同期運転するときに使用します。→7.1 節、7.2 節

信号出力端子2558A 同士で同期運転するときに使用します。→7.1 節、7.2 節

吸気口→3.2 節

トップパネル / ボトムパネル

排気口→3.2 節

トップパネル ボトムパネル

1.1 パネル

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1.2 ダイヤル / スイッチ

FREQUENCY/PHASE セクションFREQUENCY/PHASE セクションには、カーソルスイッチ ()、VARIABLE ダイヤル、6 桁の周波数 /位相角表示器、単位表示ランプがあります。FREQUENCY ダイヤルの設定により、働きが異なります。

VARIABLE ダイヤル選択されている桁の数値を 0 ~ 9 の範囲で設定します。周波数 / 位相角の設定範囲内では自動的に桁上がり、桁下がりします。設定範囲の上限 / 下限に達すると、それ以上ダイヤルを回しても桁の数値は変わりません。FREQUENCY ダイヤルが以下の設定のときに有効になります。 VAR、EXT2(PHASE)、MIN/MAX(FREQUENCY METER)

カーソルスイッチ数値を設定する桁を選択します。選択されている桁の数値が点滅します。スイッチを左側に倒すと、選択されている桁が左側に移動します。スイッチを右側に倒すと、選択されている桁が右側に移動します。最上位の桁でスイッチを左側に倒すと、桁が最下位の桁に移動します。最下位の桁でスイッチを右側に倒すと、桁が最上位の桁に移動します。VARIABLE ダイヤルが有効のときに操作できます。

周波数 /位相角表示器設定周波数 / 設定位相角 / 測定周波数を表示します。FREQUENCY ダイヤルの設定により以下の設定値または測定値を表示します。

・ 50/60/400 のときは各々の固定周波数・ VAR のときは任意周波数・ EXT1 のときは外部発振器の周波数・ EXT2(PHASE) のときは位相角・ FREQUENCY METER MIN のときは最小周波数・ FREQUENCY METER MAX のときは最大周波数

単位表示ランプ位相角 / 周波数の単位を表示します。

・ 位相角:°・ 周波数:Hz

主設定セクション主設定セクションには、4 つの主設定ダイヤル、5 桁の主設定表示器、単位表示ランプがあります。RANGE ダイヤルの設定により、小数点の位置が変わります。

主設定ダイヤル主設定表示の各桁の数値を 0 ~ 9 の範囲で設定します。電圧 / 電流のレンジの 120% までは自動的に桁上がり / 桁下がりします。設定範囲の上限 / 下限に達すると、それ以上ダイヤルを回しても桁の数値は変わりません。

主設定表示器電圧 / 電流のレベルを表示します。電圧 / 電流のレンジにより表示される桁数が異なります。

単位表示ランプ電圧 / 電流の単位を表示します。

・ 電圧:mV、V・ 電流:mA、A

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DEVIATION/PRESET セクションDEVIATION/PRESETセクションには、2つの偏差ダイヤル、4桁の偏差表示器、PRESETスイッチ、プリセット表示ランプがあります。

偏差ダイヤル ( 第 1ダイヤル )偏差表示の小数点第一位の値を設定します。

偏差ダイヤル ( 第 2ダイヤル )偏差表示の小数点第二位の値を設定します。他のダイヤルよりも弱いトルクで回せます。

偏差表示器主設定に対する偏差を表示します。

プリセット値ランプPRESET スイッチで設定した偏差を表示します。

PRESET スイッチ主設定に対する偏差を設定します。

偏差ダイヤルは、各桁の数値を 0 ~ 9 の範囲で設定します。偏差ダイヤル ( 第 1 ダイヤル ) は 2 つずつ増減し、偏差ダイヤル ( 第 2 ダイヤル ) は 1 つずつ増減します。±20% までは自動的に桁上がり / 桁下がりします。設定範囲の上限 / 下限に達すると、それ以上ダイヤルを回しても数字は変わりません。

SWEEP セクションSWEEP セクションには、SWEEP スイッチとスイープ方向表示の UP ランプ /DOWN ランプがあります。

UP ランプ大きい値へスイープ中のときに点灯します。

DOWNランプ小さい値へスイープ中のときに点灯します。

SWEEP スイッチUPスイープ上側に倒すと大きい値へスイープします。大きい値へスイープ中に下側に倒すとスイープを停止します (HOLD 状態 )。DOWNスイープ下側に倒すと小さい値へスイープします。小さい値へスイープ中に上側に倒すとスイープを停止します (HOLD 状態 )。

OUTPUT セクションOUTPUT セクションには、OUTPUT スイッチと ON ランプ /OFF ランプがあります。

ONランプ電圧 / 電流を出力しているときに点灯します。

OUTPUT スイッチローカル状態のとき上側に倒すと ON になります。下側に倒すと OFF になります。通信によるリモート状態のとき下側に倒すとローカル状態になります。

OFF ランプ電圧 / 電流を出力していないときに点灯します。

1.2 ダイヤル /スイッチ

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OUTPUTDIVIDER セクションOUTPUTDIVIDER セクションには、分割値を設定する n/m の m ダイヤルと n ダイヤル、分割値を表示する m 表示器、n 表示器があります。

n ダイヤル分割値の分子 n を設定します。設定範囲は 0 ~ m です。

mダイヤル分割値の分母 m を設定します。設定範囲は 4 ~ 15 です。mダイヤルを回すと、分子nは分母mの値に初期化されます。

n 表示器分割値の分子の値を表示します。

m表示器分割値の分母の値を表示します。

1.2 ダイヤル /スイッチ

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1.3 ディジタル数字 / 文字

本機器のディスプレイは、7 セグメント LED 表示のため、数字 / アルファベット / 四則演算記号を、次のように特殊な文字で表示しています。本機器では使用していない文字もあります。

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2.1 システム構成

GP-

IB

USB

( USB

-TM

C)

Ethe

r (VX

I-11)

Hi

2558A

Lo

I(cos)EXT1, EXT2(I(cos)) EXT2(Q(sin))

PC

コマンド制御

通信インタフェース

2558A Slave

Hi Lo

DUT( 発生対象 )

EXT OSCQ(sin)

VOLTAGE OUTPUT

CURRENT OUTPUT

第 2章 機能説明

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2.2 発生

注  意電圧発生時や電流発生時に下記の発生範囲を超える負荷を接続すると、異常負荷が検出され、出力が OFF になります。

電圧の発生範囲とレンジ各電圧レンジの最大出力は下図の範囲内です。最大出力は各電圧レンジ定格の 120% です。電圧レンジを 300V または 1000V にすると、高電圧を示す HIGHVOLTAGE ランプが点灯します。150V 以上の電圧を設定時には高電圧注意を促すビープ音が鳴ります。

1200V360V120V12V電圧

6mA

0.1A0.3A

3A

電流

レンジ 発生範囲 *1 最大出力 *2

100mV 0mV ~ 120.00mV -1V 0V ~ 1.2000V 0.5A 以上10V 0V ~ 12.000V 約 3A100V 0V ~ 120.00V 約 0.3A300V 0V ~ 360.0V 約 0.1A1000V 0V ~ 1200.0V 約 6mA

発生範囲

*1 偏差 (-20%) 併用でレンジの 144% 発生*2 レンジの 1% ~ 120% にて

電流の発生範囲とレンジ各電流レンジの最大出力は下図の範囲内です。最大出力は各電流レンジ定格の 120% です。

60A12A1.2A電流

0.6V

3V

15V

電圧

レンジ 発生範囲 *1 最大出力 *2

100mA 0mA ~ 120.00mA 約 15V1A 0A ~ 1.2000A 約 15V10A 0A ~ 12.000A 約 3V50A 0A ~ 60.00A 約 0.6V

発生範囲

*1 偏差 (-20%) 併用でレンジの 144% 発生*2 レンジの 1% ~ 120% にて

出力の ON/OFF出力状態には OFF と ON があります。 OFF :出力を切断します。設定した発生レベルを出力しません。 ON :出力を接続し、設定した発生レベルを出力します。出力中は、出力値表示に電圧 / 電流値

を表示します。

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周波数 / 位相角固定周波数 (50Hz/60Hz/400Hz)

本機器内部の発振器を用いて電圧 / 電流を正弦波で出力します。50Hz/60Hz は商用電源用の機器を対象に使用します。400Hz は主に航空機 / 船舶用のメータに使用します。

任意周波数 (VAR) 本機器内部の可変発振器を用いて電圧 / 電流を正弦波で出力します。フロントパネル上のダイヤル

で任意に周波数を設定できます。設定値はフロントパネル上に表示されます。任意周波数で固定周波数を設定して使用した場合でも、確度は同じです。 設定範囲:40Hz ~ 1000Hz

外部発振器 (EXT1) 本機器外部信号入力端子の I 側 (EXT1 側 ) に外部の発振器を接続して電圧 / 電流を出力します。他

の信号と同期をとる必要があるときなどに使用します ( 例:ファンクションジェネレータ )。入出力間の位相は、従来機種の 2558 との互換性を考慮し逆位相としています。本機器では外部発振器の周波数を測定して、周波数値をフロントパネル上に表示します。 入力範囲:40Hz ~ 1000Hz

外部発振器 (EXT2(PHASE)) 本機器にもう 1 台の 2558A からの信号出力 (2 本 ) を接続して電圧 / 電流を出力します。本機器を

複数台用いて同期運転するときに使用します。本機器では測定系に応じて位相角を設定できます。設定値はフロントパネル上に表示されます。 設定範囲:- 180.000°~ +359.999° 入力範囲:40Hz ~ 1000Hz、周波数値はフロントパネルには表示されません。

2.2 発生

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2.3 出力分割

出力対象のメータを校正する場合に、校正する点数だけ電圧 / 電流レベル、周波数を分割して出力する機能です。主設定値を対象メータの最大指針にし、分割値を変更しながらメータの各点を校正できます。 分割値の設定範囲:n/m n = 0 ~ m、m = 4 ~ 15

設定例:主設定値= 10A、n=2、m=4 のとき 出力値= 10A × 2/4 = 5A ( 分割値:1/2)

電流計0A

主設定値=10A

n=0m=4

電流計5An=2

m=4

電流計10An=4

m=4

周波数の出力分割 周波数の設定が FREQUENCYMETERMIN または FREQUENCYMETERMAX のときは、発振周波数を

分割して出力します。主設定値は分割されません。 たとえば、MIN 周波数を 45Hz、MAX 周波数を 65Hz、主設定値を 100V に設定した場合は、以下の

ようになります。 n=0、m=4 のとき、出力電圧は 100V、周波数計の表示は 45Hz n=2、m=4 のとき、出力電圧は 100V、周波数計の表示は 55Hz n=4、m=4 のとき、出力電圧は 100V、周波数計の表示は 65Hz例では、周波数幅の 20Hz を 4 分割して 5Hz ずつ分けて出力します。電圧レベルは分割しません。

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2.4 偏差 / プリセット

偏差メータの目盛校正の誤差率 ( 偏差 ) を確認する機能です。メータの指針が正確に目盛を指示していない場合に、フロントパネル上の偏差ダイヤルを回して本機器の電圧 / 電流出力レベル、周波数を微調整して正確に目盛を指示させます。そのときの微調整の量を偏差として表示します。 偏差の設定範囲:± 20.00%

設定例:主設定値= 10A、分割値 n/m = 1 のとき

電流計9.97A

主設定値=10A

電流計10A

誤差 ( 偏差 )

偏差ダイヤルでメータの指針を正確なメモリの位置に合わせます。

偏差は-0.30%です。

上図の例では、微調整前は本機器からの電流出力10Aに対して、メータの指針は0.3%小さい値の9.97Aを指示しています。本機器の偏差の極性 ( ±の符号 ) は、正確な位置よりも大きいか小さいかを示します。例では、本機器の出力値に対して 0.3% 小さい値を指示しているため、- 0.3% と表示されます。

各校正点の偏差 2.3 節の出力分割機能と組み合わせて使用すると、各校正点での偏差を最大目盛値に対する偏差の

値として確認できます。なお、周波数の設定が FREQUENCYMETERMIN または FREQUENCYMETERMAX のときの偏差はスパンに対するものです。 10A( 最大目盛値 ) の場合の 1% は 0.1A また、出力分割機能を使用し、n=2、m=10 と設定して 2A を出力している場合の 1% も 0.1A に

なります。

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プリセット出力分割機能を操作したときに、偏差をプリセットしてメータの指針を正確な目盛位置の手前に指示させる機能です。出力分割機能を用いて目盛校正時の上げ読み下げ読みをするときに使用します。 5%:上げ読み時は偏差に +5.00% を設定する。 下げ読み時は偏差に- 5.00% を設定する。 2%:上げ読み時は偏差に +2.00% を設定する。 下げ読み時は偏差に- 2.00% を設定する。 0%:分割値を変更したときは偏差をクリアする。 OFF:分割値を変更したときも設定されている偏差を維持する。

電流計4.5A

主設定値=10A

n ダイヤルでメータの指針を上げます。

電流計9.5A

プリセット (5%)

校正点からプリセット分だけ手前を指示します。

校正点からプリセット分だけ手前を指示します。

上げ読み時の例

上図の例では出力設定値の- 5.00% を出力しています。目盛校正時は偏差ダイヤルを回して、メータの指針を正確な位置に指示させます。偏差の読み方については、前ページの偏差をご覧ください。

2.4 偏差 / プリセット

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2.5 スイープ

スイープはメータの指針を最小目盛から最大目盛の 120% まで一定の速度で動かす機能です。メータの指針が移動するときのひっかかりの有無を確認するときに使用します。メータの種類によってスイープ時間を選択できます。広角度メータをスイープ動作させるときは長いスイープ時間を選択して、メータの指針をゆっくり動かすことができます。 スイープ時間: 8 秒 /16 秒 /32 秒 /64 秒

UP スイープ

DOWNスイープ

電流計0A→12A

主設定値=10A

電流計12A→0A

設定された時間をかけて指針をスイープします。

UP スイープ時は最大目盛の 120% までスイープします。

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2.6 同期運転

複数台の 2558A を接続して、Master の 2558A の周波数に同期した電圧 / 電流を出力する機能です。電力計の校正時に電圧発生器と電流発生器として 2 台の 2558A を使用したり、2558A を 2 台並列接続して大電流発生器として使用したりする場合に同期運転をします。

外部入出力接続 Master となる 2558A のリアパネルにある信号出力端子 (I、Q) と Slave 側の 2558A の対応する外部

信号入力端子 (I、Q) をそれぞれ接続します。

設定例:周波数設定を 60Hz

2558A(Master) 2558A(Slave1) 2558A(Slave2)

Q(sin)

I(cos)

Q(sin)

I(cos)

設定例:周波数設定を EXT2 設定例:周波数設定を EXT2

EXT 1 OSC OUTPUTEXT OSC INPUT

I I QQEXT 1 OSC OUTPUTEXT OSC INPUT

I I QQEXT 1 OSC OUTPUTEXT OSC INPUT

I I QQ

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2.7 その他の機能

ビープ音の ON/OFF機器の動作状態をビープ音で知らせる機能です。SETUP メニューから ON/OFF を選択できます。次の状態を知らせる場合に、ビープ音の ON/OFF ができます。音量は変更できません。・ 電源オンおよび操作による自己診断実行時のエラー検出 ( エラーコード:E.911 ~ E.950)・ 電圧出力値が 150V 以上の設定・ スイープ動作が HOLD 状態になったとき

次の状態を知らせる場合のビープ音は OFF にできません。・ 冷却用ファン停止 ( エラーコード:E.901)・ 温度異常検出 ( エラーコード:E.902 ~ E.903)・ 内部電源異常検出 ( エラーコード:E.904)

エラーログ表示本機器が電源オンの間に通信および自己診断で検出したエラーコードを記録する機能です。SETUP メニューからエラーログの表示ができます。本機器の電源をオフにするとエラーログはクリアされます。

設定の初期化本機器の設定を工場出荷時の設定に戻す機能です。SETUP メニューから実行できます。GP-IB とイーサネットの設定は初期化されません。工場出荷時の設定一覧については付録 5 をご覧ください。

製品情報の表示ファームウエアのバージョンやシリアル番号などの情報を表示します。SETUP メニューから製品情報を表示できます。・ ファームウエアのバージョン・ ロジックプログラムのバージョン・ ブートプログラムのバージョン・ シリアル番号

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本機器の準備

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3.1 使用上の注意

安全にご使用いただくための注意初めてご使用になるときは、必ず v ~ vii ページに記載の「本機器を安全にご使用いただくために」をお読みください。

ケースを外さないでください本体のケースを外さないでください。内部には高電圧部があり、大変危険です。内部の点検および調整は、お買い求め先にお申しつけください。

異常の場合には本体から煙が出ていたり変な臭いがするなど、異常な状態になったときは、直ちに電源スイッチをオフにするとともに、電源コードをコンセントから抜いてください。また、出力端子に接続されている対象機器の電源を切ってください。異常な状態になったときは、お買い求め先までご連絡ください。

電源コードについて電源コードの上に物を載せたり、電源コードが発熱物に触れないようにご注意ください。また、電源コードの差し込みプラグをコンセントから抜くときは、コードを引っ張らずに必ずプラグを持って引き抜いてください。電源コードが損傷した場合は、iii ページに記載の部品番号をご確認のうえ、お買い求め先にご注文ください。

出力が自動的に OFF になった場合には電圧 / 電流の過負荷、電圧 / 電流出力の発振などにより内部回路の異常を検出すると、出力を自動的に OFF にして、出力値表示に、No.031 ~ 035 の警告メッセージを表示します。電圧出力の場合は、まず外部に接続されている負荷などの要因を取り除いてから再度出力 ON の操作をしてください。電流出力の場合は、まず外部に接続されている負荷などの要因を取り除き、電流端子を短絡してから再度出力 ON の操作をしてください。それでも出力が OFF になってしまう場合は故障が考えられます。お買い求め先までご連絡ください。

過熱状態を検出した場合にはファン停止などにより、内部の過熱状態を検出すると、出力を自動的に OFF にして No.901 ~ 903 のエラーコードを表示し、ビープ音が断続的に鳴り続けます。この場合は、直ちに電源スイッチをオフにしてください。冷却用ファンの排気口や吸気口がふさがれていないか、本機器の周囲に十分なスペースがあるか、リアパネルからフィルタに異物が詰まっていないかを確認し、異物があれば取り除いてください。1時間以上の時間をおいてから、もう一度電源スイッチをオンにしたときに、同じエラーコードが表示される場合には、故障が考えられます。お買い求め先までご連絡ください。

第 3章 本機器の準備

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取り扱い上の一般的注意上に物を置かないでください本機器の上に他の機器や水の入った容器などを置かないでください。故障の原因になります。本機器の重ね置きについては 3.2 節をご覧ください。

帯電したものを近づけないでください。帯電したものを入力端子や出力端子に近づけないでください。内部回路が破壊される可能性があります。

長時間使用しないときには本機器の電源を切り、本機器の電源コードをコンセントから抜いておいてください。

持ち運ぶときは本機器の持ち運びは、必ず 2 人で行ってください。ケース側面の取っ手をしっかり持ってください。本機器の質量は約 20kg あります ( 重心がやや後ろにあります )。怪我をしないように十分注意してください。また、必ず電源スイッチをオフにし、電源コードを本体から外し、その他に接続しているケーブルをすべて外したことを確認してから行ってください。

汚れを取るときにはケースや操作パネルの汚れを取るときは、本機器の電源を切り、本機器の電源コードをコンセントから抜いてから、柔らかく乾いたきれいな布で軽く拭き取ってください。ベンジンやシンナーなどの薬品を使用しないでください。変色や変形の原因になります。

3.1 使用上の注意

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3.2 本機器を設置する

警  告・ 屋外、または雨や水にあたる場所に本機器を設置しないでください。・ 本機器が異常または危険な状態になったときに、直ちに電源コードを外せるように設置し

てください。

注  意本機器の上面および底面の排気口および背面の吸気口をふさぐと機器が高温になり故障する恐れがあります。

設置条件次の条件に合う場所に設置してください。

風通しのよい場所 本機器の上面および底面には排気口があります。また、背面には冷却用ファンの吸気口があります。

内部の温度上昇を防ぐため、下図に従って周囲に十分なスペースをとり、これらの排気口および吸気口をふさがないようにしてください。

20cm以上

各種ケーブルを接続するときは、上図のスペースの他に、操作に必要な十分なスペースをとってください。

周囲温度および周囲湿度周囲温度 5~ 40周囲湿度 20%RH ~ 80%RH( 結露しないこと )

Note温度、湿度の低い場所から高い場所に移動したり、急激な温度変化があると、結露することがあります。このようなときは、周囲の温度に 1 時間以上慣らしてからご使用ください。梱包箱に入れて移動したときなども、結露しないように、周囲環境に 1 時間以上馴染ませてから、箱から取り出してください。

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3-4 IM 2558A-01JA

設置姿勢デスクトップ

安定した場所に、左右前後とも水平を保ち、すべりにくい場所に設置してください。 後方の底面脚に付属品のすべり止め用のゴムを付けることができます。可動脚を立てた傾斜設置が

可能です。

警  告・ 不安定な状態で可動脚を操作しないでください。・ 危険防止のため、上図以外の姿勢では設置しないでください。・ 可動脚を立てた状態で本機器を重ね置きしないでください。・ 本機器を重ね置きできるのは 1 台だけです。本機器の上に 2 台以上の重ね置きをしないで

ください。

底面脚用ゴム A9088ZM

後方の底面脚

Note前方の底面脚に底面脚用ゴムを取り付けると、本機器の重ね置きはできません。

3.2 本機器を設置する

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3-5IM 2558A-01JA

本機器の準備

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ラックマウント ラックにマウントするときは、別売りのラックマウント用キットをご使用ください。品名 形名Model751535-E3 ラックマウント用キット (EIA 単装用 ) 751535-E3Model751535-J3 ラックマウント用キット (JIS 単装用 ) 751535-J3

以下に取り付け手順の概略を記載します。取り付け手順の詳細は、ラックマウント用キットに添付されている取扱説明書をご覧ください。

1. 本体両側面にある取っ手を外します。2. 本体底面にある 4 つの脚を外します。3. 本体両側面の手前にある 4 箇所のラックマウント取り付け穴のシールをはがします。4. 取っ手の取り付け穴と、底面脚の穴にシールを貼ります。5. ラックマウント用キットを取り付けます。6. 本体をラックに取り付けます。

取っ手カバーの外し方

Note・ ラックに取り付けるときは、内部の温度上昇を抑えるため、上面および底面の排気口と設置面との距離

は 5cm 以上空けてください。背面の吸気口と設置面との距離は 20cm 以上空けてください。・ 必ず下からの支えを施してください。このとき、本機器の吸気口や排気口をふさがないようにしてくだ

さい。・ 取り外した部品は大切に保存してください。・ ラックに取り付けるときに、背面の脚がラックにぶつかって取り付けられない場合は、背面の脚を取り

外してください。本体をラックに取り付けた後に、再度、背面の脚を本体に取り付けてください。・ ダイヤルや電流端子がフロントパネルの位置より突起しているので、取り付け時にラックにぶつからな

いようにしてください。

次のような場所には設置しないでください・ 直射日光の当たる場所や熱発生源の近く・ 油煙、湯気、ほこり、腐食性ガスなどの多い場所・ 強電磁界発生源の近く・ 高電圧機器や動力線の近く・ 機械的振動の多い場所・ 不安定な場所・ 屋外、または雨や水にあたる場所

3.2 本機器を設置する

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3-6 IM 2558A-01JA

3.3 電源の接続

電源を接続する前に電源を接続する前に、次の警告をお守りください。感電の危険や機器を損傷する恐れがあります。

警  告・ 供給電源の電圧が、本機器の定格電源電圧に合っていて、付属の電源コードの最大定格電

圧以下であることを確認したうえで、電源コードを接続してください。・ 本機器の電源スイッチがオフになっていることを確認してから、電源コードを接続してく

ださい。・ 感電や火災防止のため、電源コードおよび 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 )

は必ず当社が供給した本機器用のものをご使用ください。・ 感電防止のため必ず保護接地を行ってください。本機器の電源コードは保護接地端子のあ

る 3 極電源コンセントに接続してください。やむを得ず、2 極電源コンセントに接続するときは、別売の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用して、電源コンセントの保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

・ 保護接地線のない延長用コードは使用しないでください。保護動作が無効になります。・ 付属の電源コードに適合した電源コンセントを使用できず、保護接地ができない場合は、

本機器を使用しないでください。

電源コードの接続1. フロントパネルにある電源スイッチ (POWER) がオフであることを確認します。2. リアパネルの電源コネクタに、電源コードのプラグを接続します。3. 次の条件を満たす電源コンセントに、電源コードのもう一方のプラグを接続します。電源コン

セントは保護接地端子を備えた 3 極コンセントを使用してください。やむを得ず 2 極コンセントを使用するときは、別売の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用して、アダプタから出ている緑色の接地線を必ず電源コンセントの保護接地端子に接続してください。項目定格電源電圧 * 100VAC ~ 120VAC/200VAC ~ 240VAC電源電圧変動許容範囲 90VAC ~ 132VAC/180VAC ~ 264VAC定格電源周波数 50Hz/60Hz電源周波数変動範囲 48Hz ~ 63Hz最大消費電力 約 200VA

* 本機器は、100V 系と 200V 系のどちらの電源電圧でも使用できます。電源コードは、種類によって最大定格電圧が異なります。本機器に供給される電源電圧が、付属の電源コードの最大定格電圧 (iii ページ参照 ) 以下であることを確認のうえ、ご使用ください。

3極コンセント

2558A

別売の3極-2極変換アダプタ(日本国内でのみ使用可)

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3-7IM 2558A-01JA

本機器の準備

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3.4 電源スイッチのオン / オフ

電源をオンにする前に確認すること・ 本機器が正しく設置されているか→「3.2 本機器を設置する」・ 電源コードが正しく接続されているか→「3.3 電源の接続」

電源スイッチの位置電源スイッチはフロントパネルの左下にあります。

電源スイッチのオン / オフプッシュボタンで、1 度押すとオンになり、もう 1 度押すとオフになります。

オンオフ

2558A

電源スイッチオン時の動作電源スイッチをオンにすると、自動的にセルフテストが開始されます。正常に終了すると、電源スイッチをオフする直前の設定になります。電源オフ時に値が保存される項目については付録 5 をご覧ください。本機器を使用する前に、必ずセルフテストが正常に終了することを確認してください。

Note・ 電源スイッチをオフにしてからオンにするときは、10 秒以上間隔をあけてください。

電源オン時の動作が正常に終了しない場合・ 電源スイッチをオンにしても上記の動作をしないときは、電源スイッチをオフにしてから、次のことを

確認してください。・ 電源コードが確実に接続されているか・ 電源コンセントに正しい電圧が来ているか→「3.3 電源の接続」をご覧ください。・ 本機器の設定を初期化します。8.3 節をご覧ください。

・ 確認後に電源スイッチをオンにしても変わらない場合は、お買い求め先に修理をお申しつけください。・ エラーコードが表示された場合は、15.2 節で内容を確認し、対処してください。

精度のよい発生をするには・ 電源スイッチをオンにしてから、30 分以上のウォーミングアップをしてください。高温多湿の環

境で保存していた場合は、一日以上ウォームアップしてからご使用ください。・ ウォーミングアップ中は、OUTPUT スイッチを OFF にしてください。 ウォーミングアップ時間経過後、OUTPUT スイッチを ON にしてください。

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3-8 IM 2558A-01JA

電源スイッチオフ時の動作電源スイッチをオフにする直前の設定情報を記憶します。電源コードが抜けたときも同じです。次に電源スイッチをオンにすると、電源スイッチをオフにする直前の設定状態(保持する設定は付録5参照)で立ち上がります。

注  意本機器が出力中 ( 出力 ON) に本機器の電源をオフしないでください。本機器が故障する恐れがあります。また本機器に接続されている機器に損傷を与える恐れがあります。本機器の出力を OFF にしてから本機器の電源をオフにしてください。

3.4 電源スイッチのオン /オフ

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本機器の準備

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3.5 結線時の注意

警  告本機器は高電圧を発生します。感電、放電にご注意ください。感電防止のため、指輪、時計などの金属や宝石類を身につけないで結線してください。

結線前・ 出力対象を接続する前に本機器を保護接地してください。本機器に付属の電源コードは、

接地線のある 3極電源コードです。電源コードを保護接地端子のある 3 極電源コンセントに接続してください。別売の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用する場合は、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

・ 出力対象を接続したり外したりする場合は、本機器の出力を必ず OFF にしてください。・ 結線時に誤って OUTPUT スイッチを ON にしたときの損傷を防止するため、スケールの最

大値と最小値がすべて「0( ゼロ )」になっていることを確認してください。・ 電圧端子に大きな容量負荷、または共振回路の負荷を接続すると、発振して電圧出力端子

に大きな電圧が出力される危険があります。発振した場合はすぐに出力を OFF にしてください。

・ 電流端子に大きな誘導負荷または共振回路の負荷を接続すると、発振して電流端子に大きな電圧が出力される危険があります。発振した場合はすぐに出力を OFF にしてください。

結線・ 結線したケーブルが出力端子から外れないように、端子のねじをしっかり締め付けてくだ

さい。・ 電圧出力端子には、導電部が露出していないケーブルを使用してください。導電部が露出

していると感電する危険があります。・ 被覆の破れによる導電部の露出や断線している箇所があるケーブルは、短絡や感電の恐れ

があるため使用しないでください。・ 電圧出力の対象になる端子には、導電部が露出していない安全端子が付いたケーブルを使

用してください。導電部が露出している端子 ( 例:バナナ端子 ) を使用していると、端子が抜けたとき危険です。

・ 電圧出力端子から出力するときは、フォーク端子アダプタ 758921 を使用しないでください。製品の構造上、フォーク端子アダプタ 758921 の金属部に触れることができるので感電する恐れがあります。

・ 本機器のアクセサリを使用するときは、各アクセサリの定格の仕様範囲内 (iv ページ参照 )で使用してください。アクセサリを組み合わせて使用する場合、定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

出力前 ( 本機器の出力を ON にする前 )以下のことを確認してください。・ 本機器の出力端子への結線が正しいか・ 出力対象への結線が正しいか 誤結線、ケーブルの被覆の破れ、および接触してはならない導電部の接触などによる短絡

( ショート ) した状態になっていないか。・ 端子の締め付けがゆるんでいないか。・ 端子部分に異物付着などの異常はないか。

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3-10 IM 2558A-01JA

3.5 結線時の注意

出力中 ( 本機器の出力が ON のときは、端子やケーブルには触れないでください。)以下のことを確認してください。・ 端子部分に異物付着などの異常はないか。・ 端子が異常に発熱していないか。 長期にわたって使用していると、使用中に端子がゆるむことがあります。端子がゆるむと

接触抵抗の変化により発熱する場合があります。定期的に端子がゆるんでいないことを確認してください。確認するときは、本機器と出力対象の電源を必ずオフにしてください。

・ 電圧出力が 33Vrms、46.7Vpeak を超える場合は、高電圧のため感電する危険があります。十分に注意してください。

出力後 ( 本機器の出力 OFF 直後 )電圧 / 電流を出力したあとは、本機器の出力を OFF にしても電圧がしばらく残留することがあります。残留した電圧によって感電する恐れがあります。本機器の出力を OFF にしても、すぐに端子などに触らないでください。電圧が残留する時間は、出力対象によって異なります。

注  意・ 結線に使用するケーブルには、発生する電圧 / 電流に対して耐電圧 / 電流容量ともに十分

余裕があるものをお使いください。 例:電流 20A で使用するときは、導体断面積 「4mm2」 以上の銅線を使用してください。・ 電流を出力するときは、電流端子を開放状態にしないでください。開放状態にすると保護

機能がはたらき、出力が OFF になります。・ 電圧を出力するときは、電圧端子を短絡状態にしないでください。短絡状態にすると保護

機能がはたらき、出力が OFF になります。・ 発振防止のため、使用するケーブルはツイストペアのものを使用してください。・ 本機器の電源をオフにするとき、本機器の出力端子に異常電圧が発生する場合があります。

本機器の出力を OFF にしてから本機器の電源をオフにしてください。・ 出力端子に外部から本機器の設定と異なる周波数および位相の電圧源、電流源を接続しな

いでください。本機器が破損することがあります。

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本機器の準備

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3.6 結線方法

電圧 / 電流端子に、出力対象からケーブルを結線します。感電や機器の損傷を防ぐため、「3.5 結線時の注意」の注意事項をお守りください。

電圧端子端子は、Ø 4mm 安全バナナジャック ( メスタイプ ) です。導電部が露出していない安全端子を電圧端子に差し込んでください。

電圧計 / 周波数計を校正するときの結線例

電圧端子

HI LO(±)

電圧計 /周波数計

2558A

電流端子端子はバインディングポストタイプです。締め付けねじは、M6 です。ねじに導線を巻き付けるか、圧着端子をねじ部の穴に通してから、端子のつまみを手でしっかり締め付けてください。過大トルクをかけると破損する場合があります。

電流計を校正するときの結線例

7

単位:mm電流端子

電流端子

HI LO(±)

電流計

2558A

端子台

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3-12 IM 2558A-01JA

注  意・ 電流端子とケーブルとの接触部分に異物が挟まっていないことを確認してください。・ 電流端子のつまみに緩みが発生していないか、電流端子とケーブルとの接触部分に異常が

ないか、定期的に確認してください。

丸形圧着端子の接続方法 電流端子に丸形圧着端子付きのケーブルを接続する場合は、次の手順で接続してください。

1. 電流端子のつまみを回して、つまみを外します。

電流端子

端子台 つまみ

2. つまみのねじを圧着端子に通して、端子のつまみを手でしっかり締め付けてください。過大トルクをかけると破損する場合があります。

圧着端子

3.6 結線方法

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4-1IM 2558A-01JA

SETUP

メニューの操作方法

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4.1 SETUP メニューのツリー構成

SETUP メニューは FREQUENCY ダイヤルを回して、SETUP を選択したときに表示されます。ここでは、メニュー項目の種類と内容をツリー図で説明しています。

SETUP

SWEEP

TIME設定値 8 秒 16 秒 32 秒 64 秒

EARTH

MODE設定値 on( 接地 )    oFF( 非接地 )

BEEP

MODE設定値 on( 鳴らす )    oFF( 鳴らさない )

GPIB

ADRS設定値 0 ~ 30

次のページの LAN へ

スイープ時間を設定します。5.8 節、6.8 参照

スイープ時間

LO 端子の接地 / 非接地を設定します。5.1 節、6.1 節参照

接地 / 非接地

ビープ音を設定します。8.1 節参照

鳴らす / 鳴らさない

GP-IB の条件を設定します ( オプション )。11.3 節参照

アドレス

TYPE コマンドの種類

設定値 NORM(IEEE488.2)

    COMP(2558 互換 )

第 4章 SETUP メニューの操作方法

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4-2 IM 2558A-01JA

前のページの GPIB へ

GATE.0 ~ 3

MAC

ERROR

LOG

CLEAR

INIT

INFO

TEST

CAL

デフォルトゲートウェイ

MAC アドレスの表示

エラーコードの履歴を表示します。8.2 節参照

履歴の表示

履歴のクリア

設定内容を工場出荷時の状態に戻します。8.3 節参照

製品情報を表示します。8.4 節参照

セルフテストを実行します。15.5 節参照

電圧 / 電流レンジを調整します。

LAN

DHCP設定値 on( 使う )    oFF( 使わない )

IP.0 ~ 3設定値 0.0.0.0 ~ 255.255.255.255 例:192(IP.0).168(IP.1).0(IP.2).1(IP3)

MASK. 0 ~ 3設定値 0.0.0.0 ~ 255.255.255.255例:255(MASK.0).255(MASK.1).255(MASK.2).0(MASK.3)

イーサネットのアドレスを設定します。10.3 節参照

DHCP を使う / 使わない

IP アドレス

サブネットマスク

設定値 0.0.0.0 ~ 255.255.255.255例:255(GATE.0).255(GATE.1).255(GATE.2).0(GATE.3)

FIRM ファームウエアバージョンの表示

LOGIC ロジックプログラムバージョンの表示

BOOT ブートプログラムバージョンの表示

SELF セルフテストの実行

PASS パスワードの入力。パスワードと電圧 / 電流レンジの調整方法については下記 Web ページをご覧ください。http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/

SER.NO 機器のシリアル番号の表示

4.1 SETUP のツリー構成

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SETUP

メニューの操作方法

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4.2 SETUP メニューとダイヤルの割り当て

SETUP メニューを表示しているときは、メニューの選択や表示に使用するダイヤル / スイッチだけを操作できます。他のダイヤル / スイッチは操作できません。また、SETUP メニューで使用しない表示器は消灯します。

補足情報表示SETUP メニューの各項目の補足情報がある場合に表示します。例:エラーログのエラーコードの表示

SETUP メニューの選択SETUPのメニューを表示します(4.1節のツリー図の1番目の階層)。VARIABLE ダイヤルを回してメニューを選択します。例:SWEEP、LAN、INFO など

SETUP メニューの各項目の表示SETUP メニューの各項目を表示します (4.1 節のツリー図の 2 番目の階層 )。主設定ダイヤルを回して各項目を選択します。例:LAN の場合は、DHCP、IP、MASK など

SETUP メニューの各項目の設定値を表示SETUP メニューの各項目の設定値や情報を表示します。4.3 節参照。設定値がある場合は、偏差ダイヤルを回して値を選択します。PRESET スイッチを上側または下側に倒して選択した値を確定します。選択した値が未確定のときは、PRESET ランプがすべて点灯します。値が確定すると、PRESET ランプはすべて消灯します。例:ON/OFF、数値など

SETUP を選択

SETUP メニューの各項目の表示項目がない場合 (INIT)

項目は表示されません。

項目が 1 つの場合 (SWEEP、BEEP など ) 該当する項目が表示されます。主設定ダイヤルの操作はありません。

項目が 2 つ以上の場合 主設定ダイヤルを回すと該当する項目が表示されます。どの主設定ダイヤルを回しても同じ操作が

できます。

同一項目で 4 つに分かれている場合 (LAN の IP、MASK など ) 右端の主設定ダイヤルを回すと、4 つに分かれているそれぞれの項目が 1 つずつ表示されます。

例:DHCP → IP.0 → IP.1 → IP.2 → IP.3 → MASK.0 → MASK.1・・・ 他の 3 つ主設定ダイヤルを回すと、4 つに分かれているなかの 1 つだけが表示されます。

例:DHCP → IP.0 → MASK.0 → GATE.0・・・

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4-4 IM 2558A-01JA

4.3 設定値の入力 / 表示方法

設定値の入力 / 表示方法は SETUP メニューの各項目により以下の種類があります。・ パラメータの選択・ 数値の入力・ 履歴の表示・ 機能の実行

パラメータの選択偏差ダイヤルを回してパラメータを選択します。どちらの偏差ダイヤルを回しても同じ操作ができます。 例:ON/OFF、8 秒 /16 秒 /32 秒 /64 秒など

数値の入力偏差ダイヤルを回して数値を入力します。 偏差ダイヤル ( 第 1 ダイヤル ):十の位を入力します。 偏差ダイヤル ( 第 2 ダイヤル ):一の位を入力します。

第 2 ダイヤルは 1 つずつ増減します。第 1 ダイヤルは、各項目によって 1 つずつ、または 2 つずつ増減します。自動的に桁上がり /桁下がりし、設定範囲の上限 / 下限に達すると、それ以上ダイヤルを回しても数値は変わりません。

履歴の表示ロギング情報の有無と、ロギング情報の順番を示す数値を表示します。ロギング情報は補足情報表示 ( 出力値表示 ) に示されます。ロギング情報があるときは、偏差ダイヤルを回して、ロギング情報の表示を切り替えます。 例:NO( なし )、3.10( 総数 10 個のうち 3 番目を表示 )

機能の実行INITやTESTなどの機能を実行する項目は、EXECを表示します。項目によっては設定が初期化されたり、ロギング情報がクリアされたりします。やり直しができませんので、事前に問題ないかをご確認ください。

EXEC の表示 

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5-1IM 2558A-01JA

電圧/電流の発生

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5.1 LO 端子 (COMMON 端子 ) の接地 / 非接地の選択

操  作

注  意非接地 (OFF) にするときは接地間耐圧 (12Vpk) 以上の電圧をかけないでください。本機器が故障する恐れがあります。

設定内容が確定すると消灯

3. どちらかのダイヤルを 回して ON/OFF を選択

4. 設定内容の確定

2. EARTH を選択

1. SETUP を選択

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、EARTH を選択します。3. 偏差ダイヤルを回して ON/OFF を選択します。

設定を変更するとプリセットのランプ (4 つすべて ) が点灯します。

4. PRESETスイッチを上または下に倒します。設定内容が確定し、プリセットのランプがすべて消灯します。ON にしたときは、LOTOEARTH ランプが点灯します。

解  説電圧 / 電流出力の LO 端子を接地する / 接地しないを設定します。ON :LO 端子を接地します。OFF :LO 端子を接地しません。

グランドループによる誤差を避けるために、出力対象の端子の一方が接地されている場合は、接地されている端子に本機器の LO 端子を接続し、本機器の LO 端子を非接地 (OFF) に設定して使用します。出力対象が接地されていない場合は、本機器の LO 端子を接地 (ON) に設定します。同時に複数の 2558A の LO 端子が並列に接続されている場合は、1 台の 2558A の LO 端子を接地 (ON) し、他の2558A の LO 端子は非接地 (OFF) にしてください。

<< 対応コマンドニモニック >> :SYSTem:EARTh <Boolean>

第 5章 電圧/電流の発生

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5-2 IM 2558A-01JA

5.2 周波数の設定

操  作固定周波数の選択 (50Hz/60Hz/400Hz)

FREQUENCYダイヤルを回して、50/60/400 の中から出力する周波数を選択します。選択された周波数のランプと表示単位の Hz を示すランプが点灯します。また、選択された周波数が表示されます。

50/60/400(Hz) を選択

単位

設定された周波数

任意周波数の選択 (VAR)1. FREQUENCYダイヤルを回して、VAR を選択します。

VAR レンジのランプと表示単位の Hz を示すランプが点灯します。また、任意周波数の設定値が表示されます。

単位

設定された周波数

2. 設定する桁を選択

選択されている桁の表示が点滅 ( カーソルスイッチで左右に移動 )

3. 周波数 ( 数値 ) を設定

1. VAR を選択

2. カーソルスイッチ () で値を設定する桁を選択します。選択されている桁は点滅表示します。

3. VARIABLEダイヤルを回して、値を設定します。

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5-3IM 2558A-01JA

電圧/電流の発生

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16

外部発振器の選択 (EXT1)外部の発振器に同期した出力を得るときに設定します。発振器は外部信号入力端子の I 側に接続します。

FREQUENCYダイヤルを回して、EXT1 を選択します。EXT1 レンジのランプと表示単位の Hz を示すランプが点灯します。また、外部発振器の周波数が表示されます。

EXT1 を選択

単位

外部発振器の周波数を測定して表示

Note外部発振器が接続されていないときは、周波数表示は OVER と表示され、電圧 / 電流出力が OFF になります。

外部発振器の選択 (EXT2)別の 2558A に同期した出力を得るときに設定します。2 つの外部信号入力端子 I と Q に信号を接続します。この設定のときは本機器の出力の位相をシフトできます。

1. FREQUENCYダイヤルを回して、EXT2(PHASE) を選択します。EXT2(PHASE) レンジのランプと表示単位の°を示すランプが点灯します。また、シフトする位相角 ( 相対値 )が表示されます。

単位

設定された位相角

2. 設定する桁を選択

選択されている桁の表示が点滅 ( カーソルスイッチで左右に移動 )

3. 位相角 ( 数値 ) を設定

1. EXT2(PHASE) を選択

2. カーソルスイッチ () で値を設定する桁を選択します。選択されている桁は点滅表示します。

3. VARIABLEダイヤルを回して、値を設定します。

Note・ 外部発振器が接続されていないときは、電圧 / 電流出力が OFF になります。・ 外部入力端子については、7.1 節をご覧ください。

5.2 周波数の設定

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5-4 IM 2558A-01JA

解  説固定周波数 (50Hz/60Hz/400Hz)固定周波数の交流電圧 / 電流を発生します。本機器の出力周波数と商用電源の周波数の値が近い場合、ビート現象で出力が変動することがあります。本機器の出力周波数を 50Hz にするときは商用電源の周波数を 60Hz に、本機器の出力周波数を60Hz にするときは商用電源の周波数を 50Hz にすると、より安定した出力が得られます。

任意周波数40Hz ~ 1000Hz の間で任意周波数の交流電圧 / 電流を発生します。設定分解能は 0.001Hz。

外部発振器 (EXT1)外部入力端子 (I) に入力された信号の周波数で交流電圧 / 電流を発生します。位相は EXT2 を選択して 180°を設定した場合と一致します。許容周波数範囲 :40Hz ~ 1000Hz

外部発振器 (EXT2)外部入力端子 (I、Q) に入力された 2 つの信号を使用して、設定した位相角をシフトした交流電圧 / 電流を発生します。許容周波数範囲 :40Hz ~ 1000Hz位相角の範囲 :- 180.000°~ +359.999°相対値。設定分解能は 0.001°。

出力が ON のときに FREQUENCY ダイヤルを回した場合、電圧 / 電流出力は ON 状態を維持しようとしますが、内部発振器と外部発振器の切り替え時の不連続などにより OFF になることがあります。本機器の起動時は、FREQUENCY ダイヤルの設定は SETUP を除き、前回の設定状態を保持しています。

<< 対応コマンドニモニック >> :FREQuency:FUNCtion 50|60|400|VAR|EXT1|EXT2

:FREQuency:INTernal:VARiable <周波数 >

:FREQuency:EXTernal:PHASe <位相角 >

5.2 周波数の設定

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5-5IM 2558A-01JA

電圧/電流の発生

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2

1

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5

6

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9

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12

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15

16

5.3 電圧 / 電流レンジの選択

操  作 RANGEダイヤルを回して、電圧 / 電流レンジを選択します。

選択されたレンジのランプが点灯します。

例:10V

電圧レンジ電流レンジ

電圧 /電流レンジを選択

解  説レンジによって、設定範囲、設定分解能が異なります。機能の詳細については 2.2 節をご覧ください。

電圧レンジレンジ 設定範囲 * 設定分解能100mV 0mV ~ 120.00mV 0.01mV

1V 0V ~ 1.2000V 0.0001V10V 0V ~ 12.000V 0.001V

100V 0V ~ 120.00V 0.01V300V 0V ~ 360.0V 0.1V

1000V 0V ~ 1200.0V 0.1V* 偏差- 20% 併用でレンジの 144% 発生

電流レンジレンジ 設定範囲 * 設定分解能100mA 0mA ~ 120.00mA 0.01mA

1A 0A ~ 1.2000A 0.0001A10A 0A ~ 12.000A 0.001A50A 0A ~ 60.00A 0.01A

* 偏差- 20% 併用でレンジの 144% 発生

300V または 1000V のレンジを選択すると、電圧 / 電流出力が OFF の間でも HIGHVOLTAGE ランプが点灯します。電圧 / 電流レンジは固定です。オートレンジはありません。電源をオンにしたとき、前回の設定を保持しています。出力が ON のときに電圧電流レンジを変更すると、出力が OFF になります。電圧 / 電流レンジに対する主設定の値の比率は、電圧 / 電流レンジを変更しても変更後の主設定の値に引き継がれます。 例:電圧レンジ 1V で主設定が 0.5V(50%) のときに電圧レンジを 10V にすると、主設定の値は 5V

になります。

<< 対応コマンドニモニック >> :SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

:SOURce:RANGe <電圧 >|<電流 >

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5-6 IM 2558A-01JA

5.4 電圧 / 電流の主設定

操  作 主設定ダイヤルを回して、発生する電圧 / 電流レベルを設定します。

主設定表示器に電圧 / 電流のレベルが表示されます。

100.00V の設定例

単位

各ダイヤルで、枠内の桁を設定できます。設定範囲内で自動的に桁上がり /桁下がりをします。

解  説設定範囲5.3 節の解説をご覧ください。

最大 / 最小設定最小:各レンジの定格の 0%最大:各レンジ定格の 120%確度の詳細は 16.2 節をご覧ください。

主設定は電圧 / 電流が出力中でも操作できます。電圧レベルを 150V 以上に設定すると、ビープ音が鳴ります。ビープ音の ON/OFF については、8.1 節をご覧ください。設定値は電圧 / 電流の各レンジの表示分解能の範囲で右詰めに表示されます。

1V レンジ

300V レンジ

<< 対応コマンドニモニック >> :SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

:SOURce:LEVel <電流 >|<電圧 >|MINimum|MAXimum

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5-7IM 2558A-01JA

電圧/電流の発生

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5.5 出力の分割

操  作1. mダイヤルを回します。

m 表示器に分割値の分母 ( 分割数 ) が表示されます。

2. nダイヤルを回します。n 表示器に分割値の分子が表示されます。

分割値の例:x ー15

1. 分母 m を設定

2. 分子 n を設定

解  説主設定ダイヤルで設定した電圧 / 電流レベルを分割して出力します ( 主設定値×分割値 )。分母 m の設定範囲は 4 ~ 15 です。分子 n の設定範囲は 0 ~ m です。m ダイヤルを回すと、分子 n は分母 m の値に初期化されます。m の値より大きな n の値は設定できません。分割値を設定しても主設定表示には影響しません。電源をオンにしたとき、前回の分母 m の設定を保持しています。このとき、分子 n は保持している分母 m の値に初期化されます。

たとえば、レンジと主設定で 100.00V に設定しているときは次のように分割され出力されます。n/m = 0/5 のとき:0Vn/m = 1/5 のとき:20Vn/m = 2/5 のとき:40Vn/m = 3/5 のとき:60Vn/m = 4/5 のとき:80Vn/m = 5/5 のとき:100V

<< 対応コマンドニモニック >> :DIVider:NUMerator<NRf>|MINimum|MAXimum :DIVider:DENominator<NRf>|MINimum|MAXimum

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5-8 IM 2558A-01JA

5.6 出力の ON/OFF

警  告本機器の出力が ON のときは、端子や接続線には絶対に触れないでください。感電する恐れがあります。

操  作 OUTPUTスイッチを上側に倒します。

出力が ON になり、ON ランプが点灯し、OFF ランプが消灯します。出力中に OUTPUT スイッチを下側に倒すと、出力が OFF になり、ON ランプが消灯し、OFF ランプが点灯します。出力が ON のときは、電圧/ 電流の出力値が表示されます。

100.00V の表示例

出力のON/OFF 単位

Note電流端子から電流を出力するときは、電流端子を開放状態にしないでください。電圧端子から電圧を出力するときは、電圧端子を短絡状態にしないでください。どちらの場合も過負荷保護機能がはたらき、エラーコードが表示されて、出力が OFF になります。

解  説出力の ON/OFF出力を ON にすると、電圧レンジを選択しているときは電圧端子から電圧が出力されます。電流レンジを選択しているときは電流端子から電流が出力されます。電圧 / 電流レンジを変更すると、出力が自動的に OFF になります。

ランプの表示と出力の状態出力状態 ONランプ ( 緑 ) OFF ランプ ( 赤 )ON 点灯 消灯OFF 消灯 点灯

<< 対応コマンドニモニック >> :OUTPut[:STATe] <Boolean>

:SOURce:READ?

:FREQuency:READ?

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5-9IM 2558A-01JA

電圧/電流の発生

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出力値表示電圧 / 電流端子からの出力値を表示します。 表示更新周期:200ms

出力値は出力の分割値と偏差を合わせた値になります。 設定値=主設定×出力分割 + 主設定× ( -偏差 )

レンジ 表示範囲100mV 0.00mV ~ 144.00mV

1V 0.0000V ~ 1.44000V10V 0.000V ~ 14.400V

100V 0.00V ~ 144.00V300V 0.00V ~ 432.00V

1000V 0.0V ~ 1440.0V100mA 0.00mA ~ 144.00mA

1A 0.0000A ~ 1.4400A10A 0.000A ~ 14.400A50A 0.000A ~ 72.000A

5.6 出力のON/OFF

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5-10 IM 2558A-01JA

5.7 出力の微調整 ( 偏差 / プリセット )

操  作偏差

偏差ダイヤルを回して偏差を設定します。偏差表示器 (DEVIATION) に偏差が表示されます。偏差ダイヤルを右に回すと偏差は減少し、出力は増加します。

-1.50%の設定例設定された偏差

小数点第二位の桁を設定

小数点第一位の桁を設定

プリセット PRESETスイッチを上側または下側に倒してプリセットを選択します。選択したプリセットラ

ンプが点灯し、偏差表示に偏差が表示されます。

-2.00%の設定例

プリセットを選択

プリセット

解  説偏差本機器を使用してメータを校正するとき、対象のメータの誤差 ( 目盛と指針のずれ ) を読み取るために操作します。主設定と出力分割機能を使用してメータの目盛の値 ( 公称値 ) を出力し、偏差ダイヤルを操作してメータの指針を目盛に一致させます。ダイヤルを右に回して偏差を- ( マイナス ; 負 ) の値に設定したときは、元の電圧 / 電流のレベルに対して、主設定値×偏差分大きい値で出力されます。偏差が負のときには、メータの指針が本機器の出力に対して小さく振れていることを示します。

例主設定値が 100V、分割値が 5/10 の場合に、偏差を- 1% にすると次のようになります。 偏差= 100 × 0.01 = 1V 分割値が 5/10 のとき、50V+ 偏差 (1V) となり、出力値は 51V となります。

・ 主設定値または分割値を変更すると偏差ダイヤルで設定した値はクリアされます。・ プリセットを 0%、2% または 5%(OFF 以外 ) に設定しているときは、主設定値または出力分割の分

母 m を変更すると偏差はクリアされ、出力分割の分子 n を変更するとプリセットの設定に応じて偏差を設定します。

・ スイープ中は操作できません。・ 出力範囲を超えた場合には表示が点滅します。

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5-11IM 2558A-01JA

電圧/電流の発生

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設定範囲 :- 20.00% ~ +20.00%分解能 :0.01%偏差の対象 :電圧 / 電流出力。ただし、周波数の設定で FREQUENCYMETER を選択した場合

は周波数。

プリセット出力分割機能の分子 n を操作したときに、n の増減とプリセットに応じた値を偏差に設定します。メータを校正するときに出力分割機能の分子 n を操作して校正点を移動しますが、移動時に校正点を超えないようにメータの誤差や行き過ぎ量を考慮してプリセットを設定します。プリセットされる偏差の符号は、上げ読み ( 小さい値から校正 ) のときには +、下げ読み ( 大きい値から校正 ) のときには-となります。 設定値 5% : 出力分割機能の分子 n が増加したとき +5%、減少したとき- 5% を偏差に設定 2% : 出力分割機能の分子 n が増加したとき +2%、減少したとき- 2% を偏差に設定 0 : 出力分割機能の分子 n が増減したとき偏差に 0% を設定 OFF : プリセットしない。

・ プリセットの設定を変更すると、プリセットの値が偏差に設定されます。・ スイープ中はプリセットを変更できません。・ OFF から PRESET スイッチを下側に倒すと偏差が 0% になります。・ プリセットの初期値は 0 です。

<< 対応コマンドニモニック >> :DEViation:PRESet<パーセント >|OFF

:DEViation:VALue <パーセント >|MINimum|MAXimum

5.7 出力の微調整 ( 偏差 / プリセット )

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5-12 IM 2558A-01JA

5.8 スイープ

操  作スイープ時間の設定

設定内容が確定すると消灯

3. どちらかのダイヤルを 回して 8/16/32/64 を選択

4. 設定内容の確定

2. SWEEP を選択

1. SETUP を選択

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、SWEEP を選択します。3. 偏差ダイヤルを回して 8/16/32/64 を選択します。

設定を変更するとプリセットのランプ (4 つすべて ) が点灯します。

4. PRESETスイッチを上側または下側に倒します。設定内容が確定し、プリセットのランプがすべて消灯します。

スイープの開始UP スイープ SWEEPスイッチを上側に倒します。

UP ランプが点灯して大きい値へスイープを開始します。最大出力までスイープしたとき、またはスイープ中にSWEEPスイッチを下側に倒すとスイープを停止します (HOLD状態 )。HOLD時にビープ音が鳴ります。

DOWN スイープ SWEEPスイッチを下側に倒します。

DOWNランプが点灯して小さい値へスイープを開始します。最小出力までスイープしたとき、またはスイープ中に SWEEP スイッチを上側に倒すとスイープを停止します (HOLD 状態 )。HOLD 時にビープ音が鳴ります。

UP スイープ :上側に倒すDOWN スイープ:下側に倒す

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5-13IM 2558A-01JA

電圧/電流の発生

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解  説スイープ時間主設定値を 100% として、出力が 0 ~ 100% の間を移動する時間を設定します。スイープ範囲は 0 ~主設定値の 120% ですが、スイープ時間は 0 ~ 100% の間を移動する時間のため、全範囲をスイープするためには設定時間の 120% が必要です。8 秒 /16 秒 /32 秒 /64 秒の 4 つの中から選択できます。任意の値の設定はできません。たとえば、16 秒を設定すると、電圧 / 電流レベルの 0% ~ 100% の間を 16 秒でスイープします。0%~ 120% までのスイープ時間は 19.2 秒になります。スイープ時間の初期値は 16 秒です。

016 秒 19.2 秒

出力(

電圧/電流レベル)

100%

120%

UP スイープ

100%

120%

03.2 秒 19.2 秒(16 秒 )

スイープ時間

DOWNスイープ出力(

電圧/電流レベル)

スイープ時間

スイープ方向 UP :メータの指針を大きい値の方向へスイープ DOWN:メータの指針を小さい値の方向へスイープ HOLD :スイープの停止、出力中の値を保持、通常動作

0 から UP スイープする場合は、出力の分割値 (n) を 0 に、偏差を 0% にしてください。操作方法は 5.5節と 5.7 節をご覧ください。電圧 / 電流の周波数 (FREQUENCY ダイヤル操作時 )、主設定値、位相角を変更するとスイープを停止します。任意周波数を VARIABLE ダイヤルで変更したときはスイープを停止しません。

スイープする対象スイープ動作は、出力分割設定値と偏差を連続的に自動変更をして実現しています。また、出力分割設定値と偏差の現在値からスイープを開始するため、これらの値を事前に設定しておくとスイープ範囲の任意の点からスイープを開始できます。スイープを HOLD 状態にすると、出力分割設定値と偏差の自動変更を停止するため、通常の動作に戻るということになります。通常動作に戻った時点の偏差と出力分割の設定値は、スイープ動作によって変更された値になっています。スイープがHOLDの状態が通常動作です。スイープ中に詳しく観察したい現象が現れたときに、スイープを HOLD 状態にした後に偏差ダイヤルを操作してゆっくりと観察したり、偏差ダイヤルを回す代わりにスイープ機能を使用したりできます。

<< 対応コマンドニモニック >> :SWEep:TIMe<時間 >

:SWEep:DIRection HOLD|UP|DOWN

5.8 スイープ

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6-1IM 2558A-01JA

周波数計の校正

3

2

1

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5

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15

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6.1 LO 端子 (COMMON 端子 ) の接地 / 非接地の選択

操  作

注  意非接地 (OFF) にするときは接地間耐圧 (12Vpk) 以上の電圧をかけないでください。本機器が故障する恐れがあります。

設定内容が確定すると消灯

3. どちらかのダイヤルを 回して ON/OFF を選択

4. 設定内容の確定

2. EARTH を選択

1. SETUP を選択

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、EARTH を選択します。3. 偏差ダイヤルを回して ON/OFF を選択します。

設定を変更するとプリセットのランプ (4 つすべて ) が点灯します。

4. PRESETスイッチを上または下に倒します。設定内容が確定し、プリセットのランプがすべて消灯します。ON にしたときは、LOTOEARTH ランプが点灯します。

解  説電圧 / 電流出力の LO 端子を接地する / 接地しないを設定します。ON :LO 端子を接地します。OFF :LO 端子を接地しません。

グランドループによる誤差を避けるために、出力対象の端子の一方が接地されている場合は、接地されている端子に本機器の LO 端子を接続し、本機器の LO 端子を非接地 (OFF) に設定して使用します。出力対象が接地されていない場合は、本機器の LO 端子を接地 (ON) に設定します。

<< 対応コマンドニモニック >> :SYSTem:EARTh <Boolean>

第 6章 周波数計の校正

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6-2 IM 2558A-01JA

6.2 周波数の設定

操  作周波数メータの選択 (FREQUENCYMETERMIN/MAX)1 FREQUENCYダイヤルを回して、FREQUENCY の MIN/MAX のどちらかを選択します。

選択された周波数のランプと表示単位の Hz を示すランプが点灯します。また、選択された周波数が表示されます。

単位

設定された周波数

2. 設定する桁を選択

選択されている桁の表示が点滅 ( カーソルスイッチで左右に移動 )

3. 周波数 ( 数値 ) を設定

1. FREQUENCY MIN を選択

2. カーソルスイッチ () で値を設定する桁を選択します。選択されている桁は点滅表示します。

3. VARIABLEダイヤルを回して、値を設定します。

解  説校正する周波数計の最小値目盛 (MIN) と、最大値目盛 (MAX) を設定します。周波数設定範囲 FREQUENCYMETERMIN :20Hz ~ 1000Hz FREQUENCYMETERMAX :20Hz ~ 1000Hz表示分解能 1000Hz 以外 :0.001Hz 1000Hz :0.01Hz

FREQUENCYMIN の値は、FREQUENCYMAX よりも大きな値は設定できません。周波数が 40Hz 以下の場合には、出力可能な最大振幅が減少します。100V 定格の周波数計を校正する場合は 100V レンジではなく、300V レンジを使用してください。

<< 対応コマンドニモニック >> :FREQuency:INTernal:FMETer:MINimum <周波数 >|MINimum|MAXimum

:FREQuency:INTernal:FMETer:MAXimum <周波数 >|MINimum|MAXimum

:FREQuency:FUNCtion FMIN|FMAX

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6-3IM 2558A-01JA

周波数計の校正

3

2

1

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9

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12

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6.3 電圧 / 電流レンジの選択

操  作 RANGEダイヤルを回して、電圧 / 電流レンジを選択します。

選択されたレンジのランプが点灯します。

例:10V

電圧レンジ電流レンジ

電圧 /電流レンジを選択

解  説レンジによって、設定範囲、設定分解能が異なります。機能の詳細については 2.2 節をご覧ください。

電圧レンジレンジ 設定範囲 * 設定分解能100mV 0mV ~ 120.00mV 0.01mV

1V 0V ~ 1.2000V 0.0001V10V 0V ~ 12.000V 0.001V

100V 0V ~ 120.00V 0.01V300V 0V ~ 360.0V 0.1V

1000V 0V ~ 1200.0V 0.1V* 偏差- 20% 併用でレンジの 144% 発生

電流レンジレンジ 設定範囲 * 設定分解能100mA 0mA ~ 120.00mA 0.01mA

1A 0A ~ 1.2000A 0.0001A10A 0A ~ 12.000A 0.001A50A 0A ~ 60.00A 0.01A

* 偏差- 20% 併用でレンジの 144% 発生

300V または 1000V のレンジを選択すると、電圧 / 電流出力が OFF の間でも HIGHVOLTAGE ランプが点灯します。電圧 / 電流レンジは固定です。オートレンジはありません。電源をオンにしたとき、前回の設定を保持します。出力が ON のときに電圧電流レンジを変更すると、出力が OFF になります。電圧 / 電流レンジに対する主設定の値の比率は、電圧 / 電流レンジを変更しても変更後の主設定の値に引き継がれます。 例:電圧レンジ 1V で主設定が 0.5V(50%) のときに電圧レンジを 10V にすると、主設定の値は 5V

になります。

<< 対応コマンドニモニック >> :SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

:SOURce:RANGe <電圧 >|<電流 >

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6-4 IM 2558A-01JA

6.4 電圧 / 電流の主設定

操  作 主設定ダイヤルを回して、発生する電圧 / 電流レベルを設定します。

主設定表示器に電圧 / 電流のレベルが表示されます。

100.00V の設定例

単位

各ダイヤルで、枠内の桁を設定できます。設定範囲内で自動的に桁上がり /桁下がりをします。

解  説設定範囲6.3 節の解説をご覧ください。

最大 / 最小設定最小:各レンジの定格の 0%最大:各レンジ定格の 120%ただし、振幅確度の仕様は周波数が 40Hz ~ 1000Hz の範囲にだけ適用されます。確度の詳細は 16.2 節をご覧ください。

主設定は電圧 / 電流が出力中でも操作できます。電圧レベルを 150V 以上に設定すると、ビープ音が鳴ります。ビープ音の ON/OFF については、8.1 節をご覧ください。設定値は電圧 / 電流の各レンジの表示分解能の範囲で右詰めに表示されます。

1V レンジ

300V レンジ

<< 対応コマンドニモニック >> :SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

:SOURce:LEVel <電流 >|<電圧 >|MINimum|MAXimum

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6-5IM 2558A-01JA

周波数計の校正

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6.5 出力の分割

操  作1. mダイヤルを回します。

m 表示器に分割値の分母 ( 分割数 ) が表示されます。

2. nダイヤルを回します。n 表示器に分割値の分子が表示されます。

分割値の例:x ー15

1. 分母 m を設定

2. 分子 n を設定

解  説6.2 節で設定した周波数を分割して電圧 / 電流を出力します。電圧 / 電流レベルは分割しません。分母 m の設定範囲は 4 ~ 15 です。分子 n の設定範囲は 0 ~ m です。m ダイヤルを回すと、分子 n は分母 m の値に初期化されます。m の値より大きな n の値は設定できません。電源をオンにしたとき、前回の分母 m の設定を保持しています。このとき、分子 n は保持している分母 m の値に初期化されます。

たとえば、FREQUENCYMETER の MIN 値を 45Hz に、MAX 値を 65Hz に設定しているときに、分母 mを 4 に設定すると、次のように分割されます。65Hz - 45Hz = 20Hzこの 20Hz の 1/4 である 5Hz ずつ分割します。n/m = 0/4 のとき:45Hzn/m = 1/4 のとき:50Hzn/m = 2/4 のとき:55Hzn/m = 3/4 のとき:60Hzn/m = 4/4 のとき:65Hz

<< 対応コマンドニモニック >> :DIVider:NUMerator<NRf>|MINimum|MAXimum :DIVider:DENominator<NRf>|MINimum|MAXimum

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6-6 IM 2558A-01JA

6.6 出力の ON/OFF

警  告本機器の出力が ON のときは、端子や接続線には絶対に触れないでください。感電する恐れがあります。

操  作 OUTPUTスイッチを上側に倒します。

出力が ON になり、ON ランプが点灯し、OFF ランプが消灯します。出力中に OUTPUT スイッチを下側に倒すと、出力が OFF になり、ON ランプが消灯し、OFF ランプが点灯します。出力が ON のときは、周波数の出力値が表示されます。

65Hz の表示例

出力のON/OFF 単位

Note電流端子から電流を出力するときは、電流端子を開放状態にしないでください。電圧端子から電圧を出力するときは、電圧端子を短絡状態にしないでください。どちらの場合も過負荷保護機能がはたらき、エラーコードが表示されて、出力が OFF になります。

解  説出力の ON/OFF出力を ON にすると、電圧レンジを選択しているときは電圧端子から電圧が出力されます。電流レンジを選択しているときは電流端子から電流が出力されます。電圧 / 電流レンジを変更すると、出力が自動的に OFF になります。

ランプの表示と出力の状態出力状態 ONランプ ( 緑 ) OFF ランプ ( 赤 )ON 点灯 消灯OFF 消灯 点灯

出力値表示電圧 / 電流出力の周波数を表示します。 表示更新周期:200ms

発生周波数は、FREQUENCYMETERMAX と MIN の差を Fspan と定義すると、Fspan を分割値で分割した値と、MIN の値と、Fspan に対する偏差を合わせた値となります。 Fspan = (FREQUENCYMETERMAX) - (FREQUENCYMETERMIN) 発生周波数= Fspan ×分割値 +(FREQUENCYMETERMIN)+Fspan×( -偏差 )

表示範囲:20.000Hz ~ 1000.0Hz

<< 対応コマンドニモニック >> :OUTPut[:STATe] <Boolean>

:SOURce:READ?

:FREQuency:READ?

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周波数計の校正

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6.7 出力の微調整 ( 偏差 / プリセット )

操  作偏差

偏差ダイヤルを回して偏差を設定します。偏差表示器 (DEVIATION) に偏差が表示されます。このとき、偏差ダイヤルを右に回すと偏差は減少し、出力は増加します。

-1.50%の設定例設定された偏差

小数点第二位の桁を設定小数点第一位の桁を設定

プリセット PRESETスイッチを上側または下側に倒してプリセットを選択します。選択したプリセットラ

ンプが点灯し、偏差表示に偏差が表示されます。

-2.00%の設定例

プリセットを選択

プリセット

解  説偏差本機器を使用して周波数計を校正するとき、対象のメータの誤差 ( 目盛と指針のずれ ) を読み取るために操作します。FREQUENCYMAXとMINと出力分割機能を使用してメータの目盛の値 (公称周波数 )を出力し、偏差ダイヤルを操作してメータの指針を目盛に一致させます。ダイヤルを右に回して偏差を- ( マイナス ; 負 ) の値に設定したときは、元の周波数に対して、周波数スパン×偏差分大きい値で出力されます。偏差が負のときには、メータの指針が本機器の出力に対して小さく振れていることを示します。偏差は周波数スパン (FREQUENCYMETER の MAX 値と MIN 値の差分 ) に対する偏差です。出力分割時でも周波数スパンに対する偏差の出力になります。 Fspan = (FREQUENCYMETERMAX) - (FREQUENCYMETERMIN) 発生周波数= Fspan ×分割値 +(FREQUENCYMETERMIN)+Fspan×( -偏差 )

例FREQUENCYMETER の MIN が 45Hz、MAX 値が 65Hz、分割値が 1/4 の場合に、偏差を- 1% にすると次のようになり、発生周波数は 50.2Hz となります。

Fspan = 65Hz - 45Hz = 20Hz メータの目盛の値= 20Hz × 1/4+45Hz = 50Hz 偏差周波数= 20Hz × ( - ( - 1%)) = 0.2Hz 発生周波数= 50Hz+0.2Hz

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・ FREQUENCYMETER の MIN 値 /MAX 値 / 主設定値 / 分割値のどれかを変更すると、偏差ダイヤルで設定した値はクリアされます。

・ プリセットを 0%、2% または 5%(OFF 以外 ) に設定しているときは、主設定値または出力分割の分母 m を変更すると偏差はクリアされ、出力分割の分子 n を変更するとプリセットの設定に応じて偏差を設定します。

・ スイープ中は操作できません。・ UP スイープの実行時は出力値の変化に伴い、偏差がモニタ表示され、- 20% で自動的にスイープ

が停止します。ただし、1000Hz 以上は出力できません。・ DOWN スイープの実行時は出力値の変化に伴い、偏差がモニタ表示され、+20% で自動的にスイー

プが停止します。ただし、20Hz 以下は出力できません。

・ 出力範囲を超えた場合には表示が点滅します。

設定範囲 :- 20.00% ~ +20.00% 周波数が 1000Hz 以上になる偏差は設定できません。分解能 :0.01%

プリセット出力分割機能の分子 n を操作したときに、n の増減とプリセットに応じた値を偏差に設定します。メータを校正するときに出力分割機能の分子 n を操作して校正点を移動しますが、移動時に校正点を超えないようにメータの誤差や行き過ぎ量を考慮してプリセットを設定します。プリセットされる偏差の符号は、上げ読み ( 小さい値から校正 ) のときには +、下げ読み ( 大きい値から校正 ) のときには-となります。 設定値 5% : 出力分割機能の分子 n が増加したとき +5%、減少したとき- 5% を偏差に設定 2% : 出力分割機能の分子 n が増加したとき +2%、減少したとき- 2% を偏差に設定 0 : 出力分割機能の分子 n が増減したとき偏差に 0% を設定 OFF : プリセットしない。

・ プリセットの設定を変更すると、プリセットの値が偏差に設定されます。・ スイープ中はプリセットを変更できません。・ OFF から PRESET スイッチを下側に倒すと偏差が 0% になります。・ プリセットの初期値は 0 です。

<< 対応コマンドニモニック >> :DEViation:PRESet<パーセント >|OFF

:DEViation:VALue <パーセント >|MINimum|MAXimum

6.7 出力の微調整 ( 偏差 / プリセット )

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6.8 スイープ

操  作スイープ時間の設定

設定内容が確定すると消灯

3. どちらかのダイヤルを 回して 8/16/32/64 を選択

4. 設定内容の確定

2. SWEEP を選択

1. SETUP を選択

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、SWEEP を選択します。3. 偏差ダイヤルを回して 8/16/32/64 を選択します。

設定を変更するとプリセットのランプ (4 つすべて ) が点灯します。

4. PRESETスイッチを上側または下側に倒します。設定内容が確定し、プリセットのランプがすべて消灯します。

スイープの開始UP スイープ SWEEPスイッチを上側に倒します。

UP ランプが点灯して大きい値へスイープを開始します。最大出力までスイープしたとき、またはスイープ中にSWEEPスイッチを下側に倒すとスイープを停止します (HOLD状態 )。HOLD時にビープ音が鳴ります。

DOWN スイープ SWEEPスイッチを下側に倒します。

DOWNランプが点灯して小さい値へスイープを開始します。最小出力までスイープしたとき、またはスイープ中に SWEEP スイッチを上側に倒すとスイープを停止します (HOLD 状態 )。HOLD 時にビープ音が鳴ります。

UP スイープ :上側に倒すDOWN スイープ:下側に倒す

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6-10 IM 2558A-01JA

解  説スイープ時間周波数スパンを 100% として、出力が 0 ~ 100% の間を移動する時間を設定します。ここでの周波数スパンは FREQUENCYMETER の MAX 値と MIN 値の差分です。スイープ範囲は FREQUENCYMETERMIN 値を基準に周波数スパンの- 20 ~ 120% ですが、スイープ時間は 0 ~ 100% の間を移動する時間のため、全範囲をスイープするためには設定時間の 140% が必要です。8 秒 /16 秒 /32 秒 /64 秒の 4 つの中から選択できます。任意の値の設定はできません。たとえば、16 秒を設定すると、周波数値の 0 ~ 100% の間を 16 秒でスイープします。- 20% ~120% までのスイープ時間は 22.4 秒になります。また、スイープ中に 20Hz 未満、1000Hz を超える周波数に達した場合はスイープを終了します。

19.2 秒 22.4 秒

出力(

周波数値)

100%

120%

UP スイープ

100%

120%

3.2 秒 19.2 秒

スイープ時間 (16 秒 )

DOWNスイープ出力(周波数値)

スイープ時間 (16 秒 )

-20%

0%

3.2 秒-20%

0%

22.4 秒

スイープ方向 UP :メータの指針を大きい値の方向へスイープ DOWN:メータの指針を小さい値の方向へスイープ HOLD :スイープの停止、出力中の値を保持。通常動作。

0 から UP スイープする場合は、出力の分割値 (n) を 0 に、偏差を 0% にしてください。操作方法は 6.5節と 6.7 節をご覧ください。電圧 / 電流の周波数 (FREQUENCY ダイヤル操作時 )、主設定値、FREQUENCYMETER の MIN/MAX 値を変更するとスイープを停止します。

スイープする対象スイープ動作は、出力分割設定値と偏差を連続的に自動変更をして実現しています。また、出力分割設定値と偏差の現在値からスイープを開始するため、これらの値を事前に設定しておくとスイープ範囲の任意の点からスイープを開始できます。スイープを HOLD 状態にすることは、出力分割設定値と偏差の自動変更を停止することのため、通常の動作に戻るということになります。通常動作に戻った時点の偏差と出力分割の設定値は、スイープ動作によって変更された値になっています。スイープがHOLDの状態が通常動作です。スイープ中に詳しく観察したい現象が現れたときに、スイープを HOLD 状態にした後に偏差ダイヤルを操作してゆっくりと観察したり、偏差ダイヤルを回す代わりにスイープ機能を使用したりできます。

<< 対応コマンドニモニック >> :SWEep:TIMe<時間 >

:SWEep:DIRection HOLD|UP|DOWN

6.8 スイープ

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同期運転

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7.1 外部信号の入力 / 内部信号の出力

入出力回路図

10kΩ 50Ω

10μF

220pF 1MΩ 100kΩ

ext

ext

int

int

EXT OSC INPUT OSC OUTPUT

外部信号の入力

注  意入力電圧は 3Vrms、入力抵抗は約 1MΩです。過大電圧を加えないでください。

外部発振器の接続はこちら側の端子に接続してください。

入力部 (EXTOSCINPUT) 入力電圧 :3 ± 0.1Vrms、正弦波 周波数範囲 :40Hz ~ 1000Hz 入力抵抗 :約 1MΩ

外部信号の入力方法は次の 2 つがあります。・ 外部発振器の接続 周波数の設定を EXT1 にしてください。詳細は 2.2 節、5.2 節の 「外部発振器の選択 (EXT1)」 をご覧

ください。・ もう 1 台の 2558A を MASTER 発振器として接続 ( 同期運転 ) 周波数の設定を EXT2(PHASE) にしてください。詳細は 2.2 節、5.2 節の 「外部発振器の選択 (EXT2)」

をご覧ください。同期運転の接続については、7.2 節をご覧ください。

第 7章 同期運転

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7-2 IM 2558A-01JA

内部信号の出力

注  意出力をショートしたり外部から電圧を加えないでください。

接続先のもう 1台の 2558A の外部入力端子の対応する端子に接続してください (7.2 節参照 )。

出力部 (OSCOUTPUT) 出力電圧 :3 ± 0.1Vrms、正弦波 周波数範囲 :40Hz ~ 1000Hz 出力抵抗 :約 50Ω ただし、周波数の設定が EXT1 または EXT2 のときは、EXTOSCINPUT に接続された信号を出力

7.1 外部信号の入力 /内部信号の出力

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同期運転

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7.2 同期運転

ここでは、3 台の 2558A を同期して使用する操作の例を説明しています。

操  作・ 装置間の接続

1. Master とする 2558A の OSCOUTPUT 信号 I と Q を、第 1 の Slave とする 2558A の EXTOSCINPUT の I と Q コネクタに BNC ケーブルを使用して、それぞれ接続します。

2. 第 1 の Slave とした 2558A の OSCOUTPUT 信号 I と Q を、第 2 の Slave とする 2558A の EXTOSCINPUT の I と Q コネクタに BNC ケーブルを使用して、それぞれ接続します。

設定例:周波数設定を 60Hz

EXT 1 OSC OUTPUTEXT OSC INPUT

EXT 1 OSC OUTPUTEXT OSC INPUT

EXT 1 OSC OUTPUTEXT OSC INPUT

2558A(Master) 2558A(Slave1) 2558A(Slave2)

Q(sin)

I(cos)

Q(sin)

I(cos)

設定例:周波数設定を EXT2 設定例:周波数設定を EXT2

I I QQ I I QQ I I QQ

・ 2558A(Master) の設定

FREQUENCYダイヤルを回して、60Hz を選択します。5.2 節の 「固定周波数の選択 (50Hz/60Hz/400Hz)」 参照

・ 2558A(Slave) の設定

1. FREQUENCYダイヤルを回して、EXT2(PHASE) を選択します。5.2 節の 「外部発振器の選択 (EXT2)」 参照。

2. 必要に応じて、位相角を調整してください。5.2 節の 「外部発振器の選択 (EXT2)」 参照。

解  説OSCOUTPUT の信号と、電圧 / 電流出力の位相

FREQUENCY ダイヤルで内部の発振器を使用する設定にした場合、内部の 2 相発振器の cos 出力をOSCOUTPUT の I コネクタに、sin 出力を Q コネクタに出力します。このとき、電圧 / 電流の出力は cos 信号を元に振幅を調整して生成しているため、位相は cos 出力に近くなりますが、回路の位相が加算されています。

FREQUENCY ダイヤルで EXT1 または EXT2 を選択した場合、EXTOSCINPUT の信号 I と Q を、OSCOUTPUT の対応するコネクタに出力します。このとき、位相設定値の影響は受けません。これにより、容易に複数台の 2558A を数珠つなぎ ( ディジーチェイン ) に接続できます。なお、接続できる台数は最大 6 台です。

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その他の機能

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8.1 ビープ音の ON/OFF

操  作

設定内容が確定すると消灯

3. どちらかのダイヤルを 回して ON/OFF を選択

4. 設定内容の確定

2. BEEP を選択

1. SETUP を選択

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、BEEP を選択します。3. 偏差ダイヤルを回して ON/OFF を選択します。

設定を変更するとプリセットのランプ (4 つすべて ) が点灯します。

4. PRESETスイッチを上または下に倒します。設定内容が確定し、プリセットのランプがすべて消灯します。

解  説ビープ音を鳴らす / 鳴らさないを設定します。ON :ビープ音を鳴らします。OFF :ビープ音を鳴らしません。

次の状態を知らせる場合に、ビープ音の ON/OFF ができます。音量は変更できません。・ 電源オンおよび操作による自己診断実行時のエラー検出 ( エラーコード:E.911 ~ E.950)・ 電圧出力値が 150V 以上の設定・ スイープ動作が HOLD 状態になったとき

第 8章 その他の機能

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8-2 IM 2558A-01JA

8.2 エラーログ表示

操  作エラーログの表示

4. どちらかのダイヤルを 回して表示するログを選択

2. ERROR を選択

1. SETUP を選択

3. どれかのダイヤルを回して LOG を選択

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、ERROR を選択します。3. 主設定ダイヤルを回して、LOG を選択します。4. 偏差ダイヤルを回して表示するエラーログを選択します。

エラーログがないときは、NO が表示されます。エラーログがあるときは、エラーコードが表示されます。

エラーログのクリア6. クリアの実行

5. どれかのダイヤルを回して CLEAR を選択

5. 主設定ダイヤルを回して、CLEAR を選択します。6. PRESETスイッチを上側または下側に倒します。

エラーログがすべてクリアされます。

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その他の機能

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解  説エラーログの表示エラーログがあるときは、偏差表示器にエラーコードが表示されます。他にエラーコードがある場合は偏差ダイヤルを回すと、保持しているエラーコードが順番に表示されます。このとき、出力値表示にはエラーログの総数と何番目のエラーコードを表示しているかを示す数値が表示されます。

エラーコード

エラーログ番号エラーログの総数と現在表示しているのは何番目かを示す数字です。この例では、総数が 48 個のエラーログの中から 1 番目のエラーログを表示しています。

NO :エラーログはありませんE. :エラーコードの履歴です。エラーコードの内容については、15.3 節をご覧ください。

8.2 エラーログ表示

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8-4 IM 2558A-01JA

8.3 設定の初期化

操  作3. 初期化の実行

2. INIT を選択

1. SETUP を選択

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、INIT を選択します。3. PRESETスイッチを上側または下側に倒します。

本機器の設定が初期化されます。

解  説工場出荷時の設定に戻す機能です。GP-IB とイーサネットの設定は初期化されません。初期化される項目は、付録 5 をご覧ください。

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その他の機能

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8.4 製品情報の表示

操  作2. INFO を選択

1. SETUP を選択

3. どれかのダイヤルを回して FIRM/LOGIC/BOOT/SER.NO を選択

バージョン表示

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、INFO を選択します。3. 主設定ダイヤルを回して、FIRM/LOGIC/BOOT/SER.NO を選択します。

製品情報が表示されます。

解  説ファームウエア (FIRM)/ ロジック (LOGIC)/ ブート (BOOT) プログラム情報各バージョンが表示されます。

ファームウエアバージョン表示例:1.00

シリアル番号情報 (SER.NO)機器のシリアル番号を確認できます。なお、USB で機器と通信をする場合に必要なシリアル番号の指定をするときは、アルファベットの文字はすべて大文字にしてください。

表示例:12AB34567

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USB

インタフェースについて

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9.1 USB インタフェースの機能と仕様

USB インタフェースの機能受信機能・ 電源スイッチのオン / オフを除き、フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。・ 出力値 / 出力周波数値、パネルの設定情報、エラーコードの出力要求を受けられます。

送信機能・ 出力値 / 出力周波数値を出力できます。・ パネルの設定情報、ステータスバイトを出力できます。・ 発生したエラーコードを出力できます。

USB インタフェースの仕様項目 仕様ポート数 1コネクタ タイプ B コネクタ ( レセプタクル )電気的・機械的仕様 USBRev.2.0 に準拠対応転送規格 HS(HighSpeed)モード (480Mbps)、FS(FullSpeed)モード (12Mbps)対応プロトコル USBTMC-USB488(USBTestandMeasurementClassVer.1.0)対応システム環境 Windows7(32bit/64bit)/Vista(32bit)/XP(SP2以降32bit)日本語 / 英語版で動

作し、USBポートが装備されている機種

リモート / ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときに PC から「:COMMunicate:REMote ON」コマンドを受け取ると、リモート状態になります。・ REMOTE インジケータが点灯します。・ OUTPUTスイッチによる、LOCAL 側に倒してのローカル切り替え操作以外のダイヤルおよびス

イッチが効かなくなります。・ ローカル状態での設定は、リモート状態になっても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時 リモート状態のときに OUTPUTスイッチを LOCAL 側に倒すと、ローカル状態になります。ただし、

PC から「:COMMunicate:LOCKout ON」コマンドを受信しているとき ( ローカルロックアウト状態 ) は無効です。PC から「:COMMunicate:REMote OFF」コマンドを受信したときは、ローカルロックアウト状態に関係なくローカル状態になります。・ REMOTE ランプが消灯します。・ ダイヤル / スイッチ操作が可能になります。・ リモート状態での設定は、ローカル状態になっても保持されます。

NoteUSB インタフェースは、他のインタフェース (GP-IB、イーサネット ) と同時に使用できません。

第 9章 USB インタフェースについて

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9.2 USB インタフェースによる接続

接続方法 下図のように接続してください。

2558A

接続時の注意・ USB ケーブルは、USB コネクタに奥までしっかりと差し込んで接続してください。・ USB ハブを使って複数の機器を接続する場合は、本機器をコントローラに最も近い USB ハブに

接続してください。・ 本機器の電源を投入してから操作が可能になるまでの間 ( 約 20 ~ 30 秒 ) は、USB ケーブルを抜

き差ししないでください。本機器を損傷する恐れがあります。

Note• USB、GP-IB、イーサネットのどれか 1 つの通信インタフェースだけを使用してください。他の通信イン

タフェースを使って同時にコマンドを送信すると、コマンドが正常に実行されません。・ 当社の USBTMC(TestandMeasurementClass) 用ドライバを PC にインストールしてください。当社の

USBTMC 用ドライバの入手方法については、お買い求め先にお問い合わせいただくか、下記の当社 Webサイトから USB ドライバ提供ページにアクセスし、USBTMC 用ドライバをダウンロードしてください。

http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/F-SOFT/・ 当社以外の USBTMC 用ドライバ (またはソフトウエア ) は、使用しないでください。

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イーサネットインタフェースについて

第 10章 イーサネットインタフェースについて

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10.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様

イーサネットインタフェースの機能受信機能・ 電源スイッチのオン / オフを除き、フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。・ 出力値 / 出力周波数値、パネルの設定情報、エラーコードの出力要求を受けられます。

送信機能・ 出力値 / 出力周波数値を出力できます。・ パネルの設定情報、ステータスバイトを出力できます。・ 発生したエラーコードを出力できます。

イーサネットインタフェースの仕様項目 仕様電気的・機械的仕様 IEEE802.3 に準拠同時接続数 3通信プロトコル TCP/IP(VXI-11)伝送方式 ETHERNET(100BASE-TX/10BASE-T)対応サービス DHCP、VXI-11コネクタ形状 RJ-45 コネクタ

リモート / ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときに PC から「:COMMunicate:REMote ON」コマンドを受け取ると、リモート状態になります。・ REMOTE インジケータが点灯します。・ OUTPUTスイッチによる、LOCAL 側に倒してのローカル切り替え操作以外のダイヤルおよびス

イッチが効かなくなります。・ ローカル状態での設定は、リモート状態になっても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時 リモート状態のときに OUTPUTスイッチを LOCAL 側に倒すと、ローカル状態になります。ただし、

PC から「:COMMunicate:LOCKout ON」コマンドを受信しているとき ( ローカルロックアウト状態 ) は無効です。PC から「:COMMunicate:REMote OFF」コマンドを受信したときは、ローカルロックアウト状態に関係なくローカル状態になります。・ REMOTE ランプが消灯します。・ ダイヤル / スイッチ操作が可能になります。・ リモート状態での設定は、ローカル状態になっても保持されます。

Noteイーサネットインタフェースは、他のインタフェース (GP-IB、USB) と同時に使用できません。

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10.2 イーサネットインタフェースによる接続

接続方法 ハブなどに接続された UTP(UnshieldedTwisted-Pair) ケーブルまたは STP(ShieldedTwisted-Pair)

ケーブルを本機器のリアパネルにあるイーサネットポートに接続します。

100BASE-TX/10BASE-T対応のハブやルータ

PC

UTPケーブルまたはSTPケーブル(いずれもストレートケーブル) ネットワークカード

2558A

2558Aイーサネットポート

RJ-45モジュラジャック

接続時の注意・ 本機器と PC との接続には、必ずハブやルータを介してストレートケーブルを使用してください。

クロスケーブルでの 1 対 1 の接続では、動作を保証することができません。・ ご使用のネットワーク環境 ( 伝送速度 ) に対応したケーブルを使用してください。

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10.3 本体の設定 ( イーサネット )

ここでは、イーサネットインタフェースでリモートコントロールをするときの次の設定について説明しています。

操  作DHCP の ON/OFF

設定内容が確定すると消灯

4. どちらかのダイヤルを 回して ON/OFF を選択

5. 設定内容の確定

2. LAN を選択

1. SETUP を選択

3. どれかのダイヤルを回して DHCP を選択

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、LAN を選択します。3. 主設定ダイヤルを回して、DHCP を選択します。4. 偏差ダイヤルを回して ON/OFF を選択します。

設定を変更するとプリセットのランプ (4 つすべて ) が点灯します。

5. PRESETスイッチを上または下に倒します。設定内容が確定し、プリセットのランプがすべて消灯します。

IP アドレス / サブネットマスク / デフォルトゲートウエイの設定

6. どれかのダイヤルを回して、IP.0/MASK.0/GATE.0 を選択

このダイヤルを回して、IP.0 ~ 3/MASK.0 ~ 3/GATE.0 ~ 3 を選択

7. アドレス値の設定 偏差ダイヤル ( 第 1 ダイヤル ) で十の位を、 偏差ダイヤル ( 第 2 ダイヤル ) で一の位を設定

設定内容が確定すると消灯8. 設定内容の確定

6. 主設定ダイヤルを回して、IP/MASK/GATE を選択します。右端の主設定ダイヤルを回すと、4 オクテットそれぞれの項目が 1 オクテットずつ表示されます。他の 3 つの主設定ダイヤルを回すと、先頭の 1 オクテットだけが表示されます。

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10.3 本体の設定 ( イーサネット )

7. 偏差ダイヤルを回してアドレス値を設定します。設定を変更するとプリセットのランプ (4 つすべて ) が点灯します。

8. PRESETスイッチを上または下に倒します。設定内容が確定し、プリセットのランプがすべて消灯します。

MAC アドレスの表示

9. どれかのダイヤルを回してMACを選択

MACの 3バイト目と 4バイト目を表示

MACの 5バイト目と 6バイト目を表示

9. 主設定ダイヤルを回して、MAC を選択します。3~6バイト目のMACアドレスが表示されます。先頭の1バイト目と2バイト目は表示されません(0固定)。

解  説イーサネットインタフェース機能を利用するには、TCP/IP の設定が必要です。

DHCPインターネットに接続する機器に、一時的に必要な情報を割り当てるプロトコルです。

ON DHCP サーバに対応したネットワークに接続する場合は、DHCP を ON にして接続できます。この

場合は、本機器をネットワークに接続すると、IP アドレスが自動的に取得できるため、IP アドレスを設定する必要はありません。OFF

DHCP を OFF にした場合は、IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウエイを、接続するネットワークに合わせて設定します。

IP アドレス / サブネットマスク / デフォルトゲートウエイIP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウエイは、次のように表示されます。

IP アドレスの表示例

192.168.0.1IP.0 IP.1 IP.2 IP.3

MAC アドレス表示先頭の 1 ~ 2 バイトは 0 固定のため、1 ~ 2 バイト目を除いた値が表示されます。 例:MAC アドレスが 「00.00.12.34.56.78」 の場合は、「12.34.56.78」 が表示されます。

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GP-IB

について(

オプション)

第 11章 GP-IB について ( オプション )

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11.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様

GP-IB インタフェースの機能受信機能・ 電源スイッチのオン / オフを除き、フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。・ 出力値 / 出力周波数値、パネルの設定情報、エラーコードの出力要求を受けられます。

送信機能・ 出力値 / 出力周波数値を出力できます。・ パネルの設定情報、ステータスバイトを出力できます。・ 発生したエラーコードを出力できます。

Noteリスンオンリ、トークオンリ、およびコントローラ機能はありません。

GP-IB インタフェースの仕様項目 仕様対応機器 NATIONALINSTRUMENTS 社

・PCI-GPIB および PCI-GPIB +・PCIe-GPIB および PCIe-GPIB +・PCMCIA-GPIB および PCMCIA-GPIB +

(WindowsVista、Windows7では非サポート )・GPIB-USB-HSドライバ NI-488.2MVersion2.8.1 以降

電気的・機械的仕様 IEEESt’d488-1978 に準拠機能的仕様 下表プロトコル IEEESt’d488.2-1992 に準拠 ( コマンドの種類が標準コマンドのとき )使用コード ISO(ASCII) コードモード アドレッサブルモードアドレス設定 0 ~ 30 のアドレスを設定可能。リモート状態解除 OUTPUT スイッチを LOCAL 側に倒すことで、リモート状態の解除可能。

ただし、コントローラにより LocalLockout されているときは無効。

機能的仕様機能 サブセット名 内容ソースハンドシェーク SH1 送信ハンドシェークの全機能ありアクセプタハンドシェーク AH1 受信ハンドシェークの全機能ありトーカ T6 基本トーカ機能、シリアルポール、MLA(MyListenAddress) によ

るトーカ解除機能あり、トークオンリ機能なしリスナ L4 基本リスナ機能、MTA(MyTalkAddress) によるリスナ解除機能あ

り、リスンオンリ機能なしサービスリクエスト SR1 サービスリクエストの全機能ありリモートローカル RL1 リモート / ローカルの全機能ありパラレルポール PP0 パラレルポール機能なしデバイスクリア DC1 デバイスクリアの全機能ありデバイストリガ DT1 デバイストリガ機能ありコントローラ C0 コントローラ機能なし電気特性 E1 オープンコレクタ

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11.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様

リモート / ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときに PC から REN(RemoteEnable) のメッセージを受け取ると、リモート状態になります。・ REMOTE インジケータが点灯します。・ OUTPUTスイッチによる、LOCAL 側に倒してのローカル切り替え操作以外のダイヤルおよびス

イッチが効かなくなります。・ ローカル状態での設定は、リモート状態になっても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時 リモート状態のときに OUTPUT スイッチを LOCAL 側に倒すと、ローカル状態になります。ただし、

コントローラにより LocalLockout(11.4 節参照 ) になっているときは無効です。・ REMOTE インジケータが消灯します。・ ダイヤル / スイッチ操作が可能になります。・ リモート状態での設定は、ローカル状態になっても保持されます。

NoteGP-IB インタフェースは、他のインタフェース (USB、イーサネット ) と同時に使用できません。

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GP-IB

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11.2 GP-IB インタフェースによる接続

GP-IB ケーブル本機器の GP-IB コネクタは、IEEESt’d488-1978 規格の 24 ピンコネクタです。GP-IB ケーブルは、IEEESt’d488-1978 に合ったものを使用してください。

接続方法下図のように接続してください。

2558A

接続時の注意・ GP-IB ケーブルのコネクタに付いているねじは、しっかりと固定してください。・ PC 側の GP-IB ボード ( またはカード ) には、N.I( ナショナルインスツルメンツ ) 社製をご使用く

ださい。詳細は、11.1 節をご覧ください。・ 本機器と PC 間を接続する通信ケーブルの途中に変換器を介した場合 ( たとえば、GP-IB と USB

変換のように )、正常に動作しないときがあります。詳細は、お買い求め先にお問い合わせください。

・ 何本かのケーブルを接続して、複数の機器を接続することができます。ただし、1 つのバス上にコントローラを含め 15 台以上の機器を接続することはできません。

・ 複数の機器を接続するときは、それぞれのアドレスを同じに設定することはできません。・ 機器間をつなぐケーブルは 2m 以下のものを使用してください。・ ケーブルの長さは合計で 20m を超えないようにしてください。・ 通信を行っているときは、少なくとも全体の 2/3 以上の機器の電源を ON にしておいてください。・ 複数の機器を接続するときは、下図に示すようなリニア形またはスター形の結線にしてくださ

い。その組み合わせも可能です。ループ形の結線はできません。

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11.2 GP-IB インタフェースによる接続

注  意通信ケーブルを接続したり、取り外したりするときは、必ず PC および本機器の電源をオフにしてください。オフにしないと、誤動作を生じたり、内部回路を破損したりすることがあります。

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GP-IB

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オプション)

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11.3 本体の設定 (GP-IB)

ここでは、GP-IB インタフェースでリモートコントロールをするときの次の設定について説明しています。

操  作GP-IB アドレスの設定

設定内容が確定すると消灯

5. 設定内容の確定

2. GPIB を選択

1. SETUP を選択

3. どれかのダイヤルを回して ADRS を選択 4. アドレス値の設定

 偏差ダイヤル ( 第 1 ダイヤル ) で十の位を、 偏差ダイヤル ( 第 2 ダイヤル ) で一の位を設定

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、GPIB を選択します。3. 主設定ダイヤルを回して、ADRS を選択します。4. 偏差ダイヤルを回してアドレス値を選択します。

設定を変更するとプリセットのランプ (4 つすべて ) が点灯します。

5. PRESETスイッチを上または下に倒します。設定内容が確定し、プリセットのランプがすべて消灯します。

コマンドの種類設定内容が確定すると消灯

7. どちらかのダイヤルを 回して NORM/COMP を選択

8. 設定内容の確定

6. どれかのダイヤルを回して TYPE を選択

6. 主設定ダイヤルを回して、TYPE を選択します。7. 偏差ダイヤルを回して NORM/COMP を選択します。

設定を変更するとプリセットのランプ (4 つすべて ) が点灯します。

8. PRESETスイッチを上または下に倒します。設定内容が確定し、プリセットのランプがすべて消灯します。

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11.3 本体の設定 (GP-IB)

Note・ USB、GP-IB、イーサネットのどれか 1 つの通信インタフェースだけを使用してください。他の通信イン

タフェースも同時にコマンドを送信すると、コマンドが正常に実行されません。・ GP-IB を介してコントローラが GP-IB で本機器または他のデバイスと通信しているときは、アドレスを変

更しないでください。・ GP-IB で接続できる各装置は、GP-IB システム内で固有のアドレスを持ちます。このアドレスによって他

の装置と識別されます。本機器を PC などに接続するときは、本機器のアドレスを他の機器と重ならないように設定してください。

・ コマンド種類の設定は、本機器の電源を入れ直すと反映されます。なお、COMP を選択した場合は、標準コマンドは認識できなくなり、USB/LAN による通信もできなくなります。

解  説コマンドの種類本機器は、弊社従来機種である形名 2558 で対応しているリモート制御コマンドと互換性があります。ご使用環境によりどちらかを選択してください。 NORM:標準コマンドです。IEEE488.2 に準拠しています (13 章を参照 )。 COMP:形名 2558 との互換コマンドで動作します。

既存のプログラムを使用する場合の注意 形名 2558 で使用している既存のプログラムを 2558A で使用するときは、出力変更に関わる処理に

ついては 3 秒の待ち時間を挿入してください。待ち時間を挿入しないとプログラムが動かない可能性があります。

COMP のコマンドの内容につきましては、形名 2558 の取扱説明書をご覧ください。

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11.4 インタフェースメッセージに対する応答

インタフェースメッセージに対する応答ユニラインメッセージに対する応答• IFC(InterfaceClear) トーカ、リスナを解除します。データ出力中のときは出力を中止します。

• REN(RemoteEnable) リモート状態 / ローカル状態を切り替えます。

IDY(Identify) はサポートしていません。

マルチラインメッセージ ( アドレスコマンド ) に対する応答• GTL(GoToLocal) ローカル状態へ移行します。

• SDC(SelectedDeviceClear)・ 受信中のプログラムメッセージ ( コマンド ) と、出力キュー (14.5 節 ) をクリアします。・ 実行中の *OPC、*OPC?は無効になります。・ *WAI、COMMunicate:WAITは直ちに終了します。

PPC(ParallelPollConfigure)、TCT(TakeControl) はサポートしていません。・ GET(GroupExecuteTrigger) GP-IB のコマンド種類が COMP( 互換コマンド ) に設定されているときに、設定の変更および動

作状態を示す情報を出力します。

マルチラインメッセージ ( ユニバーサルコマンド ) に対する応答• LLO(LocalLockout) フロントパネルの OUTPUT スイッチによる LOCAL 切り替え操作を無効にし、ローカル状態への

移行を禁止します。

• DCL(DeviceClear) SDC と同じ動作をします。

• SPE(SerialPollEnable) バス上のすべての機器のトーカ機能をシリアルポールモードにします。コントローラは各機器

を順番にポーリングします。

• SPD(SerialPollDisable) バス上のすべての機器のトーカ機能のシリアルポールモードを解除します。

PPU(ParallelPollUnconfigure) はサポートしていません。

インタフェースメッセージとはインタフェースメッセージは、インタフェースコマンドまたはバスコマンドとも呼ばれ、コントローラから発せられるコマンドのことです。次のような分類になっています。

ユニラインメッセージ 1 本の管理ラインを経由してメッセージを送ります。次の 3 種類があります。

・ IFC(InterfaceClear)・ REN(RemoteEnable)・ IDY(Identify)

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11.4 インタフェースメッセージに対する応答

マルチラインメッセージ 8 本のデータラインを経由してメッセージを送ります。次のように分類されます。

• アドレスコマンド 機器がリスナあるいはトーカに指定されているときに有効なコマンドです。次の 5 種類があり

ます。

リスナに指定している機器に有効なコマンド・ GTL(GoToLocal)・ SDC(SelectedDeviceClear)・ PPC(ParallelPollConfigure)・ GET(GroupExecuteTrigger)

トーカに指定している機器に有効なコマンド・ TCT(TakeControl)

• ユニバーサルコマンド リスナ・トーカの指定の有無に関わらず、すべての機器に有効です。次の 5 種類があります。

・ LLO(LocalLockout)・ DCL(DeviceClear)・ PPU(ParallelPollUnconfigure)・ SPE(SerialPollEnable)・ SPD(SerialPollDisable)

その他、インタフェースメッセージとして、リスナアドレス、トーカアドレス、2 次コマンドがあります。

インタフェースメッセージ

ユニラインメッセージ アドレス

コマンドユニバーサルコマンド

IFCRENIDY

GTLSDCPPCGETTCT

LLODCLPPUSPESPD

リスナアドレス

トーカアドレス

2次コマンド

マルチラインメッセージ

印は本機器でサポートしているインタフェースメッセージです。

NoteSDC と DCL の違いマルチラインメッセージのうち、SDC はトーカ・リスナの指定が必要なアドレスコマンド、DCL はトーカ・リスナの指定が不要なユニバーサルコマンドです。したがって、SDC はある特定の機器を対象にしますが、DCL はバス上のすべての機器を対象にします。

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プログラムを組む前に

第 12章 プログラムを組む前に

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プログラムメッセージユニットの書式プログラムメッセージユニットの書式は次のようになります。

,

<プログラムヘッダ> <プログラムデータ>スペース

< プログラムヘッダ >プログラムヘッダは命令の種類を表わします。詳しくは、12.2 節を参照してください。

< プログラムデータ >命令を実行するときに必要な条件などがあるときは、プログラムデータを付けます。プログラムデータを付けるときは、ヘッダとデータをスペース (ASCII コード

「20H」)で区切ります。複数のデータがあるときは、データとデータの間を「,」( カンマ ) で区切ります。詳しくは、12.4 節を参照してください。例 :SOURce:LEVel 1A<PMT>

ヘッダ データ

応答メッセージ応答メッセージの書式は次のようになります。

<RMT>

;

<応答メッセージユニット>

< 応答メッセージユニット >応答メッセージは、1 つ以上の応答メッセージユニットをつないだものです。応答メッセージユニットが 1つの応答に相当します。応答メッセージユニットは「;」( セミコロン ) で区切られます。応答メッセージの書式については、次ページを参照してください。例 

ユニット1

ユニット2

:SOURCE:FUNCTION VOLTAGE;RANGE 100V

<RMT>応答メッセージのターミネータで、NL^ENDです。

メッセージコントローラと本機器の間の送受信は、メッセージという単位で行います。コントローラから本機器に送信するメッセージをプログラムメッセージといい、コントローラが本機器から受信するメッセージを応答メッセージといいます。プログラムメッセージの中に応答を要求する命令 ( クエリといいます ) があるときは、本機器はプログラムメッセージを受信したあとに、応答メッセージを送信します。1 つのプログラムメッセージに対する応答は、必ず 1 つの応答メッセージになります。

プログラムメッセージプログラムメッセージの書式は次のようになります。

<PMT>

;

<プログラムメッセージユニット>

<プログラムメッセージユニット>プログラムメッセージは、1 つ以上のプログラムメッセージユニットをつないだものです。プログラムメッセージユニットが 1 つの命令に相当します。本機器は受信した順序で命令を実行していきます。プログラムメッセージユニットは「;」( セミコロン )で区切ります。プログラムメッセージの書式については、次項を参照してください。例  

ユニット ユニット

:SOURce:FUNCtion VOLTage; :SOURce:LEVel 1A

<PMT>プログラムメッセージのターミネータです。次の 3 種類があります。NL( ニューライン ):LF( ラ イ ン フ ィ ー ド ) と 同 じ、

ASCII コード「0AH」の一文字^END: IEEE488.1 で定義されている END

メッセージ (END メッセージと同時に送信さ

れたデータバイトは、プログラムメッセージの最後のデータになります )

NL^END: END メッセージが付加された NL (NL はプログラムメッセージには

含まれません )

12.1 メッセージ

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12.1 メッセージ

応答メッセージユニットの書式応答メッセージユニットの書式は次のようになります。

,

<応答ヘッダ> <応答データ>スペース

< 応答ヘッダ >応答データの前に応答ヘッダが付くことがあります。ヘッダとデータの間は、1 文字のスペースで区切られます。詳しくは、12.3 節を参照してください。

< 応答データ >応答データは、応答の内容を示します。複数のデータがあるときは、データとデータの間は「,」( カンマ )で区切られます。詳しくは、12.3 節を参照してください。例100.00E-03<RMT> :SOURCE:FUNCTION VOLTAGE<RMT>

ヘッダデータ データ

プログラムメッセージに複数のクエリがある場合、応答の順序はクエリの順序に従います。クエリの多くは1 つの応答メッセージユニットを返しますが、複数のユニットを返すものもあります。1 番目のクエリの応答は 1 番目のユニットですが、n 番目の応答は n 番目のユニットとは限りません。確実に応答を取り出したいときは、プログラムメッセージを分けるようにしてください。

メッセージの送受信時の注意・ クエリを含まないプログラムメッセージを送信した

ときは、いつでも次のプログラムメッセージを送信できます。

・ クエリを含むプログラムメッセージを送信したときは、次のプログラムメッセージを送信する前に応答メッセージを受信しなければなりません。もし、応答メッセージを受信しないか、途中までしか受信せずに次のプログラムメッセージを送信したときは、エラーになります。受信されなかった応答メッセージは捨てられます。

・ コントローラが応答メッセージがないのに受信しようとしたときは、エラーになります。もし、コントローラがプログラムメッセージを送信し終わる前に応答メッセージを受信しようとすると、エラーになります。

・ メッセージにユニットが複数あるプログラムメッセージを送信したときに、その中に不完全なプログラムユニットが存在すると、本機器は完全と思われるプログラムメッセージユニットを拾い上げて実行を試みますが、必ずしも成功するとは限りません。また、その中にクエリが含まれていても、必ずしも応答が返るとは限りません。

デッドロック状態本機器は、送受信とも最低 1024 バイトのメッセージをバッファに蓄えておくことができます ( バイト数は、動作状態によって増減することがあります )。このバッファが送受信と同時にいっぱいになると、本機器は動作不能状態になります。これをデッドロック状態といいます。このときは、応答メッセージを捨てることで動作不能から回復します。プログラムメッセージを <PMT> も含めて 1024 バイト以下にしておけば、デッドロックすることはありません。また、クエリがないプログラムメッセージは、デッドロックすることはありません。

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プログラムを組む前に

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例周波数スイープに関するグループ ( 一部 ) :FREQuency:INTernal:FMETer:MAXimum

:FREQuency:INTernal:FMETer:MINimum

• 同じグループの命令を続けて記述する場合 本機器は、実行している命令がどの階層の命令であ

るかを記憶し、次に送信した命令も同じ階層に属しているものと仮定して解析を行っています。したがって、同じグループの命令は、共通のヘッダの部分を省略することができます。例:FREQuency:INTernal:FMETer:

MAXimum 400Hz;MINimum 40Hz

• 違うグループの命令を続けて記述する場合 グループが違う命令を後ろに記述するときは、ヘッ

ダの先頭に「:」( コロン ) を付けます ( 省略することはできません )。例:FREQuency:INTernal:FMeter:

MAXimum 400Hz;

:FREQuency:INTernal:VARiable 40Hz;

• 単純ヘッダを続けて記述する場合 他の命令に単純ヘッダを続けるときは、単純ヘッダ

の先頭に「:」( コロン ) を付けます ( 省略することはできません )。例:SOURce:LEVel 1A;:OUTPut ON

• 共通コマンドを続けて記述する場合 IEEE488.2-1992 で定義された共通コマンドは、階層

には無関係です。「:」( コロン ) はつける必要はありません。例:SOURce:RANGe 10A ;*CLS;

:SOURce:LEVel 1A <PMT>

• コマンド間を <PMT> で区切った場合 ターミネータで区切ると、2 つのプログラムメッ

セージを送信することになります。したがって、同じグループでのコマンドを続ける場合でも、共通のヘッダを省略することはできません。例:FREQuency:INTernal:FMETer:MINimum 40Hz :FREQuency:INTernal:FMETer:

MAXimum 400Hz

12.2 命令

命令コントローラから本機器に送信される命令 ( プログラムヘッダ ) には、以下に示す 3 種類があります。それぞれプログラムヘッダの書式が異なります。

共通コマンドヘッダIEEE488.2-1992 で規定されている命令を共通コマンドといいます。共通コマンドのヘッダの書式は次のようになります。先頭に必ず「*」( アスタリスク ) 付けます。

* <ニモニック> ?

共通コマンドの例 *CLS

複合ヘッダ共通コマンド以外の本機器固有の命令は、機能ごとに分類されて、階層化されています。複合ヘッダの書式は次のようになります。下の階層を記述するときは、必ず「:」( コロン ) を付けます。

:

<ニモニック> ?:

複合ヘッダの例 :SOURce:FUNCtion

単純ヘッダ機能的に独立した、階層を持たない命令です。ヘッダの書式は次のようなります。

<ニモニック> ?:

単純ヘッダの例 :OUTput

Note < ニモニック > とは、アルファベットと数字からなる文

字列です。

命令を続けて記述する場合• グループについて ヘッダが階層化された共通の複合ヘッダを持つコマ

ンド群をグループといいます。グループの中にさらに小さいグループが存在することもあります。

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12-4 IM 2558A-01JA

12.2 命令

上位クエリグループの上位のコマンドに「?」を付けたクエリを上位クエリといいます。最上位クエリを実行すると、そのグループで設定できるすべての設定をまとめて受信できます。階層が 3 階層以上あるグループで、下の階層をすべて出力するものもあります。例 :FREQUENCY?<PMT> -> :FREQUENCY:

FUNCTION 60;INTERNAL:VARIABLE 50.000;

FMETER:MAXIMUM 100.000;

MINIMUM

60.000;:FREQUENCY:EXTERNAL:PHASE

0.000<PMT>

上位クエリの応答は、そのまま本機器にプログラムメッセージとして送信することができます。送信すると、上位クエリを行ったときの設定を再現できます。ただし、上位クエリでは現在使われていない設定情報を返さないものもあります。必ずしもそのグループのすべての情報が応答として出力されるわけではないので、注意してください。

ヘッダの解釈の規則本機器は、受信したヘッダを次の規則に従って解釈します。

・ ニモニックのアルファベットの大文字 / 小文字は区別しません。

例 「SOURce」 -> 「source」「SOURCE」でも可・ 小文字の部分は省略できます。 例 「SOURce」 -> 「SOURc」「SOUR」でも可・ ヘッダの最後の「?」( クエスチョンマーク ) は、ク

エリであることを示します。「?」は省略できません。 例 「SYSTem?」 -> 最小の省略形は「SYST?」・ [] で囲まれた部分は省略できます。 例 :OUTPut[:STATe] ON

-> 「OUTP ON」 でも可 ただし、上位クエリの場合、最後の部分は省略でき

ません。 例 「SYSTem?」と「SYSTem:COMMunicate?」は

別のクエリになります。

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12-5IM 2558A-01JA

プログラムを組む前に

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

12.3 応答

応答コントローラが「?」の付いた命令であるクエリを送信すると、本機器はそのクエリに対する応答メッセージをヘッダ + データの形式で返します。

例:SOURce:FUNCtion? <RMT> -> :SOURCE:FUNCTION VOLTAGE

ヘッダを付けない応答を返したい場合「ヘッダ+データ」で返されるものでも、ヘッダを強制的に付けないようにすることができます。これには、

「COMMunicate:HEADer」命令を使用します。

省略形について応答のヘッダは、通常は小文字の部分を省略した形で返されます。これを省略しないフルスペルにすることもできます。これには、「COMMunicate:

VERBose」命令を使用します。また、省略形のときは[]で囲まれた部分も省略されます。

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12-6 IM 2558A-01JA

12.4 データ

< 電圧 >、< 電流 >、< 時間 >、< 周波数 >、< 位相 >< 電圧 >、< 電流 >、< 時間 >、< 周波数 >、< 位相 >は、<10 進数 > のうち物理的な次元を持ったデータです。前述の <NRf> 形式に < 乗数 > および < 単位 > を付けることができます。次の書式のどれかで記述します。

書式 例<NRf>< 乗数 >< 単位 > 5MV

<NRf>< 単位 > 5E-3V

<NRf>< 乗数 > 5M

<NRf> 5E-3

< 乗数 >使用できる < 乗数 > は下表のとおりです。

記号 読み 乗数EX エクサ 1018

PE ペタ 1015

T テラ 1012

G ギガ 109

MA メガ 106

K キロ 103

M ミリ 10- 3

U マイクロ 10- 6

N ナノ 10- 9

P ピコ 10- 12

F フェムト 10- 15

< 単位 >使用できる < 単位 > は下表のとおりです。

記号 読み 意味V ボルト 電圧A アンペア 電流S セカンド 時間HZ ヘルツ 周波数PCT パーセント パーセントDEG デグ 角度

・ < 乗数 > と < 単位 > は、大文字 / 小文字の区別がありません。

・ マイクロの「µ」は「U」で表わします。・ メガの「M」はミリと区別するため、「MA」で表わ

します。ただし、電流のときは「MA」はミリアンペアと解釈します。

・ <乗数>も<単位>も省略したときは、基本単位(V、A、S) になります。

データデータとは、ヘッダの後ろにスペースを空けて記述する条件や数値です。データは次のように分類されます。

データ 意味<10 進数 > 10 進数で表された数値 ( 例:出力分割の分母の値 ->:DIVider:DENominator 4

< 電圧 >< 電流 > 物理的な次元を持った数値< 時間 > ( 例:電圧レンジの設定 ->:SOURce:RANGe 300V

<Register> 2、8、10、16 進数のどれかで表されたレジスタ値

( 例:拡張イベントレジスタ値 -> STATUS:EESE #HFE)< 文字データ > 規定された文字列 ( ニモニック )。 内から

選択 ( 例:発生ファンクションの選択 ->:SOURce:FUNCtion VOLTage|

CURRent

<Boolean> ON/OFF を表わす。「ON」「OFF」または数値で設定

( 例:出力を ON ->:OUTPut:STATe ON)< 文字列データ > 任意の文字列 ( 例:イーサネットの IP アドレスの設定 ->:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP

”192.168.0.1”

< ブロックデータ > 任意の 8 ビットの値を持つデータ

<10 進数 ><10 進数 > は下表のように 10 進数で表現された数値です。なお、これは ANSIX3.42-1975 で規定されている NR 形式で記述します。

記号 意味 例<NR1> 整数 125 -1 +1000

<NR2> 固定小数点数 125.0 -.90 +001.

<NR3> 浮動小数点数 125.0E+0 -9E-1 +.1E4

<NRf> <NR1> ~ <NR3> のどれでも可能

・ 本機器がコントローラから送られた 10 進数を受け取るときは、<NR1> ~ <NR3> のどの形式でも受け付けます。これを <NRf> で表わします。

・ 本機器からコントローラに返される応答メッセージは、<NR1> ~ <NR3> のどれを使用するかはクエリごとに決められています。値の大きさによって使用する形式が変わることはありません。

・ <NR3> 形式の場合、「E」のあとの「+」は省略できます。「-」は省略できません。

・ 設定範囲外の値を記述したときは、設定できる値でいちばん近い値になります。

・ 精度以上の値を記述したときは、四捨五入します。

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12-7IM 2558A-01JA

プログラムを組む前に

12.4 データ

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

・ 応答メッセージは、必ず「"」( ダブルクォーテーション ) で囲って返されます。

・ < 文字列データ > は任意の綴りなので、最後の「'」( シングルクォーテーション ) または「"」( ダブルクォーテーション ) がないと、本機器は残りのプログラムメッセージユニットを < 文字列データ > の一部と解釈してしまい、エラーが正しく検出できない場合があります。

< ブロックデータ ><ブロックデータ>は、任意の8ビットの値を持つデータです。本機器では、応答メッセージだけに使用されます。書式は次のとおりです。

書式 例#N<N桁の10進数><データバイトの並び> #800000010ABCDEFGHIJ

・ #N < ブロックデータ > であることを表わします。「N」

は次に続くデータバイト数を表わす ASCII コードの文字数 ( 桁 ) を示します。

・ <N 桁の 10 進数 > データのバイト数を表わします ( 例:00000010=

10バイト )。・< データバイトの並び > 実際のデータを表わします ( 例:ABCDEFGHIJ)。・ データは 8 ビットでとり得る値 (0 ~ 255) です。し

たがって、「NL」を示す ASCII コード「0AH」もデータになることがありますので、コントローラ側では注意が必要です。

<Register><Register> は整数ですが、<10 進数 > のほかに <16 進数 ><8 進数 ><2 進数 > でも表現できるデータです。数値がビットごとに意味を持つときに使用します。次の書式のどれかで記述します。

書式 例<NRf> 1

#H<0 ~ 9、A ~ F からなる 16 進数 > #H0F

#Q<0 ~ 7 からなる 8 進数 > #Q777

#B<0 または 1 からなる 2 進数 > #B001100

・ <Register> は、大文字 / 小文字の区別はありません。・ 応答メッセージは必ず <NR1> で返されます。

< 文字データ >< 文字データ > は、規定された文字 ( ニモニック ) のデータです。主に選択肢を表現するときに使用され、内の文字列からどれか 1 つを選んで記述します。データの解釈のしかたは、12.2 節の「ヘッダの解釈の規則」と同様です。

書式 例VOLTage|CURRent VOLTage

・ 応 答 メ ッ セ ー ジ で は、 ヘ ッ ダ と 同 様 に「COMMunicate:VERBose」を使って、フルスペルで返すか、省略形で返すかを選ぶことができます。

・「COMMunicate:HEADer」の設定は < 文字データ >には影響しません。

<Boolean><Boolean> は、ON または OFF を示すデータです。次の書式のどれかで記述します。

書式 例ON|OFF|<NRf> ON OFF 1 0

・ <NRf>で表わす場合は、整数に四捨五入した値が「0」のときが OFF、「0 以外」のときが ON になります。

・ 応答メッセージは必ず、ON のときは「1」、OFF のときは「0」で返されます。

< 文字列データ >< 文字列データ > は、< 文字データ > のように規定された文字列ではなく、任意の綴りの文字列です。次のように、「'」( シングルクォーテーション ) または「"」( ダブルクォーテーション ) で囲った書式で記述します。

書式 例< 文字列データ > 'ABC' "IEEE488.2-1992"

・「""」内に文字列として「"」があるときは、「""」で表わします。「'」のときも同様です。

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12-8 IM 2558A-01JA

12.5 コントローラとの同期

るように、遷移フィルタを設定することを示しています。

「:STATus:EESE 4」は、拡張イベントレジスタのビット 3 だけをステータスバイトに反映するようにする命令です。

「STATus:EESR?」は、拡張イベントレジスタをクリアするために行っています。

「*SRE 8」は、拡張イベントレジスタの原因だけでサービスリクエストが発生するようにする命令です。

「:SOURce:READ?」は、サービスリクエストが発生するまで実行されません。

• COMMunicate:WAIT コマンドを使う 「:COMMunicate:WAIT」は、特定のイベントが発

生するのを待つ命令です。例:STATus:FILTer4 FALL;:STATus:EESR?;:

:SOURce:LEVel 1000V<PMT>

(:STATus:EESR?の応答を読む ) :COMMunicate:WAIT

#H0008;:SOURce:READ?

<PMT>

「:STATus:FILTer4 FALL」および「:STATus:

EESR?」の意味は、前述の拡張イベントレジスタの場合と同一です。

「:COMMunicate:WAIT #H0008」は、拡張イベントレジスタのビット 3 が「1」にセットされるのを待つことを示しています。

「:SOURce:READ?」は、拡張イベントレジスタのビット 3 が「1」になるまで実行されません。

オーバラップコマンドとシーケンシャルコマンドコマンドには、オーバラップコマンドとシーケンシャルコマンドの 2 種類があります。オーバラップコマンドは、先に送信したコマンドによる動作が完了する前に、次のコマンドによる動作が開始することが許されるコマンドです。シーケンシャルコマンドは、連続してコマンドを送信したときでも、先の動作が完了するまで次のコマンドによる動作を待ちます。本機器のコマンドはすべてシーケンシャルコマンドです。ただし、シーケンシャルコマンドの場合でも、電圧・電流の出力値を正しく問い合わせるために同期をとる必要がある場合もあります。たとえば出力値を変更して最新の出力値を問い合わせたいとき、任意のタイミングで「:SOURce:READ?」を送信していると、変更した出力値に達する前の出力値を応答するため、変更後の出力値が正しく受信できない可能性があります。このときは次に示す方法で出力値が変更した値に達したときのタイミングをとる必要があります。

オーバラップコマンド以外の同期をとる方法

• STATus:CONDition? クエリを使う 「STATus:CONDition?」は状態レジスタ (14.4 節

参照 ) の内容を問い合わせる命令です。出力値の変更で値が 90%になったかは、状態レジスタのビット 3 を読むことで判断できます。状態レジスタのビット 3 が「1」なら出力値が 90%未満、「0」なら出力値が 90%に達したことを示します。例:SOURce:LEVel 1000V<PMT> :STATus:CONDition?<PMT>

 ( 応答を読んでビット 3 が 1 なら 1 つ前に戻る )  :SOURce:READ?<PMT>

「:SOURce:READ?」は、状態レジスタのビット 3が「0」になるまで実行されません。

• 拡張イベントレジスタを使う 状態レジスタの変化は、拡張イベントレジスタ (14.4

節 ) に反映させることができます。例:STATus:FILTer4 FALL;:STATus:EESE 8;

EESR?;*SRE 8;:SOURce:LEVel 1000V <PMT>

(:STATus:EESR?の応答を読む ) ( サービスリクエストの発生を待つ ) :SOURce:READ?<PMT>

「:STATus:FILTer4 FALL」は、状態レジスタのビット 3 が「1」から「0」に変化したときに、拡張イベントレジスタのビット 3 を「1」にセットす

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13-1IM 2558A-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

第 13章 コマンド

13.1 コマンド一覧表

コマンド 機能 ページCALibrate グループパスワードと電圧 / 電流レンジの調整方法については下記 Web ページをご覧ください。http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/COMMunicate グループ:COMMunicate? 通信に関するすべての設定値を問い合わせます。 13-3:COMMunicate:HEADer クエリに対する応答にヘッダーを付けるか付けないかを設定 / 問い合わせし

ます。13-3

:COMMunicate:LOCKout ローカルロックアウトを設定 / 問い合わせします。 13-3:COMMunicate:REMote リモート / ローカルを設定 / 問い合わせします。 13-3:COMMunicate:VERBose クエリに対する応答をフルスペルで返送するか省略形で返送するかを設定 /

問い合わせします。13-3

:COMMunicate:WAIT 指定された拡張イベントのどれかが発生するのを待ちます。 13-3:COMMunicate:WAIT? 指定された拡張イベントのどれかが発生したときに応答を作成します。 13-3DIVider グループ:DIVider? 出力分割に関するすべての設定を問い合わせます。 13-4:DIVider:DENominator 出力分割の分母の値を設定 / 問い合わせします。 13-4:DIVider:NUMerator 出力分割の分子の値を設定 / 問い合わせします。 13-4FREQuency グループ:FREQuency? 周波数に関するすべての設定を問い合わせます。 13-5:FREQuency:EXTernal:PHASe EXT2 に選択されている時の位相角を設定 / 問い合わせします。 13-5:FREQuency:FUNCtion 周波数選択を設定 / 問い合わせします。 13-5:FREQuency:INTernal:FMETer:MAXimum

周波数計の最大値目盛を設定 / 問い合わせします。 13-5

:FREQuency:INTernal:FMETer:MINimum

周波数計の最小値目盛を設定 / 問い合わせします。 13-5

:FREQuency:INTernal:VARiable 任意周波数の値を設定 / 問い合わせします。 13-5:FREQuency:READ? 出力している周波数値を問い合わせます。 13-5OUTPut グループ:OUTPut[:STATe] 出力の ON/OFF を設定 / 問い合わせします。 13-6DEViation グループ:DEViation? 偏差に関するすべての設定を問い合わせます。 13-7:DEViation:VALue 偏差を設定 / 問い合わせします。 13-7:DEViation:PRESet プリセット値を設定 / 問い合わせします。 13-7SOURce グループ:SOURce? 発生に関するすべての設定を問い合わせます。 13-8:SOURce:FUNCtion 発生ファンクション ( 電圧 / 電流 ) を設定 / 問い合わせします。 13-8:SOURce:LEVel 主設定を設定 / 問い合わせします。 13-8:SOURce:RANGe 電圧 / 電流レンジを設定 / 問い合わせします。 13-8:SOURce:READ? 出力値 ( 電圧または電流 ) を問い合わせます。 13-8

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13-2 IM 2558A-01JA

13.1 コマンド一覧表コマンド 機能 ページSTATus グループ:STATus? 通信のステータス機能に関連する設定をすべて問い合わせます。 13-9:STATus:CONDition? 状態レジスタの内容を問い合わせます。 13-9:STATus:EESE 拡張イベントイネーブルレジスタを設定 / 問い合わせします。 13-9:STATus:EESR? 拡張イベントレジスタの内容の問い合わせ、レジスタをクリアします。 13-9:STATus:ERRor? 発生したエラーのコードとメッセージの内容 ( エラーキューの先頭 ) を問い

合わせます。13-9

:STATus:FILTer 遷移フィルタを設定 / 問い合わせします。 13-9:STATus:QENable エラー以外のメッセージをエラーキューに格納するかしないかを設定 / 問い

合わせします。13-9

:STATus:QMESsage 「STATus:ERRor?」 の応答にメッセージ内容を付けるか付けないかを設定 / 問い合わせします。

13-9

SWEep グループ:SWEep? スイープに関するすべての設定を問い合わせます。 13-10:SWEep:DIRection スイープ方向 (UP/DOWN) を指定してスイープを実行または停止します。ス

イープ状態を問い合わせます。13-10

:SWEep:TIMe スイープ時間を設定 / 問い合わせします。 13-10SYSTem グループ:SYSTem? システムに関連する設定をすべて問い合わせます。 13-11:SYSTem:BEEP ビープ音の ON/OFF を設定 / 問い合わせします。 13-11:SYSTem:EARTh LO 端子の接地 ON/OFF を設定 / 問い合わせします。 13-11:SYSTem:COMMunicate 通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。 13-11:SYSTem:COMMunicate:GPIB? GP-IB 通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。 13-11:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDress

GP-IB アドレスを設定 / 問い合わせします。 13-11

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:TYPe GP-IB コマンドの種類を設定 / 問い合わせします。 13-11:SYSTem:COMMunicate:ETHernet? イーサネット通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。 13-11:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:DHCP

イーサネットの DHCP の ON/OFF を設定 / 問い合わせします。 13-11

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP イーサネットの IP アドレスを設定 / 問い合わせします。 13-12:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MASK

イーサネットのサブネットマスクを設定 / 問い合わせします。 13-12

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:GATEway

イーサネットのデフォルトゲートウェイを設定 / 問い合わせします。 13-12

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MACaddress

イーサネットの MAC アドレスを問い合わせます。 13-12

:SYSTem:REBoot 時間を指定して本機器を再起動します。 13-12共通コマンドグループ*CLS 標準イベントレジスタ、拡張イベントレジスタ、エラーキューをクリアしま

す。13-13

*ESE 標準イベントイネーブルレジスタの値を設定 / 問い合わせします。 13-13*ESR? 標準イベントレジスタの値を問い合わせ、同時にクリアします。 13-13*IDN? 機種を問い合わせます。 13-13*OPC 指定したオーバラップコマンドが終了したときに、標準イベントレジスタの

ビット 0(OPC ビット ) を 1 に設定します。13-13

*OPC? 指定したオーバラップコマンドが終了していれば、ASCII コードの 「1」 を返します。

13-13

*OPT? 装備しているオプションを問い合わせます。 13-13*RST 設定を初期化します。 13-14*SRE サービスリクエストイネーブルレジスタの値を設定 / 問い合わせします。 13-14*STB? ステータスバイトレジスタの値を問い合わせます。 13-14*TST? セルフテストを実行し、結果を問い合わせます。 13-14*WAI 指定したオーバラップコマンドが終了するまで、*WAI に続く命令を待ちま

す。13-14

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13-3IM 2558A-01JA

コマンド

3

2

1

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5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

:COMMunicate?機能 通信に関するすべての設定値を問い合わせます。構文 :COMMunicate?

:COMMunicate:HEADer機能 クエリに対する応答にヘッダーを付けるか付け

ないかを設定 / 問い合わせします。構文 :COMMunicate:HEADer <Boolean>

:COMMunicate:HEADer?

例 :COMMUNICATE:HEADER ON

:COMMUNICATE:HEADER?

-> :COMMUNICATE:HEADER 1

:COMMunicate:LOCKout機能 ローカルロックアウトを設定 / 問い合わせしま

す。構文 :COMMunicate:LOCKout <Boolean>

:COMMunicate:LOCKout?

例 :COMMUNICATE:LOCKOUT ON

:COMMUNICATE:LOCKOUT?

-> :COMMUNICATE:LOCKOUT 1

:COMMunicate:REMote機能 リモート / ローカルを設定 / 問い合わせします。構文 :COMMunicate:REMote <Boolean>

:COMMunicate:REMote?

ON|1:リモート OFF|0:ローカル例 :COMMUNICATE:REMOTE ON

:COMMUNICATE:REMOTE?

-> :COMMUNICATE:REMOTE 1

:COMMunicate:VERBose機能 クエリに対する応答をフルスペルで返送するか

省略形で返送するかを設定 / 問い合わせします。構文 :COMMunicate:VERBose <Boolean>

:COMMunicate:VERBose?

例 :COMMUNICATE:VERBOSE ON

:COMMUNICATE:VERBOSE?

-> :COMMUNICATE:VERBOSE 1

解説 ・ フルスペルで返送する例 :CALIBRATE:RANGE 1.0E+00

・ 省略形で返送する例 :CAL:RANG 1.0E+00

13.2 COMMunicate グループCOMMunicate グループは、通信に関するグループです。このグループに相当するフロントパネルのダイヤル / スイッチはありません。

:COMMunicate:WAIT機能 指定された拡張イベントのどれかが発生するの

を待ちます。構文 :COMMunicate:WAIT <Register>

<Register>=0 ~ 65535例 :COMMUNICATE:WAIT #H0008

解説 ・ :COMMunicate:WAIT コマンドを使った同期のとり方については、12.5 節をご覧ください。

・ 拡張イベントレジスタの詳細は 14.4 節をご覧ください。

:COMMunicate:WAIT?機能 指定された拡張イベントのどれかが発生したと

きに応答を作成します。構文 :COMMunicate:WAIT? <Register>

<Register>=0 ~ 65535例 :COMMUNICATE:WAIT? 65535 -> 1

解説 拡張イベントレジスタの詳細は 14.4 節をご覧ください。

オペレーションペンディングステータスレジスタ / オーバラップイネーブルレジスタ

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13-4 IM 2558A-01JA

:DIVider?機能 出力分割に関するすべての設定を問い合わせま

す。構文 :DIVider?

:DIVider:DENominator機能 出力分割の分母の値を設定 / 問い合わせします。構文 :DIVider:DENominator <NRf>|MINimum|

MAXimum

:DIVider:DENominator?

<NRf>=4 ~ 15 MINimum:最小値 (=4) MAXimum:最大値 ( = 15)例 :DIVIDER:DENOMINATOR 4

:DIVIDER:DENOMINATOR? -> 4

:DIVider:NUMerator機能 出力分割の分子の値を設定 / 問い合わせします。構文 :DIVider:NUMerator <NRf>|MINimum|

MAXimum

:DIVider:NUMerator?

<NRf>=0 ~ 15 MINimum:最小値 (=0) MAXimum:最大値 (=15)例 :DIVIDER:NUMERATOR 4

:DIVIDER:NUMERATOR? -> 4

解説 :DIVider:DENominatorコマンドで設定した値 ( 分母 ) より大きな値は設定できません。

13.3 DIVider グループDivider グループは、出力分割の設定に関するグループです。フロントパネルの m ダイヤルと n ダイヤルに相当します。

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13-5IM 2558A-01JA

コマンド

3

2

1

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5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

:FREQuency?機能 周波数に関するすべての設定を問い合わせます。構文 :FREQuency?

:FREQuency:EXTernal:PHASe機能 EXT2 に選択されている時の位相角を設定 / 問い

合わせします。構文 :FREQuency:EXTernal:PHASe <位相 >|

MINimum|MAXimum

:FREQuency:EXTernal:PHASe?

< 位相 >:- 180.000 ~ 359.999例 :FREQUENCY:EXTERNAL:PHASE 50.000

:FREQUENCY:EXTERNAL:PHASE?

-> 180.000

:FREQuency:FUNCtion機能 周波数選択を設定 / 問い合わせします。構文 :FREQuency:FUNCtion <周波数 >|VAR|

EXT1|EXT2|FMIN|FMAX

:FREQuency:FUNCtion?

< 周波数 >:50|60|400 50(Hz):内部周波数 50Hz 固定 60(Hz):内部周波数 60Hz 固定 400(Hz):内部周波数 400Hz 固定 VAR :内部周波数任意 EXT1 :外部発振器入力 EXT2 :外部発振器入力 ( 位相角 ) FMIN :周波数計の最小値目盛 FMAX :周波数計の最大値目盛例 :FREQUENCY:FUNCTION FMIN

:FREQUENCY:FUNCTION? -> FMIN

:FREQuency:INTernal:FMETer:MAXimum機能 周波数計の最大値目盛を設定 / 問い合わせしま

す。構文 :FREQuency:INTernal:FMETer:

MAXimum <周波数 >|MINimum|MAXimum

:FREQuency:INTernal:FMETer:MAXimum?

< 周波数 >:20.000 ~ 999.999|1000.00例 :FREQUENCY:INTERNAL:FMETER:

MAXIMUM 400Hz

:FREQUENCY:INTERNAL:FMETER:MAXIMUM?

-> 400.000

:FREQUENCY:INTERNAL:FMETER:MAXIMUM?

-> 1000.00

:FREQuency:INTernal:FMETer:MINimum機能 周波数計の最小値目盛を設定 / 問い合わせしま

す。構文 :FREQuency:INTernal:FMETer:

MINimum <周波数 >|MINimum|MAXimum

:FREQuency:INTernal:FMETer:MINimum?

< 周波数 >:20.000 ~ 999.999|1000.00例 :FREQUENCY:INTERNAL:FMETER:

MINIMUM 400Hz

:FREQUENCY:INTERNAL:FMETER:MINIMUM?

-> 400.000

:FREQUENCY:INTERNAL:FMETER:MINIMUM?

-> 1000.00

:FREQuency:INTernal:VARiable機能 任意周波数の値を設定 / 問い合わせします。構文 :FREQuency:INTernal:

VARiable <周波数 >|MINimum|MAXimum

:FREQuency:INTernal:VARiable?

< 周波数 >:40.000 ~ 999.999|1000.00例 :FREQUENCY:INTERNAL:VARIABLE 400Hz

:FREQUENCY:INTERNAL:VARIABLE?

-> 400.000

:FREQUENCY:INTERNAL:VARIABLE?

-> 1000.00

:FREQuency:READ?機能 出力している周波数値を問い合わせます。構文 :FREQuency:READ?

例 :FREQUENCY:READ? -> 45.000E+0

:FREQUENCY:READ? -> 400.000E+0

:FREQUENCY:READ? -> 1.00000E+3

解説 入力が範囲外の場合、または測定不能の場合には9.9E+37 を返します。

13.4 FREQuency グループFREQuency グループは、周波数の設定に関するグループです。フロントパネルの FREQUENCY ダイヤルに相当します。

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13-6 IM 2558A-01JA

:OUTPut[:STATe]機能 出力の ON/OFF を設定 / 問い合わせします。構文 :OUTPut:[STATe] <Boolean>

:OUTPut?

ON|1:出力する OFF|0:出力しない例 :OUTPUT ON

:OUTPUT? -> :OUTPUT 1

13.5 OUTPut グループOUTPut グループは、出力の ON/OFF 設定に関するグループです。フロントパネルの OUTPUT スイッチに相当します。

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13-7IM 2558A-01JA

コマンド

3

2

1

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5

6

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8

9

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12

13

14

15

16

13.6 DEViation グループDEViation グループは、偏差 / プリセットの設定に関するグループです。フロントパネルの偏差ダイヤルと PRESET スイッチに相当します。

:DEViation?機能 偏差に関するすべての設定を問い合わせます。構文 DEViation?

:DEViation:VALue機能 偏差を設定 / 問い合わせします。構文 :DEViation:VALue <パーセント >|

MINimum|MAXimum

:DEViation:VALue?

< パーセント >:- 20.00(PCT) ~ 20.00(PCT)例 :DEVIATION:VALUE -20.00

:DEVIATION:VALUE? -> 20.00

:DEViation:PRESet機能 プリセット値を設定 / 問い合わせします。構文 :DEViation:PRESet <パーセント >|OFF

:DEViation:PRESet?

< パーセント >:0|2|5(PCT) 0PCT = 0% 2PCT = 2% 5PCT = 5% OFF:プリセット値を設定しない例 :DEVIATION:PRESET 0

:DEVIATION:PRESET? -> 0

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13-8 IM 2558A-01JA

:SOURce?機能 発生に関するすべての設定を問い合わせます。構文 :SOURce?

:SOURce:FUNCtion機能 発生ファンクション ( 電圧 / 電流 ) を設定 / 問い

合わせします。構文 :SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

:SOURce:FUNCtion?

VOLTage:電圧 CURRent:電流例 :SOURCE:FUNCTION VOLTAGE

:SOURCE:FUNCTION? -> VOLTAGE

:SOURce:LEVel機能 主設定を設定 / 問い合わせします。構文 :SOURce:LEVel <電流 >|<電圧 >|

MINimum|MAXimum

< 電圧 >:電圧値 < 電流 >:電流値 MINimum:設定範囲内の最小値 MAXimum:設定範囲内の最大値例 :SOURCE:LEVEL 1A

:SOURCE:LEVEL?

-> :SOURCE:LEVEL 1.0000E+00

解説 ・ < 電圧 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを電圧にしてください。

< 電流 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを電流にしてください。

異なる発生ファンクションの主設定を設定すると 「131:Invalidsuffix」 のエラーになります。

・ 電圧 / 電流レンジの設定により設定範囲が異なります。

13.7 SOURce グループSOURce グループは、電圧 / 電流レンジの設定、出力値の表示に関するグループです。フロントパネルの RANGE ダイヤル、主設定ダイヤル、OUTPUT 表示に相当します。

:SOURce:RANGe機能 電圧 / 電流レンジを設定 / 問い合わせします。構文 :SOURce:RANGe <電圧 >|<電流 >

:SOURce:RANGe?

< 電圧 >=100(mV)、1、10、100、300、1000(V) < 電流 >=100(mA)、1、10、50(A)例 :SOURCE:RANGE 1V

:SOURCE:RANGE?

-> :SOURCE:RANGE 1.0E+00

解説 < 電圧 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを電圧にしてください。

< 電流 > の設定前に :SOURce:FUNCtion コマンドで発生ファンクションを電流にしてください。

異なる発生ファンクションのレンジを設定すると 「131:Invalidsuffix」 のエラーになります。

:SOURce:READ?機能 出力値 ( 電圧または電流 ) を問い合わせます。構文 :SOURce:READ?

例 :SOURCE:READ?

-> :SOURCE:READ 100.00E-03

(出力値:100mV または 100mA) :SOURCE:READ?

-> :SOURCE:READ 1.0000E+00(出力値 :1Vまたは 1A)

:SOURCE:READ?

-> :SOURCE:READ 10.000E+00(出力値 :10Vまたは 10A)

:SOURCE:READ?

-> :SOURCE:READ 50.00E+00

(出力値 :50A)

:SOURCE:READ?

-> :SOURCE:READ 100.00E+00

(出力値 :100V)

:SOURCE:READ?

-> :SOURCE:READ 300.0E+00(出力値 :300V)

:SOURCE:READ?

-> :SOURCE:READ 1.0000E+03(出力値 :1000V)

解説 ・ :SOURce:FUNCtionコマンドで設定した発生ファンクション ( 電圧 / 電流 ) が出力されます。

・ 出力が OFF の場合は 9.91E+37 を返します。

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13-9IM 2558A-01JA

コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

:STATus?機能 通信のステータス機能に関連する設定をすべて

問い合わせます。構文 :STATus?

:STATus:CONDition?機能 状態レジスタの内容を問い合わせます。構文 :STATus:CONDition?

例 :STATUS:CONDITION?

-> :STATUS:CONDITION 16

解説 状態レジスタについては、「第 14 章ステータスレポート」 をご覧ください。

:STATus:EESE機能 拡張イベントイネーブルレジスタを設定 / 問い合

わせします。構文 :STATus:EESE <Register>

:STATus:EESE?

<Register>=0 ~ 65535例 :STATUS:EESE #7659

:STATUS:EESE? -> :STATUS:EESE #7659

解説 拡張イベントイネーブルレジスタについては、「第 14 章ステータスレポート」 をご覧ください。

:STATus:EESR?機能 拡張イベントレジスタの内容の問い合わせ、レジ

スタをクリアします。構文 :STATus:EESR?

例 :STATUS:EESR? -> :STATUS:EESR 1

解説 拡張イベントレジスタについては、「第 14 章ステータスレポート」 をご覧ください。

:STATus:ERRor?機能 発生したエラーのコードとメッセージの内容 ( エ

ラーキューの先頭 ) を問い合わせます。構文 :STATus:ERRor?

例 :STATUS:ERROR?

-> :STATUS:ERROR 113,

"Undefined header"

13.8 STATus グループSTATus グループは、通信のステータス機能に関する設定と問い合わせを行うグループです。このグループに相当するフロントパネルのダイヤル / スイッチはありません。ステータスレポートについては、第 14 章をご覧ください。

:STATus:FILTer機能 遷移フィルタを設定 / 問い合わせします。構文 :STATus:FILTer<x> BOTH|FALL|NEVer|

RISE

:STATus:FILTer<x>?

<x>=1 ~ 16例 :STATUS:FILTER2 RISE

:STATUS:FILTER2?

-> :STATUS:FILTER1 RISE

解説 遷移フィルタについては、「第 14 章ステータスレポート」 をご覧ください。

:STATus:QENable機能 エラー以外のメッセージをエラーキューに格納

するかしないかを設定 / 問い合わせします。構文 :STATus:QENable <Boolean>

:STATus:QENable?

例 :STATUS:QENABLE ON

:STATUS:QENABLE?

-> :STATUS:QENABLE 1

:STATus:QMESsage機能 「STATus:ERRor?」 の応答にメッセージ内容を付け

るか付けないかを設定 / 問い合わせします。構文 :STATus:QMESsage <Boolean>

:STATus:QMESsage?

例 :STATUS:QMESSAGE OFF

:STATUS:QMESSAGE?

-> :STATUS:QMESSAGE 0

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13-10 IM 2558A-01JA

:SWEep?機能 スイープに関するすべての設定を問い合わせま

す。構文 :SWEep?

:SWEep:DIRection機能 スイープ方向 (UP/DOWN) を指定してスイープを

実行または停止します。スイープ状態を問い合わせます。

構文 :SWEep:DIRection HOLD|UP|DOWN

:SWEep:DIRection?

HOLD :スイープ停止 UP :最大目盛値まで上げる DOWN:最小目盛値まで下げる例 :SWEEP:DIRECTION UP

:SWEEP:DIRECTION? -> UP

:SWEep:TIMe機能 スイープ時間を設定 / 問い合わせします。構文 :SWEep:TIMe <時間 >

:SWEep:TIMe?

< 時間 >=8、16、32、64(S)例 :SWEEP:TIME 16S

:SWEEP:TIME? -> 16

13.9 SWEep グループSWEep グループは、スイープの設定に関するグループです。フロントパネルの SWEEP スイッチに相当します。

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13-11IM 2558A-01JA

コマンド

3

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1

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6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

:SYSTem?機能 システムに関連する設定をすべて問い合わせま

す。構文 :SYSTem?

:SYSTem:BEEP機能 ビープ音の ON/OFF を設定 / 問い合わせします。構文 :SYSTem:BEEP <Boolean>

:SYSTem:BEEP?

ON|1 :鳴らす OFF|0 :鳴らさない例 :SYSTEM:BEEP ON

:SYSTEM:BEEP? -> :SYSTEM:BEEP 1

:SYSTem:EARTh機能 LO 端子の接地 ON/OFF を設定 / 問い合わせしま

す。構文 :SYSTem:EARTh <Boolean>

:SYSTem:EARTh?

ON|1 :接地する OFF|0 :接地しない例 :SYSTEM:EARTH ON

:SYSTEM:EARTH? -> :SYSTEM:EARTH 1

:SYSTem:COMMunicate機能 通信に関連する設定のすべてを問い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate?

:SYSTem:COMMunicate:GPIB?機能 GP-IB 通信に関連する設定のすべてを問い合わせ

ます。構文 :SYSTem:COMMunicate:GPIB?

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDress機能 GP-IB アドレスを設定 / 問い合わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:GPIB:

ADDRess <NRf>

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess?

<NRf>=0 ~ 30( 設定分解能 1)例 :SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:ADDRESS 1

:SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:ADDRESS? ->

:SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:ADDRESS 1

解説 /C1 オプションが実装されていない場合は、コマンドを実行すると (241Hardwaremissing) エラーになります。

上位クエリに対する応答時は、このコマンドの応答は省略されます。エラーにはなりません。

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:TYPe機能 GP-IB コマンドの種類を設定 / 問い合わせし

ます。構文 :SYSTem:COMMunicate:GPIB:

TYPe NORMal|COMPatible

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:TYPe?

NORMal:IEEE488.2-1992 準拠の標準コマンド

COMPatible:Model2558 の互換コマンド例 :SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:

TYPE COMPATIBLE

:SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:TYPE?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:GPIB:

TYPE COMPATIBLE

解説 /C1 オプションが実装されていない場合は、コマンドを実行すると (241Hardwaremissing) エラーになります。

上位クエリに対する応答時は、このコマンドの応答は省略されます。エラーにはなりません。

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet?機能 イーサネット通信に関連する設定のすべてを

問い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet?

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:DHCP機能 イーサネットの DHCP の ON/OFF を設定 / 問

い合わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

DHCP <Boolean>

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

DHCP?

ON|1:DHCP を有効にする OFF|0:DHCP を無効にする例 :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

DHCP ON

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

DHCP?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

DHCP 1

13.10SYSTem グループSYSTem グループは、通信に関する設定、接地条件、ビープ音を設定するグループです。フロントパネルからの SETUP メニュー操作に相当します。

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13-12 IM 2558A-01JA

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP機能 イーサネットの IP アドレスを設定 / 問い合わせ

します。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

IP <文字列 >

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:IP?

< 文字列 >="x.x.x.x":x=0 ~ 255例 :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

IP "192.168.0.1"

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:IP?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

IP "192.168.0.1"

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MASK機能 イーサネットのサブネットマスクを設定 / 問い合

わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

MASK <文字列 >

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MASK?

< 文字列 >="x.x.x.x":x=0 ~ 255例 :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

MASK "255.255.255.0"

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:MASK?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

MASK "255.255.255.0"

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:GATEway機能 イーサネットのデフォルトゲートウェイを設定 /

問い合わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

GATE <文字列 >

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:GATE?

< 文字列 >="x.x.x.x":x=0 ~ 255例 :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

GATE "192.168.0.1"

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:GATE?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

GATE "192.168.0.1"

:SYSTem:COMMunicate:ETHernet:MACaddress機能 イーサネットのMACアドレスを問い合わせます。構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHernet:

MACaddress?

< 文字列 >="00:00:64:xx:xx:xx"xx は 0 ~ FF の範囲

例 :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

MACADDRESS "00:00:64:01:01:01"

:SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

MACADDRESS?

-> :SYSTEM:COMMUNICATE:ETHERNET:

MACADDRESS "00:00:64:01:01:01"

:SYSTem:REBoot機能 時間を指定して本機器を再起動します。構文 :SYSTem:REBoot <時間 >

< 時間 >=0(S) ~ 60(S)例 :SYSTEM:REBOOT 3

13.10 SYSTemグループ

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13-13IM 2558A-01JA

コマンド

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15

16

13.11共通コマンドグループ共通コマンドグループは、IEEE488.2-1992 で規定されている、機器固有の機能に依存しないコマンドのグループです。このグループに相当するフロントパネルのダイヤル / スイッチはありません。

*CLS機能 標準イベントレジスタ、拡張イベントレジスタ、

エラーキューをクリアします。構文 *CLS

例 *CLS

解説 ・ *CLS コマンドがプログラムメッセージターミネータのすぐ後ろにあるときは、出力キューもクリアされます。

・ 各レジスタ、キューについては、14章をご覧ください。

*ESE機能 標準イベントイネーブルレジスタの値を設定 / 問

い合わせします。構文 *ESE <NRf>

*ESE?

<NRf>=0 ~ 255例 *ESE 251

*ESE? -> 251

解説 ・ 各ビットの 10 進数の和で設定します。 ・ たとえば、「*ESE251」 とすると、標準イベン

トイネーブルレジスタを 「11111011」 に設定します。

つまり、標準イベントレジスタのビット 2 を無効にし、「問い合わせエラー」 が起こってもステータスバイトレジスタのビット 5(ESB) を「1」 にしません。

・ 初期値は 「*ESE0」 ( 全ビット無効 ) です。 ・ *ESE? で問い合わせても、標準イベントイネー

ブルレジスタの内容はクリアされません。 ・ 標準イベントイネーブルレジスタについては、

14.3 節をご覧ください。

*ESR?機能 標準イベントレジスタの値を問い合わせ、同時に

クリアします。構文 *ESR?

例 *ESR? -> 32

解説 ・ 各ビットの 10 進数の和が返されます。 ・ SRQが発生しているときに、どんな種類のイ

ベントが起こったかを調べることができます。 ・ たとえば、「32」 が返されると、標準イベント

レジスタが 「00100000」 に設定されていることを示します。

つまり、「コマンド文法エラー」 が起こったために SRQ が発生したことがわかります。

・ *ESR? で問い合わせると、標準イベントレジスタの内容がクリアされます。

・ 標準イベントレジスタについては、14.3 節をご覧ください。

*IDN?機能 機種を問い合わせます。構文 *IDN?

例 *IDN?

-> YOKOGAWA,2558A,123456789,1.01

解説 ・ < 製造者 >,< 機種 >,< シリアル No.>,< ファームウェアのバージョン > の形式で返されます。

・ < 機種 > は 「形名」 という形式になります。 形名については、「梱包内容の確認」 をご覧く

ださい。

*OPC機能 指定したオーバラップコマンドが終了したとき

に、標準イベントレジスタのビット0(OPCビット)を 1 に設定します。

構文 *OPC

例 *OPC

解説 本機器ではオーバラップコマンドがないため、常に OPC ビットを 「1」 にセットします。

*OPC?機能 指定したオーバラップコマンドが終了していれ

ば、ASCII コードの 「1」 を返します。構文 *OPC?

例 *OPC? -> 1

解説 本機器ではオーバラップコマンドがないため、常に 「1」 を返します。

*OPT?機能 装備しているオプションを問い合わせます。構文 *OPT?

例 *OPT? -> C1

解説 ・ GP-IB(C1) の有無が返されます。 ・ 「*OPT?」 はプログラムメッセージの最後のク

エリ ( 問い合わせ ) でなければなりません。 後ろにほかのクエリがあるときは、エラーに

なります。

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13-14 IM 2558A-01JA

*RST機能 設定を初期化します。構文 *RST

例 *RST

解説 通信の設定を除くすべての設定を工場出荷時の設定値にします。

初期化の内容については、8.3 節をご覧ください。

*SRE機能 サービスリクエストイネーブルレジスタの値を

設定 / 問い合わせします。構文 *SRE <NRf>

*SRE?

<NRf>=0 ~ 255例 *SRE239 *SRE?->175( ビット 6(MSS) の設定が無視される

ため )解説 ・ 各ビットの 10 進数の和で設定します。 ・ たとえば、「*SRE239」 とすると、サービスリ

クエストイネーブルレジスタを 「11101111」に設定します。

つまり、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 4 を無効にし、「出力キューが空でない」 ときでもステータスバイトレジスタのビット 4(MAV) を 「1」 にしません。

・ ただし、ステータスバイトレジスタのビット6(MSS) は MSS ビット自身なので、無視されます。

・ 初期値は 「*SRE0」 ( 全ビット無効 ) です。 ・ *SRE? で問い合わせても、サービスリクエスト

イネーブルレジスタの内容はクリアされません。

・ サービスリクエストイネーブルレジスタについては、14.1 節をご覧ください。

*STB?機能 ステータスバイトレジスタの値を問い合わせま

す。構文 *STB?

例 *STB? -> 4

解説 ・ 各ビットの和が 10 進数で返されます。 ・ シリアルポールを実行せずにレジスタを読む

ので、ビット 6 は RQS ではなく MSS ビットになります。

・ たとえば、[4」 が返されると、ステータスバイトレジスタが 「00000100」 に設定されていることを示します。

つまり、「エラーキューが空でない」 ( エラーが発生した ) ことがわかります。

・ *STB? で問い合わせても、ステータスバイトレジスタの内容はクリアされません。

・ ステータスバイトレジスタについては、14.2節をご覧ください。

*TST?機能 セルフテストを実行し、結果を問い合わせます。構文 *TST?

例 *TST? -> 0

解説 ・ セルフテストの内容については、15.4 節をご覧ください。

・ セルフテスト結果が正常なときは 「0」、異常があるときは、「1」 を返します。

・ テストが終了するまで約 3 秒かかります。本機器からの応答を受信するときには、タイムアウト時間を長めに設定してください。

*WAI機能 指定したオーバラップコマンドが終了するまで、

*WAI に続く命令を待ちます。構文 *WAI

例 *WAI

解説 本機器ではオーバラップコマンドがないため、このコマンドを送っても無視されます。

13.11 共通コマンドグループ

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14-1IM 2558A-01JA

ステータスレポート

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

第 14章 ステータスレポート

14.1 ステータスレポートについて

ステータスレポート シリアルポールで読まれるステータスレポートは下図のとおりです。これは、IEEE488.2-1992 で

規定されたものを拡張したものです。

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

状態レジスタ

遷移フィルタ

拡張イベントレジスタ&

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 拡張イベントイネーブルレジスタ

&&

&&

&&

&&

&&

&&

&&

&

7 6 5 4 3 2 1 0 標準イベントレジスタ&

&&

&&

&&

&7 6 5 4 3 2 1 0 標準イベントイネーブル

レジスタ

OR

OR

7 6 ESB MAV EES EAV 1 0 ステータスバイトMSS

RQS

出力キュー

エラーキュー

サービスリクエスト発生

&&

&&

&&

&7 6 5 4 3 2 1 0 サービスリクエストイネーブル

レジスタ

OR

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14-2 IM 2558A-01JA

14.1 ステータスレポートについて

各レジスタ・キューの概要名称 機能 書き込み 読み出しステータスバイト - − シリアルポール

(RQS), *STB?(MSS)サービスリクエストイネーブルレジスタ

ステータスバイトのマスク *SRE *SRE?

標準イベントレジスタ 機器の状態の変化 − *ESR?

標準イベントイネーブルレジスタ

標準イベントレジスタのマスク *ESE *ESE?

拡張イベントレジスタ 機器の状態の変化 − STATus:EESR?

拡張イベントイネーブルレジスタ

拡張イベントレジスタのマスク STATus:EESE STATus:EESE?

状態レジスタ 現在の機器の状態 − STATus:CONDition?

遷移フィルタ 拡張イベントレジスタの変化の条件

STATus:FILTer<x> STATus:FILTer<x>?

出力キュー 問い合わせに対する応答メッセージを格納

各問い合わせコマンド

エラーキュー エラー No. とメッセージを格納 − STATus:ERRor?

ステータスバイトに影響を与えるレジスタとキュー ステータスバイトの各ビットに影響を与えるレジスタを整理すると、次のようになります。レジスタ 影響を与えるステータスバイトのビット標準イベントレジスタ ビット 5(ESB) を 1/0 にセット出力キュー ビット 4(MAV) を 1/0 にセット拡張イベントレジスタ ビット 3(EES) を 1/0 にセットエラーキュー ビット 2(EAV) を 1/0 にセット

各イネーブルレジスタ 各ビットをマスクして、そのビットが 1 であってもステータスバイトの要因にしないようにできる

レジスタを整理すると、次のようになります。マスクされるレジスタ マスクするレジスタステータスバイト サービスリクエストイネーブルレジスタ標準イベントレジスタ 標準イベントイネーブルレジスタ拡張イベントレジスタ 拡張イベントイネーブルレジスタ

各レジスタの書き込み / 読み出し たとえば、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットを 1 または 0 にするには、*ESEコマンド

を使います。また、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか 0 であるかを確認するには、*ESE?コマンドを使います。これらの各コマンドについては、第 13 章で詳しく説明しています。

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14-3IM 2558A-01JA

ステータスレポート

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14.2 ステータスバイト

ステータスバイトの動作ステータスバイトのビット 6 が 1 になると、サービスリクエストを発生します。ビット 6 以外のどれかのビットが 1 になると、ビット 6 が 1 になります ( サービスリクエストイネーブルレジスタの対応するビットも 1 のとき )。たとえば、何かのイベントが起こって、標準イベントレジスタとそのイネーブルレジスタの各ビットの論理和が 1 になったときは、ビット 5(ESB) が1 にセットされます。このとき、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 5 が 1 であれば、ビット6(MSS) が 1 にセットされ、コントローラにサービスを要求します。また、ステータスバイトの内容を読むことにより、どんな種類のイベントが起こったのかを確認することができます。

ステータスバイトの読み出しステータスバイトの内容を読み出すには、次の 2 つの方法があります。• *STB? による問い合わせ *STB?で問い合わせると、ビット 6 は MSS になり

ます。したがって、MSS を読み出すことになります。読み出したあとは、ステータスバイトのどのビットもクリアしません。

• シリアルポール シリアルポールを実行すると、ビット 6 は RQS に

なります。したがって、RQS を読み出すことになります。読み出したあと、RQS だけをクリアします。シリアルポールでは MSS を読み出すことはできません。

ステータスバイトのクリアステータスバイトの全ビットを強制的にクリアする方法はありません。各動作に対してクリアされるビットを以下に示します。• *STB? で問い合わせたとき どのビットもクリアされません。• シリアルポールを実行したとき RQS ビットだけがクリアされます。• *CLS コマンドを受信したとき *CLSコマンドを受信すると、ステータスバイト自

体はクリアされませんが、各ビットに影響する標準イベントレジスタなどの内容がクリアされます。その結果、それに対応したステータスバイトのビットがクリアされます。ただし、出力キューは *CLSコマンドではクリアできないので、ステータスバイトのビット 4(MAV) は影響を受けません。ただし、*CLSコマンドをプログラムメッセージターミネータのすぐあとに受信したときは、出力キューもクリアされます。

ステータスバイト

7 6 ESB MAV EES EAV 1 0RQS

MSS

• ビット 0、1、7未使用 ( 常に 0)

• ビット 2 EAV(ErrorAvailable) エラーキューが空でないときに 1 にセットされま

す。つまり、エラーが発生すると 1 になります。14.5 節を参照してください。

• ビット 3 EES(ExtendEventSummaryBit) 拡張イベントレジスタと、拡張イベントイネーブル

レジスタの論理積が 0 でないときに、1 にセットされます。つまり、機器の内部であるイベントが起こったときに1になります。14.4節を参照してください。

• ビット 4 MAV(MessageAvailable) 出力キューが空でないときに 1 にセットされます。

つまり、問い合わせを行って出力するべきデータがあるときに 1 になります。14.5 節を参照してください。

• ビット 5 ESB(EventSummaryBit) 標準イベントレジスタと、標準イベントイネーブル

レジスタの論理積が 0 でないときに、1 にセットされます。つまり、機器の内部であるイベントが起こったときに1になります。14.3節を参照してください。

• ビット 6 RQS(RequestService)/MSS(MasterStatusSummary)

ビット 6 以外のステータスバイトと、サービスリクエストイネーブルレジスタの論理積が 0 でないときに、1 にセットされます。つまり、機器がコントローラにサービス要求をしているときに 1 になります。

RQS は、MSS が 0 から 1 になったときに 1 にセットされ、シリアルポールされたときか、MSS が 0 になったときにクリアされます。

各ビットのマスクステータスバイトのあるビットをマスクして SRQ の要因にしたくないときには、サービスリクエストイネーブルレジスタの対応するビットを 0 にします。たとえば、ビット 2(EAV) をマスクして、エラーが発生してもサービスを要求しないようにするには、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 2 を 0 にします。これは *SREコマンドで行います。また、サービスリクエストイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか 0 であるかは、*SRE?で問い合わせられます。*SREコマンドについては、第 13 章をお読みください。

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14-4 IM 2558A-01JA

14.3 標準イベントレジスタ

標準イベントレジスタの動作標準イベントレジスタは、機器の内部に起こった 8 種類のイベントに対するレジスタです。どれかのビットが 1 になると、ステータスバイトのビット 5(ESB) を 1にセットします ( 標準イベントイネーブルレジスタの対応するビットも 1 のとき )。例1. 問い合わせエラー発生2. ビット 2(QYE) が 1 にセットされる3. 標準イベントイネーブルレジスタのビット 2 が 1 な

らば、ステータスバイトのビット 5(ESB) が 1 にセットされる

また、標準イベントレジスタの内容を読むことにより、機器の内部に起こったイベントの種類を確認することができます。

標準イベントレジスタの読み出し標準イベントレジスタの内容は、*ESR?で読み出すことができます。読み出されたあとは、レジスタはクリアされます。

標準イベントレジスタのクリア標準イベントレジスタがクリアされるのは、次の 3 つの場合です。・ *ESR?で標準イベントレジスタの内容が読み出さ

れたとき・ *CLSコマンドを受信したとき・ 電源再投入時

標準イベントレジスタ URQ

6PON7 5 4 3 2 1 0

CME EXE DDE QYE RQC OPC

• ビット 7 PON(PowerON) 電源オン 本機器の電源がオンになったときに、1 になります。• ビット 6URQ(UserRequest)ユーザーリクエスト 未使用 ( 常に 0)• ビット5CME(CommandError)コマンド文法エラー コマンドの文法に誤りがあるときに、1 になります。

例コマンド名のつづりの誤り、選択肢にない文字データを受信した

• ビット 4EXE(ExecutionError)コマンド実行エラー コマンドの文法は正しいが、現在の状態では実行不

可能なときに、1 になります。例パラメータが設定範囲外のコマンドを受信した。

• ビット 3DDE(DeviceError)機器特有のエラー コマンド文法エラー、コマンド実行エラー以外の機

器の内部的原因で、コマンドが実行できなかったときに、1 になります。

• ビット 2QYE(QueryError)問い合わせエラー 問い合わせコマンドを送信したが、出力キューが空

かデータが失われていたときに、1 になります。例応答データがない、出力キューがあふれてデー

タが失われた• ビット 1RQC(RequestControl)リクエストコント

ロール 未使用 ( 常に 0)• ビット 0OPC(OperationComplete)操作終了 *OPCコマンド ( 第 13 章参照 ) によって指定された

動作が終了したときに、1 になります。

各ビットのマスク標準イベントレジスタのあるビットをマスクして、ステータスバイトのビット 5(ESB) の要因にしたくないときには、標準イベントイネーブルレジスタの対応するビットを 0 にします。たとえば、ビット 2(QYE) をマスクして問い合わせエラーが発生しても ESB を 1 にしないようにするには、標準イベントイネーブルレジスタのビット 2 を 0 にします。これは *ESEコマンドで行います。また、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか0 であるかは、*ESE?で問い合わせられます。*ESE

コマンドについては、第 13 章をお読みください。

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14.4 拡張イベントレジスタ

拡張イベントレジスタは、機器の内部状態を表わす状態レジスタの状態変化が、遷移フィルタでエッジ検出された結果が入ります。

状態レジスタ:STATus:CONDition?

遷移フィルタ

拡張イベントレジスタ

:STATus:FILTer<x>RISE|FALL|BOTH|NEVer

:STATus:EESR?

FILTer<x>

EMR26

EMR47 5 4 3 2 1 0

EMR1 0 SCG 0 OUT EOSFBEOSC8

09

EMR31011

LMT12

013

014

015

67 5 4 3 2 1 089101112131415

01415 167 5 4 38910111213 2

67 5 4 3 2 18910111213141516

状態レジスタの各ビットの意味は、次のとおりです。ビット 0 EOS

(EndofSweep)スイープ中のときに「1」になります。EOS の立ち下がり (1->0) がスイープ終了 ( ホールド )を意味します。

ビット 1 OUT(OutputON)

出力中のときに「1」になります。

ビット 3 SCG(SourceChange)

出力値の変更で出力値が 90%になるまでの間「1」になります。

ビット 5 EMR1(FANStop)

冷却用ファンが停止したときに「1」になります。

ビット 6 EMR2(TemperatureError)

本機器内の温度異常を検出したときに「1」になります。

ビット 7 EMR3(AmplitudeTemperatureError)

本機器内のアンプ温度異常を検出したときに「1」になります。

ビット 8 EMR4(InternalPowerError)

本機器の内部電源の異常を検出したときに「1」になります。

ビット 10 FBE(FeedbackError)

フィードバック補正異常を検出したときに「1」になります。

ビット 11 OSC(Oscillating)

本機器のアンプの発振異常を検出したときに「1」になります。

ビット 12 LMT(Limting)

過負荷を検出したときに「1」になります。

遷移フィルタのパラメータは、状態レジスタの指定されたビット ( 数値サフィックス 1 ~ 16) の変化を次のように抽出し、拡張イベントレジスタを書き換えます。RISE 0->1 の変化で、拡張イベントレジスタの指定ビットを、1 にします。FALL 1->0 の変化で、拡張イベントレジスタの指定ビットを、1 にします。BOTH 0->1 または 1->0 の変化で、拡張イベントレジスタの指定ビットを、1 にします。NEVer 常に 0。

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14-6 IM 2558A-01JA

14.5 出力キューとエラーキュー

出力キュー出力キューは、問い合わせ ( クエリ ) に対する応答メッセージを格納します。たとえば、電圧 / 電流の出力値を要求する :SOURce:READ?を送信すると、その応答メッセージはそれが読み出されるまで出力キューに蓄えられます。下図のように、応答メッセージは順番に蓄えられ、古いものから読み出されます。読み出す以外にも、次のときに出力キューは空になります。・ 新しいメッセージをコントローラから受信したとき・ デッドロック状態になったとき (12.1 節参照 )・ デバイスクリア (DCL または SDC) を受信したとき・ 電源の再投入

なお、*CLSコマンドでは出力キューを空にすることはできません。出力キューが空であるかは、ステータスバイトのビット 4(MAV) で確認できます。

D1D2D1 D2

D1

エラーキューエラーキューは、エラーが発生したときにその番号とメッセージを格納します。たとえば、コントローラが間違ったプログラムメッセージを送信したら、エラーが表示されたときに「113、"Undefinedheader"」という番号とエラーメッセージがエラーキューに格納されます。エラーキューの内容は、:STATus:ERRor?クエリで読み出すことができます。エラーキューは出力キューと同様に古いものから読み出されます。エラーキューがあふれたときは、最後のメッセージを「350、"Queueoverflow"」というメッセージに置き換えます。読み出す以外にも次のときにエラーキューは空になります。・ *CLSコマンドを受信したとき・ 電源の再投入

なお、エラーキューが空であるかは、ステータスバイトのビット 2(EAV) で確認できます。

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15-1IM 2558A-01JA

トラブルシューティングと保守・点検

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15.1 故障?ちょっと調べてみてください

異常時の対処方法・ 出力値表示にエラーコードが表示されているときは、15.2 節をご覧ください。・ サービスが必要なとき、または対処方法どおりにしても正常に動作しないときは、お買い求め先ま

で修理をお申しつけください。

症状と対処方法 参照節電源スイッチを ON にしても、7 セグメント表示になにも表示されない。

電源コードを本体の電源コネクタと電源コンセントに確実に接続してください。 3.3電源電圧と周波数を変動許容範囲内にしてください。 3.3

出力が ON にならない。周囲温度や湿度が仕様範囲内かを確認してください。 3.2吸気口や排気口が塞がっていないかを確認してください 3.2ケーブルの結線を確認してください。 3.6、5.3電源をもう一度オン / オフしてください。 3.4

ダイヤル / スイッチ操作ができない。REMOTE ランプを確認してください。REMOTE ランプが点灯しているときは、OUTPUT スイッチを下側に倒して、REMOTE ランプを消灯してください。

1.1、1.2

外部発振器の周波数がモニタできない / 位相角が表示されない信号の接続を確認してください。 7.1周波数の設定が EXT1 になっているかを確認してください ( 周波数のモニタ )。 5.2周波数の設定が EXT2(PHASE) になっているかを確認してください ( 位相角の表示 )。

5.2

通信インタフェースによる設定 / 動作制御ができない。GP-IB アドレスの設定が、仕様に合っているかを確認してください。 11.3TCP/IP の各種の設定が、仕様に合っているかを確認してください。 10.3電気的 / 機械的仕様が合っているかを確認してください。 10.1、11.1

第 15章 トラブルシューティングと保守・点検

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15-2 IM 2558A-01JA

15.2 エラーコードの内容と対処方法

ここでは、フロントパネルに表示されるエラーコードについて説明しています。

エラーコード次のエラーコードが表示されている場合はビープ音が連続で鳴ります。ただちに電源をオフにしてください。サービスが必要です。コード 内容E.901 冷却用ファンで異常を検出しました。E.902、E.903 内部温度異常を検出しました。E.904 内部回路で異常を検出しました。

電源オン時またはセルフテスト時のエラーコード次のエラーコードが表示された場合はサービスが必要です。電源オン時に表示された場合は、ビープ音が鳴ります。コード 内容E.911 ~ E.914 内部回路で異常を検出しました。E.915 冷却用ファンで異常を検出しました。E.921 ~ E.934 内部回路で異常を検出しました。E.941 100mV レンジで異常を検出しました。E.942 1V レンジで異常を検出しました。E.943 10V レンジで異常を検出しました。E.944 100V レンジで異常を検出しました。E.945 300V レンジで異常を検出しました。E.946 1000V レンジで異常を検出しました。E.947 100mA レンジで異常を検出しました。E.948 1A レンジで異常を検出しました。E.949 10A レンジで異常を検出しました。E.950 50A レンジで異常を検出しました。

警告コードコード 内容 対処方法 参照節E.031 振幅制御の異常を検出しました。 外部信号入力端子の接続を確認してください。

電圧端子 / 電流端子の結線を確認してください。電圧端子 / 電流端子に接続している負荷を確認してください。

7.13.63.5

E.032 電圧アンプの発振異常を検出しました。

外部信号入力端子の接続を確認してください。電圧端子の結線を確認してください。電圧端子に接続している負荷を確認してください。

7.13.63.5

E.033 電流アンプの発振異常を検出しました。

外部信号入力端子の接続を確認してください。電流端子の結線を確認してください。電流端子に接続している負荷を確認してください。

7.13.63.5

E.034 過電圧負荷を検出しました。 電流端子の結線を確認してください。電流端子に接続している負荷を確認してください。

3.63.5

E.035 過電流負荷を検出しました。 電圧端子の結線を確認してください。電圧端子に接続している負荷を確認してください。

3.63.5

E.036 外部入力レベルの異常を検出しました。

外部入力レベルを確認してください。 7.1

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15.3 通信エラーメッセージ

ここでは、通信に関するエラーメッセージについて説明しています。

• エラーメッセージを「:STATus:ERRor?」コマンドを用いて PCなどで読み出したときは、英語で出力されます。本節では英語のメッセージの上に日本語の意味を記述しています。

• サービスが必要なときは、お買い求め先まで修理をお申しつけください。• ここに記載しているエラーメッセージは、「:STATus:ERRor」 コマンドを用いて PC などで読み出せ

るエラーメッセージに限定しています。このエラーメッセージ以外のフロントパネルに表示されるエラーコードについては、15.2 節をご覧ください。

通信文法エラー (100 〜 199)Errorincommunicationcommandコード メッセージ 対処方法 ページ102 構文が間違っています。

Syntaxerror.通信文法エラーコード (100~ 199)以外で構文が間違っています。

12 章、13 章

103 <DATASEPARATOR> がありません。Invalidseparator.

データとデータは「,」( カンマ ) で区切ってください。 12-1

104 <DATA> の種類が間違っています。Datatypeerror.

12-6 ~ 12-7 ページを参照して、正しいデータ形式で記述してください。

12-6 ~12-7

108 <DATA> が多すぎます。Parameternotallowed.

データの数を確認してください。 12-6、13 章

109 必要な <DATA> がありません。Missingparameter.

必要なデータを記述してください。 12-6、13 章

111 <HEADERSEPARATOR> がありません。Headerseparatorerror.

ヘッダとデータはスペースで区切ってください。 12-1

112 <mnemonic> が長すぎます。Programmnemonictoolong.

ニモニック ( アルファベットと数字からなる文字列 ) を確認してください。

13 章

113 そのような命令はありません。Undefinedheader.

ヘッダを確認してください。 13 章

114 <HEADER> の数値が間違っています。Headersuffixoutofrange.

ヘッダを確認してください。 13 章

120 数値の仮数部分がありません。Numericdataerror.

<NRf> 形式のときは数字が必要です。 12-6

123 指数が大きすぎます。Exponenttoolarge.

<NR3> 形式のときの「E」のあとの指数を小さくしてください。

12-6、13 章

124 有効桁数が多すぎます。Toomanydigits.

数字は 255 桁以内にしてください。 12-6、13 章

128 数値データは使えません。Numericdatanotallowed.

<NRf> 形式以外のデータ形式で記述してください。 12-6、13 章

131 単位が間違っています。Invalidsuffix.

< 電圧 >、< 電流 >、< 時間 >、< 周波数 >、< 位相 >の単位を確認してください。

12-6

134 単位のつづりが長すぎます。Suffixtoolong.

< 電圧 >、< 電流 >、< 時間 >、< 周波数 >、< 位相 >の単位を確認してください。

12-6

138 単位は使えません。Suffixnotallowed.

< 電圧 >、< 電流 >、< 時間 >、< 周波数 >、< 位相 >以外では単位は使えません。

12-6

141 そのような選択肢はありません。Invalidcharacterdata.

...|...|... の中にある文字列を記述してください。 12 章、13 章

144 <CHARACTERDATA> のつづりが長すぎます。Characterdatatoolong.

...|...|... の文字列のつづりを確認してください。 13 章

148 <CHARACTERDATA> は使えません。Characterdatanotallowed.

...|...|... 以外のデータ形式で記述してください。 13 章

150 <STRINGDATA> の右の区切りがありません。Stringdataerror.

< 文字列 > の場合は「"」または「'」で囲ってください。12-7

151 <STRINGDATA> の内容が不適当です。Invalidstringdata.

<文字列>が長すぎるか、使用不可能な文字があります。13 章

158 <STRINGDATA> は使えません。Stringdatanotallowed.

< 文字列 > 以外のデータ形式で記述してください。 13 章

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15-4 IM 2558A-01JA

コード メッセージ 対処方法 ページ161 <BLOCKDATA> のデータ長が合っていません。

Invalidblockdata.< ブロックデータ > は使用できません。 12-7、

13 章168 <BLOCKDATA> は使えません。

Blockdatanotallowed.< ブロックデータ > は使用できません。 5-7、

6 章171 <EXPRESSION> の右括弧がありません。

MissingRight演算式は使用できません。 -

172 <EXPRESSIONDATA> の中に許されない文字があります。Invalidexpression.

演算式は使用できません。 13 章

178 <EXPRESSIONDATA> は使えません。Expressiondatanotallowed.

演算式は使用できません。 13 章

181 プレースホルダがマクロの外にあります。Invalidoutsidemacrodefinition.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

通信実行エラー (200 〜 299)Errorincommunicationexecutionコード メッセージ 対処方法 ページ203 その命令はパスワードにより保護されています。

Commandprotected15.8 節の 「調整・校正について」 をご覧ください。 15-11

221 設定内容に矛盾があります。Settingconflict.

関連のある設定値を確認してください。 13 章

222 データの値が範囲外です。Dataoutofrange.

設定範囲を確認してください。 13 章

223 データのバイト長が長すぎます。Toomuchdata.

データのバイト長を確認してください。 13 章

224 データの値が不適当です。Illegalparametervalue.

設定範囲を確認してください。 13 章

225 オーバーフローOverFlow.

プログラムメッセージは <PMT>も含めて 1024バイト以下にしてください。

12-2

226 データの格納領域が足りません。OutOfMemory.

プログラムメッセージは <PMT>も含めて 1024バイト以下にしてください。

12-2

241 ハードウェアが実装されていません。Hardwaremissing.

オプションの有無を確認してください。 -

260 <EXPRESSIONDATA> が間違っています。Expressionerror.

演算式は使用できません。 -

270 マクロのネストが深すぎます。Macroerror.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

272 マクロでは使用できません。Macroexecutionerror.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

273 マクロラベルが不適当です。Illegalmacrolabel.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

275 マクロが長すぎます。Macrodefinitiontoolong.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

276 マクロが再帰呼び出しされました。Macrorecursionerror.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

277 マクロの二重定義はできません。Macroredefinitionnotallowed.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

278 そのようなマクロは定義されていません。Macroheadernotfound.

IEEE488.2 のマクロ機能には対応していません。 -

15.3 通信エラーメッセージ

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通信クエリエラー (400 〜 499)ErrorincommunicationQueryコード メッセージ 対処方法 ページ410 応答の送信が中断されました。

QueryINTERRUPTED.送受信の順序を確認してください。 12-2

420 送信できる応答がありません。QueryUNTERMINATED.

送受信の順序を確認してください。 12-2

430 送受信がデッドロックしました。送信を中止します。QueryDEADLOCKED.

プログラムメッセージは <PMT> も含めて 1024 バイト以下にしてください。

12-2

440 応答を要求する順番が間違っています。QueryUNTERMINATEDafterindefiniteresponse.

*IDN?、*OPT? の後ろにはクエリを記述しないでください。

システムエラー ( 通信 ) (300、399)ErrorinSystemOperationコード メッセージ 対処方法 ページ300 通信デバイスエラー。

Communicationdevice-specificerror.サービスが必要です。 -

399 通信ドライバーエラー。Fatalerrorinthecommunicationdriver.

サービスが必要です。 -

警告 ( 通信 ) (50)Warningコード メッセージ 対処方法 ページ50 *OPC/? がメッセージの途中にあります。

*OPC/?existsinmessage.*OPC または *OPC? は、プログラムメッセージの最後においてください。

その他 (350)コード メッセージ 対処方法 ページ350 Queueoverflow. エラーキューを読み出してください。 12-6

Noteコード 350 はエラーキューがあふれたときに発生します。

インフォメーション (1 〜 99)コード メッセージ 対処方法 ページ51 スイープ中です。

Sweepinginprogress.スイープが HOLD のときだけ設定が変更できます。 5-12、

6-952 スイープの上限値と下限値が同じ値です。

Theupperandlowersweeplimitsaresettothesamevalue.

スイープの上下限値を確認してください。 5-13、6-10

53 出力が OFF です。Theoutputisoff.

出力が OFF のためスイープ実行ができません。出力をON にしてください。

5-8、6-6

15.3 通信エラーメッセージ

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15-6 IM 2558A-01JA

実行エラー (800 〜 899)コード メッセージ 対処方法 ページ802 本機器の状態により受け付けられないコマンドを

受信しました。Invalidcommand.

調整モード時 (SETUP メニューの CAL) は実行できません。

4-2

804 本機器の状態により受け付けられないコマンドを受信しました。Invalidcommand.

通信コマンドの種類が COMP( 互換モード ) のため実行できません。

11-5

システムエラー (900 〜 999)コード メッセージ 対処方法 ページ911 ~950

CPUボードが正しく動作していません。CPUboarderror.

メッセージの内容と対処方法については 15.2 節をご覧ください。

15-2

15.3 通信エラーメッセージ

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15.4 機器の異常検出と解除

トリップ検出電圧 / 電流発生時に発生範囲を超える負荷を接続すると、異常負荷が検出され、出力が自動的に OFFになります ( トリップ )。トリップが発生すると、出力値表示にエラーコードが表示されます。発生範囲内の負荷を接続してください。エラーコードの内容は 15.2 節の警告コードをご覧ください。

エラー表示の解除方法 OUTPUT スイッチを下側 (OFF) に倒すと、エラー表示がクリアされます。 OUTPUT スイッチを上側 (ON) に倒すと、エラー表示がクリアされて、出力が ON になります。

高電圧設定通知電圧出力値を 150V 以上に設定するとビープ音が鳴ります。電圧レンジを 300V 以上に設定すると HIGHVOLTAGE ランプが点灯します。上記の動作は高電圧による感電の注意を促すためのものです。機器の異常ではありません。

通知の解除方法 電圧出力値が 150V 未満になるとビープ音は止まります。 電圧レンジを 300V 未満に設定すると HIGHVOLTAGE ランプは消灯します。

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15-8 IM 2558A-01JA

15.5 セルフテスト

操  作

3. 実行2. TEST を選択

1. SETUP を選択

1. FREQUENCYダイヤルを回して、SETUP を選択します。選択された SETUP レンジのランプが点灯し、周波数 / 位相角表示部に SETUP メニューが表示されます。

2. VARIABLEダイヤルを回して、TEST を選択します。3. PRESETスイッチを上側または下側に倒します。

セルフテストが開始されます。

解  説セルフテストの実行中は、偏差表示にテスト項目番号が表示されます。セルフテストが正常に終了すると出力値表示に DONE の文字を表示し、異常を検出するとエラーコードを表示します。偏差表示には EXIT が表示されます。PRESET スイッチを上側または下側に倒すと OUTPUT の表示が消えて、偏差表示は元の EXEC の表示に戻ります。エラーコードの詳細は 15.2 節をご覧ください。

セルフテストの項目を表示

セルフテストの結果を表示正常終了時:DONE異常検出時:エラーコード

診断項目 冷却用ファン 電圧 / 電流レンジ 内部回路

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トラブルシューティングと保守・点検

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15.6 フィルタの清掃

注  意吸気口に装着されているフィルタが汚れていると、吸気効率が落ちて機器が高温になり故障する恐れがあります。

本機器のリアパネルの吸気口にはフィルタが取り付けられています。このフィルタに目詰まりがないか定期的に点検してください。

フィルタの取り外し方法1. 本機器の電源をオフにします。2. フィルタカバーの両端にあるロックボタンを手前に引っ張ります。

カチッと音が鳴るまで引っ張ってください。ロックが外れた状態になります。

ロックボタン

3. フィルタカバーを手前に引き出します。フィルタカバーが外れます。

4. フィルタカバーからフィルタを取り外します。

フィルタ

フィルタカバー

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フィルタの取り付け方法1. フィルタをフィルタカバーに付けます。

フィルタには取付方向の指定はありません。

2. フィルタカバーのロックボタンをリアパネルのフィルタカバー取付用の穴にはめ込みます。ロックを外した状態ではめ込んでください。

3. ロックボタンを押します。カチッと音が鳴るまで押し込んでください。

フィルタカバーの取付穴

フィルタの洗浄方法中性洗剤でフィルタの汚れを落としてください。フィルタの汚れが落ちたら、水道水でよくすすいでください。余分な水滴を落としてください。その際には、フィルタを絞らずに上下に振って水滴を落としてください。洗浄後はフィルタを自然乾燥させてください。

Noteフィルタが目詰まりすると、本機器の内部温度が上昇し、本機器の動作や性能に影響を及ぼします。フィルタは 3 カ月に一度定期的に点検してください。なお、フィルタの汚れ方は使用環境により異なります。フィルタの汚れがひどく、完全に汚れが落ちない場合はフィルタの交換が必要です。お買い求め先にお申し付けください。

15.6 フィルタの清掃

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トラブルシューティングと保守・点検

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15.7 交換推奨部品保証書に記載の保証期間・保証規定に基づき、当社は本機器を保証しております。保証規定により、次の摩耗 / 消耗部品は保証対象外です。使用状況により交換周期が異なります。下表は目安としてご覧ください。部品交換はお買い求め先にお申し付けください。

部品名称 推奨交換周期冷却用ファン 3 年フィルター 1 年出力リレー * 約 25000 回* 出力リレーについては、通信 (USB、イーサネット、GP-IB) 機能をもちいてリモート制御をすると

リレーの開閉回数が多くなることがあります。

15.8 調整・校正

調整について本機器を調整する場合は、専門の技術者の責任において十分な精密さをもつ専門の設備にて行ってください。本機器の調整方法については、下記 Web ページからマニュアルをダウンロードしてください。ダウンロードをするためにはユーザー登録が必要です。http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm//Bu/2558A/

校正について本機器の確度を維持するために、180 日ごとに校正することをお奨めします。校正についてはお買い求め先にお申し付けください。

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16.1 出力範囲

出力範囲交流電圧レンジ 出力範囲 確度保証範囲 *1 設定分解能 最大出力 *2 出力抵抗 *3

100mV 0mv~144.00mV 1% ~ 120% 10µV ー 約 10Ω1V 0V~1.4400V 1% ~ 120% 100µV 0.5A 以上 約 6mΩ

10V 0V~14.400V 1% ~ 120% 1mV 約 3A 約 6mΩ100V 0V~144.00V 1% ~ 120% 10mV 約 0.3A 約 6mΩ300V 0V~432.0V 1% ~ 120% 100mV 約 0.1A 約 6mΩ

1000V 0V~1440.0V 1% ~ 120% 100mV 約 6mA 約 6mΩ

交流電流レンジ 出力範囲 確度保証範囲 *1 設定分解能 最大出力 *2

100mA 0mA~144.00mA 1% ~ 120% 10µA 約 15V1A 0A~1.4400A 1% ~ 120% 100µA 約 15V

10A 0A~14.400A 1% ~ 120% 1mA 約 3V50A 0A~72.00A 1% ~ 120% 10mA 約 0.6V

*1 出力周波数が 50Hz または 60Hz の場合は、レンジの 1% ~ 144%*2 電圧または電流がレンジの 1% ~ 120% にて*3 <758933> もしくは <758917> を使用時、経時変化を含まず、測定リードの影響含まず

第 16章 仕様

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16.2 確度

項目 仕様交流電圧 条件: 周波数 :内部発振器を使用 温度 / 湿度 :23± 3、20%RH ~ 80%RH  5~ 20、26~ 40では温度係数を加算 出力端子 :LO 端子側接地 測定帯域 :~ 50kHz

出力範囲 : レンジの 10% ~ 120%

レンジ 表示分解能 確度 (180 日 )、± (%ofSetting+%ofRange)*1、*250Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz 400Hz < f ≦ 1kHz

100mV 10µV

0.03+0.01*3 0.05+0.01 0.10+0.02

1V 100µV10V 1mV

100V 10mV300V 10mV

1000V 100mV

出力範囲 :レンジの 1% ~ 10%

レンジ 表示分解能 確度 (180 日 )、± (%ofRange)*1、*450Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz 400Hz < f ≦ 1kHz

100mV 10µV

0.013 0.015 0.03

1V 100µV10V 1mV

100V 10mV300V 10mV

1000V 100mV*1 出力抵抗による電圧降下を除く*2 1 年確度は± (0.01%ofSetting) 加算*3 電圧、電流の全レンジに対して、出力範囲がレンジの 120% ~ 144% で、出力周波数が

50Hz または 60Hz の場合は、確度に 0.1%ofRange を加算*4 1 年確度は± (0.001%ofRange) 加算

交流電流 条件: 周波数 :内部発振器を使用 温度 / 湿度 :23± 3、20%RH ~ 80%RH  5~ 20、26~ 40では温度係数を加算 出力端子 :LO 端子側接地 測定帯域 :~ 50kHz

出力範囲 :レンジの 10% ~ 120%

レンジ 表示分解能 確度 (180 日 )、± (%ofSetting+%ofRange)*150Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz 400Hz < f ≦ 1kHz

100mA 10µA

0.04+0.01*2 0.06+0.01 0.12+0.021A 100µA10A 1mA50A 1mA

出力範囲 :レンジの 1% ~ 10%

レンジ 表示分解能 確度 (180 日 )、± (%ofRange)*350Hz/60Hz 40Hz ≦ f ≦ 400Hz 400Hz < f ≦ 1kHz

100mA 10µA

0.014 0.016 0.0321A 100µA10A 1mA50A 1mA

*1 1 年確度は± (0.015%ofSetting) 加算*2 電圧、電流の全レンジに対して、出力範囲がレンジの 120% ~ 144% で、出力周波数が

50Hz または 60Hz の場合は、確度に 0.1%ofRange を加算*3 1 年確度は± (0.0015%ofRange) 加算

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項目 仕様安定度 :± ( 設定値の 20ppm+レンジの 30ppm) 条件: 発生値 :レンジの 1% ~ 120% 周波数 :内部発振器による 出力端子 :LO 端子側接地 温度 / 湿度:23± 3、20%RH ~ 80%RH、変動無きこと その他環境:変動無きこと ( 風など ) 時間 :出力 ON 後 1 分~ 1 時間温度係数 50/60Hz :設定値の± 30ppm/、5~ 20、26~ 40にて その他 40Hz ~ 1kHz:設定値の± 50ppm/、5~ 20、26~ 40にて応答時間 : 約 2 秒、設定値の 0%->100% にて ( 最終値の 0.02%に収束するまで )歪率 電圧出力 :0.07%以下 電流出力 :0.18%以下 条件: 周波数範囲 :40Hz ~ 1kHz 負荷 :純抵抗 電圧発生時の負荷電流または電流発生時の負荷電圧は、最大出力時の 20%

以下 発生範囲 :レンジの 40% ~ 120% ただし、出力周波数が 50Hz または 60Hz の場合は、40%~ 144%内部発振器確度 :± 50ppm/180 日、± 100ppm/1 年 条件: 温度:5~ 40 湿度:20% ~ 80%RH

16.2 確度

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16.3 機能

項目 仕様周波数レンジ モード 内部発振器 / 外部発振器 /FREQUENCYMETER  内部発振器 50Hz/60Hz/400Hz :固定周波数 VAR :可変周波数 40Hz ~ 1000Hz( 設定分解能:0.001Hz)  外部発振器 同期運転用入力端子を使用 EXT1 :単一の信号を入力 EXT2 :2 信号 (90°位相差 ) を入力、位相シフト機能有 位相シフト範囲- 180.000°~ +359.999°( 分解能:0.001°)  FREQUENCYMETER スイープ、出力分割、および偏差出力機能を周波数に割り当て MIN :下限周波数 MAX :上限周波数  上下限周波数設定範囲 :20Hz ~ 1000Hz( 設定分解能は VAR と同一 )  スイープ下限周波数 :20Hz  スイープ上限周波数 :1000Hzスイープ機能 対象 偏差および出力分割の設定値、それに関連した電圧 / 電流 / 周波数 速度 設定値に対し 0->100%、100->0% で約 8 秒 /16 秒 /32 秒 /64 秒を選択出力分割機能*1 対象 電圧 / 電流 / 周波数 分母範囲 m: 4、5、・・・15(12 分割 ) 分子範囲 n:0、1、・・・15( ただし、n ≦ m)偏差出力機能*1 対象 電圧 / 電流 / 周波数 可変範囲 ± 20.00% 設定方式 2 ダイヤル設定方式  第 1 ダイヤルの設定分解能:主設定値の0.2%  第 2 ダイヤルの設定分解能:主設定値の0.01%プリセット機能:

5% プリセット値の変更操作または、出力分割 n の変更時に偏差を± 5% に設定する。( 上昇時:+5%、下降時:- 5%)

2% プリセット値の変更操作または、出力分割 n の変更時に偏差を± 2% に設定する。( 上昇時:+2%、下降時:- 2%)

0 プリセット値の変更操作または、出力分割 n の変更時に設定されている偏差を 0にリセットする。OFF 偏差を保持する。( プリセットしない )

*1 設定値計算式 ( 設定値 )=( 主設定値 ) × (n/m)+( 主設定値 ) × ( -偏差 ) 発生値の上限は 「16.1発生範囲」 項の値に 20% 加算、ただし確度は 「16.2確度」 項による

出力端子 出力端子形状 電圧: プラグイン端子 ( 安全端子 ) 電流: 大型バインディングポスト 出力 LO 端子 接地 / 非接地の選択可 非接地の場合の接地間耐圧:12Vpk表示部 主設定値表示 :5 桁の LED 表示 出力分割係数表示 :分子 / 分母それぞれ 2 桁の LED 表示 出力値表示 :出力されている値の公称値を 5 桁の LED で表示 単位表示 :mV/V/mA/A/Hz/° 偏差表示 :4 桁の LED 表示 偏差プリセット値 :5%/2%/0/OFFその他の機能 (SETUP) 通信設定 (GP-IB/ イーサネット ) ビープ音設定 セルフテスト エラーログ 製品情報表示 スイープ時間設定 接地選択

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16.4 外部入出力

Master/Slave 同期運転用入出力 ( 各 2 端子、総計 4 端子 )項目 仕様入出力電圧 3± 0.1Vrms、正弦波周波数範囲 40Hz ~ 1000Hz入力抵抗 約 1MΩ出力抵抗 約 50Ω

端子 周波数選択内部発振器 EXT1 EXT2

入力 I(cos)(EXT1) 不使用 使用 使用Q(sin) 不使用 不使用 使用

出力 I(cos) 内部I(cos)信号 入力端子I(cos)に接続 入力端子I(cos)に接続Q(sin) 内部Q(sin)信号 入力端子Q(sin)に接続 入力端子Q(sin)に接続

16.5 コンピュータインタフェース

PC 接続用 USB項目 仕様ポート数 1コネクタ形状 タイプ B コネクタ( レセプタクル )電気的、機械的仕様 USBRev2.0 に準拠対応転送規格 HS(HighSpeed) モード(480Mbps)、FS(FullSpeed) モード(12Mbps)対応プロトコル USBTMC-USB488(USBTestandMeasurementClassVer.1.0)対応システム環境 Windows7(32bit)/Vista(32bit)/XP(SP2 以降 32bit)日本語 / 英語版で動作し、USB ポートが装備され

ている機種

イーサネット項目 仕様通信ポート数 1コネクタ形状 RJ-45 コネクタ電気的、機械的仕様 IEEE802.3 に準拠伝送方式 100BASE-TX/10BASE-T伝送速度 最大 100Mbpsプロトコル TCP-IP対応サービス VXI-11/DHCP クライアントサーバ

GP-IB(/C1 オプション )項目 仕様電気的、機械的仕様 IEEESt’d488-1978 に準拠機能的仕様 SH1、AH1、T6、L4、SR1、RL1、PP0、DC1、DT1、C0プロトコル IEEESt’d488.2-1992 に準拠アドレス 0 ~ 30

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16.6 一般仕様

項目 仕様ウォームアップ時間 約 30 分 ( 動作環境に 1 時間以上慣らした状態において )動作環境 温度: 5~ 40

湿度: 20%RH ~ 80%RH( 結露しないこと )保存環境 温度: - 15~ 60

湿度: 20%RH ~ 80%RH( 結露しないこと )使用高度 2000m 以下設置場所 屋内使用姿勢 水平定格電源電圧 100VAC ~ 120VAC/200VAC ~ 240VAC電源電圧変動許容範囲 90VAC ~ 132VAC/180VAC ~ 264VAC定格電源周波数 50Hz/60Hz電源周波数変動許容範囲 48Hz ~ 63Hz最大消費電力 約200VA耐電圧 電源-ケース間 1500VAC にて 1 分間外形寸法 132H × 426W × 400Dmm質量 約 20kg安全規格 適合規格

EN61010-1、EN61010-2-030過電圧カテゴリ II*1汚染度 2*2

測定カテゴリ O(Other)*3エミッション 適合規格

EN61326-1ClassAEN55011ClassA、Group1EN61000-3-2EN61000-3-3RCMEN55011ClassA、Group1韓国電磁波適合性基準 ( 한국 전자파적합성기준 )本製品はクラスA(工業環境用)の製品です。家庭環境においては、無線妨害を生ずることがあり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要となることがあります。

ケーブル条件信号出力端子 (OSCOUTPUT)

長さ3m以下の BNC ケーブルを使用してください。外部信号入力端子 (EXTOSCINPUT)

長さ3m以下の BNCケーブルを使用してください。電圧端子 (VOLTAGE)

付属の測定リード (B8506ZK、赤・黒各 1 本 長さ 1m) を使用してください。電流端子 (CURRENT)

付属の測定リード (B8506WA、赤・黒各 1 本 長さ 1.5m) を使用してください。GP-IB コネクタ (GP-IB)

長さ 3m 以下のシールドケーブルを使用してください。イーサネットポート (ETHERNET)

長さ 30m 以下の、カテゴリ 5 以上のイーサネットケーブル (STP) を使用してください。PC 接続用 USB ポート (USB)

長さ 3m 以下の USB シールドケーブルを使用してください。イミュニティ 適合規格

EN61326-1Table2( 工業立地用 )イミュニティ試験環境における影響度

レンジの± 15%以内ケーブル条件

上記のエミッションのケーブル条件と同じです。環境規制規格 適合規格

EN50581 監視及び制御機器*1過電圧カテゴリ ( 設置カテゴリ ) は、過渡的な過電圧を定義する数値であり、インパルス耐電圧の規定を含みます。過電圧カ

テゴリ IIは配電盤などの固定設備から給電される電気機器に適用されます。*2汚染度とは、耐電圧または表面抵抗率を低下させる固体、液体、気体の付着の程度に関するものです。汚染度 2は通常の室

内雰囲気 (非導通性汚染 )だけに適用されます。

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*3本機器の端子の測定カテゴリは、なし「O(Other)」です。主電源の測定、または測定カテゴリ II、III、および IV内の測定に本機器を使用しないでください。

測定カテゴリなし O は、主電源に直接接続していない回路の測定に適用されます。コンセントからトランスなどを経由した機器内の2次側の電気回路の測定に適用されます。本機器の測定入力端子への印加が予想される過渡的な過電圧は1500Vです。

測定カテゴリ II は、家庭用電気製品や携帯電気工具など、低電圧設備に直接接続された回路の測定に適用されます。 測定カテゴリ III は、配電盤や回路遮断器など、建造物設備の回路の測定に適用されます。 測定カテゴリ IV は、建造物への引き込み線やケーブル系統など、低電圧設備への供給源の回路の測定に適用されます。

16.6 一般仕様

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16.7 外形図

背 面 図

指示なき寸法公差は±3%(ただし、10mm未満は±0.3mm)とする。

単位 : mm

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20

426 400 32(24.5)13 13

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付録

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付録 1 ブロック図

全波整流

EXT OSC INPUTI(cos)

Q(sin)

OSC OUTPUTI(cos)

Q(sin)

extint

extint

extint

電圧

電流

電圧アンプ

電流アンプ

電圧出力

電流出力

二次側基準電位FG

FG

基準電圧

PCADC

ADC I-V 変換

CT

正弦波発生位相角シフト

スムージング

制御処理 ( パネル操作、リモートコントロール )

ゲイン補正値計算

区間平均

レベル正規化

振幅制御部

一次側 二次側

電圧

電流

2558A は、発振器の出力をコントロールする一次側と、トランスで絶縁された二次側から構成されています。発振器の信号 ( 振幅制御部からの正弦波または外部入力の正弦波 ) は、振幅制御部からのディジタル信号と掛算され、電圧 / 電流アンプで増幅されて、電圧 / 電流出力となります。電圧出力の場合は二次側の LO 端子電位を基準として出力電圧を検出したあとに A-D 変換し、フォトカプラで絶縁して振幅制御部に帰還します。電流出力の場合は変流器 CT により出力電流を検出するとともに絶縁し、一次側電位で I-V 変換と A-D 変換を行い、ディジタル信号を振幅制御部に帰還しています。振幅制御部には、パネル操作 / リモートコントロールにより出力レベルの目標が設定されます。設定された値が大きく変化した場合に、出力の急激な変化に伴うオーバーシュートやトランスの偏磁を防ぐために振幅制御部でスムージング処理をしています。出力を ON にした直後の振幅制御部は、暫定的に AMP の増幅率や入力振幅に誤差が無いものとして、スムージングされた設定値に対応する係数を乗算 DAC に与えます。動作開始後は、帰還された電圧 /電流信号により振幅を 0.4 秒ごとに調節します。振幅制御部に帰還された信号は全波整流された後、レベル正規化処理により設定値と出力振幅の比率を求めます。次にこの比率を区間平均処理により一定区間の重み付け平均をとります。この平均値はAMP のゲイン等を反映した値であり、設定値の影響を直接は受けません。この値からゲイン補正値を計算して電圧 / 電流出力の振幅をコントロールしています。このように、2558A の振幅制御は波形の平均値に基づいて行っているため、過負荷、非線形負荷や歪みの大きな外部信号での駆動などで出力波形の歪みが増大すると、実効値で測定した出力レベルに誤差が生じます。一方、トランスなどの励磁電流を確認する試験で使用するような場合には、この値が電圧波形の平均値に依存するため高い再現性が得られます。ブロック図では省略しましたが、出力表示器の値は振幅制御部に帰還した信号をレベル正規化しないで直接重み付け区間平均したものです。平均化時間と表示更新周期は、出力の設定を確認しやすくするために、振幅制御部での処理の半分である 0.2 秒にしています。出力表示器と振幅制御部は同じA-D 変換器の出力を使用しているため、安定して振幅制御されている場合は、ディジタル的に計算した目標値と出力表示の差は、丸め誤差 ( 最下位桁± 1) 程度となります。

付録

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付 -2 IM 2558A-01JA

付録 2 アナログメータの目盛校正で使用する例

出力分割アナログメータの校正では、最小目盛、各値の目盛、最大目盛に指針を合せるように電圧 / 電流を出力します。本機器では主設定で最大目盛の電圧 / 電流出力を設定しておき、主設定の値を変えずに出力値を分割しながらメータの各点を校正できます。2.3 節、5.5 節参照。

電流計0A

主設定値=10A

n=0m=4

電流計5A

n=2m=4分割値:0/4 分割値:2/4

プリセットアナログメータの校正では、小さい値から校正する方法 ( 上げ読み ) と、大きい値から校正する方法 ( 下げ読み ) があります。どちらの校正方法でも次の校正点にメータの指針を移動するときに校正する目盛の位置を超えないようにする必要があります。本機器ではプリセット値を設定しておき、電圧 / 電流出力時にメータの指針を正確な目盛位置の手前に指示させることができます。2.4 節、5.7 節参照。

電流計4.5A

主設定値=10A

出力分割でメータの指針を上げます。

プリセット (5%)

校正点からプリセット分だけ手前を指示します。

上げ読み時の例

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偏差前ページのプリセットで正確な目盛位置の手前に指示させたメータの指針を、偏差ダイヤルを回して正確な目盛位置に指示させます。そのときに偏差表示器に示される値が校正時の偏差となります。2.4節、5.7 節参照。

電流計4.5A→5A

主設定値=10A

偏差ダイヤルでメータの指針を正確なメモリの位置に合わせます。例:4.5A→5A  偏差は-0.03%

付録 2 アナログメータの目盛校正で使用する例

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付録 3 電力計の校正で使用する例

電力計を校正するには、電圧出力用の 2558A と電流出力用の 2558A の 2 台を使用します。基準用電力計として、WT3000E シリーズプレシジョンパワーアナライザを使用します。

同期運転電圧出力と電流出力を同期させるために、一方の 2558A を Master とし、Master 器の同期信号出力をもう一方の 2558A(Slave) に接続します。2.6 節、5.2 節参照。

設定例:周波数設定を 60Hz

2558A(Master) 2558A(Slave)

Q(sin)

I(cos)

設定例:周波数設定を EXT2

EXT 1 OSC OUTPUTEXT OSC INPUT

I I QQEXT 1 OSC OUTPUTEXT OSC INPUT

I I QQ

位相角の調整基準用電力計と校正対象の電力計を下図のように接続し、Master 器と Slave 器の RANGE と値を適正に設定して、出力を ON にしてから電圧出力の位相角と電流位相角のずれを調整します。位相角はSlave 側の 2558A で調整します。調整は、基準用電力計の力率が校正点になるように Slave 側 2558A の VARIABLE ダイヤルを回します。2.2 節、5.2 節参照。

2558A(Master)設定例:RANGE を 100V

電圧出力端子

2558A(Slave)設定例:RANGE を 10A

電流出力端子

基準用電力計(WT3000E)

U

±I±

HILO HILO 単位

設定された位相角

位相角 ( 数値 ) を設定

校正対象の電力計

校正基準用電力計と校正対象の電力計に同一の電圧と電流を与えます。電圧、電流、位相の値は、2558A ではなく基準用電力計の値を採用してください。

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付録 4 位相シフト機能

周波数設定を EXT2 としたときの位相シフト機能 EXT2 が選択された場合、電圧 / 電流の出力は位相設定値φにより、I × cos( φ ) - Q × sin( φ ) の

演算結果の信号を元に振幅を調節して生成しています。ここで、φが 0°、180°のときは sin( φ )の値が 0 になるため Q 信号は使用されず、φが± 90°のときには cos( φ ) の値が 0 になるため I 信号が使用されません。

周波数設定を EXT1 としたときの位相 従来機種の形名 2558 に近い動作とするために、EXT1 が選択された場合の位相は、EXT2 が選択さ

れて、位相設定が 180°の場合に相当するように作られています。このとき、Q 信号が使用されないため I 信号の接続だけで同一周波数での動作が可能です。

外部発振器を使用しないで、2 台の 2558A を 7.2 節の同期運転の接続として Slave で EXT1 が選択されると、Slave は Master の出力に対して概ね逆位相の出力になります。

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付録 5 初期設定一覧

項目 工場出荷時の値 設定情報初期化または *RSTで初期化されるな項目

電源オフ時に値が保存される項目

出力 OFF ×電圧 / 電流レンジ 1V 主設定値 0.0000 × ( 小数点位置はレンジ設定に

より異なります )周波数 モード 50Hz

任意設定 50.000Hz 最小値 45.000Hz 最大値 65.000Hz

分割出力 n 10 ×m 10

プリセット 0% ×偏差 0.00% ×位相角 0.000 スイープ HOLD ×BEEP ON SWEEPTIME 16 秒 ×GP-IB アドレス 1 ×

タイプ NORMAL × LAN DHCP ON ×

IP アドレス 192.168.0.1 × サブネットマスク 255.255.255.0 × ゲートウェイアドレス 0.0.0.0 ×

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(1)IEEE488.1 インタフェース機能のうち、サポートしているサブセット

「11.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様」を参照してください。

(2) アドレスが 0 〜 30 以外に設定されたときのデバイスの動作

本機器では、アドレスを 0 ~ 30 以外に設定することはできません。

(3) ユーザーがアドレス変更をしたときの動作 アドレスの変更は FREQUENCY ダイヤル->GPib メ

ニューでアドレスを設定した時点で行われます。設定したアドレスは、次に変更するまで有効です。

(4) 電源 ON 時のデバイスのセッティング。電源 ON 時に使用可能なコマンド

基本的には、以前の設定 ( その前に電源を OFF にしたときの設定 ) になります。

電源 ON 時に実行を制限されるコマンドはありません。

(5) メッセージ交換のオプション (a) 入力バッファのサイズ

1024 バイト (b) 複数の応答メッセージユニットを返すクエリ

13 章の各コマンドの例を参照してください。 (c) 構文解析時に応答データを作成するクエリ

すべてのクエリは、構文を解析すると応答データを作成します。

(d) 受信時に応答データを作成するクエリ コントローラが受信する時点で応答データを作

成するクエリはありません。 (e) 制限しあうパラメータを有するコマンド

13 章の各コマンドの例を参照してください。(6)コマンドを構成する機能エレメントおよび複合ヘッ

ダのエレメントに含まれるもの 12 章および、13 章を参照してください。(7) ブロックデータの転送に影響するバッファのサイ

ズ ブロックデータの送信時には、そのサイズに合わせ

て出力キューを拡張します。(8) 演算式で使えるプログラムデータのエレメントの

一覧と、そのネストの制限 演算式は使えません。(9) 各問い合わせに対する応答の構文 13 章の各コマンドの例を参照してください。

(10) 応答の文法に従わないデバイス間の通信について サポートしていません。(11) 応答データのブロックデータのサイズ 0 バイト(12) サポートしている共通コマンドの一覧 「13.11 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。(13) キャリブレーション正常終了時のデバイスの状態 *CAL はサポートしていません。(14)*DDT のトリガマクロの定義で使用できるブロッ

クデータの最大長 サポートしていません。(15) マクロ定義のマクロラベルの最大長、マクロ定義

で使用できるブロックデータの最大長、マクロ定義で再帰を使ったときの処理

マクロ機能は対応していません。(16)*IDN? に対する返送 「13.11 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。(17)*PUD、*PUD? のプロテクトユーザーデータの保

存エリアのサイズ *PUD、*PUD? はサポートしていません。(18)*RDT、*RDT? のリソース名の長さ *RDT、*RDT? はサポートしていません。(19)*RST、*LRN?、*RCL、*SAV による状態の変化

*RST 「13.11 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。 *LRN?、*RCL、*SAV これらの共通コマンドはサポートしていません。(20)*TST? によるセルフテストの実行範囲 「13.11 共通コマンドグループ」を参照してくださ

い。(21) 拡張されたリターンステータスの構造 14 章を参照してください。(22) 各コマンドの処理がオーバラップするか、シーケ

ンシャルに行われるか 「12.5 コントローラとの同期」および 13 章を参照

してください。(23) 各コマンドの実行内容 13 章の各コマンドの機能を参照してください。

付録 6 IEEE488.2-1992 について

本機器の GP-IB インタフェースは、IEEE488.2-1992 規格に準じています。この規格では、以下の 23 の項目について「ドキュメントに記載しなければならない」としています。ここでは、これらについて説明しています。

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数字 ページ10 進数...................................................................................................................12-650Hz........................................................................................................................13-550Hz/60Hz/400Hz.................................................................................... 2-3,5-260Hz........................................................................................................................13-5400Hz......................................................................................................................13-5

B ページBoolean.................................................................................................................12-7

D ページDCL(DeviceClear)............................................................................................11-7DEVIATION/PRESET............................................................................................1-4DHCP....................................................................................................... 10-3,13-11DOWN.........................................................................................5-13,6-10,13-10DOWN ランプ.......................................................................................................1-4

E ページE.901........................................................................................................................15-2E.902........................................................................................................................15-2E.903........................................................................................................................15-2E.904........................................................................................................................15-2EXT1...................................................................................................... 2-3,5-3,13-5EXT2.........................................................................................................................13-5EXT2(PHASE)................................................................................................ 2-3,5-3EXTOSCINPUT.....................................................................................................7-1

F ページFMAX......................................................................................................................13-5FMIN........................................................................................................................13-5FREQUENCYMETERMIN/MAX....................................................................6-2FREQUENCY/PHASE..........................................................................................1-3FREQUENCY ダイヤル................................................................ 5-2,6-2,13-5

G ページGET(GroupExecuteTrigger.......................................................................11-7GP-IB アドレス................................................................................... 11-5,13-11GTL(GoToLocal)..............................................................................................11-7

H ページHIGHVOLTAGE ランプ.....................................................2-2,5-5,6-3,15-7HOLD...........................................................................................5-13,6-10,13-10

I ページIFC(InterfaceClear)..........................................................................................11-7IP アドレス........................................................................................... 10-3,13-12I コネクタ................................................................................................................7-3

L ページLLO(LocalLockout).........................................................................................11-7LOCAL...............................................................................................9-1,10-1,11-2LO 端子の接地................................................................................................ 13-11

M ページMAC アドレス.................................................................................... 10-4,13-12Master............................................................................................................. 2-8,7-3m ダイヤル..............................................................................1-5,5-7,6-5,13-4m 表示器..................................................................................................................1-5

N ページn ダイヤル...............................................................................1-5,5-7,6-5,13-4n 表示器...................................................................................................................1-5

O ページOFF ランプ..........................................................................................1-4,5-8,6-6ON ランプ............................................................................................1-4,5-8,6-6OSCOUTPUT.........................................................................................................7-2OUTPUT....................................................................................................................1-4OUTPUTDIVIDER.................................................................................................1-5OUTPUT スイッチ...............................................................1-4,5-8,6-6,13-6OUTPUT 表示.....................................................................................................13-8

P ページPMT..........................................................................................................................12-1PRESET スイッチ............................................................... 1-4,5-10,6-7,13-7

Q ページQ コネクタ.............................................................................................................7-3

R ページRANGE ダイヤル........................................................................... 5-5,6-3,13-8Register..................................................................................................................12-7REMOTE インジケータ............................................................9-1,10-1,11-2REN(RemoteEnable)......................................................................................11-7RMT..........................................................................................................................12-1

S ページSDC(SelectedDeviceClear).......................................................................11-7SETUP メニュー............................................................................................. 13-11Slave................................................................................................................. 2-8,7-3SPD(SerialPollDisable).................................................................................11-7SPE(SerialPollEnable)...................................................................................11-7SWEEP.......................................................................................................................1-4SWEEP スイッチ...................................................................................1-4,13-10

U ページUP..................................................................................................5-13,6-10,13-10UP ランプ................................................................................................................1-4USB ドライバ........................................................................................................9-2

V ページVAR........................................................................................................ 2-3,5-2,13-5VARIABLE ダイヤル............................................................................................1-3

ア ページアクセサリ................................................................................................................ iv上げ読み..............................................................................................................付 -2圧着端子...............................................................................................................3-12

イ ページ位相..........................................................................................................................12-6位相角...........................................................................................................2-3,13-5位相角表示器........................................................................................................1-3

ウ ページウォーミングアップ.........................................................................................3-7

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索引

エ ページエラーログ................................................................................................... 2-9,8-2

オ ページ応答データ..........................................................................................................12-2応答ヘッダ..........................................................................................................12-2応答メッセージ................................................................................................12-1オーバラップコマンド.................................................................................12-8オプション....................................................................................................... 13-13

カ ページカーソルスイッチ..............................................................................................1-3可動脚.......................................................................................................................3-4

ク ページクエリ....................................................................................................................12-1グランドループ......................................................................................... 5-1,6-1

コ ページ互換コマンド.....................................................................................................11-6互換コマンド (COMPatible).................................................................... 13-11

サ ページ下げ読み..............................................................................................................付 -2サブネットマスク............................................................................ 10-3,13-12

シ ページシーケンシャルコマンド............................................................................12-8時間..........................................................................................................................12-6周波数...............................................................................................2-3,12-6,13-5主設定...........................................................................................................1-3,13-8主設定ダイヤル....................................................................1-3,5-6,6-4,13-8主設定表示器........................................................................................................1-3出力値............................................................................................................. 5-9,6-6出力の ON/OFF....................................................................................................2-2出力分割.................................................................................................. 13-4,付 -2乗数..........................................................................................................................12-6省略形....................................................................................................................12-5初期化........................................................................................................2-9,13-14シリアル No..................................................................................................... 13-13シリアル番号.............................................................................................. 2-9,8-5

ス ページスイープ時間.............................................................................5-12,6-9,13-10数値の入力.............................................................................................................4-4

セ ページ設置条件..................................................................................................................3-3セルフテスト...................................................................................... 13-14,15-8

タ ページ単位..........................................................................................................................12-6単位表示ランプ...................................................................................................1-3

テ ページ底面脚用ゴム........................................................................................................3-4デッドロック.....................................................................................................12-2デフォルトゲートウェイ......................................................................... 13-12デフォルトゲートウエイ............................................................................10-3電圧..........................................................................................................................12-6電圧端子...............................................................................................................3-11電圧の発生範囲とレンジ...............................................................................2-2電圧レンジ.............................................................................................................6-3

電流..........................................................................................................................12-6電流端子...............................................................................................................3-11電流の発生範囲とレンジ...............................................................................2-2電流レンジ................................................................................................... 5-5,6-3

ト ページ特殊な文字.............................................................................................................1-6トップパネル........................................................................................................1-2

ニ ページ入出力回路.............................................................................................................7-1

ハ ページバージョン................................................................................................... 2-9,8-5発生ファンクション......................................................................................13-8パラメータの選択..............................................................................................4-4

ヒ ページビープ音.....................................2-2,2-9,5-6,6-4,8-1,13-11,15-2,15-7標準コマンド.....................................................................................................11-6標準コマンド (NORMal)............................................................................ 13-11

フ ページファームウェアのバージョン............................................................... 13-13付属品.......................................................................................................................... iiiプリセット.......................................................................... 2-6,5-11,6-8,付 -2プリセット表示ランプ....................................................................................1-4プログラムデータ...........................................................................................12-1プログラムヘッダ...........................................................................................12-1プログラムメッセージ.................................................................................12-1ブロックデータ................................................................................................12-7フロントパネル...................................................................................................1-1分割値............................................................................................................. 2-4,5-7

ヘ ページ偏差.......................................................................................... 2-5,5-10,6-7,付 -3偏差ダイヤル...................................................................... 1-4,5-10,6-7,13-7偏差表示器.............................................................................................................1-4

ホ ページボトムパネル........................................................................................................1-2

メ ページメッセージ..........................................................................................................12-1

モ ページ文字データ..........................................................................................................12-7文字列データ.....................................................................................................12-7

ラ ページラックマウント...................................................................................................3-5

リ ページリアパネル.............................................................................................................1-2