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平成27年8月18日(火)~8月27日(木) 川崎 養護教諭 手島 里保

平成27年8月18日(火)~8月27日(木)しい動物をたくさん見ることができました。生徒たちも動物の写真などたくさん撮っ ていました。

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平成27年8月18日(火)~8月27日(木)

校 長 川崎 剛

養護教諭 手島 里保

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大豊町中学校海外研修報告

大豊町中学校 校長 川崎 剛

養護教諭 手島里保

1.27年度の海外研修について

27 年度の海外研修は、8月 18 日(火)から 27 日(木)まで 9 泊 10 日の日程で行い

ました。 海外研修は 23年度にスタートし、今回で 5回目です。

海外研修の中心は、オーストラリアのメルボルン市でのホームステイと現地学校との

交流による語学研修です。現地学校はメルボルン市のヘリベリーカレッジです。

参加者は、中学 3年生は 14名(全生徒)、引率団として大豊町の教育次長、大豊中学

校の校長、養護教諭、国際交流員(CIR)の4名、さらに旅行代理店の添乗員 1 名、合

計 19名です。

2.海外研修の事前準備

海外研修を担当する旅行代理店は名鉄観光高知支店です。

月 日 内容 参加者 会場

4月27日 海外派遣保護者等説明会 教委、学校、保護者 、生徒、添

乗員

学校

5月29日 参加申し込み締め切り

6月17日 海外派遣保護者等説明会

パスポート取得締め切り

教委、学校、保護者 、生徒、添

乗員

学校

7月28日 第5期海外派遣保護者等

説明会

教委、学校、保護者 、生徒、添

乗員

農工セン

ター

8月 11日 海外派遣生徒事前学習 引率者2名、教育次長、国際交

流員、 添乗員、生徒 14名

学校

4.海外研修事前資料

事前に次の内容を配布しました。

教育委員会から 説明会資料、連絡先一覧、ホームステイ先(国際交流員)

学校より提示 海外研修ハンドブック(旅行代理店印刷7月28日配布)

旅行代理店から パスポート取得申請書類、海外旅行保険書類、スーツケースレン

タルの案内、海外みやげ品の案内、旅行行程表、ガイドブック、

持ち物リスト等

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【オーストラリアへのおみやげ】

教育委員会から ホームステイ先に扇子、Tシャツ、はし、龍馬像の置物

学校には大豊町中学校のフラッグ、うちわ、龍馬像の置物、

町内観光案内図 (大豊町中作成)

生徒から 各自で準備

5.海外研修の概要

8月18日(火)<1日目>

大豊町農工センターで出発式を行い、海外派

遣研修生代表として、大家朱里さんが挨拶しま

した。その後、大型バスで高知龍馬空港へ、飛

行機で羽田空港、そしてリムジンバスで成田国

際空港へ移動しました。

成田国際空港到着後、生徒は制服から私服に着替え、待つこと 5時間余り、予定通り

午後 8時 55分にオーストラリアのブリスベン空港へ出発しました。

オーストラリアへの航空便はカンタス航空でした。飛行時間は約 9 時間、午後 11 時

頃に機内食で夕食を済ませ、午前 5時頃には朝食をとりました。飛行機に慣れないこと

と途中大気の状態が悪く揺れが大きい時間帯があったことから生徒のほとんどは眠れ

ないままの到着となりました。

8月19日(水)<2日目>

ブリスベン航空に予定通り午前 7時に到着し、入国手続きのために 1階の到着ロビー

に向かいました。入国審査を済ませ、荷物を受け取った後、日本人でツアーコンダクタ

ーの中野さんの案内で、国内線ターミナルまで行きました。そこから再びカンタス航空

でメルボルン空港(通称タラマリン空港)に向かいました。

約 2時間半で、メルボルン空港に到着し、そこで現地ガイドのふみさんにお世話にな

り、オーストラリアの大型バスに乗車しました。

ガイドさんの案内で、昼食を、ビレガンビーロというイタリアンレストランでパス

タを食べました。

その後、次の目的地のヒールズビル自然動物公園までバスで移動しました。約1時

間かかるその道中、ガイドさんから、メルボルンの町並みや歴史、文化等についてい

ろいろなお話を聞くことができました。

メルボルンは年間で冬に一番雨が降る地中海性気候ですが、ここ最近、ほとんど雨

が降っていなので、水は何よりも貴重で、小学校では水の使い方について学習するそ

うです。空港でもホテルでもトイレにウォシュレットがないこと。水道の出が悪いこ

とに気づきました。水が貴重品でオーストラリアではみんな節約していることがわか

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りました。入浴はほとんどシャワーで済ませ、バスタブにお湯を張ることはありませ

ん。

また、ここメルボルンは、ゴールドラッシュで多くの人が押し寄せ、その資金をも

とに作られた町で、イギリスの影響の強く受け、建物や地名はビクトリア女王時代に

できたものが使われています。市内の各所に芝生の広い公園があり、町は日本の京都

のような碁盤の目状に作られていて、市内には市電が走り、おしゃれな建物が多く、

とても魅力的な街です。世界ではウィーンに次いで人々が住みたい都市に選ばれてい

るそうです。そのために、現在でも都市部には、移住者を受け入れるための住宅用高

層ビルが、次々と建設されているようです。

そうした説明を受けながら、やっとヒールズヒル自然動物公園に到着しました。生

徒たちが楽しみにしていたコアラ、カンガルー、タスマニアデビル、ディンゴなど珍

しい動物をたくさん見ることができました。生徒たちも動物の写真などたくさん撮っ

ていました。

その後、聖パトリック大聖堂にバスで移動しました。オーストラリアで一番大きい

教会で、およそ80年近くの歳月がかけられて作られた教会です。実際に行ってみる

とその塔の高さは100mあり、中に入ると、とても荘厳な雰囲気を感じました。キ

ャプテンクックの家は時間が無くなり明日に変更しました。

午後 5時過ぎに、宿泊ホテル「マーキュリーホテル」に到

着し、生徒たちに諸注意をした後、夜の街を散策するついで

に、近くのスーパーマーケットで買い物をしました。そして、

7 時から夕食をとりました。メインディッシュはステーキで、

大きな肉の塊に、生徒たちはナイフとフォークを必死で使い

ながらの夕食となりました。10 時 30 分に消灯をしました。

8月20日(木)<3日目>

6 時 30 分に起床、7時から朝食をとり、8 時にホテルを出

発して、バスでビクトリアマーケットに出かけました。ここ

は、メルボルンの台所と言っていいほど、様々な食材がオーストラリア各地から運ば

れ、ところ狭しと並んで販売されていました。また、衣料品や土産物などのお店も出

ており、日本でいう大きな市場で、ないのは電気製品だけでした。生徒たちはここで、

約 2 時間ぐらいお土産品など買い物をしました。

その後、フィッツロン公園にあるキャプテンクックの

家に行きました。キャプテンクックは、オーストラリア

大陸を発見した人であり、また南太平洋にある多くの

島々を調査した人物です。その住まいは、意外にも小さ

く、それぞれの部屋も狭く作られていたのには、驚かさ

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れました。

この後、メルボルン中心からバスで約 1 時間のところにあるブライトン地区ヘリベ

リーカレッジに 12 時 20 分頃到着しました。昼食は用意されていたサンドウィッチを

食べました。生徒が昼食をとっている間、引率団はミーティングルームにてヘリベリ

ー校のスコット校長先生に挨拶をし、互いにプレゼント交換を行いました。今回の短

期留学を心から歓迎するとともに、6 月のヘリベリー校生徒の受け入れに対するお礼

の言葉を頂きました。

その後、生徒たちはグループに分かれ授業に参加しました。

※ヘリべリーカレッジは、メルボルンに3校を開校している有名な私立学校で、評

判の高い学校です。高額な授業料(年間約 250 万)がかかるそうで、裕福な家庭

が入学し、高級住宅街に住んでいる子どもが多いとのことでした。

グループA:秋山稔・池尚輝・上村和哉・笹岡義史

小笠原玲奈・上地明日香・上村佑奈

グループB:仲本篤広・森本竜生・山中省吾

大家朱里・都築小百合・松村紫苑・森下夏帆

校時(時間):1 時間目(8:45~9:35)2時間目(9:35~10:25)

3 時間目(10:45~11:35)4 時間目(11:30~12:25)

5 時間目(12:25~13:10)6 時間目(昼休み:13:10~14:00)

7 時間目(14:00~14:50)8 時間目(14:50~15:40)

校時 クラス スタッフ 活動 教室

7 時間目

4年生

(日本語) ローレン

グループB:折り紙で遊ぼう~小グ

ループに分かれ、鶴を折ったり、音

楽に合わせた踊りを日本語で行った

GMS2.2

6年生

(日本語) ボニー

グループA:漢字を書こう~小グル

ープに分かれ、月曜から日曜及び動

物の漢字等を本校生徒が 6 年生に教

える内容~

GMS2.5

8 時間目 9年生

(日本語) ペタ

会話~小グループに分かれ自己紹介

をするとともに様々な質問に答える

内容~

CPS1.5

授業終了後、生徒たちは、ホームステイファミリーと対面し、各家庭に移動しまし

た。私たちは、生徒を送り出し、我々も宿泊先に移動しました。

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8月21日(金)<4日目>

この日、生徒たちは現地学校で過ごす一日です。私たちは、朝 8 時 30 分にヘリベリ

ーカレッジに到着しました。生徒は、ホームステイファミリーとともに登校してきま

した。英語でうまく話せなかったようで、少し緊張気味でした。

校時 クラス スタッフ 活動 教室

1・2 時間目 8 年生

(女子日本語) ローレン

会話とゲーム~小グループに分

かれ、自己紹介と中学校生活に

ついて交流したのち、グループ

対抗のゲーム(日本とオースト

ラリアのクイズ)~

GMS

2.2

3 時間目

4 年生

(日本語) ボニー

グループA:折り紙で遊ぼう~

小グループになり、鶴を折った

り、音楽に合わせた踊りを日本

語で行った~

GMS

2.8

グループB;ホストファミリークラス

4 時間目

10 年生

(日本語) ミキ

グループB:会話~小グループ

に分かれ、自己紹介をするとと

もに様々な質問に答える内容~

SE

2.2

グループA;ホストファミリークラス

5 時間目 6 年生

(男子日本語) ローレン

ゲーム~グループ対抗で日本と

オーストラリアのクイズを楽し

んだ~

Gym

6 時間目 昼食

7・8 時間目 7 年生

(男子日本語) ローレン

日本とオーストラリアの文化の

違いとオーストラリアのスポー

ツ~ALT と 3年生で作成した大

豊町の観光マップを紹介した

り、学校生活の説明をしたのち、

運動場でフットボールを教えて

もらい練習をした。また、オー

ストラリアのゲームをして交流

を深めた~

GMS

1.8

授業終了後、生徒たちは迎えに来たホームステイファミリーと帰宅し、我々も宿泊

先に移動しました。

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8月22日(土)<5日目>

生徒たちはホストファミリーと一緒に過ごす一日です。

私たちの引率団は、オーストラリアの様々な

植物を自然の中で育てているクラウンバーン

植物園、コアラに触れたり、ワラビやカンガル

ーなどの動物に直接餌をあげることのできる

ムーンライトサンチュアリー動物園を見学し

ました。

昼食後、モーニントンビーチの散策を楽しみ、

CIR のエリー宅を訪問しました。自然豊かな広

い庭を見せてもらいました。夕食をとりながらエリーの両親や兄、妹、妹の彼氏と楽

しいひと時を過ごすことができました。

8月23日(日)<6日目>

今日も、生徒たちはホストファミリーと一緒に過ごす一日です。

私たちの引率団は、今日も、上さんという日本人のガイドさんの運転で、まず、ブ

ロック・アケードやロイヤル・アケード(ロンドンの建物をモデルに 1800 年代に開

業したビクトリア様式の商店街)等を散策しました。その後、ビクトリア国立美術館

で絵画やアボリジニーに関する美術品を鑑賞し、メルボルンで一番高いビルであるス

カイデッキ88に車で移動しました。展望台から眺めるメルボルンの町や海は美しい

ものでした。昼食後、メルボルン中心部を流れるヤラ川の周辺を散策しました。日曜

日ということもあって、たくさんの人々が訪れ、川べりにあるレストラン、カフェは

どこもいっぱいの人々でした。また、オーストラリアの人々は、週末をそれぞれ家族

みんなで楽しんだりしている光景がいろいろな場所で見られ、若者だけでなく、老若

男女、週末を楽しんでいる風景を目にすること

ができました。

そして、10万人を収容する MCG(メルボルン・

クリケット・グラウンド)でフットボール観戦、

熱狂的なフットボールファンの雰囲気を体感す

ることができました。

その後、6 月に大豊町でホームステイをしてい

たハフトゥくんの家に招待され夕食をごちそう

になりました。兄弟や親戚の方が多く集まり、食事をとりながら 2時間半歓談を楽しみ

ました。オーストラリアの家庭のホームパーティーを実感したと同時に、休日を家族や

親戚で楽しむアットホームな生活様式を垣間見ることができました。

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8月24日(月)<7日目>

この日も、生徒たちが現地学校で過ごす一日です。私たちは、朝 8 時 30 分にヘリベ

リーカレッジに到着しました。生徒たちもホームステイファミリーとともに登校して

きました。休日をとおして、ホストファミリーともずいぶん打ち解け、和やかな表情

で登校してくる生徒たちの表情が印象的でした。

グループAA:秋山稔・池尚輝・上村和哉・笹岡義史

小笠原玲奈・上地明日香・上村佑奈

グループBB:仲本篤広・森本竜生・山中省吾

大家朱里・都築小百合・松村紫苑・森下夏帆

グループA:森本竜生・山中省吾・大家朱里・上村佑奈

グループB:仲本篤広・笹岡義史・都築小百合・松村紫苑・森下夏帆

グループC:秋山稔・池尚輝・上村和哉・小笠原玲奈・上地明日香

校時 クラス スタッフ 活動 教室

1 時間目 7 年生

(男子日本語) ミシェル

ゲームで遊ぼう~フルーツ

バスケット、ウィンク・マー

ダー・ジャンケン列車等のゲ

ームで交流した~

GMS2.8

2 時間目 8 年生

(男子日本語)

ローレン

グループA:会話~日本語の

質も院に対し英語で答える

活動~

BMS1・10

ミシェル グループB:上に同様 GMS2.8

ボニー グループC:上に同様 BMS1・11

3 時間目 8 年生

ミキ

グループBB:小グループに

分かれ自己紹介後、日本語の

質問に英語で答える活動

GMS2.8

ボニー

グループAA:折り紙で遊ぼ

う~小グループに分かれ、鶴

を折ったり、音楽に合わせた

踊りを日本語で行った

GMS2.2

4 時間目

11・12年生

(日本語) ミキ

グループAA:小グループに

分かれ自己紹介後、日本語の

質問に英語で答える活動と

日本語の動物の鳴き声を日

本語で説明してもらい英語

で答える活動

SE2.2

グループBB;ホストファミリークラス

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8

5 時間目

11・12年生

(日本語) ミキ

グループBB:4 時間目のグ

ループAAと同様 SE2.2

グループAA;ホストファミリークラス

6・7・8

時間目 施設案内

ローレン

ダイアン

キーズパラーにあるヘリベ

リー校訪問(ヘリベリー校の

中でもでも最も大きい学校)

し、大豊町内にホームステイ

した多くの生徒に再開し、と

もに校舎案内に同行した。

スクールバ

スで移動約

30 分

授業の合間に昨年開校した幼稚園の案内をしてくれました。非常に評判の良い幼稚

園で希望者が多いとのことでした。室内の用具は充実し、少人数の幼時に教員が寄り

添っていました。幼児 1 人に対する教員の数は日本より多い配置が印象的でした。

帰校後、引率団は、スコット校長先生にお礼のあいさつに伺いました。今後もこの

交流が続くことを期待している旨の言葉を頂きました。そして、生徒たちは迎えに来

たホームステイファミリーと帰宅し、我々も宿泊先に移動しました。

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8月25日(火)<8日目>

朝、7時 15 分、ヘリベリーカレッジ正

門前で、ホストファミリーの車に乗せられ

学校に来る生徒たちと合流しました。それ

ぞれの生徒たちがホストファミリーとと

もに学校まで来て、互いに別れを惜しみ、

写真を撮っていました。全員がそろい、見

送りに来た全員で記念撮影をし、7時 30

分メルボルン空港に向かい出発しました。

バスの中では、お互いのホストファミリー

の話をしながら、楽しそうに思い出話に花を咲かせていました。空港でガイドのふみさ

んと別れ、シドニー空港に向かいました。

シドニーは、メルボルンより暖かく冬から春に季節が変わったように感じました。

シドニーでは現地ガイドの由依(京都出身)さんにお世話になりました。シドニー市

内をバスで回りながら由依さんにいろいろとお話をしてもらいました。昼食は、水族

館や博物館、カジノなどエンターテイメントが揃うシティ西側のエリアであるダーリ

ングハーバーで自由食をとりました。多くの生徒がハンバーガーやサンドウィッチを

自分で買い食事を済ませていました。

食事を終えて次の目的地、シドニーオーストラリア博物館に行きました。ここで 40

分ほど展示されている様々な美術作品を鑑賞したのち、セントアメリー大聖堂に向か

いました。この教会は、メルボルンの聖パトリック大聖堂に負けない立派な建物で、

荘厳で大変美しい造りをしていました。次に、ハーバーブリッジの途中まで歩いて渡

り、ロック地区を散策しました。ハーバーブリッジは、1932年に完成したアーチ形の

橋です。長さは世界第 2位で、幅は 48.8mと世界一で、橋の上を電車と車が走る鉄橋

です。徒歩で橋を渡ると生徒たちは、そこから見えるシドニー湾や街のすばらしい景色

に大変テンションも上がりました。橋の上は、自動車の振動で揺れ、風が体全体に当た

り、少し怖さも感じながらも、そこから見える景色のすばらしさ、そして、場所によっ

て見える景色の変化は、そんな怖さも忘れさせてくれるくらいすばらしいものでした。

また、ここから見るオペラハウスが最高の眺めであったように思います。ロックス地区

は、シドニーの海の玄関口で、移住者が建てた古い住宅や倉庫を改造したギャラリー

やショップが多い地区です。予定通りの日程で、オーストラリア最後の宿泊ホテル「メ

トロホテル」に5時に到着しました。そして6時に夕食をとるために市街地へ出かけ

ました。途中、中国系のスパーを見学し、中華料理を食べ、予定通り 10 時 30分に消

灯しました。

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8月26日(水)<9日目>

いよいよ、オーストラリア最終日となり

ました。この日は、7時起床、8 時に朝食、

9時にホテルを出発しました。日本人ガイ

ドの由依さんの案内で、シドニー市内の観

光、オペラハウス・ミセスマッコーリー岬

などを見学する一日です。まず、最初に、

オペラハウスの見えるミセスマッコリー岬

に行きました。ここで、オペラハウスをバックに記念撮影をした後、マッコリーのイス

で記念撮影をし、オペラハウスに行きました。この建物は、世界遺産に指定されている

建造物で、2~3年の工期が 14 年に、工費も当初の約 20 倍に膨れ上がったにもかか

わらず、その建造物のすばらしさに多くの市民が満足したすばらしい建物だと言うこ

とを実感しました。帰りにはボッタニーガデンを散策しながらバスに乗り込みました。

その後、昼食(フィッシュとポテトチップ)をとって、免税店や日本円でも買える「K

OGAROO」というお店、ショッピングセンター(ワールドスクエアー)に行きまし

た。生徒たちは最後の買い物と思い、たくさんのお土産を買っていました。

オーストラリア最後の夕食(魚料理)をとり、シドニー空港に向かいました。生徒た

ちは、この海外研修の思い出をかみしめるように、シドニー空港で、出国手続きを行い、

日本人ガイドの由依さんにお別れをして、カンタス航空の飛行機に搭乗しました。

9日目は一日中、航空機での移動です。早朝 7 時、羽田空港に到着し、多くの日本

人を目にして、ついに日本に帰ってきたという実感が湧きました。

羽田空港内で約 1時間余りの待ち時間があり、この海外研修のレポート作成をしまし

た。待合いのイスを利用して、自分のしおりなどを参考に集中して書いていました。予

定より 1 時間飛行機が遅れたためレポートを書く時間が少なくなり仕上がらなかった

生徒もいました。

高知龍馬空港に 11時過ぎに、大豊町農工センターには 12時頃到着し、12時 15分か

ら海外研修解団式を行いました。海外研修生代表の笹岡義史くんが挨拶し、無事、今回

のオーストラリア海外研修の全日程を終えることができました。生徒たちも、怪我や大

きな病気もせず全ての研修を終了できた

ことが私たちにとって何よりのことでし

た。

この研修に、参加した生徒が将来、何か

に役立ててくれることを願い、私たちはこ

の任務を無事終えました。

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6.所感

今回の研修は、我々旅行団にとっても異文化理解とともに日本理解に大いに役立つ貴

重な体験でした。オーストラリアの様々な都

市、人々、生活・文化等を見聞することで視

野が広がったと思います。特に、エリーの家

族や今年大豊町でホームステイをした生徒

の家族と夕食をともにしたことは貴重な経

験とともに思い出深いものとなりました。

ヘリベリーカレッジ校では、すべての学

年・クラスとも少人数(20 人程度)で学習

し、小学校 5 年生から中学 3 年生までは男

女別のクラスに分かれて学習をしています。

思春期を迎え児童・生徒同士が互いに意識をする年齢では、男女共学は学習効果が上

がらないという研究の結果、ずいぶん前から行っているとのことでした。これは日本

で実施されていない(日本の考え方とは逆行する考え方)ことですが、面白く興味深

いものでした。また、ヘリベリーカレッジ校のすべての生徒がタブレットを持ち授業

で活用していました。教科書の代わりに、タブレットに電子教科書のデータを入れて

も使用しているそうです。将来、日本の学校も同様の形態がとられることが予想され

ます。そして、すべての教室には、プロジェク

ターが設置され、ほとんどの授業で板書代わり

に利用されていました。ホワイトボードに先生

が書くことはめったにありませんでした。ICT

教育(ハード及びソフト面)をさらに進める必

要があると実感しました。同時に、教職員の ICT

スキル向上も急務と考えます。

さらに、日本語の授業しか見ていませんが、先生が説明した後はほとんどの時間が

生徒の活動でした。小グループ(3~4人)

で課題解決をしていく手法は、まさに次

期学習指導要領にも盛り込まれるであろ

う「アクティブラーニング」と重なる教

授法であると感じました。

最後に、ヘリベリー校の生徒の授業に

向かう姿、自分の考えをプレゼンテーシ

ョンする力など、生徒を通して多くのこ

とが学べた研修でもありました。

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7.海外研修の成果と課題

(1)成果

○ヘリベリー校の児童・生徒・ホストファミリ

ーとの生活をとおして、学校や家庭生活(文

化)の違いを理解することができた。また、

様々な場面での会話を通して、英語で話すこ

との抵抗が少なくなったと同時に、英語での

コミュニケーション能力が向上した。

○オーストラリアの街並み・風土・歴史・文化等に触れ視野が広がった。

○海外旅行における出国・入国手続き等を通じて国境(国)を考える契機となった。

(2)課題

○積極性・表現力(コミュニケーション力)を高める必要性

○事前学習の充実…自己紹介・大豊の紹介・高知や日本の紹介等の英会話練習

○同意書の改善…研修目的の確認・ホームステイの覚悟等

8.次年度に向けて

○積極性・表現力(コミュニケーション力)を高める必要性

様々な場面で積極的に自分の考えや意見を表現する力を身につけておく必要性

を感じた。オーストラリア研修を意識(出口)し、日々の教育活動をしていかなけ

ればならないと実感した。また、ヘリベリー校が大豊に来校した際に、たくさんの

コミュニケーションがとれる授業内容を工夫していくことも必要である。

○事前学習の充実…自己紹介・大豊の紹介・高知や日本の紹介等の英会話練習

例えば、英語の授業とタイアップしての計画的な英会話練習を行う。また、オー

ストラリア出身のCIR(国際交流員)、ALT(英語指導助手)で、夏休みなど

を利用して事前学習会をすることで、海外での語学研修が充実を図る必要性がある。

また、今年度のように事前の学習会で、旅行マナーや集団行動についても時間をと

り指導する必要がある。

○同意書の改善…研修目的の確認・ホームステイの覚悟等

研修の目的と意義をしっかり意識した参加が望まれる。

例えば、A4、1枚程度の海外研修参

加希望理由を添えると、生徒自身も海外

研修の目的を意識することができるので

はないかと思う。

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○その他

日数について 4 泊 5 日のホームステイは良かった。生徒たちをできるだけ英語の中

で生活させることで、語学力やコミュニケーション力がつくのではな

いかと思う。今回は、土曜日・日曜日を含むことで英語を話す環境が

充実していた。実際、日がたつにつれ英語で話すことに抵抗がなくな

っていく様子が伺われた。

時期について 県体、四国大会にかからない時期に開催したい。全国大会出場の可能

性が低い状況から、28年度も四国大会終了後及び盆明けすぐの出発し

かないと思う。一方、8月中旬以降に行われるオープンスクールや高

校体験入学に行けないという課題もある。

経費について 保護者負担はパスポート取得費用のみで、保険料金は町が負担するこ

とを継続してもらいたい。

観光について ・ビクトリアマーケットの生鮮食品の店は、全体で回ったほうがよか

った。(生徒はお土産店に直行するため)

・シドニーの国立美術館は難しすぎるので外した方がよい。

・志度にタワーに上ったらいいのでは?

・お土産を買うところを絞り込む。シドニーマーケットシティーはよ

かった。

・少しお金がかかっても見る価値のある場所や施設に連れていきたい

と考える。

その他 ・メルボルンが寒いので必ず女子は制服の上着を持っていかせる。

・非常に乾燥しているためリップあるいはスキンクリーム等が必要。

・鶴の折り方を練習しておく。