5
279.マンドリンとギターのための協奏曲(バリー・ミルズ:1949 -) 演奏時間 13 分 Concerto for Mandolin and Guitar ダニエル・アーレルト - Daniel Ahlert (マンドリン) ビルギット・シュヴァープ - Birgit Schwab (ギター) モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団 ペトル・ヴロンスキー - Petr Vronský (指揮) I. Rainfall 03:52 II. Serenade 03:15 III. The Piercing Wind 02:16 IV. The Ever Changing Sea 04:05 マンドリンとギターのための協奏曲は、他にも見逃していたような気がする。 NO76 で紹介した「キャロランの旅」の明るいイメージとは異なり、不安感を呼び起こすような ギターとマンドリンの掛け合いから始まる第1楽章「あまだれ」。第2 楽章の「セレナーデ」は、 まさしく雨上がりの空。3 楽章は「ピアスの風」だが、Piercing には、「とがった」「激しい」とい う意味がある。ここの風は、つむじ風のような感じか。どこからかさっと吹いてきて去っていく。 最後の4楽章は、「刻々と変化する海」。少し薄暗いアイルランドの海のイメージだろうか。 280.パイジェルロの「水車屋の娘」より「うつろな心」による大変奏曲とポロネーズ Op. 65 (マウロ・ジュリアーニ 1781-1829)) 演奏時間 17分 Grandi Variazioni e Polonese on Paisiello's Nel cor più non mi sento, Op. 65 エドアルド・カテマリオ - Edoardo Catemario (ギター) アグネス・シュトラドナー(ヴァイオリン) カタリーナ・ブルゾーザ(ヴァイオリン) マルティナ・ライター (ヴィオラ) ルベン・ドゥブロフスキー(チェロ) I. Introduzione: Grave 01:49 I. Tema e variazioni 07:35 II. Polonese: Allegro 08:03 「yakateru ギターの本棚」という私のホームページを立ち上げる際、レコード盤紹介というコ ーナーでライナーノートを掲載していたところ、記載に「ジュリアーニは、4 曲のギター協奏曲 を作曲したという記載を見つけた。これまで紹介した第 1 番から第 3 番に加え、OP103 を挙げ ていたのでナクソスで検索をかけると、この CD を見つけた。 OP103 番以外にも、OP65、OP101、OP102 も同様なオーケストラ(弦楽合奏)をバックにし た曲であるため、NO280 から 283 のギター協奏曲として掲載することとした。 まず、この OP.65 の導入部は、ちょっとモーツァルトの弦楽四重奏のような感じだ。ギターの ソロが入ってきてジュリアーニ色がでる。OP101、102、103 は、それぞれ主題が異なるが、ど れもジュリアーニ色満載の曲である。以下、まとめて記載する。

279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ: …279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ:1949 -) 演奏時間13分

  • Upload
    others

  • View
    8

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ: …279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ:1949 -) 演奏時間13分

279.マンドリンとギターのための協奏曲(バリー・ミルズ:1949 -) 演奏時間 13分

Concerto for Mandolin and Guitar

ダニエル・アーレルト - Daniel Ahlert (マンドリン)

ビルギット・シュヴァープ - Birgit Schwab (ギター)

モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団

ペトル・ヴロンスキー - Petr Vronský (指揮)

I. Rainfall 03:52

II. Serenade 03:15

III. The Piercing Wind 02:16

IV. The Ever Changing Sea 04:05

マンドリンとギターのための協奏曲は、他にも見逃していたような気がする。

NO76 で紹介した「キャロランの旅」の明るいイメージとは異なり、不安感を呼び起こすような

ギターとマンドリンの掛け合いから始まる第 1 楽章「あまだれ」。第 2 楽章の「セレナーデ」は、

まさしく雨上がりの空。3 楽章は「ピアスの風」だが、Piercing には、「とがった」「激しい」とい

う意味がある。ここの風は、つむじ風のような感じか。どこからかさっと吹いてきて去っていく。

最後の 4 楽章は、「刻々と変化する海」。少し薄暗いアイルランドの海のイメージだろうか。

280.パイジェルロの「水車屋の娘」より「うつろな心」による大変奏曲とポロネーズ Op. 65

(マウロ・ジュリアーニ 1781-1829)) 演奏時間 17分

Grandi Variazioni e Polonese on Paisiello's Nel cor più non mi sento, Op. 65

エドアルド・カテマリオ - Edoardo Catemario (ギター)

アグネス・シュトラドナー(ヴァイオリン)

カタリーナ・ブルゾーザ(ヴァイオリン)

マルティナ・ライター (ヴィオラ)

ルベン・ドゥブロフスキー(チェロ)

I. Introduzione: Grave 01:49

I. Tema e variazioni 07:35

II. Polonese: Allegro 08:03

「yakateru ギターの本棚」という私のホームページを立ち上げる際、レコード盤紹介というコ

ーナーでライナーノートを掲載していたところ、記載に「ジュリアーニは、4 曲のギター協奏曲

を作曲したという記載を見つけた。これまで紹介した第 1 番から第 3 番に加え、OP103 を挙げ

ていたのでナクソスで検索をかけると、この CD を見つけた。

OP103 番以外にも、OP65、OP101、OP102 も同様なオーケストラ(弦楽合奏)をバックにし

た曲であるため、NO280 から 283 のギター協奏曲として掲載することとした。

まず、この OP.65 の導入部は、ちょっとモーツァルトの弦楽四重奏のような感じだ。ギターの

ソロが入ってきてジュリアーニ色がでる。OP101、102、103 は、それぞれ主題が異なるが、ど

れもジュリアーニ色満載の曲である。以下、まとめて記載する。

Page 2: 279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ: …279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ:1949 -) 演奏時間13分

281.歌劇「オテロ」より「おお、空よ静かに」による変奏曲 Op. 101 演奏時間8分

Variations sulla Cavatina favorita De calma oh ciel, Op. 101

I. Introduzione 01:39

II. Variazioni 06:06

282.ジェネラーリ「ローマのバッカス祭」の主題による変奏曲 Op. 102 演奏時間8分

Variations on Nume perdonami, se in tale istante, Op. 102

I. Introduzione and Thema 02:32

II. Variazioni 05:25

283.お気に入りのワルツによる序奏と変奏曲 Op. 103 演奏時間9分

Introduction et Variations sur un Valse favori, Op. 103

I. Introduzione and Thema 02:24

II. Variations 06:43

284.ギターとヴァイオリンのための協奏曲(ジュゼッペ・トレッリ 1658-1709 )イ長調 演奏時間7分

Concerto for Guitar and Violin in A Major

カール・シャイト - Karl Scheit (ギター)

ウィーン祝祭管弦楽団 - Vienna Festival Orchestra

ヴィルフリード・ベッチャー - Wilfried Boettcher (指揮)High

I. Allegro 02:07

II. Adagio 03:26

III. Allegro 01:44

これも見落としの協奏曲です。我が家のレコード盤を整理していて気が付いたものです。

所有しているレコードのライナーノ

ートには右の解説がありました。

いわゆるバロックの明るい協奏曲は、明快ですんなり入ってくるので好きです。

Page 3: 279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ: …279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ:1949 -) 演奏時間13分

285.ギター協奏曲「吟遊詩人」(ジョン・コリリアーノ 1938- ) 演奏時間24分

トロバドゥール 1.Troubadours

ヤコブ・バンソー - Jakob Bangsø (ギター)

タリン室内管弦楽団 - Tallinn Chamber Orchestra

カイサ・ローセ - Kaisa Roose (指揮)

【CD レビュー】

昔聴いていた冨田勲のシンセサイザーの音楽を思い出させるような無音の世界からはじまる。し

ばらくしてギターの音が響くがまたすっと消え他と思ったら激しいギターのスケール。CD レヴ

ュ―にある吟遊詩人からの連想とは何だろう。中盤から歌と踊り的な感じになるのがそれか。

【ウキペディア情報】

コリリアーノは、アメリカの現代音楽の作曲家。ニューヨーク市出身。父はニューヨーク・フィ

ルのコンサートマスターを 23 年間務めたヴァイオリニストであり、母はピアニスト。

【CD レビュー】

数多くの受賞歴を持つデンマークのギタリスト、ヤコブ・バンソーが弾く近代ギター協奏曲。名

ギタリスト、シャロン・イズビンの委嘱により書かれた「吟遊詩人」は中世の吟遊詩人の作品か

らヒントを得ており詩人たちが歌ったいくつかの旋律とパーカッションが印象的な協奏曲です。

286.ギター協奏曲「サウダージ」(コンスタンティン・カラヴァシリス:1979- ) 演奏時間29分

Guitar Concerto, "Saudade"

同上

I. Teneramente 08:58

II. Presto e Giocoso 04:22

III. Adagietto 07:24

IV. Cadenza - Con Slancio 08:42

地響きかと思われる低周波的な音から始まる「サウダージ」。1 楽章のテネラメンテとは、音楽用

語で愛情深くという意味。2 楽章のジョコーソは「おどけて、こっけいに、快活に」。その通り軽

快な曲です。最終楽章のコン・ズランチョは「衝動的に」ということで、それぞれ楽章の曲その

ものです。とても感じのいい曲で、最初からわかりやすく、かつ、興味が持てる 1 曲です。

【ネット情報】

トロントで音楽家の家族に生まれたコンスタンティンは、ギリシャのサモス島の文化的に豊かな

コミュニティで育ちました。彼は 6 歳で最初のヴァイオリンのレッスンを受け、すぐにピアノに

切り替え、15 歳で自分のオーケストラと合唱団を設立しました。10 代後半から彼の故郷であるト

ロントを拠点とするアクティブなピアニスト兼指揮者です。

【CD レビュー】

コリリアーノ作品「吟遊詩人」にインスパイアされたもので、ギリシャの古い民謡を用いた協奏曲

で、バンソーのために作曲されており、彼は作品が成立する過程でもアイデアを出しています。異

国風な佇まいと、抒情的な雰囲気を持ち、ギターの超絶技巧が如何なく発揮されています。

Page 4: 279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ: …279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ:1949 -) 演奏時間13分

287.ギター協奏曲「シャコンヌ」(ウェイン・シーゲル:1953-) 演奏時間18分

Guitar Concerto, "Chaconne"

同上

ウェインシーゲルはデンマークに住むアメリカ人の作曲家です。

冒頭、静かに流れる男性のつぶやきのようなチェロの響き。「シャコン

ヌ」というタイトルから言うと、これがテーマとなって変奏していっ

ているようです。ギターはひたすらアルペジオで鳴り続けます。

288 舞曲(オユン) Op. 93b(カルロ・ドメニコーニ:1947- ) 演奏時間 16分

Oyun, Op. 93b

アマデウス・ギター・デュオ - Amadeus Guitar Duo

マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団

イジー・マラート - Jiří Malát (指揮)

I. Prologo 03:34

II. Molto energico 04:19

III. Lento 05:01

IV. Con fuoco 02:57

ドメニコーニの協奏曲は、NO57 に地中海協奏曲 OP67 を 1 曲掲載してきたが、Guitar dream

NO6 のカルロ・ドメニコーニのインタビュー記事を読むと、彼は、10 曲以上のギターコンチ

ェルトを作ったということである。残りのギター協奏曲を探さなければ・・・・

この「舞曲」は、全編ルネサンスのリュート曲のような響きの中、わかりやすいメロディを持

ったお気に入りになりそうな 1 曲です。

289 ベルリンブール協奏曲 op.29(協奏曲第 4番)(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

演奏時間 30分

Concerto di Berlinbul (Nr.4), Op.29

カルロ・コメニコーニ(G)

Adil Arslan(サズ、baglama)

Gurer Aykal(指揮)

Turkish Presidential Symphony rchestra

残り 8 曲を探さなければ・・・・ということで、まずネット

で見つけたのが、この第 4 番「ベルリンブール協奏曲です。

ベルリンブールとは? 彼は、イタリアを離れ西ベルリンで

作曲を学び、教職に就いたという経歴があるので、そのベル

リンにちなんだ曲でしょうか。

曲は、サズというトルコの伝統楽器(リュート属の撥弦楽

器)との二重奏ソロで、かなりオリエンタル的な感じです。

Page 5: 279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ: …279.マンドリンとギターのための協奏曲 ¿バリー・ミルズ:1949 -) 演奏時間13分

カルロ・ドメニコーニのギター協奏曲(音源を見つけていない曲)

290 悪魔のトリル op.84(協奏曲第12番)(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

291 南アメリカ小協奏曲 op.8(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

292 エル・マート協奏曲 op.10(協奏曲第2番)(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

293 3楽章の協奏曲 op.27(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

294 協奏曲第5番(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

295 ドゥヴァニ op.47(協奏曲第6番)(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

296 ミディアム・スウィート協奏曲 op.51(協奏曲第7番)(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

297 ディリンディリア op.73(協奏曲第9番)(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

298 セレナータ op.10(協奏曲第10番)(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

299 アトランティスの物語 op.77(協奏曲第11番)(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

300 へ調の小協奏曲 op.6(協奏曲第1番)(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

301 協奏曲第13番(カルロ・ドメニコーニ:1947- )

302 へ調の小協奏曲 op.6(協奏曲第1番)(カルロ・ドメニコーニ:1947- )