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平成 28 年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書 平成29年2月 近畿経済産業局

平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

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Page 1: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

平成 28 年度

IoT等を活用した食関連サービス事業者等における

競争促進策に関する調査報告書

平成29年2月

近畿経済産業局

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目 次

序.調査の概要 1

序.(1) 調査の背景と目的 1

序.(2) 調査の範囲・方法 1

1.食関連サービスの市場動向 2

1.(1) 食関連サービスの市場動向 2

1.(2) 食関連サービス市場の競争環境 9

2.IoT等を活用した食関連サービス事業者等の現状認識 11

2.(1) アンケート調査 11

2.(2) ヒアリング調査 35

3.IoT等を活用した食関連サービス研究会 39

3.(1) 開催概要 39

3.(2) 委員メンバー 40

4.IoT等を活用した食関連サービス事業者等における課題 41

課題1 サービス受入事業者側の知識向上と導入意欲向上につながる動機付け確保 41

課題2 顧客ニーズに合った革新的サービスの創出(サービスイノベーション) 42

課題3 市場参入障壁等の改善 42

5.IoT等を活用した食関連サービス事業者等における競争促進策(提言) 44

アクション1 IoT等の導入に関心を持ち生産性向上に興味を抱く企業を増やす 44

アクション2 ベストプラクティスを見える化し、更なる導入意欲を高める 45

アクション3 食サービスに係る人材の育成の強化 45

アクション4 ハード、ソフト等の導入支援制度の更なる拡充・強化 46

参考資料1:IoT等を活用した食関連サービス事例

※「IoT等を活用した食関連サービス事例集」として別掲

参考資料2:アンケート調査票

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(1) 調査の背景と目的

我が国GDPの約 75%はサービス産業で占められており、我が国経済が持続的な

成長を続けていくためには、サービス産業の生産性向上が不可欠。このことから、サ

ービス産業の生産性向上は、「日本再興戦略 2016」においても官民戦略プロジェクト

の一つとして位置付けられている。

なかでも、サービス産業分野におけるIoT・BigData・AI等のIT関連技術

(以下「IoT等」という。)の活用は、効率の向上のみならず、付加価値の向上に

も資するものと期待され、産業界から大きな期待が寄せられている。

本調査では、関西に強みがある一方で、サービス産業の中で労働生産性が も低い

とされる「食ビジネス」をターゲットに、アンケート・ヒアリング調査によってIo

T等の導入実態や活用状況等の実態を把握し、かつベストプラクティスの収集と分析、

さらには有識者による競争促進策の検討を行った。

(2)調査の範囲・方法

本調査において対象とする「IoT等サービス」は、以下のとおり。

ここで言うIoT等サービスとは、インターネット等を通じてつながることに

よって実現する新たなサービスを言い、BigDataやAI等の活用はもとより、ス

マホやタブレットを使った革新的サービスも含めている。

序.調査の概要

IoT

BigData AI

IT活用による革新的サービス

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(1) 食関連サービスの市場動向

①飲食店の概要

関西地域の飲食店の事業所数は 112,025 事業所(全国比 18.3%)、従業者数は、

763,696 人(全国比 18.2%)となっている。従業者規模別では、1~4 人未満の小規

模事業者が 70,540 事業所と全体の 6 割を占め、 も多くなっている。府県別では、

大阪府が も多く、次いで兵庫県、京都府の順となっており、事業所の構成比は大阪

府(45.4%)、兵庫県(25.9%)、京都府(12.2%)である。

【関西地域における飲食店 事業所数・従業者数】

(従業者規模別に見た飲食店の事業所構成比)

(事業所数) (従業者数)

(資料)総務省・経済産業省「平成 26 年経済センサス‐基礎調査」

1.食関連サービスの市場動向

(事業所) (人)

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②外食産業の市場動向

外食産業は、国内の所得拡大に呼応する形で成長を続けてきたが、1997 年をピー

クとして減少に転じ、デフレ環境下での消費の節約志向と低価格競争により、市場規

模は減少基調で推移してきた。近年は、訪日外国人の増加、1人当たり外食支出額の

増加、法人交際費の増加などにより、2012 年以降増加傾向にあり、2015 年は前年比

2.2%増加し、25 兆 1,816 億円と推計される。

一方、将来的な大きな流れとしては少子高齢化の進展により、市場規模の縮小が見

込まれている。

【外食産業の市場規模の推移】

(資料)(一社)日本フードサービス協会の推計による。

( 注 )市場規模推計値には消費税を含む。

【外食産業の業態別構成比(2014 年)】

(資料)(一社)日本フードサービス協会の推計による。

( 注 )集団給食:学校・事業所・病院・保育所における給食、料飲主体:喫茶店・酒場・料亭・バー等、

その他:宿泊施設・国内線機内食等

市場規模推計値には消費税を含む。

(億円)

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訪日外国人の動向については、近年大きく増加しており、関西国際空港からの入国者

は、全国を上回る伸び率で推移し、2015 年には 500 万人(対前年比 58%増)となって

いる。

また、関西を訪れる外国人旅行者の食に対する関心は高く、旅行目的を「和食」と回

答した割合は、地域別に韓国 12.0%、香港 43.0%、台湾 38.0%、中国 46.0%となっており、

「観光地」に次いで多く、「ショッピング」と並ぶ大きな旅行目的となっている(出典:

近畿経済産業局「関西を訪れた外国人旅行者等に対する生声アンケート調査」報告書(平

成 27 年4月))

【外国人入国者数の推移(2010 年~2015 年)】

(資料)法務省「出入国管理統計」

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③食関連サービス業界の就業状況

食関連サービス業界では、他業界に比べ非正規雇用者の割合が大きい。「宿泊業、

飲食サービス業」では、非正規雇用の割合が 78.0%を占め、全産業平均 41.1%を大

きく上回る。

【正社員・正職員及び正社員・正職員以外の雇用者の構成比】

(資料)総務省「平成 26 年度 経済センサス-基礎調査」

職業別有効求人倍率(平成 28 年計)を見ると、飲食業に関わる「飲食物調理の職

業」が 2.94 倍、「接客・給仕の職業」が 3.58 倍と高倍率で推移しており、人手不足

状態が続いている。

【職業別有効求人倍率(パートタイムを含む常用)の推移(全国)】

(資料)厚生労働省「一般職業紹介状況」

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④食関連サービス業の付加価値額及び労働生産性

飲食サービス業の従業者1人当たり付加価値額は 165 万円で、全業種のなかで も

小さい。

また、日本と米国の労働生産性水準を比較して見ると、製造業全体で米国の 7 割

(69.7%)、サービス産業で 5割(49.9%)と小さく、とりわけ飲食・宿泊業では 34.0%

と格差が大きい。

【産業別に見た就業 1時間当たり付加価値額(2010~2012 年平均)】

(資料)総務省・経済産業省「平成 24 年経済センサス‐活動調査」

※労働生産性=付加価値額/従業者数

※付加価値額=売上高-雇用総額+給与総額+租税公課

【日本と米国の産業別労働生産性水準比較】

(資料)公益財団法人日本生産性本部 生産性研究センター「生産性レポート vol.2 日米産業別労働生産

性水準比較」

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⑤食関連サービス産業人材育成への取り組み

関西地域の大学においては、サービス・イノベーションに向けた専門人材の育成に

取り組んでおり、なかでも立命館大学や京都大学、神戸大学経済経営研究所において

は、食関連サービス産業人材の育成に取り組んでいる。

【関西地域の大学での食関連サービス産業人材の育成】

取組内容

立命館大学

2015 年に経済産業省の「産学連携サービス経営人材育成事業」

に採択され、「食サービス分野における高度マネジメント人材育

成」に取組み、2018 年にびわこ・くさつキャンパス内への「食

科学部(仮称)」の開講を目指している。

京都大学 2016 年に経済産業省の「産業連携サービス経営人材育成事業」

に採択され、観光マネジメントを統合的視点で理解する独自コ

ンセプトである「インテグレイティド・ホスピタリティ」にて、

観光を支える宿泊、飲食を始めとする様々なサービス業を有機

的に連動させる高度マネジメント人材育成に取り組む。2018 年

度を目途に、大学院経営管理教育部「サービス価値創造プログ

ラム」の MBA 学位(サブ)プログラム化を目指す。

神戸大学

経済経営研究所

2008 年に文部科学省よりサービス・イノベーション人材育成プ

ログラムを受託。経済経営研究所にて、ビジネス知識、IT 知識

等の知識を兼ね備え、サービスの生産性の向上やイノベーショ

ン創出に寄与しうる資質をもった人材育成のため教材ビデオを

制作。食関連サービスの取り組みも多数掲載。

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こうしたなか、政府において、「日本再興戦略 2016」、「地方創生基本方針 2016」に

おいて、サービス産業の生産性向上を位置づけている。

◆日本再興戦略 2016(抜粋)

◎600 兆円に向けた「官民戦略プロジェクト 10」

(6)サービス業の生産性向上

・平成 27 年 4 月に「サービス産業チャレンジプログラム」を日本経済再生本部決定し、業

種横断、業種別、地域レベルでの生産性向上に向けた取組が開始されている。こうした

流れを本格化し、「全国規模でのサービス生産性向上運動」を形成していく。

・2020 年までに生産性の伸び率 10%程度の成長企業を全国で 1万件創出していく。

・サービス産業の労働生産性の伸び率が、2020 年までに 2.0%(2013 年:0.8%)となるこ

とを目指す。

◆地方創生基本方針 2016(抜粋)

<ローカル・サービス産業の生産性向上>

「地域サービス産業の競争力強化・生産性向上」を目的に、今後の賃金・ 低賃金の

引き上げも視野に、その具体策の検討・実行・普及を定期的に継続して行う協議会等の

場の設立やその取組を支援する。

また、全国の自治体において、国の担当部局と連携し、地元のサービス事業者による

生産性向上に向けた取組支援にワンストップで対応する担当部局や窓口を設置できるよ

うにする。(平成 32 年までに約半分の地方公共団体が目標)。

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(2) 食関連サービス市場の競争環境

①食関連サービス業の競争環境

本格的な人口減少社会の到来を迎え、需要の縮小が見込まれるなか、高齢化やライ

フスタイル変化により中食需要が増大するなど、飲食店を取り巻く競争環境は厳しい

状況にある。

飲食業の代替のサービスとして、代表的なものに、惣菜などの「中食」産業があり、

弁当・惣菜専門店をはじめ、コンビニエンスストア、百貨店食品売場での販売強化に

取り組んでいる。

一方、参入障壁は他産業と比較して低い業界と言われており、飲食店の開業率

(5.6%)は他産業と比較して高いが、同時に、廃業率(6.1%)も高く、開業後の撤

退が多い業界となっている。

【開業率・廃業率(全国・平成 24 年~26 年)】

(資料)総務省・経済産業省「平成 26 年経済センサス‐基礎調査」

※開業率=(新設事業所数÷調査間隔年(月数/12 ヶ月))÷期首の事業所数

※廃業率=(新設事業所数÷調査間隔年(月数/12 ヶ月))÷期首の事業所数

②IoT等サービス提供側の競争環境

情報サービス業の売上高は、2000 年代に急速に拡大した後、2008 年のリーマン・

ショックを機に減少に転じたが、近年は徐々に増加している。

情報サービス業は、他業種と同様、中小企業が裾野を支えており、事業所数ベース

で全事業所の約6割を従業員 10 人未満の小規模事業者が占めている。ITベンター

等を頂点として、受託開発を行う中堅中小の多数の下請企業が階層構造をなすピラミ

ッド型の産業構造を形成している。

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一方で、独自の事業展開を行い、新たなソフトウェアやサービスを生み出す中小企

業も見られる。

【情報サービス業の売上高推移】

(資料)経済産業省「特定サービス産業動態統計」

【従業者規模別に見た情報サービス業の事業所構成比】

(資料)総務省・経済産業省「平成 26 年経済センサス‐基礎調査」

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(1) アンケート調査

IoT等を活用した食関連サービスの事業者(受入側、提供側双方)に対するアン

ケート調査を実施し、IoT等を活用したサービスの実態や市場の競争環境に対する

現状認識等を把握した。

①実施概要

1)IoT等サービス受入事業者、2)サービス提供事業者、3)両関連団体を対象とし

て、以下によりアンケート調査を実施した(総郵送数 1,627、総回答数 247、有効回

答率 15.1%)。

1) サービス受入事業者向けアンケート調査

【調査期間・方法】

・平成 28 年 12 月 26 日~平成 29 年 1 月 13 日

・郵送配布。回収はインターネットウェブサイトからの回答、または郵送返送。

【調査対象】

・飲食店、ホテル・旅館、中食サービス提供、食関連の卸売・物流業等 1,208 社

(帝国データバンク・リストより抽出)

【回答数・回答率】

・回答数:115 社

・回収率:9.5%

【調査項目】

1) 企業プロフィール

・業種

・企業規模(従業員数、売上高、店舗数)

2)IoT等サービスの導入状況(導入済み・導入予定)

・業務プロセス毎の問題点

・業務プロセス毎の導入サービス等の内容

・導入による効果内容と、効果の定量的指標の把握

・導入までの事前準備内容

3)IoT等サービスの導入に至らない要因

・導入に至らない要因

4)今後の展開に向けて

2.IoT等を活用した食関連サービス事業者等の現状認識

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・飲食店等の抱える問題点とIoT等サービス導入への期待

・IoT等サービス導入に向けた課題(参入障壁、取引慣行等を含む)

・IoT等サービスへの投資割合の目安

・導入促進に向けた支援メニュー(資金調達支援の手法含む)

2) サービス提供事業者向けアンケート調査

【調査期間・方法】

・平成 28 年 12 月 26 日~平成 29 年 2 月 16 日

・郵送配布。回収はインターネットウェブサイト、郵送返送、及び電話ヒアリン

グによる回答。

【調査対象】

・ソフトウェア業 363 社(帝国データバンク・リストより抽出)

【回答数・回答率】

・回答数:116 社

・回収率:32.0%

【調査項目】

1)企業プロフィール

2)IoT、BigData、AI分野への展開状況

・提供システム・サービスの内容

・提供する主たる業界

3)食関連ビジネス事業者等へのIoT等サービスの展開状況

・業務プロセス毎の提供サービス等の内容(販売・開発・開発予定)

・提供による効果内容

・提供のきっかけ

・提供までの事前準備内容

・IoT等サービス提供における課題

4)食関連ビジネス事業者等へのIoT等サービス提供が進まない理由につ

いて(開発予定なし)

・IoT等サービス提供に至らない要因

5)食関連ビジネス事業者等へのIoT等サービス提供の競争環境について

・競争環境について

6)今後の展開に向けて

・導入促進に向けた支援メニュー(資金調達支援の手法含む)

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3) 関連団体向けアンケート調査

【調査期間・方法】

・平成 28 年 12 月 26 日~平成 29 年 1 月 13 日

・郵送配布。回収はインターネットウェブサイトからの回答、または郵送返送。

【調査対象】

・食ビジネス関連事業者団体及びIoT等サービス提供事業者関連団体 56 団体

【回答数・回答率】

・回答数:16 団体

・回収率:28.6%

【調査項目・調査票】

【食ビジネス関連事業者団体】

1)プロフィール

・設立目的

・会員企業の業種・割合

2)食関連サービス事業者等のIoT等サービスの活用に向けた事業・取組

・取組の状況・内容

・食関連サービス事業者の導入に向けた課題

3)今後の展開に向けて

・導入促進に向けた支援メニュー(資金調達支援の手法含む)

【IoT等サービス提供事業者関連団体】

1)プロフィール

・設立目的

・会員企業の業種・割合

2)食関連サービス事業者等のIoT等サービスの活用に向けた事業・取組

・取組の状況・内容

・食関連サービス事業者への提供に向けた課題

・競争環境について

3)今後の展開に向けて

・導入促進に向けた支援メニュー(資金調達支援の手法含む)

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②調査結果及び分析

アンケート調査結果の概要は、以下のとおり。

食関連サービス事業者の4割がIoT等サービスを導入したいができていない状

況にある。その要因としては、IoT等サービスを活用できる能力の高い人材の不足

やIoT等サービス内容の情報・知識の不足が指摘されている。

他方、IoT等を活用したサービスの導入により、売上増や労働生産性が向上した

とする声も多く、今後導入が進めば、食ビジネス業界において大きな経済波及効果が

生まれるものと期待できる。

また、導入を促進する取組としては、先進事例等を紹介する事例集、サービス導入

の講演会・セミナーの開催、導入のための投資資金の調達支援等が求められている。

【IoT等サービスの受入事業者からの回答】

・IoT等サービスの導入状況

「導入している」(17.4%)「導入したいができていない」(40.0%)「今後導入予

定」(2.6%)

・期待する効果

「顧客満足度や売上高を高めたい」(25.2%)「接客サービスを高めたい」(19.1%)

・労働生産性の変化

「労働生産性が 2~10%増加」(20.0%)「0~2%増加」(40.0%)

・導入課題

「IoT活用能力の高い人材の不足」(40.9%)「IoT等サービス内容の情報・

知識の不足」(37.4%)「費用対効果が不明確」(37.4%)

・導入を促進する取組(期待するメニュー)

「先行事例等を紹介する事例集」(42.6%)「サービス導入の講演会・セミナーの

開催」(18.3%)「導入のための投資資金の調達支援」(15.7%)

【IoT等サービスの提供事業者からの回答】

・食関連サービス事業者へのIoT等サービスの提供状況

「既に提供している」(18.1%)「今後開発し提供したい」(9.5%)

・IoT等サービスの提供先

「製造業」(50.0%)「サービス業(飲食・宿泊業以外)」(23.9%)「飲食店」(21.7%)

・課題

「顧客の開拓・確保」(24.2%)「IoT分野に活かせる技術やノウハウの開発」

「市場の把握」(15.2%)「導入効果の検証・普及」(9.1%)「既存システムとの

連携」(9.1%)

Page 17: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

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・市場の競争環境

「信用力不足などが原因で商取引が進まないことがある」(6.0%)「市場が独占

されており事業展開したいができない領域がある」(4.8%)

・導入を促進する取組(期待するメニュー)

「食ビジネス事業者とのマッチングの場」(46.9%)「導入のための投資資金の調

達支援」(46.9%)「先行事例等を紹介する事例集」(37.5%)「講演会・セミナー

の開催」(18.8%)「新サービス提供のための共同開発支援」(18.8%)

【関連団体からの回答】

・受入側の課題

「IoT等サービス内容の情報・知識の不足」(66.7%)「IoT活用能力の高い

人材の不足」(58.3%)「設備投資等の初期投資資金の不足」(41.7%)

・提供側の課題

「市場の有望性・将来性の把握」(50.0%)「新分野に挑戦する資金・体制の整備」

(50.0%)「顧客の開拓・確保」(50.0%)

・導入を促進する取組(期待するメニュー)

「先行事例等を紹介する事例集」(50.0%)「講演会・セミナーの開催」(31.3%)

「人材育成の支援」(18.8%)「導入資金の調達支援」(18.8%)

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1) 食関連サービス事業者向けサービス導入アンケート調査

【Ⅰ.回答企業の概要】

・従業員規模は、「10~29 人」(27.8%)、「30~99 人」(28.7%)、「100~299 人」(17.4%)

の順となっており、中小企業が 6割程度となっている。

問1 業種(n=115) 従業員数(n=115)

【Ⅱ.付加価値向上や効率化における問題点】

・「接客サービスを高めたい」(89.6%)、「顧客満足度や売上を高めたい」(89.6%)、「料

理・メニューを充実したい」(85.2%)などの付加価値向上や革新的ビジネスの創造

に関して問題点と認識されており、効率の向上に関しては「従業員をうまく活用した

い」(86.1%)が も多く、次いで「食材のロスをなくしたい」(81.7%)、「空間をう

まく利用したい」(77.4%)が続く。

問2 付加価値向上や革新的ビジネスの創生、効率の向上に関する問題点(n=115)

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・そのうち、IoT等サービスを導入することにより解決を図りたい項目では、「顧客

満足度や売上を高めたい」(25.2%)が も多い。

問2 IoT等サービスを導入することにより解決を図りたい項目(n=115)

・具体的項目では、「新規顧客」(67.8%)、「クレーム」(61.7%)、「固定客」(60.9%)、

「新メニュ―」(59.2%)、「従業員満足度」「水光熱費」(ともに 57.4%)を問題点と

認識している。そのうちIoT等サービスの導入により解決を図りたいと考える項目

は「固定客」「新規顧客」(ともに 13.9%)、「指標の見える化」(13.0%)、「仕入れ」

(12.2%)が多い。

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【Ⅲ.IoT等サービスの導入状況】

・IoTサービスの導入状況については、「導入している」は 17.4%で、「導入したい

ができていない」(40.0%)が も多い。また、「導入する必要性を感じていない」

(30.4%)が3割を占める。

問3 IoT等サービスの導入状況(n=115)

回答数 構成比

(1) 導入している 20 17.4%

(2) 今後導入する予定 3 2.6%

(3) 導入したいが、できていない 46 40.0%

(4) 導入の必要性を感じていない 35 30.4%

無回答 11 9.6%

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○従業者規模別 「IoT等サービスの導入状況」(n=106)

・導入済・導入予定の業務分野は、「食材・消耗品等の仕入・流通、在庫管理」(52.2%)、

「自社ホームページ・SNS活用による情報発信・PR」(47.8%)、「勤怠管理・ス

タッフシフト管理」(47.8%)、「売上管理(クラウド等)」(47.8%)の順に多い。

問4-1 導入済の業務分野、導入予定の業務分野(n=23)

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・導入済事業者(17 社)のうち、売上高の変化については「増加」(10.0%)、「やや増

加」(20.0%)で、「変化なし」(25.0%)が も多い。労働生産性の変化については

「0~2%増加」(40.0%)、「2~10%増加」(20.0%)の順に多い。

問4-3 売上高の変化(n=20) 労働生産性の変化(n=20)

・導入前の事前準備については「従業員教育」、「業務プロセス(現場)の分析・見直し」、

「情報収集や相談」(ともに 52.2%)が も多い。情報収集先・相談先については、

「IT ベンダー,専門企業,コンサルタント」(76.9%)が も多い。

問5-1 導入する際の事前準備または予定(n=23)

問5-2 情報収集や相談を選択した方のみ、情報収集・相談先(n=13)

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【Ⅳ.今後の展開に向けて】

・導入にあたっての課題については、「IoT活用能力の高い人材の不足」(40.9%)、

「IoT等サービス内容の情報・知識の不足」(37.4%)、「費用対効果が不明確」

(37.4%)、「適切なアドバイザーがいない」(27.0%)、「設備投資等の初期投資資金

の不足」(25.2%)の順に多い。

問6-1 IoT等サービス導入にあたっての課題(n=115)

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○従業者規模別「IoT等サービス導入にあたっての課題」(n=106)

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(課題の具体的内容)

*IoTを使って当社でどのような活用ができるのか、情報量や知識が不足していてイ

メージできない。具体的に考えることができない。

*システムを活かしきれない。

*複数の業者との取引があるため、規格その他を統一することが難しい。

*専門業者で良いところが見つからない。

*社内でも人員の知識がたりず、うまく使えない。

*テナントが入っている店舗で自由度がきかない。手続きが多い。

問7 IoT等サービスへの投資額の割合(n=115)

・IoT等サービスの導入を促進する取組みとしては、「先行事例等を紹介する事例集」

(42.6%)、「サービス導入の講演会・セミナーの開催」(18.3%)、「導入のための投

資資金の調達支援」(15.7%)の順に多い。

問8-1 IoT等サービスの導入を促進する取組(n=115)

Page 26: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

24

2)IoT等サービス提供事業者向けアンケート調査

【Ⅰ.回答企業の概要】

・業種は「受託開発ソフトウェア業」(63.8%)が 2/3 近くを占める。売上規模は、「1

億円未満」(39.1%)、「1 億円以上 5 億円未満」(41.3%)がともに、4割程度を占め

る。

問1 業種(無回答除く n=47)

売上規模(無回答除く n=46)

Page 27: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

25

【Ⅱ.IoT、BigData、AI分野への展開状況】

・サービス提供種別については、「自社での独自システムの開発」(65.3%)、「アプリケ

ーション受託開発」(53.1%)、「IT コンサルティングサービス」(46.9%)の順に多

い。

問2 サービス提供種別(無回答除く n=49)

・開発しているシステム分野については「IT活用システム」(71.1%)、「IoT活用

システム」(42.1%)の順に多い。

問3 開発しているシステム分野(無回答除く n=38)

Page 28: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

26

・IoT等サービスを提供する主たる業界については、「製造業(食品製造業以外)」

(50.0%)、「サービス業(飲食・宿泊業以外)」(23.9%)の順に多く、「飲食店」は

21.7%である。

問4 IoT等サービスを提供する主たる業界(MA) (無回答除く n=46)

【Ⅲ.食ビジネス事業者等へのIoT等サービスの展開状況】

・食ビジネス関連事業者等へのIoT等サービスの提供状況については、「提供する予

定はない」(69.8%)が も多い。「既に開発し、導入されている」(18.1%)、「開発

しているが、導入されていない」(2.4%)、「今後開発し、提供したい」(9.5%)をあ

わせると 1/3 程度である。

問5 食ビジネス事業者等へのIoT等サービスの提供状況(n=116)

回答数 構成比

(1) 既に開発し、導入している 21 18.1%

(2) 開発しているが、導入されていない 1 0.9%

(3) 今後開発し、提供したい 11 9.5%

(4) 提供する予定はない 81 69.8%

無回答 2 1.7%

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27

・販売済、開発済、開発予定の業務分野については、「食材・消耗品等の仕入・流通、

在庫管理」、「売上管理(クラウド)」、「注文受付」、「自社サイトでの予約管理」、「顧

客情報管理」で多い。

問6-1 販売済、開発済、開発予定の業務分野(n=33)

Page 30: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

28

・開発、提供したきっかけについては、「親会社・取引先からの要請」(21.2%)、「市場

の成長性・安定性への期待」(18.2%)、「自社の技術・ノウハウが活かせる」(15.2%)

の順に多い。

問7 開発、提供したきっかけ(n=33)

・開発・提供の事前準備としては、「市場(マーケット)ニーズの分析」(27.3%)、「技

術・サービスニーズの分析」(21.2%)、「競合他社の状況の分析」(15.2%)の順に多

い。

問8 開発・提供の際の事前準備、又は予定(n=33)

Page 31: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

29

・現在直面している課題については、「顧客の開拓・確保」(24.2%)、「IoT分野に活

かせる技術やノウハウ開発」、「市場の有望性・将来性の把握」(15.2%)の順に多い。

問9-1 直面している課題(n=33)

(具体的内容)

*テストランできる料飲店の協力確保。特にITに弱いレストラン従業員のオペレーシ

ョン力不足に対する指導、定着に時間、人員がかかる

*全ての食ビジネス事業者が同じではない。パッケージでは対応できない細かい問題点

を解決する事が必要。

Page 32: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

30

【Ⅳ.食ビジネス事業者等へのIoT等サービスの提供が進まない理由】

・「食関連ビジネス事業者へのIoT等サービスを提供する予定がない」と回答した 81

社の回答では、提供が進まない理由は、 多の「既存事業の経営に集中」(37.0%)

に次いで、「食ビジネス分野に精通した人材がいない」(13.6%)、「顧客の開拓・確保

が困難」(12.3%)、「新分野に挑戦する資金・体力の不足」(9.6%)の順に多い。

問10 提供が進まない理由(n=81)

・サービス提供を検討する条件については、「既存事業分野での経営に余裕ができたと

き」(21.0%)、「マーケットにおける自社の技術等の有効性が確認できたとき」

(17.3%)、「自社製品・サービスを補完する企業との連携が可能になったとき」「開

発資金が得られたとき」(13.6%)の順に多い。

問11 サービス提供を検討する条件(n=81)

Page 33: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

31

【Ⅴ.食ビジネス事業者等へのIoT等サービス提供の競争環境について】

・自由な競争が阻害されていると感じる事由については、「信用力不足などが原因で商

取引が進まないことがある」(6.0%)、「市場が独占されており、事業展開したいがで

きない領域がある」(4.8%)との回答があった。

問12-1 自由な競争が阻害されていると感じる事由(無回答除く n=83)

(具体的内容)

*大手と系列会社が中心で、中小が参入しにくい。

*大手食品業者が窓口となり仕切っているため、ユーザーとの直取引が難しい。

*設立間もないため、ネームバリューと実績がなく、信用されない。

【Ⅴ.今後の展開に向けて】

・導入を促進する取組みについては、「食ビジネス事業者とのマッチングの場の提供」、

「導入のための投資資金の調達支援」(46.9%)、「先行事例等を紹介する事例集」

(37.5%)の順に多い。

問13-1 導入を促進する取組(無回答除く n=32)

Page 34: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

32

3)関連団体向けアンケート調査

【Ⅰ.団体の概要】

・団体の事業内容は「業界情報の収集と提供」(93.8%)、「関係諸官庁への協力・建議」

(87.5%)との回答が多い。

問2 団体の事業概要(n=16)

・食関連サービス事業者のIoT等サービス活用に資する事業・取組を行っている団体

は、6.3%にとどまる。

問3-1 食関連サービス事業者等のIoT等サービス活用に資する事業・取組の有無

(n=16)

Page 35: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

33

問4-1 食関連サービス事業者がIoT等サービスを導入するに当たっての課題

(n=12)

・IoT等サービスの導入・提供についての課題は、食関連サービスの団体では、「情

報・知識の不足」(66.7%)、「人材の不足」(58.3%)、IoT等サービス提供側の団

体では、「市場の有望性・将来性の把握」「顧客の開拓・確保」「資金・体制の整備」

(ともに 50.0%)との回答が多い。

問4-1 IoT等サービス提供事業者がIoT等サービスを提供するに当たっての

課題(n=4)

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問6 導入を促進する取組み(n=16)

・IoT等サービスの導入を促進する取組みとしては、「先行事例等を紹介する事例集」

(50.0%)、「サービス導入の講演会・セミナーの開催」(31.3%)、「サービス導入に

向けた人材育成の支援」「導入資金の調達支援」(ともに 18.8%)との回答が多い。

Page 37: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

35

(2) ヒアリング調査

アンケートの結果に加え、文献調査、業界団体に対するヒアリング等により、対象

とする事業者をリストアップし、事業者を訪問等し、ヒアリング調査を実施した。

①実施概要(31事業者)

IoT等サービスの受入事業者、及び提供事業者31事業者に対し、ヒアリング調査

を実施した。

■ヒアリング先一覧

(サービス受入事業者)

No. 導入サービス業務区分 ヒアリング企業 所在地

1 予約・受付システム A社 兵庫県

2 配席・テーブル管理 B社 大阪府

3 注文受付 C社 大阪府

4 注文受付/予約システム D社 大阪府

5 注文受付 E社 滋賀県

6 レジ(決済) F社 大阪府

7 レジ(決済) G社 京都府

8 レジ(決済) H社 大阪府

9 会計 I社 兵庫県

10 会計/仕入・在庫管理 J社 兵庫県

11 会計 K社 大阪府

12 仕入・在庫管理 L社 大阪府

13 仕入・在庫管理 M社 大阪府

14 サービスの改善 N社 埼玉県

15 調理/料理提供 O社 京都府

16 サービスの改善 P社 大阪府

17 サービスの改善 Q社 大阪府

18 サービスの改善 R社 東京都

Page 38: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

36

19 サービスの改善 S社 福井県

20 サービスの改善 T社 群馬県

(サービス提供事業者)

No. 提供サービス業務区分 ヒアリング企業 所在地

1 注文受付 U社 兵庫県

2 レジ(決済) V社 大阪府

3 レジ(決済) W社 兵庫県

4 会計 X社 兵庫県

5 会計 Y社 兵庫県

6 仕入・在庫管理 Z社 福井県

7 調理 AA社 大阪府

8 サービスの改善 AB社 東京都

9 サービスの改善 AC社 東京都

10 サービスの改善 AD社 東京都

11 サービスの改善 AE社 東京都

Page 39: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

37

②調査結果及び分析

ヒアリング調査で得られた主な意見は、以下のとおり。

【導入が進まない要因】

(知識不足、ITリテラシーの低さ)

・飲食店におけるITリテラシーの低さが導入を妨げている。

・導入によってどういったメリットがあるのか見えにくい。

・何から手をつけていいかわからない。

・シェフや農家はパソコンの扱いに慣れていない。十分な説明が必要。

(経営者・スタッフの意識)

・飲食店の経営者は、「新しいもの」を導入することへの抵抗や不安がある。

・特に、年配のオーナーの場合、既存のやり方を変えることへの抵抗が大きい。

・多くの飲食店は、システム導入を「投資」ではなく「経費」と考えている。

・システム導入の促進には、現場だけでなく経営者の理解が必要不可欠。

・対面でのコミュニケーションを重視する店舗での導入は難しい。

・飲食店はシステムを導入していない店が多く、それで安心しがち。異業種と積極的

に交流するなど刺激が必要。

・本部からの指示でシステムが導入されたとしても、各店舗でスタッフ・レベルに浸

透しておらず、活用されないこともある。

(事業環境・経営環境)

・追加注文が多い業態への導入には適しているが、カウンターのみの小さな店舗では、

導入の必要性が小さい。

・チェーン店はシステムを1回導入すると切り替えるまでに時間がかかる。

(提供サービス内容・価格)

・導入効果がわかりにくい。

・投資と費用のバランスがとれたサービスが見つからない。

【導入のきっかけ】

・経営者やスタッフのIT知識が豊富であった。

・展示会等に出向き、サービス提供事業者からの情報収集が役に立った。

・実際に導入した店舗からの口コミ。

・店舗数の拡大による業務作業の増大への対応。

・改装等の設備更新のタイミングであった。

【導入後の効果(付加価値の向上)】

・各種顧客情報をスタッフ間で共有・見える化し、個々人に応じたきめ細かなサービ

ス提供が可能となり、顧客満足度の向上につながった。

Page 40: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

38

・ワインの生産履歴や飲み方など、詳細かつ適切な情報を顧客に提供することが可能

となり、サービスの充実が図れた。

・産直システムの導入により、飲食店においては取引のなかった農家と容易に取引で

きるようになり、よりよい素材を提供できるようになった。農家の取引拡大にも寄

与している。

・測位データをもとにしたQC活動により、ホール内での移動距離が減り、接客時間

の1割増が可能となり客単価が向上した。

【導入後の効果(効率の向上)】

(フロント業務)

・レジ・スタッフの負担軽減、精算ミス等が減少した。

・オーダー時点の売上把握により、タイムリーなスタッフ配置が可能となった

・オーダーエントリーシステムの導入により、多層階フロアで増大が見込まれたホー

ルスタッフの人件費を抑制することができた。

(ミドル業務)

・弁当注文の受付ミスによる作りすぎやメニュー間違えが減り、廃棄ロスをほぼゼロ

にすることができた。

・産直システムにおいて、出荷予測が難しい野菜での欠品削減につなげた。

・リアルタイムで消費量を把握でき、正確な原価計算が可能となった。

・注文から調理までのリードタイムを短縮し、労働投入量を 15%削減した。

(バックオフィス業務)

・経理スタッフ等の人員削減を実現した。

・静脈認証による勤怠管理と会計システムの連携により、管理部門での入力時間を従

前の 1/6 に、給与計算時間は 1/15 に短縮することができた。

・店舗数の増加に対しても人員を増員することなく店舗運営管理を実現した。

【参入障壁・優越的地位の濫用等】

・百貨店テナントの場合、百貨店指定のシステム以外の接続が難しい。

・大手企業とシステムの共同開発を行った際、自社技術を勝手に特許出願されたこと

がある。

【国等への期待】

・補助金について知らない企業が多い。地方の人たちには勉強会のようなものが必要。

・補助金の条件に適合しているのか分かりづらく改善して欲しい。また、募集要項な

等で使われている表現も慣れないものが多く分かりづらい。

・公募等の実施時期のタイミングが事業実施と適合しにくい。

・報告書作成等に要する人件費が負担となっている。

・システム導入コストに応じた補助金制度があればよい。

Page 41: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

39

学識経験者、食関連サービス受入事業者、食関連サービス提供事業者、業界団体等

からなる研究会「IoT等を活用した食関連サービス研究会」を設置し、IoT等を

活用した食関連サービス事業者等の実態を把握するとともに、ベストプラクティス収

集と事例集の作成、さらにはIoT等を活用した食関連サービス事業者等における競

争促進策の検討を行った。

(1)開催概要

<第 1 回研究会>

日 時:平成 28 年 12 月 22 日(木)13:00~15:00

場 所:近畿経済産業局 第一別館 303 共用会議室

次 第:

1.開会

2.議事

(1)研究会の議事運営について

(2)委員紹介(各委員からの取組紹介含む。)および座長の選任

(3)事務局からの説明

- 本研究会の主旨・目的と全体像

- アンケート・ヒアリング調査、事例集

(4)フリーディスカッション

3.事務連絡

4.閉会

<第 2 回研究会>

日 時:平成 29 年 2 月 1日(水)10:00~12:00

場 所:國民会館 ミニホール

次 第:

1.開会

2.議事

(1)アンケート・ヒアリング調査について(中間結果)

(2)平成 28 年度IoT等を活用した食関連サービス事業者等における競争

促進策に関する調査報告書(案)について

(3)フリーディスカッション

3.事務連絡

4.閉会

3.IoT等を活用した食関連サービス研究会

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40

<第 3 回研究会(持ち回り開催)>

日 時:平成 29 年 2 月 20 日(月)

※第 3 回IoT等を活用した食関連サービス研究会を持ち回り開催し、平成 29 年

2 月 20 日付けをもって、「平成 28 年度IoT等を活用した食関連サービス事業

者等における競争促進策に関する調査報告書」及び「IoT等を活用した食関連

サービス事例集」について、原案通り同意することを、全会一致で議決した。

(2)委員メンバー

研究会は、学識経験者、食関連サービス受入事業者、食関連サービス提供事業者、

業界団体等からなる7名により構成した。

<委員>

伊藤 宗彦 神戸大学 経済経営研究所 教授

井澤 裕司 立命館大学 経済学部 教授

新村 猛 がんこフードサービス株式会社 取締役副社長

神戸 壽 株式会社ブレイン 代表取締役社長

柴田 春洋 株式会社アスピット 西日本営業部長

吉田 勝彦 一般社団法人 大阪外食産業協会 専務理事

細見 恭樹 株式会社池田泉州銀行 取締役常務執行役員

<オブザーバー>

近畿財務局

<事務局>

近畿経済産業局、株式会社ダン計画研究所

Page 43: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

41

食関連サービス事業者の多くは、付加価値向上や革新的ビジネスの創生、効率性の

向上に関する問題点等を抱えており、IoT等を活用することにより、顧客満足度や

売上向上を高めていきたいと考えている。しかし現状は、IoT等を導入している事

業者は少数にとどまり(16.3%)、導入したいができていない事業者が4割程度(40.8%)

を占めるという結果であった。

本章では、アンケート調査やヒアリング調査の結果、研究会での意見等を踏まえ、

食関連サービス事業者等が、有効競争性を確保しつつ、IoT等を活用し、付加価値

向上や革新的ビジネスの創生、効率性の向上を進めていくための課題について整理す

る。

課題1

サービス受入事業者側の知識向上と導入意欲向上につながる動機付け確保

食関連サービス事業者のIoT等サービスの導入が進まない要因として、サービ

ス受入事業者側におけるIoT等サービスに関する情報・知識の不足があげられる。

IoT等サービスの内容そのものや導入によって得られる効果内容、導入に向け

た取組み方法についての情報や知識の不足が指摘されており、その改善を図る必要

がある。また、情報・知識不足のため、導入意欲が高まらないという状況が生まれ

ている。具体的な事例等を示しながら、まずは、食関連サービス事業者への動機づ

けを行っていくことが重要となる。

また、IoT等を活用するための能力を高めるとともに、それをツールとして、

付加価値向上や効率性の向上につなげていくための専門知識、さらには食関連サー

ビスのマネジメント能力を備えた人材の育成が求められている。

(注) は企業等の生声

【なぜ、導入が進まないのか?】

・飲食業界は、全体的にITリテラシーが低く、加えて零細企業が多いことが大

きな要因。

・飲食業者の多くが導入により得られるメリットを知らない。まずは気づいても

らうことが必要。

・中小零細の飲食店では、売上高のみを重視し、生産性向上にまで理解や対応が

できていない。また、導入には興味があるが、どのように取り組めばよいのか

わからないグループもある。

4.IoT等を活用した食関連サービス事業者等における課題

Page 44: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

42

課題2

顧客ニーズに合った革新的サービスの創出(サービスイノベーション)

食関連サービス事業者は、業態や接客等の方針、席数やフロア構成、運営店舗数

や従業員規模など、各食関連サービスの運営形態によりIoT等サービス導入によ

る効果内容や期待は異なっている。このため、それぞれの食関連サービス事業者の

顧客ニーズにあったサービス内容が求められているが、現状では満足に提供されて

いるとは言い難い状況にある。

その要因として、IoT等サービスの受入側にITに精通した人材がおらず、ニ

ーズにあったサービス提案が十分に行えていない可能性がある。またサービス提供

側においては、食関連サービス分野のマーケットの将来性が不透明といった指摘も

あり、本格的に市場参入できないといった問題もある。

現時点では、飲食サービス業界におけるIoT等サービスの取組みは少なく、黎

明期にあると言える。今後の技術革新等をベースに食関連サービス分野における革

新的サービスを創出し、業種・業態、店舗運営の状況等の違いによる様々なニーズ

に対応させていくことが求められている。

さらに、導入にあたっては、経営規模等に応じて負担可能な額も制限されること

から、費用総額、課金方法等に関するニーズなどの経済性の視点開示も必要となる。

課題3

市場参入障壁等の改善

食関連サービス分野は、市場参入障壁が低く、ITベンダーを中心にビジネス

チャンスと捉える企業が多く存在する。

一方で、サービス提供事業者の一部からは、ベンチャー企業であるが故の信用

力不足、大手ITベンダーによる市場の独占、導入済みシステムとの連携確保の

困難さ等が指摘されており、こうした市場参入障壁については引き続き調査し、

必要に応じて改善していく必要がある。

【なぜ、導入が進まないのか?】

・経営者が求めているサービスとサービスシステムを提供している側でギャップ

がある。

・ITベンダーが顧客ニーズにあったサービスを提供できていない。

・顧客ニーズは事業規模別で違ってくる。10人程度のカウンターではIoTは

そもそも必要ない。

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【なぜ、導入が進まないのか?】

・サービス提供事業者にはベンチャー企業も多く、信用力が不足している。

・一部で、大手ITベンダーによる市場の独占がある。

・百貨店テナント店舗等への導入の場合、百貨店指定のシステム以外の接続が難

しい。

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44

前章での課題・問題点及びIoT等を活用した食関連サービス研究会の検討結果、

さらにはIoT等を活用した食関連サービス事業者等の現状認識等を踏まえ、IoT

等を活用した食関連サービス事業者等における競争促進策を以下のように提言する。

IoT等の導入に関心を持ち生産性向上に興味を抱く企

業を増やす

IoT等の導入は、飲食業をはじめ各種サービス産業の生産性向上に大きく寄与す

ると考えられるが、関西においては、IoT等を活用した革新的サービスモデルの概

要やその効果、さらには導入プロセスや手法等についての情報が乏しく、気づきを得

る機会も少ない。

このため、IoT等を活用した食関連サービスに関心を寄せる事業者等向けに、有

用性を訴求し、IoT等の導入意欲を高めることが必要である。

○セミナーの開催

各種支援機関・業界団体等と連携し、大企業のみならず中堅・中小・小規模事

業者それぞれに適したIoT等活用サービスモデル等を紹介するセミナーを開

催する。

内容:先進取組事例の紹介、商品の紹介、支援制度等の紹介 等

主催:当局、自治体、経済団体、金融機関 等

○関連情報の発信強化

IoT等を活用した食関連サービスの情報を、近畿経済産業局のHP、メール

マガジン等により、タイムリーに発信する。メールマガジンにおいては、各機関

が実施する食関連サービスのIoT等サービスの導入促進イベント等に関する

情報を収集・整理し、月1回程度の頻度で発信する。

内容:HP、メルマガ等による関連情報の発信

主体:当局

・地方になればなるほど、情報がスムーズに共有できていない。

・自社の商売にどのように使えるのか見えにくい。この点を示してもらえると導

入を考えるきっかけになる。

・わかりやすい効果のある事例を企業に知らせることが必要。

5.IoT等を活用した食関連サービス事業者等における

競争促進策(提言)

アクション

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45

○関西サービス産業の生産性向上に資するプラットフォームの構築

飲食業のみならず関西における各種サービス産業の生産性向上を図るため、そ

の推進に前向きな機関等で構成されるプラットフォームを構築し、これまで各種

情報の届きにくかった事業者等に対する情報共有や発信強化を行い、関西におい

て世界に冠たるサービス企業を創出する基盤を整備する。

ベストプラクティスを見える化し、更なる導入意欲を高

める

IoT等サービスの導入により生産性向上につなげている事例についてプレイア

ップし、更なる導入意欲を高める。

○事業者のプレイアップ

IoT等活用による食関連サービスの導入によって生産性向上や売上向上に

つなげている事例の発掘を行い広く紹介し、幅広い層の導入を促進する。

食サービスに係る人材育成の強化

食関連のIoT等サービスをツールとして活用し、付加価値向上や革新的ビジネス

の創生、効率性の向上へとつなげることのできる経営マネジメント能力を備えたサー

ビス人材の不足を解消するための人材育成プログラム、セミナー等を大学、地域金融

機関、関係団体等と連携して提供する。

○平成 29 年度・産学連携サービス経営人材育成事業費

・地方になればなるほど、情報がスムーズに共有できていない。

・使い勝手の良い補助金があっても、末端の企業にまで行き届いていない。そこ

を銀行がサポートすることで感謝されるケースも多い。

・飲食サービス業のみならず、関西における各種サービス産業の生産性向上を図

るプラットフォームが必要。

・10 年、20 年先を見据えて、食というビジネスでやっていく能力と意欲の高

い人たちを育てるという、地道なところからやっていかないといけない。

アクション

2

アクション

3

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46

ハード、ソフト等の導入支援制度の更なる拡充・強化

IoT等の導入支援を図るため、国においては既に「革新的ものづくり・商業・サ

ービス開発支援事業」「サービス等生産性向上IT導入支援事業」等を講じているが、

導入促進を更に加速するため、民間金融機関等においてもIoT等サービス導入に向

けた資金調達支援の拡充・強化が望まれる。

○平成 28 年度補正・サービス等生産性向上IT導入支援事業

補助率:2/3、補助金:20~100 万円

○平成 28 年度補正・革新的ものづくり・商業・サービス開発支援制度

補助率:2/3、補助上限:3,000 万円

・中小企業向けの補助金制度があればありがたい。

・補助金制度の問合せ先が分かりにくく、たらい回しにされてしまうので、推進

窓口等があるとありがたい。

・億単位の実証試験ができる枠組みが必要ではないか。

アクション

4

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47

※「IoT等を活用した食関連サービス事例集」として別掲

参考 資料1.IoT等を活用した食関連サービス事例

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参考 資料2.アンケート調査票

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1) IoT等サービス受入事業者

問1 貴社(店)の名称、所在地等についてお伺いします。それぞれの項目についてご回答ください。

① 貴社(店)の名称

② 貴社(店)の所在地 〒

③ 業種 1.飲食業 2.宿泊業 3.料理品小売業 4.卸・運輸・倉庫業 5.その他( )

④ 設立年 西暦 年 ⑤ 資本金 万円

⑥ 従業員数 人

⑦ 飲食部門 売上高

(過去 3 年分) 2015 年度 千万円 / 2014 年度 千万円 / 2013 年度 千万円

⑧ 総店舗数 合計 店 (直営 店、FC 店)

⑨ ご記入者名 所属・役職 氏名

⑩ 連絡先

TEL ( ) ―

メールアドレス

ホームページ

問2 貴社(店)が抱えている付加価値向上や革新的ビジネスの創出、効率の向上に関する問題点(項目と具体的内

容)について、該当するもの全てに◯印をおつけください。また IoT等サービスを導入することにより解決を図りた

いと考えるものについては、◎印をおつけください。

(項目) (具体的内容)

1.接客サービスを

高めたい

→ 接客応対のサービス品質を一定に保ち、クレームを減らしたい

誘導の不手際をなくし、相席等の誘導をスムーズにしたい

満席時の対応の改善を図りたい

注文時のミスをなくしたい

よりきめ細かいサービスを提供したい

メニューをわかりやすく伝えたい(お得なメニューや追加メニューの提案)

料理の提供時間を短縮したい

2.料理・メニューを

充実したい

→ さらに美味しい料理を提供したい

新しいメニューを開発・提供したい

料理人の技能を高めたい

素早く調理したい

アルバイトでもできる調理の簡素化や自動化を進めたい

Ⅰ.貴社(店)の概要

Ⅱ.付加価値向上や効率化における問題点

IoT等を活用した食関連サービスの導入実態に係る調査

※本アンケートにおける「IoT 等サービス」とは、インターネットを通じてつながることによって実現

する新たなサービスを言い、BigData や AI 等の活用も含まれます。

例えば、スマホや iPad を使った労働生産性向上に向けた取組等が該当します。

例:予約システム、注文システム、食材・消耗品の仕入れの受発注システム、労務管理、経営管理等

Page 52: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

(項目) (具体的内容)

3.顧客満足度や

売上を高めたい

固定客を増やしたい(リピーター・再来店客)

新規の顧客を獲得したい

宣伝やPRを行いたい

来店客一人あたりの単価を増やしたい(注文数、より高い商品の注文)

店舗の独自性を打ち出したい

ターゲット顧客の期待やニーズを把握したい

4.従業員をうまく

活用したい

→ 従業員満足度を高めたい

ホールスタッフのスキルを向上させたい

食材や調理知識を紹介・提案したい

手待ち時間を減らしたい

付帯業務を減らし、接客サービスに集中させたい

来店客数の変動に応じた勤務シフトを組みたい

スキルや訓練の不足による従業員の作業ミスを減らしたい

調理部門・ホール部門のやりとりをスムーズにしたい

3.食材のロスをなく

したい

→ 適正な量、品目を適正な価格で仕入れたい

良質な食材等を仕入れたい

保管ロス(変質・腐敗・虫害・鼠害・盗難等)をなくしたい

調理ロスをなくしたい

4.会計時の対応を

改善したい

→ 会計の時間を短縮したい

便利な決済方法を取り入れたい

会計時のミスをなくしたい

5.空間をうまく活用

したい

→ 店舗の雰囲気を高めたい

サービス提供しやすい客席や厨房のレイアウトとしたい

デッドスペース等をなくしたい

電気、ガス、水道等のムダ遣いをなくしたい

6.運営や経営を

「見える化」したい

店舗運営の指標(来店数,売上,人件費,原価等)を「見える化」したい

サービス提供プロセスを「見える化」したい

7.その他

※具体的内容を記入ください

問3 IoT等サービスの導入状況について、該当するものに○印をおつけ下さい。

1. 既に IoT等サービスを導入している → 導入時期 年頃

2. IoT等サービスを、今後導入する予定がある → 予定時期 年頃

3. IoT等サービスを導入したいが、できていない

4. 導入する必要性を感じていない

Ⅲ.IoT等サービスの導入状況

⇒ 問4へ

⇒ 問6へ

Page 53: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

【問3で 「1.既に導入している」「2.今後導入予定」を選択の方のみ】

問4-1 貴社が導入済み、または導入予定のIoT等サービスの業務分野について、該当するもの全てに○印をおつ

け下さい。導入済みの場合、その効果の有無について、該当するものに◯印をおつけ下さい。また、効果内容に

ついて該当するものを下記の より、その記号をご記入ください。

業務分野 導入済

導入予定

効果の有無 4:効果があった

3:やや効果があった

2:効果なし

1:把握できていない

効果内容

※下記選択肢

a ~ f より

選択

付加向上や革新的ビジネスの創出

1. 新メニューの開発、調理の高度化 4 ・ 3 ・ 2 ・1 2. 新サービスの開発、新しい体験の提供 4 ・ 3 ・ 2 ・1 3. 店舗独自の魅力づくり 4 ・ 3 ・ 2 ・1 4. 客単価の向上 4 ・ 3 ・ 2 ・1 5. 顧客情報管理 4 ・ 3 ・ 2 ・1 6. 飲食店検索サイトとの連携 4 ・ 3 ・ 2 ・1 7. 自社ホームページ・SNS活用による情報発信・PR 4 ・ 3 ・ 2 ・1 8. 人材育成・教育 4 ・ 3 ・ 2 ・1 9. 魅力的なサービス空間づくり・体験の提供 4 ・ 3 ・ 2 ・1

10. 経営指標やサービスプロセスの見える化 4 ・ 3 ・ 2 ・1 11. その他( ) 4 ・ 3 ・ 2 ・1

業務効率化

12. 自社サイトでの予約管理 4 ・ 3 ・ 2 ・1 13. 来店受付、座席・テーブル管理 4 ・ 3 ・ 2 ・1 14. 注文受付 4 ・ 3 ・ 2 ・1 15. 接客サービス 4 ・ 3 ・ 2 ・1 16. 決済 4 ・ 3 ・ 2 ・1 17. 食材・消耗品等の仕入・流通、在庫管理 4 ・ 3 ・ 2 ・1 18. 食材・消耗品等の在庫管理 4 ・ 3 ・ 2 ・1 19. 勤怠管理・スタッフシフト管理 4 ・ 3 ・ 2 ・1 20. 売上管理(クラウド等) 4 ・ 3 ・ 2 ・1 21. グループウェア 4 ・ 3 ・ 2 ・1 22. その他( ) 4 ・ 3 ・ 2 ・1

効果内容

a. 新規顧客を獲得できた・商圏を拡大できた b. 独自性・独創性のあるサービスを提供できた

c. 自社のブランド力を強化できた d. 顧客満足度が向上した

e. サービスや品質を分かりやすく顧客に示せた f. 業務間の連携が進んだ

問4-2 導入した IoT等サービスの具体的な内容と、導入による効果内容をお教え下さい。

(具体的な導入内容・システム名) (具体的な効果内容)

問4-3 IoT等サービスの導入前後で、以下の項目はどのように変化しましたか。

(複数のサービス等を導入している場合は、最も効果の大きかったサービス導入の前後での比較で回答ください)

※労働生産性とは「従業員1人当たりの付加価値額」

のことで右の式の通り計算されます。

売上高の変化 1.増加 2.やや増加 3. 変化なし 4. 減少 5.把握できていない

労働生産性の変化 1. 「10%以上」 増加 2. 「2~10%」 増加 3. 「0~2%」 増加

1 人当たり付加価値額 = 従業員数(もしくは労働時間数)

営業利益 + 人件費 + 減価償却費

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問5-1 IoT等サービスを導入する際、どのような事前準備をされましたか、またはする予定ですか。該当するもの

全てに○印をおつけ下さい。また、最も重要な準備に◎印を1つおつけ下さい。

1.業務プロセス(現場)の分析・見直し 6.既存システムとの整合性の確認

2.専門スタッフの雇用 7 情報収集や相談 ⇒問5-2へ

3.専任部署の整備 8.国の支援制度の確認・活用

4.従業員教育 9.その他( )

5.資金調達方法の検討

【問5-1で「7. 情報収集や相談」を選択の方のみ、ご回答下さい】

問5-2 IoT等サービスの導入にあたって、情報収集・相談先に該当するもの全てに○印をおつけください。

1. IT ベンダー , 専門企業 , コンサルタント 4.産業支援機関(商工会議所、銀行等)

2.広告代理店 5.同業者

3.その他サービス業( ) 6.その他( )

【全員が、ご回答ください】

問6-1 IoT等サービス導入にあたっての課題は何ですか。該当するもの上位3つまで○印をおつけ下さい。また最

大の課題を 1 つ選び◎印をおつけ下さい。

1. IoT活用能力の高い人材の不足 8. 経営トップの関心・やる気が小さい

2. 適切なアドバイザーがいない 9. 情報セキュリティ等のリスク対応への不安

3. 設備投資等の初期投資資金の不足 10.法規制・許認可等への対応が難しい

4. ランニングコスト等の資金の不足 11.業界の取引慣行への対応が難しい

5. IoT等サービス内容の情報・知識の不足 12.導入済のシステムとの連携が難しい

6. システム事業者の情報・知識の不足 13.求める IoT 等サービスの提供がない

7. 費用対効果が不明確 15.その他( )

問6-2 課題の具体的内容、特に「10.法規制・許認可」「11.業界の取引慣行」の内容についてお教え下さい。

問7 売上高に占める IoT等サービスへの投資額の割合として妥当と思われるものに○印をおつけ下さい。

1.「1.5% 以上」 2.「1.0~1.5%未満」 3.「0.5%~1.0%未満」 4.「0.5%未満」 5.わからない

問8-1 IoT等サービスの導入を促進する取組として、期待されるメニューがあれば、○印をおつけください。

1.サービス導入の講演会・セミナーの開催 4.システム事業者・専門家の紹介

2.先行事例等を紹介する事例集 5.導入のための投資資金の調達支援

3.サービス導入に向けた人材育成の支援 6.その他( )

【問8-1 で「5.導入のための投資資金の調達支援」を選択の方のみ、ご回答下さい】

問8−2 IoT等サービス導入のために、あればよい支援内容について、○印をおつけ下さい。

(必要額) (調達法)

1.設備投資等の初期投資 → ( )万円 1.助成金 2.融資 3.その他( )

2.ランニングコスト等の投資 → ( )万円 1.助成金 2.融資 3.その他( )

3.その他( ) → ( )万円 1.助成金 2.融資 3.その他( )

ご協力ありがとうございました。

Ⅳ.今後の展開に向けて

Page 55: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

2) IoT等サービス提供事業者

問1 貴社の名称、所在地等についてお伺いします。それぞれの項目についてご回答ください。

① 貴社の名称

② 貴社の所在地 〒

③ 業種 1.受託開発ソフトウェア業 2.パッケージソフトウェア業 3.情報処理サービス

4.情報提供サービス業 5.その他の情報サービス業( )

④ 設立年 西暦 ( )年 ⑤ 資本金 万円

⑥ 従業員数 常用 人 パート 人

⑦ 売上規模 1. 1 億円未満 2. 1 億円以上5 億円未満 3. 5 億円以上10 億円未満 4. 10 億円以上

⑧ ご記入者名 所属・役職 氏名

⑨ 連絡先

TEL ( ) ―

メールアドレス

ホームページ

問2 貴社のサービス提供種別について、該当するもの全てに○印をおつけ下さい。

1.パッケージの開発・提供 5.応用製品開発(セットメーカー)

2.自社での独自システムの開発 6.情報提供サービス

3.アプリケーション受託開発 7.IT コンサルティングサービス

4.組込みソフトウェアの開発 8.その他( )

問3 貴社で開発しているシステム分野について、該当するもの全てに○印をおつけ下さい。また、提供されて

いる商品パッケージ等(アプリも含む)があれば、ご記入下さい。

「システム・商品パッケージ」等の名称

1.IoT 活用システム

2.BigData 活用システム

3.Ai 活用システム

4.IT 活用システム

5.その他( )

Ⅰ.貴社の概要

Ⅱ.IoT、BigData、Ai 分野への展開状況

IoT等を活用した食関連サービスの導入実態に係る調査

※本アンケートにおける「IoT 等サービス」とは、インターネットを通じてつながることによって実現

する新たなサービスを言い、BigData や AI 等の活用も含まれます。

例えば、スマホや iPad を使った労働生産性向上に向けた取組等が該当します。

例:予約システム、注文システム、食材・消耗品の仕入れの受発注システム、労務管理、経営管理等

Page 56: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

問4 貴社が IoT 等サービスを提供する主たる業界について、該当するもの全てに○印をおつけ下さい。

1.飲食店 6.農林魚業

2.宿泊業 7.料理品小売業

3.食品製造業 8.運輸・倉庫業

4.サービス業(飲食・宿泊業以外) 9.その他( )

5.製造業(食品製造業以外)

問5 食ビジネス事業者等(飲食業、飲食部門を持つ宿泊業、料理品小売業、飲食業を取引先に持つ卸売・物流業等)への IoT 等サービスの提供状況について、該当するもの1つに○印をおつけ下さい。

1. 既に食ビジネス事業者等への IoT 等サービスを開発し、

導入されている → 提供時期 年頃

2. 食ビジネス事業者等への IoT 等サービスを開発している

が、導入されていない →

提供予定

時期 年頃

3. 食ビジネス事業者等への IoT 等サービスを今後開発し、

提供したい →

4. IoT 等サービスを提供する予定はない → 問10へ

問6−1 貴社が販売済、開発済、開発を予定している食ビジネス事業者等への IoT 等サービスの業務分野は何ですか。該当するもの全てに○印をおつけ下さい。 また、販売・開発済の場合、効果内容について該当するものを下記の より、その記号をご記入ください。

業務分野 販売済 開発済 開発

予定

効果内容

※下記選択肢

a ~ f より選択

付加向上や革新的ビジネスの創出

1. 新メニューの開発、調理の高度化 2. 新サービスの開発、新しい体験の提供 3. 店舗独自の魅力づくり 4. 客単価の向上 5. 顧客情報管理 6. 飲食店検索サイトとの連携 7. 自社ホームページ・SNS活用による情報発信・PR 8. 人材育成・教育 9. 魅力的なサービス空間づくり・体験の提供

10. 経営指標やサービスプロセスの見える化 11. その他( )

業務効率化

12. 自社サイトでの予約管理 13. 来店受付、座席・テーブル管理 14. 注文受付 15. 接客サービス 16. 決済 17. 食材・消耗品等の仕入・流通、在庫管理 18. 食材・消耗品等の在庫管理 19. 勤怠管理・スタッフシフト管理 20. 売上管理(クラウド等) 21. グループウェア 22. その他( )

Ⅲ.食ビジネス事業者等への IoT 等サービスの展開状況

Page 57: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

(効果内容の選択肢)

a. 新規顧客獲得や商圏の拡大 b. 独自性・独創性のあるサービスの提供

c. ブランド力の強化 d. 顧客満足度の向上

e. サービスや品質の見える化 f. 業務間の連携促進

g. 業務プロセスの効率化

問6-2 上記の IoT 等サービス(システム)の具体的な内容と、導入による効果をお教え下さい。

(具体的な導入内容・システム名等)

(具体的な効果内容)

問7 貴社が食ビジネス事業者等への IoT 等サービスを開発、提供した(又は提供を予定した)きっかけは何ですか。該当するもの全てに○印をおつけ下さい。また、最も大きな理由に◎印をおつけ下さい。

1.自社の技術・ノウハウが活かせる 5.既存市場・取引先の将来に不安がある

2.自社の販路が活かせる 6.社長の思い(トップダウン)

3.親会社・取引先からの要請 7.その他( )

4.市場の成長性・安定性への期待

問8 食ビジネス事業者等への IoT 等サービスを新たに開発・提供する際、どのような事前準備をされましたか(又は予定されていますか)。該当するもの全てに○印をおつけ下さい。最も重要な準備に1つ◎印をおつけ下さい。

1.自社の強みの分析 6.事業提携(アライアンス)の検討

2.競合他社の状況の分析 7.技術者等の人員確保

3.技術・サービスニーズの分析 8.事業推進のための体制整備

4.市場(マーケット)ニーズの分析 9.資金調達方法の検討

5.支援機関等への相談 10.その他( )

問9−1 食ビジネス事業者等への IoT 等サービス提供の事業化において、現在、直面している課題は何です

か。該当するもの上位 3 つまで○印をおつけ下さい。また、最大の課題を 1 つ選び◎印をおつけ下さい。

1.分野に精通した人材の確保 7.法規制・許認可への対応

2.IoT 分野に活かせる技術やノウハウ開発 8.知的財産権への対応

3.製品開発力・商品企画力の向上 9.導入効果の検証・普及

4.市場の有望性・将来性の把握 10.既存システムとの連携

5.顧客の開拓・確保 11.特になし

6.新分野に挑戦する資金・体制の整備 12.その他( )

問9-2 上記の課題について、具体的な内容をお教え下さい。

Page 58: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

【問5で「4.IoT 等サービスを提供する予定はない」を選択した事業者のみ、ご回答下さい】

問10 食ビジネス事業者等へ IoT 等サービスを提供しない(できない)理由は何ですか。該当するもの全てに

○印をおつけ下さい。

1.食ビジネス分野に精通した人材がいない 5.顧客の開拓・確保が困難

2.IoT 分野に活かせる技術やノウハウがない 6.新分野に挑戦する資金や体力の不足

3.製品開発力・商品企画力の不足 7.既存事業の経営に集中

4.市場の有望性・将来性の見極めが困難 8.その他( )

問11 どのような条件が満たされたらサービス提供を検討しますか。該当するもの全てに○印をおつけ下さい。

1.自社製品・サービスを補完する企業との連携が可能になったとき

2.大学や研究機関等との連携が可能になったとき

3.IoT、BigData、Ai 分野の専門技術を有する人材が確保されたとき

4.開発資金が得られたとき

5.既存事業分野での経営に余裕ができたとき

6.マーケットにおける自社の技術等の有効性が確認できたとき

7.その他( )

Ⅳ.食ビジネス事業者等への IoT 等サービス提供が進まない理由について

Page 59: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

【全員が回答ください】

問12−1 食ビジネス事業者等への IoT 等サービスの提供において、自由な競争が阻害されていると感じられ

ることがありますか。その該当するもの全てに○印をおつけください

1.信用力不足などが原因で商取引が進まないことがある

2.不当なリベートを要求されるなど公平でないと思われる取引慣行がある

3.不当な値引き要求など優越的地位の濫用と思われる行為がある

4.同業他社による不当廉売と思われる行為がある

5.同業他社による市場からの追い出し、又は新規参入を妨害するような行為がある

6.法律などによる規制があり、事業展開したいができない領域がある

7.市場が独占されており、事業展開したいができない領域がある

8.その他( )

問12−2 上記の具体的な内容をお教え下さい。

問13−1 食ビジネス事業者の IoT 等サービスの導入を促進する取組として、期待されるメニューがあれば、○

印をおつけください。

1.講演会・セミナーの開催 5.導入のための投資資金の調達支援

2.先行事例等を紹介する事例集 6.新サービス提供のための共同開発等への

支援

3.サービス導入に向けた食ビジネス事業者へ

の人材育成支援 7.その他( )

4.食ビジネス事業者とのマッチングの場提供

【問 13-1 で「5.導入のための投資資金の調達支援」を選択の方のみ、ご回答下さい】

問13-2 食ビジネス事業者の IoT 等サービス導入のために、あればよい支援内容について、○印をおつけ下

さい。

(必要額) (調達法)

1.設備投資等の初期投資 → ( )万円 1.助成金 2.融資 3.その他( )

2.ランニングコスト等の投資 → ( )万円 1.助成金 2.融資 3.その他( )

3.その他( ) → ( )万円 1.助成金 2.融資 3.その他( )

ご協力ありがとうございました。

Ⅳ.食ビジネス事業者等への IoT 等サービス提供の競争環境について

Ⅴ.今後の展開に向けて

Page 60: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

3) IoT等サービス受入事業者 関連団体

問1 貴団体の名称、所在地等についてお伺いします。それぞれの項目についてご回答ください。

① 貴団体の名称

② 貴団体の所在地 〒

③ 設立目的

④ 結成時期 西暦 ( )年 ⑤ 法人化の時期 西暦 ( )年

⑥ 会員・構成員数 会員

⑦ 会員企業の業種

・割合

( 業 %) ( 業 %) ( 業 %)

( 業 %) ( 業 %)

⑧ ご記入者名 所属・役職 氏名

⑨ 連絡先

TEL ( ) ―

メールアドレス

ホームページ

問2 貴団体の事業概要について、該当するもの全てに○印をおつけ下さい。

1.業界情報の収集と提供 6.共同利用施設等

2.人材育成・確保 7.福利厚生に関する事業

3.経営支援 8.関係所管庁への協力・建議

4.研究開発支援 9.その他( )

5.産学連携支援

問3-1 貴団体では、食関連サービス事業者等の IoT 等サービスの活用による生産性向上・高付加価値化に

資する事業・取組を行っていますか。該当するもの全てに○印をおつけ下さい。

1.行っている →問 3-2 へ

2.行っていない →問 4-1 へ

3.今後、行う予定である →問 3-2 へ

問3-2 「1.行っている」「3.今後、行う予定である」具体的な事業・取組内容についてご記入ください。

IoT等を活用した食関連サービスの導入実態に係る調査

※本アンケートにおける「IoT 等サービス」とは、インターネットを通じてつながることによって実現

する新たなサービスを言い、BigData や AI 等の活用も含まれます。

例えば、スマホや iPad を使った労働生産性向上に向けた取組等が該当します。

例:予約システム、注文システム、食材・消耗品の仕入れの受発注システム、労務管理、経営管理等

Page 61: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

問 4-1 食関連事業者が、IoT 等サービスを導入するにあたり、どのような課題があるとお考えですか。該当するも

の上位 3 つまで○印をおつけ下さい。また、最大の課題を 1 つ選び◎印をおつけ下さい。

1. IoT活用能力の高い人材の不足 8. 経営トップの関心・やる気が小さい

2. 適切なアドバイザーがいない 9. 情報セキュリティ等のリスク対応への不安

3. 設備投資等の初期投資資金の不足 10.法規制・許認可等への対応が難しい

4. ランニングコスト等の資金の不足 11.業界の取引慣行への対応が難しい

5. IoT等サービス内容の情報・知識の不足 12.導入済のシステムとの連携が難しい

6. システム事業者の情報・知識の不足 13.求める IoT 等サービスの提供がない

7. 費用対効果が不明確 15.その他( )

問 4-2 上記の課題について、具体的な内容をお教え下さい。

【問 4-1で「8.法規制・許認可への対応」「9.業界の取引慣行への対応」を選択の方のみ、ご回答下さい】

問 4−3 「法規制・許認可への対応」「業界の取引慣行」の具体的な内容をお教え下さい。

問 5 IoT 等サービスの導入を促進する取組として、期待されるメニューがあれば、○印をおつけください。

1.サービス導入の講演会・セミナーの開催 4. システム事業者・専門家の紹介

2.先行事例等を紹介する事例集 5.導入資金の調達支援

3.サービス導入に向けた人材育成の支援 6.その他( )

問 6 貴団体で、IoT 等サービスを活用した食関連サービス事業等における生産性向上・高付加価値化に、積

極的に取り組む事業者はありますか。あれば事業者名、取り組み内容をお教え下さい。

事業者名 取組内容

ご協力ありがとうございました。

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4) IoT等サービス提供事業者 関連団体

問1 貴団体の名称、所在地等についてお伺いします。それぞれの項目についてご回答ください。

① 貴団体の名称

② 貴団体の所在地 〒

③ 設立目的

④ 結成時期 西暦 ( )年 ⑤ 法人化の時期 西暦 ( )年

⑥ 会員・構成員数 会員

⑦ 会員企業の業種

・割合

( 業 %) ( 業 %) ( 業 %)

( 業 %) ( 業 %)

⑧ ご記入者名 所属・役職 氏名

⑨ 連絡先

TEL ( ) ―

メールアドレス

ホームページ

問2 貴団体の事業概要について、該当するもの全てに○印をおつけ下さい。

1.業界情報の収集と提供 6.共同利用施設等

2.人材育成・確保 7.福利厚生に関する事業

3.経営支援 8.関係所管庁への協力・建議

4.研究開発支援 9.その他( )

5.産学連携支援

問3-1 貴団体では、食関連サービス事業者等の IoT 等サービスの活用による生産性向上・高付加価値化に

資する事業・取組を行っていますか。該当するもの全てに○印をおつけ下さい。

1.行っている →問 3-2 へ

2.行っていない →問 4-1 へ

3.今後、行う予定である →問 3-2 へ

問3-2 「1.行っている」「3.今後、行う予定である」具体的な事業・取組内容についてご記入ください。

IoT等を活用した食関連サービスの導入実態に係る調査

※本アンケートにおける「IoT 等サービス」とは、インターネットを通じてつながることによって実現

する新たなサービスを言い、BigData や AI 等の活用も含まれます。

例えば、スマホや iPad を使った労働生産性向上に向けた取組等が該当します。

例:予約システム、注文システム、食材・消耗品の仕入れの受発注システム、労務管理、経営管理等

Page 63: 平成28年度 IoT等を活用した食関連サービス事業者等における · IoT等を活用した食関連サービス事業者等における 競争促進策に関する調査報告書

問4-1 IoT等サービス提供事業者が食関連事業者へIoT等サービスを提供するにあたり、どのような課題があるとお

考えですか。該当するもの上位3 つまで○印をおつけ下さい。また、最大の課題を 1 つ選び◎印をおつけ下さい。

1.分野に精通した人材の確保 7.法規制・許認可への対応

2.IoT 分野に活かせる技術やノウハウ開発 8.知的財産権への対応

3.製品開発力・商品企画力の向上 9.導入効果の検証・普及

4.市場の有望性・将来性の把握 10.既存システムとの連携

5.顧客の開拓・確保 11.特になし

6.新分野に挑戦する資金・体制の整備 12.その他( )

問 4-2 上記の課題について、具体的な内容をお教え下さい。

問 5−1 食ビジネス事業者等への IoT 等サービスの提供において、自由な競争が阻害されていると感じられる

ことがありますか。その該当するもの全てに○印をおつけください

1.信用力不足などが原因で商取引が進まないことがある

2.不当なリベートを要求されるなど公平でないと思われる取引慣行がある

3.不当な値引き要求など優越的地位の濫用と思われる行為がある

4.同業他社による不当廉売と思われる行為がある

5.同業他社による市場からの追い出し、又は新規参入を妨害するような行為がある

6.法律などによる規制があり、事業展開したいができない領域がある

7.市場が独占されており、事業展開したいができない領域がある

8.その他( )

問 5−2 上記の具体的な内容をお教え下さい。

問 6 IoT 等サービスの導入を促進する取組として、期待されるメニューがあれば、○印をおつけください。

1.講演会・セミナーの開催 5.導入のための投資資金の調達支援

2.先行事例等を紹介する事例集 6.新サービス提供のための共同開発等への

支援

3.サービス導入に向けた食ビジネス事業者へ

の人材育成支援 7.その他( )

4.食ビジネス事業者とのマッチングの場提供

問 7 貴団体で、IoT 等サービスを活用した食関連サービス事業等における生産性向上・高付加価値化に、積

極的に取り組む事業者はありますか。あれば事業者名、取り組み内容をお教え下さい。

事業者名 取組内容

ご協力ありがとうございました。