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2級h29予測課題の解説「家族のライフステージの変化に対応できる三世代住宅(木造2階建て)」 2017年8月17日確定 (建築資格研究会) ・2017年の解説は、2級建築士の解説として初年度であることから、「予測課題の参考図」と「作図手順と解説」について記載する。 2階床伏図兼1階小屋伏図の参考図&解説 2階床伏図兼1階小屋伏図の参考図

2階床伏図兼1階小屋伏図の参考図 · 作図の手順(1) 2階床伏図兼1階小屋伏図は、2階平面図を各段階で、左図の 通り、2階の壁と柱部分を書きあげておくと

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Page 1: 2階床伏図兼1階小屋伏図の参考図 · 作図の手順(1) 2階床伏図兼1階小屋伏図は、2階平面図を各段階で、左図の 通り、2階の壁と柱部分を書きあげておくと

2級h29予測課題の解説「家族のライフステージの変化に対応できる三世代住宅(木造2階建て)」 2017年8月17日確定 (建築資格研究会)

・2017年の解説は、2級建築士の解説として初年度であることから、「予測課題の参考図」と「作図手順と解説」について記載する。

2階床伏図兼1階小屋伏図の参考図&解説

2階床伏図兼1階小屋伏図の参考図

Page 2: 2階床伏図兼1階小屋伏図の参考図 · 作図の手順(1) 2階床伏図兼1階小屋伏図は、2階平面図を各段階で、左図の 通り、2階の壁と柱部分を書きあげておくと

作図の手順(1) 2階床伏図兼1階小屋伏図は、2階平面図を各段階で、左図の通り、2階の壁と柱部分を書きあげておくと素早く完成させることができる。

作図の手順(2) 手順(2)では、通し柱と管柱(くだばしら)を書き上げる。 ①通し柱は、一般に建物の四隅に配置する。 型板の4mm程度の円で書く。 ②1階の管柱は、1階平面図を見て、柱位置に×を書く。 ×は、スピードアップのためフリーハンドとする。

Page 3: 2階床伏図兼1階小屋伏図の参考図 · 作図の手順(1) 2階床伏図兼1階小屋伏図は、2階平面図を各段階で、左図の 通り、2階の壁と柱部分を書きあげておくと

作図の手順(3) 手順(3)では、2階の柱のみに梁を補強する。 ×の付いていない2階のみの柱は、右図赤丸部分である。この柱は、2階のみにある柱となるので、梁で補強する必要がある。その補強となる梁をここで書く。

作図の手順(4) 手順(4)では、火打梁を書き上げる。 火打梁は、8~10畳の大きさを目安として、その四隅に入れるようにする(45°の点線で書く)。この火打梁の入れる箇所で、火打梁を受ける梁がない場合は、そこに梁を設ける。 更に、吹抜け部分に、一点鎖線の入れる。

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図1 小屋梁(松丸太)の記載方法

作図の手順(5) 手順(5)では、受け梁、床梁を書き上げて完成させる。 受け梁は、2階のみに柱のある部分に対して、鉛直荷重を受けるために、梁を設けるものである。その場合、スパン距離に対する部材断面寸法の目安は、下記の通りである。 ・1,820mm ⇒部材寸法:120×120 ・2,730mm ⇒部材寸法:120×270 ・3,640mm ⇒部材寸法:120×330 また、床梁は、基本的に2階根太を受ける部材間隔が、1,820mmを超えないように梁を設けるものである。この間隔は、X軸またはY軸のどちらかで満たしていればよい。スパン距離に対する部材断面寸法の目安は、下記の通りである。 ・1,820mm ⇒部材寸法:120×120 ・2,730mm ⇒部材寸法:120×240 ・3,640mm ⇒部材寸法:120×300 なお、右図は、1階平屋がない計画となっている。1階の一部が平屋の場合、小屋梁(松丸太)が採用されるので、その場合の表記を図1に示す。