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06 No. 148 ◎2012.4.5 07 退10 10 ×西85 85 26 29 退86 1_男子1部クロスカントリーリレー・東京農業大第3 走の高橋涼選手(写真左)は順位を3つ上げ、チームの準 優勝に貢献しました 2_男子1部クロスカントリーの 個人2種目に出場した落安陵選手 3_男子1部ジャン プ・コンバインドに出場した畑中優祐選手 4_男子1 部ジャンプで優勝した小林潤志郎選手は「これからも自 分の活躍する姿をテレビなどで見せ、八幡平市をはじめ 岩手の人たちに元気を与えたい」と優勝後に語りました  5_アルペン女子1部ジャイアントスラロームで5位に 入った新里尚子選手【写真撮影=上和野悟(雫石町)】 Pick Up Shohei Ito ●いとう・しょうへい 平成 2年八幡平市(旧松尾村)生ま れ。中学校1年生のときに ジャンプ競技を始める。これ まで県内大会をはじめ多くの 大会で入賞をを果たした。好 きな言葉は「人は、確かな一 歩の積み重ねでしか遠くへは 行けない」(イチロー)。父・ 母・妹・祖母・曽祖母の6人 家族。身長181㌢。 体重65㌔。 血液型AB型のみずがめ座。22 歳。寄木小→松尾中→盛岡中 央高校卒。 profile 1 2 3 4 5

2年八幡平市(旧松尾村)生ま れ。中学校1年生のときに 大学の … · 85回全日本学生スキー選手権大会(インカレ) 大学の名誉懸けた熱き戦い

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Page 1: 2年八幡平市(旧松尾村)生ま れ。中学校1年生のときに 大学の … · 85回全日本学生スキー選手権大会(インカレ) 大学の名誉懸けた熱き戦い

06No.148◎2012. 4. 507

う。昨年の大会では、オープン参加な

がらジャンプ団体で、1部優勝校に大

差をつけて勝ち「日大は1部で戦える。

自分のやっていることは間違っていな

い」と自信をつかんだ。4年生になると、

主将を任されチームを引っ張り、自身

も2部ジャンプで5位に入賞しチーム

の1部復帰に貢献した。最後のインカ

レ・地元での出場に「これまで支えて

くれた人たちに自分の集大成を見せる

ことができたかな」と笑顔を見せた。

 

大学時代を「完全燃焼の充実した4

年間」と語る伊藤さん。大学卒業とと

もに競技を引退し、4月から神奈川県

内の会社に就職する。「語学を学んだり、

整体師の資格を取ったりして、将来は

八幡平市で選手をサポートし、たくさ

んの子どもたちがジャンプに挑戦でき

る環境を作りたい」と夢を語る。

 

指導者として再び大好きなスキーに

携わる日を目指して―。伊藤さんは、

新たな目標へのスタート地点に立った。

 

最終種目のクロスカントリーリレー

を終えると、日本大学スキー部主将

の伊藤翔平さん(4年、松尾中卒)は、

チームの仲間から胴上げされ、2度、

3度と田山の空に舞った。日大男子は

2部で優勝し、来季の1部復帰を決め

た。「強いだけじゃない最高のチームの

仲間たちのおかげで、大学スキー、そ

して競技生活を締めくくることができ

た」と伊藤さんは喜びをあらわにした。

 

伊藤さんにとってもチームにとって

もつらい4年間だった。伊藤さんが入

学した年、日大男子は部員の不祥事

で、インカレの無期限出場停止を受け

た。伊藤さんも大会で右膝前十字靭じ

帯たい

を断裂の大けがを負い「競技生活のど

ん底だった」と振り返る。しかし、競

技に復帰するため、1年以上にわたる

リハビリに懸命に取り組んだ。3年生

のとき出場停止が解けたが、チームは

3部まで降格し「自分の置かれた環境

の中でどうしたらいいか悩んだ」とい

会時のもの。敬称略)。

■クロスカントリー

【男子】▽スプリントフリー

(1・2㌔)㊸落安陵(東海

大3年、松尾中卒)▽10㌔

クラシカル⓫高橋涼(東京

農業大2年・松尾中卒)�

落安陵▽リレー(10㌔×

4)❷東京農業大(高橋涼

ほか)

■ジャンプ

【男子】❶小林潤志郎(東海

大2年、松尾中卒)㉗畑中優

祐(東海大3年、松尾中卒)

■コンバインド

⓱畑中優祐

■アルペン

【男子】▽ジャイアントスラ

ローム⓰小船勝巳(東海大

4年、安代中卒)㉜小山田

翔(東海大2年、松尾中卒)

高橋翔大(法政大3年、松

尾中卒)=2回目途中棄権

▽スラローム⓬小船勝巳�

高橋翔大

【女子】▽ジャイアントスラ

ローム❺新里尚子(東海大

2年、西根中卒)▽スラロー

ム㉚新里尚子

第85回全日本学生スキー選手権大会(インカレ)

大学の名誉懸けた熱き戦い

 「秩父宮杯・秩父宮妃杯��

第85回全日本学生スキー選

手権大会」(インカレ)のノ

ルディック競技は、2月26

日から29日まで八幡平市を

会場に開かれました。

 

今回の開催は、本来開催

予定地だった新潟県妙高市

が開催を辞退したため、八

幡平市と雫石町(アルペン

競技)で開催を引き受けた

ものです。

 

八幡平市で行われたク

ロスカントリー、ジャンプ、

コンバインド競技では、約

900人の選手が、大学の

名誉を懸け、学生日本一を

競い合いました。

 

次の第86回大会は、全て

の競技が八幡平市で開催さ

れることが決まっており、

選手たちは、安代地区体育

館で開かれた閉会式後、来

年またこの地に集うことを

誓い合いました。

 

雫石町で行われたアルペ

ン競技を含めた八幡平市出

身選手の成績は次のとおり

です(1部のみ。学年は大

1_男子1部クロスカントリーリレー・東京農業大第3走の高橋涼選手(写真左)は順位を3つ上げ、チームの準優勝に貢献しました 2_男子1部クロスカントリーの個人2種目に出場した落安陵選手 3_男子1部ジャンプ・コンバインドに出場した畑中優祐選手 4_男子1部ジャンプで優勝した小林潤志郎選手は「これからも自分の活躍する姿をテレビなどで見せ、八幡平市をはじめ岩手の人たちに元気を与えたい」と優勝後に語りました 5_アルペン女子1部ジャイアントスラロームで5位に入った新里尚子選手【写真撮影=上和野悟(雫石町)】

Pick Up

伊藤翔平

[男子2部ジャンプ5位・日大1部復帰に貢献]

Shohei Ito

「チームでつかんだ1部復帰

地元の舞台で有終の美飾る」

●いとう・しょうへい 平成2年八幡平市(旧松尾村)生まれ。中学校1年生のときにジャンプ競技を始める。これまで県内大会をはじめ多くの大会で入賞をを果たした。好きな言葉は「人は、確かな一歩の積み重ねでしか遠くへは行けない」(イチロー)。父・母・妹・祖母・曽祖母の6人家族。身長181㌢。 体重65㌔。血液型AB型のみずがめ座。22歳。寄木小→松尾中→盛岡中央高校卒。

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