43
東村山市国民健康保険 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 (計画実施期間:平成30年度~令和5年度) 東村山市健康福祉部保険年金課

平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

  • Upload
    others

  • View
    1

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

東村山市国民健康保険

平成30年度第2期データヘルス計画実績に関する評価

(計画実施期間:平成30年度~令和5年度)

ひ東村山市健康福祉部保険年金課

Page 2: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

1

1.データヘルス計画の趣旨 ・・・・・・・・ 1

2.実績に関する評価の目的 ・・・・・・・・ 1

2

1.被保険者数と医療費 ・・・・・・・・ 2

2.多摩平均 1人当たり医療費の比較 ・・・・・・・・ 3

4

1.医療費基礎統計 ・・・・・・・・ 4

2.高額レセプト ・・・・・・・・ 5

(1)高額レセプト 件数と割合 ・・・・・・・・ 5

(2)高額レセプト 患者数が多い疾病 ・・・・・・・・ 5

(3)高額レセプト 1人当たり医療費が高い疾病 ・・・・ 6

3.中分類による疾病別医療費統計 ・・・・・・・・ 7

(1)中分類における医療費が高い疾病 ・・・・・・・・ 7

(2)中分類における患者数が多い疾病  ・・・・・・・・ 8

(3)中分類における1人当たり医療費が高い疾病 ・・・・ 8

4.入院医療費 ・・・・・・・・ 9

5.糖尿病性腎症と人工透析患者数 ・・・・・・・・ 10

6.重複・頻回・重複服薬者の患者数 ・・・・・・・・ 12

(1)重複受診者 ・・・・・・・・ 12

(2)頻回受診者 ・・・・・・・・ 12

(3)重複服薬者 ・・・・・・・・ 13

7.ロコモティブシンドロームの原因疾患と患者の実態 14

8.特定健診・特定保健指導利用者の医療費 ・・・・・・・・ 16

18

1.適正な保険給付に関する目標の達成状況 ・・・・・・・・ 18

(1)ジェネリック医薬品の使用促進 ・・・・・・・・ 18

(2)残薬調整の促進 ・・・・・・・・ 19

(3)受診行動の適正化 ・・・・・・・・ 19

2.生活習慣病の発症予防の達成状況 ・・・・・・・・ 22

(1)特定健診受診率・特定保健指導実施率の向上 ・・・・ 22

(2)若年健診受診率向上、健康相談者数の増加 ・・・・ 24

目  次

第1章 実績に関する評価の位置づけ

第2章 医療費等の動向

第3章 医療費分析の結果

第4章 重点分野における目標・施策の達成状況

Page 3: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

3.重症化予防の達成状況 ・・・・・・・・ 26

(1)糖尿病性腎症重症化予防 ・・・・・・・・ 26

(2)健診異常値放置者の受診勧奨 ・・・・・・・・ 28

・・・・・・・・ 30

1.ジェネリック医薬品の使用促進による医療費効果 ・・・・ 30

2.受診行動適正化による医療費効果 ・・・・ 31

3.糖尿病重症化予防プログラムによる医療費効果 ・・・・ 33

・・・・・・・・ 35

1.適正な保険給付の取組状況 ・・・・・・・・ 35

(1)ジェネリック医薬品の促進 ・・・・・・・・ 35

(2)残薬調整の促進 ・・・・・・・・ 35

(3)受診行動の適正化 ・・・・・・・・ 35

2.生活習慣病の発症予防の取組状況 ・・・・・・・・ 36

(1)特定健診受診率の向上 ・・・・・・・・ 36

(2)若年健診受診率及び健康相談者の向上 ・・・・ 36

3.重症化予防の取組状況 ・・・・・・・・ 37

(1)糖尿病の重症化予防 ・・・・・・・・ 37

(2)健診異常値放置者の受診勧奨 ・・・・・・・・ 37

資料編

第2期データヘルス計画 主な保健事業 ・・・・ 38

第2期データヘルス計画 評価指標 ・・・・ 39

第5章 データヘルス計画に掲げる施策による医療費効果

第6章 重点分野における取組状況

Page 4: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

1.データヘルス計画の趣旨

 「データヘルス計画(保健事業計画)」は、被保険者の疾病予防・健康の推進に関する

仕組みづくりであり、加入者のレセプト等のデータや特定健診等の結果を分析して、PDCA

サイクルに沿った加入者の健康・保持増進のための保健事業実施計画である。

 また、この計画は、「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21(第2次))」

に示された基本方針を踏まえるとともに、保健事業の中核をなし、具体的な実施方法を定

める「第3期特定健康診査等実施計画」と密接に関連するものであることから、相互に整

合性を図りつつ、連携して保健事業の着実な実行性を図るものである。

2.実績に関する評価の目的

 データヘルス計画の評価は、可能な限り数値で行うことが望ましく、アウトカム(成果)

による評価が求められている。また、評価の時期は保険者の状況に応じて設定することが

できるものとし、最終年度のみならず、中間時点等計画期間の途中で進捗確認・中間評価

を行うこととされ、その結果に基づき必要な対策を実施するいわゆるPDCAサイクルに基づ

く管理を行うこととしている。

 当市においては、中長期的な計画運営を行うことを踏まえ、短期では評価が難しいアウ

トカムによる要素を含めた評価を毎年度実施することとし、また、国のインセンティブを

活用し、必要に応じて個別の保健事業の見直しと評価指標の追加・修正等を行っていくと

している。

 今回、初年度となる平成30年度の第2期データヘルス計画の実績評価を行うものである。

第1章 実績に関する評価の位置づけ

1

Page 5: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

1.被保険者数と医療費

 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

かった前年度を1ポイント下回った。また、被保険者の半数は60歳以上であり被保険

者の高齢化は進行している。

 1人当たり医療費は微増傾向にあるが、要因分解すると「被保険者数減少」は医療

費全体の減少要因となっている一方で、被保険者の「高齢化」や、医療の「高度化」

が1人当たり医療費微増の要因となっている。

表 東村山市国民健康保険 減少する加入者と増加する医療費

※平均被保険者数は各年3月から翌年2月分を集計

表 年齢階層別 被保険者割合

第2章 医療費等の動向 

37,887

35,778

34,170

343347

358

270

280

290

300

310

320

330

340

350

360

370

27,000

29,000

31,000

33,000

35,000

37,000

39,000

41,000

43,000

45,000

23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度

減少する加入者と増加する医療費

平均被保険者数 1人当たりの年間医療費

(千円)(人)

0~9歳

4%10~19歳

6%20~29歳

8%

30~39歳

9%

40~49歳

12%50~59歳

12%

60~69歳

29%

70~74歳

20%

年齢階層別構成割合 平成31年3月末現在

2

Page 6: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

2.1人当たり医療費の比較

 多摩平均との比較では、「医療費総計」「入院」「調剤費用額」の1人当たり年間

医療費は多摩平均より高く、微増傾向で推移している。

 また、入院関連では「入院1日当たり医療費」は多摩平均より低い一方で、「1件

当たりの入院日数」は、多摩平均より約1日長く、多摩26市のなかで上位にある。

また最も短い市と比べると約3日間の差がある。

多摩26市データ比較 出典元:市町村(多摩地区)国保事業状況調査報告

総計(入院+入院外+歯科)1人当たり医療費 単位:円

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

東村山市 254,577 257,278 262,631 274,512

多摩平均 238,511 244,394 251,653 257,822

入院 1人当たりの医療費 単位:円

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

東村山市 124,616 123,432 124,290 133,598

多摩平均 105,268 108,354 112,367 115,730

入院 1日当たり医療費 単位:円

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

東村山市 33,722 32,969 33,289 34,518

多摩平均 35,847 35,710 36,175 36,986

入院外 1人当たり医療費 単位:円

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

東村山市 104,270 107,434 112,216 114,520

多摩平均 108,285 111,040 114,035 116,629

1人当たり調剤費用額 単位:円

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

東村山市 73,964 70,774 70,188 67,758

多摩平均 67,870 66,691 67,326 65,669

1件当たり入院日数

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

多摩26市平均 15.23日 15.36日 15.42日 15.43日

最も短い市 14.08日 14.49日 14.00日 14.01日

16.39日 16.76日 16.73日

東村山市 東村山市 東村山市

16.56日東村山市

最も長い市 16.75日

3

Page 7: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

【医療費分析の統計】

●使用データ: レセプトデータ及び健康診査データ

( ※レセプト範囲 入院(DPC含む)、入院外、調剤の電子レセプト )

●分析期間 : レセプト 平成30年3月~平成31年2月診療分レセプト

   特定健康診査結果データ 平成30年度

●医療費  : 診療報酬請求明細書に記録される点数を10倍にした費用額

●分析方法 : 委託業者の特許技術である「医療費分解技術(特許第4312757)」

「傷病管理システム(特許第5203481号)」「レセプト分析システム

及び分析方法(特許第5992234号)」を用いて行う。

1.医療費基礎統計

 平成29年度と比較し、全体のレセプト件数及び医療費総額は減少しているものの、患者

1人当たり平均医療費は微増している。大分類疾病別医療費構成比では、「新生物<腫瘍

>」が医療費合計の14.5%を占め最も高くなっている。平成29年度1位だった「循環系の疾患」は

第2位で14.0%、第3位が「筋骨格系及び結合組織の疾患」である。

 疾病別医療費の傾向は、特筆した変化はなくほぼ横ばいの状況にある。

表 12カ月平均のレセプトデータ分析結果

0

※被保険者数はレセプト分析からのデータのため平均被保険者数とは一致しない

第3章 医療費分析の結果

H27年度 H28年度 H29年度 H30年度

A 40,164 38,158 35,998 34,485

入院外(B1) 25,819 24,625 23,479 22,747

入院(B2) 739 701 659 660

調剤(B3) 19,536 18,747 17,865 17,247

合計(B4) 46,094 44,072 42,002 40,653

C 986,032,957 938,134,939 901,599,539 886,984,709

D 18,769 17,859 16,960 16,411

11,832,395,480 11,257,619,270 10,819,194,470 10,643,816,510医療費12カ月合計

25,721

C/B4レセプト1件当たりの

平均医療費(円)21,392 21,286 21,466 21,818

C/A被保険者1人当たりの

平均医療費(円)24,550 24,586 25,046

1.18

C/D患者1人当たりの

平均医療費(円)52,536 52,531 53,160 54,049

B4/A被保険者1人当たりのレセプト件数(件)

1.148 1.155 1.167

患者数(人)

被保険者数(人)

Bレセプト件数(件)

医療費(円)

4

Page 8: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

2.高額レセプト

 発生しているレセプトのうち、診療点数が5万点以上のものを高額レセプトとして分

析した。高額レセプトは医療費全体の約3割を占め、医療費・患者数ともに7割が60歳

以上であり、高齢化を背景とした疾病構造は継続している。

(1)高額レセプト 件数と割合

 総レセプト件数に占める高額レセプトの割合は約0.7%で、総医療費に占める割合は

33.93%と増加傾向にある。

表 高額レセプト 件数と割合

(2)高額レセプト 患者数が多い疾病

 高額レセプト発生患者は1,543人であった。患者数が多い疾病は、「その他の悪性新生物

<腫瘍>」「その他の心疾患」「骨折」「腎不全」「虚血性心疾患」の順である。

表 高額レセプト 患者数が多い疾病順

1,543人のうち、患者数が多い疾病を特定

入院 入院外 合計

1その他の悪性新生物<腫瘍>

前立腺癌,多発性骨髄腫,転移性肺腫瘍 126 253,263,340 178,684,220 431,947,560 3,428,155

2 その他の心疾患うっ血性心不全,持続性心房細動,発作性心房細動

78 240,581,440 39,673,000 280,254,440 3,593,006

3 骨折大腿骨頚部骨折,大腿骨転子部骨折,橈骨遠位端骨折

70 131,232,980 17,483,690 148,716,670 2,124,524

4 腎不全 慢性腎不全,末期腎不全,腎性貧血 55 153,805,870 185,133,580 338,939,450 6,162,535

5 虚血性心疾患 労作性狭心症,狭心症,不安定狭心症 50 97,003,730 25,668,410 122,672,140 2,453,443

6良性新生物<腫瘍>及びその他の新生物<腫瘍>

子宮筋腫,卵巣腫瘍,卵巣のう腫 49 87,651,300 30,686,410 118,337,710 2,415,055

順位主要傷病名

(上位3疾病まで記載)患者数(人)

医療費(円) 患者1人当たりの医療費(円)

平成29年度 平成30年度

12カ月合計 12カ月合計

(A) レセプト件数(件) 504,026 487,840

(B) 高額レセプト件数(件) 3,548 3,641

(A)/(B) 総レセプトに占める高額レセプト割合 0.70% 0.75%

医療費(円) 10,819,194,470 10,643,816,510

高額レセプトの医療費 3,450,670,850 3,611,997,440

その他レセプトの医療費 7,368,523,620 7,031,819,070

31.89% 33.93%総医療費に占める高額レセプトの割合

5

Page 9: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

(3)高額レセプト 1人当たり医療費が高い疾病

 患者1人当たり医療費が高額な疾病は「貧血」「脳性麻痺及びその他の麻痺性症候群」

「白血病」等である。最も高い「貧血」では、難病(発作性夜間ヘモグロビン尿症)により、

生命維持に必要な特効薬である薬剤が高額なためである。

表 高額レセプト 1人当たり医療費が高い順

1,543人のうち、1人当たりの医療費が高い疾病を特定

入院 入院外 合計

1 貧血発作性夜間ヘモグロビン尿症,正球性貧血,鉄欠乏性貧血

7 7,192,340 124,388,600 131,580,940 18,797,277

2脳性麻痺及びその他の麻痺性症候群

脳性麻痺,痙性四肢麻痺,四肢麻痺 14 122,440,020 808,260 123,248,280 8,803,449

3 白血病慢性骨髄性白血病,急性骨髄性白血病,慢性骨髄性白血病慢性期

10 23,370,720 52,893,240 76,263,960 7,626,396

4 自律神経系の障害 多系統萎縮症 3 19,528,210 1,328,480 20,856,690 6,952,230

5その他の精神及び行動の障害

高次脳機能障害,自閉症,摂食障害 6 38,125,580 473,500 38,599,080 6,433,180

6 くも膜下出血中大脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血,前交通動脈瘤破裂によるくも膜下出血,くも膜下出血

11 69,687,250 866,930 70,554,180 6,414,016

7その他の理由による保健サービスの利用者

気管切開術後,腎移植後 2 8,301,170 4,483,890 12,785,060 6,392,530

8 腎不全 慢性腎不全,末期腎不全,腎性貧血 55 153,805,870 185,133,580 338,939,450 6,162,535

9 知的障害<精神遅滞> 最重度知的障害 1 5,949,500 0 5,949,500 5,949,500

10 悪性リンパ腫びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫,濾胞性リンパ腫・グレード3a,B細胞性非ホジキンリンパ腫

11 48,269,530 11,230,650 59,500,180 5,409,107

順位主要傷病名

(上位3疾病まで記載)患者数(人)

医療費(円) 患者1人当たりの医療費(円)

7 関節症原発性膝関節症,変形性股関節症,変形性膝関節症

48 97,831,100 15,012,400 112,843,500 2,350,906

8気管,気管支及び肺の悪性新生物<腫瘍>

上葉肺癌,肺癌,中葉肺癌 46 102,589,570 97,969,230 200,558,800 4,359,974

8乳房の悪性新生物<腫瘍>

乳癌,乳房上外側部乳癌,乳房上内側部乳癌 46 45,363,140 55,109,810 100,472,950 2,184,195

10 その他の消化器系の疾患絞扼性イレウス,急性虫垂炎,潰瘍性大腸炎・全大腸炎型

45 75,331,410 27,699,140 103,030,550 2,289,568

11 脳梗塞 ラクナ梗塞,心原性脳塞栓症,血栓性脳梗塞 43 111,841,770 11,826,350 123,668,120 2,876,003

6

Page 10: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

3.中分類による疾病別医療費統計

(1)中分類による医療費が高い疾病

 医療費の上位を占めている疾病は、高い順に「腎不全」「その他の悪性新生物」「その

他の神経系の疾患」「糖尿病」「その他の心疾患」の順であった。

 医療費が最も高い「腎不全」は、平成30年度人工透析患者数の増加が要因となっており、

1人当たり医療費においても最も高い。

 また、「その他の神経系の疾患」は患者数の大きな変化はないものの、医療費総計全体

に占める割合は前年度より1ポイント高い4.1%で、医療費上位3位へ順位を上げた。

 一方、これまで医療費の上位にあった「高血圧性疾患」は、前年比0.6ポイント減

少し、医療費順位を下げた。

表 平成30年度医療費総計

表 中分類による疾病別医療費統計(医療費が高い順)

医療費:大分類の疾病項目ごとに集計するため、データ化時点で医科レセプトが存在しない(画像レセプト、月遅れ等)    場合、集計できない。そのため他統計と一致しない。

レセプト件数:大分類における疾病項目ごとに集計するため、合計件数は他統計と一致しない(1件のレセプトに複数の    疾病があるため)

患者数:大分類における疾病項目ごとに集計するため、合計人数は他統計と一致しない(複数疾病を持つ患者がいるため)

順位 医療費(円)

構成比(%)(医療費総計全体に対

して占める割合)

患者数(人)患者1人当たりの医療

費(円)

1 596,321,990 5.6% 850 701,555

2 497,088,474 4.7% 3,499 142,066

3 431,063,059 4.1% 6,948 62,041

4 420,660,726 4.0% 8,247 51,008

5 414,207,011 3.9% 4,837 85,633

6 410,535,003 3.9% 8,619 47,631

7 402,553,595 3.8% 9,197 43,770

8 367,944,920 3.5% 1,517 242,548

9 326,170,665 3.1% 9,097 35,855

10 253,996,494 2.4% 7,272 34,928脂質異常症

腎不全

その他の悪性新生物<腫瘍>

その他の神経系の疾患

糖尿病

その他の心疾患

その他の消化器系の疾患

高血圧性疾患

統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害

症状,徴候及び異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの

疾病分類(中分類)

医療費総計 レセプト件数 患者数

(円) (件) (人)

10,601,010,090 480,296 30,864

総合計

7

Page 11: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

(2)中分類における患者数が多い疾病

 患者数の多い疾病順位に大きな変化はない。患者数が最も多い「アレルギー性鼻炎」の

患者数増加を除き、他の疾病の患者数は減少している。

 「高血圧性疾患」及び「糖尿病」は上位の主要な生活習慣病であり、医療費も高い疾

病である。

表 中分類による疾病別患者数統計(患者数が多い順)

(3)中分類における1人当たり医療費が高い疾病

 腎不全の1人当たり医療費は、前年度より若干減少に転じたものの、依然として最も高い状態を

維持している。1人当たり医療費が前年度より増加した疾病は、「白血病」「くも膜下出血」「気管、

気管支及び肺の悪性新生物<腫瘍>」である。中でも「くも膜下出血」は前年度比約3割の増加

で最も伸び率が高い。

表 中分類による疾病別1人当たり医療費統計(患者1人当たり医療費が高い順位)

順位 医療費(円) 患者数(人) 

構成比(%)(患者数全

体に対して占める割

合)

患者1人当

たりの医療費(円)

1 132,783,099 10,150 32.9% 13,082

2 402,553,595 9,197 29.8% 43,770

3 326,170,665 9,097 29.5% 35,855

4 56,962,703 8,877 28.8% 6,417

5 410,535,003 8,619 27.9% 47,631

6 420,660,726 8,247 26.7% 51,008

7 243,078,152 8,097 26.2% 30,021

8 32,301,744 8,083 26.2% 3,996

9 253,996,494 7,272 23.6% 34,928

10 83,584,810 7,215 23.4% 11,585

その他の消化器系の疾患

疾病分類(中分類)

アレルギー性鼻炎

高血圧性疾患

症状,徴候及び異常臨床所見・異常検査所見で他に

分類されないもの

その他の急性上気道感染症

糖尿病

その他の眼及び付属器の疾患

屈折及び調節の障害

脂質異常症

胃炎及び十二指腸炎

順位 医療費(円)  患者数(人)患者1人当たり医療費

(円)

1 596,321,990 850 701,555

2 64,250,014 99 648,990

3 115,898,108 241 480,905

4 119,819,084 254 471,729

5 55,015,690 154 357,245

6 196,991,462 789 249,672

7 139,908,514 573 244,168

8 78,878,652 324 243,453

9 367,944,920 1,517 242,548

10 51,241,884 235 218,051

くも膜下出血

疾病分類(中分類)

腎不全

白血病

脳性麻痺及びその他の麻痺性症候群

直腸S状結腸移行部及び直腸の悪性新生物<腫瘍>

気管,気管支及び肺の悪性新生物<腫瘍>

乳房の悪性新生物<腫瘍>

脳内出血

統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害

悪性リンパ腫

8

Page 12: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

4.入院医療費

 入院医療費総額の上位1位を占めていた精神疾患は、悪性新生物と入れ替わり、統計開

始後初めて2位へ下降し、「その他の悪性新生物<腫瘍>」が1位へ順位を上げた。

 全般に疾病傾向は同じであるが、重大疾病発症となる「その他の心疾患」及び「虚血性

心疾患」は常に上位疾病としてランキングされている。

表 入院 医療費総額ランキング(中分類)

表 入院 1人当たり医療費が高い疾病(中分類)

2,139,173

1,732,218

1,202,155

1,124,018

1,064,151

1,047,669

917,571

886,299

873,559

871,051

くも膜下出血

白血病

直腸S状結腸移行部及び

直腸の悪性新生物<腫瘍>

悪性リンパ腫

脳内出血

関節症

脳性麻痺及びその他の

麻痺性症候群

統合失調症,統合失調症型障害

及び妄想性障害

気管,気管支及び肺の

悪性新生物<腫瘍>

腎不全

平成30年度入院

1人当たり医療費ランキング単位:円

262,110,396

244,618,567

237,576,510

217,649,231

208,286,375

184,510,676

136,954,539

128,044,516

120,997,009

109,190,984

その他の悪性新生物<腫瘍>

統合失調症、統合失調症型障害及

び妄想性障害

その他の心疾患

症状,徴候及び異常臨床所見・異常

検査所見で他に分類されないもの

その他の神経系の疾患

その他の消化器系の疾患

骨折

腎不全

虚血性心疾患

脳性麻痺及びその他の

麻痺性症候群

平成30年度入院

医療費総額ランキング単位:円

9

Page 13: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

5.糖尿病性腎症と人工透析患者数

 近年の人工透析患者数は年間平均135人程度で推移し、平成30年度は前年より多い137人

であった。人工透析起因の約6~7割が糖尿病性腎症であり、透析導入への大きな要因となっ

ているが、糖尿病性腎症患者の約7割が65歳以上であり、患者の高齢化が進んでいるためと

要因分析している。 一方、新規透析導入者数は平成30年度大きく減少に転じており、糖尿病

性腎症を起因とする透析導入者の減少が影響している。

表 糖尿病性腎症患者数

表 糖尿病性腎症病期分類別患者数

表 人工透析者数の推移

平成28年度 平成29年度 平成30年度

透析療法期(5期)(人) 108 116 106

腎不全期(4期)(人) 26 26 17

顕性腎症期(3期)(人) 405 407 381

早期腎症期(2期)(人) 227 207 195

腎症前期(1期)(人) 861 865 854

※病期別人数…糖尿病、糖尿病性腎症、その他腎症患者を病期別に集計。

       (糖尿病起因以外の腎臓病患者、糖尿病患者ではあるが指導対象者として適切でない患者は除く。)

病期別分類 ※

平成28年度 平成29年度 平成30年度

糖尿病患者数(人) 8,197 8,294 8,247

361(4.40%)

367(4.42%)

349(4.23%)

糖尿病性腎症患者総数(人)(糖尿病患者に占める割合)

透析療法の種類 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

血液透析のみ(人) 136 135 131 135

腹膜透析のみ(人) 0 0 1 1

血液透析及び腹膜透析(人) 1 0 0 1

透析患者合計(人) 137 135 132 137

10

Page 14: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

表 起因別新規人工透析導入患者数

表 平成30年度 人工透析導入の起因

表 人工透析患者1人当たり医療費平均

539万3581円

33万8011円

573万1599円

透析患者数

137人

透析関連 透析関連

以外

合計

1人当たり医療費(円)

平成30年度 透析患者1人当たり医療費平均

透析患者数 割合 生活習慣を 食事療法等指導することで

(人) (%) 起因とする疾病 重症化を遅延できる

可能性が高い疾病

① 糖尿病性腎症 Ⅰ型糖尿病 0 0.00% - -

② 糖尿病性腎症 Ⅱ型糖尿病 90 65.70% ● ●

③ 糸球体腎炎 IgA腎症 0 0.00% - -

④ 糸球体腎炎 その他 5 3.60% - ●

⑤ 腎硬化症 本態性高血圧 4 2.90% ● ●

⑥ 腎硬化症 その他 0 0.00% - -

⑦ 痛風腎 0 0.00% ● ●

⑧ 起因が特定できない患者 38 27.70% - -

137

透析に至った起因

透析患者合計

26人

24人

20人

23人

14人

0 10 20 30 40 50

平成26年度

平成27年度

平成28年度

平成29年度

平成30年度

起因別新規人工透析導入患者数

糖尿病性腎症 2型糖尿病 糖尿病性腎症 1型糖尿病

糸球体腎炎 その他 腎硬化症 本態性高血圧

起因が特定できない

合計19人

合計26人

合計25人

合計33人

合計40人

11

Page 15: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

6.重複・頻回・重複服薬者の患者数

(1)重複受診者

 ひと月平均30人程度の重複受診者が確認される。

表 重複受診者数

表 重複受診 要因となる上位5疾病

(2)頻回受診者

 ひと月平均75人程度の頻回受診者が確認できる。

表 頻回受診者数

表 頻回受診 要因となる上位5疾病

重複受診・・ 1ヵ月間で同系の疾病を理由に3医療機関以上受診している患者

頻回受診・・ 1ヵ月間で同一医療機関に12回以上受診している患者

重複服薬者・・1ヵ月間で同系の医薬品が複数の医療機関で日数合計が60日を超える患者

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

12カ月間の延べ人数(人) 356 365 345 354

12カ月間の実人数(人) 241 248 237 256

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

12カ月間の延べ人数(人) 1,337 1,194 1,019 901

12カ月間の実人数(人) 463 409 369 304

順位 病名 分類 割合

1 不眠症 神経系の疾患 23.2%

2 高血圧症 循環器系の疾患 6.1%

3 アレルギー性鼻炎 呼吸器系の疾患 6.0%

4 変形性膝関節症 筋骨格系及び結合組織の疾患 3.5%

5 便秘症 消化器系の疾患 3.4%

順位 病名 分類 割合

1 統合失調症 精神及び行動の障害 12.6%

2 骨粗鬆症 筋骨格系及び結合組織の疾患 4.2%

3 変形性膝関節症 筋骨格系及び結合組織の疾患 3.9%

4 脳性麻痺 神経系の疾患 2.9%

5 高脂血症 内分泌,栄養及び代謝疾患 2.7%

12

Page 16: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

(3)重複服薬者

 ひと月平均107人程度の重複服薬者が確認できる。

表 重複服薬者数

表 重複服薬 要因となる上位5薬品

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

12カ月間の延べ人数(人) 2,002 1,862 1,753 1,284

12カ月間の実人数(人) 1,061 970 873 634

順位 薬品名 分類 割合

1 マイスリー錠10mg 催眠鎮静剤,抗不安剤 7.6%

2 デパス錠0.5mg 精神神経用剤 6.7%

3 ハルシオン0.25mg錠 催眠鎮静剤,抗不安剤 3.6%

4 ムコスタ錠100mg 消化性潰瘍用剤 3.0%

5 ノルバスク錠2.5mg 血管拡張剤 2.6%

13

Page 17: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

7.ロコモティブシンドロームの原因疾患と患者の実態

 40歳以上を対象としたロコモティブシンドローム原因疾患別医療費総計の割合は、40歳

以上総医療費の約5%を占め、加齢が進むにつれて患者数は増え、医療費は急速に増大して

いる。特に60歳以上の女性では、患者数は男性の約2倍、また、ロコモティブシンドロー

ム原因疾患別医療費総計は男性の約3倍である。

 ロコモティブシンドローム原因疾患の中には、要支援及び要介護の主な原因である「関節

疾患」「骨折・転倒」に関連する疾病が多く含まれる。

表 ロコモティブシンドローム原因疾患患者数(40歳以上)

表 原因疾患別医療費状況(40歳以上)

ロコモティブシンドローム原因疾患

「ロコモティブシンドローム診療ガイド2010(日本整形外科学会 編)」に基づいた以下の疾病

〈原因疾患〉

変形性膝関節症、変形性股関節症、変形性脊椎症(頚椎症、腰部脊柱管狭窄症)、骨粗鬆症、骨折(大腿部頚部(近位部)骨折、

橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折、脊椎(圧迫)骨折、肋骨骨折、脆弱性骨折)、サルコペニア(※)

※サルコペニア…筋肉量が低下し、筋力または身体能力が低下した状態。

対象疾患

475,143,582

4.95%

対象疾患以外

9,124,145,738

95.05%

変形性膝関節症

15.00%変形性股関節症

4.76%

変形性脊椎症

31.80%

骨粗鬆症

29.65%

大腿骨頚部骨折

8.12%

橈骨遠位端骨折

3.24%

上腕骨近位端骨折

0.76%

脊椎圧迫骨折

6.21%

肋骨骨折

0.44%

脆弱性骨折

0.00% サルコペニア

0.01%

40歳以上男女全医療費に占める対象疾患の割合 対象疾患に占める個別疾患の割合

単位:円

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

対象者数(人) 6,058 5,649 6,335 6,073

被保険者数に対する割合(%) 15.1 14.8 17.6 17.6

14

Page 18: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

表 年齢階層別・男女別 ロコモティブシンドローム原因疾患 有病率と医療費

 抜粋

4.3% 4.6% 7.2%

11.2%13.0%

17.5%

21.1%

5.0%7.6%

13.2%

18.5%

26.7%

32.0%

40.9%

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

35.0%

40.0%

45.0%

0

50,000,000

100,000,000

150,000,000

200,000,000

250,000,000

40歳 ~

44歳

45歳 ~

49歳

50歳 ~

54歳

55歳 ~

59歳

60歳 ~

64歳

65歳 ~

69歳

70歳 ~

有病率(%)医療費(円)男性医療費 女性医療費

60歳 ~ 64歳 65歳 ~ 69歳 70歳 ~

男性 被保険者数(人) 1,340 2,903 4,011

医療費(円) 6,258,194 39,558,075 58,976,965

患者数(人) 174 509 848

患者一人当たりの医療費(円) 35,967 77,717 69,548

有病率(%) 13.0 17.5 21.1

女性 被保険者数(人) 1,792 3,423 5,124

医療費(円) 29,967,085 86,058,729 214,777,338

患者数(人) 479 1,094 2,096

患者一人当たりの医療費(円) 62,562 78,664 102,470

有病率(%) 26.7 32.0 40.9

15

Page 19: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

8.特定健診・特定保健指導利用者の医療費

〈特定健診〉

 糖尿病・高血圧及び脂質異常症により投薬レセプトのある特定健診受診者と健診未受診

者の医療費を比較した場合、未受診者の1人当たり医療費は受診者の約2倍となっている。

 また、健診受診回数0回から5回のグループの医療費比較では、連続受診の回数が多い

ほど医療費は減少傾向にあり、健診履歴0回グループでは、受診回数5回グループに対し

て、1人当たり医療費は約2倍であった。

表 特定健診受診者と未受診者の1人当たり医療費の比較

表 平成26年度~平成30年度における健診受診回数と1人当たり医療費の比較

糖尿病939,441

488,764脂質異常症

770,289

350,585

高血圧症863,517

354,996

0回 1回 2回 3回 4回 5回

平成30年度健診受診回数と1人当たり医療費

糖尿病 高血圧症 脂質異常症

単位:円

1,044,711 1,012,817

634,441 734,263

690,527

763,450

502,962

610,758

439,523 410,278

350,976

441,864

324,923 285,148

3疾病併存

糖尿病・高血圧症

糖尿病・脂質異常症

高血圧症・脂質異常症

糖尿病

高血圧症

脂質異常症

3疾病併存

糖尿病・高血圧症

糖尿病・脂質異常症

高血圧症・脂質異常症

糖尿病

高血圧症

脂質異常症

健診受診者と健診未受診者 の

1人当たり医療費比較(入院+外来)

健診未受診者 健診受診者

単位:円投薬のあるレセプト抽出

受診者に

比べ約2倍

の医療費

16

Page 20: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

〈特定保健指導〉

 特定保健指導非該当となる情報提供者のうち、糖尿病・高血圧・脂質異常症で受診され

た投薬のあるレセプトを集計した結果、1人当たり医療費は約9万円であった。

 保健指導することで、保健指導対象(積極的及び動機付け支援)が生活習慣改善により

服薬治療へ至らなければ、生活習慣病1人当たり医療費約9万円が削減できる。

表 平成30年度特定保健指導非該当者の1人当たり医療費の比較

90,751円

情報提供

(服薬有(質問))

非対象者

保健指導非対象者 生活習慣病患者1人当たり医療費(入院外)

糖尿病、高血圧症、脂質異常症

で受診されたレセプトのうち、

投薬のあった5,091人の

レセプトを集計

特定保健指導は情報提供・動機づけ支援・積

極的支援の3つのグループに分かれる

「情報提供」

・今のところメタボリックシンドロームに

よる生活習慣病のリスクがない方

・医療機関で服薬治療中の方

「動機づけ支援」

メタボリックシンドロームによる生活習慣

病のリスクが出現し始めている方

「積極的支援」

メタボリックシンドロームによる生活習慣

病のリスクが重なっている方

メタボリックシンドロームの判定基準

腹囲

※追加リスクの基準値は以下の通りである。

 ①血糖:空腹時血糖が110mg/dl以上

 ②脂質:中性脂肪150mg/dl以上、またはHDLコレステロール40mg/dl未満

 ③血圧:収縮期血圧130mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上

※糖尿病、高血圧症または脂質異常症の治療に係る薬剤を服用している方も対象となる。

追加リスク(①血糖 ②脂質 ③血圧) 該当状況

≧85cm(男性) ≧90cm(女性)

2つ以上該当 メタボリックシンドローム基準該当者

1つ該当 メタボリックシンドローム予備群該当者

特定保健指導の対象者(階層化の判定基準)

40歳-64歳 65歳-74歳

あり

なし

あり

なし

(注)喫煙歴の欄の斜線は、階層化の判定が喫煙歴の有無と無関係であることを意味する。

※追加リスクの基準値は以下の通りである。

 ②脂質:中性脂肪150mg/dl以上、またはHDLコレステロール40mg/dl未満

 ③血圧:収縮期血圧130mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上

※65歳以上75歳未満の方については、動機付け支援のみを行っている。

≧85cm(男性) ≧90cm(女性)

2つ以上該当 積極的支援

動機付け支援 1つ該当

腹囲/BMI

追加リスク

喫煙歴(注)

対象

①血糖 ②脂質 ③血圧

※特定保健指導では、糖尿病、高血圧症または脂質異常症の治療に係る薬剤を服用している方について は、対象から除いている。

 ①血糖:空腹時血糖が100mg/dl以上、またはHbA1c(NGSP値)5.6%以上(空腹時血糖及びHbA1c(NGSP値)の 両方を測定している場合には、空腹時血糖の値を優先。)

上記以外でBMI ≧25

3つ該当 積極的支援 動機付け

支援 2つ該当

1つ該当

17

Page 21: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

1.適正な保険給付に関する目標の達成状況

(1)ジェネリック医薬品の利用促進

表 ジェネリック医薬品の利用促進  アウトプット・アウトカム 

 事業の目的は、薬剤費削減とジェネリック医薬品普及率の向上である。

 平成25年に厚生労働省が作成したジェネリック医薬品の使用促進のためのロードマップ

において、国や関係者が取り組むべき施策が定められ、平成31年3月末までにジェネリッ

ク医薬品の利用割合を60%以上とする目標が掲げられた。また、平成29年6月に閣議決定

された「経済財政運営と改革の基本方針2017」においては、令和2年9月までにジェネリ

ック医薬品の利用割合を80%以上とする目標を定めた。

 その上で第2期データヘルス計画ではジェネリック医薬品の利用促進に向けた取り組み

を行い、目標である普及率80%に対して、平成31年3月末時点では74.7%であり、前年比

目標5%増に対し前年比4.6ポイント増と着実に増加している。一方で、ジェネリック

への利用実数は448人、前年度比54%で減少傾向にあり、切り替え済み対象者が増加して

いることが推測される。

表 ジェネリック医薬品通知数及び普及率

第4章 重点分野における目標・施策の達成状況

平成30年度実績

平成30年度実績

短期指標 前年度5%増

 88万1795

12,489 1人当たり効果額(円) 1,968

12 効果人数(人) 448

重点的に取り組む項目

指 標

アウトプット アウトカム

ジェネリック医薬品の利用促進

〇対象者への通知率100% 100%〇普及率

74.7%前年比4.6ポイント増中長期指標80%

〇削減効果額 前年度より増加(実数による効果額)

通知数(人)

回数(回)

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

通知対象(切り替えによる差額額)

200円以上 100円以上 100円以上 100円以上

送付数 10回 12回 12回 12回

通知総数(人) 10,777 14,544 14,905 12,489

効果実人数(人) ー 964 835 448

普及率(新指標)(%)各年度3月時点

60.9 65.7 70.1 74.7

18

Page 22: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

(2)残薬調整の促進

 飲み忘れ等により残った薬を入れる「節薬バッグ」を配布し、持参された残薬を調剤薬

局へ持参し、薬剤師が残薬の量や使用期限を確認して処方数量の調整を行うことで、医薬

品の適正使用への啓発と残薬の利用・解消を推進することを目的に行っている。当該事業

は啓発的な性格が強いことから、定量的な数値目標は設定しなかった。

 薬剤師会協力による残薬調整に関する報告では、平成30年度残薬調整の利用者は170人、

残薬に至った理由は「飲み忘れ」が全体の6割、「自己判断で中止」が9%であった。

 また、残薬調整による薬剤費は、調整前227万976円、調整後175万5,787円、薬剤削減効

果額は51万5,189円であった。年齢別では、残薬調整を行った全体の94%が60歳以上である。

 さらに、残薬が多く見込まれる後期高齢者について、国保と同様に薬局窓口で残薬調整

への働きかけを行い、後期高齢者の残薬調整後の効果額は国保の約2倍であり、残薬へ至

る理由は国保と同じ傾向であった。

表 平成30年度残薬調整額 表 平成30年度残薬の理由

(3)受診行動の適正化

表 頻回等多受診者の訪問指導 アウトプット・アウトカム

2,270,976

1,755,787

515,189

残薬調整前の薬剤費(円)

残薬調整後の薬剤費(円)

薬剤の削減効果額(円)(➀ー➁=③)

国保 残薬調整後の効果額

飲み忘れ

61%

飲み間違い1%

自己判断で中止9%

新たな薬が処方

1%

複数の病院から

同じ薬を処方5%

その他23%

国保 残薬調整の理由

平成30年度実績

平成30年度実績

 32.7%

223

73 対象者実数対前年比

重複受診 8.0ポイント増

頻回受診 17.6ポイント減

重複服薬 27.4ポイント減

特定時(効果測定時)

40,648(39,848) 該当者数(人)

127,146(73,520) 重複受診者数 256

160,940(113,233) 頻回受診者数 304

9,354 重複服薬者数 634

617,374 ※該当者実数は調査年度

指 標

アウトプット アウトカム

重点的に取り組む項目

1ヵ月当たりの医療費削減効果額(円)

平均24.6%減・重複 -2.0%・頻回 -42.2%・重複服-29.6%

(喪失者除外後)指導終了者の1人当たり医

療費平均(円)

重複受診

頻回受診

重複服薬

1人ひと月あたりの医療費削減額(円)

頻回等多受診者の訪問指導

〇指導対象者の指導実施率20% 〇重複・頻回受診者数、重複服薬者数 20%減少

通知数(人)

実施者数(人)

(喪失者除外後)

〇指導実施終了者の受診行動適正化(改善率) 50%

91.7%

(1人当たり医療費)〇指導実施終了者の医療費を指導実施前より50%減少

19

Page 23: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

 多受診(頻回・重複受診、重複服薬)は重複した検査や薬剤投与等により、健康被害や

高額医療費の要因となりやすい。多受診の傾向がみられる医療機関受診者をレセプトデー

タにより抽出し、適切な受診行動に導く訪問指導により、医療費適正化を図ることが期待

できる。

 平成30年度多診者指導実施率は、目標20%に対し32.7%、指導後の改善率目標50%に対

して91.7%と目標を上回っている。重複・頻回受診及び重複服薬者の該当者数では、重複

受診者は前年比8.0ポイント増加、頻回受診者及び重複服薬者は、それぞれ前年比17.6ポ

イント、27.4ポイント減少しているものの、目標20%減少へ達していない。

表 訪問指導数

表 指導後の改善率

表 訪問指導対象者実施者の年齢構成

表 訪問指導実施者の改善を必要とする主な事項(延べ)

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

51 272 257 223

15 80 63 73

対象通知数(人)

訪問指導実施者数(人)

人数 % 人数 % 人数 %9 27.3% 6 15.0% 15 20.5%4 12.1% 6 15.0% 10 13.7%11 33.3% 15 37.5% 26 35.6%9 27.3% 13 32.5% 22 30.1%0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

33 100.0% 40 100.0% 73 100.0%

男 女 合計

70歳以上75歳未満75歳以上

合計

60歳未満60歳以上65歳未満65歳以上70歳未満

訪問数(人)

改善率訪問数(人)

改善率訪問数(人)

改善者数(人)

改善率訪問数(人)

改善者数(人)

改善率

重複受診者(延数) 0 0% 7 100.0% 6 6 100.0% 5 5 100.0%

頻回受診者(延数) 14 78.6% 47 93.3% 42 39 92.9% 45 40 90.9%

重複服薬者(延数) 2 100.0% 30 93.3% 17 17 100.0% 24 22 91.7%

合計(実数)15 87.0% 80 93.6% 63 60 95.2% 73(72)

(資格除外後)

 66 91.7%

※改善率は資格喪失者除く

平成30年度平成29年度平成27年度 平成28年度

39

115

5

31

健診受診

疾病予防・重症化予防

ジェネリック活用

介護予防・介護支援

単位:件数

20

Page 24: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

表 指導終了者のアンケート結果

参考になった69.0%

まあまあ参考

になった27.6%

あまりならな

かった3.4%

ご自身の生活や健康に関して

参考になりましたか?

2510

53

66

23

健康状態の維持や健康増進について

病気の発症予防や悪化予防について

医療機関への上手なかかり方について

服薬について

ジェネリック医薬品の活用について

介護予防に向けた日常生活の過ごし方について

介護の仕方や介護保険の活用について

その他

参考になった点 単位:人

10点50.0%

9点25.0%

8点14.3%

7点3.6%

6点3.6%

5点3.6%

今回の訪問指導の

満足度は10点満点中

何点ですか?

21

Page 25: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

2.生活習慣病の発症予防の達成状況

(1)特定健診受診率・特定保健指導実施率の向上

〈特定健診〉

 第3期特定健診等実施計画において、令和5年度までに受診率60%の目標を掲げている。

特定健診の実施状況については、平成30年度集団健診を実施したことにより、受診率目標

50%に対して51.3%(法定値)前年比2.3ポイント増加し、実施年度目標を達成したが、

最終目標60%とは依然開きがある。

 男女別の受診率では男性45.6%、女性は男性より10.8ポイント高い56.4%であった。年

齢別では、年齢が高くなると共に受診率は高く、65歳から74歳では男性55.9%、女性63.0%

であった。一方、40歳代の受診率は年々少しづつ伸びているが、依然低い状況は続いてお

り、男性40歳から44歳の25.8%が最も低い。

 健診結果有所見率では、内臓脂肪症候群該当者及び予備軍の割合を減少させることを目

標としているが、全体で内臓脂肪症候群該当者17.0%、予備軍11.8%でほぼ横ばいで推移

し、男性の内臓脂肪症候群該当率は女性の3倍、予備軍の該当率は女性の2倍高い状況に

ある。

表 特定健診受診率の目標

表 受診者数・受診率の推移

表 健診結果 内臓脂肪症候群該当者及び予備軍該当者割合

平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 目標

内臓脂肪症候群該当者の割合(%) 14.4 14.5 15.0 15.7 16.1 17.0 減らす

内臓脂肪症候群予備群者の割合(%)

10.8 10.4 10.8 10.9 11.1 11.8 減らす

前年度「内臓脂肪症候群該当」→当該年度「予備群」の割合(%)

10.4 12.2 10.6 11.6 10.3 11.2 増やす

前年度「内臓脂肪症候群該当」→当該年度「非該当」の割合(%)

15.1 13.3 13.7 12.2 12.2 10.9 増やす

内臓脂肪症候群該当者の減少率(%)

25.5 25.5 24.3 23.8 22.4 22.1 増やす

前年度「内臓脂肪症候群予備群」→当該年度「非該当」の割合(%)

24.9 24.3 20.9 22.1 23.1 21.9※ 増やす

※速報値

平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度

特定健診受診率 50% 52% 54% 56% 58% 60%

第3期計画

平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

26,681 26,312 25,497 24,204 23,337 22,461

12,628 12,675 12,258 11,860 11,377 11,519

48 51 54 57 60 50

47.3 48.2 48.1 49 48.8 51.3

第2期特定健診等実施計画

対象者数(人)

受診者数(人)

受診率目標(%)

受診率(%)

22

Page 26: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

〈特定保健指導〉

 特定保健指導対象者は受診者の約1割であり、そのうち保健指導終了者の実施率は平成

29年度14.6%で低い状況は続いており、最終目標60%への開きは大きい。(平成30年度

特定保健指導実施率は法定報告未発表)

 特定保健指導により翌年保健指導対象者ではなくなった者の割合をみる減少率の目標は

25%以上としている。平成30年度の特定保健指導実施による減少率は、平成29年度特定保

健指導利用者197人のうち、平成30年度特定保健指導対象者ではなくなった者の数は56人、

減少率は28.4%であった。前年特に高かった34.1%を5.7ポイント下回ったが、特定保健

指導対象者割合の減少率は目標を達成している。

表 特定保健指導実施(終了)率の目標

表 特定保健指導目標・実施率の推移

表 特定保健指導利用状況の推移

平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度

特定保健指導実施率 25% 35% 45% 50% 55% 60%

第3期計画

平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

12,628 12,675 12,258 11,860 11,377 11,519

1,290 1,273 1,281 1,249 1,243 1,364

30 35 40 45 60 25

19.5 19.1 14.9 17.3 14.6 ※

※令和元年10月末現在、「法定報告」未発表

保健指導実施(終了)率(%)

第2期特定健診等実施計画

受診者数(人)

保健指導対象者数(人)

保健指導実施率目標(%)

平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 目標

特定保健指導積極的支援利用者の割合(%)

15.1 16.3 8.5 10.4 9.2 15.9 増やす

特定保健指導積極的支援終了者の割合(%)

11.2 12.7 7.9 10.8 2 増やす

特定保健指導動機付け支援利用者の割合(%)

26.3 22.9 21.3 20.2 19.8 20.8 増やす

特定保健指導動機付け支援終了者の割合(%)

22.2 21.1 17.4 19.5 16.7 増やす

特定保健指導の終了者数(人) 252 243 191 216 182 増やす

※平成30年度の空欄は令和元年10月末現在「法定報告」未発表

平成20年度(13.8%)と比較した特定保健指導対象者の割合の減少率(%)

27.5 28.425%以上に

する26.1 23.923.9 34.1

23

Page 27: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

(2)若年健診受診率向上、健康相談者数の増加

〈若年健診〉

 若年健診受診率は約21%で推移し、平成30年度21.8%であり目標25%に達していない。

 年齢階層別の受診率では、35歳から39歳の45.5%が最も高く、30歳から34歳32.9%、25

歳から29歳21.6%の順であり、年齢とともに高くなっている。

 健診結果の要受診リスク要因別では、男性は「血中脂質」「肝機能」「腎・尿酸」の異

常の順であり、女性は「血中脂質」「貧血」「尿」異常の順であった。また、男女とも35

歳から39歳に要受診者の割合が最も高く、受診した35歳から39歳の約5人に1人が要受診者

であり、将来の生活習慣病への早期発症予防対策として重要な時期である。

表 若年健診受診率

表 健診結果 リスク要因別要受診者数

平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

対象者数 6,959 6,497 6,110 5,996 5,594 4,844 4,386

受診者数 1,414 1,407 1,377 1,275 1,224 1,034 954

受診率 20.3 21.7 22.5 21.3 21.9 21.4 21.8

20.3

21.7

22.5

21.3

21.9

21.4 21.8

19.0

19.5

20.0

20.5

21.0

21.5

22.0

22.5

23.0

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

若年健診受診率の推移

対象者数 受診者数 受診率

血圧血中

脂質

糖代

肝機

能貧血

腎・尿

尿検

胸部

レント

ゲン

男性 平成28年度 23 67 10 44 5 38 8 5

男性 平成29年度 10 44 10 44 8 35 7 5

男性 平成30年度 10 54 5 37 8 29 6 11

01020304050607080

リスク要因別 要受診者数 男性

男性 平成28年度 男性 平成29年度 男性 平成30年度

単位(人)

血圧血中

脂質

糖代

肝機

能貧血

腎・尿

尿検

胸部

レント

ゲン

女性 平成28年度 7 25 7 9 23 2 14 3

女性 平成29年度 5 25 3 10 11 3 20 8

女性 平成30年度 7 25 3 5 23 2 13 9

05

1015202530

リスク要因別 要受診者数 女性

女性 平成28年度 女性 平成29年度 女性 平成30年度

単位(人)

24

Page 28: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

〈健康相談〉

 健診来所時の機会を捉え、前年度の健診結果が経過観察・要受診者及び翌年特定健診と

なる39歳を対象に保健師・管理栄養士による健康相談を積極的に行っている。

 健康相談の目標量は定めていないが、平成30年度健診時の健康相談実施率は健診受診者

の26.6%、要指導者は70%である。

表 平成30年度健診時の相談者数

表 健診時の健康相談者数

表 結果相談会相談者数

合計254345

希望者 - 12

前年健診結果 要経過観察者 150 102

若年健診最終年 39歳 78 66

対象者(受診者)数(人) 相談者(人)

前年健診結果 要受診者 117 74

受診者のうち要指導対象者数(人)①+②

実施者数(人)①+②

実施率(%)

平成27年度 1,275 21.3 202 15.8 335 ー ー

平成28年度 1,224 21.9 271 22.1 374 250 66.8

平成29年度 1,034 21.4 274 26.5 383 259 67.6

平成30年度 954 21.8 254 26.6 345 242 70.1

事業年度健診受診者数

(人)

前年度要指導者の健康相談

健康相談総数(人)

受診率(%)

健康相談実施率(%)

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

相談者数実数(人) 10 17 20 23

健康診査受診時の健康相談対象者①前年度の経過観察、要受診者

②39歳(平成28年度より開始)

③希望者

25

Page 29: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

3.重症化予防の達成状況

(1)糖尿病性腎症重症化予防

表 糖尿病重症化予防 アウトプット・アウトカム 

 糖尿病性腎症により治療している病期分類第2期及び第3期の患者を対象に6カ月間の

プログラムを実施しており、糖尿病性腎症による人工透析への移行を遅延・防止すること

を目標にしている。対象者は既に治療中であるため、予防事業に取り組んだとしても、透

析患者が劇的に減るということは想定しにくく、効果を評価するためには長期的な視点が

必要である。

 中長期の評価として、プログラム終了者の人工透析移行者0人、人工透析患者数の減少、

糖尿病性腎症による新規透析患者数の減少を目標に掲げている。

 中長期の目標に対して、プログラム終了者の人工透析移行者は0人、平成30年度全体の

人工透析患者総数は137人で前年より若干増加し、人工透析患者の減少へは至っていない

が、糖尿病性腎症による新規人工透析者数は14人でこれまでで最も減少した。

 また、短期的評価として、生活習慣上の行動変容により検査値の改善が期待されるため、

検査値の改善率を設定している。検査改善率の目標70%を達成したのは、HbA1c71.4%(数

値平均0.51減少)であり、他の検査値BMI及びeGFRは、70%改善を達成していない。

平成30年度実績

平成30年度実績

11(5.1%) 辞退者 1人

216検査改善率

HbA1c  71.4% (数値平均0.51減少)

BMI  42.9%(数値平均値0.30減少)

10 eGFR  33.3%(数値平均1.56減少)

指導終了者の透析移行 0(累計0)

透析患者総数 137

糖尿病性腎症による透析患者数 90 (全透析65.7%)

糖尿病性腎症による新規透析者 14

44

通知対象者216(100%) 参加者 56

プログラム終了者の累計数(人) 〇関連医療費(参考値)

〇糖尿病重症化予防講演会通知及び電話勧奨(人)

〇糖尿病講演会参加者数の増加(人)

糖尿病重症化予防

〇指導実施終了者の生活習慣改善率70%(アンケートによる患者本人の評価)

・食事習慣70.0%・運動習慣60.0%

【中長期指標】 

〇透析移行0人(人)

〇指導終了者の継続フォロー事業への参加率

平成29年度終了者

7人/13人中54%

〇人工透析患者数減(人)

(前年度終了者の1回でも参加した人数(参加率))

〇対象通知者のうち参加者数(率)10%

【短期指標】

〇辞退者数0人

通知数(人)(喪失者除外後)

〇指導終了者の検査改善率70%

糖尿病性腎症重症化予防事業

〇対象通知者の指導実施率(終了者)10% 4.6

終了者数(人)

重点的に取り組む項目

指 標

アウトプット アウトカム

26

Page 30: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

表 人工透析患者総数と糖尿病性腎症による新規透析導入者数

表 検査値改善率

個別の数値変化では7人中3人(42.9%)に数値改善がみられ、平均値で0.30減少し

ていた。

個別の数値変化では7人中5人(71.4%)に数値改善がみられ、平均値で0.51減少し

ていた。

個別の数値変化では3人中1人に数値改善(値が増加)がみられた。平均値では1.56減少

していた。

〈生活習慣改善アンケート回答〉「食生活」では、最終支援実施者10人中7人(70.0%)が「改善した」「まあ良くなった」と回答

「運動習慣」では、10人中6人(60.0%)が「改善した」「まあ良くなった」と回答

表 食生活 表 運動習慣

HbA1c

BMI

eGFR

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

40.0% 72.7% 53.8% 71.4%

目標70% 30.0% 72.7% 61.5% 42.9%

測定なし 測定なし 30.8% 33.3%

検査値改善率

HbA1c

eGFR

BMI

開始時 終了時 差

平均値 24.50 24.20 -0.30

開始時 終了時 差

平均値 6.90 6.39 -0.51

開始時 終了時 差

平均値 63.21 65.23 -1.56

人数 割合改善した 5 50.0%まあ良くなった 2 20.0%変化なし 3 30.0%悪くなった 0 0.0%合計 10 100.0%

人数 割合改善した 5 50.0%まあ良くなった 1 10.0%変化なし 4 40.0%悪くなった 0 0.0%合計 10 100.0%

合計(人)(総数に占める割合%)

新規導入者

平成26年度 116 69(59.0) 26

平成27年度 137 81(59.1) 24

平成28年度 135 89(65.9) 20

平成29年度 132 94(71.2) 23

平成30年度 137 90 (65.7) 14

(再掲)糖尿病性腎症による透析患者(人)

人工透析総数(人)

27

Page 31: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

(2)健診異常値放置者の受診勧奨

表 健診異常値放置者の医療機関受診状況 アウトプット・アウトカム

 健診後、受診勧奨判定値以上でありながら、医療機関への受診が確認できない健診異

常値放置者は37%程存在する。放置者のうち指導対象者として適切ではない可能性がある

「がん」「難病」「精神疾患」「認知症」等の患者を除外した対象者へ医療機関受診勧奨

通知を送付している。

 平成30年度これらの未受診者をレセプトにより特定した411人へ医療機関受診勧奨通知

を送付した。通知効果による医療機関受診者は52人、受診率13.2%であり、医療機関受診

率の目標とする20%へは達していない。

 また、検査数値を基に、HgA1c7.0以上の血糖高値、かつ、糖尿病発症リスク※1.1

以上の糖尿病高リスクの対象者へ電話により受診勧奨を行っている。

※発症リスク

表 医療機関受診状況と通知効果

久山研究:健診検査値をもとに、健診受診後10年間の糖尿病の発症リスクを算出し、同性同年齢の平均的な発症リスクと比較した結果を倍率で表示。判定方法は公益社団法人久山生活習慣病研究所の研究成果に基づく。

平成30年度実績

平成30年度実績

100% 13.2%

411 D判定者の総数(人) 316

前年比12ポイント減

(高ハイリスク要受診者対象)健診異常値放置者の医療機関受診

〇対象者への通知率100%

〇対象者通知後の医療機関受診率20%

通知数(人)

対象者(特定健診)血糖・血圧・脂質異常

◆判定C+D

◆うち糖尿病・心血管

病発症リスク1.0以上+

既発症(喪失者除外後)

重点的に取り組む項目

指 標

アウトプット アウトカム

 A 異常なし

 B 軽度異常

 C 要経過観察・生活改善

 D 要治療・要精密検査

平成30年度実績

平成30年度実績

 32.7%

223

73 対象者実数対前年比

重複受診 8.0ポイント増

頻回受診 17.6ポイント減

重複服薬 27.4ポイント減

特定時(効果測定時)

40,648(39,848) 該当者数(人)

127,146(73,520) 重複受診者数 256

160,940(113,233) 頻回受診者数 304

9,354 重複服薬者数 634

617,374 ※該当者実数は調査年度

指 標

アウトプット アウトカム

重点的に取り組む項目

1ヵ月当たりの医療費削減効果額(円)

平均24.6%減・重複 -2.0%・頻回 -42.2%・重複服-29.6%

(喪失者除外後)指導終了者の1人当たり医

療費平均(円)

重複受診

頻回受診

重複服薬

1人ひと月あたりの医療費削減額(円)

頻回等多受診者の訪問指導

〇指導対象者の指導実施率20% 〇重複・頻回受診者数、重複服薬者数 20%減少

通知数(人)

実施者数(人)

(喪失者除外後)

〇指導実施終了者の受診行動適正化(改善率) 50%

91.7%

(1人当たり医療費)〇指導実施終了者の医療費を指導実施前より50%減少

医療機関

未受診者

308

78.0%

自発的

35

8.9%

通知効果あり

52

13.2%

医療機関

受診者

87

22.0%

単位:人

A B A-B C

自発的通知効果あり

87人 35人 52人 308人

22.0% 8.9% 13.2% 78.0%

医療機関未受診者

411人 395人

通知人数 分析対象者医療機関 受診者

28

Page 32: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

表 リスク因子該当状況別 通知効果

表 勧奨通知

(表面) (裏面)

データ化範囲(分析対象)…入院(DPCを含む)、入院外、調剤の電子レセプト。

対象診療年月は平成30年3月~平成30年12月診療分(10カ月分)。

※通知効果あり…通知対象者を特定したのち、初めての受診が通知月翌月(平成30年9月)以降である者(医療機関受診者

のうち自発的な受診者に該当しない方)。複数のリスク因子に該当する対象者がいるため、合計人数は因子別人数の合計

と一致しない。

血糖 66人 8人 12.1%

血圧 243人 30人 12.3%

脂質 247人 41人 16.6%

395人 52人 13.2%

通知効果あり ※

リスク因子別

合計

分析対象者

宛名 様

29

Page 33: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

1.ジェネリック医薬品の利用促進による医療費効果

 ジェネリック医薬品への切り替えによる1人当たりの医療費削減効果は軽微であるが、

多くの患者とその患者の持つ疾病にアプローチすることができ全体の医療費削減効果が

期待できる。

 ジェネリック医薬品へ切り替えることで100円以上の差額が発生する対象者へ月1回通知

を行う。平成30年度の通知総数は12,489件、削減効果人数は448人、1人当たり削減効果額

は1,968円、医療費削減効果額総額は88万1,795円であった。

 切り替え率及び効果額総額が最も高い年齢層は65歳から69歳で全体の約3割を占めている。

 今後、既に切り替え済み対象者は増加していくため、利用者実数及び効果額は鈍化していくこ

とが推測される。

表 削減効果額

第5章 データヘルス計画に掲げる施策による医療費効果

性別 年齢階層効果人数(人)

効果額(円)

1人当たり(円)

効果人数(人)

効果額(円)

1人当たり(円)

効果人数(人)

効果額(円)

1人当たり(円)

男女計 0歳~4歳 19 10,094 531 16 22,669 1,417 8 1,867 233

5歳~9歳 38 17,343 456 26 30,724 1,182 12 9,681 807

10歳~14歳 19 17,803 937 26 30,966 1,191 6 4,547 758

15歳~19歳 8 2,804 351 7 6,104 872 3 8,372 2,791

20歳~24歳 10 3,838 384 9 5,301 589 3 8,403 2,801

25歳~29歳 18 19,828 1,102 11 6,724 611 4 3,711 928

30歳~34歳 18 31,178 1,732 20 26,199 1,310 5 5,109 1,022

35歳~39歳 23 27,211 1,183 19 58,254 3,066 16 21,350 1,334

40歳~44歳 33 47,775 1,448 27 63,016 2,334 15 22,204 1,480

45歳~49歳 45 77,727 1,727 35 45,528 1,301 18 87,751 4,875

50歳~54歳 55 58,129 1,057 45 165,785 3,684 20 49,325 2,466

55歳~59歳 48 159,929 3,332 47 84,729 1,803 28 49,837 1,780

60歳~64歳 110 154,661 1,406 99 222,031 2,243 55 105,188 1,913

65歳~69歳 231 366,925 1,588 230 507,241 2,205 136 275,150 2,023

70歳~74歳 289 518,298 1,793 218 530,965 2,436 119 229,300 1,927

964 1,513,543 1,570 835 1,806,236 2,163 448 881, 795 1,968総計(実数)

平成30年度平成28年度 平成29年度

30

Page 34: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

2.受診行動適正化による医療費効果

 重複・頻回受診、重複服薬者の医療費について、対象者特定時と指導後の医療費を比較

すると、指導後の1人当たり医療費は、それぞれで減少し指導後の医療費効果が確認された。

削減効果額が最も高かったのは、実施数・改善率がともに高い頻回受診者であり、指導後の

1人当たり医療費は、指導前に比べ約4割減少していた。また、多受診者全体の指導後の1人

当たり1カ月当たりの削減額は9,354円、1カ月当たりの医療費削減効果額合計は617,374円で

あった。

表 平成30年度訪問指導対象者数

表 訪問指導者の大分類による1人当たり医療費

表 訪問指導後の削減効果額 

特定時(円)

効果測定時(円)

特定時(円)

効果測定時(円)

特定時(円)

効果測定時(円)

重複受診 110,947 63,341 53,567 42,676 40,648 39,848

頻回受診 61,922 49,888 73,823 45,851 127,146 73,520

重複服薬 145,290 67,930 146,437 50,748 160,940 113,233

平成28年度 平成29年度 平成30年度

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

180,000

特定時

(円)

効果測定時

(円)

特定時

(円)

効果測定時

(円)

特定時

(円)

効果測定時

(円)

平成28年度 平成29年度 平成30年度

多受診指導 大分類における1人当たり医療費

重複受診 頻回受診 重複服薬

単位:円

訪問指導実施者 効果測定対象者 未実施者 合計

重複受診者(人) 5 5 9 14

頻回受診者(人) 45 44 86 131

重複服薬者(人) 24 24 56 80

73 72 150 223合計

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

141,324 573,139 633,468 617,374

12,802 7,922 10,558 9,354

1,689,864 6,939,672 7,601,760 7,408,368

1ヵ月あたりの医療費額合計(円)

1人当たり1ヵ月あたりの医療費額(円)

年間ベースに換算した場合の医療費額(円)

削減効果額

31

Page 35: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

 指導終了者をレセプトにより追跡した結果では、改善した方が1年後再び選定基準に該

当者する割合は約2割であり、平成30年度改善した66人のうち翌年再び該当者となった方

は10人であった。

表 指導終了者の選定基準該当者及び医療費

平成28年度指導終了者

平成29年度指導終了者

平成30年度指導終了者

対象者数訪問指導終了者数

272 80

平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度

開始前 1年目 2年目 3年目 4年目

重複受診 7 7 5

頻回受診 39 38 29

重複服薬 27 26 22

重複受診 0 0 0

頻回受診 17 10 6

重複服薬 7 5 2

重複受診 363,440 356,729 279,062

頻回受診 336,226 295,563 270,660

重複服薬 803,418 510,038 413,705

実施年度 平成28年度

改善した方(選定基準に該当しなくなった方)

69

実施年度

改善した方のうち対象者抽出年度

通して資格がある方(人)

改善した方が再び選定基準に該当する方

(人)

指導終了者の1人当たり1カ年医療費平均(円)

※資格喪失者は除外

対象者数訪問指導終了者数

257 63

平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度

開始前 1年目 2年目 3年目 4年目

重複受診 6 6

頻回受診 39 39

重複服薬 17 17

重複受診 0 0

頻回受診 8 5

重複服薬 4 0

重複受診 236,638 315,805

頻回受診 414,475 460,674

重複服薬 330,625 523,978

改善した方のうち対象者抽出年度

通して資格がある方(人)

実施年度 平成29年度

改善した方(選定基準に該当しなくなった方)

60

実施年度

改善した方が再び選定基準に該当する方

(人)

指導終了者の1人当たり1カ年医療費平均(円)

※資格喪失者は除外

対象者数訪問指導終了者数

223 73

平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度

開始前 1年目 2年目 3年目 4年目

重複受診 5

頻回受診 38

重複服薬 21

重複受診 0

頻回受診 10

重複服薬 3

重複受診 184,538

頻回受診 433,250

重複服薬 523,613

実施年度 平成30年度

改善した方(選定基準に該当しなくなった方)

63

指導終了者の1人当たり1カ年医療費平均(円)

※資格喪失者は除外

実施年度

改善した方のうち対象者抽出年度

通して資格がある方(人)

改善した方が再び選定基準に該当する方

(人)

32

Page 36: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

3.糖尿病重症化予防プログラムによる医療費効果

 人工透析関連医療費は1人当たり年間平均約500万円であり、人工透析の起因で最も多

い糖尿病性腎症による人工透析移行を阻止することが最大の医療費効果である。

 また、医療費評価については、既に治療中の患者が対象であるため、糖尿病性腎症の発

症率の推移や人工透析導入患者の発生率と併せて、ある程度の時間が必要である。

 参考値として短期的な医療費評価では、平成30年度指導期間中の10カ月間において、指

導対照群と非指導対照群との「1人当たり糖尿病関連医療費」の累計額比較では、非指

導群のほうが指導群の2.7倍高く、指導群は非指導群に比べ1人当たり医療費は低い傾

向にある。

 また、中長期的な医療費評価では、事業開始した平成27年度以降のプログラム終了者の

1人当たり糖尿病及び糖尿病性腎症関連医療費では、プログラム実施時点に比べ、翌年以

降の医療費は減少傾向で維持しており、プログラム終了者の人工透析への移行者はいない。

表 指導者・非指導者の1人当たり糖尿病関連医療費

※非指導対象群は、指導対象群の抽出時時点の医療費と病期をもとに、指導対象群の医療費

 とほぼ同等になるように選別

平成30年

3月

平成30年

4月

平成30年

5月

平成30年

6月

平成30年

7月

平成30年

8月

平成30年

9月

平成30年

10月

平成30年

11月

平成30年

12月

指導群 11,766 12,505 9,754 12,090 10,796 11,988 10,965 10,522 12,127 11,455

非指導群 11,617 12,765 10,130 15,487 12,455 38,939 81,551 45,532 40,339 43,195

指導群累計 11,766 24,271 34,025 46,115 56,910 68,898 79,864 90,386 102,513 113,968

非指導群累計 11,617 24,382 34,512 49,998 62,453 101,393 182,944 228,475 268,814 312,008

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

350,000

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

医療費累計(円)月毎の医療費(円)平成30年度 指導者・非指導者の1人当たり糖尿病関連医療費

指導期間中の糖尿病関連1人当

たり医療費

指導群は非指導群に比べ1人当

たり医療費は低い傾向にあり、そ

の累計額は非指導群では指導群

の2.7倍であった。

33

Page 37: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

表 プログラム終了者の医療費追跡

平成27年度終了者

平成28年度終了者

平成29年度終了者

平成30年度終了者

申込数 実施数 完了数 効果測定数

13 12 11 11

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度

開始前 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目

0 0 0 0

142,574 144,140 143,363 140,305

平成27年度実施者

終了者の年度毎の新規透析移行者数

(人)

終了者の糖尿病及び糖尿病性腎症関連医療費

1人当たり1カ年医療費平均(円)※

申込数 実施数 完了数 効果測定数

14 13 11 11

平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度

開始前 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目

0 0 0

247,257 210,521 186,166

終了者の糖尿病及び糖尿病性腎症関連医療費

1人当たり1カ年医療費平均(円)※

平成28年度実施者

終了者の年度毎の新規透析移行者数

(人)

申込数 実施数 完了数 効果測定数

15 14 13 13

平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度

開始前 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目

0 0

177,197 145,570

平成29年度実施者

終了者の年度毎の新規透析移行者数

(人)

終了者の糖尿病及び糖尿病性腎症関連医療費

1人当たり1カ年医療費平均(円)※

申込数 実施数 完了数 効果測定数

14 13 11 11

平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度

開始前 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目

0 0 0

247,257 210,521 186,166

終了者の糖尿病及び糖尿病性腎症関連医療費

1人当たり1カ年医療費平均(円)※

平成28年度実施者

終了者の年度毎の新規透析移行者数

(人)

申込数 実施数 完了数 効果測定数

15 14 13 13

平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度

開始前 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目

0 0

177,197 145,570

平成29年度実施者

終了者の年度毎の新規透析移行者数

(人)

終了者の糖尿病及び糖尿病性腎症関連医療費

1人当たり1カ年医療費平均(円)※

申込数 実施数 完了数 効果測定数

15 14 13 13

平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度

開始前 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目

0 0

177,197 145,570

平成29年度実施者

終了者の年度毎の新規透析移行者数

(人)

終了者の糖尿病及び糖尿病性腎症関連医療費

1人当たり1カ年医療費平均(円)※

申込数 実施数 完了数 効果測定数

11 11 10 10

平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度

開始前 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目

0

135,508

終了者の糖尿病及び糖尿病性腎症関連医療費

1人当たり1カ年医療費平均(円)※

平成30年度実施者

終了者の年度毎の新規透析移行者数

(人)

34

Page 38: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

平成30年度取組み

〇通知数223人で実施率32.7%で目標20%を達成しているが、適正受診および医療費適正化の観点から実施率を向上させる必要がある。〇保健指導に繋がらない要因としては、多忙・医療従事者から指導を受けているためが最も多いが、指導後の改善率が高いため、保健指導へ繋がるよう、利用勧奨の工夫や導入時の指導員教育等への働きかけが必要である。

〇節約バッグの使用方法について、問合せもあるため、「国保だより」で重ねて周知する。〇残薬調整に至る要因は、飲み忘れが6割、自己判断で中止、同系薬剤の処方によることが判明しており、今後も薬剤師会の協力により適正服薬への啓発を継続する必要がある。

主要な施策 取組み内容 対象者

節薬(残薬)バッグの配布新規国保加入者及び高額療養申請者

市内調剤薬局を利用している国保加入者

ジェネリック医薬品差額通知配布対象者へ同封

(3)受診行動の適正化

一定回数以上受診、同系薬剤の複数医療機関処方等、一定の条件を満たす頻回・重複受診及び重複服薬者

〈東村山市薬剤師会との連携〉

調剤薬局において残薬調整への呼びかけと残薬調整後の効果額等集計結果を市へ報告

(2)残薬調整の促進

ジェネリック医薬品と先発医薬品の自己負担の差額を記入し該当者へ毎月通知

(1)ジェネリック医薬品の促進

ジェネリック医薬品への切り替えシール配布

第6章 重点分野における取組状況

〇ジェネリック医薬品通知対象者のうち、毎月該当する対象者は切り替えへの認識はあると推測され、切り替えられない理由を考慮し、対象者から除外するなどの検討が必要がある。〇普及率目標80%に対し74.7%で達成に至っていない。既に切り替え済み対象者は増加していくため、普及率は鈍化していくことも推測されるが、新たな対象者もいるため差額通知を継続していく。

課題と今後の展望

多受診者(頻回・重複受診、重複服薬)の訪問指導及び電話指導

 1.適正な保険給付の取組状況

ジェネリック医薬品へ切り替えることで、100円以上の薬剤費の差額がある加入者

35

Page 39: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

平成30年度取組み

(2)若年健診受診率向上   及び健康相談者の増加

〇申込み枠400人へ到達したが、実施者は336人であった。次年度、当日欠席者を見込み申込枠以上の受付予定とする。〇受診に繋がりにくい40・50歳代の受診がそれぞれ約4割を占め、はじめての受診者が多く、土日の集団健診は効果的であった。〇健診結果階層化集計では、約6割が積極的支援であり、隠れ疾病の掘り起しの機会となったが、保健指導や継続的な健診受診へつなげることが重要である。

〇通知数265人、申込率15.1%(40人)、検査率62.5%(25人)、検査実施率が低い。〇検査結果では高度異常10人で要受診率40%と高い。〇若年健診未受診の理由は、約半数が「多忙」と回答、また、7割は「健康への意識はある」と回答しており、受診しやすい環境があれば受診行動につながることが期待される。〇要受診者の追跡では、医療受診者は1人、未受診4人、社保移行4人であった。未受診者への電話による受診勧奨は、電話不通となることが多く医療へ繋ぐことが難しい。

通知勧奨に比べ、電話勧奨の受診率が高いため、受診勧奨の方法について検討する。

課題と今後の展望

健診結果の相談への来所者は少なめだが、以前に比べ定着してきている。健診来所時、利用啓発を引き続き行っていく。

〇健康相談者数は増加傾向にあり、相談員の継続的なスキルアップが必要。

〇申込数は増加しているが、当日欠席者が多く実施率の向上に繋がらない。〇平日定員枠を超え申込があるため、定員枠を増やすなど選択枠を拡大し、受診率向上につなげる。

平成30年度新規事業②土・日の集団健診及び保健指導の同時実施

個別実施期間において特定健診未受診者

②健診時の健康相談・保健指導

〇前年度健診結果の要指導対象者(経過観察・要受診)〇39歳全数に保健指導実施〇健康相談希望者

若年健診受診者➂(健診)結果相談会  の開催

主要な施策 取組み内容 対象者

(1)特定健診受診率の向上

※第3期特定健康診査等実施計画に準ずる

①健診受診への勧奨通知の送付

通知対象者〇40歳・50歳〇過去5カ年のうち、受診歴のない者、受診歴1~4回について通知

③「郵送型血液検査(スマホdeドック)」を実施し、特定健診への受診行動を促進

若年健診39歳未受診者

①土・日及び平日健診25歳から39歳国保加入者

2.生活習慣病の発症予防の取組状況

36

Page 40: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

医師会専門医との会議体の構築により、対象者選出やプログラム内容等について協議し効果的な事業展開が必要である。

〇通知受診勧奨をしても医療機関受診率は低い。ハイリスク者への電話勧奨では、自身の検査結果について理解が低いことで受診に繋がっていない。〇特定健診結果説明は主治医により実施しているが、現状について共有し協力連携する。

課題と今後の展望

平成30年度取組み

市からの参加勧奨だけでは、重症度や人数において狙いどおりの参加者を集めることが難しい。

事業推進する上で糖尿病ネットワーク委員会・医師会との情報共有、助言、実施協力等の連携した取り組みが必要である。

①健診結果をレーダーチャートで可視化し、将来の疾病発症リスク数値を予測した通知書を発送②糖尿病ハイリスク者へ電話による受診勧奨

〇厚労省受診勧奨判定値以上となる検査数値のある方で健診受診後に生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常)で医療機関を受診していない方へ通知(特定健診、若年健診受診者)〇HbA1c7.0以上かつ糖尿病発症リスク1.1以上へ電話勧奨

主要な施策 取組み内容 対象者

①糖尿病性腎症重症化予防プログラム(6カ月間)開催

市内医療機関受診中の糖尿病性腎症病期第2期・3期①レセプト及び健診データにより対象者抽出②主治医判断による選出

3.重症化予防の取組状況

②糖尿病性腎症プログラム終了者の継続フォローを年2回開催検査値確認、体成分分析測定、塩分測定の実施

糖尿病性腎症プログラム終了者平成27年度~30年度(フォロー期間5年)

開始年度が早い終了者ほど来所者は少ない。モニタリング方法について課題である。

(2)健診異常値放置者の   受診勧奨

(1)糖尿病の重症化予防

③糖尿病重症化予防講演会開催(圏域糖尿病ネットワーク委員会及び医師会と共催で実施)

市民糖尿病重症化予防対象者(通知送付)

④医師会との定例会議、糖尿病ネットワーク委員会において、実施状況報告

<糖尿病ネットワーク委員会の参加者>近隣5市地区医師会及び各市担当、他

37

Page 41: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

第2期データヘルス計画 主な保健事業

目標

分野

継続実施

継続実施

継続実施

継続実施

①未受診者・不定期受診者等へ受診勧奨通知 継続実施

継続実施

継続実施

継続実施

継続実施

検討

継続実施

継続実施

継続実施

継続実施

資料編

※重点的に行う事業

主要な施策 平成30年度取組み内容

健康寿命の延伸 ・ 医療費適正化

意識啓発

(1)健康意識の改革・  改善

国保広報誌「国保だより」を年2回全戸配布(4月国保制度、10月医療費分析・保健事業)

継続実施

(2)地域と連携した事業  の推進

地域の保健推進員活動を通じて、健康・医療情報の分析結果等について情報提供

※適正な保険給付

(1)ジェネリック医薬品の  促進

ジェネリック医薬品差額通知送付

(2)残薬調整の促進節薬バッグの配布、東村山市薬剤師会との連携体制強化

(3)受診行動の適正化 頻回、重複受診者、重複服薬者の訪問指導

※生活習慣病の発症予防

(1)特定健康診査  受診率の向上 ②若年健診39歳未受診者へ「郵送型血液検査

(スマホdeドック)」を実施し、特定健診への受診行動を促進

(2)若年層健康診査  受診率及び健康  相談者数の向上

①土・日及び平日健診の実施

②健診時、前年度健診結果の要指導対象者及び39歳全員に個別保健指導実施

➂(健診)結果相談会の開催

(3)健康づくりを支援する  インセンティブ導入

地区活動による健康ポイントを活用した健診受診率向上への取組みを検討

継続実施

自立喪失

の予防

国保データの有効活用により介護所管と連携した介護予防事業

①地域包括ケア関連の会議へ参画し情報把握

検討②国保データの共有、介護データとの突合等により、フレイルやロコモ対策(要介護対策)の推進について関係課と検討

※重症化予防

(1)糖尿病の  重症化予防

①糖尿病性腎症重症化予防プログラム開催

②糖尿病重症化予防講演会

③糖尿病性腎症プログラム終了者の継続フォロ-

④医師会等医療関係機関との連携体制を強化

(2)健診異常値放置者  の受診勧奨

特定健診及び若年層健診受診者の健診異常値放置者を対象に、医療機関受診勧奨通知

38

Page 42: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

平成30年度実績

平成30年度実績

11(5.1%) 辞退者 1人

216検査改善率

HbA1c  71.4% (数値平均0.51減少)

BMI  42.9%(数値平均値0.30減少)

10 eGFR  33.3%(数値平均1.56減少)

指導終了者の透析移行 0(累計0)

透析患者総数 137

糖尿病性腎症による透析患者数 90 (全透析65.7%)

糖尿病性腎症による新規透析者 14

44

通知対象者216(100%) 参加者 56

100% 13.2%

411 D判定者の総数(人) 316

前年比12ポイント減

 32.7%

223

73 対象者実数対前年比

重複受診 8.0ポイント増

頻回受診 17.6ポイント減

重複服薬 27.4ポイント減

特定時(効果測定時)

40,648(39,848) 該当者数(人)

127,146(73,520) 重複受診者数 256

160,940(113,233) 頻回受診者数 304

9,354 重複服薬者数 634

617,374 ※該当者実数は調査年度

短期指標 前年度5%増

 88万1795

12,489 1人当たり効果額(円) 1,968

12 効果人数(人) 448

100%最新H29年度 48.8%(前年比0.2ポイント減)

第2期データヘルス計画 評価指標               目標の達成時期:令和5年度末

重点的に取り組む項目

指 標

アウトプット アウトカム

〇対象通知者のうち参加者数(率)10%

【短期指標】

〇辞退者数0人

通知数(人)(喪失者除外後)

〇指導終了者の検査改善率70%

糖尿病性腎症重症化予防事業

〇対象通知者の指導実施率(終了者)10% 4.6

終了者数(人)

〇指導終了者の継続フォロー事業への参加率

平成29年度終了者

7人/13人中54%

※評価方法検証中

〇人工透析患者数減(人)

(前年度終了者の1回でも参加した人数(参加率))

糖尿病重症化予防

〇指導実施終了者の生活習慣改善率70%(アンケートによる患者本人の評価)

・食事習慣70.0%・運動習慣60.0%

【中長期指標】 

〇透析移行0人(人)

プログラム終了者の累計数(人) 〇関連医療費(参考値)

〇糖尿病重症化予防講演会通知及び電話勧奨(人)

〇糖尿病講演会参加者数の増加(人)

(高ハイリスク要受診者対象)健診異常値放置者の医療機関受診

〇対象者への通知率100%

〇対象者通知後の医療機関受診率20%

通知数(人)

対象者(特定健診)血糖・血圧・脂質異常◆判定C+D◆うち糖尿病・心血管病発症リスク1.0以上+既発症

(喪失者除外後)

頻回等多受診者の訪問指導

〇指導対象者の指導実施率20% 〇重複・頻回受診者数、重複

服薬者数 20%減少通知数(人)

実施者数(人)

(喪失者除外後)

〇指導実施終了者の受診行動適正化(改善率) 50%

91.7%

(1人当たり医療費)〇指導実施終了者の医療費を指導実施前より50%減少

平均24.6%減・重複 -2.0%・頻回 -42.2%・重複服-29.6%

(喪失者除外後)指導終了者の1人当たり医療費平均(円)

重複受診

頻回受診

H30年度実績値受診率49.6%

前年比0.8ポイント増※第3期特定健康診査等実施計画に準ずる

1ヵ月当たりの医療費削減効果額(円)

重複服薬

1人ひと月あたりの医療費削減額(円)

ジェネリック医薬品の利用促進

〇対象者への通知率100% 100%〇普及率

74.7%前年比4.6ポイント増中長期指標80%

〇削減効果額 前年度より増加(実数による効果額)

通知数(人)

回数(回)

特定健診受診率の向上

〇特定健診未受診者への受診勧奨通知率100%

〇特定健診受診率1%向上

 A 異常なし

 B 軽度異常

 C 要経過観察・生活改善

 D 要治療・要精密検査

39

Page 43: 平成30年度 第2期データヘルス計画 実績に関する評価 · 2020-03-17 · 1.被保険者数と医療費 平成30年度の平均被保険者数は34,170人で前年比4.49%減少し、減少幅が最も大き

東村山市国民健康保険

平成30年度第2期データヘルス計画実績に関する評価

(計画期間:平成30年度~令和5年度)

令和元年12月発行

発行 東村山市

編集 東村山市健康福祉部 保険年金課

〒189-8501 東京都東村山市本町1丁目2番地3

電話 042-393-5111(代表)

http://www.city.higashimurayama.tokyo.jp