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2020 年 4 月富士山と桜

2020 年 4 月 16 日 〒312-0011 ひたちなか市中根 4898-4 廣瀬博

2020 年 4 月 2 日、毎年恒例にしている富士山と桜の撮影に出かけた。世界は新型コロナウイルスと闘って

いる最中であり、3 蜜といって密閉空間に、密集、密着(濃厚)接触を避けるように指示されている。このため、

今回は宿泊施設に止まることは避けて、自動車の中で単独で過ごせる車中泊をすることにしました。道の駅で

の車中泊も考えられましたが、今回は「ふもとっぱらキャンプ場」に宿泊予約を入れました。この場所は私の

生まれ故郷富士宮市の旧麓村にあり、富士山が良く見える絶好の場所にあることから、近年大人気で冬季も大

勢のキャンパーで賑わっています。TV 番組などで有名になったので大勢集まりますが、なにしろ広大な土地

であるため先の 3 蜜を心配する必要はありません。大浴場はコロナウイルス対策で閉じられていました。

さて 4 月 2 日の朝 8 時に自宅を出て、常磐高速、圏央道、中央道を通って最初に新倉山浅間公園に向かい

ました。今回はコロナウイルス感染拡大防止対策として世の中自粛ムードのため、道路は一度も渋滞はありま

せんでした。異常とも言える状況でした。

新倉山公園では丁度桜まつりが始まっていたので、駐車場料金 1000 円を徴収していました。桜は開花直後

と言う感じでした。今年の東京のソメイヨシノの開花日は史上最早であったので、こちらの桜の開花も少し早

い感じでした。しかしながら富士山は上部が雲に隠れていてその全貌を表しません。観光客は新型コロナウイ

ルスの関連で少ないように感じました。それでも外国人観光客は何組か来ていて、この場所の人気の高さが感

じられました。しかしながら桜,富士山,五重塔が同時に撮影できるベストスポットでも順番を待つことなく撮

影できました。図 1 はその時の写真を示します。

図 1 新倉山浅間公園 20200402IMG6418jpg

新倉山浅間公園のあと、河口湖に立ち寄りました。今回は湖の北側にある大石公園に回りました。有名なラ

ベンダーは未だ咲いていませんでしたが、湖畔のススキと富士山が良いコラボで撮影できました。但しここで

も富士山の上部は雲で見えません。図 2 にこの時の写真を示します。

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図 2 河口湖大石公園 20200402 img6454jpg

河口湖の次に隣の西湖に回りました西湖で富士山を撮影できる場所は一か所しかありません。図 3 はこの

時の写真を示します。富士山にかかる雲は大分少なくなりましたがまだ上部は見えません。

図 3 西湖からの富士山 20200402 img6480jpg

西湖の次に興徳寺に向かいました。ここは昨年も行きましたが、昨年は早朝で、かつ、霞もあったため、富

士山が鮮明に写りませんでした。興徳寺に着くと富士山は頂上の雲は無くなり見事な姿を現していました。図

4 にこのときの写真を示します。富士山はきれいに写っていますが、桜の部分には陽光が無く輝いていません。

それでもこれまでに撮影した中では最も良い写真(シャッターチャンス)と思われます。

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図 4 興徳寺の桜と富士山 20200402 img6481jpg

興徳寺の次に、潤井川河川敷に行きました。この場所は昨年も良いシャッターチャンスに恵まれた場所です

が、今回も申し分ない状況でした。昨年の構図で、長い桜並木と富士山という点で少し物足りなさを感じてい

たので、この点に注目して撮影しました。図 6、図 7 は潤井川桜並木と富士山を示します。

図 6 潤井川の桜並木 20200402 img6507jpg

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図 7 潤井川の桜と富士山 20200402 img6544jpg

今回は日没前の時間でしたが、前回同様見事な富士山が見えました。

潤井川の撮影を最後にふもとっぱらキャンプ場に向かいました。キャンプに必要な寝具、食糧とガスコンロ

電子ジャー、電子レンジ等必要なものはすべて積み込んでありましたが、それでも心配で、途中のｾﾌﾞﾝｲﾚﾌﾞﾝ

で食糧を調達しました。今回新型コロナウイルス戦争の最中であるため、マスクをして店に入りました。キャ

ンプ場に近いためか、大勢の買い物客が居ました。キャンプ場につくとそこには見事な富士山が待っていまし

た。広大なキャンプ場で、キャンプ場所は自由に選べますが、どの場所からも大きな富士山を見ることができ

ます。図 8 にこの時の写真を示します。日没後で富士山の頂上にわずかに日が射している状態です。このキャ

ンプ場では、天気が良ければ、このような富士山がどこからでもみられます。このことが人気の高い理由の一

つと思われます。

図 8 ふもとっぱらキャンプ場と富士山 20200402 img6549jpg

その日の夕食はコンビニで調達した野菜サラダと牛丼でした。牛丼は持参した電子レンジで温めて頂きまし

た。今回、車の電源(100V)から電子レンジを使いましたが、なにも問題なく使うことが出来ました。食後のコ

ーヒーも持参したサザコーヒー(将軍珈琲)をこれまた持参した電気ポットで沸かしたお湯でドリップしまし

た。車載 TV からは相変わらず新型コロナウイルス感染拡大のニュースばかりです。食後持参したノートパソ

コンで通信をトライしました。キャンプ場には Wi-Fi 電波は無かったのでスマフォから Wi-Fi 接続を試みま

したがうまく出来ませんでした。次にスマフォと USB 接続によりこれを行おうとしましたが、接続端子の c

型端子を自宅に忘れてしまったらしく、結局 PC による通信はできませんでした。眼鏡をはずして、狭い車の

中で探し物をしているときに眼鏡を押し付けてしまいレンズ部分が外れてしまいました。幸い予備の眼鏡が車

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の中に在ったので助かりました。結局 PC による接続はできずに、仕方がないのでスマフォから自宅の妻に無

事に着いたことを知らせて、就寝しました。

次の朝あたりがすこし明るくなったころ富士山が見えました。富士山の撮影の旅に出たときに、朝いちばん

に富士山が見えると、今日も撮影ができるとおもい安心します。富士山の左側のすそ野が明るくなって、その

あたりからの日の出がありました。図 9 にこの時の写真を示します。

図 9 ふもとっぱらキャンプ場の日の出 20200403 img6563jpg

朝食とトイレを済ませましたが、トイレは最新型の洗浄トイレで快適でした。このキャンプ場の人気が高い

ことがこのことからも分かります。撮影のために 8 時にはキャンプサイトを出ましたが、入場口には長い車の

列ができていました。どうやら朝早くからキャンプを楽しむ方が大勢で、わたくしのような車中泊を目的とし

ている人は少ないようでした。

本日は予め予定していた、富士市の岩本山から東海道沿いに伊豆半島をめぐる予定でした。キャンプ場の近

くのコンビニに寄って、昨日探し求めた、c タイプの USB 端子のケーブルを求めてから岩本山に向かいまし

た。ところが岩本山に着くころには富士山は雲に覆われて全く見えません。岩本山の麓に実相寺というお寺が

あり、このお寺はわたくしの長姉の嫁ぎ先が檀家になっており、長姉ご夫婦の葬儀をはじめとする寺の行事に

何回も訪れている場所でした。寺と墓場の間の通路には日蓮ゆかりの歴史的建物などが連続していて、岩本山

の頂上近くに鐘楼もあります。この道はほとんどが階段になっていて、多分 400～500 段近くあると思われま

す。この参道を抜けると岩本山公園があり、丁度桜は満開でした。公園内に展望台があり、桜と富士山がみら

れる予定でしたが、富士山はどこにあるのかもわかりませんでした。

次に計画していた富士川河川敷公園に向かいました。この場所にはこの地の名産である桜エビを干す場所が

あって、桜エビの赤と富士山のコラボが写真家の間では有名です。しかしながら富士山は全く見えません麓も

見えない状態です。

撮影はあきらめて、ここで昼食をとりました。車に積んである電子レンジでレトルトご飯とカレーを温めて

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頂きました。丸ごとかじったトマトも美味しく頂きました。広い河川敷公園には、新型コロナウイルスの関係

でしょうか、人出も少なく静かでした。ポットで沸かしたお湯でサザコーヒー(将軍コーヒー)をドリップして

いただきました。富士山がみえたらもっと美味しく頂けたと思うと少し残念でした。食事をしながら PC とス

マフォを接続し通信が成功しました。テニス仲間から届いていた G メールの返事を送信することができまし

た。

昼食後、本日の撮影はあきらめて、自分の生家へ向かいました。生家は長兄が後を継いでいますが、現在難

病(進行性核上性麻痺(PSP))で施設に入っていますが、つい最近具合が悪くなり、富士宮病院に入院していま

す。コロナウイルスの関係で、病院での面会は不可能と考え、実家の方へ伺いました。実家には兄嫁がいたの

で、お見舞金を渡して直ちにキャンプ場に戻る予定でしが丁度兄嫁も病院に行く手段を探しているところでし

た。兄嫁も過去 2 回クモ膜下出血を克服していますが、自動車の運転は止められています。丁度良いタイミン

グで、家族ならば一人同行しても許可されるということで、病院まで行きました。兄の病気は進行していてわ

たくしたちと話すことはありませんでした。私と視線が合うこともありませんでした。私は 6 人兄弟の末子で

あるため、兄には大変よく面倒を見て頂き、父のようにも感じていました。しかしながら自分も将来このよう

に衰えていくであろうことを考えると、とてもさみしい気がしました。

この日も予約してあったふもとっぱらキャンプ場に向かいました。本日は 2 日目なので、トイレや炊事場の

位置も分かっているので、昨日より余裕をもって過ごすことができました。就寝も昨日に比べたらぐっすり休

めました。

4 月 4 日の朝も富士山が見えました。昨日よりも雲の量が少ないように感じます。朝日もすそ野から現れま

した。この日はかねてから WEB 上で見ていたキャンプ場内の池でのダブル富士山日の出を撮影しました。図

10 にこの時の写真を示します。思ったより良いタイミングで撮影できたと思います。大勢のキャンパーがテ

ントを張っている様子も映っています。

図 10 ふもとっぱらキャンプ場の池に映る富士山 20200404img6665jpg

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この日は昨日より富士山の様子は良いと感じたので、昨年桜の開花が早かった狩宿の桜に向かいました。

図 11 に狩宿の桜と富士山を示します。

図 11 狩宿の桜 富士山 菜の花 20200404 img6723jpg

富士山に雲がかかっていますが、まずまずのシャッターチャンスです。桜も 5 分咲き程度でした。

ここでは桜の所有者の方が菜の花もきれいに育ててくれているので、菜の花の黄色と桜富士山が

とてもマッチしていると思います。

狩宿の桜の次に、昨日富士山が全く見られなかった岩本山に再び向かいました。今回は実相寺の

ハイキングコースからでは無く、直接車で岩本山公園に上りました。富士山は見えましたが上部の雲は

晴れないままでした。図 12 は岩本山公園展望台からの富士山を示します。

図 12 岩本山公園 展望台からの富士山 20200404 img6752jpg

図 13 は同じく岩本山公園からの富士山と桜を示します。

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図 13 岩本山公園の桜と富士山 20200404img6736jpg

岩本山での撮影を終わり山を下るあたりには広大な茶畑がありました。これまで富士山と茶畑のコラボ

は、日本平と富士市中野の 2 カ所で撮影した経験がありますが、ここ岩本山も絶好の撮影スポットでした。

図 14 にこのときの写真を示します。富士山の頂上はやはり見えません。富士山もいろいろな表情があって

も良いと思いますがやはり頂上が見えた方が写真になります。ここで雲が晴れるのをしばらく待ちました

が、今日の気象では雲はほとんど動きませんでした。

このため、撮影はここで諦めて富士市から新東名に入り自宅に向かいました。いつものように駿河湾沼

津という SA でお土産をたくさん仕入れました。新型コロナウイルス感染防止のため、マスクをして店に入

りましたが、やはりいつもよりは人は少ないように感じました。

いつもは東名から首都高速 3 号線、中央環状(C2)を通るのですが、今回はカーナビの指示通りに都心を通

りました。それでも首都高速はガラガラ状態でした。

図 14 茶畑(富士市岩本)と富士山 20200404img6787jpg

今回のドライブは行きも帰りも交通渋滞は全くなく、まだ日の高いうちに自宅に着きました。

コロナウイルスのため、人と話したのは、キャンプ場の受付と買い物時だけで合計 1 分にも満たない状況

でしたが、それでも充実した旅行をすることが出来ました。