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IP protocol 1 4.1 IP はははははははははは ははははは 4402062 はははは

4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

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4.1 IP はインターネット層の    プロトコル. 4402062  原田卓郎. IP とは. OSI 基本参照モデルの第 3 層 ( ネットワーク層 ) に位置する ネットワークに参加している機器の住所付け ( アドレッシング ) や、相互に接続された複数のネットワーク内での通信経路の選定 ( ルーティング ) をするための方法を定義している. ルーティング. TCP/IP ネットワークにおいて、目的のホストまでパケットを送信するとき、最適な経路を選択して送信すること - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 1

4.1 IP はインターネット層の   プロトコル

4402062  原田卓郎

Page 2: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 2

IP とは OSI 基本参照モデルの第 3 層 ( ネット

ワーク層 ) に位置する ネットワークに参加している機器の住

所付け ( アドレッシング ) や、相互に接続された複数のネットワーク内での通信経路の選定 ( ルーティング ) をするための方法を定義している

Page 3: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 3

ルーティング TCP/IP ネットワークにおいて、目的のホストまでパケッ

トを送信するとき、最適な経路を選択して送信すること ネットワークの境界で、外部からのパケットを自分のネッ

トワークにあるホストへ転送したり、自分のネットワークからのパケットを別のネットワークへ転送すること

ルータと呼ばれる機器がこの役目を担っている場合が多い 経路の情報をあらかじめネットワーク機器に設定しておく

スタティックルーティングと、経路情報を動的に更新するダイナミックルーティングの 2 つがある

Page 4: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 4

ルータ ネットワーク上を流れるデータを他のネットワーク

に中継する機器 OSI 参照モデルでいうネットワーク層 ( 第 3 層 ) や

トランスポート層 ( 第 4 層 ) の一部のプロトコルを解析して転送

ネットワーク層のアドレスを見て、どの経路を通して転送すべきかを判断する経路選択機能を持つ

自分の対応しているプロトコル以外のデータは破棄 複数のプロトコルに対応したルータをマルチプロ

トコルルータと呼ぶ

Page 5: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 5

ネットワーク層(第 3 層) OSI 参照モデルの第 3 層に位置する データリンク層以下のプロトコルを使用して

接続されているネットワーク同士の通信を行うための方式を定めたもの

ネットワーク上の全コンピュータに一意なアドレスを割り当て、データの伝送経路選択、パケットサイズの変換などが行われる

IP( インターネットプロトコル ) がネットワーク層に属し、ルータなどの製品がネットワーク層をカバー

Page 6: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 6

データリング層(第 2 層) OSI 参照モデルの第 2 層に位置する ネットワーク上で直結されている機器

同士での通信方式を定めたもの 電気信号の誤り訂正や再送要求などが

この層で行われる PPP などの規格がデータリンク層に相

当しており、スイッチングハブなどの製品がデータリンク層をカバー

Page 7: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 7

IP アドレス ネットワーク層である IP で利用されて

いるアドレス インターネットに接続されるすべての

ホストやルーターは、必ずこの IP アドレスを設定しなければならない

IP アドレスの形式は、どのようなデータリンクでも同じ形式のものが利用される

Page 8: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 8

4.2 IP 基礎知識

4402093渡辺唯一

Page 9: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 9

IP の三つの役割 IP アドレス 終点ホストまでのパケット配送 IP パケットの分割処理と再構築処理

Page 10: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 10

IP アドレス ネットワーク層である IP で利用されて

いるアドレス インターネットに接続されるすべての

ホストやルーターは、必ずこの IP アドレスを設定しなければならない

IP アドレスの形式は、どのようなデータリンクでも同じ形式のものが利用される

Page 11: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 11

経路制御(ルーティング) (1)

宛先の IP アドレスのホストまでパケットを届けるための機能

途中経由するルータにデータの行き先を教えてもらいながら最終的な相手先のコンピュータに到達することになる 始点のホストは終点のホストまで経路を知

らない

Page 12: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 12

経路制御 (2)

宛先のホストまでパケットを送るため、すべてのホストやルーターはルーティングテーブルと呼ばれる情報を持っている

ルーティングテーブル: IP パケットを次にどのルーターへおくればよいかが示されている

Page 13: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 13

データリンクの抽象化 IP にはデータリンクの特性を抽象化し

て、上位層から細かいネットワークの構造を見えなくするやくわりがある

分割化処理を行うことで、データは途中のデータの MTU にかかわらず、送信したパケット長のままで IP 層に届くことができる分割化処理: IP パケットを小さな複数の IP パケットに分割化する処理

Page 14: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 14

IP はコネクションレス型 ( 1 )

ネットワークのデータの伝送にはコネクション型とコネクションレス型の2種類があり、 IPはコネクションレス型である コネクション型:コンピュータ間でデータの送受信

を行う前に確認を事前に行うデータ伝送方式 情報の処理が複雑で管理も大変である

コネクションレス型:事前に確認せずにコンピュータ間でデータの送信を行うデータ伝送方法

Page 15: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 15

IP はコネクションレス型 ( 2 )

上位層に発信すべきデータが発生したら、すぐにデータを詰めて発送する

 問題点 無駄な通信をする可能性がある 利点 機能の簡略化と高速化

Page 16: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 16

4.3IPアドレスとは

4402011市橋 拓也

Page 17: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 17

IPアドレスとは ホストには必ず割り当てる必要がある

インターネットに接続や LAN でネットワークを作るときに必要

32 ビットの正数値でできている (IPv4)

Page 18: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 18

ネットワーク部とホスト部 ネットワーク部

データリンクごと アドレスが重ならないように データリンクがいっしょのホストは同じネ

ットワークアドレス ホスト部

同一リンクないで重ねない

Page 19: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 19

IPアドレスのクラス クラス A, B, C, D の違い

先頭から 4 ビットまでのビット列の組み合わせにより識別

割り当てられるホストアドレスの数 ホストアドレス割り当て時の注意

すべてが 0 の場合 ⇒ IP 不明の時に使用 すべてが 1 の場合 ⇒ ブロードキャストア

ドレス

Page 20: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 20

クラス A 先頭 1 ビットが 0 先頭から 8 ビットが IP ネットワークアドレス クラス B 先頭 2 ビットが 10 先頭から 16 ビットが IP ネットワークアドレ

ス クラス C 先頭 3 ビットが 110 先頭から 24 ビットが IP ネットワークアドレ

ス クラス D 先頭 4 ビットが 1110 先頭から 32 ビットが IP ネットワークアドレ

Page 21: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 21

ブロードキャストアドレス (1)

同一リンクに接続されたホストにパケットを送信するためのアドレス

ローカルブロードキャストとダイレクトブロードキャストの二つ

Page 22: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 22

ローカルブロードキャストアドレス 同一リンク内でブロードキャスト

ダイレクトブロードキャストアドレス 異なる IP ネットワークでブロードキ

ャスト

ブロードキャストアドレス (2)

Page 23: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 23

4.3 後半  IP アドレスの基礎知識

4402002浅野 淳一

Page 24: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 24

クラスの問題点 ネットワーク部が同じコンピュータは、

すべて同一のリンクに接続する必要がある。 同一ネットワーク内のホストが多すぎて無

駄 ネットワークアドレスが不足 クラス B  255.255.0.0

2 ^16= 65534個

Page 25: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 25

サブネットワーク ネットワークアドレスを拡張する方法 ネットワークの数を増やす

ネットワークアドレス部 ホスト部

ネットワークアドレス部

サブネットワーク

アドレス部ホスト

Page 26: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 26

サブネットマスク サブネットワーク部を規定しネットワ

ーク部の長さを表す識別子 クラスに縛られずに IP アドレスのネッ

トワーク部を決められる

Page 27: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 27

サブネットマスクの表示

IP アドレス     172.20.100.52

ネットマスク    255.255.255.192

26ビットネットワークアドレスの場合

IP アドレス   172.20.100.52 / 26

Page 28: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

28

サブネットマスクの例

10101100000101000110010000110100

172.

20.

100.

52.

クラスによるネットワーク部

サブネットマスクで拡張されるネットワーク部

ホスト部

IP アドレス(172.20.100.52 / 26)

26桁をマスク

Page 29: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 29

CIDR について クラス分けをなくした、 IP ネットワー

クアドレス、 IP ホストアドレスの考え方

連続する複数のクラスアドレスを、1つの大きなネットワークとして扱える

同じ拡張方法として VLSM 方式がある

Page 30: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 30

CIDR の例

203.183.224.0 / 23

11001011.10110111.11100000.00000001

11001011.10110111.11100001.11111110

(203.183.224.1)

(203.183.225.254)

ネットワークアドレス部

ホスト部

9桁23

桁 2^9-2=510個のホスト

510個

Page 31: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 31

プライベート IP アドレス 外部との通信をしない私的なネットワ

ーク内で利用する IP アドレス ただし、通信する範囲内ならユニーク

に割り当てる必要がある NAT やアプリケーションゲートウェイ

で外部と通信が可能

Page 32: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 32

IP アドレスの決定機関 ICANN

JPNIC

ISP

 

全世界的に IP アドレスドメイン名を管理日本国内の IP アドレスとドメイン名を管理プロバイダ

Page 33: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 33

IP アドレスの決定の流れ

申請者ISP

JPNIC 非会員

ISP

JPNIC 会員

JPNIC

Page 34: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 34

4.4  経路制御(ルーティング)

 4402067 姫島隆一郎

Page 35: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 35

パケットを配送時

IPアドレスと経路制御表が利用される

「ここの宛先はここに送る」という情報

Page 36: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 36

経路制御表・ダイナミックルーティング(動的経路制御)

 ルーターと他のルーターが情報を交換して自動的に作成する方法

・スタティックルーディング(動的経路制御)

 管理者が事前に設定する方法

Page 37: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 37

4.4.1 IP アドレスと経路制御(ルーティング)

IP パケットは、 IP アドレスのネットワークを利用して経路制御が行われる。 

経路制御表には、ネットワークアドレスと次に配送するべきルーターのアドレスが書かれてとおり、一致するネットワークアドレスを検索し、次のルーターに配送する。

Page 38: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 38

デフォルトルート経路制御表に登録されているどのアドレスにもマッチしない経路であり、表の無駄を省く。ホストルートIPアドレスのネットワークではなく、ネットワークインターフェースに付けた IPアドレスそのもので経路制御が行える。

ループバックアドレス同じコンピューター内部のプログラム間で通信する場合に利用される。

Page 39: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 39

4.4.2  経路制御表の集約 ネットワークの構築の仕方によって、

経路制御表を小さくできる。 これによりメモリ空間や CPU のパワー

を小さくできる。

Page 40: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 40

4.5 IPの分割処理と再構築処理

4400066  鈴木大介

Page 41: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 41

4.5.1 データリンクによって MTU は違う→ データリンクが作られた目的ごとに MTU の大き

さが決められたから

その中でも IP は、 MTU の大きさに左右されることなく利用できなければならない

Page 42: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

42

4.5.2 IP データグラムの分割処理と再構築処理

送信ホスト

MTU=4352FDDI

イーサネットMTU=1500

IPヘッダの識別子にはユニークな数字を設定して送信する

UDP

データ

UDP

ヘッダ

IP

ヘッダ

ルーターで分割処理が行われる

IPヘッダの識別子を参照し再構築してから上位部に

UDP

データ

UDP

ヘッダ

UDP

データ

UDP

ヘッダ

UDP

データ

UDP

ヘッダ

IP

ヘッダ

IP

ヘッダ

IP

ヘッダ

4324   8   20

1472   8   20

1480   8   20

1372   8   20

ルーター

受信ホスト

Page 43: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 43

4.5.3  経路 MTU探索背景(分割化の欠点) ルーターの処理が重くなる。セキュリティー向

上のためのフィルタリングなどによる。 ネットワークの利用効率が悪い。

分割された断片が 1 つでも失われると、元の IP データグラムが全て失われるため、小さなサイズで送信するから。

Page 44: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 44

経路 MTU探索とは 経路 MTU(PMTU:Path MTU) とは宛先

ホストまでパケットを送信したときに分割化が必要にならない最大の MTU のこと→送信ホストでデータを経路 MTU の大

きさに分割してから送信する方法を、経路 MTU探索という

Page 45: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 45

UPDの場合の経路 MTU探索①IPヘッダの分割禁止フラグの設定をして送信

する。ルーターでパケットは失われる。②ICMPにより次のMTUの大きさを知る③アプリケーションが次のデータを送信するとき

に、分割処理を行い送信する。 IP にとっては UDPヘッダとアプリケーションのメッセージは区別されない。④受信ホストにおいて、全ての断片がそろったら、

IP 層で再構築して UDP 層へ渡す。

Page 46: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 46

TCP の場合の経路 MTU探索  経路 MTC の大きさを基にして通信を行う

データ単位を再計算し、その値を元に送信を行う

①②UDP の場合と共通③TCPの再送処理によってデータが再送される。

このとき、TCPがIPで分割されない大きさに区切ってからIP層に渡す。IPでは分割処理は行われない。④再構築は不要。データはそのままTCP層へ渡

される。

Page 47: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 47

4.6 ARP(Address Resolution Protocol)

4401037 小松俊介

Page 48: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 48

4.6 ARP(Address Resolution Protocol) IP アドレスが決まれば、宛先IPアド

レスに向けてIPデータグラムを送信することができる。

しかし、実際にデータリンクを利用して通信をするときにはIPアドレスに対応したMACアドレスが必要になる。

Page 49: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 49

4.6.1 ARP の概要ARPはアドレス解決のためのプロトコルで、 具体的には、宛先IPアドレスを手がかりに

して、次にパケットを受け取るべき機器のMACアドレスを知りたいときに利用される。

宛先のホストが同一リンク上にない場合は、次に送信すべきルーターのMACアドレスをARPで調べることになる。

Page 50: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 50

4.6.2 ARPの仕組みARPにはARP要求パケットとAR

P応答パケットの 2 種類が存在する。

Page 51: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 51

4.6.2 ARPの仕組みホストA

ホストB

ARP要求パケット ARP応答パケ

ット

Page 52: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 52

4.6.2 ARPの仕組み IPアドレスからMACアドレスを知

るためにARP要求パケットを送信し、自分のMACアドレスを教えるために返送するのがARP応答パケットである。

ARPによってIPアドレスからMACアドレスを検索することができ、リンク内の通信をすることが可能になる。

Page 53: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 53

4.6.2 ARPの仕組みARPによるアドレスの解決は自動的

に行われるので、 TCP / IPによる通信ではMACアドレスを意識する必要はなく、IPアドレスのみ考えればよい。

通常ARPによって取得したMACアドレスはキャッシュされます。

Page 54: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 54

4.6.2 ARPの仕組み 一度ARPでMACアドレスを取得した

ら、しばらくの間はそのMACアドレスを記憶しておき、そのMACアドレス宛のARPは実行しないで、そのMACアドレスに直接パケットを送信します。

ARPによって取得したMACアドレスはキャッシュされますが、一定の時間が経過すると捨てられます。

Page 55: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 55

4.6.3 IPアドレスとMACアドレスは2つとも必要?

ルーターCルーターD

ホストA

ホストB

Page 56: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 56

4.6.3 IPアドレスとMACアドレスは2つとも必要? イーサネット上で IP パケットを送信する

ときには、「次にどのルーターを経由してパケットを送信するか」という情報が必ず必要になる。そして「どのルーターか」を表すために「MAC アドレス」が使われる。

上記のことから、 IP アドレスと MAC アドレス 2 つのアドレスが必要になることが分かる。

Page 57: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 57

4.6.3 IPアドレスとMACアドレスは2つとも必要?そして ARP というアドレスを検索する

プロトコルが間に入ることによって、通信が可能となる。

このような 2段階の仕組みによって通信性能が低下することを防ぐために、ARP では前述のように IP アドレスとMAC アドレスの対応をキャッシュする機能が備えられている。

Page 58: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 58

4.6.4 RARP (Reverse Address Resolution Protocol)

RARP というのは ARP の逆で、 MACアドレスから IP アドレスを知りたいときに利用される。

通常のマシンは接続されているハードディスクなどに自分の IP アドレスが格納されているが、ディスクレスマシンなどでは IP アドレスが保存できない。

Page 59: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 59

4.6.4 RARP (Reverse Address Resolution Protocol) しかしネットワークインターフェイスの

ROM に焼き込まれているため MAC アドレスは知っている。そこで RARP が用いられる。ホストA

RARP リクエストパケット

RARP レスポンス

ホストB

Page 60: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 60

4.6.4 RARP (Reverse Address Resolution Protocol)

RARP を用いる場合は、 RARP リクエストの応答を行う RARP サーバーを用意する必要がある。

そのサーバーにはあらかじめ MAC アドレスと IP アドレスの対応表を入力しておく必要がある。

Page 61: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 61

4.6.5 代理 ARP (Proxy ARP)

代理 ARP は、サブネットワーク環境に、サブネットマスクを定義できない古いコンピュータを接続するときなどに利用される。

Page 62: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 62

4.6.5 代理 ARP (Proxy ARP)

Page 63: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 63

4.6.5 代理 ARP (Proxy ARP)

他のホスト宛への ARP 要求に対して返事をすることを代理 ARP ( Proxy ARP) という。

代理 ARP の設定は手作業で行わなければならないため、管理は大変になる。

Page 64: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 64

4.7   ICMP (Internet Control Message Protocol)

4402017 小畠 大樹

Page 65: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 65

ICMP とは◆IPのエラーメッセージや制御メッセージを転送するプロトコル

◆ TCP/IPで接続されたコンピュータやネットワーク機器間で、互いの状態を確認するために用いられる

 ( ネットワーク診断プログラム pingが使う)

Page 66: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

66

主な ICMPメッセージ

◆ICMP には大きく分類すると2種類のメッセージがある Error メッセー

ジ Query メッセ

ージ

タイプ コード 内容 分類

0 0 エコー応答 Query

3 0-12 到達不能 Error

4 0 始点抑制 Error

5 0-3 リダイレクト Error

8 0 エコー要求 Query

9 0 ルータ通知 Query

10 0 ルータ選択 Query

11 0-1 時間超過 Error

12 0パケットパラメータにおけるエラー Error

13 0 タイムスタンプ保持要求 Query

14 0タイムスタンプ保持要求への返答

Query

15 0 情報請求(未使用) Query

16 0 情報応答(未使用) Query

17 0 アドレスマスク要求 Query

18 0 アドレスマスク応答 Query

Page 67: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 67

ICMP到達不能メッセージ(タイプ 3 )◆ICMP Destination Unreachable Message◆IP ルーターが IP データグラムを宛先に配送

できない場合、送信ホストに対して、 ICMP到達不能メッセージを送信します .◆このメッセージはさらにどのような原因で

配送することが出来なかったかを示すようになっています .

Page 68: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

68図 . ICMP 到達不能メッセージの流れ

ホスト A ルーター1 ルーター2 ホスト B

① パケット送信

② ルーター2はホスト B の MAC アドレスを 入手しようと ARP発信

③ ARP リクエスト

④ ARP リクエスト ( 再送 ) (しかしホスト B は電源 OFF )

⑤ 何度かリトライ ( 再送 ) する

⑥ ICMP Destination Unreachable をホスト A に返す

電源OFF

Page 69: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

69

表 . ICMP到達不能メッセージ

コード番号 ICMP 到達不能メッセージ

0 Network Unreachable

1 Host Unreachable

2 Protocol Unreachable

3 Port Unreachable

4 Fragmentation Needed and Don't Fragmen t was Set

5 Source Route Filed

6 Destination Network Unknown

7 Destination Host Unknown

8 Source Host Isolated

9Communication with Destination Network is Administratively

Prohibited

10Communication with Destination Host is Administratively

Prohibited

11 Destination Network Unreachable for Type of Service

12 Destination Host Unreachable for Type of Service

Page 70: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 70

ICMP リダイレクトメッセージ(タイプ 5 )

◆ ICMP Redirect Message◆ルータが送信元ホストが最適でない経

路を使用しているのを検出した時、そのホストに対して送信 .◆送信元ホストへよりよい経路を教える .

Page 71: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 71

図 . ICMP リダイレクトメッセージ

ホスト B192.168.1.1

ホスト C192.168.2.1

ホスト A192.168.3.1

192.168.1.0/24 192.168.2.0/24

192.168.3.0/24①

③ ④

ルータ2ルータ1

①.ホスト A がホスト C と通信しようとする場合、ホスト A の経路制御表には 192.168.2.0/24 の情報がないため、デフォルトルートのルータ1にパケットを送る②.ルータ1は、 192.168.2.0/24 のサブネットがルータ2の先にあることを知っている ので、パケットをルート2に転送する③. 192.168.2.1 宛のパケットは直接ルータ2に送る方が効率が良いと考え、 ホスト A に ICMP リダイレクトメッセージを送る④.ホスト A の経路制御表に情報が追加され、次のパケットからはルータ2に送る

ルータ1の経路制御表192.168.1.0/24 ルータ1192.168.2.0/24 ルータ2192.168.3.0/24 ルータ3

ホスト A の経路制御表 0.0.0.0/0 ルータ1192.168.3.0/24 ホスト A

192.168.2.1/32 ルータ2

③で追加される経路

Page 72: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 72

ICMP時間超過メッセージ(タイプ 11 )

◆ICMP Time Exceeded   Message◆TTL ( Time To Live )がルータを1つ

通過するたびに1ずつ減らし、0になると IP データグラムが破棄される◆パケットが永久にネットワークを回り

続ける状態を防ぐため

Page 73: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 73

図 . ICMP時間超過メッセージ

ホスト Aルーター1 ルーター2

ホスト Bルーター3 ルーター4

TTL が0になると “ ICMP Time Exceeded” を返す

異常

経路にループが発生

Page 74: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 74

ICMPエコーメッセージ(タイプ 0,8 )◆ICMP Echo Message (タイプ8)◆ICMP Echo Reply Message (タイプ

0)◆通信したいホストやルータなどに、 IP

パケットが到達するかどうか確認する( ping コマンドで使用されている)

Page 75: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 75

図 . ICMPエコーメッセージ

ホスト Aルーター1 ルーター2

ホスト Bルーター3

① ICMP Echo Request

② ICMP Echo Reply

Page 76: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 76

ping コマンドの例

Page 77: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 77

その他の ICMPメッセージ◆ICMP始点抑制メッセージ(タイプ 4 )

・低速回線上にあるルータのキューの残りが0に なった際、送信されるメッセージ

◆ICMP ルータ選択メッセージ(タイプ 9,10 )・自分がつながっているネットワークのルータを 見つけたい時に利用されるメッセージ

◆ICMP アドレスマスクメッセージ(タイプ17,18 )

・サブネットマスクを調べたいホストやルータが ある場合に利用されるメッセージ

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IP protocol 78

4.8 IP マルチキャスト

4402033高野 蓉功

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IP protocol 79

4.8.1 同時送信で効率アップ

マルチキャスト機能 特定のグループに所属するすべてのホス

トへ同じデータを同時送信

1対 N 、 N対 N の通信に適している

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IP protocol 80

ブロードキャスト マルチキャスト

ホスト A

ホスト B

ホスト C

ホスト D

ホスト A

ホスト Dホスト B

ホスト C

すべてのコンピュータ

特定のグループ間の通信

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IP protocol 81

4.8.2 IP マルチキャストと IGMP

  IP マルチキャストはクラス D の IP アドレスを使用

先頭から 4 ビットが “ 1110”

残りの 28 ビットがグループ番号

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IP protocol 82

IP マルチキャストアドレス 224.0.0.0~239.255.255.255 までの範囲

  224.0.0.0~ 224.0.0.255 までは経路制御されない

  224.0.0.0~ 224.0.0.255 は同一セグメント内へ送 出するマルチキャストパケットそれ以外のアドレスは全ネットワークのグループのメンバーに到達

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IP protocol 83

IGMP

所属しているグループを特定するためのプロトコル

マルチキャストの経路制御情報の伝達方法までは決めていない

Page 84: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 84

マルチキャストアドレスの中には、用途が決められているものがある

224.0.0.1 : サブネット内のすべてのシステム

224.0.0.2 : サブネット内のすべてのルーター 

Page 85: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 85

4.9 IPヘッダ

4401481 早田有規子

Page 86: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 86

IPヘッダからわかること

データにはIPヘッダが付けられて送信される

IPヘッダにはパケットの配送を制御するときに必要な情報が格納されている

⇒IPが備えている機能の詳細を知ることができる

Page 87: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 87

バージョン(Version) バージョン 略称 プロトコル

4 IP Internet Protocol

5 ST ST Datagram Mode

6 IP v 6 Internet Protocol version 6

7 TP/IX TP/IX: The Next Internet

8 PIP The P Internet Protocol

9 TUBA TUBA

Page 88: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 88

ヘッダ長(IHL)IPヘッダ自体の大きさ

単位は4オクテット(32ビット)

オプションを持たないIPパケットでは 5

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IP protocol 89

ヘッダ長の例

オプションなしのIPヘッダの長さ

4 × 5=20(オクテット)

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IP protocol 90

サービスタイプ(TOS)   ビット 意味

0 1 2 優先度3 最低限の遅延4 最大限のスループット5 最大限の信頼性6 最小限の経費

(3~6) 最大限のセキュリティ7 未使用

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IP protocol 91

パケット長(Total Length)

IPヘッダとIPデータを加えたパケット全体のオクテット長を表す

16ビット長の場合、IPが運べるパケットの最大サイズは65535オクテット

Page 92: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 92

識別子(ID)フラグメントを復元する際の識別子

同じフラグメントでは同じ値違うフラグメントでは異なる値 

IPパケットを送信するたびに一つずつ増える

Page 93: 4.1 IP はインターネット層の    プロトコル

IP protocol 93

フラグ(Flags)

ビット 意 味

0 未使用。現在は01 分割してよいか指示

0: 可能  1: 不可能2 分割された場合、最後のパケットか

否かを示す0: 最後  1: 途中

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IP protocol 94

フラグメントオフセット(FO)分割されたフラグメントがオリジナルデー

タのどこに位置していたかを示す

0から始まり8192まで表現できる

単位は8オクテットなので、最大は8 × 8192=65536オクテッ

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IP protocol 95

生存時間(TTL)もとの意味そのパケットがネットワークに存在してよい時間(生存時間)を秒単位で示したもの

実際のインターネットでの意味何個のルーターを中継してもよいか

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IP protocol 96

生存時間(TTL)の留意点

ルーターを通過するたびにTTLは一つずつ減らされ、0になったらパケットは破棄される

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IP protocol 97

プロトコル(Protocol)番号 略称 プロトコル名

1 ICMP Internet Control Message Protocol

2 IGMP Internet Group Management Protocol

4 IP IP in IP (encapsulation)

6 TCP Transmission Control Protocol

8 EGP Exterior Gateway Protocol

17 UDP User Datagram Protocol

41 IP v 6 IP v 6

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IP protocol 98

ヘッダチェックサム(Header Checksum)

IPヘッダのチェックサムを表す

チェックサムはIPヘッダが壊れていないことを保証する

ためのもの

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IP protocol 99

チェックサムの計算チェックサムのフィールドを0にする

16ビット単位で1の補数の和を求める

求まった値の1の補数をチェックサムフィールドに入れる

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IP protocol 100

IPアドレス送信元IPアドレス(Source Address)送信元のIPアドレスを表す

宛先IPアドレス(Destination Address)宛先のIPアドレスを表す

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IP protocol 101

オプション(Options)可変長であるテストやデバックなどを行うとき使用される

例) セキュリティラベルソースルートルートレコードタイムスタンプ

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IP protocol 102

パディング(Padding)詰め物とも呼ばれる

オプションを付けたとき、ヘッダ長が32ビットの整数倍にならない場合がある

この場合、詰め物として“0”を入れ32ビットの整数倍にする

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IP protocol 103

データ(Data)TCPやUDP、ICMPなどのプロト

コルのヘッダとデータで構成されている

IPの上位層のヘッダもすべてデータとして処理される