9
32 32 4.堆砂

4.堆砂34 堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂① ・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4No.4~No 8)No.8)に大きく堆積 している。・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

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Page 1: 4.堆砂34 堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂① ・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4No.4~No 8)No.8)に大きく堆積 している。・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

3232

4.堆砂

Page 2: 4.堆砂34 堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂① ・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4No.4~No 8)No.8)に大きく堆積 している。・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

3333

平成26年現在の堆砂量(管理開始から34年経過)は 計画堆砂量の約85%

堆砂1 現在の堆砂状況・平成26年現在の堆砂量(管理開始から34年経過)は、計画堆砂量の約85%(1,021千m3/1,200千m3)となっている。

・有効貯水容量内における堆砂率は、約5%(利水容量内では約3%)となっている。・実績比堆砂量平均は 約176m3/年/km2(S56年を除く)となっている

◆堆砂量 経年変化

・実績比堆砂量平均は、約176m3/年/km2(S56年を除く)となっている。・平成26年9月洪水の影響もあり、平成26年の年間堆砂量は約695千m3であった。

◆堆砂量の経年変化

0

H269月洪水

S568月出水

◆既往の堆積土砂掘削実績

1200

200

400

600

800

1000

年最

大流

(m

3/s)

計画堆砂量

1000

1200

1400

年掘削量(千m3)

累加掘削量(千m3)

累計1,205.4千m3

600

800

1000

1200

3)

全堆砂量

堆砂量

200

400

600

800

0

200

400

S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 H25

堆砂量

(千m3

計画堆砂0

200

H4

H5

H6

H7

H8

H9

H1

H1

H1

H1

H1

H1

H1

H1

H1

H1

H2

H2

H2

H2

H2

H2

H2

-400

-200

各年堆砂量 全堆砂量 有効容量内堆砂量 計画堆砂量

掘削 掘削

Page 3: 4.堆砂34 堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂① ・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4No.4~No 8)No.8)に大きく堆積 している。・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

3434堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂①

平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4 No 8)に大きく堆積・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No.4~No.8)に大きく堆積している。

・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

◆平成25年と平成26年の

<被災前>

◆平成25年と平成26年の堆砂標高の変化

<被災後>

洗掘傾向 漁川ダム

堆砂が著しい 堆砂が著しいNo.8

洗掘傾向

No.4

漁川ダム 漁川ダム漁川ダム 漁川ダム

Page 4: 4.堆砂34 堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂① ・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4No.4~No 8)No.8)に大きく堆積 している。・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

3535堆砂3

過年度に堆砂掘削を実施しているが 平成26年9月洪水の影響により平成26年度は

平成26年9月洪水に伴う堆砂②

・過年度に堆砂掘削を実施しているが、平成26年9月洪水の影響により平成26年度は約695千m3の堆砂が流入した。

・堆砂容量内はNo.1(199m)~No.2(566m)、利水容量内はNo.3-1(1,126m)~No.8-1(2 677m)に堆積が多い No 2~No 3-1の変動は少ない(2,677m)に堆積が多い。No.2~No.3-1の変動は少ない。

・洪水調節容量内の堆砂はNo.6(2,176m)~No.11(3,125m)に堆積し、No.11より上流は渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

175昭和56年11月調査

平成25年10月調査

◆縦断変化(H25~H26)

洗掘箇所がある

平常時 高水位 EL=164.3m

No.1 No.2 No.3-1 No.4-3 No.6 No.8-1

No.11

165

170

平成25年10月調査

平成26年11月調査

洪水貯留準備水位

EL=161.0m

低水位 EL 154 6

160

標高(

m)

低水位 EL=154.6m

150

155

堆砂が著しい

1450 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500

ダムからの距離(m)

Page 5: 4.堆砂34 堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂① ・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4No.4~No 8)No.8)に大きく堆積 している。・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

3636経年的な堆砂状況の変化堆砂4

・漁川ダムの堆砂縦断形状は 昭和56年8月の出水により大きく増加

3,500m

・漁川ダムの堆砂縦断形状は、昭和56年8月の出水により大きく増加した。その後平成13年から17年の水質保全対策において、土砂の掘削を行った。しかしながら、平成26年9月洪水により大量の土砂及び流木が貯水池内に流入する結果となった

3,000m

◆漁川ダム上流の 深河床の変化

及び流木が貯水池内に流入する結果となった。・平成26年度の調査では、漁川測線No.1-1(389m)~No.8(2,564m)の

間で堆砂を示し、堆砂量は、No.3-1(112m)~No.4-3(1,732m)の間に集中している。

No.11

175昭和56年11月調査

平成12年11月調査

2,500m

に集中している。・No.8(2564m)付近を境に上流側の堆砂量は減少し洗掘傾向を示す。

No.6

No.8-1

平常時 高水位 EL=164 3m

No.1 No.2 No.3-1 No.4-3 No.6 No.8-1

No.11

165

170

平成18年11月調査

平成25年10月調査

平成26年11月調査

1 000m

1,500m

2,000mNo.4-3

平常時 高水位 EL=164.3m

洪水貯留準備水位

EL=161.0m160

165

標高(

m)

1,000m

No.3-1

No.2低水位 EL=154.6m

150

155 500mNo.2

No.1

1450 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500

ダムからの距離(m)

漁川ダム

Page 6: 4.堆砂34 堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂① ・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4No.4~No 8)No.8)に大きく堆積 している。・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

3737

平成26年9月洪水に伴う年堆砂量はダム竣工以来 大のものとな た

堆砂5 ダム上流崩壊地の整理①

・平成26年9月洪水に伴う年堆砂量はダム竣工以来 大のものとなった。・堆砂の要因を把握するため、災害後に撮影された空中写真や映像からダム上流の

崩壊地面積を整理した。

空中写真判読及びヘリコプター映像確認結果

Page 7: 4.堆砂34 堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂① ・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4No.4~No 8)No.8)に大きく堆積 している。・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

3838

新規崩壊地面積 継続崩壊地面積から過去から現在の生産土砂量を試算した

堆砂6 ダム上流崩壊地の整理②

・新規崩壊地面積、継続崩壊地面積から過去から現在の生産土砂量を試算した。・崩壊地の状況から推定した生産土砂量は実績の堆砂量の傾向と整合する。・今後も流域の崩壊地から発生した土砂が、ダムに流入することが想定される。

2,864

2 500

3,000

3,500

生産土砂量の累積(千m3) 崩壊深1 5m

生産土砂量の経年変化(試算)

崩壊深は既往の調査等から1.0m~1.5mと推定。今後、崩壊タイプごとに崩壊深を調査し、生産土砂量の精度を向上させる。

1,034

1,284 1,475

1,582

1,068 1,148

2,151

1,000

1,500

2,000

2,500

土砂

量の

累積

(千

m3)

生産土砂量の累積(千m3) 崩壊深1.5m

堆砂量(掘削量込み)(千m3)

S56の大雨により新規崩壊地増加

673

0

484 611 704

0

500

A B B C C D D E E F G

S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26

生産

H26.9の大雨により新規崩壊地増加

継続崩壊地の継続期間 期間5年 期間4年 期間8年 期間8年期間4年 期間5年

時期

期間 年 期間 年 期間8年 期間8年期間4年 期間 年

1 500

2,000

2,500

600

800

1,000

千m

3 )年堆砂量(+掘削)

累積堆砂量(+掘削)S56,H26を除く平均年堆砂量:35,614 m3/年

H26堆砂量(掘削量込み):2,195千m3堆砂量の経年変化

500

1,000

1,500

200

400

600

累積

堆砂

量(千

年堆

砂量

(千m

3)

累積堆砂量(+掘削), を除く平均年堆砂量 , 年

S56堆砂量:36.1万m3

H26堆砂量:69.5万m3

-500

0

-200

0

S5

S5

S5

S5

S5

S6

S6

S6

S6

H1

H2

H3

H4

H5

H6

H7

H8

H9

H1

H1

H1

H1

H1

H1

H1

H1

H1

H1

H2

H2

H2

H2

H2

H2

H2

Page 8: 4.堆砂34 堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂① ・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4No.4~No 8)No.8)に大きく堆積 している。・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

3939

平成26年9月洪水に伴い 貯水池上流部に堆積した流木 治水容量内に堆積した

災害復旧工事(堆砂の掘削)堆砂7

・平成26年9月洪水に伴い、貯水池上流部に堆積した流木、治水容量内に堆積した堆砂について、平成27年度中に処理可能な分を災害復旧工事により地上掘削して除去している。

・掘削土砂は置土場(苗畑跡地)に仮置きし 河川事業等での活用を予定・掘削土砂は置土場(苗畑跡地)に仮置きし、河川事業等での活用を予定。

■工事名:漁川ダム恵庭市盤尻地先 流木処理工事■工 期:H27.6.17 ~ H28.3.18

漁川ダム

■内 容:流木収集 V = 30,020 m3

工事用道路(仮設工) N = 1式

■工事名:漁川ダム恵庭市盤尻地先 堆積土砂掘削外工事■工 期:H27.8.12 ~ H28.3.18■内 容:掘削工 V = 107,200 m3

観測施設 H = 1 式※工事施工中であるため、数量は変更となる場合がある。

堆積土砂掘削

堆砂掘削の状況

流木除去

取付道路取付道路(工事用道路)

流木除去の状況

Page 9: 4.堆砂34 堆砂2 平成26年9月洪水に伴う堆砂① ・平成26年9月洪水に伴う堆砂は主に貯水池上流端部(測線No 4No.4~No 8)No.8)に大きく堆積 している。・貯水池より上流の河道では渓岸浸食等で洗掘し、標高低下した箇所も認められる。

4040堆砂のまとめ堆砂9

◆堆砂のまとめ

・平成26年現在の堆砂量(管理開始から34年経過)は、計画堆砂量の約85%(1 021千m3/1 200千m3)となっている。(1,021千m /1,200千m )となっている。

・平成5年~平成25年までに合計1,100千m3の堆砂掘削を実施している。・平成26年9月洪水の影響もあり、平成26年の年間堆砂量は約695千m3であった

◆今後の方針

あった。

・昭和56年や平成26年のような大雨による表層崩壊の発生と土砂の生産、出水による土砂の流出により、30~60万m3 の堆砂量が認められる。出水等により貯水池内に堆積した土砂に いて 河川事業との連携及び・出水等により貯水池内に堆積した土砂について、河川事業との連携及び土砂バンクを活用することにより、掘削土砂の有効活用を図る。

・今後も多くの土砂流入が見込まれるため、定期的に崩壊地調査など土砂生産量の把握に努め、長期的な堆砂対策を検討する。