16
2011年11月 TOYOTA グリーン調達ガイドライン

50:05 ¬æ ï Ð a¨ Åå ï - トヨタ自動車株式会社 公式企業サ … Ô w Ê S&M ` b{y h z xF M ²sr èz Y `M¥ !=t 0`o º 0 t_ Ú` z þ× ÜÖ ´t 5Ì L`o M b{ !ËwMtxS

  • Upload
    dodang

  • View
    218

  • Download
    4

Embed Size (px)

Citation preview

2011年11月

TOYOTAグリーン調達ガイドライン

Ⅰ はじめに

Ⅱ 環境マネジメントの充実と強化 1.「環境マネジメントシステム」の構築

 2.弊社に納入される部品・材料などの管理

  (1) 車両用の「部品(含む特装車)、用品、原材料」(含むこれら製品の梱包・包装資材)

   ① 環境負荷物質の管理とリサイクル対応

    a) 開発・設計段階における環境負荷物質等、材料データの管理

    b) 量産段階における環境負荷物質の管理

    c) 梱包・包装資材の環境負荷物質の管理

    d) 樹脂・ゴム部品の材質表示

    e) 環境負荷物質管理体制の整備

   ② Eco-VAS対応(LCA)

  (2) 工場・物流拠点で使用する「原材料・副資材、梱包・包装資材」等

   ① 環境負荷物質管理

 3.お取引先様の事業活動に関わる環境取り組み

  (1) 環境に関する法令の遵守

  (2) 環境パフォーマンスの向上

 4.物流に関わるCO2排出量、梱包・包装資材の低減

  (1) 弊社からの委託物流

  (2) お取引先様の納入物流

化学物質関連法令・用語集

その他用語集

 目  次

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

1

 私たち(トヨタ自動車株式会社)は、創業以来、革新的かつ高品質な製品とサービスの

提供を行うことを念頭に、企業活動を通じ、社会の持続可能な発展への貢献に努めてま

いりました。

 そして私たちはこれまでの蓄積を踏まえ、トヨタ共有の価値観を「トヨタ基本理念」

(1992年制定、1997年改定)として定めました。この基本理念の中で環境については、

「クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球

と豊かな社会づくりに取り組む(第3項)」と明記しており、これは、私たちの環境取り

組みの基本的な指針となっています。

 環境課題には私たちが全員で取り組み、お取引先様も含めた全体の活動としなくて

は「クリーンで安全な商品の提供」はできません。また、地球温暖化問題や環境負荷物質

の適正管理とその削減など、企業に対する社会的な要請には、グローバルな視点でグロ

ーバルな活動が不可欠です。

 こうした背景から、1999年3月に「環境に関する調達ガイドライン」を発行し、

2006年3月には「TOYOTAグリーン調達ガイドライン」と名称を変え、その充実を図

ってまいりました。

 「クリーンで安全な商品の提供」という観点から、企業の社会的責任が益々重くなる

中、最近の環境法規や規制動向の変化を勘案し、今回改定を行うことと致しました。

 お取引先様におかれましては、改定の趣旨をご賢察いただき、本ガイドラインに基づ

く日頃の取り組みをお願い致します。

 また、今後は規制動向など、目まぐるしい環境変化に対して内容を迅速に見直し、弊

社ホームページに随時掲載してまいります。変更の際にはお知らせいたしますので、最

新のものをご確認いただきますよう、お願い申し上げます。

                         調達本部 本部長                         取締役・専務役員

Ⅰ はじめに

2

Ⅱ 環境マネジメントの充実と強化

 弊社はお取引先様に、法令の遵守・社会規範の尊重、環境への配慮をベースに、世界で最も良いものを、最も安く、最も早く、タイムリーに、そして長期安定的に供給いただくことを期待しています。常に弊社の製品を購入されるお客様の視点に立ち、製品開発~生産~出荷/物流に至るまでの各段階において確実な「品質の造り込み」をお願いします。

 環境面についての取り組みは以下の表にまとめましたので、確実な取り組みをお願いします。尚、業種毎にお願い事項が異なりますので、下記表によりご対応をお願いします。また本ガイドラインの取り組み状況については、各取り組み事項記載内容に基づき、適宜確認させていただきます。

注)1.部品・用品     :「部品取引基本契約」、「架装・改造基本取引契約」締結のお取引先様  2.原材料・副資材   :「資材取引基本契約」締結のお取引先様  3.梱包・包装資材   :「部品取引基本契約」、「資材取引基本契約」締結の一部お取引先様              設備梱包作業を委託のお取引先様  4.物流        :「作業請負基本契約」締結の一部お取引先様(物流会社)  5.設備・工事・清掃・造園:「機械・設備取引基本契約」、「工事請負基本契約」              「作業請負基本契約」締結のお取引先様

1.環境マネジメントシステムの構築 P3

P6

P8

P9

P4

P5

P7

2.弊社に納入される部品・材料などの管理

3.お取引先様の事業活動に関わる環境取り組み

4.物流に関わるCO2排出量、梱包・包装資材の低減

(1) 車両用の「部品(含む特装車)・用品・原材料」

(1) 環境に関する法令の遵守

(2) 環境パフォーマンスの向上

(1) 弊社からの委託物流

(2) お取引先様の納入物流

② Eco-VAS対応(LCA)

環 境 取 り 組 み 事 項

対象お取引先様

(2) 工場・物流拠点で使用する   「原材料・副資材、梱包・包装資材」等

a) 開発・設計段階における環境  負荷物質等、材料データの管理b) 量産段階における  環境負荷物質の管理c) 梱包・包装資材の  環境負荷物質の管理

d) 樹脂・ゴム部品の材質表示

e) 環境負荷物質管理体制の整備

① 環境負荷物質管理

① 環境負荷物質の管理と  リサイクル対応

梱包・包装資材

原材料・副資材

部品・用品

物流

記載ページ

清掃・造園

設備・工事

3

 弊社は、環境保全活動を組織的に管理し、継続的改善に取り組んでいます。

 全てのお取引先様においても、環境保全活動を推進し継続的な改善が実現できる環境マネジメント体制の構築、及び、環境リスクの軽減と環境パフォーマンスの向上への取り組みをお願いします。

 また、環境マネジメントの確実な推進のために、「ISO14001」など(*)の環境マネジメントシステム外部認証の取得・継続更新をお願いします。

 各社様の外部認証の取得状況については、適宜確認させていただきます。

(*)該当する規格については都度ご相談願います。

1.「環境マネジメントシステム」の構築

〈対象お取引先様〉・全てのお取引先様

4

 2002年ヨハネスブルグ地球サミットにおいて提案された、「2020年までに化学物質の製造や使用による人への健康と環境への悪影響を最小化する」という国際合意が2006年になされ、各国の取り組みが進められています。 現在、全世界では約10万種類の化学物質が製造・販売されているといわれています。その中には、環境や健康に影響を与える可能性がある物質も含まれています。

 これまでは、危険性のある化学物質の使用を禁止する考え方で、各国で法規制化が行われてきましたが、近年では使用禁止以外の物質でも、「各企業が化学物質の危険性を評価し、適切な管理のもとで使用する」という考え方が主流になっています。 このような中で、化学物質を使用する企業としては、      ①使用している化学物質を把握し、リスクを評価      ②リスクに対する適切な対応の実施      ③行政や社会への情報提供 などが求められています。

   弊社は、欧州ELV、欧州REACH、日本化審法など、国内外における法規制に先行し環境負荷物質の管理およびリサイクル率の向上への取り組みを推進しています。対象のお取引先様には、下記項目(a~e)に関する関連法令・トヨタ標準類・各種品質管理業務要領に沿った製品の納入と使用実績の報告等をお願いします。

2.弊社に納入される部品・材料などの管理

(1) 車両用の「部品(含む特装車)・用品、原材料」(含むこれらの製品の梱包・包装資材)① 環境負荷物質の管理とリサイクル対応

a) 開発・設計段階における環境負荷物質等、材料データの管理 ■環境負荷物質の廃止・削減および使用情報の管理は、トヨタ技術標準  「環境負荷物質の管理方法」(TSZ0001G)に従い、実施して下さい。 ■製品の材料 ・化学物質データは、確実にIMDSへの入力を指定期日までにお願いします。 ■対象物質はGADSLの最新版をご使用下さい。 ■お取引先様は部品が新たに設定されたら、すべての部品に対し入力をお願いします。 ■なお、化学物質 ・リサイクル率管理のツールとして、弊社はIMDSによる材料データ管理を、今後グローバルに展開します。

b) 量産段階における環境負荷物質の管理 ■弊社ではトヨタ品質管理標準「環境負荷物質管理規程」に要管理物質  として、鉛、カドミウム、水銀、六価クロム、アスベストなどを特定し  重点管理します。 ■上記要管理物質に関しては、「環境負荷物質管理規程」(品質管理基準)や各種品質業務要領  (SQAMなど)に従い、廃止・削減の管理を行って下さい。 ■品質管理標準に関しての詳細は弊社担当、品質保証部監理室に問い合わせ下さい。

c) 梱包・包装資材の環境負荷物質の管理 ■「仕入先梱包材化学物質管理マニュアル」(LMS SAZ0001n)に従い、  対応をお願いします。 ■梱包・包装資材の設定時は上記TSZ0001Gに規定した禁止・制限物質を含有しないよう材料選定をお願いします。

 ■新規の梱包・包装資材の初品納入時は上記、b)要管理物質にDMFを加えた物質類を要管理物質に特定し、廃止・削減の管理を行って下さい。

〈対象お取引先様〉・部品・用品  ・原材料    

〈対象お取引先様〉・部品・用品  ・原材料    

〈対象お取引先様〉・部品・用品  ・原材料・副資材

5

  関連する標準類と提出書類の一覧を以下にまとめましたので、内容を確認の上、ご対応をお願いします。

e) 環境負荷物質管理体制の整備 ■トヨタ品質管理標準「環境負荷物質管理規程」に添付されている  「環境負荷物質管理体制チェックシート」に基づき、管理体制の整備  をお願いします。 ■また、弊社より適宜監査を実施させていただきますのでよろしくお願いします。

d) 樹脂・ゴム部品の材質表示 ■本件、欧・日・韓・米の法規制対応として「材質表示義務」があります。 ■弊社は1992年より樹脂・ゴム部品に対して、国際統一規格に対応し  た材質表示を導入しています。100g以上の全樹脂・200g以上のゴム部品が対象です。 ■さらに樹脂部品については100g以下のものについても、可能なものは材質表示をお願いしていますので、ご対応をお願いします。

〈対象お取引先様〉・部品・用品  

〈対象お取引先様〉・部品・用品  ・原材料    

* 部品・用品、原材料は「環境負荷物質管理規程」(品質管理標準)、「用品の環境負荷物質管理規定」(CAQS508)に添付** 梱包・包装資材は「仕入先梱包材化学物質管理マニュアル」(LMS SAZ0001n)に添付

トヨタIMDS入力マニュアル:http://www.mdsystem.com/magnoliaPublic/ja/public/faq/OEMInfo/Toyota.html SQAM:Supplier Quality Assurance Manualトヨタ標準類の入手方法は、弊社各担当部署にお問い合わせ下さい。

対象お取引先様 ト ヨ タ 標 準 類

部品・用品

原 材 料

規  程

業務要領

規  程

業務要領

「環境負荷物質の管理方法」(TSZ0001G)「環境負荷物質管理規程」(品質管理標準)「用品の環境負荷物質管理規定」(CAQS508)「補給部品防錆基準」「トヨタ購入部品品質保証マニュアル」(号口部品SQAM)「補給部品サプライヤ品質保証マニュアル」(補給部品SQAM)「トヨタ純正用品サプライヤー品質保証マニュアル」(用品SQAM CAQS509) 「仕入先梱包材化学物質管理マニュアル」(LMS SAZ0001n)

部品検査法/材料検査法・「環境負荷物質非含有確認結果報告書」*・「初期管理計画連絡書」・「補給部品切り替え証明書」

「環境負荷物質の管理方法」(TSZ0001G)「環境負荷物質管理規程」(品質管理標準)

IMDSへのデータ入力

「トヨタ購入材料品質保証マニュアル」(材料SQAM)

欧州ELV指令「禁止物質の非含有宣言書」 新規取引開始時

新規梱包・包装資材納入時

資材・設備調達部

〈関連標準類〉

梱包・包装資材の「環境負荷物質非含有確認結果報告書」**「梱包材の登録・届出報告書」**

検査管理部署

〈IMDS〉

部品・用品原 材 料

生産部品物流部サービスパーツ物流部

部品量産段階

部品開発・設計段階 および号口設計変更時

〈弊社への提出書類および提出時期〉(上記トヨタ標準類を参照のこと)対象お取引先様 提出先 提出時期提出書類/入力データ

6

 弊社は、車両開発における総合環境評価システムEco-VASを2005年より導入し、環境影響の低減に努めています。ライフサイクルの環境影響評価には、LCA手法を使用しており、対象部品、原材料を納入されるお取引先様は、環境データの提供をお願いします。

 データの調査は、「部品製造環境データ調査ガイドライン」に従い、下記データの提出をお願いします。

 注) 「部品製造環境データ調査ガイドライン」は、本誌には添付しておりません。   入手方法およびその内容でご不明な点は、弊社担当部署にお問い合わせ下さい。

 特にLCAについては、新規採用部品および設計変更部品について、従来部品に対する環境負荷の変化を、確認させていただく場合があります。

〈対象お取引先様〉・部品     ・原材料    ② Eco-VAS対応(LCA)

・エネルギー使用量・CO2、NOx等の大気への排出量・廃棄物量

部品製造 環境データ

弊社選定部品(指定帳票)

項  目 データ調査対象 調 査 内 容

8月末(毎年6月に依頼)(設計変更の場合は、弊社の依頼に基づき随時、  提出いただく場合があります。)       

部品製造環境データの調査票(指定帳票)

提 出 書 類 提 出 時 期

〈弊社への提出書類および提出時期〉

クルマの開発の総責任者であるチーフエンジニアが、担当するクルマの環境目標を設定し、企画段階から生産開始に至る開発プロセス全体を通じて目標達成を図るためのマネジメントシステム。

*Eco-VAS管理項目(6項目): 燃費、排ガス、騒音、リサイクル、環境負荷物質、 ライフサイクル環境影響

Eco-VASとは

7

   弊社は、法遵守はもとより生産工程を含め、工場内で使用する環境負荷物質の自主的廃止・低減を積極的に進めています。

  関連する標準類と提出書類の一覧を以下にまとめましたので、梱包・包装資材、設備等のお取引先様については、内容を確認の上、ご対応をよろしくお願いします。

(2) 工場・物流拠点で使用する「原材料(*1)・副資材、梱包・包装資材(*2)」等① 環境負荷物質の管理

■納入・持込み材料(含む設備に付帯する油剤、農薬などの薬剤)に、トヨ タ標準(TMR SAS0126n)に示す使用禁止物質を含有しないようお願 いします。

■原材料、副資材の新規採用計画時には、納入材料の成分調査結果「納入 資材成分報告書」及び「化学物質等安全データシート(MSDS)」など事 前検討に必要な情報を、エコ・リサーチ社の製品登録システム(PRTR WORLD)に入力をお願いします。入力後、付与された製品識別コード(グローバルID)を採用計画部署へ連絡して頂きますようお願いします。

■下記「仕入先梱包材化学物質管理マニュアル」(LMS SAZ0001n)に基 づいて、梱包・包装資材に使用禁止物質が含有されていないことを確認 し、「環境負荷物質非含有確認結果報告書」の提出等のご対応をお願いします。

〈対象お取引先様〉・原材料・副資材  ・梱包・包装資材  ・設備・工事・清掃・造園

〈対象お取引先様〉・原材料・副資材

〈対象お取引先様〉・梱包・包装資材

(*1) 環境に負荷を与える原材料のみ。塗料、樹脂原料、接着剤、シーラーなど。詳細はTMR SAS0120nをご覧下さい。(*2) 物流拠点へ納入する梱包・包装資材

* 「仕入先梱包材化学物質管理マニュアル」(LMS SAZ0001n)に添付

対象お取引先様 ト ヨ タ 標 準 類

原材料・副資材

清掃・造園

原材料・副資材

梱包・包装資材

設備・工事

梱包・包装資材

規  程

規  程

業務要領

「環境保全事前検討制度の運用要領」(TMR SAS0120n)「納入資材成分報告書指定リスト」(TMR SAS0121n)「納入資材成分報告書記入要領」(TMR SAS0125n)「原材料・副資材への使用禁止物質」(TMR SAS0126n)「環境負荷物質の管理方法」(TSZ0001G)「仕入先梱包材化学物質管理マニュアル」(LMS SAZ0001n)

「梱包材の化学物質規制について」(設備輸出連絡メモ Tー009)

規  程

規  程

「機械設備給油・潤滑基準書、潤滑剤標識取扱い要領」(消耗性材料)                       (MMR SOM6003n)

「芝生の維持管理要領」(UMS BMG0010n)

業務要領 「トヨタ自動車緑化標準仕様書」(材料および薬剤)

新規原材料、副資材採用計画時

〈関連標準類〉

納入資材成分報告書化学物質等安全データシート(MSDS)

環境負荷物質非含有確認結果報告書*梱包材の登録・届出報告書*

エコ・リサーチ社(PRTR WORLD)

に入力

新規梱包・包装資材納入時

生産部品物流部サービスパーツ物流部

生技管理部

〈弊社への提出書類および提出時期〉(上記トヨタ標準類を参照のこと)対象お取引先様 提出先 提出時期提出書類/入力データ

8

 弊社は、トヨタ自動車単体での取り組みはもとより、全世界の連結会社を含めグローバルでも高い目標を設定し、各種の環境改善に取り組んでいます。 お取引先様の事業活動においても、積極的な環境取り組みをお願いします。

   お取引先様の事業活動における、環境に関する法令の遵守をお願いします。

  〈弊社への提出書類および提出時期〉   弊社への資料提出は不要ですが、取り組み状況については、適宜確認させていただきます。

   お取引先様の事業活動における、以下の環境パフォーマンス向上の取り組みをお願いします。

   [環境取組み項目]    ① CO2排出量の低減    ② VOC排出量の低減    ③ PRTR対象物質排出量の低減    ④ 廃棄物発生量の低減    ⑤ 水使用量の低減

  〈弊社への提出書類および提出時期〉   弊社への資料提出は不要ですが、取り組み状況については、適宜確認させていただきます。

3.お取引先様の事業活動に関わる環境取り組み

〈対象お取引先様〉・全てのお取引先様

〈対象お取引先様〉・全てのお取引先様

(1) 環境に関する法令の遵守

(2) 環境パフォーマンスの向上

9

 日本のエネルギー消費全体における貨物輸送(運輸部門のうちの貨物部門)の割合は約1割(2008年度)を占めており、その低減が大きなテーマとなっています。そのため弊社は、物流におけるCO2排出量(エネルギー消費量)の低減に積極的に取り組んでいます。 また、梱包・包装資材の低減も併せて推進しています。対象のお取引先様においても、貴社の物流における環境取り組みをお願いします。

 完成車、生産部品および補給部品の物流を委託しているお取引先様は、CO2排出量の低減、および梱包・包装資材の低減における弊社の改善取り組みをご理解いただき、物流パートナーとして弊社と一体となった改善推進についてご協力をお願いします。 また、確実に改善を進めていくために、月々の実績および原単位となる指標(燃料使用量、走行距離、燃費等)の把握および、活動推進状況を定期報告いただきますようお願いします。

 部品、原材料、副資材を納入するお取引先様は、弊社への納入物流のCO2排出量の低減への取り組みをお願いします。更に梱包・包装資材においても、弊社の低減活動へのご協力をお願いします。

 <弊社への提出書類および提出時期>  弊社への資料提出は、不要です。

4.物流に関わるCO2排出量、梱包・包装資材の低減

〈対象お取引先様〉・物流     

〈対象お取引先様〉・部品・用品  ・原材料・副資材

(1) 弊社からの委託物流

(2) お取引先様の納入物流

毎月 月初 (前月分)CO2排出量の報告書 (指定帳票)

提 出 書 類 提 出 時 期

〈弊社への提出書類および提出時期〉

10

化学物質関連法令・用語集

(1) 欧州REACH規則   2007年に発効した「化学品の登録、評価、認可および制限に関する規則〈(EC)No 1907/2006〉」。   化学物質管理の企業責任を明確に求めており、この規制のもと、企業は自社で使用・含有する化学物質の把

握・リスク評価およびサプライチェーンを通しての管理が義務付けられています。トヨタでは2008年のREACH予備登録、2010年からの本登録に着実に対応しています。

(2) 欧州CLP規則   2009年に発効した「化学品の危険性分類と表示、梱包規則〈(EC)No 1272/2008〉」。   化学物質の危険性分類や表示を国際調和ルール(GHS)に基づく仕組みに変更するもの。欧州での化学品の

製造者・輸入者は、本規則に従って、化学物質の有害危険性分類や行政への届出、表示、適切な梱包をすることが求められます。

(3) 欧州ELV指令   2000年に発効した「使用済み自動車(ELV)のリサイクル指令(2000/53/EC)」。   使用済み自動車による環境負荷低減の為に、製品中化学物質の使用制限と高いリサイクル率を確保するた

めの回収ネットワークの構築などを定めている。製品含有化学物質については、信頼性の観点で代替品がない用途には適用除外の項目もある。

(4) 欧州包装材指令   1994年に発効した「包装および包装廃棄物に関する指令(94/62/EC)」。   使用済み包装廃棄物による環境負荷低減の為に、製品中化学物質の使用制限と高いリサイクル率を確保す

るための回収・リサイクルシステムの構築などを定めている。

(5) 米国TSCA法(Toxic Substances Control Act)   1976年に制定された「化学物質による人の健康・環境への被害軽減を目的とした法律」。   同法に基づき米国EPA(環境保護庁)は化学物質、混合物に関する情報管理(報告・保持)、試験評価要求、制

限および特定の化学物質の製造・輸入・使用・廃棄を規制管理している。

(6) 化審法   1974年に施行した「化学物質の審査および製造などの規制に関する法律」。   新たな工業用化学物質(新規化学物質)について事前審査を行い、化学物質の有害性に応じて輸入や製造に

ついて規制したもの。化学物質の蓄積性や分解性、毒性を審査・規制し、生物への被害を防止することが目的。

(7) PRTR制度(Polutant Release and Transfer Register)   化学物質使用公表制度。規定された有害物質を一定量以上取り扱う事業所から排出または移動した量を把

握、収集、公表する制度。

11

(1) 車両用部品   量産車・特装車用の部品および補給部品。

(2) 用品   トヨタの販売店で装着されるトヨタ純正部品。   (例:フロアマット、サイドバイザー、ナビゲーションシステムなど)

(3) 原材料   鋼板、鋼材、塗料、接着剤、オイル、冷却液などトヨタ車の生産工場で使用されるもの。

(4) 副資材   切削油、離型剤、レジンなどトヨタ車の生産工場で使用されるが、車の一部とはならない材料。

(5) 梱包・包装資材   トヨタに直接納入する梱包・包装資材および車両用部品、用品を輸送する際に使用する梱包・包装資材。

(6) Eco-VAS(Eco-Vehicle Assessment System)   自動車の生産から使用・廃棄にわたり、環境影響を総合的に評価するトヨタのシステム。

(7) LCA(Life Cycle Assessment)   製品・サービスの環境負荷を設計・製造から使用・廃棄段階までライフサイクルで評価する手法。

(8) VOC(Volatile Organic Compounds)   揮発性有機化合物。塗装や接着剤の溶剤など常温常圧で揮発しやすい有機化合物。

(9) ELV (End of Life Vehicle)   使用の目的を終了した使用済み自動車のこと。自動車リサイクル法では、引取業者に使用済みとして引き取

られた車が使用済み自動車となる。

(10) IMDS (International Material Data System)   部品お取引先様等が、製品の材料と含有物質のデータを標準化されたフォーマット、プロセスで入力する

グローバルな自動車業界標準の材料データ収集システム。

(11) GADSL(Global Automotive Declarable Substance List)   IMDS申告時に利用する日米欧の自動車、部品、化学メーカーで合意された業界共通の管理化学物質リスト。

(12) MSDS (Material Safety Data Sheet)   化学物質等、安全データシート。化学物質や化学物質が含まれる原材料などを安全に取り扱うために必要な

情報を記載したもの。

(13) PBB(ポリ臭素化ビフェニル) PBDE(ポリ臭素化ジフェニルエーテル)   デカBDE(デカ臭素化ジフェニルエーテル)   臭素系難燃剤。使用用途は内装材、シート、カーペット、電気・電子部品 など

(14) HBCD(ヘキサブロモシクロドデカン)   臭素系難燃剤。 使用用途はシート表皮 など

(15) PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸類)   有機フッ素化合物。フッ素系界面活性剤。使用用途は半導体、金属メッキ、電気・電子部品 など

(16) DMF(フマル酸ジメチル)   防かび剤として利用されているケースがあり、欧州では使用禁止。

その他用語集

〈補足〉1.お取引先様からご提供いただいた報告書などの書類は、外部へ公表する事はありません。2.本ガイドラインの内容は、法規制、社内規程などの改訂により、変更する場合がありますので、  下記のトヨタ自動車(株)ホームページで随時ご確認をお願いします。  http://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/environment/vision/green/index.html3.本ガイドラインに関してのご質問は、下記にお願いします。                            調達本部 調達ガイドライン担当                                TEL:(0565) 23ー2403                                FAX:(0565) 23ー5724

(追記) 品質管理標準類関係:品質保証部監理室 担当 TEL:(0565) 23ー4579

発行部署調達本部環境部発行/2011年11月★

本誌はトヨタホームページにもPDFで掲載されています。

http://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/environment/vision/green/