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10.59 10.77 10.59 10.77 10.59 10.83 W h = 0.059 R = 2.4 ピーク幅 分離 W h = 0.059 W h = 0.105 分離の悪さ R = 1.5 R = 0.84 ピーク幅の増大 すべてのピーク 一部のピーク 左右対称 フロンティング サンプル過負荷 ブランクラン (注入なし) を実行 ゴーストピーク 2.00 3.25 4.75 2.75 4.00 5.50 えられる原因 解決策 コメント サンプルと汚染物質導入された サンプルまたは溶媒をクリーンアップ する サンプル作成プロセスの見直しが必要 です 注入口汚染 注入口清掃ライナゴールド シールおよびセプタムを交換する ブランクランを実行しますガス配管交換必要場合がありますサンプル 逆流防止 (注入量らす、注入口温度げるよりきい容量のライナ 使用する) 検討します セプタムのブリード セプタムを交換する 注入口温度した高品質のセプタム 使用します GC 注入するのサンプルの汚染 えられる汚染源えてサンプルの 取扱手順 (サンプルのクリーン アップ、取扱、輸送、保管状態) 確認する ガスボンベの交換後発生する場合あります 半揮発性物質による汚染 (たよう なリテンションタイムをつサンプル ピークよりもピーク) カラムを空焼きする。溶媒でカラムを 洗浄する。注入口、 キャリアガスまた はキャリアガス配管汚染点検する 空焼きは 1 2 時間上限実施 します溶媒洗浄結合相および架橋結合相 でのみ実施しますゴーストピークまたは キャリーオーバー ベースラインノイズがベースラインが不安定 またはれる ピークのフロンティング ピークのテーリング ピークのリテンションタイムの変動 ピークサイズの変化 分解能低下 えられる原因 解決策 コメント 注入方法 注入方法変更する 通常、 プランジャ注入失敗 やシリンジニードルにサンプルがって いることが原因ですオートサンプラの 使用推奨しますサンプルと溶媒ざっていない サンプル溶媒溶媒変更する 両方溶媒極性沸点きい とさらに悪化します カラムのけがしくない カラムをカラムけの適切さについて GC のマニュアルを参照してください 注入口でのサンプル分解 注入口温度げる 温度すぎるとピークががったりテーリングが発生することがあります オンカラム注入変更する オンカラム注入口必要です サンプルのフォーカシングが不十分 リテンションギャップを使用する スプリットレス注入とオンカラム注入場合 えられる原因 解決策 コメント キャリアガス速度変化 キャリアガス速度確認する すべてのピークが方向にほぼようにシフトします カラム温度変化 カラム温度確認する すべてのピークが同様にシフトするとは りません カラム寸法変化 カラムが分析条件じものであるこ とを確認する 保持されない化合物でキャリアガス 速度測定します 化合物濃度大幅変化 なるサンプル濃度隣接するピークにも影響することがあり ますサンプルの過負荷スプリット 増加するかサンプルを希釈して解決 します 注入口注入口れを点検する 通常、 ピークサイズも変化します ガス配管まり まった配管清掃するか、交換する スプリットラインによりられます流量コントローラとソレノイドバルブも 点検します セプタムのセプタムを交換する ニードル先端部点検します サンプル溶媒不適切 サンプル溶媒溶媒変更する リテンションギャップを使用する スプリットレス注入場合 えられる原因 解決策 コメント 検出器応答変化 ガス流量、温度、 および設定確認 する すべてのピークが同様影響ける とはりません バックグラウンドレベルまたはノイズを 確認する 原因検出器ではなく 、注入口他システ ムの汚染による場合があります スプリット変化 スプリット確認する すべてのピークが同様影響ける とはりません パージ作動時間変化 パージ作動配管点検する スプリットレス注入場合 注入量変化 注入方法確認する 注入量直線性がありません サンプル濃度変化 サンプル濃度サンプル濃度しいこ とを確認する サンプルの分解、蒸発、温度pH によって濃度変化することがありま リンジののシリンジを使用する れたサンプルはプランジャを通過した りニードルの外側れるので、目視確 困難なことがあります カラムの汚染 カラムの先端をカットする カラム先端から 0.5 1 m ます 溶媒でカラムを洗浄する 結合相および架橋結合相でのみ実施 します カラムの活性化 修復不可。 カラムを交換する 活性化合物影響けやすいです 共溶出 カラム温度、 または固定相変更する カラム温度げてピークのショルダ またはテーリングの形状確認します インジェクタのディスクリミ ネーションの変化 じインジェクタパラメータを使用 する スプリット注入への影響多大です サンプルの逆流 注入量らすよりきいライナを 使用する。注入口温度げる 溶媒らし、流量やすことが 効果的です 注入口汚染によるサンプル分解 インジェクタを清掃ライナゴールド シールを交換する 注入口には、不活性化処理済みライナ とグラスウールのみを使用します えられる原因 解決策 コメント 分離カラム温度なる カラム温度確認する のピークでもいが目視確認 できます カラム寸法または固定相なる カラムが分析条件じものであるこ とを確認する のピークでもいが目視確認 できます のピークとの共溶出 カラム温度変更する カラム温度げてピークのショルダ またはテーリングの形状確認します ピーク増大 キャリアガス速度変化 キャリアガス速度確認する リテンションタイムも変化します カラムの汚染 カラムの先端をカットする カラム先端から 0.5 1 m ます 溶媒でカラムを洗浄する 結合相および架橋結合相でのみ実施 します 注入口条件変化 注入口設定確認する スプリット比、 ライナ、温度、 注入量確認します サンプル濃度変化 なるサンプル濃度高濃度でピークがります 不適切溶媒効果、 フォーカシング 不十分 オーブン温度げる。高品質溶媒 使用するサンプルと液相極性わせるリテンションギャップを使用 する スプリットレス注入場合 えられる原因 解決策 コメント 注入口汚染 注入口清掃ライナゴールド シールおよびセプタムを交換する ブランクランを実行しますガス配管交換必要場合があります カラムの汚染 カラムを空焼きする 空焼きは 1 2 時間上限実施 します 溶媒でカラムを洗浄する 結合相および架橋結合相でのみ実施 します 注入口汚染点検します 検出器汚染 検出器清掃する 通常、 ノイズは時間増加突然増加することはありません 汚染されたガスまたは低品質ガス 高品質のガスを使用するガス トラップの劣化れも点検する ガスボンベの交換後発生する場合あります 検出器内にカラムをれすぎて いる カラムをカラムけの適切さについて GC のマニュアルを参照してください 検出器のガス流量しくない ガス流量推奨値調節する 適正流量についてはGC のマニュアル 参照してください MSECDTCD 使用時ガスリーク リーク部分つけて修復する 通常、 リークはカラムフィッティングまた 注入口部分発生します 検出器のフィラメントランプまたは エレクトロンマルチプライアの寿命 該当部品交換する セプタムの劣化 セプタムを交換する 注入口温度した高品質のセプタム 使用します えられる原因 解決策 コメント 注入口汚染 注入口清掃する ブランクランを実行しますガス配管 交換必要場合があります カラムの汚染 カラムを空焼きする 空焼きは 1 2 時間上限実施 します 検出器平衡化されていない 検出器安定するまで検出器には、安定するまでの所要 時間最大 24 時間かかるものもあり ます カラムのコンディショニング不足 カラムを十分にコンディショニングする 微量分析では重要です 温度プログラムにキャリアガス 流量変化する カラムを十分にコンディショニングする くの場合正常です MSTCDECD はキャリアガス流量 変化対応します えられる原因 解決策 コメント カラムの過負荷 カラムにすサンプル(注入量、希釈割合) らしスプリットやす ピークのフロンティングが発生する一般的原因です カラムのけがしくない カラムをカラムけの適切さについて GC のマニュアルを参照してください 注入方法 注入方法変更する 通常、 プランジャ注入失敗 やシリンジニードルにサンプルがって いることが原因ですオートサンプラの 使用推奨します 化合物注入溶媒非常けやすい 溶媒変更するリテンションギャップ 役立つことがあります 微量分析では重要です サンプルと溶媒ざっていない サンプル溶媒溶媒変更する 両方溶媒極性沸点きい とさらに悪化します えられる原因 解決策 コメント カラムの汚染 カラムの先端をカットする カラム先端から 0.5 1 m ます 溶媒でカラムを洗浄する 結合相および架橋結合相でのみ実施 します 注入口汚染点検します カラムの活性化 修復不可。 カラムを交換する 活性化合物影響けやすいです 溶媒固定相極性不適合 サンプル溶媒溶媒変更する 分析初期溶出ピークや溶媒がりに溶出ピークでは テーリングがきくなります リテンションギャップを使用する リテンションギャップは 3 5 m 十分です スプリットレス注入やオンカラム 注入溶媒効果がない カラム初期温度げる リテンションタイムの増加にピーク のテーリングが減少します スプリットすぎる スプリット増加する スプリットベントからの流量20 ml/min 以上にします カラムのけがしくない カラムを初期溶出ピークのテーリングが きくなります 一部活性化合物テーリングが発生 カラムの種類検討する アミンやカルボンられ ます 日常作業のチェック GC 分析におけるほとんどのトラブルは、非常単純原因によって こされています。原因くは正常状態として見過ごされ (設定後れられる) ていますトラブルを未然ぐには、以下項目について確認 してくださいガス: 供給圧力、注入口圧力、 キャリアガスの平均線速度、 流量 (検出器、 スプリットベント セプタムパージ) 温度: カラム、注入口、検出器、 トランスファライン システムパラメータ : パージ作動時間、検出器シグナル取込回数、 マスレンジなど ガス配管とトラップ: トラップのリーク 、劣化 注入口消耗品: セプタムライナO- リング フェラル劣化、 リーク サンプルの状態: 濃度、劣化、溶媒、保管状況 シリンジ: サイズ、漏ニードルのプランジャーのデータシステム: 設定、装置との接続 ブランクラン 注入口やキャリアガスが汚染されているいがある ( ゴースト ピークやベースラインの異常などが発生する) 場合、必ブランクランを実行 してください1. GC 8 時間以上 40 50保持 します2. 通常温度条件機器設定使用 してブランクランを 実行 (注入なしで GC 分析をスタート ) します3. このブランクランのクロマトグラムを作成 します4. 最初のブランクランが完了 したらすぐに 2 回目のブランク ランを実行 します。最初分析完了 してから5 分以内 2 回目分析開始 してください5. 2 回目のブランクランのクロマトグラムを作成 して、最初クロマトグラムと 比較 します6. 2 回目のクロマトグラムのがピークのベース ラインが不安定場合キャリアガスの供給配管、 また はキャリアガス自体汚染されている可能性があります7. 2 回目のクロマトグラムのがピークのなく ベース ラインドリフトが非常さい場合キャリアガスおよ びキャリアガスの供給配管比較的清潔ですホームページ: www.agilent.com/chem/jp Agilent GC ソリューションは、最高レベルの分析性能によって日々生産性向上支援 しますアジレントならではの信頼性テクニカルサポートも充実 していますアジレントの GC 革新技術によってラボでめられる信頼性確保できます本文書記載情報、説明、製品仕様等予告なしに 変更されることがありますアジレント テクノロジー株式会社 © Agilent Technologies, Inc. 2018 Printed in Japan, November 1, 2018 5994-0451JAJP GC トラブルシューティングガイド GC 分析問題解決 するためのヒントとアドバイス

5994-0451JAJP GC Troubleshooting Guide poster10.59 10.83 10.59 10.77 10.59 10.77 Wh= 0.059 R = 2.4 ピーク幅 分離 Wh= 0.059 Wh= 0.105 分離の悪さ R = 1.5 R = 0.84 ピーク幅の増大

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Page 1: 5994-0451JAJP GC Troubleshooting Guide poster10.59 10.83 10.59 10.77 10.59 10.77 Wh= 0.059 R = 2.4 ピーク幅 分離 Wh= 0.059 Wh= 0.105 分離の悪さ R = 1.5 R = 0.84 ピーク幅の増大

10.59 10.7710.59 10.7710.59 10.83

Wh= 0.059R = 2.4

ピーク幅

分離

Wh= 0.059 Wh= 0.105

分離の悪さR = 1.5 R = 0.84

ピーク幅の増大

すべてのピーク 一部のピーク

左右対称 フロンティング サンプル過負荷

ブランクラン (注入なし) を実行

ゴーストピーク

2.00

3.25

4.75

2.75

4.00

5.50

考えられる原因 解決策 コメント

サンプルと共に汚染物質が導入された

サンプルまたは溶媒をクリーンアップする

サンプル作成プロセスの見直しが必要です

注入口の汚染 注入口を清掃し、ライナ、ゴールドシール、およびセプタムを交換する

ブランクランを実行します。ガス配管の交換が必要な場合があります。サンプルの逆流防止 (注入量を減らす、注入口の温度を下げる、より大きい容量のライナを使用する) を検討します

セプタムのブリード セプタムを交換する 注入口温度に適した高品質のセプタムを使用します

GC に注入する前のサンプルの汚染 考えられる汚染源に備えてサンプルの取扱い手順 (サンプルのクリーンアップ、取扱い、輸送、保管状態) を確認する

ガスボンベの交換後に発生する場合があります

半揮発性物質による汚染 (似たようなリテンションタイムを持つサンプルピークよりもピーク幅が広い)

カラムを空焼きする。溶媒でカラムを洗浄する。注入口、キャリアガス、またはキャリアガス配管の汚染を点検する

空焼きは 1 ~ 2 時間を上限に実施します。 溶媒洗浄は結合相および架橋結合相でのみ実施します。

ゴーストピークまたはキャリーオーバー

ベースラインノイズが多い

ベースラインが不安定または乱れる

ピークのフロンティング

ピークのテーリング

ピークの割れ

リテンションタイムの変動

ピークサイズの変化

分解能の低下

考えられる原因 解決策 コメント

注入方法 注入方法を変更する 通常、プランジャ押し込み時の注入失敗やシリンジニードルにサンプルが残っていることが原因です。オートサンプラの使用を推奨します。

サンプルと溶媒が混ざっていない サンプル溶媒を別の溶媒に変更する 両方の溶媒の極性や沸点の差が大きいとさらに悪化します

カラムの取り付けが正しくない カラムを取り付け直す カラム取り付けの適切な長さについては、GC のマニュアルを参照してください

注入口でのサンプル分解 注入口の温度を下げる 温度が低すぎると、ピークが広がったり、テーリングが発生することがあります

オンカラム注入に変更する オンカラム注入口が必要です

サンプルのフォーカシングが不十分 リテンションギャップを使用する スプリットレス注入とオンカラム注入の場合

考えられる原因 解決策 コメント

キャリアガス速度の変化 キャリアガス速度を確認する すべてのピークが同じ方向にほぼ同じようにシフトします

カラム温度の変化 カラム温度を確認する すべてのピークが同様にシフトするとは限りません

カラム寸法の変化 カラムが分析条件と同じものであることを確認する

保持されない化合物でキャリアガス速度を測定します

化合物濃度の大幅な変化 異なるサンプル濃度を試す 隣接するピークにも影響することがあります。サンプルの過負荷は、スプリット比を増加するかサンプルを希釈して解決します

注入口の漏れ 注入口の漏れを点検する 通常、ピークサイズも変化します

ガス配管の詰まり 詰まった配管を清掃するか、交換する スプリットラインにより多く見られます。流量コントローラとソレノイドバルブも点検します

セプタムの漏れ セプタムを交換する ニードル先端部を点検します

サンプル溶媒が不適切 サンプル溶媒を別の溶媒に変更するリテンションギャップを使用する

スプリットレス注入の場合

考えられる原因 解決策 コメント

検出器の応答の変化 ガス流量、温度、および設定を確認する

すべてのピークが同様に影響を受けるとは限りません

バックグラウンドレベルまたはノイズを確認する

原因が検出器ではなく、注入口他システムの汚染による場合があります

スプリット比の変化 スプリット比を確認する すべてのピークが同様に影響を受けるとは限りません

パージ作動時間の変化 パージ作動配管を点検する スプリットレス注入の場合

注入量の変化 注入方法を確認する 注入量に直線性がありません

サンプル濃度の変化 サンプル濃度サンプル濃度が正しいことを確認する

サンプルの分解、蒸発、温度や pH の変化によって濃度が変化することがあります

リンジの漏れ 別のシリンジを使用する 漏れたサンプルはプランジャを通過したりニードルの外側に流れるので、目視確認が困難なことがあります

カラムの汚染 カラムの先端をカットする カラム先端から 0.5 ~ 1 m を切り取ります

溶媒でカラムを洗浄する 結合相および架橋結合相でのみ実施します

カラムの活性化 修復不可。カラムを交換する 活性化合物が影響を受けやすいです

共溶出 カラム温度、または固定相を変更する カラム温度を下げて、ピークのショルダまたはテーリングの形状を確認します

インジェクタのディスクリミネーションの変化

同じインジェクタパラメータを使用する

スプリット注入への影響は多大です

サンプルの逆流 注入量を減らす。より大きいライナを使用する。注入口温度を下げる

溶媒の量を減らし、流量を増やすことが最も効果的です

注入口の汚染によるサンプル分解 インジェクタを清掃し、ライナ、ゴールドシールを交換する

注入口には、不活性化処理済みライナとグラスウールのみを使用します

考えられる原因 解決策 コメント

分離の悪さ

カラム温度が異なる カラム温度を確認する 他のピークでも違いが目視で確認できます

カラム寸法または固定相が異なる カラムが分析条件と同じものであることを確認する

他のピークでも違いが目視で確認できます

別のピークとの共溶出 カラム温度を変更する カラム温度を下げて、ピークのショルダまたはテーリングの形状を確認します

ピーク幅の増大

キャリアガス速度の変化 キャリアガス速度を確認する リテンションタイムも変化します

カラムの汚染 カラムの先端をカットする カラム先端から 0.5 ~ 1 m を切り取ります

溶媒でカラムを洗浄する 結合相および架橋結合相でのみ実施します

注入口条件の変化 注入口の設定を確認する 特に、スプリット比、ライナ、温度、注入量を確認します

サンプル濃度の変化 異なるサンプル濃度を試す 高濃度でピーク幅が広がります

不適切な溶媒効果、フォーカシングが不十分

オーブン温度を下げる。高品質の溶媒を使用する。サンプルと液相の極性を合わせる。リテンションギャップを使用する

スプリットレス注入の場合

考えられる原因 解決策 コメント

注入口の汚染 注入口を清掃し、ライナ、ゴールドシール、およびセプタムを交換する

ブランクランを実行します。ガス配管の交換が必要な場合があります

カラムの汚染 カラムを空焼きする 空焼きは 1 ~ 2 時間を上限に実施します

溶媒でカラムを洗浄する 結合相および架橋結合相でのみ実施します

注入口の汚染を点検します

検出器の汚染 検出器を清掃する 通常、ノイズは時間と共に増加し、突然増加することはありません

汚染されたガス、または低品質のガス

高品質のガスを使用する。ガストラップの劣化や漏れも点検する

ガスボンベの交換後に発生する場合があります

検出器内にカラムを深く入れすぎている

カラムを取り付け直す カラム取り付けの適切な長さについては、GC のマニュアルを参照してください

検出器のガス流量が正しくない ガス流量を推奨値に調節する 適正流量については、GC のマニュアルを参照してください

MS、ECD、TCD の使用時のガスリーク

リーク部分を見つけて修復する 通常、リークはカラムフィッティングまたは注入口部分で発生します

検出器のフィラメント、ランプ、またはエレクトロンマルチプライアの寿命

該当部品を交換する

セプタムの劣化 セプタムを交換する 注入口温度に適した高品質のセプタムを使用します

考えられる原因 解決策 コメント

注入口の汚染 注入口を清掃する ブランクランを実行します。ガス配管の交換が必要な場合があります

カラムの汚染 カラムを空焼きする 空焼きは 1 ~ 2 時間を上限に実施します

検出器が平衡化されていない 検出器が安定するまで待つ 検出器の中には、安定するまでの所要時間が最大 24 時間かかるものもあります

カラムのコンディショニング不足 カラムを十分にコンディショニングする 微量分析では特に重要です

温度プログラム中にキャリアガス流量が変化する

カラムを十分にコンディショニングする多くの場合は正常です

MS、TCD、ECD はキャリアガス流量の変化に対応します

考えられる原因 解決策 コメント

カラムの過負荷 カラムに流すサンプル量 (注入量、希釈割合) を減らし、スプリット比を増やす

ピークのフロンティングが発生する最も一般的な原因です

カラムの取り付けが正しくない カラムを取り付け直す カラム取り付けの適切な長さについては、GC のマニュアルを参照してください

注入方法 注入方法を変更する 通常、プランジャ押し込み時の注入失敗やシリンジニードルにサンプルが残っていることが原因です。オートサンプラの使用を推奨します

化合物が注入溶媒に非常に溶けやすい

溶媒を変更する。リテンションギャップが役立つことがあります

微量分析では特に重要です

サンプルと溶媒が混ざっていない サンプル溶媒を別の溶媒に変更する 両方の溶媒の極性や沸点の差が大きいとさらに悪化します

考えられる原因 解決策 コメント

カラムの汚染 カラムの先端をカットする カラム先端から 0.5 ~ 1 m を切り取ります

溶媒でカラムを洗浄する 結合相および架橋結合相でのみ実施します

注入口の汚染を点検します

カラムの活性化 修復不可。カラムを交換する 活性化合物が影響を受けやすいです

溶媒と固定相の極性の不適合 サンプル溶媒を別の溶媒に変更する 分析初期の溶出ピークや溶媒の立ち上がりに最も近い溶出ピークではテーリングが大きくなります

リテンションギャップを使用する リテンションギャップは 3 ~ 5 m で十分です

スプリットレス注入やオンカラム注入で溶媒効果がない

カラム初期温度を下げる リテンションタイムの増加と共にピークのテーリングが減少します

スプリット比が低すぎる スプリット比を増加する スプリットベントからの流量を 20 ml/min 以上にします

カラムの取り付けが正しくない カラムを取り付け直す 初期の溶出ピークのテーリングが大きくなります

一部の活性化合物で常にテーリングが発生

カラムの種類を検討する アミンやカルボン酸で多く見られます

日常作業のチェック GC 分析におけるほとんどのトラブルは、非常に単純な原因によって引き起こされています。原因の多くは正常な状態として見過ごされ (設定後に忘れられる) ています。トラブルを未然に防ぐには、以下の項目について確認してください。

– ガス: 供給圧力、注入口圧力、キャリアガスの平均線速度、流量 (検出器、スプリットベント、セプタムパージ)

– 温度: カラム、注入口、検出器、トランスファライン

– システムパラメータ: パージ作動時間、検出器シグナル取込回数、マスレンジなど

– ガス配管とトラップ: トラップの汚れ、リーク、劣化

– 注入口消耗品: セプタム、ライナ、O-リング、フェラル等の劣化、汚れ、リーク

– サンプルの状態: 濃度、劣化、溶媒、保管状況

– シリンジ: サイズ、漏れ、ニードルの鋭さ、プランジャーの動き、汚れ

– データシステム: 設定、装置との接続

ブランクラン 注入口やキャリアガスが汚染されている疑いがある (ゴーストピークやベースラインの異常などが発生する) 場合は、必ずブランクランを実行してください。

1. GC を 8 時間以上 40 ~ 50℃ に保持します。

2. 通常の温度条件と機器設定を使用して、ブランクランを実行 (注入なしで GC 分析をスタート) します。

3. このブランクランのクロマトグラムを作成します。

4. 最初のブランクランが完了したら、すぐに 2 回目のブランクランを実行します。最初の分析が完了してから、5 分以内に 2 回目の分析を開始してください。

5. 2 回目のブランクランのクロマトグラムを作成して、最初のクロマトグラムと比較します。

6. 2 回目のクロマトグラムの方がピークの数が多く、ベースラインが不安定な場合は、キャリアガスの供給配管、またはキャリアガス自体が汚染されている可能性があります。

7. 2 回目のクロマトグラムの方がピークの数が少なく、ベースラインドリフトが非常に小さい場合は、キャリアガス、およびキャリアガスの供給配管は比較的清潔です。

ホームページ: www.agilent.com/chem/jp

Agilent GC ソリューションは、最高レベルの分析性能によって日々の生産性向上を支援します。アジレントならではの高い信頼性を誇り、テクニカルサポートも充実しています。

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本文書に記載の情報、説明、製品仕様等は予告なしに変更されることがあります。

アジレント・テクノロジー株式会社 © Agilent Technologies, Inc. 2018Printed in Japan, November 1, 20185994-0451JAJP

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