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第60回ふじみ衛生組合地元協議会 会議録 1 開催日時 令和元年7月29日(月)午後6時30分から午後8時30分まで 2 開催場所 クリーンプラザふじみ3階研修ホール 3 委員出欠 24人(欠席者4人) 出席委員 佐々木善信(会長)、小林義明(副会長)、浅野秀美、石坂卓也、小松日出雄、 宍戸良雄、島田猛、鈴木和夫、武谷宏二、田中一枝、戸田朝子、長瀬輝夫、 牧野隆男、増田雅則、矢田部正丈、山添登、山田攻 荻原正樹(副会長)、岩本宏樹、上野洋樹、岡田賢一郎、田口智英、星野巌雄、 宮﨑治 (名前の表示は、正副会長を除き、選出区分別50音順) 事務局 輿水勝、岩﨑誠、古谷一祐、竹内弘子 エコサービスふじみ株式会社 平野貴也 パシフィックコンサルタンツ株式会社 吉留雅俊 4 次第 1 開会 2 報告事項 (1) 第57~59回ふじみ衛生組合地元協議会会議録(要旨)について (2) 施設の運転結果について ① ごみ搬入・灰等搬出(平成31年4月~令和元年6月)について ② 環境測定結果(平成31年4月~令和元年6月)について (3) 施設見学会について 川崎市王禅寺処理センター(令和元年6月25日実施) (4) ふじみ衛生組合用地の売却について 3 協議事項 (1) オリンピック・パラリンピック開催時におけるごみの受入れについて (2) 廃プラスチックの処理について 4 その他 (1) 第7回ふじみまつりについて (2) その他 5 閉会 配布資料 【資料1】第57~59回ふじみ衛生組合地元協議会会議録(要旨) 【資料2】令和元年度ごみ搬入・灰等搬出結果(平成31年4月~令和元年6月) 【資料3】令和元年度環境測定結果(平成31年4月~令和元年6月) 【資料4】令和元年度地元協議会施設見学会(報告) 【資料5】ふじみ衛生組合用地の売却について 【資料6】東京2020大会期間における土日搬入のご相談 【資料7】廃プラスチックの処理について 【資料8】ふじみまつり開催概要(案) 【資料9】ふじみ衛生組合地元協議会・安全衛生専門員会スケジュール 1

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第60回ふじみ衛生組合地元協議会 会議録

1 開催日時 令和元年7月29日(月)午後6時30分から午後8時30分まで

2 開催場所 クリーンプラザふじみ3階研修ホール

3 委員出欠 24人(欠席者4人)

出席委員 佐々木善信(会長)、小林義明(副会長)、浅野秀美、石坂卓也、小松日出雄、

宍戸良雄、島田猛、鈴木和夫、武谷宏二、田中一枝、戸田朝子、長瀬輝夫、

牧野隆男、増田雅則、矢田部正丈、山添登、山田攻

荻原正樹(副会長)、岩本宏樹、上野洋樹、岡田賢一郎、田口智英、星野巌雄、

宮﨑治 (名前の表示は、正副会長を除き、選出区分別50音順)

事務局 輿水勝、岩﨑誠、古谷一祐、竹内弘子

エコサービスふじみ株式会社 平野貴也

パシフィックコンサルタンツ株式会社 吉留雅俊

4 次第

1 開会

2 報告事項

(1) 第57~59回ふじみ衛生組合地元協議会会議録(要旨)について

(2) 施設の運転結果について

① ごみ搬入・灰等搬出(平成31年4月~令和元年6月)について

② 環境測定結果(平成31年4月~令和元年6月)について

(3) 施設見学会について

川崎市王禅寺処理センター(令和元年6月25日実施)

(4) ふじみ衛生組合用地の売却について

3 協議事項

(1) オリンピック・パラリンピック開催時におけるごみの受入れについて

(2) 廃プラスチックの処理について

4 その他

(1) 第7回ふじみまつりについて

(2) その他

5 閉会

配布資料

【資料1】第57~59回ふじみ衛生組合地元協議会会議録(要旨) 【資料2】令和元年度ごみ搬入・灰等搬出結果(平成31年4月~令和元年6月) 【資料3】令和元年度環境測定結果(平成31年4月~令和元年6月) 【資料4】令和元年度地元協議会施設見学会(報告) 【資料5】ふじみ衛生組合用地の売却について 【資料6】東京2020大会期間における土日搬入のご相談 【資料7】廃プラスチックの処理について 【資料8】ふじみまつり開催概要(案) 【資料9】ふじみ衛生組合地元協議会・安全衛生専門員会スケジュール

1

第60回 ふじみ衛生組合地元協議会

令和元年7月29日

【事 務 局】

それでは、定刻となりましたので、これより第60回ふじみ衛生組合地元協議会

を開会します。

皆様にはお忙しい中、ご出席いただきまして、まことにありがとうございます。

本日は、新たにふじみ衛生組合の参与に就任した三鷹市の馬男木副市長に地元協

議会にお越しいただいています。

第60回地元協議会の開会に先立ちまして、馬男木参与からご挨拶をさせていた

だきます。

【馬男木参与】

皆さん、こんばんは。本年6月1日付で三鷹市副市長、それから7月18日付で

ふじみ衛生組合参与の職に就任しました馬男木と申します。馬、男、木と書いて、

「まなぎ」と読みます。どうぞよろしくお願いいたします。

地元協議会の皆様には、日ごろよりふじみ衛生組合の事業にご理解、ご協力を

賜りまして、まことにありがとうございます。改めまして御礼申し上げます。皆

様方からのご意見をいただき、調布市と三鷹市が協力・連携しながら、ふじみ衛

生組合の事業の運営に当たりたいと考えてございます。もとより微力ではござい

ますけれども、全力を尽くす所存でございますので、今後とも何とぞよろしくお

願いいたします。ありがとうございました。(拍手)

【事 務 局】

ありがとうございました。馬男木参与はここで退席をさせていただきます。

それでは、事務局から配付資料の確認をさせていただきます。本日の資料は、

次第にございます資料番号1から9までのとおり、事前に配付させていただきま

した。そのほかに机上配付の資料として、三調だより第19号をお手元に置かせて

いただいております。委員の皆様、資料はお手元におそろいでしょうか。おそろ

いでない方は事務局でご用意させていただいております。

それでは、会議に入らせていただきますので、ここからは会長に進行をお願い

したいと存じます。会長、よろしくお願いいたします。

【会 長】

皆さん、お疲れさまです。ここから私が議事進行をさせていただきます。

委員の出席状況ですが、本日の出席者は合計で24名となりましたので、会議は

成立いたします。

なお、事前にご通知申し上げておりましたが、本日の地元協議会終了後、三調

会を予定しておりましたけれども、協議時間等に大幅な時間を必要とされると予

想されますので、今回は三調会は延期といたします。よろしくお願いいたします。

続きまして、報告事項に入ります。報告事項について、57回から59回までの会

2

議録が配付されているので、それを見ながら事務局よりご説明をお願いします。

【事 務 局】

今回の報告では、第57回から第59回までの3回分の会議録をお諮りしています。

これらの3回分の会議録は既に委員の皆様にお送りをして、ご意見を伺う機会を

設けさせていただいたところですが、委員の皆様に対し会議録の配付が遅れまし

たことをお詫びさせていただきます。

3ページから56ページにかけまして、資料1-1、資料1-2、資料1-3とし

て3つの会議録の要旨を記載いたしております。改めてご意見等がございました

ら、この場でご指摘をお願いしたいと存じます。よろしくお願いいたします。

【会 長】

皆さんご質問ありましたら、挙手をお願いします。3回分ですので、皆さん期間

はあったと思いますが、もう一度振り返っていただいて、不明な点、確認しておき

たい点、ご質問いただければと思いますが、なければ承認するということになり

ますので、よろしいですか。特にないということを認めて進めることにいたしま

すが、よろしいでしょうか。それでは、公開の手続をお願いいたします。

続きまして、施設の運転結果について進めさせていただきたいと思います。ご

み搬入・搬出等につきまして、事務局よりご説明をお願いいたします。

【事 務 局】

それでは、クリーンプラザふじみにおけるごみ処理実績につきましてご報告さ

せていただきます。お手元の資料57ページの資料2をお願いいたします。

上のグラフをごらんください。平成31年4月から令和元年6月までの可燃ごみ

の搬入実績でございます。上のグラフの右下に記載のとおり、三鷹市の可燃ごみ

の搬入量は7,451.74トンとなり、前年度比で127.95トン、約1.7%の増、調布市の

可燃ごみの搬入量は8,800.12トンとなり、前年度比で43.99トン、約0.5%の増と

なりました。また、リサイクルセンターで発生した可燃性残渣のクリーンプラザ

ふじみへの搬入量は1,915.21トンとなり、前年度比で36.37トン、約1.9%の増と

なりました。

次に、小金井市からの搬入量は783.03トンとなりました。なお、小金井市からの

搬入は、日野市、国分寺市及び小金井市の3市共同による浅川清流環境組合の新

可燃ごみ処理施設が令和2年度から本格稼働、令和元年度中に試運転の予定とな

っていることから、平成29年度及び平成30年度は年間3,500トンを上限として受

け入れを行いましたが、本年度は年間2,600トンを上限として受け入れを行って

おります。

以上の結果、平成31年4月から令和元年6月までの可燃ごみの搬入量は

1万8,950.10トンとなり、前年度比で224.65トン、約1.2%の増となり、ほぼ前年

度並みの搬入量となりました。

なお、小金井市分の搬入量を除きますと208.31トン、約1.2%の増となり、小金

井市分を除く可燃ごみの搬入量におきましても、ほぼ前年度並みの搬入量となり

ました。

3

次に、下のグラフをごらんください。クリーンプラザふじみの搬出実績及び発

電量・売電量についてご報告いたします。

下のグラフの右下に記載のとおり、焼却灰の搬出量は1,252.86トンとなり、前

年度比で40.53トンの減、飛灰の搬出量は335.31トンとなり、前年度比で110.52ト

ンの減、鉄分の搬出量は43.32トンとなり、前年度比で0.49トンの減となりました。

以上のとおり、クリーンプラザふじみの搬出実績につきましては、前年度比で

若干減少しております。若干減少した理由としましては、次の焼却量の減が影響

しております。そして、焼却量は1万3,063.78トンとなり、前年度比で1,810.92ト

ン、約12.2%の減となりました。焼却量の減の要因としましては、焼却炉の稼働日

数は前年同期と変わりありませんが、ごみピットにおけるごみ量が減ったことに

より、2炉稼働ではなく、1炉稼働とした日が前年同期より多かったことにより

ます。

また、発電量は7,147.61メガワットアワーとなり、前年度比で793.94メガワッ

トアワーの減、売電量は5,040.31メガワットアワーとなり、前年度比で

679.15メガワットアワーの減となりました。発電量につきましては前年度比で

約10.0%の減、売電量につきましても前年度比で約11.9%の減となりましたが、

これも焼却量の減によるものでございます。

なお、下のグラフにおきまして、焼却量並びに発電量及び売電量のグラフが下

落しておりますのは、2炉あります焼却炉の法定点検等により、2炉ないしは

1炉を停止したことによるものでございます。

続きまして、58ページをお願いいたします。平成31年4月から令和元年6月ま

でのリサイクルセンターにおける不燃ごみ等のごみ処理実績につきましてご報

告いたします。

一番上のグラフが三鷹市の不燃ごみ等の搬入実績でございます。グラフの右下

に記載のとおり、不燃ごみ等の搬入量は合計で2,240.08トンとなり、前年度比で

60.42トン、約2.6%の減となりました。

真ん中のグラフが調布市の不燃ごみ等の搬入実績でございます。グラフの右下

に記載のとおり、不燃ごみ等の搬入量は合計で2,269.51トンとなり、前年度比で

28.28トン、約1.2%の減となりました。

一番下のグラフが両市の不燃ごみ等の搬入量の合計でございます。グラフの右

下に記載のとおり、不燃ごみ等の搬入量は合計で4,509.59トンとなり、前年度比

で88.70トン、約1.9%の減となりました。

以上のとおり、平成31年4月から令和元年6月までにおける両市の不燃ごみ等

の搬入量の実績といたしましては、ほぼ前年度並みの搬入量となりました。個々

の搬入量の実績のうち、主なものといたしましては、三鷹市は全種目において若

干の減となりました。また、調布市におきましては、粗大ごみの搬入量が前年度比

で26.51トン、約32.0%の増となりました。

続きまして、59ページをお願いします。リサイクルセンターにおける有償・無償

4

の資源物搬出並びに逆有償の資源物及び熱回収搬出につきましてご報告いたし

ます。

上のグラフは、平成31年4月から令和元年6月までにおける有償・無償の資源

物の搬出状況でございます。上のグラフの右に記載のとおり、有償・無償の資源物

の搬出量の合計は2,257.45トンとなり、前年度比で216.42トン、約8.7%の減とな

りました。これは表の一番右に記載の小型家電の搬出が、本年度4月分から逆有

償となったことが影響しています。逆有償というのは、費用をかけて廃棄物の処

理を委託することでございます。そして、小型家電は逆有償の搬出となりました

ので、下の表の右から2番目の逆有償の箇所に記載されております。この変更の

原因といたしましては、資源価格の下落が影響していると思われます。以上の結

果、小型家電を除く有償・無償の資源物搬出量につきましては、ほぼ前年度並みと

なりました。

次に、下のグラフをごらんください。逆有償の資源物及び熱回収搬出について

ご報告いたします。下のグラフの右に記載のとおり、搬出量の合計は2,065.78ト

ンとなり、前年度比で155.71トン、約8.2%の増となりました。これは先ほど申し

上げましたように、逆有償の資源物として新たに小型家電の搬出量が加わったた

めに増加したものでございます。以上の結果、平成31年4月から令和元年6月ま

での資源物等の総搬出量は、右下に記載のとおり4,323.23トンとなり、前年度比

で60.71トン、約1.4%の減となりました。

平成31年4月から令和元年6月までのごみ処理実績の報告は以上でございま

す。

【会 長】

この項目につきましてご質問ありましたら、お願いいたします。特にないよう

でしたら、次に進ませていただきます。

環境測定結果について、お願いいたします。

【事 務 局】

それでは、令和元年度環境測定結果のご報告でございます。60ページをおあけ

いただけますでしょうか。

まず、上の表でございます。1号炉につきましては6月、2号炉につきましては

5月から6月にかけまして年次点検がございました関係上、休炉をしておりまし

た。

環境測定結果ですが、おおむね6月までの数値ということになっております。

最初に排ガス測定でございます。排ガス測定については4月の数値でございま

す。ばいじんにつきましては0.001g/㎥N未満、硫黄酸化物につきましては2.3ppm

が最高値でございました。塩化水素につきましては1.5ppmが最高値でございまし

た。窒素酸化物につきましては37ppmが最高値でございました。鉛、カドミウム、亜

鉛につきましては0.004㎎/㎥N未満、水銀につきましては0.00011㎎/㎥N未満でご

ざいました。また、一酸化炭素につきましては4ppmでございました。ダイオキシ

ンについての測定はまだしておりません。

5

続きまして、騒音、振動、臭気、排水の測定でございます。こちらにつきましても

4月の数値でございます。騒音につきましては、時間区分によりまして、49.1から

55.2デシベルまでのそれぞれの数値が出ているところでございます。振動につき

ましては、午前8時から午後8時までが南側で38.2デシベル、午後8時から午前

8時までが南側で35.8デシベルでございました。臭気指数につきましては3未満

でございます。排水につきましての測定はまだ実施していないところでございま

す。

続きまして、周辺大気の測定でございますが、こちらもまだ数値が出ていない

ところでございます。

続きまして、放射能に関する測定でございます。初めに焼却灰でございますが、

こちらは5月に13Bq/kgという数値が出ております。飛灰につきましても5月の

59Bq/kgが最高値でございます。排ガスの1号炉につきましては、5月に不検出と

いうことで測定されているところでございます。排ガスの2号炉につきましても、

不検出との結果が出てございます。排水につきましては不検出でございます。

空間放射線量率になりますけれども、こちらは4月から6月までと7月の第1

回目の測定を終了したところでございます。地上1メートル、地上5センチのと

ころで測っておりますが、いずれの場合も0.08μSv/hが最高値でございました。

私のからの報告は以上でございます。

【会 長】

何かご質問はございますか。ご質問が特になければ、次に進みたいと思います。

それでは、続きまして、施設見学会につきまして説明を事務局お願いします。

【事 務 局】

それでは、引き続きまして、62ページをおあけくださいますでしょうか。

先般、6月25日になりますが、施設見学を皆様と一緒にさせていただきました。

会長をはじめ多くの方の参加をいただきましたので、この場でお礼を申し上げ

ます。

施設見学の場所といたしましては、川崎市にあります王禅寺処理センターでご

ざいます。こちらは一般廃棄物焼却処理施設と資源化処理施設がありまして、特

に資源化処理施設につきましてはふじみ衛生組合にない見学コースがあるとい

うことで、行かれた方はご参考になったのではないかと思っております。また、環

境学習施設がとても立派でして、いろいろ探検しながら環境のことを学べるとい

うことで、こちらについても大変参考になったのではないかと思っております。

1ページおあけいただきまして、64ページでございます。64ページにつきまし

ては、事前にふじみ衛生組合から質問を募集して、当日お答えいただいたもので

ございます。内容についてはまたご覧いただくとして、水銀のことであるとか、プ

ラスチック類のことであるとか、普段こちらのほうで議論しているような質問を

させていただきまして、丁寧にお答えいただいたところでございます。

それから、また資料4の補足資料というのが別冊でございまして、こちらにつ

いてはパンフレットをそのままコピーして、お配りしております。大変広い敷地

6

に非常にわかりやすい形で様々なものが配置されておりまして、見学者としても

十分理解が進んだところではないかと思っております。

私からは以上でございます。

【会 長】

施設見学につきましてご質問ございますか。特にないようですので、次に進み

たいと思います。

続きまして、項目の4番目、ふじみ衛生組合用地の売却について、事務局より説

明願います。

【事 務 局】

それでは、資料の66ページ、資料5をお開きいただきたいと思います。ふじみ衛

生組合用地の売却についてという地図が載っているものでございます。

ふじみ衛生組合用地の西側にございます調布市深大寺東町7丁目46番地3、46

番地4、計446.79平方メートルにつきまして、調布市に売却をするという内容で

ございます。46、47の地番には以前は調布市クリーンセンターがございましたが、

調布市クリーンセンターは二枚橋跡地に移転しまして、今現在、まだ一部建物が

残っている部分もありますが、ほぼ更地のような状態です。

この46と47の間の道路状の土地ですが、これは実はふじみ衛生組合の所有地で

ございます。以前は搬入道路として利用していましたが、今現在は東八道から車

両を搬入・搬出させていますので、現時点では46と47に挟まれた道路部分につい

てはふじみ衛生組合では利用しておりません。調布市で、この46と47を一括して

活用するほうが非常に有効的に活用できるということで、調布市から売却を要望

されましたので、今年の9月頃を目途に売却したいということで、売却に先立ち

まして地元協議会の皆様に本日ご報告するものでございます。

以上でございます。

【会 長】

本項目についてご質問がありましたら、お願いいたします。特になければ次に

進ませていただきます。

それでは、協議事項の大きい3つ目です。オリンピック・パラリンピック開催時

におけるごみの受入れについて、事務局より説明お願いします。

【事 務 局】

それでは、67ページ、資料6をお開きいただきたいと思います。東京2020大会期

間における土日搬入のご相談という内容でございます。

ふじみ衛生組合では、日頃は事業所を回る許可業者の車両については、原則土

曜日、日曜日の搬入はしておりません。ただし、年末年始で5連休以上になる場合

には、臨時的に土曜日の搬入を、地元協議会の皆様のご理解もいただきまして認

めているところでございます。このたび東京オリンピック・パラリンピック競技

大会組織委員会から、オリンピック・パラリンピック期間中におけるごみを臨時

に受け入れてほしいというご相談がございましたので、本日、地元協議会の皆様

にお諮りするものでございます。

7

オリンピック・パラリンピックでございますけれども、調布市域では武蔵野の

森総合スポーツプラザと東京スタジアムにおきまして、バドミントン、サッカー、

ラグビー、近代5種、こういった競技を予定しております。その開催に伴いまして

発生した観客のごみについてためておくことができないので、土日に臨時に入れ

させてほしいというものでございまして、量ですけれども、予定としましては7

月26日が1.4トン、8月1日が4.6トン、8月2日が1.4トン、8月29日が1.3トン、

8月30日が1.3トンを予定しているところでございます。

ふじみ衛生組合としましては、オリンピック・パラリンピック大会に少しでも

協力したいと思っておりまして、できれば皆様に受け入れを認めていただきたい

と考えているところでございます。

以上でございます。

【会 長】

事務局の説明は今のとおりですが、本件につきましてご質問ありましたら、お

願いいたします。

特にご質問なければ、当地元協議会としては認めるという結論でよろしいでし

ょうか。

(「異議なし」の声あり)

【会 長】

それでは、同意を得たということで、事務局、取り扱いをお願いいたします。

続きまして、廃プラスチックの処理について、説明を事務局よりお願いします。

【事 務 局】

説明に当たりまして、パワーポイント並びにDVDを使用させていただきます

ので、よろしくお願いいたします。

まず説明の前に、冒頭おわびを申し上げます。本日、廃プラスチックの処理につ

いての情報提供でございますけれども、本来でしたら地元協議会の皆様へ先に情

報提供すべきところ、今回、安全衛生専門委員会への情報提供が先になってしま

いました。大変申し訳ございませんでした。私どもといたしましては、地元協議会

の皆様に優先的に情報提供するという考え方に変わりはございません。今後この

ようなことがないよう十分注意いたしますので、どうぞよろしくお願いいたしま

す。

それでは、お手元のパワーポイントの資料を中心にご説明をさせていただきた

いと思います。

まず、廃プラスチックの課題でございます。お手元の資料3をご覧いただきた

いと思います。

まず1点目としましては、海洋プラスチック問題でございます。現在、世界の海

に存在していると言われているプラスチックのごみは合計で1億5,000万トンで

ありまして、そこへ少なくとも年間800万トンが新たに流入していると推定され

ております。世界経済フォーラムは、このままいくと2050年には海洋プラスチッ

クごみは海にいる魚を上回るのではないかというショッキングな予想を発表し

8

ております。

陸上から海に流出したプラスチックですが、2010年の推計では日本は世界で30

番目に多く、年間2万トンから6万トンを流出していると推計されています。海

洋プラスチックごみの影響によりまして、魚ですとかウミドリ、アザラシ、ウミ

ガメなど、少なくとも約700種類の生物が傷つけられたり、死んだりしていると言

われております。プラスチックごみは容易には自然分解されません。

一方で、波や紫外線などの影響を受けるなどして、小さなプラスチックの粒子

となります。5ミリ以下になったプラスチックは、マイクロプラスチックと呼ば

れています。マイクロプラスチックは、日本でも洗顔料や歯磨き粉にスクラブ剤

として広く使われてきたマクロビーズによっても発生しています。マイクロプラ

スチックが植物連鎖を通じて海洋性体系に取り込まれると、人間への影響も懸念

されるところでございます。

2点目はアジア諸国における廃プラスチックの輸入規制でございます。中国を

はじめとするアジア諸国において、国内の環境や人体への影響に鑑み、廃プラス

チックの輸入を禁止しております。これに伴いまして、今まで輸出していた廃プ

ラスチックを日本国内で処理しなければならないということになり、日本国内で

処理される廃プラスチックの量が増大しておりまして、産業廃棄物処理業者の処

理能力が逼迫している状況でございます。このことについて、本日、対応等を皆様

とも協議させていただきたいということで、後ほどこの件については詳しくご説

明いたします。

このように廃プラスチックについては課題がございます。このような状況を踏

まえまして、環境省ではプラスチック資源循環戦略を策定しました。この戦略は、

3Rプラス再生可能資源への代替を基本原則としていまして、国内での適正処理、

3Rを率先して行うということ、そしてプラスチックの使用量削減、リサイクル

の推進、新たなリサイクル技術開発への補助金の交付、バイオマスプラスチック

導入などの推進によりまして、2035年までに使用済みプラスチックを100%リユ

ース、リサイクルするという目標を掲げております。また、この戦略とは別に、事

業系廃プラスチックについては、緊急避難的に自治体の処理施設で受け入れてほ

しいという通知も出しております。

それでは、プラスチックが現在どのように処理されているのか、家庭系ごみ、事

業系ごみに分けて説明させていただきます。

スライドの6をごらんください。これが家庭系廃プラスチックの処理状況でご

ざいます。現在、家庭系の廃プラスチックについては、容器包装リサイクル法とい

う法律に基づき処理されています。この法律では、排出者である消費者に対して

排出の抑制と分別排出を求め、市町村に対しては分別排出されたものを分別収集

するということでございまして、三鷹市も調布市も週1回、プラスチックの収集

日を設けまして、プラスチックを収集しているところでございます。

その後、ふじみ衛生組合のリサイクルセンターにおきまして、リサイクルでき

るものとリサイクルできないものに分けまして、リサイクルできるものについて

9

は圧縮梱包を行い、保管をいたします。保管したものについては、実際にリサイク

ルを行う再商品化事業者がとりに来て、各工場へ運ばれ、リサイクルされていま

す。そして、リサイクルされたものがまた商品として回るということで、このよう

に循環ができているという状況でございます。また、リサイクルできないものに

ついては、皆様ご存じのとおり、クリーンプラザふじみで焼却をして、熱回収をし

ているという状況でございます。

それでは、実際、容器包装リサイクル法に基づくプラスチックがどのようなも

のにリサイクルをされているのかということでございますが、お手元の資料の7

-1に、さらに詳しくこういった資料を添付していますので、7-1もあわせて

ごらんいただければと思います。

実際にプラスチック製品として利用されているものが約3分の1です。これは

マテリアルリサイクルと我々は言っていますけれども、マテリアルリサイクルに

なるものが約3分の1、残りは高炉還元剤化、コークス炉化学原料化、合成ガス

という形でリサイクルしています。こういったリサイクルを私どもはケミカルリ

サイクルと言っています。3分の1がサーマルリサイクル、3分の2がケミカル

リサイクルということでリサイクルされています。

具体的にはこちらの7-1の資料を見ていただきますと、例えば材料リサイク

ルであれば、パレットですとかプラスチックの板といったものに再生されている

ことが書いてございます。また、高炉還元剤化というものは、高炉というのは鉄

をつくる炉でございますけれども、鉄は鉄鉱石からつくるのですが、鉄鉱石の中

には酸素が入っています。その酸素を取り除かないと鉄になりません。以前は酸

素を取り除くためにコークスを入れまして、コークスと酸素を結びつけて二酸化

炭素として取り除いていたのですが、そのコークスを吹き込むかわりにプラスチ

ックを吹き込むことによって、プラスチックの炭素分と酸素を結びつけてCO2

にして鉄から出してしまうというような扱い方をするという方法でございます。

次に、コークス炉化学原料化というものでございます。これは石炭からコーク

スをつくるのですが、石炭の中に10%ほどプラスチックを入れまして、無酸素状

態で熱分解いたします。そうすると、コークスになったり、油になったり、ガスに

なったりという形で使うものでございます。これは歴史のある処理方式ですけれ

ども、プラスチックを使い始めたのは比較的新しい技術でございます。

それから、もう一つがガス化というものでございまして、これも廃プラスチッ

クから合成ガスを得る手法でございまして、プラスチックをガス化炉に投入し、

そこで反応熱で熱分解をいたしますと、ガスが発生いたします。その発生したガ

スを再利用しようという手法でございます。ただ、このガスの利用ですけれども、

基本的には工場の中で利用するのが一般的ですので、大きな工場が併設されてい

るところでリサイクルされている事例が多いようでございます。

ふじみのリサイクルがどうなっているのかというのはこれから説明いたしま

すが、その前に、先日、NHKの「おはよう日本」という番組で、ふじみ衛生組

合のプラスチックのリサイクルがニュースとなりましたので、それを皆さんにご

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覧いただきたいと思います。少々お待ちください。

(番組放映)

【事 務 局】

今、ニュースにもございましたとおり、汚れ、袋の破け度合い、これが非常に

キーになるということでございます。こちらの表、お手元にもあると思いますが、

この肌色、これは袋が破けているかどうかでございます。こちらが容器包装比率

というもので、きれいなプラスチックが何割入っていたかということでございま

す。ランクがAランク、Bランクとありまして、その次、Cというのがなくて、

その次にはDランクになってしまいます。

Dランクというのは私どもはだめランクと言っておりまして、引き取りを拒否

されてしまうレベルでございます。ですから、Dランクをとってしまいますと、

市民の皆様が一生懸命プラスチックを分別して出していただいても、引き取り拒

否されたら結局はリサイクルできないということになりますので、袋の破けぐあ

い、容器包装比率、きれいなプラスチックの比率、これが非常に重要になってく

るということでございまして、27年度であればBB、28年度であればAA、29年度

はAA、30年度だとBA、令和元年度BAということで、おかげさまでここ数年は

Dランクではないことから、今現在はふじみ衛生組合のプラスチックについては、

国内でちゃんとリサイクルされているということになります。

ただ、ニュースでも半分近くが実際には汚れていて、焼却に回って熱回収され

ているというお話がございましたとおり、市民の皆さんに出していただくプラス

チックの量は年間8,000トンぐらいです。それに対しましてリサイクルされるも

のが約4,500トンということで、3,500トンほどは残念ながらリサイクルには回ら

ないで、焼却施設で燃やして熱回収をしているという状況でございます。

それから、この表の右側が、どのような形でリサイクルをされているかという

手法でございます。冒頭申し上げました材料のリサイクルという年も平成28年度

には1回ありましたけれども、それ以外の年は高炉還元剤化、コークス炉化学原

料化、ガス化ということになっています。

ふじみのプラというのは人の動きも多いですし、単身の学生さん等もたくさん

住んでいるので、どうしてもこういった都市部は、田舎のほうで出されるプラス

チックより品質が悪くなります。ですから、ふじみのほうで、例えば材料リサイク

ルにしないから、多少汚れていてもいいでしょうと言いたいところなんですが、

実は容器包装リサイクル法では自治体にリサイクル手法を選ぶことはできない。

あくまでもリサイクルする会社を協会で呼んできまして、ふじみのプラスチッ

クを幾らでリサイクルするのか。その値段の一番安いところがとってしまうこと

で、こちらで選べないこともあり、ふじみのプラスチックもいつなんどき材料か

ら材料へリサイクルされるかわかりませんので、材料になったとしてもきれいな

プラスチックの水準を容器包装リサイクル協会は常に求めてきます。容器包装比

率であれば90%以上でないとだめですよとか、袋に詰めても、ふじみのベールは

大体200キロちょっとあるんですけれども、その中から60キロぐらい検査対象と

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なりますが、その中に破けてない袋が15個あるとだめですよとか、そんな検査を

している状況でございまして、テレビのニュースであったような品質が求められ

ています。ただ、おかげさまで、家庭系のプラスチックについては国内でちゃんと

リサイクルされているという点が、良かったという点でございます。

今日皆様とご相談をしたいのは、今度は事業系の廃プラスチックでございます。

課題の2点目にも挙げましたとおり、事業系の廃プラスチックは中国をはじめと

するアジア諸国に今までは輸出していたのですが、これが禁止になってしまった

ということで、中国はイメージ的に公害が凄いと思われると思うのですが、中国

としてもこれ以上プラスチックは受け入れたくない、中国そのものをきれいにし

ていきたいということもあるのでしょう。

ですので、事業所、スーパーマーケット、工場、こういったところから出るプラ

スチックについては中間処理施設、これは産業廃棄物処理施設になるのですけれ

ども、そちらでリサイクルできるものとできないものに分けまして、できないも

のについては焼却処理をされたり、埋め立て処分場で埋め立てをしているという

状況です。今までは少なくともある程度の分別さえしていれば、本来、焼却に回

したり、最終処分に回さければならないプラスチックまで全部輸出していたとい

うことです。そこで外国としてはこんな汚いプラスチックは受け取れないことで、

輸入をストップしたということでございます。

これがストップされるとどうなるかというと、中間処理施設で仮に処理ができ

たとしても、その後の焼却施設や埋め立て処分場の能力も限界なので、中間処理

施設でおのずから作業ができなくなってしまう。作業してもその後の行き場がな

く、今、中間処理施設にどんどんプラスチックが保管されているような状況でご

ざいます。

先ほど3Rの推進等々申し上げましたけれども、そういっても目標年次が2035

年ですから、まだあと15年以上あるということでございますので、緊急避難的に

一般廃棄物である市町村の焼却場、処理施設ですね、必ずしも焼却に限りません。

市町村の処理施設で何とかプラスチックを処理してもらえませんかという通知

を、国としても今年の5月20日に出しました。ふじみ衛生組合にも届いておりま

す。廃プラスチックの処理ですけれども、非常に難しい問題があるということで

す。

それからもう一つ、実際にどのぐらいのものが今山積みになっているのかとい

うのは、お手元の資料には概要版ということでお配りしてあります。1枚目をあ

けていただくと、左上に自治体からの回答結果①というのがありまして、保管状

況の変化についてというものがございます。

その結果、15件、12.3%が保管基準違反、要するに保管の上限を超えているとい

う状況が発生していますという回答が来ています。それから、保管量が増加した

のは24件、19.7%で、産廃処理施設を取り締まる自治体からも既に保管基準を達

成しているという回答をいただいている状況で、こうした回答を踏まえまして、

環境省としてもこれは何とかしなければいけないといったことで、一般廃棄物処

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理施設でお願いできませんかという通知を送ったという理由にもなっておりま

す。

それから、その下を見ていただくと日本の地図がありまして、色が濃ければ濃

いほど、今現在困っている地域でございます。今現在は東北、関東、中部あたりが

プラスチックが処理できずに困っているところであり、逆に北海道までいけばプ

ラスチックについて順調に処理できているというのが、日本地図からも読み取れ

るところでございますし、九州、中国、四国あたりは関東圏に比べれば処理がちゃ

んとできているという状況でございます。

こういった状況を踏まえまして、先ほど申し上げましたとおり、国から通知が

来たということでございます。

ただ、ここで非常に厄介なのは、あらゆる事業活動に伴うプラスチックは産業

廃棄物ということです。産業廃棄物である廃プラスチックを自治体が本当に処理

しますかというお話です。

ふじみ衛生組合のクリーンプラザふじみ、リサイクルセンターは産業廃棄物処

理施設ではなくて、一般廃棄物処理施設です。ですから、一般廃棄物処理施設で産

業廃棄物を処理するのかしないのかというのが、非常に課題になるということで

ございます。

一方で、従業員が食べた弁当殻まで産廃なのという議論も昔からありました。

例えば従業員の方が会社で食べたお弁当殻を会社で出そうとすると産業廃棄物。

でも、それを自宅に持って帰って、自宅から出せば一般廃棄物になるのです。そう

いう面ではそこまで産業廃棄物扱いにするのもいかがなものかという話が昔か

らありまして、そこで廃棄物処理法では、「市町村は、一般廃棄物とあわせて処理

することができる産業廃棄物その他市町村が処理することが必要であると認め

る産業廃棄物の処理をその事務として行なうことができる」という条文がありま

す。市町村が認めれば、産業廃棄物と一般廃棄物を合わせて処理をすることがで

きるもので、ふじみ衛生組合のリサイクルセンターやクリーンプラザふじみでも

処理することができることになります。

実際、三鷹市、調布市でも、少量排出事業所のプラスチックは既に収集していま

す。これが三鷹市のリサイクルカレンダーですが、三鷹市のリサイクルカレンダ

ーの事業系ごみの出し方の中に不燃系資源物用の袋がありまして、その中にび

ん・缶、ペットボトル、プラスチックがこの袋で出せます。ですから、既に小規

模の排出事業所に対しては、三鷹市、調布市とも産業廃棄物である事業系の廃プ

ラスチックを受け入れています。ただ、小規模以外の事業所については、今現在は

事業系の廃プラスチックは受け入れていない状態です。

今回の環境省の通知も同様で、先ほどの「市町村は、一般廃棄物をあわせて処理

することができる産業廃棄物その他市町村が処理することが必要であると認め

られる産業廃棄物の処理をその事務として行うことができる」。この条文を用い

まして、「今般の状況に鑑み、当該施設において、緊急避難措置として、必要な間、

産業廃棄物に該当する廃プラスチック類を受け入れて処理することについて、積

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極的に検討されたいこと」という通知を各市町村へ送ってきたということでござ

います。

ただ、私どもとしましては、はい、わかりましたと受け入れるわけにはいかない

と思っています。事業系の廃プラスチックにつきましては産業廃棄物でございま

すので、地元の皆様をはじめとして、市民の皆様のご理解が不可欠であると考え

ておりますし、また焼却灰を受け入れていただいている日の出町の皆さんのお気

持ちも察しますと、日の出町の皆様のご理解も不可欠であると考えております。

したがいまして、本日は、もし受け入れたとしたら、ごみ量、ごみ質がどのよう

に変化して、今までどおり安全・安定な処理が可能なのかということ等につきま

して、ご理解をいただければと思います。そのご理解をいただいた上で、事業系廃

プラスチックの受け入れについて、皆様からご意見をいただければと考えている

ところでございます。

では、、実際にどのように変化していくのかというのが資料7-3になります。

廃プラスチックゼロから5,000トンまで、一応シミュレーションしてみました。

その結果、焼却量については当然のことながら、今、小金井を除いて6万9,800ト

ン、約7万トン弱でございますけれども、1,000トンずつ増えて、ごみ質、カロリー

でございますけれども、大体1,000トン増えるごとに300kJ/kgぐらいずつ増えて

いるという傾向が出ております。それから、プラスチックの比率については今現

在20.6%程度でございますが、これも1,000トン入れていくことに1%ずつぐら

い増えていくという予想となっております。

参考までに、この施設をつくるときに計画していた焼却量及びごみ質でござい

ますけれども、焼却量については7万7,300トン/年ですので、市民の皆様のごみ

減量のたまものでございますけれども、現在は当初の計画よりも随分少なく済ん

でいる状況でございます。また、ごみ質につきましても、こちらは基準ごみですけ

れども、1万500kJ/kgを想定していましたので、これも皆様の紙ですとか、プラス

チックの分別を徹底していただいているおかげで、今現在は計画値よりも随分下

回ったところで推移しているという状況でございます。

それから、プラスチック比率につきましては、次に多摩地域のごみ実態調査の

資料をつけさせていただきました。6番にプラスチックの比率が出ております。

今、多摩地域全体で、燃やせるごみの中に入っているプラスチックが21.6%でご

ざいますので、今現在はふじみ衛生組合のごみ質と多摩地域のごみ質はほぼ同じ

ような状況でございます。

それがプラスチックを入れていくと、だんだん高くなってまいります。一番高

いところは多分、多摩川衛生組合に加入している自治体であると思いますけれど

も、稲城市が23番の27.9%、狛江市も高いのですが、プラを分別してない自治体で

す。高いところは今現在、プラを分別しないで、全部燃やせるごみで燃やしてい

るところが高いと思っていただければ結構だと思います。

それから、これが排ガスの処理でございます。ふじみ衛生組合と同じ乾式の排

ガス処理を行っているJVのほかの施設との排ガス濃度の比較でございます。A

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施設というのは稼働してまだ2年でございますので、2年間のデータ、B施設、

ふじみ衛生組合は稼働して6年ですので、6年間のデータを蓄積したものでござ

います。代表的なものとてし、塩化水素、窒素酸化物、ダイオキシン類の3つを

挙げさせていただきました。ほかのものについては、大体塩化水素がこういう方

向であれば、例えば硫黄酸化物はこんな方向だという関連性がありますので、こ

の3つの代表指標があれば、ほぼ大丈夫だと思っております。

A施設はプラスチック比率が32.7%、B施設は27.7%、ふじみは今現在20.6%

でございます。基準値が各施設によって違いますので、単純に比較はできないん

ですが、基準値に対してA施設であれば2年間、B施設であれば6年間上回るこ

とはなかった状況でございます。

また、この塩化水素についてはふじみ衛生組合は極端に少ないのですが、この

中ではふじみ衛生組合の施設は最新鋭ということもありまして、基準値も厳しい

ので、ふじみ衛生組合の数値は大分小さくなっています。

次に窒素酸化物ですけれども、こちらは逆にA施設が非常に厳しい基準を持っ

ていまして、B施設とふじみ衛生組合は同じでございます。

これの結果でございますけれども、塩化水素と硫黄、基準値以外で過去2年間

ないしは6年間おさまっているということがおわかりいただけると思います。

次にダイオキシンですけれども、これは基準値は3施設とも同じでございます

けれども、今ダイオキシンについては除去能力が非常に高いバグフィルターを採

用しておりますので、最小値であるとほとんどゼロに近いような値、最大値であ

っても零点の後にゼロが2つ並ぶということで、こちらも基準値を大幅に下回る

ような運転結果となっております。

環境省では、産業廃棄物処理業者が困っているのだから、市町村で受け入れて

くれという話をされていますけれども、東京都は少し温度差があり、確かに環境

省の言うことはわかるけれども、市民の皆様にプラスチックを分別させているの

に、産業廃棄物だから焼却ありきというのはおかしいのではないか。引き受ける

としても、プラスチックをリサイクルするという形で引き受けて、残渣について

汚れているもの等のリサイクルできないものを燃やすというのはわかるけれど

も、全量焼却ありきはないでしょうというのが東京都の考え方です。

ただ、東京都の考え方を踏襲すると、今度は先ほどの汚れの問題ではないです

が、これは個人的なイメージですけれども、産業廃棄物は何となく汚いというイ

メージがあるので、そうするとせっかく市民の方にきれいに分別していただいた

プラスチックが汚れてしまうのではないかといった心配もあるわけでございま

して、ふじみ衛生組合といたしましては今日の明日やりますということではなく

て、まずは地元の皆様のご意見を伺ってから、また課題も2つ、3つありますの

で、その後、もし受け入れるという方向性が出れば、課題についても一つ一つ検

討していきたいと考えているところでございます。今日は皆様の率直なご意見を

伺いたいということです。

先ほど冒頭申し上げましたとおり、安全衛生専門委員会で先にこのお話をしま

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した。安全衛生専門委員会では、専門の先生方にプラスチックを燃やしても安全

なのかどうか、その辺の議論を期待していたところなのですが、こちらにもあり

ますとおり、ご意見としては受け入れる、受け入れないのご意見も若干出ました

ので、ここは正直に書かせていただいたところでございます。

1つ目の質問ですが「産廃のプラスチックとは、どのようなものか?」という

ことですが、あらゆる事業活動に伴って排出される廃プラスチックが産廃です。

環境省はスライド14の②、中間処理施設から出る赤丸の2番、これを自治体で引

き受けてほしいというのが本音のようです。ただ、この赤丸の2番というのはど

んなものが入っているかわかりませんし、どの地域のものが入っているかわから

ないです。三鷹、調布以外からも入ってくる可能性があるということで、私どもと

しては赤丸の2は内心ちょっと厳しいのではないかと思っていまして、仮に受け

るとしても三鷹市内、調布市内の事業所さんがお困りであれば、黒丸の1を若干

でもご協力できれば良いのではないかと考えているところでございます。

2問目の質問ですけれども、「国はどのような対応を考えているのか?」とい

うご質問でございましたが、先ほど冒頭にも申し上げましたとおり、3Rのさら

なる推進による廃プラスチックの減量・資源化の推進、そして国内で処理するた

めの新しいリサイクル技術への補助金制度、ただ、そうは言ってもすぐに新しい

技術ができるわけでもないし、3Rが完璧になるわけでもないので、当面の受け

皿として一般廃棄物処理施設での処理を考えているようですというお話をさせ

ていただきました。

その他、ご意見としまして「産業から出てくるごみは分別が不十分で汚いので

はないか、家庭のごみと同様にきれいに分別して出すよう考え直す必要がある」

というご意見。それから、「使用量を減らす、発生源で分別するというのはもっと

もである。しかし、一方で海洋ごみ問題もあるので、地球温暖化対策を含め総合的

な視点で対応を考えていく必要がある」というご意見。それから3つ目の意見と

しては、「自治体が断れば不法投棄が増えるのではないか。しかし、安全まで無視

して燃やすのはいけない。安全を優先しながら、自治体の焼却炉を使って、緊急避

難的に燃やさざるを得ないのではないか」というご意見です。

1番目と3番目のご意見は、地元協議会から出ていらっしゃる委員の皆様から

いただいたご意見で、2つ目のご意見は藤吉委員長からいただいたご意見でござ

います。

私からの説明は以上でございますので、ご意見、ご感想等をいただければ大変

助かります。よろしくお願いします。

【会 長】

事務局の説明が終わりました。大変重要な問題だろうと思いますので、皆さん

のご意見を多くいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

【A 委 員】

私どもは産業廃棄物というと、工場から出る物、それから商店の包装類ですね。

先ほど包装類もできるだけ使わない形で、袋を持って買い物しようとか、色々な

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話がちまたでは聞こえているのですが、産業廃棄物の量がどれぐらい出るのか教

えていただきたい。

今までは全部産廃という形で、工場や市場だとか、出すところによって違うの

ですが、三鷹、調布の場合、プラスチックというのはどれぐらいの量があるのかど

うか。一般家庭のものを処理していたのでわからないと思うのですが、比率的に

はどれぐらいのものなのかということもあって、我々はそこのところの概数がわ

からないので、今までのを参考に、基本的なことですが、教えてもらいたいと思い

ます。

【B 副 会 長】

量的なものというのは、私どもも非常につかみにくいところでございます。事

業所の数はわかるのですが、1事業所当たりどのぐらいプラスチックを出してい

るのかというのは非常につかみづらいということです。ただ、今現在、約6,000近

くの小規模の事業所については既に集めていますので、それと同等かそれ以上と

いうことになりますと、おそらく年間で1,000トンから2,000トンぐらいは入って

くる可能性はあります。

ただ、先ほど申しあげましたとおり、赤丸の2というのを入れてしまいますと、

あれは三鷹市内、調布市内に限らないものが入ってきてしまいますので、赤丸の

2を入れた場合には想像ができない、想定できないという状況でございまして、

これも黒丸1でしたら、大体1,000トンから2.000トン程度ではないかと思ってお

ります。

【会 長】

我々が想像できないところだろうと思うのですけど、ほかにご意見、ご質問の

ある方ございませんか。C委員。

【C 委 員】

感想でもよろしいでしょうか。今までのご説明を聞きますと、プラスチックと

いうのは、結局リサイクルして活用化すると。それから、どうしようもない物は燃

やして、結局焼却するというふうに今感じているんですが、基本的に私が考える

には、昔の包装はもっと簡便で、自然に土に戻るような包装がかなりあったと思

うのですが、今は何もかもプラスチックが主体になっていまして、突拍子もない

考え方なんですけど、基本的に土に戻すという考えがどこかへいってしまって、

ただリサイクルすればいい、燃やせばいいという方向になっていると思います。

ですから、今後、発展途上国もかなり事業所、あるいは生産会社が立ち上がって

きて、プラスチックはますます増えてくると思うのですが、基本的には土に戻す、

自然に返すという考え方で、プラスチックをむしろやめる方向といいますか、極

端な方向ですけど、やめて、こういう燃やすにも金をかける、つくるにも金をかけ

る、あるいは植物性であれば自然界に還元されるんですから、正直言ってただみ

たいなものですね。多少の技術は必要ですけど、そういう方向になぜいかないの

か。

ただ、現段階では海に流して海が汚染されて、魚がいろいろ、あるいは海の生物

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が衰えていくという考え方がありまして、もっと自然界に戻すという基本的な考

え方で、むしろプラスチックを減少させる、なくしていくため、それにかわる何か

新しい包装を考えなくてはいけない。

そういう方向にいかないのかなというのが、先ほどのご説明でお伺いした感想

でございます。

【会 長】

ほかの方。これは大事な問題なので、ぜひご意見いただきたいと思います。

【D 委 員】

急に言われてもよくわからないですね。資料は大変よくできた資料だと思いま

すので、理解する上にとっては大変役に立ったと思っています。

そこで議論なんですけども、家庭から出るプラスチックと産廃と言われるよう

な産業界から出てくるプラスチックというのは、私はかなり差があるのではない

かなと思っています。例えばプラスチック、弁当箱の話が出ましたけれども、そう

いう問題ではないと思うのです。もっと違うようなプラスチックもあるのではな

いかと。特に2番のところの問題になってくると、全く見当がつかないですよね。

弁当だったら僕らも食べて、毎日出していますから、大したことないけれども、産

業界のプラスチックというのは僕らが考えているプラスチックではなくて、ほか

でもいろいろ添加物をつけながら、その性能や機能に応じて添加物を変えている

のではないかと。だから、一律に考えるというのはどうかなということがござい

ます。

だから、考え方としてですけれども、ここは調布と三鷹のごみを燃やすところ

でございますので、一般的に産廃といっても三鷹や調布から出てくるごみについ

てどうかというような議論にしないと、議論がなかなかしにくいと思うのです。

実際、環境省から言われているのは、いつまで返事をするのか、いつから実施す

るのか、かつ合意ができたところは先に環境省に報告して、そこから先に実施す

るのか、そういう基本的なことがまだ不明で、もう少しそういうのを見極めてお

かないと、知恵を出すにも出しようがないのではないかなと思い、今の説明を聞

きながら私は考えました。その辺が全くないので、これは緊急的な課題なのか、年

内に考えておけよという意味なのか、その辺がさっぱりわからなくて、ただ、非常

に高度なテーマを与えられてもちょっと戸惑ってしまうというのが正直な気持

ちです。

以上です。

【B 副 会 長】

今、D委員からございました環境省の関係でございますけれども、環境省とし

ては通知を出して、やるやらないは自治体の判断という状況でございまして、い

つまでやらなければいけないとか、いつまでやるんだという環境省からの方向性

は一切示されていません。そういう意味では、皆さんじっくり考えて対応すると

いうのが原則になると思っているところでございます。

一方、いつまでというのは、これは私の個人的な私見ですけれども、おそらく産

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業廃棄物処理施設がどんどんすぐにできるとは思えませんから、そういう面では

中国をはじめとするアジア諸国の輸入が再開されない限りは、同じ状況がずっと

続いてしまうのではないかという気が個人的にはしています。

ですから、もし長期化した場合に、今はまだ北海道、九州、四国あたりは余裕が

ありますけれども、日本全国であふれてしまうという状況があれば、環境省とし

ても、例えば廃棄物処理法を改正し、プラスチックは一般廃棄物なんだとか、そう

いった形で手をかえないと、おそらく環境省としても本当に困ってしまうのでは

ないかと。ただ、今現在はそこまでは実際困ってないので、環境省としても各自治

体の判断に委ねているという状況でございます。

【E 委 員】

先ほどスライドを見せていただきながら、ご説明で、環境省から言われて、三鷹

市、調布市の受け入れる体制として、先ほどの①ならいいけれども、②ならちょっ

と嫌だなって、それは受けたくないというお話でしたよね。

ただ、その次のページをめくって、朝日新聞の「中国に輸出できず たまる」とい

う記事が載っていますけれども、これを読んで要約をすると、日本国内で廃プラ

が出ている量が900万トン、うち産廃として扱われるものが700万トン、中国に輸

出ができないから、各自治体にそれを緊急的に処理をよろしくお願いしますとい

うようなことが書いてありますけれども、輸出ができないというのは、結局①の

海外に輸出する分を自治体の中間処理施設に受け入れるということですよね。①

の事業所で出るプラスチックとか、そういうものだけを選べない状況にあるので

はないかと思うのです。

だから、先ほどの説明ではとても、百歩譲って受け入れたとしても、①であれば

どのぐらいかよくわからないけど、1,000トンから2,000トンではないかというお

話でしたけれども、本当に①の1,000トンから2,000トンぐらいでおさまるのか。

実際、例えば受け入れたとしたらという表が23ページ、資料7-3にありまし

たが、ゼロから1,000トンずつ増やしていって、最大5,000トンまでという表です

がふじみとして5,000トンまで例えば受け入れたとしたら、こういう状況ですよ

という表だと思うのですけれども、この5,000トンというのは本当に①に関して

だけなのか、それとも②の海外に輸出できないものを5,000トンまで受け入れら

れる可能性というものか。でも、この新聞記事を読むと、輸出している部分が50万

トン、年間推定で余っている。それを各自治体によろしくお願いしますというよ

うになっているので、①というふうに選べないのではないかと思うのですが。

【B 副 会 長】

廃棄物処理法では、自治体が産業廃棄物を処理することができる規定ですので、

そういう面では自治体でこれはできる、これはできないということを選択するこ

とは可能です。したがいまして、②はとてもじゃないけれども①、しかも三鷹市内、

調布市内で出る事業所からのごみは事業所も苦労されているんだから、仕方ない

ですよねという政策的な判断も可能でございます。

5,000トンまで入れましたのは、三鷹市内、調布市内の事業所から出るのが1,000

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トンから2,000トンぐらいだろうから、その1,000トンから2,000トン、さらに受け

入れた時も一応シミュレーションしておいたほうがいいだろうということで、必

ずしもこれは5,000トンを入れるためにシミュレーションしたわけではなくて、1,

000トン、2,000トンの影響、それから万が一それ以上ということで、保険的な意味

合いで5,000トンまで書かせていただいたものでございます。

ですから、できる規定ですので、確かに環境省は②の受け入れ内容の文面にな

っていますけれども、実際に廃棄物処理法上はできる規定ですので、各自治体で

処理するものとしないものを選択することは可能でございます。

【F 委 員】

お話を聞きまして、①でいくしかないのかなと思います。①ですと、現在も小規

模の事業系のプラスチックを既に処理をしている。それを大規模の事業系のプラ

スチックごみに拡大するだけですので、多分量は小規模が大体、年間1,000トンぐ

らいだというお話でしたので、大規模を含めてもトータルで倍の2,000トンぐら

いだと思います。余裕を見て3,000トン、4,000トンになってもまだ大丈夫ですの

で、これは最大で多分8,000トンぐらいまでいけるという形ですが、実際8,000ト

ンは考えられないので、問題ないと思います。

すなわち三鷹市内に限定しまして、今まで受け入れてなかった大規模、あるい

は中規模の事業者のプラスチックごみを受け入れるということで、処理の能力的

にも問題ありませんし、あとプラスチックをきれいに洗ってくださいといった教

育も、三鷹及び調布市内に限定していれば、そこの事業者にも教育が浸透すると

思いますので、十分対応できると思います。最初の一、二年は少し混乱すると思う

のですが、数年たてば全く問題なくなると思います。

以上です。

【会 長】

ご意見ありがとうございます。皆さん以前に、ここが平成25年に稼働したとき、

東日本大震災のことを思い出していただきたいんです。震災ごみを受け入れるか

どうかというのが、ふじみ衛生組合でもこれまで議論になったことが確かあった

と思います。有害ごみも含まれるということ。あのときは震災ごみということで、

それこそあれは緊急避難的がベースにあったと思います。

先ほど他の委員からもご指摘がありましたように、今回の場合はいつから始ま

るかということは別にしても、いつ終わるんだというところが見えてないのが現

実だろうと思うのです。

ごみのあり方で今までの仕組みを今度大幅に変えるような、ごみ焼却場で燃や

すごみのあり方をこういう施設で大きく変更するような考え方にもつながって

いくような危険性もあるということからすると、産業のごみというのは、いわゆ

る産廃の中にはいろんな性質のものが含まれていると考えるのが常套だろうと

思いますので、そういう意味ではそこの区分け、それから産業界に対する、こうい

う施設を使って仮に処理をするとしたときの産業界の負担の部分、それをなくし

て、今、緊急避難だからということだけで考えるというのは、私もちょっと違うか

20

なという感じがするのです。だから、産業界で我々一般施設で燃やすことに対し

ての考え方をどういうふうに考えているんだと。

燃やすとなると、限られている最終処分地というのは日の出町になっているの

ですが、そこの余命というのが大体決まっているわけです。いろんな最新技術を

使って日の出町の施設を我々は有効活用させてもらっているわけですけど、それ

が短命化していくことにつながらないとも限らない。そこで日の出町の方々のご

理解をという、先ほど事務局長がそういう課題もあるのですよというお話は、そ

こにつながる話なんだろうと思うのです。

ですから、産業界も含めたごみをどういうふうにするのかという大きな荷物で

はないかと思うので、ここは早計になかなか、今、緊急避難といっても、これは緊

急なんだから、ずっと続くのかということが読めないとなると、すごく大きな課

題になる、負担になるなということが言えるような気もいたします。

今、幾つかご意見をお聞きしながら、私の思っていることを申し述べさせてい

ただいたのですが、続いてご意見あれば。

【G 委 員】

今、会長から話がありました震災ごみですが、あれは政府が呼びかけて、各都道

府県が受けたわけですけども、東京都は当時の石原知事がいち早く手を挙げて、

女川原発のある女川町のごみを扱うということだったのです。だから、当時の環

境は今の環境と全然違って、福島原発のごみは放射能の問題というのがものすご

く大きかったわけです。だから、僕らもそこで知恵を出していったわけです。幸い

なことに女川町はいち早く震災ごみの処理を域内で達成しましたので、東京都で

受け入れる余地はなくなったのです。

それは幸運といえば幸運というものでありますけども、プラスチックごみの場

合はまさに会長がおっしゃったように、終わりが見えない。通常、状況は考えられ

るので、緊急避難というよりはもう少し産業界のことももっと政府は考えていか

ないと。早い話がこれ3Rなんて言っているけど、燃やしていこうということで

はないですか、今の説明を聞いてくると。それは処理の緊急性の要件ですよね。燃

やしでしまえと。だから、もう少し事業系のごみを、能力的にはあるということは

先ほどの方もおっしゃったように、ふじみ衛生組合としてはあると思うのですけ

れども、そういうことだけではないという問題だと思います。

だから、もう一つ詳しい情報をいただきながら、我々も情報が欲しいと思いま

すね、そういう意味では。「はい」なんてなかなか言えないと思うのですよね。

【会 長】

事務局では、他の自治体の動きなどはつかめているんですか。

【B 副 会 長】

たまたま先週、多摩地域のごみ処理施設を持っている自治体の集まりがありま

して、やはりこの問題について皆さん興味があって、情報交換をさせていただき

ました。

その中では、積極的にやりますという自治体は今のところまだなくて、どちら

21

の自治体も他の自治体どうしますかという様子をうかがっているような状況で

ございます。したがいまして、今日明日に他の自治体がやるということは考えら

れないと思っています。

【G 委 員】

緊急避難的に燃やしたら何にもなくなるからということと、私が一番気になっ

たのは、そのごみが日の出町へ行きますよね。そこは有限だとすると、そこの寿命

が短くなってきたら、もっと大変な問題になりますよね。だから、緊急避難でもと

りあえずどうこうしなければいけないという問題と、そのときに将来のことを踏

まえたことに対して具体的に検討が進むような課題、条件をつけるべきだと思う

のです。

それで先ほどありましたが、プラスチックを洗うというよりも、つくったほう

が安い。本当にそうですかって。ちょうど思い出したのは原子力です。安い安いっ

て。どういう前提でなんですかと。いまだに汚水の問題も福島ではペンディング

になっているし、それから出た燃えかすなどの処理も。だからトータルを考えて、

未来永続的にエネルギーを使っていくときのコストは幾らなんだと考えたとき

に、本当にあんなに安いのかと。同じことはプラスチックについても言えるので

はないか。

そこを突き詰めていくと、もっとリサイクルしていく木材とか竹とか、そうい

うものから包装材料をつくりましょうという運動が、具体的なコストという面で

俎上に乗ってくるような課題提起、条件をつけながら、とりあえずどうするかと

いうことで課題提起をしていく。差し迫った問題にならないとなかなか我々って

考えられないですけれども、日の出町では本当に燃やすこともできなくなります

よというのは、ものすごく具体的な課題提起だと思うのです。

したがって、燃やしたら向こうへ持っていくごみの量がどのくらいになって、

どのくらい縮まるんだというのがもっと具体的な数字で出てくると、皆さんも、

私も含めてですけれども、もっと切実な問題になるし、だから長期的にこういう

課題を解決しなければいけないという問題がもっと具体化されると思うのです。

それをセットにして、とりあえずどうするかということではないかと思います。

【会 長】

では、日の出町についてお願いします。

【B 副 会 長】

日の出町の関係を申し上げますと、確かに以前は燃やした後の焼却灰について

埋め立てを行っておりまして、埋立地がどんどん減ってくるという状況でござい

ましたけれども、今現在は灰については全量をセメントにリサイクルしておりま

す。そういう面では埋め立て処分場が少なくなるということはございません。

ただ、私どもが一番懸念しているのは、実は日の出町のエコセメント化施設や

最終処分場には、地元日の出町のごみは入っておりません。ですから、日の出の町

民の人からすれば、何でよそのごみをここへ持ってくるんだという感情が常にあ

るわけで、日の出町に持っていくごみを少しでも減らすことによって、日の出町

22

の皆様のご理解、ご協力をいただいているといった状況があります。

したがいまして、今回、例えば燃やす量が増えて、灰がたくさん出てしまいます

と、最終処分場には関係ないけれども、持っていく量が増えるわけです。持ってい

く量が増えるということは、当然車の台数も増える。そうすると、日の出町の皆さ

んにご迷惑がかかるという視点で、私どもとしては日の出町の皆様のご理解も得

なければいけないという説明をさせていただいたところでございます。

【G 委 員】

そういうセメントをつくるための色々な負荷で地元の皆さんにご迷惑がかか

るからという問題と、できたセメントが本当に世界的な競争力をもって使われて

いくのですか。これだけどんどん人口が減って建物がつくられ、それが売れなく

なったらどうなるのですか。その辺の状況が私は全然わからないので、セメント

としてのコスト競争力、市場流通性をどのくらい持っているのか教えていただき

たい。

【B 副 会 長】

セメントでございますけれども、当然のことながら焼却灰を原料にするセメン

トですから、非常に高度な処理をいたします。したがいまして、コスト的には全く

見合っていません。セメントをつくるよりも売る値段のほうが全然安いです。そ

ういった点では確かにセメントをつくるに当たっては、税金を投入しているとこ

ろですが、こういった東京のような埋め立て処分場がなかなか建設できないとい

う状況においては、税金を使ってセメントをつくるのもいたし方ないという、26

の市と町の判断によるものでございます。

ただ、おかげさまで今エコブームということもありまして、セメントはエコセ

メントとして、順調に全部売れておりますが、採算は全く合いません。赤字でござ

います。

【G 委 員】

だから、そういう状況のときに産廃みたいなものすごい量で、永続的なものが

どんどん来たときにどうなるかということも含めて、こういう問題はあるけどと

りあえずという、先を見据えた具体的な課題もしないと。セメントになって、それ

は使われるから問題ありませんみたいな言い方になると問題を先送りするだけ

で、どんどん解決できないような問題になっていくのではないかということで、

私が言いたいのは、緊急的にやるけども、将来こういう課題がある、これを解決し

ていくことを前提に緊急ですよという位置づけの解決が必要ではないかという

課題提起です。

【H 委 員】

まず、先ほど事務局長が言われたように、もしも燃やすとしたときに一番考え

やすいのは、域内の産業廃プラ、しかも調布、三鷹でしたら大きな化学工場から

来るものじゃなくて、オフィスとか、商店とか、スーパーとか、そういうところ

があって、それが1,000トンから2,000トンぐらいだということですよね。

先ほどの新聞でも言われたように、全国で50万トンがとりあえず足りないとい

23

うことですね。まず、自治体が自分のところの焼却場の域内の①から来る事業系

プラスチックを受け入れたときに、50万トンという量のバランスはどうなんでし

ょうか。自動車工場から来る非常に複雑なプラスチックなど、こんなところで燃

やせるわけがないと思うのです。ですから、それはもともと対象外だろうと思う

んです。そうすると、スーパーとか大きなオフィスぐらいから来るような産プラ

だったら、我々の燃やしているプラスチックとそんなに変わらないだろうと。も

ちろんそれにふさわしい受け入れ基準をきちんとしないといけないと思います

が、そういうことだろうと。

それで、量的バランスはどうなのか、50万トンの中でそういう条件でやれるの

か。それから、もし余っている量が50万トンだとすると、1,000トン仮に燃やすと5

00カ所ですよね。そうすると、全国に500カ所ぐらいは我々のような規模のものは

あるだろうと。発生する量は一体どうなのかというのはちょっと知ってみたいな

という気はするのですが。

【F 委 員】

この後、未来のことを考えるという点で1点どうしても気になったのは、14ペ

ージに①と②があるのですが、②に話がいくと非常にまずいなと思うので、個人

的には①で、調布市と三鷹市で自分たちのテリトリーの産業廃棄物、プラスチッ

クごみは受け入れるというふうにやって、ただ怖いのは、環境省から②でやれと

命令が来たときに、それは勘弁してくれ、我々は①をやっているのだから、自分た

ちのエリアはしっかりやっているのだから、それはできないと断れるようになれ

ばいいのですが、どうですか。

【B 副 会 長】

まず、H委員のご意見に対しての回答ですが、全国に50万トンがたまっている

というものですが、これは多分、もとをただすと、廃プラ以外にも色々なもの、例

えば小型家電製品など金属と廃プラの混合物になっていますが、これをばらした

後の有価物をとった、金属をとった残りの廃プラを含んでで50万トンという言い

方をしていると思うので、そういう面では実際に処理している量は非常に多いと

思います。したがいまして、三鷹、調布で家庭系に近いような廃プラを1,000トン、

2,000トン受け入れても、おそらく②に対する影響というのは少ないのではない

かと思います。

したがいまして、①が1,000トン減ったから、②も1,000トン減るということに

はならないと思うのですが、そうはいっても、微力ながら少しでも三鷹市内、調布

市内の事業者の助けができるのであればということで、今回は提案させていただ

きました。

ですから、おそらく日本の焼却施設等が500ぐらい同じような方策をとったと

しても、この問題の解決にはならないだろうと思いますけれども、少しでも荷が

減るだろうというイメージでおります。

それともう一つ、焼却施設でもふじみ衛生組合のように新しい施設は、廃プラ

スチックを燃やしても安全に運転できる施設になっていますが、古い施設、具体

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的にはおそらく平成1桁台ぐらいまでの古い施設は、そもそもプラスチックを燃

やすことを前提につくられてない可能性がございます。そういった施設でプラス

チックを燃やしてしまいますと、焼却炉そのものがトラブルを起こすいうことに

なりますので、先ほど申し忘れたのですが、多摩地域の焼却場の中でもうちの施

設はとても古いから、廃プラスチックを受け入れるような焼却炉ではないという

発言をされている自治体もありました。これをH委員に対する回答とさせていた

だきます。

それから、F委員に対する回答ですが、先ほど来申し上げていますように、これ

はできる規定でございますので、あくまでも主体は自治体になるということで、

いくら環境省が言っても②は受け入れないということが自治体でかたまれば、そ

れは②は受けなくて済みます。

ただ、先ほど私も個人的な私見で申し上げましたけれども、日本全体でプラス

チックの不法投棄が発生して、産業廃棄物と一般廃棄物の垣根を取り除いてしま

うということを環境省で行えば、これは一般廃棄物になり、受けざるを得なくな

りますけれども、少なくともそういった廃棄物処理法の改正が行われない限りは、

自治体で選択権を持っていると捉えております。

【会 長】

ちょっと時間も押してきておりますので、まだ残りの項目もあるものですから、

この問題はなかなかまとまらないというふうに思います。

私から申し上げるとすると、今焼却しているものでも行政が、例えば日の出町

に非常に気遣いをしながら、理解を得るような行動をとってもらっているわけで

す。それから、両市とも私たちに対してごみの分別を含め、ごみの出し方について

は相当啓発に力を注いでいる。それで今、現状が担われているわけです。そこへも

ってきて一般的に産廃と言われるところが、そこまで徹底しているのかという疑

念もある中で、また共通項が見つからないのに早計にこの問題を今ここでやるよ

りは、今日皆さんはこの資料を手にしましたし、説明を受けましたので、もう少し

協議する時間をとったほうがいいだろうと今日のところは私は思います。どうで

しょうか。はい、どうぞ。

【C 委 員】

私が提案したいのは、前に原子力云々というときに、これは非常に安くて、非常

に便利で、長期的な運用ができるというふうに信じて、おそらく立ち上げたと思

うのですが、廃炉する場合、これに40年かかるのです。40年間の費用というのは誰

が計画しているかって、誰も計画してないんです。それで最近わかったことは、そ

んなにかかるのだと。一概に廃炉といっても40年かかる。

だから、プラスチックも同じような問題だと思います。例えば中国が何十万ト

ンの受け入れを拒否したと。あるいはそれが問題になってもう一つ問題は、海洋

汚染で海の生物がだんだん滅亡していく。そういうことで、今、中心問題になって

いると思うんです。

ですから、1つ提案は、ふじみの処理能力からいったら非常に優秀なので、ぜひ

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研究室でもつくって、プラスチックにかわる、自然に還元できるような研究施設

をつくって、ふじみの名を上げていただけないかなと提案するわけでございます。

以上です。

【会 長】

ご意見はわかりました。

それでは、この件については、また時間をつくりたいと思いますので、この項目

については今日のところはここまでということで仕切らせていただきます。

続きましてその他で、ふじみまつりについて、事務局に説明をお願いいたしま

す。

【事 務 局】

委員の皆様、69ページの資料8をごらんください。私からは、今回第7回目とな

りますが、令和元年度ふじみまつりについてご報告させていただきます。

このふじみまつりでございますが、地域の皆様との共同事業であり、開催に当

たりまして今年もふじみまつり実行委員会を設置しています。実行委員会のメン

バーでございますが、昨年度に引き続き地元協議会から会長、I副会長、J委員、

K委員、また今年度から新委員としまして、E委員を含めた5名様にお願いをさ

せていただいたところでございます。また、三鷹市のL様、調布市のM様の2名

様を含めまして、合計7名による実行委員会を設置し、昨年度に引き続き、会長

に実行委員長をお願いさせていただきました。

なお、昨年度まで多大なるご協力を賜りましたH委員につきましては、新たな

委員がご加入されたということで、今年度、勇退されましたことをご報告いたし

ますとともに、この場をお借りいたしまして、今までのご協力に感謝申し上げま

す。

開催日程でございますが、6月19日に準備会、7月23日に実行委員会を開催し、

決定しております。69ページの資料8にございますとおり、日程につきましては

11月24日日曜日午前10時から午後2時半までで、今年度も三鷹市の駅伝大会と同

日開催でございます。昨年度は3,026人の方がご来場されましたが、今年度につき

ましても約3,000人の方がご来場されるものと見込んでいます。

なお、今後、実行委員会を毎月1回開催しまして、催し物の内容を詰めてまいり

たいと考えております。

地元協議会の委員の皆様には、今年度もふじみまつりの開催に向けて引き続き

ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

私からは以上でございます。

【会 長】

ありがとうございます。何かご質問ございますか。

特になければ、最後のその他ということで、事務局お願いします。

【事 務 局】

それでは、72ページの資料9、令和元年度ふじみ衛生組合地元協議会・安全衛

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生専門委員会スケジュールをご覧ください。

資料の下段に記載しておりますが、委員の皆様の任期は平成29年11月4日から

令和元年11月3日までとなっております。現任期中に予定されております地元協

議会としましては、本日が最後の予定でございましたが、ふじみ衛生組合におい

て事業系プラスチックを取り扱うことについての検討課題がございます。そのた

め、ご意見をお伺いする機会を設けさせていただきたいと考えておりますので、

この場をお借りしましてお知らせさせていただきます。

次回の開催日程の候補日ですけれども、9月2日の月曜日または9月9日の月

曜日の午後6時半からを検討していますが、この場でご決定いただければありが

たいと考えております。

なお、11月に予定されている地元協議会につきましては、事務局でこれから地

元自治会への推薦依頼や公募委員の募集をいたしまして、新たに、または継続し

て選出された委員の方々がご参加されることになりますので、ご協力お願いいた

します。

私からは以上でございます。

【会 長】

ありがとうございます。

それでは、地元協議会を臨時に、先ほど来からのお話のプラごみ取り扱い等の

協議がございますので、開催日を9月2日または9日という提案がありました。

私どもの都合で申し訳ありませんが、第1候補を9月9日で先に皆さんに諮りま

す。9月9日の都合の悪い方が3人、第2候補日の都合が悪い方が2人ですね。

それでは、9日にさせてください。

【B 副 会 長】

私の提案でございますけれども、活発なご意見をいただくために、できました

らどのような情報が欲しいですとか、どのような資料が欲しいということをアン

ケートをとらせていただいて、そのアンケートに基づきまして、また次回の資料

を作成させていただきたいと思います。8月上旬ぐらいにアンケート用紙を皆様

に郵送させていただいて、ご質問事項とか、こういった資料が欲しいというもの

がございましたら、送り返していただければ、それに基づいて資料を作成したい

と思いますので、よろしくお願いいたします。

【会 長】

では、事務局から皆さんに資料等を求める内容のアンケートを郵送するという

ことなので、それに書いて出していただければ、事前に事務局で準備できるもの

をその中から極力そろえたいということですので、そのように取り扱いをお願い

いたします。

最後に、本日は三調会を開く予定でしたが、この議題があったために時間を延

長するだろうという予測のもとに延期をいたしました。改めて三調会については、

事務局と相談いたしまして適切な開催日について諮りたいと思いますので、その

ようにご理解をしてください。

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他にご質問ございましたら、最後ですが、よろしいですか。

他に質問はないということで、本日の地元協議会はこれで閉会といたします。

どうもお疲れさまでした。ありがとうございました。

―― 了 ――

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