20
19 ここでは、日常生活における事故を「ころぶ」「落ちる」「ぶつかる」「ものがつまる・も のが入る・誤って飲み込む(ものがつまる等)」「切る・刺さる」「はさむ・はさまれる」「や けど」「かまれる・刺される」「おぼれる」の種別ごとに取り上げています。最も多いのは 「ころぶ」事故で、全体(※その他、不明を除く)の69.5%となっています(図2- 1)。 ころぶ 81,338人 69.5% 落ちる 16,076人 13.7% ぶつかる 7,454人 6.4% ものがつまる等 3,640人 3.1% 切る・刺さる 3,625人 3.1% はさむ・はさまれる 2,118人 1.8% やけど 1,259人 1.1% かまれる・刺される 830人 0.7% おぼれる 674人 0.6% n=117,014 第2部 種別ごとにみる事故 図2-1 事故の種類別構成割合(その他、不明を除く) ※熱中症は事故種別「その他」に該当します。 (ピックアップ2 P.11)

6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

19

ここでは、日常生活における事故を「ころぶ」「落ちる」「ぶつかる」「ものがつまる・も

のが入る・誤って飲み込む(ものがつまる等)」「切る・刺さる」「はさむ・はさまれる」「や

けど」「かまれる・刺される」「おぼれる」の種別ごとに取り上げています。最も多いのは

「ころぶ」事故で、全体(※その他、不明を除く)の69.5%となっています(図2-

1)。

ころぶ

81,338人

69.5%

落ちる

16,076人

13.7%

ぶつかる

7,454人

6.4%

ものがつまる等

3,640人

3.1%

切る・刺さる

3,625人

3.1%

はさむ・はさまれる

2,118人

1.8%

やけど

1,259人

1.1%

かまれる・刺される

830人

0.7%

おぼれる

674人

0.6%

n=117,014

第2部 種別ごとにみる事故

図2-1 事故の種類別構成割合(その他、不明を除く)

※熱中症は事故種別「その他」に該当します。 (ピックアップ2 P.11)

Page 2: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

20

種別ごとにみると、事故は年代によって特徴があります。乳幼児は他の年代に比べ、も

のがつまったり、ものを誤って飲み込む事故の割合が多く、またやけどの割合も多くなっ

ています。10代ではぶつかる事故の割合が多くなっています。また、高齢になるにつれ

て「ころぶ」事故の割合が増えています(図2-2、図2-3)。

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

おぼれる

かまれる・刺される

やけど

はさむ・はさまれる

切る・刺さる

ものがつまる等

ぶつかる

落ちる

ころぶ

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

おぼれる

かまれる・刺される

やけど

はさむ・はさまれる

切る・刺さる

ものがつまる等

ぶつかる

図2-2 年齢別の事故の種類別構成割合(その他、不明を除く)

図2-3 年齢別の事故の種類別構成割合(ころぶ、落ちる、その他、不明を除く)

Page 3: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

21

1 ころぶ

(1) 年別搬送人員

「ころぶ」事故は日常生活における事故の中で最も多く、平成30年中は 81,

338人が救急搬送されています(図 2-4)。

(2) 年齢層別搬送人員

年齢層(5歳単位)別では、65歳以上の高齢者が多く救急搬送されています(図

2-5)。

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

救急搬送人員(人) 69,356 70,289 73,510 77,369 81,338

前年比 101.3% 104.6% 105.2% 105.1%

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

救急搬送人員(人)

n=371,862

2,2331,221 936

693

1,2481,061

1,092

1,192

1,6042,159

2,769

3,2053,557

5,597

7,059

9,723

13,23612,807

7,350

2,242

333 21

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

救急搬送人員(人)

n=81,338

図 2-4 年別の救急搬送人員

図 2-5 年齢層別救急搬送人員

Page 4: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

22

(3) 発生場所別搬送人員

住宅等居住場所が最も多く、次いで道路・交通施設となっています(図 2-6)。

(4) 初診時程度別搬送人員

「ころぶ」事故では、3割を超える人が中等症以上と診断されています(図 2-7)。

住宅等居住場所

39,290人

48.3%道路・交通施設

29,617人

36.4%

店舗・遊技施設等

6,044人

7.4%

公園・遊園地・運動場等

2,315人

2.8%

会社・公共施設等

1,548人

1.9%

学校・児童施設等

1,294人

1.6%

医療施設

305人

0.4%その他(不明含む)

925人

1.2%

n=81,338

軽症

54,073人

66.5%

中等症

26,833人

33.0%

重症

362人

0.4%

重篤

68人

0.1%

死亡

2人

0.0%

n=81,338

【事例 ころぶ】

自宅玄関先で段差につまづいて転倒し、頭部を受傷した。(80代 重症)

図 2-6 発生場所別救急搬送人員

図 2-7 初診時程度別救急搬送人員

Page 5: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

23

2 落ちる

(1) 年別搬送人員

階段や脚立などから「落ちる」事故で、平成 30年中に16,076人が救急搬送さ

れています(図 2-8)。

(2) 年齢層別搬送人員

年齢層(5歳単位)別では、0歳から4歳が最も多く、2,202人が救急搬送さ

れています(図 2-9)。

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

救急搬送人員(人) 16,022 16,326 16,300 16,268 16,076

前年比 101.9% 99.8% 99.8% 98.8%

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

救急搬送人員(人)

n=80,992

2,202

611

311228

499451

413442

550703

825821

795

1,0511,189

1,348

1,389

1,265

725

224

33 10

500

1,000

1,500

2,000

2,500

救急搬送人員(人)

n=16,076

図 2-8 年別の救急搬送人員

図2-9 年齢層別救急搬送人員

Page 6: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

24

(3) 発生場所別搬送人員

住宅等居住場所が最も多く半数を超えています。次いで、道路・交通施設、店舗・

遊技施設等で多く発生しています(図 2-10)。

(4) 初診時程度別搬送人員

「落ちる」事故では、3割を超える人が中等症以上と診断されています(図 2-

11)。

軽症

10,167人

63.2%

中等症

5,214人

32.4%

重症

456人

2.9%

重篤

195人

1.2%

死亡

44人

0.3%

n=16,076

住宅等居住場所

8867人

55.2%道路・交通施設

3026人

18.8%

店舗・遊技施設等

1757人

10.9%

会社・公共施設等

732人

4.5%

公園・遊園地・運動場等

712人

4.4%

学校・児童施設等

415人

2.6%

医療施設

59人

0.4% その他(不明含む)

508人

3.2%

n=16,076

【事例 落ちる】

自宅3階のベランダで、エアコン室外機に上って遊んでいたところ、誤ってベラ

ンダの手すりを乗り越えて墜落した。(5歳 中等症)

図 2-11 初診時程度別救急搬送人員

図 2-10 発生場所別救急搬送人員

Page 7: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

25

3 ぶつかる

(1) 年別搬送人員

飛んできたボールに「ぶつかる」事故や、走っていて人やものに「ぶつかる」

事故で、平成30年中に7,454人が救急搬送されています(図 2-12)。

(2) 年齢層別搬送人員

最も多いのは、0歳から4歳となっており、10歳から19歳の10代も多く救

急搬送されています。「ぶつかる」事故は、加齢とともに減少しています(図 2-13)。

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

救急搬送人員(人) 7,632 7,255 7,756 7,383 7,454

前年比 95.1% 106.9% 95.2% 101.0%

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

救急搬送人員(人)

n=37,480

857

710 730 732

557

393

338 344 360 354315 295

231263 254 254

211

146

82

253

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

救急搬送人員(人)

n=7,454

図2-12 年別の救急搬送人員

図 2-13 年齢層別救急搬送人員

Page 8: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

26

(3) 発生場所別搬送人員

住宅等居住場所が最も多く、次いで、公園・遊園地・運動場等での事故が多く発

生しています(図 2-14)。

(4) 初診時程度別搬送人員

全体の8割を超える人が軽症ですが、重症や重篤、死亡と診断される事故も発生

しています(図 2-15)。

住宅等居住場所

2392人

32.1%

公園・遊園地・運動場等

1535人

20.6%

道路・交通施設

1145人

15.4%

学校・児童施設等

1062人

14.2%

店舗・遊技施設等

633人

8.5%

会社・公共施設等

420人

5.6%

医療施設

43人

0.6%

その他(不明含む)

224人

3.0%

n=7,454

軽症

6,291

84.4%

中等症

1,102

14.8%

重症

50

0.7%

重篤

10

0.1%

死亡

1

0.0%

n=7,454

【事例 ぶつかる】

駅構内の階段を降りている際に、通行人とぶつかり転倒し受傷した。

(80代 中等症)

図 2-14 発生場所別救急搬送人員

図 2-15 初診時程度別救急搬送人員

Page 9: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

27

4 ものがつまる・ものが入る・誤って飲み込む

(1) 年別搬送人員

食べ物を喉につまらせたり、たばこや玩具などを飲み込んでしまう事故により、

平成30年中は3,640人が救急搬送されています(図 2-16)。

(2) 年齢層別搬送人員

年齢層(5歳単位)別では、0歳から4歳が最も多く、1,167人が救急搬送さ

れています(図 2-17)。

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

救急搬送人員(人) 3,566 3,544 3,755 3,680 3,640

前年比 99.4% 106.0% 98.0% 98.9%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

救急搬送人員(人)

n=18,185

1,167

12840 29

66 59 52 42 67 73 91 64 66128

183

283337

377

274

10011 3

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

救急搬送人員(人)

n=3,640

図 2-16 年別の救急搬送人員

図 2-17 年齢層別救急搬送人員

Page 10: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

28

(3) 発生場所別搬送人員

住宅等居住場所が8割以上と最も多く、次いで、店舗・遊技施設等が多くなって

います(図 2-18)。

(4) 初診時程度別搬送人員

「ものがつまる等」の事故では、約3割を超える人が中等症以上と診断されてい

ます(図 2-19)。

軽症

2,417人

66.4%

中等症

680人

18.7%

重症

138人

3.8%

重篤

300人

8.2%

死亡

105人

2.9%

n=3,640

住宅等居住場所

3,142人

86.3%

店舗・遊技施設等

204人

5.6%

道路・交通施設

155人

4.3%

会社・公共施設等

40人

1.1%

学校・児童施設等

37人

1.0%

医療施設

28人

0.8%公園・遊園地・運動場等

16人

0.4%

その他(不明含む)

18人

0.5%

n=3,640

【事例 ものがつまる】

自宅のベッドで小さく切った餅を食べていたところ喉に詰まり、その後意識がなくな

った。(90代 重篤)

図 2-18 発生場所別救急搬送人員

図 2-19 初診時程度別救急搬送人員

Page 11: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

29

5 切る・刺さる

(1) 年別搬送人員

刃物で切ったり、何かが刺さったりする事故で、平成30年中に3,625人が救

急搬送されています(図 2-20)。

(2) 年齢層別搬送人員

年齢層(5歳単位)別では、20歳代での救急搬送人員が300人を超えて多く

なっています(図 2-21)。

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

救急搬送人員(人) 3,674 3,660 3,392 3,315 3,625

前年比 99.6% 92.7% 97.7% 109.4%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

救急搬送人員(人)

n=17,666

194

12596

191

458

354

287

248275 268

215

171

119

168 160

126

8662

182 2

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500

救急搬送人員(人)

n=3,625

図 2-21 年齢層別救急搬送人員

図 2-20 年別の救急搬送人員

Page 12: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

30

(3) 発生場所別搬送人員

住宅等居住場所が最も多く約6割を占めており、次いで店舗・遊技施設等、会社・

公共施設等が続いて多くなっています(図 2-22)。

(4) 初診時程度別搬送人員

「切る・刺さる」事故では、全体の1割を超える人が中等症以上と診断されてい

ます(図2-23)。

住宅等居住場所

2,249人

62.0%

店舗・遊技施設等

519人

14.3%

会社・公共施設等

338人

9.3%

道路・交通施設

240人

6.6%

学校・児童施設等

75人

2.1%

公園・遊園地・運動場等

59人

1.6%

医療施設

32人

0.9% その他(不明含む)

113人

3.2%

n=3,625

軽症

3,151人

86.9%

中等症

453人

12.5%

重症

15人

0.4%

重篤

5人

0.2%

死亡

1人

0.0%

n=3,625

【事例 切る】

電動のこぎりで作業中、電動のこぎりが跳ね返り、左前腕を受傷した。

(70代 中等症)

図 2-22 発生場所別救急搬送人員

図2-23 初診時程度別救急搬送人員

Page 13: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

31

6 はさむ・はさまれる

(1) 年別搬送人員

ドアや機械、鉄道車両の戸袋などにはさまれたり巻き込まれたりする事故で、平

成30年中に2,118人が救急搬送されています(図 2-24)。

(2) 年齢層別搬送人員

年齢層(5歳単位)別では、0歳から4歳が最も多く370人が救急搬送されて

います(図 2-25)。

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

救急搬送人員(人) 1,975 1,859 1,992 2,219 2,118

前年比 94.1% 107.2% 111.4% 95.4%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

救急搬送人員(人)

n=10,163

370

144

38

68

139 141

105 106

160 161

121 119

8093

8065

5544

208 1

0

50

100

150

200

250

300

350

400

救急搬送人員(人)

n=2,118

図 2-24 年別の救急搬送人員

図 2-25 年齢層別救急搬送人員

Page 14: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

32

(3) 発生場所別搬送人員

住宅等居住場所が約3割と最も多く、次いで道路・交通施設、会社・公共施設等

でも多く発生しています(図 2-26)。

(4) 初診時程度別搬送人員

「はさむ・はさまれる」事故では、約3割が中等症以上と診断されています(図 2

-27)。

住宅等居住場所

609人

28.8%

道路・交通施設

488人

23.0%

会社・公共施設等

482人

22.8%

店舗・遊技施設等

221人

10.4%

公園・遊園地・運動場等

97人

4.6%

学校・児童施設等

77人

3.6%

医療施設

16人

0.8%

その他(不明含む)

128人

6.0%

n=2,118

軽症

1,501人

70.9%

中等症

549人

25.9%

重症

52人

2.5%

重篤

11人

0.5%

死亡

5人

0.2%

n=2,118

【事例 はさまれる】

エレベーターに子どもを抱っこしたまま乗っていた際、扉が開いた時に、子どもの手

指が戸袋に挟みこまれた。(1歳 軽症)

図 2-26 発生場所別救急搬送人員

図 2-27 初診時程度別救急搬送人員

Page 15: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

33

7 やけど

(1) 年別搬送人員

熱湯や天ぷら油等によるやけどで、平成30年中に1,259人が救急搬送されて

います(図 2-28)。

(2) 年齢層別搬送人員

年齢層(5歳単位)別では、0歳から4歳が最も多く、405人が救急搬送され、

全体の 3 割以上を占めています(図 2-29)。

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

救急搬送人員(人) 1,375 1,397 1,395 1,310 1,259

前年比 101.6% 99.9% 93.9% 96.1%

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

救急搬送人員(人)

n=6,736

405

78

27

51

92

57 49 56 54 5745 46 39 39 34 42 39 32

11 6

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

救急搬送人員(人)

n=1,259

図 2-28 年別の救急搬送人員

図 2-29 年齢層別救急搬送人員

Page 16: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

34

(3) 発生場所別搬送人員

住宅等居住場所の割合が最も多く、75.1%となっています(図 2―30)

(4) 初診時程度別搬送人員

初診時程度では、約2割が中等症以上と診断されています(図 2-31)。

軽症

1,023人

81.3%

中等症

209人

16.6%

重症

23人

1.8%

重篤

4人

0.3%

n=1,259

住宅等居住場所

946人

75.1%

店舗・遊技施設等

176人

14.0%

道路・交通施設

57人

4.5%

会社・公共施設等

43人

3.4%

学校・児童施設等

15人

1.2%

医療施設

10人

0.8%

公園・遊園地・運動場等

4人

0.4%

その他(不明含む)

8人

0.6%

n=1,259

【事例 やけど】

テーブルの上に置いてあった、熱湯を注いだばかりの急須を倒してしまいやけどを負

った。(8カ月 中等症)

図 2-31 初診時程度別救急搬送人員

図 2-30 発生場所別救急搬送人員

Page 17: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

35

8 かまれる・刺される

(1) 年別搬送人員

犬にかまれる、蜂に刺される等で、平成30年中に 830人が救急搬送されていま

す(図 2-32)。

(2) 年齢層別搬送人員

年齢層(5歳単位)別では、70歳から74歳が多くなっています(図 2-33)。

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

救急搬送人員(人) 811 828 908 709 830

前年比 102.1% 109.7% 78.1% 117.1%

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1,000

救急搬送人員(人)

n=4,086

3742

29

21

45 47

35

46 47

60

72

60

5349

78

49

31

19

10

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

救急搬送人員(人)

n=830

図 2-32 年別の救急搬送人員

図2-33 年齢層別救急搬送人員

Page 18: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

36

(3) 発生場所別搬送人員

発生場所別にみると、住宅等居住場所が多く、次いで、道路・交通施設が多くな

っています(図 2-34)。

(4) 初診時程度別搬送人員

軽症が約9割を占めていますが、中等症と診断される事故も発生しています(図 2

-35)。

住宅等居住場所

494人

59.5%

道路・交通施設

169人

20.4%

店舗・遊技施設等

43人

5.2%

公園・遊園地・運動場等

41人

4.9%

会社・公共施設等

22人

2.7%

学校・児童施設等

15人

1.8%

医療施設

10人

1.2%

その他(不明含む)

36人

4.3%

n=830

軽症

769人

92.7%

中等症

61人

7.3%

n=830

【事例 刺される】

自宅の庭で花の手入れをしている最中に、蜂に指を刺されてしまった。

(70 代 軽症)

図 2-34 発生場所別救急搬送人員

図 2-35 初診時程度別救急搬送人員

Page 19: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

37

9 おぼれる

(1) 年別搬送人員

浴槽や海、河川等での事故で、平成30年中は674人が救急搬送されてい

ます(図 2-36)。

(2) 年齢層別搬送人員

「おぼれる」事故は、乳幼児、高齢者に多く発生しています(図 2-37)。

平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

救急搬送人員(人) 739 655 616 612 674

前年比 88.6% 94.0% 99.4% 110.1%

0

100

200

300

400

500

600

700

800

救急搬送人員(人)

n=3,296

24

84 5 3 4 4 2

104 5 7

19

30

87

117124

131

66

17

3

0

20

40

60

80

100

120

140

救急搬送人員(人)

n=674

図 2-36 年別の救急搬送人員

図 2-37 年齢層別救急搬送人員

Page 20: 6.4% 16,076 7,454人 13.7% 落ちる ころぶ 81,338人...1535人 20.6% 道路・交通施設 1145人 15.4% 学校・児童施設等 1062人 14.2% 店舗・遊技施設等 ... 91

38

(3) 発生場所別搬送人員

「おぼれる」事故の発生場所は、住宅等居住場所が84.0%で最も多くなって

います(図 2-38)。

(4) 初診時程度別搬送人員

初診時程度別にみると、9 割以上が中等症以上を診断されており、さらに約8割が

重篤又は死亡と診断されています(図 2-39)。

住宅等居住場所

566人

84.0%

店舗・遊技施設等

42人

6.3%

公園・遊園地・運動場等

13人

1.9%

学校・児童施設等

1人

0.1%

道路・交通施設

1人

0.1%その他(不明含む)

51人

7.6%

n=674

軽症

24人

3.6%中等症

80人

11.9%

重症

40人

5.9%

重篤

220人

32.6%

死亡

310人

46.0%

n=674

図 2-39 初診時程度別救急搬送人員

【事例 おぼれる】

入浴後、浴室から出てこないため心配した家族が確認したところ、浴槽内に沈み、呼

びかけに応答のない傷病者を発見した。(50代 重篤)

図 2-38 発生場所別救急搬送人員