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石岡市新庁舎建設 基本設計 A-13
6. 防災計画
WC
市長・副市長災害対策本部 外部活動
団体拠点
WC
行政支援
行政支援
行政支援
情報伝達
応急処置
WC
WC
エレベーター エレベーター
エレベーター エレベーター
行政支援
行政支援
会議室
守衛室
サーバー 仮眠・休憩
倉庫WC
シャワー
2F
1F
4F
3F
■一般避難エリア
■行政支援エリア
■災害活動支援エリア
■災害対策拠点エリア
想定在館者(日中)250 人
想定在館者(夜間)100 人
インフラの非常時対応
・一般市民一時避難エリアは市民が一時的な避難場所として利
用を想定。
・執務エリアの一部を業務継続が可能な行政支援エリアとして
計画。
・メインとして利用できるエリアを限定し電気エネルギー消費
を抑制。
・自衛隊、警察、消防等の外部活動団体の活動スペースを十分に
確保。
■庁舎内備蓄品の品目と数量(想定)アルファ米 2,100 食(175 人× 3 食× 4 日)缶入りパン 1,575 食(175 人×3食×3日)飲料水 3,675L(175 人× 3L ×7日) ≒ 1,837 本/ 2L ペットボトル紙コップ 1,500 個カセットコンロ 2 台(現数)やかん 2 個(現数)災害多人数用救急箱(20 人用)2 個マスク 1,500 枚ヘルメット 30 個(現数)発電機 7 台(現数)燃料缶(ガソリン) 56 個(8L ×発電機 7 台)毛布 100 枚クイックシェラフ 100 枚仮設トイレ 10 基
・大会議室を中心に市長・副市長室を災害対策の拠点エリアとし
て機能。
・サーバー室、中央監視室(守衛室)など防災活動を支えるイン
フラバックアップを計画。
・職員 約 300 人× 0.7=210 人(7 割出勤)
・外部活動団体 40 人
・職員 約 300 人× 0.2=60 人(2 割出勤)
・外部活動団体 40 人
・電気の復旧(3 日後想定)まで、
上下水道の復旧(7 日後想定)まで、
上記想定在館者数に対応した設備容量を計画。
災害活動に必要とされる庁舎の機能を考え、役割に応じたエリアを計画します。各々のエリアに要する空調、給排水、照明、コンセント及びエレベーター1台が非常用発電機によって稼働します。
石岡市新庁舎建設 基本設計 A-14
6. 防災計画
■浸水断面概念図
・浸水対策として、1 階床レベルを周辺地盤よりも高く設定し、ゲリラ豪雨等による浸水のリスクを軽減します。
※ 1 : 茨城県霞ケ浦環境科学センター HP より
※ 2 : 基本設計図書配置計画より
※ 3 : 石岡市洪水ハザードマップ ( 霞ヶ浦浸水想定 ) より
※ 4 : 石岡市都市計画基本図より
①恋瀬川 T.P=0.8 【09JF303】※4 【09JF303】 【09JF301】 【09JF203】 【09JF203】 ②高浜駅 T.P=3.1 ③石岡市立南小学校 T.P=14.5 ④石岡駅 T.P=16.3 ⑤石岡消防署 T.P=16.1
※1
※3
※2
石岡市新庁舎建設 基本設計 A-15
7. セキュリティ計画
2F
1F
4F
3F
■セキュリティエリアの考え方(平日日中)
・執務室及びその他重要諸室にはセキュリティ区画を設定します。
・窓口カウンターは職員の目視によるセキュリティとします。
・金庫、サーバー室、市長・副市長室はセキュリティラインを 2 重にした 2 次セキュリティエリアとします。
・市民利用のある会議室群はセキュリティエリア外とします。
セキュリティライン
セキュリティライン(目視)
1 次セキュリティエリア
2 次セキュリティエリア
3 次セキュリティエリア
石岡市新庁舎建設 基本設計 A-16
7. セキュリティ計画
2F
1F
4F
3F
■セキュリティエリアの考え方(休日・市民開放)
・エントランスホールと市民ロビーの間には進入防止チェーンと総合案内の日直職員の目視による管理とします。
・時間外窓口を兼ねた守衛室窓口まではセキュリティ外とします。
・現金を扱う銀行・会計課、重要書類や機器を扱う業務支援エリア・サーバー室・免震ピット内倉庫、市長・
副市長室等、重要諸室は、時間外には、3 次セキュリティエリアを設定します。
進入防止チェーン
セキュリティライン
セキュリティライン(目視)
1 次セキュリティエリア
2 次セキュリティエリア
3 次セキュリティエリア
石岡市新庁舎建設 基本設計 A-17
8. 仮設計画
石岡市新庁舎建設 基本設計 A-18
9. 環境計画
■「自然」の恵みを活かす環境配慮計画
経済合理性の成立を考慮しつつ、石岡市の気候風土を活かした省エネルギー手法を積極的に取り込み、地域に根付く環境配慮型庁舎を計画します。
■「機能」を添えて、快適・省エネを実現 ■「安全・安心」の自立型防災庁舎
・主開口を南北面とし、建物の熱負荷を削減を図るほか、 卓越風(中間期:北東、冬期:
南西)に配慮し、中間期は風を館内に呼び込み、冬期は遮る平面計画とします。
・南面にはバルコニーやルーバーを設け、熱を遮り光を取り込む設えを実現します。
・下記のような石岡市の気候特性を活かし、さまざまな環境設備計画を採用します。
◇高湿度:高効率除湿システム(デシカント空調)
◇日照時間の多さ:太陽熱利用(空調熱源や外気予熱への利用)
昼光利用(昼光センサによる調光制御)
◇昼夜温度差の大きさ:ナイトパージ
・高効率熱源機器の採用や送水温度の緩和などにより、熱源システム全体の高効率化
を図ります。
・執務エリアの床吹出空調、市民エリアの床輻射空調など、館内の大半を居住域空調
とし、省エネ・快適性を実現します。
・太陽熱や地中熱などの“再生可能エネルギー”を利用した外気の予冷(暖)システ
ム、高効率除湿システム(デシカント空調)、外気導入量の CO2 制御、などを採用し、
外気負荷の削減を徹底します。
・床下に設置したファンコイルユニットで外気冷房を行い、冬期の冷たい外気を利用
した冷房にも柔軟に対応します。
・高効率変圧器や LED 照明を採用し、省エネルギー化を推進します。
・人感センサーや遠方制御を可能とし、消し忘れによる無駄な電力消費を削減します。
・発電機を免震建物内に設置し、非常電源として利用可能とします。また、非常時の備
えとして、発電機を 72 時間運転可能な燃料備蓄タンクを設置します。
・空調熱源等は、1 階機械室に集約するほか、空調の発停制御単位を考慮した適切な系
統区分とします。
・大空間の執務エリアにおいては、空調機を床下に設置し、天井内のダクトレス・マシ
ンレスを実現します。同様に、執務エリアの配電盤を床下に設置し、室内の転倒事故
を回避します。
・地震や大雨洪水などの災害時、庁舎機能の持続と地域住民の一次避難所として、安全
性に優れた設備計画を行います。
◇断水対策のため、井水や雨水の活用
◇マンホールトイレ等の整備を行い、災害時は駐車場エリアを防災広場として機能
省
市民ロビー
WC電気室など
執務エリア
テラス 会派室
執務エリア
議場 会派室
執務エリア 執務エリア
空調機
屋根傾斜あり 屋根傾斜なし
二重屋根に傾斜をつけ、太陽の恵みをふんだんに利用 二重屋根
・屋根に空気を通して予熱・屋根内の熱気から除湿用の温水を生成
アースピット・免震ピットを利用したアースピット・年間温度変化の小さい地中に空気を
・逆梁構造を利用・スパンごとのきめ細やかな 居住域空調を実現 ・室内の転倒事故の回避 土 BCP
BCP
西日・東日を遮る縦ルーバー
熱
逆梁PC化工法
ライトウェル・昼光センサーによる調光式効率照明
光
光
温度差換気・二重屋根内の温度上昇を利用し、 館内の自然換気を促進
潜顕分離空調・高湿な気候に配慮し、
・人感センサによる点滅制御 湿度と温度の制御を個別に行う
居住域空調
緊急時用汚水貯留槽
BCP 非常用発電機
BCP 既存発電機
BCP 地下燃料タンク
人感センサー
BCPマンホールトイレ
・床吹出空調・床輻射冷暖房
・天井内マシンレスを実現
など、建物の大部分が居住域空調
通すことで、新鮮外気の予冷・予暖を行う
風
自然換気・卓越風(北東)を取り込む
風空調機・配電盤の床下設置
ナイトパージ・昼夜温度差の大きい気候を利用
・既存の発電機を移設
・72時間分の燃料を備蓄
風
節水器具
タスクアンビエント照明を検討
水
雨水利用水
夏期冬期
夏期 冬期
中間期
落葉樹緑
・緑陰効果
BCP 井戸水
熱
BCP
省省
南 北
SAFETY安全・安心
NATURE自然の恵み
HIGH PERFORMANCE 機器の高効率化
低層型環境配慮庁舎
中間期の卓越風(北東)
冬期の筑波おろしをブロック南西
夏期の卓越風を取入れ、冬期の筑波おろしを防ぐ
環境配慮計画コンセプトの概念
石岡市新庁舎建設 基本設計 A-19
10. 構造計画
■免震 ■下部架構
■上部架構 ■基礎架構
・免震層は地盤レベルに合わせて設定し、南側では 1 階レベル、北側では 2 階レベルとします。北側は一部を柱頭
免震とし、免震ピットを書庫 / 倉庫に使用する無駄のない計画とします。
・免震建物の周囲の敷地に対しては、地震時の変形を想定して、免震クリアランスを 600mm とします。
風荷重に対しては、免震層が降伏しない計画とします。
・免震層下部も鉄筋コンクリート造とし、剛性の高い架構とします。必要な剛性を確保しつつ、掘削量が削減でき
るように断面を計画します。
・建物本体は、剛性の高い鉄筋コンクリート造とすることで免震性能を十分発揮できる計画とします。プレストレ
ストコンクリート造の梁を用いることにより、庁舎機能に合わせた大空間の執務空間を実現します。設備の計画
に合わせて、逆梁、梁貫通を行い、建築空間の快適さを実現します。
・南側の 1 階部分に壁を設けて十分な剛性を確保することで、多段の免震を実現します。
・北側の議場屋根については、屋根下地材の木架構を表しにし、木材による屋根空間を構成します。
・建基礎は杭基礎とします。支持層は TP-16m 程度とし、杭種は既成コンクリート杭(鋼管巻きを含む)とします。
・地震時の地盤の影響も考慮して杭の設計を行います。
大空間を構成する木材を利用した屋根架構
鉄骨柱により耐火規定を満足
プレストレストコンクリートを利用した大スパン架構
逆梁として、設備スペースを確保▼設計GL2(T.P.24.9)
▼設計GL1(T.P.20.4)
3階より下は鉄筋コンクリート造とし、大スパンにはプレストレストを導入
レベル差を貫通する免震層
鉄骨造
免震ピットを有効利用した書庫
鉄骨造による屋根架構
市民ロビー
杭(支持層はTP-16m程度)
書庫/倉庫
プレストレストコンクリート造
鉄筋コンクリート造
石岡市新庁舎建設 基本設計 A-20
11. 外観内観パース
北西鳥瞰パース
正面玄関アプローチパース
石岡市新庁舎建設 基本設計 A-21
11. 外観内観パース
3 階渡り廊下・吹抜パース
2階市民ロビーパース
石岡市新庁舎建設 基本設計 A-22
11. 外観内観パース
4 階議場パース
4 階議場パース