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報道関係各位2017年10⽉27⽇
公益社団法⼈ ⽇本看護協会(所在地︓東京都渋⾕区/会⻑︓福井トシ⼦)は、5⽉12⽇の「看護の⽇」と同⽇を含む⽇曜⽇から⼟曜⽇までの1週間を「看護週間」として、「看護の⼼をみんなの⼼に」をテーマに毎年様々な事業を実施しています。その⼀環として看護職や⼀般の⽅々を対象に「看護」の現場で出会った⼼温まるエピソードを募る、第8回「忘れられない看護エピソード」の募集を2017年11⽉1⽇(⽔)〜2018年2⽉2⽇(⾦)まで⾏います。募集部⾨は、看護を⾏う側の看護師などを対象とする【看護職部⾨】と、看護を受ける側
の患者さんやご家族を対象とする【⼀般部⾨】で、各部⾨の最優秀賞の⽅には賞状及び賞⾦20万円を進呈いたします。また、最優秀賞・内館牧⼦賞を受賞した2部⾨合計4作品の中から1作品をショートムービー化(約2〜3分)し、表彰式や本会ホームページなどで発表する予定です。
審査は特別審査員の内館牧⼦さん(脚本家)、ゲスト審査員、厚⽣労働省、⽇本看護協会関係者などが⾏い、来年5⽉6⽇(⽇)に⽇本看護協会ビルで⾏う表彰式や新聞広告、本会のホームページなどで受賞作品を発表する予定です。また、受賞作品発表後には、ご応募いただいた⽅々全員に第8回受賞作品の⼩冊⼦をお送りします。
2017年度は2部⾨合計3,578作品が集まり、素晴らしい作品を通じて多くの⽅々に看護の⼤切さを感じていただく機会となりました。2018年度も第8回「忘れられない看護エピソード」の募集を通して、より多くの⽅に看護の⼤切さを認識してもらい、看護の⼼を育んでいく⼀助になればと考えております。
2018年度「看護の日・看護週間」中央行事
~「看護」の現場で出会った、心温まるエピソードのコンクールを開催~
募集期間:2017年11月1日(水)~2018年2月2日(金)
【看護職部門】と【一般部門】の2部門で募集!
<看護の日について>
看護 日 月 日 近代看護 築 誕生日
中島 氏 作家 発案 呼 日野原重明氏 医師
橋田壽賀子氏 脚本家 柳田邦男氏 作家 市民 有識者 看護 日 制定 願
会 運動 年 月 制定 以来 月 日 含 日曜日
土曜日 看護週間 毎年 厚生労働省 日本看護協会 中心 全国各地
看護 関係 活動 行
<報道関係のお問い合わせ先>
第 回 忘 看護 広報事務局 担当 副島 森田
TEL:03-3583-6157 FAX:03-3583-6208
内館牧子 脚本家
第 回 忘 看護 募集
看護 日 看護週間
<第8回「忘れられない看護エピソード」募集要項>
部門 応募資格 看護職部門 現在 国内 看護職 就 方 過去 看護職 就 方
一般部門 日本国内在住 方
募 集 内 容 看護 通 得 忘 思 出 字以内 原稿用紙 縦書 横書 可 作品 必 題名 付 応募 一人一作品 本人作 未発表作品 日本語 書 限 判読不明 文字
不鮮明 文字 審査 対象外 場合 必 楷書 書 応募
作品 返却 了承
募 集 期 間 年 月 日 水 年 月 日 金 当日消印有効
応 募 方 法 作品 次 必要事項 記入 用紙 書式自由 添付 下記宛 郵送 日本看護協会 応募 応募 不可
応募部門 看護職部門 一般部門 郵便番号 住所 氏名 年齢 性別 電話番号 方 職業 勤務先 免許取得年 看護職
応 募 先 郵送 東京都港区西新橋 第 須賀 階第 回 忘 看護 事務局
日本看護協会 専用 応募
賞 金 賞 品 最優秀賞 賞金 万円 各部門 作品 内館牧子賞 賞金 万円 各部門 作品 上記受賞作品 中 作品 化予定 優秀賞 賞金 万円 各部門 作品 入 選 各部門 作品 応募者全員 第 回受賞作品小冊子 送 予定
審 査 員 特別審査員 内館牧子 脚本家 審査員 厚生労働省 日本看護協会関係者 審査
主 催 厚生労働省 日本看護協会
発 表 表 彰 年 月 日 日 開催 表彰式 発表 最優秀賞及 内館牧子賞 受賞者 表彰式 出席 日本看護協会 機関紙 新聞紙面 上位作品 受賞作品 掲載 化 作品 日本看護協会 上 活用 予定 選出 選定基準及 方法 問 合 応
入賞 連絡 表彰式 作品発表 代
留 意 点 入賞作品 応募者 氏名 年齢 都道府県名等 共 公表 最優秀賞 各部門 作品 内館牧子賞 各部門 作品 計 作品 中 作品 化
応募 際 作品 登場 人物 病院等 施設 特定 配慮下 患者 家族 施設等 関係者 了承 得 難 場合 当該患者 家族 施設等 関係者 不快 表現 願 作品中 個人情報 関 主催者 一切 責任 負
医療安全 倫理基準 現代 状況 異 不適切 表現 場合 入賞作品 公表 際 漢字表記 統一 主催者 判断 修正
入賞作品 著作 使用 権 全 日本看護協会 帰属 応募作品 看護 日 看護週間 事業 看護 看護従事者 社会的評価向上 広報活動 書籍 転載含 使用
応 募 関
問 合 先
第 回 忘 看護 事務局電話 担当 大津 小浦 受付時間 時 時 土日祝日 年末年始除
名 称︓公益社団法⼈ ⽇本看護協会所 在 地︓〒150-0001 東京都渋⾕区神宮前 5-8-2
TEL.03-5778-8831 URL http://www.nurse.or.jp会 ⻑︓福井トシ⼦設 ⽴︓1947年概 要︓保健師・助産師・看護師・准看護師の資格を持つ個⼈が⾃主的に加⼊して運営
する、⽇本最⼤の看護職能団体。現在約 71万⼈の会員が加盟し、47都道府県看護協会(法⼈会員)と連携して活動する全国組織。国⺠の健康と福祉に寄与するため、看護職能団体として質の⾼い看護サービスを提供するための活動を展開中。
おもな活動︓○安全な看護の提供と質の向上○在宅医療・訪問看護の推進○看護・医療政策の提⾔とその実現○専⾨看護師・認定看護師・認定看護管理者の教育と認定○看護職の⼈材確保・就業促進○継続教育の推進○保健医療福祉の連携促進○広報活動○⽇本看護学会の開催など研究の振興○国際交流○調査研究○ワーク・ライフ・バランスの推進
<公益社団法人 日本看護協会 概要>
れしく覚えているのよ」
■参考資料 第7回「忘れられない看護エピソード」最優秀作品
【看護職部⾨】「忘れられない親⼦の姿 〜⾎のつながりってなんだろう〜」福岡県 瀬上希代⼦さん
長くNICU(新生児集中治療室)で看護師長として勤務してきた。その中で、忘れられない「親子の姿」が
ある。
ある日、1人の赤ちゃんが入院してきた。Aちゃんは低体温で入院した。しかし、もう1つの理由は「育児
者がいない」というものだった。
周りの赤ちゃんは両親が面会に来ている。看護師たちは、面会のないAちゃんを抱っこしたり、目を合わせ
て話し掛けながら授乳するなど、できる限りの愛情を注いでいた。
担当看護師Yさんは、Aちゃんの日記をつけていた。毎日少しずつ大きくなっていく体重、増えていくミル
クの量をはじめ、看護師がどれだけAちゃんをかわいいと思っているかをつづり、写真や手・足型を取って、
日記に貼っていた。「大好きだよ」のメッセージと一緒に。
3週間の入院で、Aちゃんは乳児院へと退院し、その後のAちゃんについての情報が病院に入ってくること
はなかった。
それから5年後。Aちゃんの里親さんから「担当していた看護師に話を聞きたい」と連絡があった。Yさん
は他部署へ異動していたが、連絡をとり、お会いする機会を持った。
特別養子縁組をしてB家の長女となった、5歳の笑顔のかわいいAちゃんは、お母さんと一緒に会いに来て
くれた。お母さんはAちゃんが物心つくころには事実を話していたこと、愛情深く育てていること、そして生
まれてすぐに入院した病院で看護師たちにとてもかわいがってもらっていたことを、Yさんの日記を見せて話
をした、と教えてくださった。
「『愛されていた』ということの証となる日記を作ってくださってありがとうございます」とお礼を言って
いただいた。
NICU という環境の中で、時には血のつながりって何だろう、と考えることがある。Aちゃんを取り巻いた
色んな形の愛情からは、人と人とのつながりの奥深さと、愛情をもって接することの偉大さが感じられた。
若い看護師であったYさんも、今は一児の母である。とても愛情深い育児をしながら、看護師としてがんば
っている。
【⼀般部⾨】「⾚い星」 兵庫県 洲本美智代さん
秋も深まり冬の気配が近づく夜のことだった。
「お母さん、僕は星空を見たことがないねん。夜にお出掛けしたことないやろう? 本物の星空を見てみた
いなあ」。そう話す息子には、もう時間がない。
難病で肺を患い、入退院を繰り返して9歳になった。夏の終わりまで、酸素ボンベを乗せた車いすで病院の
周りを散歩することができた。しかし、今では外出もままならず、病室の天井と壁を見つめる日々が続いてい
る。
外の世界といえば、わずかに見える窓からの景色とテレビ、そして大好きな図鑑を眺めることだった。「図
鑑があれば何でも分かるから」と、いつも枕のそばに置いていた。
少しの時間だけでも星空を見せてやりたいと医師に相談してみたが、容体は安定せず、外出の許可は下りな
かった。私は「願いをかなえてやることができなくて悔しい」と担当の看護師にぽつりと漏らした。
すると次の日、看護師が家庭用の小さなプラネタリウムを持ってきてくれた。手のひらサイズの宇宙の登場
に息子はとても喜んだ。夜を待ち、個室の電気を消してスイッチを入れると、天井と壁一面に冬の星空が広が
った。図鑑で覚えたオリオン座を見つけると、「ベテルギウスは一等星で赤い星やで。僕は赤が好きやから、
ベテルギウスは僕の星やな。もう寂しくないわ」とうれしそうに笑った。
病室で星空を見た数日後、息子は眠るように逝った。
看護師の仕事といえば点滴の交換や患者の世話をすることだと思っていた。しかし、体に触れるだけではな
く、患者と家族の気持ちに寄り添いそっと支えることも看護ではないだろうか。
プラネタリウムのおかげで息子も私も救われた。最期の自由を与えてくれた看護師の優しさに心から感謝し
ている。