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Japan Advanced Institute of Science and Technology JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/ Title �(�1)(�(4),�,�22) Author(s) �, �; �, �; �, Citation �, 22: 514-517 Issue Date 2007-10-27 Type Conference Paper Text version publisher URL http://hdl.handle.net/10119/7324 Rights �This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management. Description

dspace.jaist.ac.jp · ② R&D成果の魅力度の表現が困難 ③ 事業システムやオペレーションモデル の表現が困難 ④ 網羅性を満たすため作成とメインテナ

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repositoryhttps://dspace.jaist.ac.jp/

Title

技術戦略マップを活用した新ビジネス創出プランニン

グ(その1)(技術経営(4),一般講演,第22回年次学術大会

)

Author(s) 鈴木, 昭彦; 阿部, 仁志; 佐久間, 啓

Citation 年次学術大会講演要旨集, 22: 514-517

Issue Date 2007-10-27

Type Conference Paper

Text version publisher

URL http://hdl.handle.net/10119/7324

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

Description 一般講演要旨

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2C06

技術戦略マップを活用した新ビジネス創出プランニング(その1)

○鈴木 昭彦(中部電力㈱)阿部 仁志(沖電気工業㈱)佐久間 啓((社)科学技術と経済の会)

1.はじめに

(社)科学技術と経済の会(JATES)専門委員会では、技

術者・研究者のためのビジネスモデル(BM)設計手法を

開発し、事例への適用を行い、その作業結果をフィードバ

ックしてモデリング理論、モデリングプロセスを改良し、実

務家(practitioner)にとって使いやすいビジネスモデル設

計手法を開発してきた[1]-[8]。

今回さらに、第21回年次大会で報告した、ビジネスモデ

ル設計手法の弱点(表 1)を戦略ロードマッピング(SRM)の

手法で補完し、ビジネスモデル設計と戦略ロードマッピン

グを統合した新事業戦略策定手法[8]に、経済産業省

(METI)の技術戦略マップ[9]活用を組み合わせたより総合

的なイノベーション支援技術(IST=Innovation Support

Technology)を開発し、実践的研究を行ってきた。

本報告では、この IST のコンセプトを提案し、実践での

作業手順を説明する。また事例を通じて IST のコンセプト

と作業手順の良し悪しを検証し、その有効性を確認する。

表1 BM と SRM の比較

2.IST のコンセプト、価値&有用性

(1)IST のコンセプト

IST は、研究開発成果の事業化を促進し企業価値向上

につなげる方法論であり、意思決定の品質、イノベーショ

ンの機会発掘、事業計画の品質を向上させることができ、

時間軸上で多面的検討ができ、リソース計画の見積もりが

可能である。その手法は、ビジネスモデル設計と戦略ロー

ドマッッピングを統合した新事業戦略策定手法に METI の

技術戦略マップ(TRM)活用を組み合わせたものである

(図1)。そのため、IST はビジネスモデル設計と戦略ロー

ドマッッピングの長所を活かし、短所を補っている。

図1 IST の概念

IST のコンセプトは、BM/SRM の作業手順を統合した

IST の作業手順を実行することにより、BM と SRM の両者

の長所を活かした価値創造ができることである。すなわち、

ビジネスの価値創造ができ、オペレーション計画がしっか

りできる。さらに、社会動向、リソース状況を踏まえた技術

開発・製品開発計画を実現することができ、投資のタイミン

グなど時間軸上の整合を取ることが容易になる。また、

METI-TRM を活用することにより、(i)技術動向の裏付けが

得られ、事業計画がより確かなものとなる。(ii)異分野の技

術動向・達成レベルを知ることにより、技術融合による新し

い製品や市場の開拓の可能性が出てくる。

(2)IST の価値&有用性

IST の価値&有用性は、顧客課題の解決にある。IST の

作成プロセスが重要であり、新事業企画や新商品企画の

立案作業の品質が向上する。作成されたビジネスモデル

と自社技術ロードマップ、両者を統合した統合戦略ロード

マップによって、事業・技術戦略プランニングの意思決定

が行われ、新事業企画、新商品企画の立案の品質が向

上することとなる。

IST でのビジネスモデルとロードマップは共通言語を提

供するコミュニケーションツールであり、戦略、新規事業の

Cons of RM① ビジネス価値評価が困難

② R&D成果の魅力度の表現が困難

③ 事業システムやオペレーションモデルの表現が困難

④ 網羅性を満たすため作成とメインテナンスの負担大

Pros of RM① 市場、事業、製品・機能、技術、リソー

スのロードマップを多層構造で時間軸上に表現、俯瞰図を提供

② 市場動向と機会の発見、投資タイミング、代替技術、いつからどの技術を開発すべきかの意思決定を支援

③ 意思決定のための知識創造:ギャップの発見、ボトルネックの発見、開発の加速・減速の発見、リソースの見積もりが可能

Cons of BM① 市場動向と機会の発見がしにくい

② 投資タイミングが判りにくい

③ 代替技術の選択肢が判りにくい

④ いつからどの技術を開発すべきかが判りにくい

Pros of BM① R&D成果のビジネス価値をモデリング

でき、評価が可能

② ビジネスアイデアからビジネスコンセプトを創出するモデリングツール

③ 財の調達・生産・販売方法等のオペレーションをモデリングできる

Cons of RM① ビジネス価値評価が困難

② R&D成果の魅力度の表現が困難

③ 事業システムやオペレーションモデルの表現が困難

④ 網羅性を満たすため作成とメインテナンスの負担大

Pros of RM① 市場、事業、製品・機能、技術、リソー

スのロードマップを多層構造で時間軸上に表現、俯瞰図を提供

② 市場動向と機会の発見、投資タイミング、代替技術、いつからどの技術を開発すべきかの意思決定を支援

③ 意思決定のための知識創造:ギャップの発見、ボトルネックの発見、開発の加速・減速の発見、リソースの見積もりが可能

Cons of BM① 市場動向と機会の発見がしにくい

② 投資タイミングが判りにくい

③ 代替技術の選択肢が判りにくい

④ いつからどの技術を開発すべきかが判りにくい

Pros of BM① R&D成果のビジネス価値をモデリング

でき、評価が可能

② ビジネスアイデアからビジネスコンセプトを創出するモデリングツール

③ 財の調達・生産・販売方法等のオペレーションをモデリングできる

300万円

500万円

1000万円

1億円

4700万円

1・5億円

2億円

3億円

3.5億円

3.5億円

3.5億円

6億円

  2006現在

   5年後

  10年後

  15年後

・機器販売(端末)・機器販売・機器販売

・保守/メンテナンス収益モデル

・個人が購入

・行政が購入して個人へ

支給

① カタログ品・標準仕様品

② 特注品

提案→設計→受注→納品→検査→保守

(製造はファブレス)事業システム

・端末(@7千円~12千円)

・販売実績 累積2万台同左

・音声標識システム

(@1百万円)

・触知案内システム

( @3百万円)

提供する製品・サービス

・視覚障害者(30万人)

・高齢者、その他

・障害者全体(320万人)

・関電工

・大成建設等

・東京都

・さいたま市

・立川市等

市場

顧客

B to G to CB to B ( to G ) B to G

成長モデル

40億

事業

ギャップ対策

・視覚障害者以外への対応(シグナルエイドの有効活用)・端末の開発、提供

・システム販売 

・端末販売

保守/メンテナンス

・売上20億円

・企画提案型/自社販売

・障害者・高齢者・病弱者等の歩行支援システム

・シグナルエイド 

交差点で音声が出る機能

青信号の延長機能

・既存製品・新規市場

・警察庁

・地方自治体

・鉄道事業者等

・ホテル/百貨店

・障害者・高齢者等の歩行支援システム

・シグナルエイドの日常生活用

具認定による普及促進

・交通バリアフリー法による鉄道事業者等向けの聞き提供

・システム販売

・端末販売

・保守/メンテナンス

・売上5.5億円

・企画提案型/自社販売

・視覚障害者歩行支援システム

・シグナルエイドの利用により公共施設等で音声案内が放送される機能

既存製品・既存市場

・地方自治体

・ゼネコン/サブコン

・鉄道事業者等

・視覚障害者歩行支援システム

基本事業

・安全、安心、バリアフリーなま

ちづくり実現(ソフト、ハードの

提供)

・システム販売 

・保守/メンテナンス

・売上20億円

・企画提案型/自社販売

・安全なコミュニティー支援シス

テム(危険予知、回避を含む)

・摺り合わせ型システム構築力

・交番の代替機能

・新規製品・既存市場

・国土交通省

・地方自治体

・商店街

・その他民需需要

・コミュニティー支援システム

インフルエンス図

提供価値

ドメイン

持続性、成長性

収益

モデル

提供方法

戦略

モデル

動的

静的

       商品・事業

ビジネスモデル技術分野 評価パラメータ 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

発話スタイル

周囲環境

S/N、マイク距離

文字種

手書き文字入力

認識対象

レスポンスタイム

センサフュージョン

ユーザ状況理解

対象・精度の高度化

適応表示

擬人化エージェント

表現リッチ化

マルチモーダル表示

音声合成/表現力

音声合成/言語

GUI利用方法

実世界インタフェース利用方法

開発効率

翻訳・通訳/言語理解技術

翻訳・通訳/適応技術

翻訳・通訳/多言語

ユーザ

ビリティ(ディスプレイ等)

GUI/実世界インタフェース

翻訳・通訳

分野構造

知覚インタフェース

音声認識

画像認識

状況理解

表現インタフェース

インタラクション技術

ヒューマンイ

ンタフェース

定常雑音(車走行雑音)

非定常雑音(踏切音など) 非定常雑音+複数話者音声

離散単語認識 話し言葉認識 話し言葉・方言・多言語認識

TVレート(車載監視、顔認識) 高フレームレート(飛び出し検知、高速ジェスチャー認識)

車両、顔認識 固定環境理解(室内、街角)ジェスチャ(手振り、身振り)

コミュニケーション意図把握

人物センサー/環境センサー

自然な音声・顔画像による感情認識

中程度環境(15dB, 30cm)

悪環境(5dB,30cm/15dB,1m) 悪環境(5dB,1m) 劣悪環境(残響 長)

AVコンテンツ解析

文字(英数字)

文字(漢字/単語) 文字(多言語) 文字(自由手書き)

文字(漢字文字

別)

文字(日本語自由手書き) 対象領域検出(文字とそれ以外の分離) 文字(多言語自由手書き)

シングルカメラ

マルチカメラ(可視光、遠赤外) カメラ、マイク、ミリ波レーダー、レンジセンサ

ヒューマンセンシング(人物全体、動作)

生体センサー/リモートセンサ連携(車路間連携)

RFID、GPS(位置)

センサネットワーク / 多種センサ統合利用センサータグ(超音波、赤外線)、無線測位、加速度、方位センサ、嗅覚センサ活用

バーチャルキャラクタUI

(音声合成+口パク)ロボット型UI(身振り、口パク)

ユーザ履歴・状況適応 環境適応

バーチャルキャラクタUI(音声合成+表情合成) ロボット型UI(表情生成)

NW・端末適応 ユーザ意図適応

大量Web検索結果表示 マルチメディア検索結果表示

触覚表示 嗅覚 五感表示

感情音声対話調

日・英・韓 ・中(方言含むI)・ 欧州各国語

読み上げ 感情音声対話調

日本語中心 日・英・韓・中(方 言含むI)・欧州各 国語への個別対応 言語間共有知識

個人性表現

ウエアラブル(Mixed リアリティ)実物体インタフェースマルチモーダル

インタフェース環境型インタフェース

自 動評価 自動設計 ユニバーサルデザイン設計支援

意図・環境理解文脈情報利用文内情報利用

日・英、制限タス

ク日・英・中、制限タスク 十ヶ国語以上、複数タスク

分野適応 動的適応個人適応

数ヶ国語、複数タスク

マルチウインドウ 型G

UI3D型GUI

顧客価値仮説環境分析収益仮説

技術シナリオ予測

反映

ビジネスシナリオ

計画

自社技術ロード

マッピング実施

参照反映

参照

ビジネスモデル完成

自社技術ロードマップ完成

IST出力(BM,RM統合)

Start UpBM

ビジネスアイデア

Data BaseMETI

技術戦略RM

市場、商品等のRM

自社技術ロードマッピング

スタート

ビジネスモデリングスタート

=統合戦略ロードマップ

・スーパー防犯灯 (100台@10M円)

・緊急避難システム

 (10万台@1万円) 30億円規模

・新規製品既存市場

・コミュニティー支援

システム

・IPv6適用

・ピアトゥピア通信プロトコル標準化

・モバイル燃料電池

・フレキシブル軽量ディスプレイ

・センサ-コミュニケーション技術

・多機能型

・GPS機能型

・小型軽量化

・低価格

・長時間連続使用

・個別情報化

・高齢者・他の障害者への対応

・交通インフラ信号機との連動

・文字認識から音声変換システム

  30億円規模の市場

*ユニバーサルデザイン

2015

・インフラへのRFID

 取り付け

・IP化

・ユビキタスネッワーク

・FM無線(微弱)

・赤外線

・可視光

・センサー

技術要素

 センサーNW

 GPS

 インフラ

・通信距離拡大

・高信頼性

・小型軽量化

・低価格

・ユビキタス化

・ネットワーク化

・独立端末型

・携帯電話一体型

・既存システムとの互換性

・小型軽量化

・低価格

機能・要素/端末

・実用化に向けた検討

・システム仕様OPEN化

・施工に配慮したモジュール化

・標準化を検討すべき

分野項目の抽出

・項目ごとの標準化の

方向性(実証・検討)

・既存製品新規市場

・障害者等の歩行

 支援システム

20102005

Mark

et, P

rodu

ctFu

nctio

nTe

chno

logy

・保有リソース・保有リソース

①Profit Model②Valuation

Profit & RevenueModel

①Purchase②Production③Sales

How:Value Delivery

①Products &Services②Customer utility③Competitiveness

What: ValuePropositions

①Structure of Market,Business Domain②Target Customers

Who: Customers,Market Segments

Features of Sub Models

Sub Models

①利益モデル

②価値評価収益モデル

①財の調達方法

②生産方法

③販売方法

How:価値提供方法

①提供するもの

②どのように

③競争力の源泉

What: 提供価値

①市場構造Biz.ドメイン

②顧客の選択

Who: 顧客

市場セグメント

表現項目サブモデル

・保有リソース・保有リソース

①Profit Model②Valuation

Profit & RevenueModel

①Purchase②Production③Sales

How:Value Delivery

①Products &Services②Customer utility③Competitiveness

What: ValuePropositions

①Structure of Market,Business Domain②Target Customers

Who: Customers,Market Segments

Features of Sub Models

Sub Models

①利益モデル

②価値評価収益モデル

①財の調達方法

②生産方法

③販売方法

How:価値提供方法

①提供するもの

②どのように

③競争力の源泉

What: 提供価値

①市場構造Biz.ドメイン

②顧客の選択

Who: 顧客

市場セグメント

表現項目サブモデル出力シナリオ  

プランニング

産業バリューチェーン分析 マクロ環境

(PEST)分

事業環境分析(5 Forces)

シナリオ ドラ

イバー絞込み

シナリオの構築

シナリオごと

静的  ビジネス モデル作成

動的ビジネス モデル作成

  利益

  モデル  分析

バリューチェーン, PEST, 5F’s利益モデル

出力シナリオ  プランニング

産業バリューチェーン分析 マクロ環境

(PEST)分

事業環境分析(5 Forces)

シナリオ ドラ

イバー絞込み

シナリオの構築

シナリオごと

静的  ビジネス モデル作成

動的ビジネス モデル作成

  利益

  モデル  分析

バリューチェーン, PEST, 5F’s利益モデル

My VisionMy Will

視覚障害者支援システムからコミュニティ支援システムへ

10年後に10倍の40億円規模の事業にしたい

!!

-514-

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全体像を異なる立場の人々と共有するツールである。IST

設計プロセスにおいて認識、理解を深め、ギャップの発見、

課題の再設定、俯瞰的・整理された簡潔な図表によって

可視化され解決策・意思決定の品質を高めることができる。

IST の活用によって、やみくもにトライしていたものを参加

者が将来を一緒に捉えることができる。

また、BM/RM 作業によって見えないものが見えてくる。

可能性とリスクを分離することができ、BM/RM はどう行動

すれば良いか提示することができる。さらに、新規事業で

は、不確実性の要因を抽出したり、誰が正しいのかよく判

らない場合の可視化・たたき台の作成が可能となる。

3.IST のフレームワーク、作業手順

(1)IST のフレームワーク、手順

・フェーズ 1

研究開発成果をベースに製品コンセプト、ビジネスアイ

デアを描く。この製品コンセプト、ビジネスアイデアを元に

市場と顧客を想定する。既存の自社事業システムをベー

スに、ビジネスアイデアをビジネスモデルのフレームワー

クを活用して as is model のビジネスモデルを表現する。

経営戦略、事業戦略、あるいは研究者、技術者の思い

から描いたto be modelであるMy Vision/My Willを事業コ

ンセプトとして表現する。as is modelとto be modelのギャッ

プを明確にする。ギャップの解決策、解決アプローチを示

す。

本 IST の特徴は、ゼロベースではなく、既にある METI

技術戦略ロードマップデータベースを活用して技術シナリ

オを作成することにある。My Vision/My Will で描いた製

品コンセプトに関係する製品機能、関係技術群をMETI技

術戦略ロードマップデータベースから抜き出し、整理し、

技術シナリオを作成する。

・フェーズ 2

次にビジネスシナリオプランニングを行う。ビジネスモ

デリングのスタートとして産業バリューチェーン分析、

PEST 分析、「5 つの力」フレームワーク分析を実施する。

ビジネスシナリオ計画の作業ステップは[4]に詳細されて

いる。PEST 分析で抽出された要素項目から自社への影

響が大きく不確実性が高い要素をシナリオドライバーとし

て抽出し、ビジネスシナリオ計画を作成する。My

Vision/My Willで描いた事業コンセプト、製品コンセプトを

ビジネスモデルで表現することによって、将来ビジネス目

標へと再設計することができた。

①ビジネスシナリオ計画作業の目的は将来事業目標を

発掘、設計することである。

②将来事業目標を実現するための製品機能、及び実

現技術をロードマッピングすることによって自社技術ロー

ドマップを得ることができる。

この作業が IST 作業のキープロセスである。

・フェーズ 3

自社技術ロードマッピングの実施中の内容や発見を反

映して、シナリオ別のターゲット顧客、商品、供給方法、収

益モデルを確認してビジネスモデルを完成する。このビジ

ネスモデルと自社技術ロードマップを統合したものが統合

戦略ロードマップ(ISRM:Integrated Strategic Road Map)

である。

統合戦略ロードマップでレイヤー間のギャップやボトル

ネックなどの発見、投資タイミングが正しいかどうかの検証

などを行い、統合戦略ロードマップを事業展開可能かどう

か評価し、不完全な部分があればスタートアップビジネス

モデルへとフィードバックする。そして、納得できるビジネ

スモデル、自社技術ロードマップが完成できるまで IST の

手順を繰り返す。そしてビジネスモデル、自社技術ロード

マップ、統合戦略ロードマップを完成させる。

(2)Innovation Planning Process by IST in practice

5 回にわけて 2 週間間隔で IST 検討会を実施する。ワ

ークショップは第 2 回から第 4 回までの 3 回である。

第 1 回は主催者から主旨説明を行い、目的の共有化、

ゴールの確認、作業イメージ、必要知識の確認、作業体

制の決定を行う。

第2回(ワークショップ1)は参加企業からMy Vision/My

Will を発表してもらい、その後共同作業としてビジネスモ

デルの検討、関連技術ロードマップの検討を行う。

第 3 回(ワークショップ2)は参加企業がビジネスモデル

を発表し、共同作業として自社技術ロードマップを検討す

る。

第 4 回(ワークショップ3)は共同作業としてビジネスモ

デル、自社技術ロードマップを完成させる。

第 5 回は共同作業として成果発表資料を作成し、発表

報告会を行う。

4.適用事例

池野通建(株)の福祉事業「第二創業へ向けた事業戦略

立案」の適用事例を報告する。

(1)池野通建(株)の福祉事業の概要

池野通建(株)は、通信関連、電気関連、土木関連、ソー

リューション関連、福祉関連の事業を行っており、2005 年

度の売上高は156億円であり、そのうち福祉事業は4億円

の売上高となっている。池野通建(株)は、視覚障害者歩行

支援システムの設計、機器の製作、施工、保守の福祉事

-515-

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業を行っている。視覚障害者歩行支援システムは、杖方

式、電波方式の 2 種類ある(図 2)。

図2 池野通建㈱の福祉事業の概要

(2)ワークショップ 1

池野通建(株)の経営戦略に基づいた My Vision/My

Will は、「視覚障害者支援システムからコミュニティ支援

表2 ビジネスモデルの結果

システムへ。10 年後に 10 倍の 40 億円規模の事業にした

い!!」である。

ビジネスモデルを検討した結果、10 年後の事業規模は、

B to Gが3.5億円、B to B ( to G ) が2 億円、B to G to C

が1000万円となり、合計5.6億円となる。このビジネスモデ

ル結果は 10 年後に 10 倍の 40 億円規模の事業にしたい

という経営戦略に基づいた My Vision/My Will と大きなギ

ャップがある(表 2)。

図3 ユーザビリティに関するロードマップ

そのためギャップ対策を検討する必要があり、池野通

建(株)の責任者の方に議論に参加していただき、新しい

事業機会の検討を行った。

まず METI の技術戦略ロードマップを参考にして、事業

を実現するための技術シナリオを検討する。ユーザビリテ

ィ関連のロードマップからは、2012 年にセンサー、コミュニ

ケーション、認識関連技術が確立され、実用化される見通

しであることがわかった(図 3)。

(3)ワークショップ 2

METI の技術戦略ロードマップを参照して発見した技術

シナリオを考慮して、産業バリューチェーン分析、PEST 分

析、「5 つの力」フレームワーク分析を実施する。そしてシ

ナリオドライバーを抽出する。自社への影響が大きく、不

確実性が大きいシナリオドライバーは、既存システム以上

のスペックをもったシステムの出現、技術革新(インターネ

ット、ユビキタス、ナノテクノロジーを利用した新システムの

出現)、社会的意識の変化(バリアフリー、ユニバーサル

デザイン)となる。

次にシナリオドライバーを使用して 4 つのシナリオを構

築する。その中で事業規模拡大へ向けたシナリオの実現

を詳細に検討する。

事業規模拡大へ向けたシナリオとして、高齢者・障害者

生活支援システム等が考えられる。高齢者・障害者生活

支援システムは、①難聴者磁気誘導システム、②緊急避

難情報システム、③スーパー防犯灯(緊急通報システム)

等がある。

自社技術ロードマップで 2015 年までの市場・製品、機

能、技術をマップすると、2015 年の市場・製品は、スーパ

ー防犯灯で 100 台@10M 円、緊急避難システム(10 万台

@1 万円)で 20 億円規模、高齢者・他の障害者への対応、

交通インフラ信号機との連動、文字認識から音声変換シス

テム(20 億円規模の市場)となると考えられる(表 3)。

表3 自社技術ロードマップ

300万円

500万円

1000万円

1億円

4700万円

1・5億円

2億円

3億円

3.5億円

3.5億円

3.5億円

6億円

  2006現在

   5年後

  10年後

  15年後

・機器販売(端末)・機器販売・機器販売

・保守/メンテナンス収益モデル

・個人が購入

・行政が購入して個人へ

支給

① カタログ品・標準仕様品

② 特注品

提案→設計→受注→納品→検査→保守

(製造はファブレス)事業システム

・端末(@7千円~12千円)

・販売実績 累積2万台同左

・音声標識システム

(@1百万円)

・触知案内システム

( @3百万円)

提供する製品・サービス

・視覚障害者(30万人)

・高齢者、その他

・障害者全体(320万人)

・関電工

・大成建設等

・東京都

・さいたま市

・立川市等

市場

顧客

B to G to CB to B ( to G ) B to G

300万円

500万円

1000万円

1億円

4700万円

1・5億円

2億円

3億円

3.5億円

3.5億円

3.5億円

6億円

  2006現在

   5年後

  10年後

  15年後

・機器販売(端末)・機器販売・機器販売

・保守/メンテナンス収益モデル

・個人が購入

・行政が購入して個人へ

支給

① カタログ品・標準仕様品

② 特注品

提案→設計→受注→納品→検査→保守

(製造はファブレス)事業システム

・端末(@7千円~12千円)

・販売実績 累積2万台同左

・音声標識システム

(@1百万円)

・触知案内システム

( @3百万円)

提供する製品・サービス

・視覚障害者(30万人)

・高齢者、その他

・障害者全体(320万人)

・関電工

・大成建設等

・東京都

・さいたま市

・立川市等

市場

顧客

B to G to CB to B ( to G ) B to G

成長モデル

40億

事業

ギャップ対策

技術分野 評価パラメータ 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

発話スタイル

周囲環境

S/N、マイク距離

文字種

手書き文字入力

認識対象

レスポンスタイム

センサフュージョン

ユーザ状況理解

対象・精度の高度化

適応表示

擬人化エージェント

表現リッチ化

マルチモーダル表示

音声合成/表現力

音声合成/言語

GUI利用方法

実世界インタフェース利用方法

開発効率

翻訳・通訳/言語理解技術

翻訳・通訳/適応技術

翻訳・通訳/多言語

ユーザビリティ(ディスプレイ等)

GUI/実世界インタフェース

翻訳・通訳

分野構造

知覚インタフェース

音声認識

画像認識

状況理解

表現インタフェース

インタラクション技術

ヒューマンインタフェース

定常雑音(車走行雑音)

非定常雑音(踏切音など) 非定常雑音+複数話者音声

離散単語認識 話し言葉認識 話し言葉・方言・多言語認識

TVレート(車載監視、顔認識) 高フレームレート(飛び出し検知、高速ジェスチャー認識)

車両、顔認識 固定環境理解(室内、街角)ジェスチャ(手振り、身振り)

コミュニケーション意図把握

人物センサー/環境センサー

自然な音声・顔画像による感情認識

中程度環境(15dB, 30cm)

悪環境(5dB,30cm/15dB,1m) 悪環境(5dB,1m) 劣悪環境(残響 長)

AVコンテンツ解析

文字(英数字)

文字(漢字/単語) 文字(多言語) 文字(自由手書き)

文字(漢字文字別)

文字(日本語自由手書き) 対象領域検出(文字とそれ以外の分離) 文字(多言語自由手書き)

シングルカメラ

マルチカメラ(可視光、遠赤外) カメラ、マイク、ミリ波レーダー、レンジセンサ

ヒューマンセンシング(人物全体、動作)

生体センサー/リモートセンサ連携(車路間連携)

RFID、GPS(位置)

センサネットワーク / 多種センサ統合利用センサータグ(超音波、赤外線)、無線測位、加速度、方位センサ、嗅覚センサ活用

バーチャルキャラクタUI

(音声合成+口パク)ロボット型UI(身振り、口パク)

ユーザ履歴・状況適応 環境適応

バーチャルキャラクタUI(音声合成+表情合成) ロボット型UI(表情生成)

NW・端末適応 ユーザ意図適応

大量Web検索結果表示 マルチメディア検索結果表示

触覚表示 嗅覚 五感表示

感情音声対話調

日・英・韓・中(方言含むI)・欧州各国語

読み上げ 感情音声対話調

日本語中心 日・英・韓・中(方言含むI)・欧州各国語への個別対応 言語間共有知識

個人性表現

ウエアラブル(Mixed リアリティ)実物体インタフェースマルチモーダルインタフェース

環境型インタフェース

自動評価 自動設計 ユニバーサルデザイン設計支援

意図・環境理解文脈情報利用文内情報利用

日・英、制限タス

ク日・英・中、制限タスク 十ヶ国語以上、複数タスク

分野適応 動的適応個人適応

数ヶ国語、複数タスク

マルチウインドウ型GUI

3D型GUI

(1)杖方式(磁気誘導システム)  このシステムは、工業製品の副産物である副生フェライト

  の有効活用を目的とした研究開発事業をNECが1982

  年に旧科学技術庁・新技術事業団の委託事業として行っ

  た応用技術です。磁気標識帯(フェライト)誘導路に専用杖

  が近づくと、杖の手元が振動することにより誘導路の所在

  を確認できます。

  また、分岐点や部屋の入口などでは、床面に埋設したアン

  テナの上を専用杖が通過するとにより音声案内が放送され

  るシステムです。インフラ側で設置する「音声案内装置」と、

  利用者側で携帯する「専用白杖」で構成されます。

このシステムの特長は、平滑な誘導路と音声案内が受けられるので

①安全

②安心

・・・ 他の障害者にも配慮

・・・ 行き先の具体的な情報

が、得られます。

①位置 ・・・ 目標物への方向

②音量 ・・・ 目標物までの距離感

③内容 ・・・ 目標物の具体的情報

が、得られます。

このシステムの特長は、目標物から音声で案内するので

(2)電波式(音声標識ガイドシステム)   このシステムは、シグナルエイドから発信される微弱電波を

受信することにより目標物から音声で案内するシステムです。インフラ側で設置する「音声標識ガイド装置」と、利用者側で携帯する「シグナルエイ ド」で構成され、利用者が、情報必要な時、必要な場所で音声が受けられます。

・スーパー防犯灯 (100台@10M円)

・緊急避難システム

 (10万台@1万円) 30億円規模

・新規製品既存市場

・コミュニティー支援

システム

・IPv6適用

・ピアトゥピア通信プロトコル標準化

・モバイル燃料電池

・フレキシブル軽量ディスプレイ

・センサ-コミュニケーション技術

・多機能型

・GPS機能型

・小型軽量化

・低価格

・長時間連続使用

・個別情報化

・高齢者・他の障害者への対応

・交通インフラ信号機との連動

・文字認識から音声変換システム

  30億円規模の市場

*ユニバーサルデザイン

2015

・インフラへのRFID

 取り付け

・IP化

・ユビキタスネッワーク

・FM無線(微弱)

・赤外線

・可視光

・センサー

技術要素

 センサーNW

 GPS

 インフラ

・通信距離拡大

・高信頼性

・小型軽量化

・低価格

・ユビキタス化

・ネットワーク化

・独立端末型

・携帯電話一体型

・既存システムとの互換性

・小型軽量化

・低価格

機能・要素/端末

・実用化に向けた検討

・システム仕様OPEN化

・施工に配慮したモジュール化

・標準化を検討すべき

分野項目の抽出

・項目ごとの標準化の

方向性(実証・検討)

・既存製品新規市場

・障害者等の歩行

 支援システム

20102005

・スーパー防犯灯 (100台@10M円)

・緊急避難システム

 (10万台@1万円) 30億円規模

・新規製品既存市場

・コミュニティー支援

システム

・IPv6適用

・ピアトゥピア通信プロトコル標準化

・モバイル燃料電池

・フレキシブル軽量ディスプレイ

・センサ-コミュニケーション技術

・多機能型

・GPS機能型

・小型軽量化

・低価格

・長時間連続使用

・個別情報化

・高齢者・他の障害者への対応

・交通インフラ信号機との連動

・文字認識から音声変換システム

  30億円規模の市場

*ユニバーサルデザイン

2015

・インフラへのRFID

 取り付け

・IP化

・ユビキタスネッワーク

・FM無線(微弱)

・赤外線

・可視光

・センサー

技術要素

 センサーNW

 GPS

 インフラ

・通信距離拡大

・高信頼性

・小型軽量化

・低価格

・ユビキタス化

・ネットワーク化

・独立端末型

・携帯電話一体型

・既存システムとの互換性

・小型軽量化

・低価格

機能・要素/端末

・実用化に向けた検討

・システム仕様OPEN化

・施工に配慮したモジュール化

・標準化を検討すべき

分野項目の抽出

・項目ごとの標準化の

方向性(実証・検討)

・既存製品新規市場

・障害者等の歩行

 支援システム

20102005

Mark

et, P

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-516-

Page 5: dspace.jaist.ac.jp · ② R&D成果の魅力度の表現が困難 ③ 事業システムやオペレーションモデル の表現が困難 ④ 網羅性を満たすため作成とメインテナ

(4)ワークショップ 3

ビジネスモデルと統合戦略ロードマップを完成させた

(表 4、図 4)。

表4 ビジネスモデル(10 年後)

図4 視覚障害者歩行支援システム事業のロードマップ

10 年後のビジネスモデルでは基本事業として、今まで

の①視覚障害者歩行支援システム(売上5.5 億円)に加え

て、イノベーション機会の発掘により、②障害者・高齢者等

の歩行支援システム(売上 20 億円)、③コミュニティー支

援システム(売上 20 億円)が考えられ、合計 45.5 億円の

規模を実現する事業戦略が策定できた。

5.まとめ

本報告では、“ビジネスモデル設計”と“戦略ロードマッ

ピング”を統合した新事業戦略策定手法に METI の“技術

戦略マップ”活用を組み合わせた「イノベーション支援技

術(IST)」を提案した。

すなわち IST では、ビジネスモデル設計と戦略ロードマ

ップ作成を組み合わせることにより、他者に対してより説得

力のあるビジネスの実行計画=統合戦略ロードマップが

出来る。さらなる利点は、METIの技術戦略マップが、自社

戦略ロードマップの作成を通じて、技術上の有益な判断

材料をこのビジネスモデルに提供してくれることであり、こ

のことがビジネスモデルの確かさや実行可能性を補完し・

強化してくれる。両者を統合した“統合戦略ロードマップ”

は、魅力ある製品を市場に送り出すために、どのタイミン

グで投資や上市が必要か等を雄弁に語ってくれる。

産業の実際の現場事例として「視覚障害者歩行支援シ

ステムの第 2 創業計画立案」を例に、ビジネスモデルおよ

び戦略ロードマップを策定した。その結果、イノベーション

支援技術(IST)が極めて有用であることが確認できた。す

なわち本事例では、当初担当者の描き得る My Vision/My

Will と将来事業計画との間に大きなギャップがあった。IST

を活用することで 10 年後に現在の売上の 10 倍(40 億円)

規模の事業に拡大することが可能なビジネスモデルを描

くことができ、ギャップを解消することができた。

このようにビジネスモデリングに戦略ロードマッピングを

取り入れた IST によって、両者の弱点を補い長所を合わ

せたより強力なビジネス実行計画が策定できることが実証

された。

6.謝辞

協力頂いた(社)科学技術と経済の会・技術経営会議・専

門委員会参加メンバー各位に感謝します。また、福祉事

業「第二創業へ向けた事業戦略立案」の事例を提供頂い

た池野通建株式会社関係各位殿に深謝致します。

参考文献

[1]技術者、研究者のためのビジネスモデル設計手法の

研究(1) 阿部他、研究・技術計画学会第 18 回年会

[2]技術者、研究者のためのビジネスモデル設計手法の

研究(2) 堀内他、研究・技術計画学会第 18 回年会

[3]「利益モデルとその新事業シナリオへの応用」

佐久間他 研究・技術計画学会第 18 回年会

[4]「ビジネスを冠した言葉の理論的体系化」

門他 研究・技術計画学会第 18 回年会

[5]「JATES“ビジネスモデル設計”プレ講座を総括する」

門他 研究・技術計画学会第 19 回年会

[6]「ビジネスモデル設計論を適用した技術取引市場モデ

ル」平林他 研究・技術計画学会第 19 回年会

[7]「第二世代のビジネスモデル設計」石田他 研究・技

術計画学会第 20 回年会

[8]「戦略ロードマッピング手法を結合・統合した第二世代

のビジネスモデル設計手法」鈴木他 研究・技術計画

学会第 21 回年会

[9]「技術戦略マップ」 経済産業省

[10]池野通建㈱ウェブサイト http://www.ikeno.co.jp/fukushi/index.htm

・視覚障害者以外への対応(シグナルエイドの有効活用)・端末の開発、提供

・システム販売 

・端末販売

保守/メンテナンス

・売上20億円

・企画提案型/自社販売

・障害者・高齢者・病弱者等の歩行支援システム

・シグナルエイド 

交差点で音声が出る機能

青信号の延長機能

・既存製品・新規市場

・警察庁

・地方自治体

・鉄道事業者等

・ホテル/百貨店

・障害者・高齢者等の歩行支援システム

・シグナルエイドの日常生活用

具認定による普及促進

・交通バリアフリー法による鉄道事業者等向けの聞き提供

・システム販売

・端末販売

・保守/メンテナンス

・売上5.5億円

・企画提案型/自社販売

・視覚障害者歩行支援システム

・シグナルエイドの利用により公共施設等で音声案内が放送される機能

既存製品・既存市場

・地方自治体

・ゼネコン/サブコン

・鉄道事業者等

・視覚障害者歩行支援システム

基本事業

・安全、安心、バリアフリーなま

ちづくり実現(ソフト、ハードの

提供)

・システム販売 

・保守/メンテナンス

・売上20億円

・企画提案型/自社販売

・安全なコミュニティー支援シス

テム(危険予知、回避を含む)

・摺り合わせ型システム構築力

・交番の代替機能

・新規製品・既存市場

・国土交通省

・地方自治体

・商店街

・その他民需需要

・コミュニティー支援システム

インフルエンス図

提供価値

ドメイン

持続性、成長性

収益

モデル

提供方法

戦略

モデル

動的

静的

       商品・事業

ビジネスモデル

・視覚障害者以外への対応(シグナルエイドの有効活用)・端末の開発、提供

・システム販売 

・端末販売

保守/メンテナンス

・売上20億円

・企画提案型/自社販売

・障害者・高齢者・病弱者等の歩行支援システム

・シグナルエイド 

交差点で音声が出る機能

青信号の延長機能

・既存製品・新規市場

・警察庁

・地方自治体

・鉄道事業者等

・ホテル/百貨店

・障害者・高齢者等の歩行支援システム

・シグナルエイドの日常生活用

具認定による普及促進

・交通バリアフリー法による鉄道事業者等向けの聞き提供

・システム販売

・端末販売

・保守/メンテナンス

・売上5.5億円

・企画提案型/自社販売

・視覚障害者歩行支援システム

・シグナルエイドの利用により公共施設等で音声案内が放送される機能

既存製品・既存市場

・地方自治体

・ゼネコン/サブコン

・鉄道事業者等

・視覚障害者歩行支援システム

基本事業

・安全、安心、バリアフリーなま

ちづくり実現(ソフト、ハードの

提供)

・システム販売 

・保守/メンテナンス

・売上20億円

・企画提案型/自社販売

・安全なコミュニティー支援シス

テム(危険予知、回避を含む)

・摺り合わせ型システム構築力

・交番の代替機能

・新規製品・既存市場

・国土交通省

・地方自治体

・商店街

・その他民需需要

・コミュニティー支援システム

インフルエンス図

提供価値

ドメイン

持続性、成長性

収益

モデル

提供方法

戦略

モデル

動的

静的

       商品・事業

ビジネスモデル

技術ソリューショ

+5y +10y +15yTime

製品特性コンセプト

マクロ

(技術戦

略RM

)

リソース

(

外部)

市場

現在

(

内部)

事業

技術ソリューショ

+5y +10y +15yTime

製品特性コンセプト

マクロ

(技術戦

略RM

)

リソース

(

外部)

市場

現在

(

内部)

事業

(2006) (2010) (2015) (2020)

NEDOプロジェクト参画

持ち歩き機器の低減 通信距離拡大

小型・軽量化

参入企業増加

規制緩和

既存システムとの互換性

交通機関システムへの展開

FM電波方式音声

操作簡便性

交通バリアフリー新法

杖方式音声

携帯電話一体型

高信頼性

通信方式の共通化

低価格

システムのJIS化

システム仕様OPEN化実用化に向けた検討

GPS機能

ユビキタス一般化

新方式市場導入

新方式

共通

交通機関システム装備完了

高齢者・健常者対応

高感度センサ

カスタムチップ化

高速通信

ペースメーカーへの影響低減

ヒューマンインターフェース

視覚以外の障害者・高齢者への対応

移動通信対応

既存方式2003年~2006年

NEDO ITバリアフリーPJ

(プロトタイプ開発)

40億

事業

60億

事業

バッテリー長寿命化

高齢者・障害者対応機器開発

ユビキタスネットワーク実用化

モバイル燃料電池実用化

音声認識技術実用化

5千時間可能な燃料電池

IPv6適応、p2p標準化

軽量ディスプレイ

フレキシブルな

軽量ディスプレイ

センサ・コミュニケーションズ技術

標準化の方向性検討項目抽出

-517-