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1. 農林水産省って?
2. 農林水産業の現状
3. 農林水産省の政策
4. キャリアパス
職場環境
5.採用案内
目次
1
① 産業政策〜農林⽔産業の成⻑産業化〜
強い国内農業の創造
若い⼈が農業に参⼊・⾼齢化する農業者
・減少していく農地
○ 現 状 ○ ⽬指すべき姿
なぜ、若い⼈が農業に⼊ってこないのか︖
【⽬指すべき⽅向】農業を職業の選択肢として魅⼒あるものに︕
農業の成長産業化 = 儲かる農業21
加工 流通・販売農林水産物
の生産
消費者・市場
消費者・市場のニーズ、加工等のニーズを踏まえ、・ 加工適性のある作物の生産に転換
・ 作物の品質を高めるための生産方式の改善
など
<1次> <2次> <3次>
消費者や市場は、何を求めているか(市場リサーチ、ターゲットの明確化など)
消費者・市場のニーズを踏まえ、・ 商品の品質を改善するための新たな加工技術の導入
・ 安全・安心な商品を製造するためのHACCPの導入など
消費者・市場のニーズを踏まえ、・ 販売手法・ルート(スーパー、JA、直売所、道の駅など)を確定
・ 商品のPR手法 (原料原産地表示など)を検討など
6次産業化(農産物の高付加価値化⇒雇用創出にも)
1次(⽣産)× 2次(加⼯)× 3次(販売)= 6次産業化農業を1次産業だけではなく、加⼯などの2次産業、さらにはサービスや販売などの3次
産業まで含め、1次から3次まで⼀体化した産業として農業の可能性を広げようとするもの
222013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
4.7兆円 5.1兆円 5.5兆円 6.3兆円 7.1兆円
6次産業化の市場規模
女性目線で取り組む伝統野菜の加工品の開発
○ 睡眠改善効果があるといわれる沖縄伝統野菜を活用して一次加工品を製薬会社へ販売。
○ 付加価値の向上を目指し、自社でスイーツ等の加工品を製造・販売。
○ 地元観光業者と連携して花摘みバスツアーを事業化し、来園者が増加。
○ 売上高 1,500万円(H23)⇒2,970万円(H27)○ 雇用者(パート含む) 3人(H23)⇒6人(H27)○ 総合化事業計画認定(平成24年5月)
・睡眠改善効果の機能性に着目し、加工原材料向けに生産を拡大
・食品製造事業者と連携し、スイーツ等の加工品を開発
・女性ならではの発想力で観光と連携し、来園者数と売上高を拡大
生産 加工 販売
②(株)今帰仁
ざまみファーム【沖縄県今帰仁村】
○ 形が悪いために青果出荷が困難なゆずを有効活用するため、加工品を開発して付加価値を向上。
○ 村が一丸となって商品の開発やPRに取り組み、馬路村の名前を前面に押し出し、ブランドを構築。
○ 高知大学との共同研究により、新たにゆずの種子を活用した化粧品を開発。
○ 売上高 約1億円(H1)⇒約30億円(H27)○ 雇用者(職員数) 19人(H1)⇒92人(H27)○ 総合化事業計画認定(平成26年10月)
・市場価格より高い値段で組合員から原料ゆずを全量買取
・種子の有効活用を図るため、大学と連携して機能性商品を開発
・ユニークな商品名パッケージにより、馬路村の魅力も発信し、売上の拡大と村の活性化
地域ぐるみで取り組む多様なゆず加工品の開発
生産 加工 販売
沖縄伝統野菜「クワンソウ」の加工品と花摘み体験馬路村の名前を冠した多様なゆず加工品
うま じ むらな き じん
【高知県馬路村】
①馬路村
農業協同組合
6次産業化の取組事例
23
農地の集積・集約化によるコスト削減
▼集積・集約化された農地で⽣産することで、コストを削減することができます。▼農地の仲介者としての農地中間管理機構を活⽤するなどして、担い⼿への農地
利⽤集積率を8割にまで⾼めることを⽬標にしています。
⼩規模零細で所有権が分散した経営構造
農地の8割を担い⼿に集積 24
農地を借りたい人
貸付け貸付け(転貸)
公的機関だから安心して貸せます。ニーズに合わせて、まとまった使いやすい農地が借りられます。
農地を貸したい人
都道府県農地中間管理機構(都道府県の第3セクター)
必要なら大区画化や果樹
の改植等の条件整備も行
います。
・ 出し手農家と個別に交渉する必要はなく、機構と相談することで農地が借りられます。
信頼できる農地の中間的受け皿
世界トップレベルの「スマート農業」の実現に向けて
▼スマート農業とは、ロボット技術、AI、ICT等の活⽤により超省⼒・⾼品質⽣産を可能にする農業です。
▼技術を早急に実⽤化・商品化し、農業者による実装を強⼒に推進しています。
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スマート農業の例・⾃動運転システム+⾼精度GPS → 省⼒化、無⼈化により労働⼒不⾜を解消・センシング技術+ビッグデータ+IoT+AI → 精密農業の実現により収量・品質を向上・ロボット技術 → 重労働や危険作業からの解放により労働環境を改善
⾃動運転⽥植機(農研機構実証ほ場(埼⽟県))
農薬散布⽤ドローン((株)ローソンファーム新潟(新潟県))
・1haあたり10分で散布可能(従来作業では1haあたり1時間)
・⼤⼿農機メーカー等から販売中
・熟練者並の速度と精度で作業が可能・2019年度以降実⽤化
・AIによる画像認識により、収穫適期の果実を⾃動収穫
・⼤⼿メーカー等が開発中
⾃動収穫ロボット((株)浅井農園(三重県))
⇒我が国は、スマート農業に活⽤できる要素技術の特許出願件数が世界トップクラス
食育の推進~国産サポーターの増加に向けて~
▼「⾷」に関する関⼼や理解を増進するとともに、⾃然の恩恵や「⾷」に関わる⼈々の様々な活動への感謝の念や理解を深めるため、教育ファーム等農林漁業体験の機会の提供を積極的に推進しています。
▼⾷や農林⽔産業の重要性の理解を通じて、国産農林⽔産物のサポーターの増加につなげることを⽬的としています。
特定⾮営利法⼈ だいずきっず(愛知県⾼浜市)
(平成27年度 ⾷と農林漁業の⾷育優良活動表彰 農林⽔産⼤⾂賞)
医療
⼀般市⺠、特別⽀援学校、福祉団体児童、関係企業の家族などの親⼦を対象にした「だいずプロジェクト」(⼤⾖の種まきから収穫、⾖腐作りまでの⼀連の体験活動)を主軸に、⾷育活動に取り組んでいる。 枝豆収穫
⻄三河農業協同組合 (愛知県)
医療
⻄尾市内⼩学校全18校を対象に、教諭、地域農業協⼒者、地域住⺠、PTAの協⼒を得て⽶作り体験学習を実施。
毎年3⽉に全⼩学校教諭、地域農業協⼒者、⾏政関係機関が集まり、意⾒交換会を実施し、次年度の取組に反映するなど、地域ぐるみで継続できる体制を確⽴。 田植え体験
(平成29年度 ⾷育活動表彰 農林⽔産⼤⾂賞)
●農林漁業体験の取組事例
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②産業政策~世界への展開~
GFP(農林⽔産物・⾷品輸出プロジェクト)によるグローバル産地づくり
輸出をサポートする、GFP3つの⽀援
農林⽔産物・⾷品の輸出額の推移
農林水産業の輸出力強化のための取り組み
▼輸出額は平成25年から7年連続で増加し、2019年輸出実績は9,121億円です。
28
29
新たな農林水産物・食品の輸出額目標
▼2030年に、農林⽔産物・⾷品の輸出の⽬標を5兆円としました。
農林⽔産物・⾷品輸出本部の設置(2020年4⽉)
・輸出先国との協議の加速化・輸出向けの施設整備・認定の迅速化・輸出証明書の申請・発⾏の⼀元化・在外公館の対応の強化 等
②海外における⽇本⾷・⾷⽂化発信の担い⼿育成(外国⼈料理⼈の育成等)⽇本産品や⽇本⾷・⾷⽂化の魅⼒を発信し、我が国の⾷関連事業者等が海外展開をする際にパートナーとなり得る⼈材を育成。
⺠間が主体となり、⽇本産⾷材を積極的に使⽤する海外のレストラン・⼩売店を「サポーター店」として認定する制度を推進。⽇本産農林⽔産物・⾷品のユーザーである飲⾷店等を「⾒える化」し海外需要を拡⼤することで、輸出促進を図る。実績進捗︓4,112店(平成31年3⽉29⽇時点)(⾹港、中国、タイ、アメリカ、フランス、シンガポール等)
■⽇本料理の調理技能認定制度■「⽇本⾷普及の親善⼤使」によるセミナー■海外の外国⼈料理⼈を招へいした⽇本料理店研修■⽇本料理海外普及⼈材育成事業(⽇本の調理師学校の外国⼈卒業⽣)■⽇本⼈⽇本⾷料理⼈の海外展開⽀援事業■海外料理学校との連携 等
外国⼈の⽇本料理の技術を競い合う料理コンテスト
(和⾷ワールドチャレンジ)⽇本料理店での研修料理講習会
(フェランディ料理学校)
③トップセールスによる⽇本⾷・⾷⽂化の魅⼒発信総理、⼤⾂等の国際会議出席や出張等の機会に合わせ、⽇本産⾷材を活⽤したメニューのレセプションを実施。
④⽇本⾷・⾷⽂化の紹介映像の制作・発信様々なメディアを活⽤し、⽇本産品や⽇本⾷・⾷⽂化の魅⼒を発信する動画コンテンツを制作。各国で発信するほか、5年間の利⽤権を確保し、農林⽔産省のYouTube(maffchannel)での配信など、⼆次利⽤も実施。
国連総会(2017年9⽉) TICAD(2016年8⽉)ダボス・ジャパンナイト(2019年1⽉)
【初音ミク】“OISHII” TRIP 【EURO NEWS】 Taste
日本食・食文化の普及の取り組み
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①⽇本産⾷材サポーター店認定制度
みやぎサーモン 東根さくらんぼ
神戸ビーフ 下関ふく
(宮城県) (山形県)
(兵庫県) (山口県、福岡県)
夕張メロン (北海道)
▼地理的表⽰(GI)保護制度は、地域で育まれた伝統と特性を有する産品の名称を知的財産として保護する制度です。2015年6⽉にスタートし、2020年8⽉19⽇までに99産品が登録されています。
▼⽇EU・EPAにおいて、EU側GI71産品、⽇本側GI48産品をそれぞれ相互に保護することで合意しました。
▼今後は、国内での登録拡⼤、海外での保護強化を推進していきます。
知的財産の保護~地理的表示(GI)保護制度~
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登録産品の例
③地域政策~美しく活⼒ある農⼭漁村の実現〜
農山漁村
【多様なライフスタイルの選択肢の拡大】
地域の仕事や暮らしに関する情報を豊富に提供し、農山漁村への移住・定住や二地域居住、Uターンを促進
移住・定住等の促進イメージ
農山漁村に接する機会の高まり
都市住民
定 住
群馬県川場村
【都市と農山漁村の結び付き】一過性のブームに終わらない積極的な都市と農山漁村の交流
群馬県川場村 世田谷区との交流を促進
都市住民とのつながりを強める
【地域の暮らしを支える取組】
民間団体等が高齢化した農家のサポートや集落が担ってきたコミュニティ機能を補完
新潟県上越市櫛池地区 庭先集出荷
【拠点への機能集約とネットワーク化の強化】
診療所、福祉施設等の生活サービスの提供の拠点を基幹集落に集約し、周辺地域とネットワークでつないだ「拠点+ネットワーク」を形成
JA京都、ATM
バス停
農業振興総合センター
お祭り広場
診療所
京都府南丹市美山町平屋地区 拠点+ネットワーク
健康福祉センター
物販販売所(1F)行政窓口(2F)
高齢者コミュニティセンター
物販販売所(乳製品)
【拡大図】
【広域図】
集落間の結び付きを強める
(出典:平成27年3月 活力ある農山漁村づくり検討会報告書)
【女性の担い手・社会経験を積んだ者の活躍】
マーケティング・経理事務など農山漁村に不足する能力を補強し、地域経済の発展に寄与
京都府京丹後市チャレンジつねよし百貨店
【「地域内経済循環」のネットワーク構築】
地域に埋もれた未利用資源を発掘し、域外に流出していた価値を域内に再投資
岡山県真庭市 真庭バイオマス産業都市のイメージ
【社会的企業(ソーシャル・ビジネス)の活躍】
地域資源の活用等により小さなビジネスを営みつつ、民間主体で地域の課題解決に取り組み、地域コミュニティを活性化
島根県雲南市地元の農産物を加工
農山漁村にしごとをつくる
魅力ある農山漁村づくりに向けて
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▼魅⼒ある農⼭漁村づくりのために、①集落間の結び付きを強める ②都市住⺠とのつながりを強める ③農⼭漁村にしごとをつくる 取り組みを推進しています。
観光ビジネスによる地域の活性化~農泊の推進~
▼「農泊」とは、農⼭漁村地域に滞在・宿泊し、豊かな地域資源を活⽤した⾷事や体験等を楽しむ「農⼭漁村滞在型旅⾏」のことです。
▼国内外の観光客を呼び込み、農⼭漁村の所得向上と地域の活性化を図ります。⽀ 援 策
♦ 農⼭漁村振興交付⾦魅⼒ある観光コンテンツを磨き上げる取組、古⺠家
や廃校等を活⽤した滞在施設等の整備を⽀援
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わたなべ夫婦
農 泊(農⼭漁村滞在型旅⾏)
農業体験
サイクリング
⾃然公園トレッキング⽂化財
廃校を活⽤した宿泊施設
(簡易宿所等)
古⺠家ステイ(簡易宿所)
ホテル・旅館
農家⺠泊
⺠泊農家⺠宿(簡易宿所) 農家レストラン
郷⼟料理
ジビエの活⽤
外部料理⼈のアイデアを加えた創作メニュー
① 直売所のみだと...滞在時間︓短 →「通過型観光」
直売所
② 宿泊を加えると...滞在時間︓⻑ →「滞在型観光」
都市部ホテル
直売所 宿泊施設
その他施設
地域全体に利益
利益は限定的
滞在中に楽しむ体 験
⾷ 事宿 泊
農泊地域のプロモーション動画
地元⾷材を活⽤した⾷事
古民家宿/京都府南丹市創作料理/山梨県小菅村
古⺠家を活⽤した宿泊施設 地域資源を活⽤した体験
♦ 情報発信
ミカン狩り/鹿児島県出水市
動画(YouTube)による情報発信
海外向けサイト