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Adobe Photoshop PDF - Amazon S3...また、手首も手の平や甲側はそれほどでもないのです が、親指側に曲げられる範囲は制限されてきます。 トップで無理に肩を回そうとか、左腕を伸ばそうとす

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はじめに

皆さんこんにちは、江連忠ゴルフアカデミーの大森です。

ゴルフって本当に楽しいスポーツですね。

でも年齢とともに、体が硬くなったり、あちこち痛くなった

りと、理想の動きは頭ではわかっていたとしても、体がつい

てこられないなんてことが多いことも現実です。

そこで、かっこいいトッププロのスイングをそのまま真似る

のではなく、年齢とともに衰えた体で、できるだけうまくゴ

ルフができるために、こんな動きは取り入れたほうがいいと

か、やっても大丈夫という事を中心に取り上げてみたいと思

います。

ゴルフをすることで、心も体も若さを保ち、生きている事の

しあわせを噛み締めながら日々すごせるといいですね。

第1部

■絶対やるといい事

ヒールアップ

硬くなった体をうまく使う最高のテクニックは、ヒールアップです。

テークバックを開始してトップに向う途中で、無理に左足を地面に付けようとしないで、

左足の踵を左肩に引っ張られるようにして浮かして見ましょう。

ヒールアップをうまく使えると、体の捻転不足をカバーできます。

そして、いつまでもリズムよいスイングができるようになり、ゴルフを気持ちよく楽しむ

ことができます。

飛ばすためには下半身と上半身の捻転差が大きいほどいいと言われていますが、そのため

にトップに向って腰を動かさない方がいいと勘違いしている方が多いですね。

実は、これが大きな間違いなのです。

トップで最大に捻転させようとすると上半身が力んでしまいます。

上半身全体が硬くなってしまうと、ゴムのように伸ばそうとしてもうまく伸ばせなくなっ

てしまいます。

ただでさえ硬くなった体をさらに硬くすることはないですね。

実は、上半身が大きく伸ばされてそこにパワーを蓄積するのは、トップではなく、ダウン

スイング中であればいいのです。

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むしろ、トップではできるだけリラックスして、下半身の動きを使ってダウンスイングを

開始して、左腰と左肩の間を大きく伸ばす

ようにします。

そうすると、トップでも力まず気持ちよく

スイングできます。

そのための便利な方法として、ヒールアッ

プなのです。

そこで、ちゃんと効果のあるヒールアップ

の方法をお伝えしたいと思います。

トップに向ってクラブに左肩が引っ張られると共に、左サイド全体が伸ばされますが、こ

の時に左腰を左肩のターンに引かれるままヒールアップさせます。

絶対に自分から左踵をあげようとしないことがコツです。左サイドの引っ張り感を感じて

行うことが大切です。ここで左踵をひょいと上げてしまうと、この左サイドのストレッチ

感が開放されてしまいます。せっかく今からしっかり伸ばそうとしている左サイドを緩め

てしまっては、うまく伸ばすことはできません。

そして、トップからは左のヒールを地面に下ろすようにして、

左腰と左肩の間を長くするように左サイド全体を伸ばしていきます。言ってみればゴムを

伸ばしている感じですね。

クラブがトップに向かおうとしている動き(慣性モーメント)によるクラブの重さと、下

半身のパワーで、上半身を伸ばして、エネルギーを貯めている瞬間ですので、このタイミ

ングを感じてください。

世界的トーナメントプレーヤーであるサム・スニードは、80 歳を超えても非常にいいリズ

ムでスイングしています。

彼も、このヒールアップを最高にうまく使ってショットしていますので、皆さんもやって

みましょう。

トップで左肘の曲がり

トップでは左腕を無理に真っ直ぐにする必要はありません。

少し格好悪いかもしれませんが、トップで左ひじが少し曲がることを受け入れてください。

クラブを大きく振る動きである、肩甲骨のスライドや手首のコックのタメは、飛距離とか

なり密接な関係があります。

ところが、年齢とともに、トップでの肩の向きはだんだん深くできなくなってきます。

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また、手首も手の平や甲側はそれほどでもないのです

が、親指側に曲げられる範囲は制限されてきます。

トップで無理に肩を回そうとか、左腕を伸ばそうとす

ると、どうしても上半身に「力み」が発生してしまい、

リズムが悪くなり、気持ちよくスイングできません。

そこで、肩の回転と、手首の可動域を補うためにはど

うすればいいのかとうことですが、それは左肘の曲げ

となります。

無理にトップで左肘を曲げないようにするのではな

く、上半身がリラックスできたトップを作れるなら、左肘は曲げても問題はないのです。

肩甲骨を使う

肩甲骨をスライドさせることをイメージしてダウンスイングを行い

ます。

ところで皆さん、下半身と上半身の捻転差とはいったいどこの部分を

伸ばす事になるのか感じていますか。

どこを伸ばすかがしっかり意識されることで、うまく伸ばし易くなり

ます。

この上半身の伸ばされる部分に関して、実は多くの方が勘違いしてい

ることがあります。

捻転という言葉からは、腰の上から首の付け根までの背骨をねじると

思い易いのですが、実は、腰から胸の間の背骨である腰椎は、あまり

ねじれない構造になっています。

ですので、腰から上を捻転させようとしてこの腰椎を動かすイメージがあると、ねじれに

くいところをなんとか動かそうと頑張って力んでしまうということになります。

背骨は前後に湾曲しているだけでなく、年齢と共に左右の湾曲などの

脊椎側湾症にもなることがあります。

そうなると背骨そのものがねじれにくくなる

ばかりか、曲がった背骨をひねることで腕か

ら先の動きが複雑な回転となり綺麗に回転で

きなくなってしまいます。

実は、私は脊椎側湾症なので実感できます。

上半身で動き易い部分というのは、背中の上

に舟の様に浮いている、肩甲骨になります。

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特に、肩甲骨は胴体とは鎖骨でかろうじてつながっている程度で、肩から先を体の前後に

動かすための構造となっています。

試しにやってみていただきたい動きがあります。

テーブルの上などに右肘をついて、右肩が動かないよう

にしながら顎を右手の上に乗せて固定させます。

この状態から上半身の右サイドを動かさないで、左腕を

体の前に突き出す動きをやってみてください。

そうすると、左の鎖骨が前に出てきて、左肩甲骨全体が

体の前にスライドする様子がわかります。

肩関節は五十肩などで痛くなってきていても、肩甲骨は

動かせるのです。

いずれにしても、年齢とともに脊椎は捻転しづらくなりますので、脊椎を捻るというより

も、可動域の衰えにくい、肩甲骨をスライドさせる様に使いたいものです。

トップの高さ

どうやったら左肩甲骨をうまくスライドさせることができるのでしょうか。

それは、トップであまり高く腕を上げないことです。

確かに、クラブを腕で振ろうとすると腕を振り上げたくなるものですが、腕のパワーは肩

甲骨のパワーにははるかに及ばないのです。

ですので、その腕の無駄な動きを押さえて、肩甲骨が働きやすくしてあげます。

肩甲骨が体の前側に最も大きくスライドしやすい腕の角度は、左腕が肩のラインにほぼ並

行になった角度です。

ベン・ホーガンは、ボールと首の付根を結んだラインと打ち出

し方向に並行なガラスの板を、上に突き破らないようにと言っ

ています。

このガラス板を突き破るようだと、腕が上がりすぎて、うまく

肩甲骨を体の前側にスライドできません。

また、トップが高いほどクラブが鋭角で降りてきます。そうす

ると、ボールにクリーンにヒットさせるためには、

手先でのコントロールがより多く必要です。

結果として、ヘッドスピードを上げられないし、ダフったり、

トップしやすくなります。

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トップで肩を静かに置いておく

さらに、肩甲骨をうまく使うコツがあります。

それは、トップで肩を静かに置いておく様にすることです。

ヒールアップとも深く関連しますが、ダウンスイングではヒールダウンが先で、肩が遅れ

てターンします。

この順番をしっかり守っていただければ、左肩甲骨は簡単にスライドできて、上半身のパ

ワーを最大に発揮出来ます。

どうしてもクラブを振りたいという気持ちは消し去ることはできないものです。

また、ボールに当てたいという気持ちも、下半身の悪い動きをごまかすために手を使って

合わせにゆくことをさせてしまいます。

しかし、下半身さえうまく使えたら、ダウンでは、上半身はできるだけ静かにする気持ち

が、最高の結果を呼び込んでくれます。

股関節を正しく使う

年齢とともに体は硬くなる、筋力は落ちる、膝や腰や肩の関節が痛くなって、ちゃんと動

かせない。

など色々な変化が私たちを襲ってきます。

実は私は、ゴルフではないスポーツで中殿筋損傷が原因で、左股関節変形症となり、手術

と言われました。

しかし、現在はトレーニングによって自力回復しています。

とは言っても、一般の方と比べたら可動域などはまだ制限されています。

そんな中でゴルフをするためには、股関節を正しく使ってやらなければならないのですが、

実は優しく効率よく使える方法がありますので、いつくか紹介させていただこうと思いま

す。

膝を前に出し過ぎない

セットアップで膝を前に出しすぎないようにします。

脛が地面に対して真っすぐになる感じで股関節を曲

げる事で、上体を前傾してバランスを取るようにして

います。

膝の調整ではなく、股関節の動きでちょうどよくバラ

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ンスできるようにやってみます。膝が前に出るほど膝が動き易くなり、結果として、股関

節に複雑な動きをさせてしまい、本来の使い方ができなくなってしまいますので、注意し

てください。

膝をできるだけ前に出さないで、股関節を曲げることで前傾してバランスを保ちながら、

両股関節の上に上体を乗せるようにします。

両膝が前に出ると、股関節の角度が浅くなることがわかりますね。

また、股関節でバランスを取ろうとすることで、股関節を

大きく動かすために、筋肉だけではなく、心と神経の準備

ができたことになります。

このとき、体重は踵やつま先ではなく、足裏全体にべった

りとかかるようにしますが、母指球の少し後ろあたりを中

心に体重をかけると、足裏全体で地面を踏みしめている感

じになりますので、少しずつ調整しながらやってみてくだ

さい。

股関節でテークバック

両股関節の上に上体が乗った形から、右膝を伸

ばすようにして、右股関節を後ろポケットに向

かって押し込むように動かしてみてください。

そうすると、上半身が右にターンしてきますね。

これが正しく股関節を使ってテークバックする

方法です。

スイング全体でうまく下半身を使うためには、まずはテークバックからうまく使ってやる

必要があります。

ですので、このテークバック開始の右股関節の動きは非常に重要で、この部分を丁寧にク

ラブヘッドの重さを感じながらゆったり行うことで、スイング全体のリズムが決まります。

クラブヘッドが腰の高さあたりまで、動かしてみます。

どうですか、最高にいい形になっています。

この位置はビジネスゾーンの右端となります。

ビジネスゾーンとは、プロでお金を稼ぐために最も大切と言われる領域のことで、クラブ

が腰から下にある範囲のことを言います。

この領域で正しく動ける事が、ゴルフでは重要であり、極論すればその前後が悪くてもこ

のゾーンでうまく動いていれば良いゴルフができます。

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ですので、テークバックで、まずはこのビジネスゾーンの右端での体勢がうまくできるこ

とが、良いスイングの始まりとなります。

こんなに簡単で歩く事が出来れば、どなたでも出来る動きで、最高に良いテークバックを

始められるのですから、是非しっかり股関節とクラブヘッドの動く方向を意識して、この

ビジネスゾーンの右端までの動きをや

ってみてください。

ついでですが、このときクラブヘッドが

飛球線とは反対方向にできるだけ低く

長く離れていくように、上半身では手首

のコックを少し入れてみてください。

最高のバックスイングが始まります。

股間節の硬さと左踵

ボールヒットに向かって左の踵が浮くぐらい左脚でしっかり地面を押してください。

股関節が硬くなってくると、ボールヒット前後で左股関節がスムーズに動けなくなり、腰

のターンがスムーズに行えなくなって、左に引っ掛けるなどのミスが起き易くなります。

特に年齢とともに、股関節の内旋の可動域が小さくなる傾向がありますので、この内旋の

角度をできるだけ小さく押さえる様にスイングできることを考えなければならなくなりま

す。そこで、ボールヒット直前に、左足の母指球あたりを中心にして、地面をしっかり踏

みつけます。

この動作により、左踵が浮くため、足裏が地面に対して回ってくれます。

そうすると、腰がターンしてきても左股関節の内旋角度が浅くなり、左股関節の硬さが邪

魔する事無く腰をしっかりターンさせることが出来ます。

しかも、左脚で地面をしっかり踏むことになるので、パワーも大きく出せるため、ボール

も飛びます。

さらに良いことに、左サイドに大

きなスペースができるので、気持

良く振りぬくことができます。ま

さに一挙両得というか3得です。

左股関節が正常な方でもやって

みると、意外と気持ち良くスイン

グできるので、是非お勧めです。

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手首の力を抜く

トップでは手首の力みを緩めるようなタイミングを作ってください。

手首に関して、甲側や手のひら側に曲げることは年齢に関係なく比較的動かし易いままで

す。

しかし、体が硬くなってくると、せっかく柔らかく動かせる手首にまで力が入りやすくな

って動かなくしてしまいます。

そこで、トップからダウンスイングに入るところまで、手首の力を抜いてみます。

そうすると、自然に右手の甲側に手首が折れてきます。

そして、クラブヘッドがグリップよりも遅れてついて来るようにしてクラブを振ることが

できます。

ハンドファーストでのボールヒッ

トは、シャフトのしなりを使うた

めにも大切な形となります。

結果としてドライバーでは飛距離

が伸び、アイアンやアプローチで

はバックスピンを増やせます。

やり方のコツとしては、セットア

ップからボールヒットまで、グリップを強く握らないようにして、手首が動き易い様にす

ることです。

手首が軟らかく動けると、クラブヘッドも走りますので、飛距離も稼ぐ事ができます。

また、トップからダウンスイングを開始する時に、手首が早くほどけないため、上半身の

回転モーメント、回転のしにくさですが、これが小さく、下半身の動きを邪魔しにくくな

ります。

その分下半身は正しい動きを行い易くなり、下半身の動きに引っ張られながら上半身、そ

してクラブが振られるようなスイングができます。

それがスイングのしなやかさを生み出し、楽しく気持ちの良いゴルフできます。

ダウンで「がに股」

ダウンスイング開始で、一旦ガニ股に見えるように、左膝を先行させて、両脚で地面をし

っかり捉えるようにしてください。

「がに股」のタイミングを作ることができれば、両脚でジャンプする時の様に、地面を真

っ直ぐに踏む事ができて、膝に変な横方向の力がかりにくいので、膝への負担が最小で、

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最大のパワーを出すことができます。

実は、私は、右膝半月板損傷のために、右膝

に無理な方向から力をかけることができませ

ん。そのため、地面を真っ直ぐに蹴るような

動きしかできないのですが、ダウンスイング

でうまくがに股にできて、両脚でジャンプす

るような脚の使い方ができると、膝も痛まずに気持よくゴルフができます。

勘違いしやすいのは、ダウンスイングでの体の正面から右膝の動きを見ていると、あたか

も左へ倒す力を使っているように見えますが、実は腰は左にターンしているので、ダッシ

ュするときのように、地面を真っ直ぐに蹴るだけなのです。

その外見の動きを真似ようとすると、膝への横方向の力を使おうとしてしまい、しっかり

地面を踏みしめる事ができずに、うまくパワーを地面に伝えられないために、飛距離もで

ません。

そればかりか、右膝が痛くなってしまったりします。

トップからヒールダウンで左サイドが先行して、「がに股」を作れば、腰は左にターンし始

めていますので、地面に真っ直ぐにパワーを加える動きで自然にダッシュするときの様に

右脚を後ろに蹴りだす様にすればいいのです。

体重移動は成り行きで

体重は移動させるものではなく、移動してしまうものです。

よくトップから左サイドへ体重移動するようにと言われますが、それは結果そうであり、

そうしようとするとむしろ無駄な動きをしてしまう可能性が高くなります。

トップから左脚に体重移動しようとした場合に一番多いミスは、上体から先行して左方向

に動いてしまうことです。

確かに、一旦左に体重は移動できますが、左には乗りきれず、また右に体重が戻ってしま

う「明治の大砲」と言われるショットになってしまいます。

次に多いパターンは、左にスウェイしてしまって、左脚でしっかり地面を踏めない体勢に

なってしまうことで、下半身のパワーを使えなくなることです。

体がターンすれば、背骨の前側にある重い内蔵が右から左に移動することになるので、重

心は自然に右から左サイドに移動します。

結果として、フィニッシュで左脚一本で立っていられることになります。

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頭は静かに

頭は重いので動かすほどバランスを崩しやすくなります。

そして目線も狂いやすくなります。

ですので、セットアップ体ウンスイングにかけて、あま

り頭を動かさないほうがシンプルで楽なスイングができ

ます。許容範囲としては、頭半個分です。

セットアップでの頭の位置をトップでの位置にできるだ

け近くします。

実際には、目の位置が右膝の真上で、ボールを後ろから

覗き込むようなところに頭をセットします。

ボールは打ち出し方向の後ろから見たほうが、ラインを

出しやすく、方向性が格段にアップします。

目は体をコントロールするためにはかなり重要です。

右足の内側に体重を乗せておくことで、頭と右膝の無駄な動きを押さえることができます。

上・下半身の使い分け

飛ばしたい時ほどリラックスとも言われますが、上半身は下半身に引っ張られて動くだけ

で、自分からは何もしないようなイメージでスイングします。

トップで肩を静かにその場に置いておきますが、その分下半身は目一杯パワーを出してく

ださい。

よく、ゆっくり振りなさいとも言われますが、上半

身は自分ではゆったりゆっくり、しかし、下半身は

バッチリ動かします。

決して大きく動かすというのではなく、しっかり地

面を踏むように動かすということです。

空中でバタバタやってもクラブにパワーは伝わりま

せん。

ジャンプするときは、股関節を曲げて一旦低くなっ

て、しっかり地面を両脚で押します。