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2013/12/3 修正版 1 Adobe Premiere Pro CS5.5 利用マニュアル 今回使用するソフトは Adobe Premiere ProCS5.5 です。Premiere elements は初心者向けに使え る機能を制限し、わかりやすくされていますが、Pro ではさらに細かい操作を行うことができます。 (elements の使い方は、D-portal にて配布しております『premiere elements10 これだけ!映像編 集のキホン』をご覧ください。→http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ss/d-portal/index.html基本的な編集は、プレミアに取り込んだクリップ(取り込んだビデオの素材など)をタイムラインパ ネルに配置することから始めます。クリップをタイムラインに配置すれば、それが一つの動画にな ります。その映像を確認しながら、テキストの追加、不要な部分の削除、トランジションや BGM を 追加するなどの編集作業を行っていきます。 Premiereを起動する前に、作ったデータを保存する作業用フォルダを作成します。編集に使うビ デオやBGMの素材はあらかじめ、そのフォルダに格納してください。素材はバラバラに保存しない でください。 ※フリーズしてしまうことが多々ありますので、こまめに上書き保存してください。 作業が終わったら、USB メモリ,ハードディスク、外付け HDD などに、そのフォルダごと忘れずにコ ピーしてください。 さっそく Adobe Premiere Pro CS5.5 を起動します。デスクトップ上のアイコン をダブルクリックしてください。 起動したら、[新規プロジェクト]を選択します。

Adobe Premiere Pro CS5.5 利用マニュアル · 2013/12/3 修正版 1 Adobe Premiere Pro CS5.5 利用マニュアル 今回使用するソフトはAdobe Premiere ProCS5.5 です。Premiere

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2013/12/3修正版

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Adobe Premiere Pro CS5.5

利用マニュアル

今回使用するソフトは Adobe Premiere ProCS5.5です。Premiere elementsは初心者向けに使え

る機能を制限し、わかりやすくされていますが、Pro ではさらに細かい操作を行うことができます。

(elementsの使い方は、D-portalにて配布しております『premiere elements10 これだけ!映像編

集のキホン』をご覧ください。→http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ss/d-portal/index.html)

基本的な編集は、プレミアに取り込んだクリップ(取り込んだビデオの素材など)をタイムラインパ

ネルに配置することから始めます。クリップをタイムラインに配置すれば、それが一つの動画にな

ります。その映像を確認しながら、テキストの追加、不要な部分の削除、トランジションや BGM を

追加するなどの編集作業を行っていきます。

Premiereを起動する前に、作ったデータを保存する作業用フォルダを作成します。編集に使うビ

デオやBGMの素材はあらかじめ、そのフォルダに格納してください。素材はバラバラに保存しない

でください。

※フリーズしてしまうことが多々ありますので、こまめに上書き保存してください。

作業が終わったら、USB メモリ,ハードディスク、外付け HDD などに、そのフォルダごと忘れずにコ

ピーしてください。

さっそく Adobe Premiere Pro CS5.5を起動します。デスクトップ上のアイコン

をダブルクリックしてください。

起動したら、[新規プロジェクト]を選択します。

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名前を入力し、[参照]をクリックし

て保存先を指定します。素材が入

っているのと同じフォルダにしてく

ださい。

設定できたら[OK]をクリックしてく

ださい。

次に、編集する動画ファイル(「シーケンス」と呼びます)の設定を決めます。

「DV-NTSC」を選びます。撮影した動画の画面サイズによって標準(standard) とワイドスクリーン

(widescreen)を使い分けてください。どちらの場合も 48kHzのほうを選択します。

設定できたら[OK]をクリックしてください。

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〈standard〉と〈widescreen〉とは?

動画・画像にはそれぞれ決められた縦横比率があります。

一般的に、デジカメなどで撮った静止画像やブラウン管テレビは 4:3(standard)

フル HD カメラなどで撮った動画や、PC画面は 16:9(widescreen)のことが多いです。

使用する動画ファイルに合わせて設定することで、スムーズに作業を進めることができます。

場合によりますが、たとえば standardの設定で 16:9の素材を編集しようとすると、横幅をそろえようとして妙に縦長

の画像になってしまったりします。

もとの状態を保って編集するためにも、画面比率の確認をあらかじめしておきましょう。

ちなみに、デジカメやビデオカメラは撮影時に 4:3 か 16:9 か設定し直すことが可能です。

[OK]をクリックすると、プレミアの初期画面が表示されます。

赤の部分でツールや素材の選択、青の部分でプレビューの確認、黄色の部分(タイムライン)で編

集します。緑の操作パネルでは細かい編集作業を行います。

素材 BOX

プレビュー画面

音声ゲージ

ツールバー

エフェクト

など

操作パネル

9

4

16

3 widescreen

standard

タイムライン

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タイムラインパネル上には左のようなツールがあります。

これをインジケーターといいます。

インジケーターがある場所からプレビューを再生したりできます。

左下にあるバーはタイムラインを拡大/縮小するツールです。つまみを左右に動かして、

適宜調節しながら編集を進めていきます。

ツール説明

ツールバーは画面の右下にあります。この二つを主に使います。

選択ツール

クリップを選択したり、移動させたりするときに使います。

レーザーツール

剃刀のマーク。クリップをレーザーのように分割します。

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それでは、編集に使う素材をプレミアに取り込みます。

取り込みたい素材が入っているフォルダを開き、取り込みたい素材を左側のボックスにドラッグ&

ドロップします。

動画ファイル(.mpeg など)のほかに、写真ファイル(.jpg)やイラストファイル(.png)も動画と同じよう取り込

み、プレミアで編集することができます。

※一気に選択しすぎると、処理速度が追いつきません。少しずつ取り込むようにしてください。

このように黄色い画面が表示されることがありますが、読

み込んでいる最中ですのでしばらくお待ちください。

これらをタイムラインに並べていくことで、一つの動画になります。

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方法はいくつかありますが、今回は[カラーマット]と[タイトル]を使用します。

この(右図)マークをクリックします。

一覧から[カラーマット]を選択。

設定ウインドウが表示されるので、[OK]をクリック。

カラーピッカーが表示されます。

好きな色を選択し、[OK]をクリック。

素材 BOXにカラーマットが追加されます。

カラーマットが追加されました。

さっそくタイムラインに配置してみましょう。

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使用したいファイル(ここでは、今作成し

たカラーマット)を video1 のタイムライ

ンに

ドラッグ&ドロップします。

5秒分のカラーマットが作成されました。

ちなみに、クリップの端にカーソルを持っていくと、カーソルの形が変わり、クリップの長さを変える

ことができます。

次に、カラーマットの上に文字を乗せます。

新規項目の一覧から[タイトル]を選択すると、文

字を入力することができます。

このウインドウが出たら[OK]をクリック。

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タイトルの編集ウインドウが表示されます。

表示媒体によってテキストが途切れる場合がありますので、

入力したテキストは、最終的に一番内側の枠内に

収めるようにしてください。

テキストを入力するとき、かな入力モードになっていると

右上に文字が表示されますが、Enterキーを押すと本文に入力されます。

また、画面下の[タイトルスタイル]から手軽にフォントのデザインを変えることもできます。ほかにも

色々なツールがあるので試してみてください。

タイトルの編集ができたら、「×」をクリックしてポップアップウインドウを閉じます。

素材のボックスに今作成したタイトルファイルが追加されます。

①入力した文字や図形の選択・移動

②文字の入力

③フォントの変更

④フォントサイズや行間の変更

⑤文字色・図形の色の変更

⑥図形の挿入

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[video2]のタイムラインに配置してみましょう。

プレビューにはこのように表示されます。

一度編集したタイトルやカラーマットの内容を変更したいときは、タイムライン上もしくは素材ボック

スの該当ファイルをダブルクリックしてください。

タイムラインは、透明なフィルムが何層にも

重なっているようなイメージでできています。

今の状態だと、カラーマットの層[video1]に、

文字の層[video2]が重なっている状態です。

[Audio]も同様です。組み合わせ次第で色々

な使い方ができます。

Video1

Video2

Video3

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タイムライン上で、素材をつなげて一つのビデオにします。

一覧から、タイトル画面の次につなげたいシーンをタイムラインにドラッグ&ドロップします。

同様にして、他のシーンもならべていきます(順番を変えたりすることも可能です)。

プレビュー画面の再生ボタン をクリックすると、ビ

デオが再生されます。確認してみましょう。

動画を作るときに設定した動画のサイズより、撮影のとき

指定した動画のサイズのほうが大きくなっていませんか?

フレームの大きさをあわせるには、あわせたい動画の上で

右クリック→[フレームサイズにあわせる]を選択します。

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まず、カットしたいシーンの始まり部分にインジケーターを移動させ、レーザーツール に

切り替えます。タイムラインのインジケーターの上でクリックすると動画が分割されます。さらに、カ

ットしたいシーンの終わり部分にインジケーターを移動し、レーザーツールでクリックすると、不要

な部分だけを切り取ることができます。

(インジケーターを利用しなくても分割できますが、目安にするのに便利ですので是非インジケーターを使ってください)

選択ツール に切り替え、不要な部分を選択した状態で、Deleteキーで削除します。

切り取った部分の空白を右クリックすると、[リップル削除]と表示されます。

クリックすると前に詰めることができます。

選択している部分は暗くなります

Deleteボタンを押すと消えます

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シーンの切り替えを自然に、きれいに見せるためにトランジションという効果を使います。

先ほどカットした部分を再生してみると、シーンの繋がりが不自然になっているのがわかります。

ここで、トランジションの出番です。

左下のボックスから[エフェクト]タブの[ビデ

オトランジション]の▼をクリックすると、使用

できる切り替え効果の一覧が表示されま

す。

それでは、先ほどカットした部分にトランジションを適用してみましょう。

下の方にスクロールしていくと表示される[ディゾルブ]の[ホワイトアウト]を使います。

これをシーンの切れ目にドラッグ&ドロップすると効果がつきます。

他のトランジションを使ってさまざまな効果をつけることもできますが、

使いすぎると見づらくなってしまうので、2~3種類程度に留めておくときれいな編集になります。

エフェクト クリップ自体にかける効果のこと。ビデオであれば明るさや色合いなどを変え

ることができます。

トランジション クリップとクリップのつなぎ目にかける効果のこと。手軽にさまざまな効果をか

けることができます。

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ビデオカメラで撮影した映像は Video(動画)と Audio(音声)で構成されています。

Videoだけを使用したいときは、Video と Audio との連動を解除する必要があります。

リンクを解除したい動画の上で右クリック→[リンクを解除]を選択。

すると、映像と音声の連動がなくなり、

音声だけを選択できるようになります。

不要な音声を選択し、Delete キーを押しま

す。

BGMやナレーションなどを挿入するときなど、効果的に利用しましょう。

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ビデオをタイムラインに並べた要領で、BGMもドラッグ&ドロップで追加します。

BGMには mp3 ファイルか wavファイルを使います。

ここでは、[audio2]のタイムラインに追加します。

長すぎる BGM は、ビデオの長さに合わせてカットします。動画と同じく、レーザーツールで分割し

ていらない部分を削除します。

再生してみると、BGMが大きすぎて人物の声が聴こえにくいといったことがあります。

この場合は、BGMの音量を調節します。

タイムラインの横の▼をクリックすると、タイムラインの縦幅が広くなり、振幅と黄色い線が表示さ

れます。黄色い線をドラッグすると、音量を調節することができます。

-12dB 前後がお勧めです

ナレーションの有無や好みで調節しましょう

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今回はこの機能を利用して、音楽をだんだん小さく(フェードアウト)してみましょう。

BGMを選択した状態で、左の方にあるダイヤ型のマークをクリックします。

カーソルを乗せると「キーフレームの追加/削除」と書かれているものです。

このように、インジケーターと黄色い線の交点に白い点のようなものが表示されれば OKです。

この点を「キーフレーム」と呼びます。

これをフェードアウトの始点と終点の 2 か所に入れます。インジケーターをドラッグして始点と終点

を探し、キーフレームを入力しましょう。

終点となるキーフレームを選択(選択すると黄色くなります)し、ドラッグして下に下げると、黄色い

線が斜めになります。これで音楽をだんだん小さくすることができます。

キーフレームを入れる個所を増やして工夫すると、

「ビデオの再生が終わったら BGM の音量を上げる、

最後はフェードアウトして終了」など、

思い通りに仕上げることができます。

キーフレームを削除したいときは、消したいキーフレームを選択して deleteキーを押します。

☆キーフレームは、ペンツール を利用して追

加することもできます。ツールバーからペンツール

を選択し、キーフレームを追加したい場所をクリッ

ク。簡単にキーフレームを追加することができます

が、インジケーターを目安に追加するときよりも目

分量になりがちです。

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モーションの追加によりクリップに動きを加えることができます。モーションで動かしたい画像、文

字をドラッグ&ドロップでタイムラインに追加します。

モーションは BGMの音量調節同様、キーフレームの追加によって設定します。

今回は、左から右に直線的に画像を動かしてみましょう!

クリップを選択したまま、操作パネルの上のタブから[エフェクトコントロール]を選択します。

[モーション]の左の▼をクリックすると、オプションが表示されます。

まずは、アニメーションの開始位置を決めます。

①最初のキーフレームを設定した

い位置へ、インジケーターを移動し

ます。

②「位置」のアニメーション をクリ

ックします。すると、③始点となる

キーフレームが設定されます。

プレビュー画面にて、動かしたい画像をクリック

で選択し、ドラッグしてアニメーションを始める位

置を調整します。

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次に、アニメーションの終了位置を決めます。

アニメーションを終わらせたい位置にイ

ンジケーターを移動します。

もう一度プレビュー画面に戻り、動かしたい画像をクリックして選択します。ドラッグで移動すると、

プレビュー画面にモーションパスが表示されます。エフェクトコントロールパネルにも、自動的にキ

ーフレームが追加されたのがわかります。

以上がモーションを設定する基本的な操作です。

注意!アニメーション をオンするのは最初だけ!

クリップ内で、いくつか同じモーションをつけるときは、[キーフレームの追加]をク

リックするか、希望の位置にインジゲーターをあわせ、数値を変更してください

(自動的にキーフレームが追加されます)。もし、[アニメーション]をクリックしてし

まうと、クリップ内にある、キーフレームが全て削除されてしまいます!

モーションパス

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ここからは、モーションの使い方のほんの一例を紹介します。

<応用編① 画像を回転させてみよう>

タイムラインにてクリップを選択した状態で、最初のキーフレームを設定したい位置へ、インジケー

ターを移動します。次に、「回転」のアニメーション をクリックするとキーフレームが表示されま

す。

モーションを終わらせたい位置に、インジケーターを移動させます。数値を[360]と入力してください。

Enterキーを押すと、[1×0.0°]と表示されます。

プレビュー画面で確認すると、画像が 1回

転しながら、左から右に移動するようにな

っていることがわかります。

操作パネルで変更した点は、すべてプレ

ビュー画面に反映されます。確認してみま

しょう!

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<応用編② 画像を飛び出させよう>

応用編①と同様に、タイムラインにてクリップを選択した状態で、アニメーションを開始したい位置

へ、インジケーターを移動します。

次に、「スケール」のアニメーション をクリックしてオンにしてください。

画像の「スケール」の数値を[100]から [20]に小さくします。

モーションを終わらせたい位置に、インジケーターを移動させます。

「スケール」を[100]と入力します。

映像で確認すると、画像が徐々に大きくなっているのがわかります。

さまざまなモーションを組み合わせれば、あなただけの、オリジナリティ溢れる映

像が作れるようになります!

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ここまでくれば、動画は完成したようなものです。

しかし、最後に書き出しという大事な作業をしなければ、ビデオは完成したことになりません。

☆注意☆

この部分は、動画を書き出す際に有効になる範囲を示します。このバーが何かの拍子にずれてい

ると、書き出し範囲が変わってしまって途中で途切れたりするので気を付けましょう。

上部のバーから[ファイル]→

[書き出し]→[メディア]をクリ

ックします。

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書き出し設定用のウインドウが表示されます。

[形式]を設定します。今回は[Microsoft AVI]を選択します。

avi、MPEG2、Windows Media などが動画ファイルとして書き出すのに適しています。画質重視、容

量重視など用途によって使い分けてください。

次に[出力名]に表示されているファイル名をクリックします。

保存する場所を指定して名前を変更し、[保存]をクリックし

ます。

※この作業をしないと、書き出したファイルが行方不明にな

ることがあるので注意してください!

書き出しをクリックします。

すると、ウインドウが表示され、書き

出し処理が始まります。

書き出しが完了したら、Premiere を

最小化して、先ほど指定した保存場

所にファイルが保存されているか確

認します。

これで作業は終了です!

わからないことがあったらお気軽に D-PLUSにお尋ねください。

また、C ラボ 1にて Premiere Pro の本も貸し出しております。是非ご利用ください。

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タイムラインに並べたはずのファイルが、別の場所で開いたときに表示されない!

こんなときは、次の場合が考えられます。

・元動画の素材と、プレミアのデータが同じフォルダの中に入っていない

・素材は同じフォルダの中に入っているが、ファイル名を変更した

・USBに移した際に、何かの加減で設定が変わってしまっていた

色々なパターンはありますが、ちょっとしたことが原因で、作っていた動画が表示されなくなってし

まうことがあります。

こんなときは、以下の方法を試してみてください。

表示されないファイルは、素材 BOX で図のようなア

イコンにかわっているはずです。

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表示されていないファイルのファイル名を右クリック

して、[メディアをリンク]を選択。

すると、下のようなウインドウが表示されます。

元データを探して選択し、[選択]をクリック。

タイムラインとプレビュー画面に正常に動画が表示されました。

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4.タイトル画面を作成する の要領で、もう一つ文字ファイルを作成します。

今回は説明文をテロップとして流してみましょう。

4と同様に、まず[新規項目]からタイトルを作成します。

左側の下向き矢印のついてい

る文字ツールのマークを長押

しすると、縦書きの文字を挿

入することもできます。色は右

のボックスをクリックで変更で

きます。

2でタイトル画面を作成した時

のように、文字の大きさや色を

自由に調整しましょう。

ツールバーから四角形ツールを選択し、図形

を挿入します。色は右側のボックスから変更

します。

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図形が文字より前に来てしまう場合は、右クリック→[アレンジ]→[背面に移動]で、

重ね順を変更します。

このままでもいいのですが、もう一工夫加えてみましょう。

図形を選択した状態で、[不透明度]の数値を

60%にします。

できたら「×」をクリックでウインドウを閉じます。

テロップをタイムラインに挿入してみましょう。

画像が透けて見えて、より技術的な仕

上がりになります。

また、Photoshop や Illustrator などで作

成した画像を挿入すると、より凝った見

栄えになります。

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簡単に言えば、ロールタイトルは映画のエンドロールのような、縦の文字の流れです。

クロールタイトルでは横に文字を流すことができます。好きなメッセージを入れてみましょう。

この機能を使って、広報文を横向きに流してみましょう。

4.の要領で新規タイトルを作成し、横書き文字で質問を入力します。

このときは、流れる文字にするので画面の外に文字がはみ出ても構いません。

入力できたら、画面上のボタンをクリックします。カーソルを合わせると[ロール・クロールオプショ

ン]と表示されるボタンです。

このようなウインドウが表示されます。「クロー

ル」が横向きの動きのことです。[左にクロール]

を選択し、[開始スクリーン]と[終了スクリーン]

にチェックを入れます。

これで、スクロールが画面外から始まり(開始

スクリーン)、画面外に出るまでスクロールする

(終了スクリーン)よう設定することができます。

できたら、[OK]で閉じます。

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ファイル名の左のアイコンが、図のようにフィルム型のアイコンになっていれば、設定完了です。

タイムラインに配置して確認してみましょう。

ロール速度はタイムライン上でのクリップの長さに左右されるので、適宜調節してください。

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簡単に言えば、テレビのワイプ映像のことです。

動画だけでなく、写真も挿入することができます。

まず、素材となる動画をタイムラインに

のせます。この時、背景となる映像の、上

の Videoに差し込んでください。

小さくしたい動画をプレビュー画面にて、ダブル

クリックます。映像を囲む、どの白い正方形の

マークでもいいので掴み、ドラッグしながら縮小

します。

角のほうに小さくした映像を寄せます。

ワイプの完成です。

プレビュー画面にて、再生して確認してみましょ

う。ワイプ上のものと、背景の映像が同時に動

いていることがわかります。