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⼤宮駅グランドセントラルステーション化構想 1.構想の位置づけ ------------------------------ 1 2.対象範囲------------------------------------- 2 3.⼤宮の果たすべき役割 ----------------------- 3 4.⼤宮の強みと弱み---------------------------- 5 5.整備⽅針------------------------------------- 7 6.取組内容------------------------------------- 9 6-1.都市機能 --------------------------------- 9 6-2.歩⾏者ネットワーク -------------------- 13 6-3.駅前空間 -------------------------------- 17 6-4.道路ネットワーク ----------------------- 21 6-5.駅機能 ---------------------------------- 23 6-6.取組内容の全体イメージ図-------------- 24 7.実現のための⽅策--------------------------- 29 8.検討経緯・今後のスケジュール ------------- 31

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⼤宮駅グランドセントラルステーション化構想

⽬ 次

1.構想の位置づけ ------------------------------ 1 2.対象範囲 ------------------------------------- 2 3.⼤宮の果たすべき役割 ----------------------- 3 4.⼤宮の強みと弱み ---------------------------- 5 5.整備⽅針 ------------------------------------- 7 6.取組内容 ------------------------------------- 9

6-1.都市機能 --------------------------------- 9 6-2.歩⾏者ネットワーク -------------------- 13 6-3.駅前空間 -------------------------------- 17 6-4.道路ネットワーク ----------------------- 21 6-5.駅機能 ---------------------------------- 23 6-6.取組内容の全体イメージ図 -------------- 24

7.実現のための⽅策 --------------------------- 29

8.検討経緯・今後のスケジュール ------------- 31

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はじめに

本市の「都心」である大宮駅周辺では『大宮駅周辺地域戦略ビジョン(H22.5)』等に基づき、都市計画道路「氷川緑道西通線」や公共施設再編の一環となる大宮区役所新庁舎の整備、さらには大門町 2丁目中地区市街地再開発事業等を積極的に推進しているところです。また、大宮を取り巻く状況としては、北陸・北海道新幹線の開業や上野東京ラインの開通等から、交通結節点としての大宮駅の重要性がこれまで以上に増してきています。 一方、本格的な人口減少社会の到来や異次元の高齢化等、国土を取り巻く厳しい状況変化の中で、国におい

ては「対流促進型国土」の形成を基本とする『国土形成計画〈全国計画〉(H27.8)』を閣議決定し、それを踏まえ、首都圏の概ね 10年間の国土づくりの戦略を『首都圏広域地方計画(H28.3)』として定めています。 この中で大宮が「東京一極集中のリスク軽減」や「より洗練された首都圏の構築」といった方向性のもと、

「東北圏・北陸圏・北海道連結首都圏対流拠点の創出プロジェクト」において「東日本の玄関口機能を果たし、スーパー・メガリージョン※を支える対流拠点」に位置づけられました。さらに『東京圏における今後の都市鉄道のあり方について〈交通政策審議会 答申〉(H28.4)』では、北海道・東北、上越、北陸新幹線の発着駅であり、東京圏北部の交通の要衝として、大宮駅が「広域的な交通ネットワークの拠点となる駅におけるプロジェクト」に位置づけられるとともに、大宮駅周辺地域が緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき『都市再生緊急整備地域』の指定(H29.8)を受ける等、大宮に対する期待が近年大いに高まってきています。

このような状況を追い風にして、大宮駅グランドセントラルステーション化構想は『首都圏広域地方計画』

で重要視している眼前の「運命の 10年」を逃すことなく、駅周辺街区のまちづくり、交通基盤整備及び駅機能の高度化を三位一体で進めることにより、東日本の玄関口である大宮、ひいては市のプレゼンスを飛躍的に向上させ、日本の誇るべき都市として地位を確立させていくことを目的に作成するものです。

1.構想の位置づけ 本構想は、「大宮駅周辺地域戦略ビジョン(H22.5)」にある「ターミナル街区」を中心としたまちづくりの

具体化を図るため、「整備方針」と「取組内容」、「実現のための方策」を描き、市民・事業者・行政等が「個別の整備計画」をつくる際の共通の指針として位置づけるものです。

さいたま市総合振興計画

大宮駅周辺地域戦略ビジョン

さいたま市都市計画マスタープラン

大宮駅グランドセントラルステーション化構想

ターミナル街区の具体化

関連計画(さいたま市) さいたま市成長加速化戦略 さいたま市

整備方針

<役割>市民・事業者・行政の共通の指針

さいたま新都心将来ビジョン

個別の整備計画

連携

取組内容と実現のための方策 (具体的施策)

関連計画(国) 首都圏広域地方計画

※スーパー・メガリージョン:東京圏、名古屋圏、関西圏の 3大都市圏がそれぞれの特色を発揮しつつ一体化し、世界からヒト、モノ、カネ、情報を引き付け、世界を先導する巨大経済圏。『国土形成計画』でその形成が目指されている。

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2.対象範囲

本構想では、「⼤宮駅周辺地域戦略ビジョン」の検討対象である⼤宮駅周辺地域(約 190ha)のうち、駅、駅周辺交通基盤及び駅周辺街区からなる「ターミナル街区」を概ねの対象範囲とします。

なお、検討にあたっては、公共施設再編や周辺のまちづくり等と連携して進めていきます。また、本構想の推進にあたっては、さいたま新都⼼と⼀体となった本市の都⼼強化を推進するため「さいたま新都⼼将来ビジョン」とも連携を図っていくこととします。

⼤宮駅周辺地域戦略ビジョン【将来像】

東⽇本の顔となるまち 東京中心部、北関東・東北地方や上信越地方と連携し、多様な都市活動が展開される東日本の交流拠点都市として、また、さいたま市の「顔」として、市民が誇りに思えるまちをつくります。

おもてなし、あふれるまち 大宮らしさを感じさせる様々な場所の個性を活かした「おもてなし」にあふれる地域として、初めて大宮を訪れる人も、大宮で働く人も、住む人も、楽しめるまちをつくります。

氷川の杜、継ぐまち 豊かな都市生活を守り、育て、継承していく地域として、氷川の杜に象徴される地域資源の活用、環境負荷の低減や高齢化社会への対応、次世代の育成などに取り組むまちをつくります。

参 考

駅周辺街区

さいたま新都⼼将来ビジョン 対象区域

さいたま新都⼼駅周辺地域 都市再⽣緊急整備地域 対象区域

⼤宮駅周辺地域戦略ビジョン 対象区域 公共施設

再編

公共⽤地の 利活⽤

駅周辺 交通基盤

開発街区※

※開発街区:ターミナル街区のうち、まちづくりの検討が進められている地区(現状、東⼝ 4 地区をいう)

※ターミナル街区/駅および駅前ゾーン ⼤宮駅とその周辺街区が⼀体となり、交通の要衝、街の⽞関⼝としての機能強化を図る。

⼤宮駅

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3.大宮の果たすべき役割 「対流促進型国土の形成」、「東京一極集中のリスク軽減」及び「より洗練された首都圏の構築」といった

国全体の方向性や社会経済情勢の変化を踏まえ、今後「大宮」が果たしていくべき役割を以下のように整理します。

「東日本の玄関口」として東日本全体の発展を牽引する役割

大宮は、東北圏、北陸圏、北海道と直接つながる広域交通結節点であり、さらに首都圏広域地方計画で意義付けられている「運命の 10年」の間に、北海道新幹線の延伸やリニア中央新幹線の開業、首都圏三環状道路等の高速道路網の概成、空港アクセスの改善等、取り巻くインフラの劇的な進展が図られることで、今後、その拠点性がますます高まっていくことになります。 こうした中で、東日本各都市・各地域のヒト・モノ・情報が大宮を介して相互に交流・連携し、イノベーシ

ョン(新たな価値)の創出を誘発するような役割が大宮に求められています。例えば、東北地方のあるまちの特産品と北陸地方の特殊な地場技術が大宮の場で融合し、新しい価値を創造する等、各地に培われてきた個性(歴史・文化・産業等)のコラボレーションやコーディネートを大宮が担い、スーパー・メガリージョン形成による波及効果により、全国へ、あるいは世界へ新しい価値を大宮から発信していくこと等が挙げられます。 これらの実現により、東日本の中枢として新たな連携を促進させるためには、東口の交通基盤の再編・強化

や駅機能の高度化等、交通結節機能をより充実させ、対流拠点機能の強化とビジネス機能の集積を図り、東日本各地からの集結・交流を高めていくことが不可欠です。

「東北圏・北陸圏・北海道連結首都圏対流拠点の 創出プロジェクト」(イメージ)

「首都圏広域地方計画(H28.3)」

大宮駅には東北・北海道、上越、北陸方面への新幹線をは

じめ、3 鉄道事業者 13 路線が乗り入れている。空港連絡

バス等を利用して羽田空港、成田空港へのアクセスも可能

な広域交通結節点。

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東京一極集中に伴う日本経済の災害リスク軽減とともに、 安心・安全な市民生活を持続させる役割 大宮は、広域交通特性に優れ、比較的地盤の安定している大宮台地の上にあり自然災害にも強いという「強

み」を有していることから、リスク分担による強靭な国土づくりを進めていく上で非常に重要な役割を担っています。日本経済の中枢を担う企業が東京に一極集中しているという現状の中、例えば、国際競争の最前線としての「東京」に対し、東日本ブランチ(支社)が集まるビジネス拠点を大宮が担うことにより、日本経済全体のリスク分担を図ることが考えられます。また、首都直下地震の発災時には、さいたま新都心と連携して首都圏機能のバックアップ拠点として機能するとともに、日本海側にも太平洋側にもつながっているという立地特性から、リダンダンシー※の確保にもつながるものと考えます。 一方、大宮は、防災上、重要な役割を担っているにも係わらず、狭隘な道路や老朽化建物が東口周辺地区を

中心に広がっており、大地震や大火等の大規模災害への備えが十分とは言えない「弱み」を有しています。そのため、さいたま市の都心として、防災性の飛躍的な向上を図るとともに、安心・安全な市民生活を持続させる役割を果たしていくべきです。

多彩な地域資源や空間の良さを活かしながら、これからの働き方や ライフスタイルを先導・提案し、市域全域に波及させる役割 労働力人口の減少に対応した生産性の向上を図っていくために

は、新しい働き方や多様なライフスタイルを実現できるまちのあり方を模索していく必要があります。 大宮は、市の商業・業務機能が集積する都心というだけでなく、

氷川神社や大宮盆栽村、鉄道博物館等、歴史や文化を感じる多彩な地域資源が集結し、氷川参道や見沼田んぼといった自然の豊かさを近くに感じられる環境を有しています。さらに大通りから一歩入れば、居心地の良い路地に魅力的な路面店が建ち並び、ワクワクするような空間も兼ね備えています。このことは、ビジネス一辺倒ではない、あるいは東京都心にない「ゆとり」ある都市環境を大宮が有しているということであり、この「強み」により一層磨きをかけていくことで、新しい発想や斬新なアイデアが次々と浮かぶようなクリエイティブなライフスタイルやビジネスシーンにつなげていけるものと考えます。 また、大宮は、東日本ブランチの集積と併せて、都心居住機能をベストミックスすることにより、毎日通勤

電車に揺られ東京都心まで通勤しなくとも、時と場所に縛られない働き方を先導し、職住近接のワークライフバランスが実現できる可能性を有しています。 このような魅力ある働く場であり、住まう場の創出にあたっては、まちの特徴や良さを顕在化させ、生かし

きることが重要であり、東口と西口、あるいはさいたま新都心や地域資源等との回遊性をこれまで以上により一層高め、相互の連携を強化することによって、深みと広がりのある都心を形成し、広く市全域の対流を促進していく役割を担うべきです。

※リダンダンシー:「冗長性」、「余剰」を意味する英語であり、国土計画上では、自然災害等による障害発生時に、一部の区間の途絶や一部施設

の破壊が全体の機能不全につながらないように、予め交通ネットワークやライフライン施設を多重化したり、予備の手段が用意されている様な性質を示す。

氷川参道

見沼田んぼ

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4.大宮の強みと弱み 大宮が果たすべき役割を実現していくため、大宮の「強み」を最大化させると同時に、大宮の「弱み」の

課題解消を図っていきます。

項目 強 み 弱 み

交通 広域交通結節点 三環状道路の活用

公共交通の乗換利便性が低い 鉄道東西間を跨ぐ動線が限定的

慢性的な交通渋滞 / 憩い空間の不足

都市 機能

ビジネス 企業から選ばれるポテンシャル オフィス床の不足 / 宿泊機能が脆弱

商業 県内随一の商業集積 集客力の低下

居住 住みやすいまち / マンション建設が進む 人口減少 / 高齢化

東日本連携 広域観光ルートの結節点 東日本連携の動き インバウンドの取り込みが不十分

地域 資源

交流資源 駅周辺の多彩な地域資源 ―

環境 身近に感じる自然や緑 ―

民間の力 多数のまちづくり団体 ―

防災 バックアップ拠点としての位置づけ 東口周辺の建物の老朽化 / 狭隘な道路

大宮は、広域交通の上で抜群の地の利を有しており、開発事業者等へのヒアリングを行った中では、商

業・業務機能の高いポテンシャルや住宅機能に対して高い評価を得ています。

こうした交通や都市機能等の強みとともに、氷川神社や見沼田んぼ等、多彩な地域資源や豊かな自然を

身近に感じることのできる環境を備えている他、災害時の強靱性から防災上、重要な位置を占めている

等、東京都心にはない大宮の強みを活かしていく必要があります。

一方、公共交通機関の乗換利便性や、憩いの空間の少なさからくる歩行者の快適性に課題がある他、鉄

道東西を跨ぐ動線が限定的で、まちの賑わいの広がりの点で弱みを有しています。

さらに、業務機能の受け皿が不足し、商業機能のリニューアルも停滞していること等から、まちの回遊

性の向上や、新たな都市機能を導入していくとともに、防災上課題のある東口を中心に、駅周辺におい

て慢性的な交通渋滞が発生していることから、道路ネットワークの強化・拡充等により、大宮の弱みの

解消を図っていきます。

これらの強みと弱みを踏まえて

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参考:交通の弱みについて ▶公共交通の乗換利便性が低い 【鉄道】

▶公共交通の乗換利便性・快適性が低い 【鉄道とバス】 ▶慢性的な交通渋滞

▶憩い空間の不足

混雑している乗換経路

※歩道のサービス水準 A:自由歩行 ~27人/m・分 、B:やや制約 27~ 51人/ m・分 C やや困難 51~ 71人/ m・分 、D 困難 71~ 87人/ m・分 E ほとんど不可能 87~100人/ m・分

「大規模開発地区関連交通計画マニュアル」より

都市計画決定区域

最も遠く離れている⑪番乗り場は、 JR中央改札(北)から約 470m離れている

屋根のない歩道上でバスを待つ利用者

渋滞している大栄橋や大宮駅西口の状況

広場空間が不足する大宮駅東口駅前広場

○鉄道相互の乗換距離が長く、東武鉄道とJRとの乗換経路が非常に混雑

○鉄道とバスの乗換距離が長く、乗換経路上の屋根も未整備

東武⇔JR(中央改札 (北)) 距離:約 160m (約 2分)

55.9人/m・分 サービス水準※C

ニューシャトル⇔JR(北改札) 距離:約 190m (約 2分)

ニューシャトル⇔東武 距離:約 440m (約 5分)⇒実測値は6分

66.7人/m・分 サービス水準※C

○駅周辺の道路は、慢性的に混雑しており、特に休日の混雑が激しい。

○駅東口周辺では、憩える広場空間が不足

鐘塚公園 東口駅前広場

西口駅前広場

東武鉄道と JRとの乗換経路のサービス水準は C(歩行がやや困難)であり非常に混雑している。 東武鉄道とニューシャトルとの乗換には約 6分を要する。

中央通路

終電後に閉鎖される中央通路

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5.整備方針

整 備 方 針 ―目指す姿・取り組みの方向性- 目指す姿

「大宮に来ればできること」 「大宮に住めばできること」 目指す姿1 ① ビジネス

② 東日本連携

③ 商業

④ 地域コミュニティ

⑤ 公共交通・他モード連携

⑥ 歩行者ネットワーク・たまり空間

ターミナル街区周辺に集積した多様な都市機能を活用すること

で、ビジネスシーンの幅を広げることができます。

職住近接で最先端のビジネスに参画でき、新たなワークスタイルを手に入れることができます。

魅力的な見本市や展示会が頻繁に開催されており、新しい

発想や斬新なアイデアを得ることができます。

東日本各地で培われてきた文化や価値観に触れることで、豊かなライフスタイルを創造することができます。

高感度なショップや個性的な飲食店が連なる路地空間では、訪れるたびにワクワクを感じることができます。

大切な人への贈り物を選んだりアフターファイブを楽しんだり

と、オン・オフに関わらず豊かなときを楽しむことができます。

大宮駅直結の保育園に子供を預けて働くことが出来るとともに、地域活動にも積極的に参加して自分のまちを自分で育てる実感を持つことができます。

充実した都市機能に加えて、地域に根付いた祭りや多様な

イベントに参加して、楽しんだりすることができます。

乗降しやすいホームや雨でも濡れない乗換動線が整備され、安全で快適に通勤・通学をすることができます。

あらゆる交通網が結節している大宮を起点に、訪日外国人を

はじめ誰もが国内・海外に移動することが容易にできます。

大宮駅の東西を自由に往来しながら、上質な歩行空間や界

隈性を感じる路地空間を楽しみながら回遊できます。

安心・安全な歩行空間と気軽に集える開放的な交流空間が組み合わさり、誰もが外出を楽しむことができます。

⑦ 道路ネットワーク

大宮の果たすべき役割 ―国や社会経済の動きからみた、大宮の役割-

「東日本の玄関口」 と し て 東 日 本 全 体 の 発 展 を 牽 引 す る 役 割

各地のヒト・モノ・情報が交流・連携し、イノベーションを創出させます。

東口の交通基盤の再編・強化や駅機能の高度化等、交通結節機能を充実させます。

対流拠点機能の強化とビジネス機能の集積を図り、東日本各地からの集結・交流機能を高めていきます。

東 京 一 極 集 中 に 伴 う 日 本 経 済 の リ ス ク 軽 減 と と も に 、 安 心 安 全 な 市 民 生 活 を 持 続 さ せ る 役 割

自家用車に頼らない生活を送ることができ、週末には観光・レジャー等で高速道路等を快適に活用することができます。

渋滞に巻き込まれることなく、快適にまちあるきを楽しむ

ことができます。

⑧ 景観・環境 良好な都市景観が生活にゆとりやうるおいをもた

らし、まちへの誇りと愛着を持つことができます。 大宮駅から回遊することで、氷川の杜に培われた多彩な文

化や歴史を感じることができます。

ターミナル街区や駅前における基盤整備に加え、

高い防災意識のもとで安心安全な生活を送ることができます。

災害時でも速やかにビジネスを再開・継続することができ、駅

前に整備された一時退避場所を活用することもできます。

⑨ 防災

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東日本ブランチ(支社)が集まるビジネス拠点であると同時に、首都圏のバックアップ拠点や広域的なリダンダンシーを持つ拠点としての役割を担っていきます。

さいたま市の都心として、拠点機能を保持し続けられるよう防災性の飛躍的な向上を図り、安心・安全な市民生活を持続させます。

多彩な地域資源や空間の 良さを活かしながら、これ

からの働き方やライフスタ

イルを先導・提案し、市域

全域に波及させる役割

居心地の良い路地に魅力的な路面店が建ち並び、ワクワクする空間を兼ね備えていきます。

ワークライフバランスが実現でき、新しい発想や斬新なアイデアが次々と浮かぶクリエイティブなライフスタイルやビジネスシーンにつなげていきます。

駅東西、さいたま新都心や地域資源等との回遊性をより一層高め、相互の連携を強化します。

取 組 内 容 具 体 的 に ど こ で 何 を す る の か

1.都市機能

国内外企業の本社・支社機能や研究開発機能等、拠点的な業務機能の誘致に取り組んでいくととも

に、ビジネス環境の向上を図るため、オフィス、ホテル、会議室等の供給を促進していきます。さらに、業務機能の集積を後押しするための規制緩和、財政支援、税制支援等を検討していきます。

東日本のヒト・モノ・情報の交流や企業活動の活発化を促進し、広域周遊観光ルートの玄関口として、東日本連携を促進する対流拠点機能を確保・強化するとともに、連携を踏まえた企業立地等の促進を図ります。

各地区が相互に協力・連携しながら、個性ある路面店・飲食店や路地空間の賑わいの創出、拠点的

な商業施設のリニューアル等を通して、商業機能の拠点性を再生していきます。

ターミナル駅を擁しながらも自然・歴史を近くに感じることができる大宮らしい都心居住を提供す

ると同時に、地域によるまちづくり活動、祭りやイベント等の活動の活発化を促進していきます。

取り組みの 方 向 性

地の利を活かし、東日本の拠点としてのビジネス機能を集積させます。

新たな価値を創造する対流拠点機能を強化し、東日本の主要都市間と共存・共栄を目指します。

地元商店や路地空間の魅力、拠点的な商業集積等を活かし、商都大宮を再生します。

都心の便利さと緑の近さがコンパクトにミックスされた上質な住環境を地域で育成します。

東日本からの集結・交流機能を高める、更なる交通結節機能の充実を図ります。

将来像実現に向けた方向性

各地区と協力しながら、便利・快適、安心・安全な交通基盤への再編・強化を図るため、駅前広場等において必要な広さと機能を確保していきます。また、様々な支援制度を用いながら大宮駅の機能強化を図りつつ、広域交通ネットワークの強化も目指します。

駅からまちへ人を惹きつけるとともに、まちからまちへの回遊機能を強化します。 「大宮のまちに降りてみたい」と感じられるよう、鉄道等の乗換客をまちへ誘導する工夫を図って

いきます。また、まちなかを快適に回遊できる歩行者中心の移動環境を整えるとともに、自転車利用

環境を充実させていきます。

歩行者中心の人に優しい移動環境を整えるとともに、駅周辺における自動車の交通混雑を緩和する

ため、ハード・ソフトの両面から道路ネットワークの再構築を図っていきます。

おもてなし歩行エリアを実現するため、駅周辺に流入する自動車交通を抑制します。

首都直下地震や都市型災害に対する強靱性を備えたまちづくりの推進を図ります。

大いなる宮居としての風格ある駅前景観を形成します。 まちを訪れる人の記憶に残り、大宮を象徴するようなまちなみやデザインを意識して、最先端技術

が備わった環境に優しい空間を創出していきます。また、再生可能エネルギーを積極的に活用してい

きます。

都市機能の更新と併せて災害への強靭性を高めるとともに、災害時には多数の駅利用者や来街者等

の帰宅困難者が想定されることから、大規模災害に備えた駅及び駅周辺としていきます。

2.歩行者ネットワーク

3.駅前空間

4.道路ネットワーク

5.駅機能

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6.取組内容

6-1.都市機能

1)取り組みの考え方

・東日本の対流拠点である大宮の活力をさらに発展させていくため、さいたま新都心との連携及び一体的な都心形成に向け、首都圏・北関東の諸都市を含む連携・交流を見据えた、広域的な業務・商業機能や交流機能の集積を都市再生緊急整備地域の指定によるメリット等の活用により達成していきます。

・国内外から多くの人が訪れ、誰もが住みたくなる、住み続けたいまちとしていくため、駅や開発街区に止まらず、公共施設再編等とも有機的に連携しながら、大宮の付加価値を高めるような新たな働き方・住まい方を体現できる都市環境や、農地を含む郊外との交流が楽しめるライフスタイル、健康まちづくり等、大宮ならではの要素を都市のブランド力として強化し、積極的に発信していきます。

・これらに加え、東日本の対流拠点に相応しく、氷川の杜、見沼田んぼ等の豊かな自然環境が感じられ、風格と品格を備えた景観形成を進めるとともに、最先端技術を積極的に取り入れ、環境負荷を徹底的に低減させる取り組みや、多様な情報を配信できるインフラ整備を行っていきます。また、大規模災害が発生した場合においても、開発街区とも連携することにより、帰宅困難者への対応等、防災機能をまち全体で強化していきます。

整備方針を踏まえ、都市機能、歩行者ネットワーク、駅前空間、道路ネットワーク及び駅機能の5つの要素毎に、取り組みの考え方に基づき、具体的な取り組みを整理します。

[取り組みの考え方]

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①東日本の交流拠点に相応しい多様な都市機能の導入 ○ビジネス:東日本全体の発展を牽引していくため、北海道、東北、上信越、北陸をはじめとした各都市・各地域との交流・連携を強化し、ビジネスの新拠点を形成(例:企業の東日本統括拠点、東日本における成長企業や次代のユニコーン企業※の誘致等)

○商業機能:商都大宮のさらなる活性化を図るため、大宮を通る全ての新幹線が停車することを背景に、大宮に訪れたくなる話題性と集客性を備えたコト消費型機能を導入(例:東日本各地の食文化をテーマとしたフードコート、エンターテインメント機能等)

○住宅機能:超高齢社会においても大宮の持続的な発展を果たすため、駅周辺のまちと連携しながら多様な世代がバランス良くミックスされた住宅を確保(例:AI 技術・ロボット技術等の先端技術を応用した住宅、子育て支援施設併用住宅、コレクティブハウス等)

2)取組内容

[導入機能の例]

※ユニコーン企業:企業としての評価額が 10 億ドル(約 1,250 億円)以上で、非上場のベンチャー企業を指す。

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③大宮の個性、風格と品格を醸し出す景観の形成 ○大宮らしさを駅前から感じることが出来るようにするため、氷川の杜、見沼田んぼ等の豊かな自然環境を感じさせる緑化やデザインルールの構築

○東日本の対流拠点に相応しい風格や品格を醸し出すために、建物デザインの統一化や無電柱化等の推進 等

②都市機能誘導方策の活用 〇民間主導の開発を推進・支援するため、都市再生特別地区などの都市計画制度を積極的に活用 〇市の財政基盤強化、雇用機会創出、地域経済活性化を果たすため、企業誘致活動を更に推進

[都市再生特別地区のメリット(都市計画決定)] ○容積率の緩和が可能 都市再生に貢献し土地の高度利用を図るため、既存の用途地域等に基づく規制にとらわれず自由度の高い計画を定めることにより、容積率制限の緩和等が可能

○道路の上空利用のための規制緩和 道路の付け替え、廃道をせずに、道路上空に建築物を建てることが可能

※その他、都市再生緊急整備地域指定のメリットとして、 税制、金融面での支援等があります。

[さいたま市における企業誘致5つのビジョン] 財政基盤の強化、雇用機会の創出、地域経済の活性化を目的とし、以下の5つのビジョンのもと、戦略的な企業誘致活動を展開しています。

東日本の業務中枢 機能の集積拠点

本社・支社機能、 外資系企業(二次投資)の誘致

知の集積拠点 研究開発型企業、 企業の研究機能の誘致

次世代成長産業の 集積拠点

ライフサイエンス、先端・精密技術、 情報技術(IoT)など発展可能性の高い 産業の誘致

イノベーションを 創出する集積拠点

多様な産業・企業が活躍

持続的事業活動の 集積拠点

市内企業への支援拡充

【事例:大阪駅北地区】

容積率 800%⇒1600%

(資料:大阪市 HP)

【事例:東京都千代田区大手町】

[歩行者空間の緑化等により魅力的な景観を形成している開発の事例]

【事例:東京都千代田区神田錦町】

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・SENEMS:スマートエネルギーネットワーク・エネルギーマネジメントシステム ICT(情報通信技術)を活用し、建物側の需要データ、プラント側の供給データなどを瞬時に分析処理し、エネルギー需給を最適にコントロールするシステム

・BEMS:ビルディングエネルギーマネジメントシステム ビルのエネルギー消費量削減のため、機器・設備等を効率的に運転管理するシステム

・CGS:コージェネレーションシステム ガスで発電する際に発生する廃熱を冷暖房や給湯、蒸気などの用途に有効利用する省エネルギーシステム

3)構想策定後の個別整備計画において検討すべき事項 ○開発街区における検討・計画の深度化 (不動産マーケットの見極め、長期に事業性が見込める都市機能を絞り込み、機能毎の規模想定 等) ○各開発街区の地権者意識の醸成 ○東口まちづくり全体の調和に向けたルールづくり ○駅上空に導入するべき機能 等

④環境負荷の低減に向けた先進的な取り組み ○安定的かつ効率的なエネルギー供給を実現するため、再生可能エネルギーや省エネルギーシステム(下水熱等を活用した温度差エネルギーの活用、省エネルギー建物への更新や設備の導入、太陽光発電等を利用した街路灯の整備等)、開発街区の連携による地域エネルギーシステムを導入 等

⑤大規模災害を想定した防災まちづくり ○地震災害や火災等に耐えうる強靱なまちとするため、市街地開発事業により市街地を更新 ○東日本の対流拠点としての企業活動等の継続性を高めるため、BCP(事業継続計画)を支える、災害に強い建物への更新や設備を導入

○首都直下型地震でも比較的揺れの少ない立地と交通利便性を活かした災害に強い都市「大宮セーフティバックアップシティ」を実現(例:災害時でも事業継続が可能な首都圏のバックアップオフィスの誘致、インフラ途絶時にも生活・業務を継続できるプラント等の一体整備等)

○ターミナル街区全体での防災性の向上を図るため、地区間の連携・分担による防災対応機能を強化(一時退避場所・応急活動スペース・共同災害備蓄倉庫等の確保、仮設トイレが設置できる屋外スペースの確保、情報提供設備の設置) 等

[低炭素で災害に強い取り組みの先進事例:田町駅東口地区 スマートエネルギーセンター]

(資料:東京都港区 HP)

大宮駅周辺 帰宅困難者 対策訓練の様子 (H25年 3月)

[防災まちづくりに向けた取り組み]

○取り組みの効果・特徴 ・街区全体の CO2 排出量を 1990 年と比較して 40%削減 ・再生可能エネルギーや未利用エネルギーを積極的に活用(太陽熱・地下トンネル水の熱) ・停電時にも防災拠点(みなとパーク芝浦)への電力継続供給、病院への熱継続供給が可能

再開発区域内に 発災時に活用可能な 大規模オープンスペース を整備

【事例:東京都千代田区淡路町】

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6-2.歩行者ネットワーク

[取り組みの考え方] ①駅東西を結ぶ新たな

東西軸の整備 ②個性ある路面店や飲食店が 連なる「賑わい交流軸」の形成

③大宮を象徴し快適に 歩ける「シンボル 都市軸」の形成

至 氷川神社、 大宮公園、 NACK5スタジアム

至 さいたま 新都心

公共用地の 利活用

氷川参道

④路地空間の界隈性を 意識した開発の促進

路地の雰囲気が 感じられる開発

歩行者ネットワークをつなぐ辻空間

至 鉄道博物館

公共施設 再編

公共施設 再編 ※おもてなし歩行エリア

『大宮駅周辺地域戦略ビジョン(H22.5)』に位置づけられたエリア。 駅とまちの結節点や辻空間、路地の雰囲気が残る開発街区等が歩行者ネットワークで有機的に結ばれることにより、あらゆる人が街を楽しみながら、快適に、安全に、安心して過ごせる面的な歩行空間を創出する。

1)取り組みの考え方

・首都圏広域地方計画において大宮が「東日本の玄関口」に位置付けられたことを踏まえ、対流拠点としての役割を担うターミナル街区から、まち全体に人の賑わいを広げていくための歩行者ネットワークを形成していきます。

・大宮駅を起点として、氷川神社や鉄道博物館等、駅周辺の地域資源へのアクセス性の向上を図るとともに、開発街区等に創出される人の賑わいをまち全体に波及させ、多くの人々がまちを便利・快適に回遊できる環境を整えるため、鉄道東西を結ぶ新たな東西軸を整備します。整備にあたっては、24時間通行可能でバリアフリーが確保された軸とすることにより、駅東西の防災機能が補完しあい、まち全体としての都市防災機能の向上にもつなげていきます。

・また、大宮区役所やさいたま新都心、氷川参道等へのアクセスを見据えた東口の歩行者ネットワークの主動線として、大宮の個性を活かした性格の異なる 2つの軸を形成していきます。駅と開発街区がデッキにより直結されるとともに、地上レベルでの人の賑わいを創出していくため、デッキレベルから地上レベルに切れ目なく軸をつないでいきます。

・さらに、大宮のまちの特長とも言える路地の良さを大切にし、周辺の路地との繋がりや大宮の界隈性を意識した開発を促進します。

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①駅東西を結ぶ新たな東西軸の整備 ○まちの回遊性を高め、駅周辺の防災性を高めるため、新たな東西通路を整備するとともに、駅を中心としたロの字型の歩行者ネットワークを整備

○鉄道のまち大宮を PR する視点場等、新たな東西通路の整備効果を高めるための付加機能を確保

○中央通路と合わせた、まちの回遊性向上や防災性の向上を図るため、西口デッキネットワークとの接続、及び新たな西口の顔づくりや歩行者の溜まり空間を確保 等

2)取組内容

【東西通路整備の考え方】 ○施設位置 ・左に示す①~④の観点から、大栄橋と中央通路の中間付近とします。

○必要な規模 ・幅員 10~20mの範囲で検討を進めます。

[東西通路整備の考え方]

[視点場等の付加機能が確保された通路のイメージ]

【事例:視点場のある通路 大阪駅】

③既存の連絡間隔を考慮

①東口主要動線に連絡 西口東西軸に連絡

②西口おもてなし歩行 エリアの中央部に配置

④西口デッキ延伸も見据えた配置

大宮駅

大栄橋

中央通路

東西軸 一番街

東西通路

駅を中心とした ロの字型ネットワーク

視点場

東西通路上の視点場から大栄橋方面を望む※ 【事例:デジタルサイネージが 設置された通路 品川駅】 ※イメージパースは、確定しているものではありません。

デザインの詳細等についても、今後検討していきます。

新たな西口の顔づくり

休憩や待ち合わせが できる滞留スペース

行き交う列車を眺めたり写真が撮れる視点場

まちのイベント情報等 が得られる情報案内板

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③大宮を象徴し快適に歩ける「シンボル都市軸」の形成 ○住民が誇りを感じ、来街者が大宮の風格や品格を感じるような、駅に直結するシンボリックで快適な歩行者軸を形成(中央通り)

○大宮の魅力である地上レベルのまちの拡がりや居心地の良い路地に誘うため、「駅とまちとの結節点」に、まちを一望する視点場や駅とまちをつなげる縦動線を確保

○氷川参道への繋がりを感じることができるようにするため、風格と品格を備えた道路の緑化の推進 等

②個性ある路面店や飲食店が連なる「賑わい交流軸」の形成 ○東西通路からの人の流れを東口のまちへ展開するため、駅から一番街、一の宮通り、氷川参道などを結びつけ、沿道に並ぶ高感度な路面店や飲食店から賑わいを感じる歩行者軸を形成

○賑わいを創出し、連続性を確保していくため、沿道空間の使い方やデザインルールを構築 等 [賑わい交流軸のイメージ]

[シンボル都市軸のイメージ]

【事例:賑わいのある歩行者軸 東京都千代田区丸の内】

【事例:連続性が確保された路面店 横浜元町通り】

賑わい交流軸(現在の一番街)から東西通路を望む※

開発街区(北地区)の北側から南を望む※

駅からシンボル都市軸(中央通り)を望む(P28:スタディパターン③をもとに作成)※

店舗や飲食店の賑わいが感じられる沿道空間

東西通路からスムーズに人が流れる、緑豊かな人のための空間

開発街区

至 東西通路

賑わい交流軸

街区内で地上とデッキレベルをつなぐ

人々を地上へ誘導する 緩やかな大階段

積極的に緑化され、 氷川参道につながる緑豊かなシンボル都市軸

オープンカフェやマルシェが行われる賑わいのある通り

デッキレベルと地上レベルで視線が交差する親和性の高い断面構成

※イメージパースは、確定しているものではありません。 デザインの詳細等についても、今後検討していきます。

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④路地空間の界隈性を意識した開発の促進 ○大宮らしさでもある界隈性を継承していくため、開発街区においても路地の雰囲気を感じることのできる空間を創出

○開発街区とまちをつなぎ、人の賑わいや交流を促進するため、歩行者ネットワークの結節点に辻空間を確保 等

3)構想策定後の個別整備計画において検討すべき事項 ①駅東西を結ぶ新たな東西軸の整備 ○歩行空間・滞留空間として必要な規模 ・必要幅員の試算 ・歩行空間以外の機能(観光案内、イベント、休憩、自転車通行等)の検討 等

○通路の位置づけ、事業手法、改札設置、及び費用負担等

○既存デッキへの接続計画の具体化 等 ②個性ある路面店や飲食店が連なる「賑わい交流軸」の形成 ・見通しや街並みの連続性を確保するための民地内空地の確保方策

・歩行者空間・デッキ等の整備手法(整備主体、費用負担等)

・地域で守るべきルール 等

③大宮を象徴し快適に歩ける「シンボル都市軸」の形成 ・民地内空地の確保、中央通りと調和した設え ・歩行者空間・デッキ等の整備手法(整備主体、費用負担等) 等

④路地空間の界隈性を意識した開発の促進 ・開発街区相互の連携による路地空間の連続性の確保 等

[界隈性を意識した開発の例]

【事例:路地空間の雰囲気を残した再開発事業 近江町市場】

[まちへ人を誘導する工夫のイメージ]

【事例:視点場からの眺望 姫路駅】

バリアフリーの確保とともに、地上とデッキレベルを両方活かすよう、駅と開発街区、開発街区とまちとを空間的・視覚的に切れ目なくつないでいきます。

まちを見通す 視点場

切れ目なく地上レベルに 歩行者を誘導する縦動線

デッキレベルでも まちとつながる

多様な居心地を提供し緩やかにまちへ誘導するシークエンスをつくる

駅南側から駅前空間を望む(P28:スタディパターン③をもとに作成)※

[辻空間の考え方]

道路空間と建物空間の接続部分に 人が集い賑わいを形成するための辻空間を確保

※イメージパースは、確定しているものではありません。 デザインの詳細等についても、今後検討していきます。

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6-3.駅前空間

1)取り組みの考え方 ・大宮は、東北地方や上信越・北陸地方及び北海道を含む東日本と首都圏を結びつけ、スーパー・メガリージョンを支える対流拠点としての役割が期待されています。

・広域交通結節機能を有する大宮駅と開発街区を結びつける「駅前空間」において、広域からヒト・モノ・情報を惹きつけ、多様な交流を促すとともに、市民と来街者が集い、交流でき、様々な活動が展開する拠点として、交流広場を創出します。この広場は、大規模災害時の受け皿としても機能するものとして適切な規模を確保していきます。

・また大宮の交通結節機能をさらに高めるため、さいたま新都心におけるバスターミナルとの役割分担・連携を図りながら、必要な交通機能を適切に配置し、利便性、快適性、安全性に優れた交通広場を整えていきます。歩行者優先の駅前空間としていくため、開発街区の重層利用による空間確保を行う等、限りある駅前空間を有効に活用したコンパクトな交通広場としていきます。

・さらに、利便性の高い駅前空間とするとともに、大宮の顔として、風格と品格、豊かな自然環境、東日本の対流拠点としての先進性を感じさせるような、個性ある景観を形成するため、駅、交流・交通広場、開発街区が結びつく駅前空間の一体性を高めていきます。

・加えて、ターミナル街区における歩行者の安全性と自転車利用の利便性の両立を図るため、自転車駐車場の適正な配置に向けた取り組みを行っていきます。

[取り組みの考え方]

④自転車利用環境の充実

①多様な交流を促す 交流広場の新設整備

②広域交通結節点に相応しい 交通広場の再整備

③駅前空間の一体性を 高める顔づくり

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[必要な規模] 防災上の必要規模を勘案し、他駅事例を参考にしつつ、2,000~6,000 ㎡の範囲で整備を行います。

【事例:広場でのイベント 博多駅】

①多様な交流を促す交流広場の新設整備 ○市民と来街者が集い、交流し、新たな価値を創造していくため、東日本の企業や団体等が見本市、企業 PR、イベント等を行えるとともに、地域住民や地元商店街等が祭り・イベント等で活用できる交流広場を整備

○多くの人々が集中する駅前空間における防災性の向上を図るため、大規模災害等の一時避難に対応できる広場空間(一時退避場所)の確保 等

2)取組内容

[交流広場のイメージ]

銀座通り沿いの交流広場を望む※

交流広場での祭りのイメージ※

オープンカフェやマルシェが 行われる賑わいのある交流広場

交流広場を見渡せる 滞留スペース

様々なイベントや祭りが行われる交流広場

デッキレベルと地上レベルで視線が交差する親和性の高い断面構成

居心地が良く時間を過ごす ことができる滞留スペース

※イメージパースは、確定しているものではありません。 デザインの詳細等についても、今後検討していきます。

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○バス機能 路線バスの乗降場の集約化を図るとともに、高速バスや空港バス等は、さいたま新都心に暫定整備予定の長距離バスターミナルと運用面での連携を図り、広域的な交通結節機能の強化を目指し、機能を拡充していきます。

○タクシー機能 プール機能を集約化する一方で、不足している乗降場の拡充を行います。乗降場については、運用面を考慮し、地上・地下で適正な配置を検討していきます。

[交通広場の考え方]※

【事例:行き先別の整列バス乗車 川崎駅】 【事例:採光のある明るい

待合空間 川崎駅】

【事例:雨・風を防げる快適な

屋内待合空間 オアシス 21】

②広域交通結節点に相応しい交通広場の再整備 〇限られた駅前空間を工夫し効率よく活用するため、不足しているタクシー乗降場の拡充やバス乗降場等の適正配置による集約化、地下空間の活用等も視野に入れたコンパクトでも利用しやすい交通広場を再整備

○誰もが快適に利用しやすい交通結節点とするため、バリアフリー化が図られ、インバウンドにも対応した案内情報の提供や、雨にも濡れない屋根等を備えた交通広場を整備

○歩行者と公共交通優先のターミナル街区とするため、中央通りを公共交通のアクセス動線とし、駅前空間の外縁部に一般車のアクセス動線や乗降場を確保

○さらなる拠点性の強化を目指すため、空港連絡バスの乗り入れへの対応や将来性を踏まえた多様な交通機能の導入にも留意 等

EV

バス乗降場

地上レベル

地下空間 タクシー乗降場・駐車場等

鉄道駅 デッキレベル

駅から近い位置にタクシー乗降場・駐車場等を配置

バリアフリー化が図られた 利便性の高い乗換動線を確保

雨に濡れず快適性の高い待合を備えたバス乗降場を配置

※交通機能の配置は、確定しているものではありません。

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③駅前空間の一体性を高める顔づくり ○歩行者の利便性の向上と開発街区等の市場価値を高めるため、駅と街区をつなぐデッキを整備 ○大宮の顔としての風格や品格を演出するため、空間的・視覚的な統一感があり、氷川の杜を感じる豊かな緑を確保 等

3)構想策定後の個別整備計画において検討すべき事項 ①多様な交流を促す交流広場の新設整備 ○施設規模・必要面積の確定 ○広場の位置づけ、事業手法、開発街区等との連携等

○管理・運営のあり方、組織づくり 等 ②広域交通結節点に相応しい交通広場の再整備 ○施設規模・必要面積の確定 ○広場の位置づけ、事業手法、開発街区等との連携 等

③駅前空間の一体性を高める顔づくり ○東口のまちづくり全体の調和に向けたルールづくり 等

④自転車利用環境の充実 ○ターミナル街区での自転車動線のあり方 ○自転車駐車場の配置・規模等の検討 等

[駅前空間の考え方] 視覚的・空間的に一体性のある駅前空間としていく

大宮駅 開発街区

デッキ

緑で地上レベルと立体的につなげていく

中央通路

④自転車利用環境の充実 ○駅へのアクセス利便性を確保しつつ、歩きやすい歩行環境を両立させるため、自転車駐車場をターミナル街区外縁部へ適正に配置

○自転車駐車場に安全にアクセスするため、自転車レーンや自転車ナビマーク等による自転車ネットワークを整備

○来街者や買い物客にも利便性が高い自転車利用環境を実現するため、民間駐輪場の確保やコミュニティサイクルの利用を促進 等

[自転車駐車場の配置の考え方]

自転車を安全に利用できる自転車ネットワークを整備していく

ターミナル街区内は、誰もが歩きやすい歩行環境が形成される

ターミナル街区の外縁部に 自転車駐車場を配置していく

[コミュニティサイクル]

(資料:さいたま市)

[自転車駐車場の例]

【事例:地下機械式

駐輪場

東京都中央区】

銀座通りを南側に望む(東西通路と街区の接続)※

氷川参道

街区内で、地上とデッキレベルをつなぐ

デッキレベルで駅と 開発街区をつなぐ

歩行者と交錯しない一般車アクセス動線

※イメージパースは、確定しているものではありません。 デザインの詳細等についても、今後検討していきます。

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6-4.道路ネットワーク

1)取り組みの考え方 ・大宮では、現状においても深刻な交通渋滞が発生しているなか、市街地開発事業等による自動車交通量の更なる増大が想定されます。

・駅周辺における自動車の混雑を緩和するとともに、歩行者中心の移動環境を整えるため、必要な道路ネットワークの強化・拡充に向けた取り組みを行っていきます。

・また、ハード整備に加え、賢く道路を使うことによって不必要な自動車流入による交通渋滞を抑制する交通需要マネジメントを展開していきます。

・こうした自動車交通の円滑化や渋滞緩和の取り組みにより、駅周辺の交通環境改善だけに止まらず、低炭素社会の実現につなげるとともに、災害時等の緊急車両の通行円滑化等、防災性の向上にもつなげていきます。

①道路ネットワークの強化・拡充 ○自動車交通の増加に伴う駅周辺の交通負荷軽減を図るため、既存道路の地下空間の活用も視野に入れた道路ネットワークを形成及び強化・拡充

2)取組内容

[地下空間を活用した道路のイメージ]

大宮駅周辺

既存道路の地下空間を 活用し道路を整備

地上部の通過交通が減少し、 おもてなし歩行エリアの形成に寄与

[取り組みの考え方]

安全で快適なおもてなし歩行エリア

・中山道等の拡幅・地下化、氷川緑道西通線との役割分担等による『南北方向の交通容量の拡大』 ・東口・西口の横断交通に対応し、大宮中央通線や大宮岩槻線を主軸とした道路容量の拡大に伴う『東西方向の道路ネットワーク強化・拡充』

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3)構想策定後の個別整備計画において検討すべき事項 ②交通需要マネジメントの展開 ○交通需要マネジメントの必要量の推定(広域・狭域)

○フリンジ駐車場の実現化方策 ○自動車交通の集中・錯綜に対応した「地域ルール」の策定・運用 等

①道路ネットワーク強化・拡充 ○将来交通量の推計 ○整備すべき路線の抽出(事業採算性等の検証) ○開発計画やまちづくり方針等との整合 等

②交通需要マネジメントの展開 ○道路整備に加えて賢く道路を使うため、駅周辺の自動車交通の流入規制・迂回誘導等、道路整備の進捗状況に応じた交通需要マネジメントを展開

[フリンジ駐車場(集約駐車場)の考え方] [交通需要マネジメントの導入効果]

(資料:国土交通省資料をもとに作成)

フリンジ駐車場を「歩行者に配慮したまちづくりをするエリア」の外縁部に適正に配置することにより、中心市街地等への自動車流入を抑制し、安全で快適な歩行者環境や公共交通の利用環境を充実させます。

[交通需要マネジメントの展開の考え方]

開発街区 開発街区 郊外部

開発街区の駐車場を 地下車路でネットワーク

開発街区で必要となる駐車場の 一部をフリンジ駐車場に確保

フリンジ(集約) 駐車場の整備

フリンジ駐車場と駅周辺を 送迎するシャトルバス

安全で快適なおもてなし歩行エリア

・駅周辺外縁部のフリンジ駐車場等(集約駐車場)の整備 ・駅周辺の通過交通への情報提供等による広域的な迂回誘導、有料化等による分散・誘導 ・地下車路ネットワークを活かした共同荷捌き施設の確保 等

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6-5.駅機能

1)取り組みの考え方 ・大宮駅は、1日当たり約 69 万人の乗降客を有する広域交通結節点として、より安全で便利に鉄道の利用や乗り換えができるよう、駅機能の高度化を図っていきます。

・駅の改良に当たっては、環境に優しい駅施設とするとともに、まちへの回遊を促進し、災害時にも対応できるよう、東西通路の整備に合わせた乗換利便性の向上を図っていきます。

3)構想策定後の個別整備計画において検討すべき事項 ①東西通路の整備と合わせた駅機能の高度化 ○駅機能の高度化の具体化 ・東日本の玄関口にふさわしい駅のあり方 ・利便性を考慮した駅の乗換改善 ・導入すべき公共的な機能 等

2)取組内容

①東西通路の整備と合わせた駅機能の高度化 ○鉄道乗換動線の混雑解消を図るため、東西通路の整備に合わせた乗換改善を実施(回遊性の向上、災害時の混雑緩和、代替路の確保等)

○鉄道利用者の安全性の向上を図るため、ラッシュ時における混雑が著しいホームの拡幅・改良やホームドア設置等

[駅機能の高度化の考え方(例)] [ホームドアの設置例]

【事例:和光市駅】 (資料:東武鉄道 HP)

参考:『東京圏における今後の都市鉄道のあり方について〈交通政策審議会 答申〉(H28.4)』 (抜粋) 【大宮駅】 ・北海道・東北、上越・北陸新幹線の発着駅であるとともに、JR各路線や東武鉄道も乗り入れ

る東京圏北部の交通の要所 ・東武大宮駅の移設等による鉄道路線間の乗換改善や東西連絡通路及び東口駅前広場の整備等に

よる回遊性の向上が図られることを期待

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6-6.取組内容の全体イメージ図

[ターミナル街区の鳥瞰イメージ図※]

・駅周辺街区の高度利用や東西通路を含む駅機能の高度化、あるいは周辺地域との適切な接続等により、駅・東口・西口の一体性をさらに高めながら、氷川の杜や見沼田んぼ等の多様な地域資源のポテンシャルを空間的・機能的に最大限活用していくことで、「大宮らしい」新たな価値の創造を目指していきます。

・人を中心とした安全で利便性の高い広場や歩行者空間を形成することで、市民・来街者にとって心地よい居場所を提供するとともに、これからのライフスタイル・ワークスタイルを受け入れ、多様な人材・企業が行き交い、賑わう交流・対流の拠点を形成していきます。

[駅からまちへひとを誘導するイメージ]

交流広場

歩行者を地上レベルに 誘導する大階段

駅前空間外縁部にある 一般車乗降場

デッキレベルで つながる開発街区

東西通路と中央通路を結ぶ 歩行者デッキ (ロの字型ネットワーク)

駅南側から駅前空間を望む (P28:スタディパターン③をもとに作成)※

銀座通りを南側に望む(東西通路と街区の接続)※

デッキレベルで つながる開発街区

交流広場

(地図データ:google)

※イメージパースは、確定しているものではありません。 デザインの詳細等についても、今後検討していきます。

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取組内容の全体イメージ図

6-5①東⻄通路の整備と合わせた 駅機能の⾼度化

6-4①道路ネットワークの 強化・拡充

6-2①駅東⻄を結ぶ 新たな東⻄軸の整備

6-3④⾃転⾞利⽤環境の充実

6-4②交通需要マネジメントの展開

6-3③駅前空間の⼀体性を⾼める顔づくり

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6-1①東⽇本の交流拠点に相応しい多様な都市機能の導⼊

6-1②都市機能誘導⽅策の活⽤

6-1③⼤宮の個性、⾵格と品格を醸し出す景観の形成

6-4①道路ネットワークの強化・拡充

6-2②個性ある路⾯店や飲⾷店が 連なる「賑わい交流軸」の形成

氷川参道

6-2③⼤宮を象徴し快適に歩ける 「シンボル都市軸」の形成

6-2④路地空間の界隈性を 意識した開発の促進

6-3①多様な交流を促す交流広場の新設整備

6-3②広域交通結節点に相応しい交通広場の再整備

6-3③駅前空間の⼀体性を⾼める顔づくり

6-1④環境負荷の低減に向けた先進的な取り組み

6-1⑤⼤規模災害を想定した防災まちづくり

<ターミナル街区全域での取り組み>

対象:開発街区、辻空間

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交通広場・交流広場・駅機能高度化エリアの配置に関するスタディパターン

・交通広場と交流広場の配置について、次のようなスタディパターンの検討を進めています。(右に開発街区の位置関係を示します)

・今後、地元、交通事業者、市で調整を重ねながら、実現案を整理していきます。

スタディパターン②

スタディパターン①

▶中央通りに交通広場を配置し、中央通路からも東西通路からもアクセスしやすい位置に交流広場を配置した案

▶中央通路からも東西通路からもアクセスしやすい位置に交通広場を配置し、東西通路と連続した位置に交流広場を配置した案

北地区

中地区

南地区

西地区

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スタディパターン④

スタディパターン③

▶南地区の建物一階部分に交通広場を配置し、銀座通りや中央通りに交流広場を配置した案

▶中地区の建物一階部分に交通広場を配置し、銀座通りや中央通りに交流広場を配置した案

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7.実現のための⽅策

○三位⼀体による取り組み 駅周辺街区のまちづくり、交通基盤整備、駅機能の⾼度化等の多岐に渡る 取り組みを官⺠が連携し連鎖的に⾏っていきます。

○早期かつ着実な事業展開 事業展開や関係する開発街区の合意形成等の視点から、 実現性を踏まえた整備パターンを決定し、早期かつ着実な事業展開を 図っていきます。

取組内容について、戦略的かつ効果的に推進していくため、「実現のための⽅策」を次に⽰します。

「2020 年度に都市計画決定に向けた⼿続きに着⼿」することを⽬標に、 関係地権者等と合意形成を進め、スピード感をもって事業展開を図っていきます。

[検討の進め⽅]

複数のスタディ パターン

実現性を踏まえた 望ましい整備パターン

計画の具体化 (レイアウト

プラン確定)

・地元や交通事業者を始めとする多くの関係者が連携して事業を進めていくためには、それぞれの事業を適切にコーディネートしていく検討体制を構築していく必要があります。

・「運命の10年」を逃すことなく、緊急かつ重点的な市街地整備を⾏うためには、「都市再⽣緊急整備地域」の指定によるメリットや⺠間活⼒等を最⼤限活⽤していく必要があります。

・構想を実現していくため、⼤宮の特性を活かしつつ、「三位⼀体」により「限られた空間を有効活⽤」し、「早期かつ着実な事業展開」を図っていきます。

・また「官⺠連携によるルールづくり」を通した良質な空間づくりを⾏うとともに、整備後には「エリアマネジメント」を導⼊し、まちの価値を⾼め、持続的な発展を⽀えていきます。

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○限られた空間の有効活用 立体都市計画制度や市街地開発事業等を活用しながら、土地の有効利用と 高度利用を図るとともに、必要な公共施設用地を確保していきます。

○官民連携によるルールづくり 「まちづくりガイドライン」を策定し、 良質な空間づくりに取り組んでいきます。

○エリアマネジメントの導入 エリアマネジメントの仕組みを構築し、 開発整備後にもまちの価値を継続的に高めていきます。

[参考事例]

■エリアマネジメント活動促進条例/大阪市 ・大阪市では、国内で初めて BID制度(ビジネス活性化地区:特定地域の地権者(オフィス床所有者など)から、一律に負担金を徴収し、地区の歩道や公園等の整備、維持管理を行う制度)を可能とする条例を制定

・グランフロント大阪で導入

■天神ビッグバン/福岡市 ・「航空法の高さ制限の特例」により、容積率の緩和を市が独自施策として実施

・10年間でビル 30棟の建替を誘導するとともに、道路占用事業や道路・地下通路整備、地下鉄延伸、都心循環 BRT等の様々なプロジェクトを実施

ターミナル街区

交通機能

(現況)

[現状] [平面のみで機能確保する場合] [重層利用を想定した場合]

例:バス機能

例:タクシー機能

交流広場の確保

平面のみで機能確保が困難な場合、土地の重層利用を行うことで、活用 できる土地の範囲を広げ、交流広場を確保すること等が可能となります。

[公共的な空間確保の考え方]

・大宮の価値を高める良質な空間をつくっていくためには、魅力ある景観形成や一体的な歩行者ネットワークの形成等に関するルールをつくり、各街区と駅や道路等の交通基盤が相互に連携を図っていく必要があります。

・ターミナル街区の限られた空間の中で、交流広場を新たに創出しながら必要な交通広場を確保していくためには、駅周辺の開発街区と連携・協力しながら、土地の重層利用を図っていく必要があります。

・整備効果を余すところなく発揮し、まちの持続的な発展を高めていくためには、開発整備時点を「完成」と捉えるのではく、地元の事業者等が維持・管理、運営(マネジメント)に主体的に関わりながら、まちを育て、継続的に価値を高めていく必要があります。

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8.検討経緯・今後のスケジュール

◆今後のスケジュール(案)

◆検討経緯

8月 25日

1月 17日

4月 24日

6月 5日

7月 27日

8月 30日

10月 4日

11月 22日

3月 28日

5月 31日

7月 4日

8月 4日

10月 31日

9月 4日

合 同 部 会

2017年

まちづくり推進部会

第1回 第1回

第3回

第4回

基盤整備推進部会

第 2回 第1回

第 3回

第5回

第2回 第6回

10月 26日

12月 15日

第6回 第8回

1月 19日 2018年

第7回 第9回

第1回 第 2回 第 3回

第4回

2月2日

第3回 3月8日

3月 22日 第5回

第 4回 基盤整備部会 第 2回 まちづくり推進部会

第7回 基盤整備部会 第5回 まちづくり推進部会

第 10回 基盤整備部会 第 8回 まちづくり推進部会

3月 26日 シンポジウム

都市機能

歩行者ネットワーク ○新たな東西通路、賑わい交流軸、  シンボル都市軸の調査・検討 ○関係者協議

駅前空間 ○交流広場・交通広場の調査・検討 ○関係者協議

道路ネットワーク ○整備すべき路線の抽出・調査・検討 ○関係者協議

駅機能 ○駅機能の高度化に合わせた  駅改良の調査・検討 ○関係者協議

    ○設計・整備    ○関係機関協議

○民間開発による都市機能誘導・魅力ある空間形成

2020年

都市計画等必要な手続き

第2回 オープン会議

第1回 オープン会議

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資 料 編

1.大宮駅グランドセントラルステーション化構想の検討経過

(1)大宮グランドセントラルステーション推進会議設置要綱

(設置)

第1条 大宮駅グランドセントラルステーション化構想の策定等に関し、専門的知識を有する者、事業者、

各種団体の代表者等から意見を聴取するため、大宮グランドセントラルステーション推進会議(以下、

「推進会議」という。)を設置する。

(所掌事項)

第2条 推進会議は、次の各号に掲げる事項について協議する。

(1)大宮駅グランドセントラルステーション化構想の推進に関すること。

(2)その他必要な事項。

(組織)

第3条 推進会議は、次の各号に掲げる者をもって組織する。

(1)学識経験者

(2)関係行政機関に属する者

(3)鉄道事業者に属する者

(4)地元まちづくり団体に属する者

(5)市職員

(6)前各号に掲げる者のほか、市長が必要と認める者。

2 上記に掲げる者以外の者をオブザーバーとして出席させることができる。

3 委員の任期は、3年とする。

4 委員が欠けた場合の補欠委員の任期は、前任者の残留期間とする。

5 第1項第2号から第5号までに掲げる委員に事故等があるときは、当該団体内においてその者の職務を

代理し、又は補佐する者は、推進会議に出席し当該団体の意見を表明できる。

(会長)

第4条 推進会議に会長を置く。

2 会長は、委員の中から互選により選出する。

3 会長は、推進会議を総理し、推進会議を代表する。

4 会長に事故があるときは、あらかじめ会長が指名する者が会長の職務を代理する。

(会議)

第5条 推進会議は、会長が招集する。

2 会長は、必要があると認めるときは、委員以外の者を会議に出席させることができる。

3 会議は、原則公開とする。

(部会)

第6条 推進会議の円滑な運営を図るため、推進会議に部会を設置することができる。

2 部会は、部会長及び部会員をもって構成し、必要に応じて会長が部会の設置及び部会員を指名すること

ができる。

(庶務)

第7条 推進会議及び部会の庶務は、さいたま市都市局都心整備部東日本交流拠点整備課において処理す

る。

(その他)

第8条 この要綱に定めるもののほか、推進会議の運営に関し必要な事項は、市長が別に定める。

附 則

この要綱は、平成 28年 8月 10 日より施行する。

附 則

この要綱は、平成 28年 8月 23 日より施行する。

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(2)委員名簿

■大宮グランドセントラルステーション推進会議

学識経験者 役職等 氏名 備考

日本大学 理工学部土木工学科 教授 岸井 隆幸 会長

埼玉大学 大学院理工学研究科 教授 久保田 尚

会長職務代理 兼 基盤整備推進部会長

東京大学 大学院工学系研究科 教授 窪田 亜矢 まちづくり推進部会長

地元まちづくり団体

大宮駅東口駅前南地区 まちづくり推進協議会

会長 沖田 定男

大宮駅東口西地区 まちづくり推進協議会

会長 栗原 俊明

大宮東口駅前街づくり会 会長 町田 宏遠

大宮駅東口北地区 市街地再開発準備組合

理事長 小山 善信 第 1~2回

矢崎 博 第 3~5回

鉄道事業者

東日本旅客鉄道株式会社 大宮支社 総務部長

佐々木 敬介 第 1~3回

下大薗 浩 第 4~5回

東武鉄道株式会社

常務取締役 鉄道事業本部長

都筑 豊

埼玉新都市交通株式会社 代表取締役常務 大浜 厚夫

関係行政機関

埼玉県 企画財政部 地域政策局長

土田 保浩 第 1~3回

山﨑 明弘 第 4~5回

さいたま市

技監 田村 隆 第 1~2回

松本 勝正 第 3回

副市長 松本 勝正 第 4~5回

都市局長 中野 英明

大宮区長 伊藤 利一

デザインコーディネーター

一般社団法人 アーバンデザインセンター大宮

センター長 工藤 和美

オブザーバー

国土交通省 都市局 市街地整備課

国土交通省 都市局 街路交通施設課

国土交通省 鉄道局 都市鉄道政策課 駅機能高度化推進室

国土交通省 関東地方整備局 建政部

独立行政法人 都市再生機構 東日本都市再生本部 事業企画部

一般財団法人 民間都市開発推進機構 企画部

(敬称略)

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■大宮グランドセントラルステーション推進会議 基盤整備推進部会

学識経験者 役職等 備考

埼玉大学 大学院理工学研究科 久保田 尚教授 部会長

鉄道事業者

東日本旅客鉄道 株式会社 大宮支社 企画室長

東武鉄道 株式会社 鉄道事業本部 計画管理部部長

埼玉新都市交通 株式会社 代表取締役常務

交通事業者

埼玉県乗用自動車協会 会長

埼玉県バス協会 専務理事

東武バスウエスト 株式会社 取締役 運輸統括部長

国際興業 株式会社 運輸事業部 担当部長

西武バス 株式会社 取締役 運輸計画部長

関係行政機関

埼玉県 企画財政部 交通政策課長

埼玉県警察本部 交通部 交通規制課長

大宮警察署 交通課長

さいたま市

都市局 都市計画部長

都市局 都心整備部長 部会長職務代理

建設局 土木部長

デザインコーディネーター

一般社団法人アーバンデザインセンター大宮 副センター長

オブザーバー

埼玉県 産業労働部 観光課

独立行政法人 都市再生機構 東日本都市再生本部 事業企画部

■大宮グランドセントラルステーション推進会議 まちづくり推進部会

学識経験者 役職等 備考

東京大学 大学院工学系研究科 窪田 亜矢教授 部会長

地元まちづくり団体

大宮駅東口駅前南地区まちづくり推進協議会

会長

副会長

大宮駅東口西地区まちづくり推進協議会

会長

副会長

大宮東口駅前街づくり会

会長

事務局長

大宮駅東口北地区市街地再開発準備組合

理事長

専務理事

関係行政機関

さいたま市

都市局 都心整備部長 部会長職務代理

大宮区 副区長

デザインコーディネーター

一般社団法人アーバンデザインセンター大宮 副センター長

オブザーバー

埼玉県 産業労働部 観光課

独立行政法人 都市再生機構 東日本都市再生本部 事業企画部

(敬称略)

(敬称略)

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(3)会議の開催状況

会議名称 開催日 主な議題

1 第1回 大宮グランドセントラル

ステーション推進会議 2016年 8月 25日

(1) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想

について

2 第2回 大宮グランドセントラル

ステーション推進会議 2016年 10月 31日

(1) 第1回 推進会議の概要について

(2) 他都市の事例紹介

(3) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想

(4) 整備方針(素案)について

(5) 今後のスケジュール(案)について

3 第3回 大宮グランドセントラル

ステーション推進会議 2017年 1月 17日

(1) 第2回 推進会議の概要について

(2) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想

(3) 整備方針(案)について

(4) 取り組み内容のイメージと部会の設置について

4 第1回 基盤整備推進部会 2017年 3月 28日

(1) 両部会の検討項目と検討スケジュール(案)

(2) 歩行者ネットワークについて

(3) 駅前空間について

5 第2回 基盤整備推進部会 2017年 4月 24日 (1) 歩行者ネットワークについて

(2) 駅前空間について

6 第3回 基盤整備推進部会 2017年 5月 31日

(1) 検討スケジュール(案)について

(2) 歩行者ネットワークについて

(3) 駅前空間について

(4) 道路ネットワークについて

(5) 駅機能について

7 第1回 まちづくり推進部会 2017年 6月 5日

(1) 両部会の検討項目と検討スケジュールについて

(2) 基盤整備推進部会の検討状況について

(3) 都市機能について

8

第1回 合同部会

第4回 基盤整備推進部会

第2回 まちづくり推進部会

2017年 7月 4日

(1) 都市機能について

(2) 歩行者ネットワークについて

(3) 駅前空間について

9 第3回 まちづくり推進部会 2017年 7月 27日 (1) 駅前空間(交通広場、交流空間)について

(2) 市民意見の聴取について

10 第5回 基盤整備推進部会 2017年 8月 4日 (1) 駅前空間(交通広場、交流空間)について

(2) 道路ネットワークについて

11 第4回 まちづくり推進部会 2017年 8月 30日 (1) 駅前空間(交通広場、交流空間)について

(2) 都市機能について

12 第1回 オープン会議 2017年 8月 30日

(1) 他都市の駅前空間事例の紹介

(2) グループディスカッション

「大宮駅の駅前をどんな空間にしたいか」

13 第6回 基盤整備推進部会 2017年 9月 4日

(1) 駅前空間(交通広場、交流空間)について

(2) 道路ネットワークについて

(3) 駅機能について

14

第2回 合同部会

第7回 基盤整備推進部会

第5回 まちづくり推進部会

2017年 10月 4日

(1) 両部会の報告について

(2) 大宮駅東口のまちづくりの考え方(案)について

(3) 歩行者ネットワーク、駅前空間について

(4) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想

骨子案について

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会議名称 開催日 主な議題

15 第4回 大宮グランドセントラル

ステーション推進会議 2017年 10月 26日

(1) 第3回推進会議以降の検討状況の報告

(2) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想

骨子(案)について

16 第6回 まちづくり推進部会 2017年 11月 22日

(1) 第4回大宮グランドセントラルステーション推

進会議の振り返り

(2) 第5回大宮グランドセントラルステーション推

進会議の振り返り

(3) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想

(案)の策定に向けた検討

(・都市機能・歩行者ネットワーク・駅前空間・

実現のための方策)

17 第8回 基盤整備推進部会 2017年 12月 15日

(1) 第4回推進会議及び第6回まちづくり推進部会

の報告

(2) 第5回推進会議むけた検討テーマについて

(3) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想

案の策定に向けた検討

(・駅前空間・歩行者ネットワーク・道路ネット

ワーク・駅機能)

18 第7回 まちづくり推進部会 2018年 1月 19日

(1) 第6回まちづくり推進部会及び第8回基盤整備

推進部会の振り返り

(2) 大宮駅グランドグランドセントラルステーショ

ン化構想(案)について

(3) 今後の検討の進め方について

19 第2回 オープン会議 2018年 1月 26日

(1) 専門家レクチャー

(2) グループディスカッション

「大宮の守るべき価値・創るべき価値」

20 第9回 基盤整備推進部会 2018年 2月 2日

(1) 第8回基盤整備推進部会及び第7回まちづくり

推進部会の振り返り

(2) 大宮駅グランドステーション化構想(案)の策定

に向けた検討

(・歩行者ネットワーク・駅前空間・道路ネット

ワーク・駅機能)

(3) 今後の検討の進め方

21

第3回 合同部会

第 10回 基盤整備推進部会

第8回 まちづくり推進部会

2018年 3月 8日

(1) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想

案について

(2) 今後のスケジュールと検討体制について

22 第5回 大宮グランドセントラル

ステーション推進会議 2018年 3月 22日

(1) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想

案について

23 第3回 オープン会議 2018年 3月 26日

(1) オープンセッション

※第 2回首都圏対流拠点シンポジウム

と同時開催

24 第2回 首都圏対流拠点

シンポジウム 2018年 3月 26日

(1) 基調講演 涌井 雅之氏

(2) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想

案の報告

清水 勇人

(3) パネルディスカッション

大宮駅グランドセントラルステーション化構想

から始まる 私たちの新たな対流拠点づくり

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2.オープン会議の開催状況

(1)第1回オープン会議

○開催日時:平成 29 年 8月 30日水曜日 午後 3時から午後 4時 30分まで

○実施場所:JA 共済埼玉ビル 3階 第 1会議室

○次第:

1) 大宮グランドセントラルステーション推進会議の目的と経緯、都市再生緊急整備地域の指定について

2) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想検討状況説明:駅前空間スタディパターン等について紹介

3) 他都市の駅前空間事例の紹介:歩行者滞留空間/交通広場/町の界隈性等の事例

4) グループディスカッション:「大宮駅の駅前をどんな空間にしたいか」について

5) 各グループ発表

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(2)第2回オープン会議

○開催日時:平成 30 年 1月 26日金曜日 午後 2時から午後 4時 15分まで

○実施場所:市民会館おおみや 第 3-5集会室

○次第:

第 1部 1) 大宮駅グランドセントラルステーション化構想骨子の内容とこれまでの経緯

2) 第 1回オープン会議の報告

3) スタディパターンの検討状況

4) イメージパースの説明

第 2部 5) 専門家レクシャー

長谷川浩己氏(武蔵野美術大学教授、オンサイト計画設計事務所パートナー)

6) グループディスカッション:「守るべき価値・創るべき価値」について

7) 各グループの意見発表

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(3)第3回オープン会議 (オープンセッション形式)

○開催日時:平成 30 年 3月 26日月曜日 午後 12時 45分から午後 4時 15分まで

○実施場所:大宮ソニックシティ 小ホール ホワイエ

(第 2回首都圏対流拠点シンポジウムと同時開催)

3.大宮駅グランドセントラルステーション化構想に対するパブリック・コメント等の実施

より多くの市民のご意見をお聴きするため、構想骨子案・構想案の報告会や出前講座による意見

交換、大宮グランドセントラルステーション推進会議の傍聴者へのアンケート、大宮区民まつり等

において市民アンケートを実施しました。

また、平成 30年 4~5月にはパブリック・コメントを行い、115名の方より 170件のご意見をい

ただきました。

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用語解説

用 語 ページ 説 明

交通結節点(交通結節機能) P1 複数の交通手段間の乗り換えが行われる場所であり、駅やバス停などが該当する

スーパー・メガリージョン P1

東京圏、名古屋圏、関西圏の 3大都市圏がそれぞれの特色を発揮しつつ一体化し、世界から

ヒト、モノ、カネ、情報を引き付け、世界を先導する巨大経済圏。『国土形成計画』でその

形成が目指されている

都市再生緊急整備地域 P1 都市再生の拠点として、都市開発事業等を通じて緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべ

き地域として、政令で指定する地域

首都圏三環状道路 P3 「圏央道(首都高速道路中央環状線)」、「外環(東京外かく環状道路)」、「中央環状

(首都圏中央連絡自動車道)」の 3つの環状道路の総称

リダンダンシー P4

「冗長性」、「余剰」を意味する英語であり、国土計画上では、自然災害等による障害発生

時に、一部の区間の途絶や一部施設の破壊が全体の機能不全につながらないように、予め交

通ネットワークやライフライン施設を多重化したり、予備の手段が用意されている様な性質

を示す

ユニコーン企業 P10 企業 としての評価額が 10 億ドル (約 1,250億円 )以上で、非上場のベンチャー企業を指す

コト消費 P10 製品を購入して使用したり、単品の機能的なサービスを享受するのみでなく、個別の事象が

連なった総体である「一連の体験」を対象とした消費活動のこと

AI技術 P10 AI(Artificial Intelligence)は「人工知能」と和訳され、コンピュータを使って、認識能

力・学習能力・抽象的思考能力・環境適応能力などを人工的に実現したもの

コレクティブハウス P10

独立した住居部分と食事や団欒の出来る協働の空間を併用した住宅であり、もともとは北欧

で生まれた居住スタイルである。コミュニティとプライバシーの確保を兼ね備えていること

から、単身や夫婦世帯の高齢者に適した集合住宅とされる

コワーキングスペース P10

企業や個人事業主がスペースを共有して使うオフィスフロア。様々なオフィス機能が設備さ

れ、不特定多数の利用者が同じオフィスで作業する。作業場がオープンスペースになってい

る場合が多く、講習会やイベントを通じて利用者間の交流をはかることに重点が置かれる場

合が多い

サテライトオフィス P10 企業または団体の本拠から離れた所に設置されたオフィスのこと

都市再生特別地区 P11

都市の再生拠点として、都市再生緊急整備地域内において、既存の用途地域等に基づく用

途・容積率等の規制を適用除外とした上で、自由度の高い計画を定めることができる都市計

画制度のこと

再生可能エネルギー P12 太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱など、一度利用しても比較的短期間に再生

が可能であり、資源が枯渇しないエネルギーのこと

BCP(事業継続計画) P12

企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損

害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平

常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計

画のこと

SENEMS P12

「スマートエネルギーネットワーク・エネルギーマネジメントシステム」ICT(情報通信技

術)を活用し、建物側の需要データ、プラント側の供給データなどを瞬時に分析処理し、エ

ネルギー需給を最適にコントロールするシステム

ICT P12

「インフォメーションアンドコミュニケーションテクノロジー」

従来よりパソコンやインターネットを使った情報処理や通信に関する技術を指す言葉として

は、IT「Information Technology」(インフォメーション テクノロジー)が使われてきた。

最近では情報通信技術を利用した情報や知識の共有・伝達といったコミュニケーションの重

要性を伝える意味で ITよりも ICTの方が一般的に使われるようになっている

BEMS P12 「ビルディングエネルギーマネジメントシステム」

ビルのエネルギー消費量削減のため、機器・設備等を効率的に運転管理するシステム

CGS P12

「コージェネレーションシステム」

ガスで発電する際に発生する廃熱を冷暖房や給湯、蒸気などの用途に有効利用する省エネル

ギーシステム

シークエンス P16 視点を移動させながら、次々と変わっていくシーン(場面)が継続する景観をシークエンス景

観という

インバウンド P19 インバウンド(Inbound)とは、外国人が訪れてくる旅行のことで、日本へのインバウンドを

訪日外国人旅行または訪日旅行という

交通需要マネジメント P21 道路交通の混雑を緩和するために、自動車の効率的利用や公共交通の利用など、交通行動の

転換を促して、発生交通量の抑制や集中平準化など、「交通需要の調整」を行うこと

エリアマネジメント P29

従来、建築物や個別の施設ごとに行われてきた管理サービスを、地域や街区といったエリア

に発展させていく考え方、仕組みのこと。たとえば、地域コミュニティによる植栽管理、清

掃、良好な景観形成、迷惑駐車への対応、イベントの開催、広報活動、物流の効率化などの

エリアマネジメントが考えられる

立体都市計画制度 P30

道路、河川、公園等の都市施設を整備する際に必要な範囲を立体的に定めることで、これら

都市計画施設の区域内について、あらかじめ都市計画法第 53条に規定する建築制限を除外す

ることが可能となる制度