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Agilent U2000シリーズ
USBパワー・センサ
操作/サービス・ガイド
Agilent Technologies
ii U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
ご注意© Agilent Technologies, Inc. 2007–2014
米国および国際著作権法の規定に基づき、
Agilent Technologies, Inc.による事前の同意と
書面による許可なしに、本書の内容をいかな
る手段でも(電子的記憶および読み出し、他
言語への翻訳を含む)複製することはできま
せん。
マニュアル・パーツ番号
U2000-90403
版
第10版、2014年6月5日
印刷:マレーシア
Agilent Technologies, Inc. 5301 Stevens Creek Blvd. Santa Clara, CA 95051 USA
保証
本書の内容は「現状のまま」で提供されており、改訂版では断りなく変更される場合があります。また、アジレント・テクノロジー株式会社(以下「アジレント」という)は、法律の許す限りにおいて、本書およびここに記載されているすべての情報に関して、特定用途への適合性や市場商品力の黙示的保証に限らず、一切の明示的保証も黙示的保証もいたしません。アジレントは本書または本書に記載された情報の適用、実行、使用に関連して生じるエラー、間接的及び付随的損害について責任を負いません。アジレントとユーザが別途に締結した書面による契約の中で本書の情報に適用される保証条件が、これらの条件と矛盾する場合、別途契約の保証条件が優先されます。
テクノロジー・ライセンス 本書に記載されたハードウエア及びソフト
ウエア製品は、ライセンス契約条件に基づき
提供されるものであり、そのライセンス契約
条件の範囲でのみ使用し、または複製するこ
とができます。
権利の制限について
米国政府の権利の制限。連邦政府に付与され
るソフトウェア及びテクニカル・データの権
利には、エンド・ユーザ・カスタマに提供さ
れるカスタマの権利だけが含まれます。アジ
レントでは、ソフトウエアとテクニカル・
データにおけるこのカスタム商用ライセン
スをFAR 12.211(Technical Data)と 12.212(Computer Software)に従って、国防省の場
合、DFARS 252.227-7015(Technical Data -Commercial Items)とDFARS 227.7202-3(Rightsin Commercial Computer Software or Computer
Software Documentation)に従って提供します。
安全に関する注意事項
注意
注意の表示は、危険を表します。
ここに示す操作手順や規則などを
正しく実行または遵守しないと、
製品の損傷または重要なデータの
損失を招くおそれがあります。指
定された条件を完全に理解し、そ
れが満たされていることを確認す
るまで、注意の指示より先に進ま
ないでください。
警告
警告の表示は、危険を表します。
ここに示す操作手順や規則などを
正しく実行または遵守しないと、
怪我または死亡のおそれがありま
す。指定された条件を完全に理解
し、それが満たされていることを
確認するまで、警告の指示より先
に進まないでください。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド iii
証明
アジレントは、本製品が工場からの出荷時点で公表された仕様を満たし
ていることを証明します。またアジレントは、その校正測定が米国
National Institute of Standard and Technologyに、この組織の校正設備が許
容する限りにおいて、また他のInternational Standard Organizationメンバー
の校正設備にトレース可能であることを証明します。
保証の制限
上記の保証は、購入者による不適切または不十分な保守、購入者が用意
したソフトウェアまたはインタフェース、無断の改造や使用の誤り、製
品の環境仕様の範囲外での動作、不適切なサイト準備または保守から生
じた故障には適用されません。他に一切の明示的保証も暗示的保証もあ
りません。アジレントは、商品性および特定目的への適合性の暗黙の保
証を明確に拒否します。
排他的な救済策
ここで提供される救済策は、購入者のみを対象とした、排他的な救済策
です。アジレントは、契約、不法行為、その他いかなる法理論に基づく
ものであれ、あらゆる直接、間接、特殊、間接的、付随的損害に対して
責任を負いません。
iv U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
安全についての概要
以下の安全に関する一般的な注意事項は、本器の操作のあらゆる段階に
おいて遵守する必要があります。これらの注意事項や、本書の他の部分
に記載された具体的な警告を守らないと、本器の設計、製造、想定され
る用途に関する安全標準に違反します。アジレントは、顧客がこれらの
要件を守らない場合について、いかなる責任も負いません。
安全に関する注意事項
警告警告の表示は、危険を表します。ここに示す操作手順や規則などを正し
く実行または遵守しないと、怪我または死亡のおそれがあります。指定
された条件を完全に理解し、それが満たされていることを確認するまで、
警告の指示より先に進まないでください。
注意注意の表示は、危険を表します。ここに示す操作手順や規則などを正し
く実行または遵守しないと、製品の損傷または重要なデータの損失を招
くおそれがあります。指定された条件を完全に理解し、それが満たされ
ていることを確認するまで、注意の指示より先に進まないでください。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド v
安全記号
測定器およびマニュアルに記載された以下の記号は、本器を安全に操作
するために守るべき注意事項を示します。
直流 オン(電源)
交流 オフ(電源)
直流/交流二重絶縁または強化絶縁で保護
された機器
3相交流 注意、感電の危険あり
グランド端子注意、危険あり(具体的な警告/
注意情報については本書を参照)
感電防止用アース端子 注意、高温の表面
フレームまたはシャーシ端子 双安定押しボタンの切位置
等電位 双安定押しボタンの入位置
規制マーク
このシンボルは、デバイスまたはデバイスのパーツが静電放電(ESD)に敏感で
あるため、製品に損傷を与えるおそれがあることを示します。このマークが付
いた機器を取り扱う際には、製品またはユーザ・マニュアルに記載されたESDの
注意事項を遵守してください。
CEマークは、製品が関連するすべての欧州法的指令に適合することを示します。
C-Tickマークは、オーストラリアのスペクトラム管理局の登録商標です。これは、
オーストラリアのRadio Communications Act(1992)の条項に基づくEMCフレー
ムワーク規制への適合を示します。
本製品は、WEEE指令(2002/96/EC)のマーキング要件に適合します。貼付され
た製品ラベルは、本電気/電子製品を家庭ゴミとして廃棄してはならないこと
を示します。
ICES/NMB-001は、このISMデバイスがカナダのICES-001に適合していることを示
します。Cet appareil ISM est confomre à la norme NMB-001 du Canada
ESD Sensitive
ISM 1-A
N10149
ICES/NMB-001
vi U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド vii
Waste Electrical and Electronic Equipment(WEEE)指令20002/96/EC
本指示は、WEEE指令((2002/96/EC)のマーキング要件に適合します。
貼付された製品ラベルは、本電気/電子製品を家庭ゴミとして廃棄して
はならないことを示します。
製品カテゴリ:
WEEE指令付録 1の機器タイプに基づいて、本器は“Monitoring and Control
Instrument”製品に分類されます。
製品に貼付されるラベルを下に示します。
家庭ゴミとして廃棄しないこと
不要になった測定器の回収については、計測お客様窓口にお問い合わせ
ください。または、以下のWebサイトを参照してください。
www.agilent.co.jp/environment/product
上記のWebサイトに詳細情報が記載されています。
安全に関する一般情報
以下の安全に関する一般的な注意事項は、本器の操作のあらゆる段階に
おいて遵守する必要があります。これらの注意事項や、本書の他の部分
に記載された具体的な警告を守らないと、本器の設計、製造、想定され
る用途に関する安全標準に違反します。アジレントは、顧客がこれらの
要件を守らない場合について、いかなる責任も負いません。
警告パワー・センサを他の測定器に接続する前に、すべての測定器が感電防
止用アースに接続されていることを確認してください。感電防止用アー
スの遮断は、感電による怪我の原因となります。
注意 • 機器には、付属のケーブルを使用してください。
• 本書で説明していない修理やサービスは、サービスマンのみが実施
してください。
viii U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド ix
環境条件
本器は、屋内専用に設計されています。表に、本製品の一般的な要件を
示します。
環境条件 要件
温度 0 °C~+55 °C(動作時)
–30 °C~+70 °C(保管時)
湿度 動作時、 大 95%、40 °C(非結露)
保管時、 大 90%、65 °C(非結露)
高度 動作時、 高4,600 m
保管時、 高4,600 m
汚染 度2
注意Agilent U2000シリーズUSBパワー・センサは、以下の安全要件とEMC要件に適合し
ます。
• IEC 61010-1:2001/EN 61010-1:2001 (第2版) • IEC 61326:2002 / EN61326:1997+A1:1998+A2:2001+A3:2003 • カナダ: ICES-001:2004• オーストラリア/ニュージーランド:AS/NZS CISPR11:2004
x U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
Declaration of Conformity (DoC)
この測定器の Declaration of Conformity(DoC)は Agilent Web サイトで入手できます。下記の Web アドレスで、製品モデルまたは記述から DoC を検索できます。
http://regulations.corporate.agilent.com/DoC/search.htm
注記 該当する DoC を検索できない場合は、計測お客様窓口までお問い合わせください。
ご注意 ii
証明 iii
保証の制限 iii
排他的な救済策 iii
安全についての概要 iv
安全に関する注意事項 iv
安全記号 v
規制マーク vi
Waste Electrical and Electronic Equipment(WEEE)指令20002/96/EC vii
安全に関する一般情報 viii
環境条件 ix
1 入門 はじめに 2
パワー・センサ 概要 3
• LEDインジケータ・ガイド 4
動作原理 6
U2000シリーズUSBパワー・センサの詳細 9
受入れ検査 11
• パッケージ内容のチェックリスト 11
ハードウェアのインストールと設定 12
• システム要件 12
• U2000シリーズUSBパワー・センサのインストール 13
• 接続されたパワー・センサの確認 16
• Power Analysis Managerによるパワー・センサの設定 18
パワー・センサのファームウェアの確認 19
• Agilent IO Libraries Suite 15.5 19
• Agilent N1918A Power Analysis Manager 20
目次
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド xi
2 動作情報
測定モード 22
• アベレージのみモード 22
• ノーマル・モード 22
パワー・センサの構成設定 25
測定の確度と速度 27
• レンジの設定 27
• 測定の注意事項 28
内部(INT)ゼロ調整と外部(EXT)ゼロ調整 30
パワー掃引と周波数掃引 32
ステップ検出 33
アベレージのみモードでのパルス・パワー測定 34
3 仕様と特性
はじめに 36
仕様 38
• 周波数レンジとパワー・レンジ 38
• コネクタ・タイプ 38
• 大SWR(25 ℃±10 ℃) 39
• U2000シリーズUSBパワー・センサのSWRプロット 40
• 大SWR(0 ℃-55 ℃) 45
• 大パワー 47
• パワー確度 48
• パワー確度プロット(アベレージのみモード) 49
• 切り替えポイント 51
• ゼロ設定、ゼロ・ドリフト、測定ノイズ 53
• セトリング時間 59
• 校正係数と反射係数 61
• 校正係数不確かさ 62
• Trigger 65
• ノーマル・モードの主な仕様と特性 66
一般特性 67
xii U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
4 サービス
概要 70
• 清掃 70
• コネクタの清掃 70
性能試験 71
• 定在波比(SWR)および反射係数(Rho)性能試験 71
交換可能パーツ 74
サービス 76
トラブルシューティング 76
障害のあるセンサの修理 76
分解/再組み立て手順 77
U2000BとU2001Bのアッテネータ分解/再組み立て手順 79
5 付録
付録A: ゼロ設定、ゼロ・ドリフト、測定ノイズ 82
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド xiii
xiv U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
これは空白のページです。
図1-1 LEDインジケータの電源投入時シーケンス 5
図1-2 RF/マイクロ波USBパワー・センサのブロック図 8
図1-3 ダイオード・ペア/アッテネータ/ダイオード・ペアの簡単なブロック図 9
図1-4 Found New Hardware Wizardウィンドウ 13
図1-5 Found New Hardware Wizardのドライバのインストール 14
図1-6 ハードウェア・インストールの警告メッセージ 14
図1-7 ハードウェア・ドライバのインストールの完了 15
図1-8 USB device aliasの設定 15
図1-9 PC上の測定器 I/Oのリストを示したAgilent Connection Expert 16
図1-10 Agilent Interactive IOダイアログ・ボックス 16
図1-11 接続されたパワー・センサの識別の表示 17
図1-12 Agilent IO Libraries Suite 19
図1-13 Power Analysis ManagerのInstrument Propertiesパネル 20
図1-14 Calibration due date表示 20
図2-1 GSM信号のトレース・グラフ表示の例 23
図2-2 測定ゲート 24
図2-3 オート-アベレージング設定 26
図2-4 Zero TypeオプションからINTまたはEXTを選択します 31
図3-1 U2000A代表SWR(25 °C±10 °C) 40
図3-2 U2001A代表SWR(25 °C±10 °C) 41
図3-3 U2002A代表SWR(25 °C±10 °C) 41
図3-4 U2004A代表SWR(25 °C±10 °C) 42
図3-5 U2000H代表SWR(25 °C±10 °C) 42
図3-6 U2001H代表SWR(25 °C±10 °C) 43
図3-7 U2002H代表SWR(25 °C±10 °C) 43
図3-8 U2000B代表SWR(25 °C±10 °C) 44
図3-9 U2001B代表SWR(25 °C±10 °C) 44
図3-10 U2000/1/2/4Aモデルの25 °Cでの代表パワー確度1, 2 49
図3-11 U2000/1Bモデルの25 °Cでの代表パワー確度1, 2 49
図3-12 U2000/1/2Hモデルの25 °Cでの代表パワー確度, 50
図3-13 オート・フィルタ、デフォルト分解能、10 dBの減少パワー・ステップ(切り
替えポイントを超えない)の場合のセトリング時間 60
図のリスト
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド xv
xvi U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
これは空白のページです。
表1-1 LEDインジケータのステートとその説明 4
表2-1 センサのレンジ 27
表2-2 レンジの交差値 28
表3-1 アベレージのみモードのパワー確度(例外あり) 48
表3-2 ノーマル・モードのパワー確度1、(例外あり) 48
表3-3 切り替えポイント 51
表3-4 アベレージのみモードのノイズ乗数 55
表3-5 ノーマル速度とx2速度のセトリング時間 59
表4-1 U2000Aのパワー・センサSWRおよび反射係数 71
表4-2 U2001Aのパワー・センサSWRおよび反射係数 71
表4-3 U2002Aのパワー・センサSWRおよび反射係数 72
表4-4 U2004Aのパワー・センサSWRおよび反射係数 72
表4-5 U2000Hのパワー・センサSWRおよび反射係数 72
表4-6 U2001Hのパワー・センサSWRおよび反射係数 73
表4-7 U2002Hのパワー・センサSWRおよび反射係数 73
表4-8 U2000Bのパワー・センサSWRおよび反射係数 73
表4-9 U2001Bのパワー・センサSWRおよび反射係数 73
表4-10 交換可能パーツ 75
表4-11 分解手順 77
表4-12 アッテネータ分解手順 79
表4-13 アッテネータ再組み立て手順 80
表5-1 アベレージのみモードのゼロ設定、ゼロ・ドリフト、測定ノイズ 82
表のリスト
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド xvii
これは空白のページです。
xviii U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
Agilent U2000 シリーズUSBパワー・センサ
操作/サービス・ガイド
1入門
はじめに 2
パワー・センサ 概要 3
動作原理 6
U2000シリーズUSBパワー・センサの詳細 9
受入れ検査 11
ハードウェアのインストールと設定 12
パワー・センサのファームウェアの確認 19
この章では、Agilent U2000シリーズUSBパワー・センサの動作原理、受入れ検査、ハー
ドウェアのインストールと設定に関する詳細情報、およびAgilent N1918A PowerAnalysis Managerの概要について説明します。
1Agilent Technologies
1 入門
はじめに
Agilent U2000 シリーズUSB パワー・センサはスタンドアロンのパワー・センサであり、
周波数レンジ9 GHz ~ 24 GHz、パワー・レンジ- 60 dBm ~+ 44 dBm の連続波(CW)と変調信号の平均パワーの測定に用いられます。このパワー・センサは、デスクトップ
PC やノートPC にUSB 経由で簡単にプラグアンドプレイ接続できるので、パワー・メー
タを別に用意する必要がありません。また、Agilent の一部のUSB ベース測定器でも使
用できます。
下の図に、Agilent U2000シリーズUSBパワー・センサ・ファミリを示します。
U2000A
U2001B
U2002HU2000H
2 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
入門 1
パワー・センサ 概要
1
4
2
3
5
6
7
番号 パーツ 機能
1 RF入力ポート RF/マイクロ波信号の入力が可能です。
2 LEDインジケータ パワー・センサのステータスを示します。詳細については、「LEDインジケータ・ガイド」を参照してください。
3 センサ本体 パワー・センサのコア・コンポーネントを含みます。
4 物理ロック方式 セキュア・ロック方式が可能です。
5 USB 2.0準拠ケーブル パワー・センサをPCや他の測定器に接続します。
6 外部トリガ・ポート 外部測定器またはイベントとの同期が可能です。
7 USBポート USB接続が可能です。
注意 U2002H の金色のコネクタを外したり、分解しないでください。これは、U2002H に固定されたパーツです。このコネクタを取り外すとセンサに障害が生ます。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 3
1 入門
LEDインジケータ・ガイド
LEDインジケータは、U2000シリーズUSBパワー・センサのリア・パネルにあります。次
の表に、LEDインジケータのステートとその説明を示します。
表1-1 LEDインジケータのステートとその説明
LEDインジケータ 説明
緑色の点滅 デバイスが通信モードになっています。
例:SCPIコマンドの送信中またはデータの読み取り中
赤色の点滅 エラー - も優先度の高いイベント
HW/OS/セルフテストに起因するエラーが発生しています。このエ
ラーが発生しているあいだは、他のLEDインジケータが機能しませ
ん。エラー・メッセージを読むには、SYST:ERR?コマンドを使用し
ます。U2000シリーズUSBパワー・センサをAgilentに返送すること
をお勧めします。
赤 エラー。SYST:ERR?を使用してエラー・メッセージを読みます。エ
ラー・メッセージを読むと、LEDインジケータも消えます。測定誤
差の原因となるエラーもあるため、メッセージを読むことをお勧め
します。
エラーの原因の例:
1 SCPIコマンドのシンタックス・エラー
2 無効なゼロ
琥珀色 ゼロ調整が進行中です。
ゼロ調整プロセス中にSCPIコマンドを送信すると、エラーが発生し
ます。これにより、LEDインジケータが赤になります。
4 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
入門 1
図1-1 LEDインジケータの電源投入時シーケンス
電源投入
USB列挙 HW/OSエラー
セルフテストフェールセルフテスト
内部ゼロ調整 -デフォルト
レディ
琥珀色
OFF
緑色の
点滅
緑色の
点滅
赤色の
点滅
赤色の
点滅
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 5
1 入門
動作原理
U2000シリーズUSBパワー・センサは、1つのデバイスでパワー・メータとパワー・セン
サとして機能します。U2000シリーズには、他のAgilentテスト機器と同様に、信号のセ
ンシング、データとシグナル・コンディショニングの収集、データ処理、通信実行の機
能があります。
ロー・パワー測定パスは2ダイオード・スタックで、ハイ・パワー・パスには、ダイナ
ミック・レンジの二乗検波を拡張する5ダイオード・スタックが含まれます。レンジ選択
は、測定されたパワー・レベルに基づいて自動的に実行されます。センシング・エレメ
ント技術は、E9300シリーズ・センサですでに使用されている技術です。新しいU2000シリーズには、数年間使用されているシグナル・コンディショニング機能とアナログ・デ
ジタル・フォーマット機能がすべて揃っています。したがって、U2000シリーズUSBパ
ワー・センサでは、結果を確実に予測することができます。1
U2000シリーズのセンシング・エレメントの主要コンポーネントは、RF入力ポート・ア
センブリで、パワー・センサに印加するRF信号に50 Ωの負荷を提供します。RF入力ポー
ト内のデュアル・レンジGaAsダイオード・ペア/アッテネータ/ダイオード・ペア・ア
センブリは、印加されたRFを整流し、DC電圧(ハイ・レンジとロー・レンジ)を生成し
ます。電圧は50 Ω負荷を横切るRFパワーと共に変わります。したがって、電圧は、負荷
で消費されるRFパワーによって異なります。
RF入力ポート・アセンブリからの低レベルDC電圧は、センサのシグナル・コンディショ
ニング部分によって感知されます。シグナル・コンディショニング部分は、高アイソレー
ション・スイッチ、チョッパ回路、高利得増幅器から構成されています。シグナル・イ
ンテグリティとノイズ・イミュニティのため、センサ・エレメントから14ビットA/Dコ
ンバータ(ADC)まで差動電子技術が保持されます。増幅とシグナル・コンディショニ
ングのおかげで、ドリフトと利得の安定度を損なうことなく、高性能14ビットA/Dコン
バータ・モジュールに到達できます。ここから、デジタイズしたパワー・データがプロ
セッサに入ります。プロセッサがオンボード・コンピュータとして動作することで、自
己完結型のセンサを実現しています。
1 Agilent Fundamentals of RF and Microwave Power Measurements (Part 2), Power Sensors andInstrumentation, Literature Number 5988-9214EN
Anderson, Alan B., October, 2000, Measuring Power Levels in Modern Communication Systems, MW/RFMagazine
6 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
入門 1
製品の制御と処理は、64 MB SDRAMによってサポートされるデジタル信号処理(DSP)機能を備えた、組み込みプロセッサによって提供されます。処理能力があるため、リニ
アリティ補正、校正係数、温度補正アルゴリズム、内部ゼロ調整アルゴリズムなどの補
正アルゴリズムの実装が可能です。製品の補正係数は、3 MBのフラッシュ・メモリに保
存されます。温度補正アルゴリズムと内部ゼロ調整アルゴリズムの実装では、プロセッ
サが、図1-3に示すように、ダイオード・センシング・エレメントの近辺に配置されてい
るサーミスタを使用して、製品温度を継続的にモニタします。TTLに基づいたトリガ入
力ポートを使用すると、製品をイベントと同期することができます。U2000シリーズは、
USB-TMC準拠のUSB(Universal Serial Bus)インタフェースによって、480 Mb/sの高速
データ伝送をサポートします。
外部ゼロ調整の実行方法は、他のパワー・センサとほぼ同じです。すなわち、RFパワー
をセンサから除去した後に、センサがゼロ調整されます。内部ゼロ調整は新しいタイプ
のゼロ調整で、RFパワーをセンサに接続したままでセンサのゼロ調整を行うことができ
ます。パワー・センサは、ダイオード・センサからのRFパワーをセンサ内で内部的に除
去します。
外部ゼロ調整プロセス中には、RFダイオードのセンシング・エレメント、シグナル・コ
ンディショニング、データ収集回路を含むフロント・エンド回路のデータが収集されま
す。次にゼロ情報が使用されます。外部ゼロ調整プロセス中は、RF/マイクロ波信号をバ
ルクヘッドに印加しないでください。外部ゼロ調整中にダイオード・センサによって感
知されたRF/マイクロ波信号は、ノイズの一部と見なされます。
内部ゼロ調整プロセス中には、ダイオード・センサを電子回路から分離するため、セン
サで高アイソレーション・スイッチが開きます。センサ内の組み込みDSPの処理能力を
使って、内部ゼロ調整アルゴリズムが内部ゼロ・データに適用されます。内部ゼロ調整
プロセスの場合、回路ノイズを除去する際にセンサからRF信号を除去する必要がないた
め、操作が簡素化します。このように、内部ゼロ調整は、RF/マイクロ波信号が存在した
状態でゼロ調整を実行できるので非常に便利です。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 7
1 入門
図1-
2 R
F/マイクロ波
USB
パワー・センサ
のブロック図
8 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
入門 1
U2000シリーズUSBパワー・センサの詳細
平均パワー測定用のパワー・センサのほとんどは、熱電対技術またはダイオード技術を
採用しています。ダイオード・ベース・センサでは、二乗検波応答領域(代表値–70 dBm~–20 dBm)を超えてダイナミック・レンジを拡張するため、頻繁に補正係数を適用し
ます。この手法により広ダイナミック・レンジ機能が実現されますが、これは二乗検波
領域外の連続波(CW)信号に限られます。変調信号を正確に測定するには、変調信号が
寝た状態か、ロー・レベルで、信号の平均パワー・レベルとピーク・パワー・レベルが
ダイオードの二乗検波領域内に存在する必要があります。CW補正係数手法では、変調を
搬送するハイ・レベル信号の正確な平均パワー測定は取得できません。専門化した変調
センサは、正確な測定を提供できますが、帯域幅によって制限されます。
U2000シリーズUSBパワー・センサは、真の平均、広ダイナミック・レンジRF/マイクロ
波パワー・センサです。U2000シリーズは、デュアル・センサ・ダイオード・ペア/アッ
テネータ/ダイオード・ペアをベースとしています。これはSzenteal等によって1990年1
に提案されたものです。図1-3に、この技術のブロック図を示します。
図1-3 ダイオード・ペア/アッテネータ/ダイオード・ペアの簡単なブロック図
1 米国特許番号#4943764、Hewlett-Packard Companyに譲渡
ロー・センス +
ハイ・センス +
ハイ・センス
ロー・センス – RF in
下方レンジ
上方レンジ
(–7 dBm ~ +20 dBm)
(–60 dBm ~ –7 dBm)
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 9
1 入門
この技術により選択した信号経路のダイオードが二乗検波領域内に保持されるため、出
力電流(および電圧)が入力パワーに比例します。ダイオード・ペア/アッテネータ/
ダイオード・ペア・アセンブリにより、信号帯域幅に関係なく、広いダイナミック・レ
ンジに渡ってI/Q変調方式の平均が得られます。デュアル・レンジMBID(Modified BarrierIntegrated Diode)1パッケージには、センサを損傷することなく2高いクレスト・ファク
タを持つハイ・レベル信号の正確な測定が行えるよう、パワー処理を改善するためのさ
らなる改良が含まれています。
これらのセンサは、さまざまな変調信号で平均RFパワーを測定し、変調帯域幅とは独立
しています。CDMA、W-CDMA、デジタル・テレビ方式などのマルチトーン信号とスペ
クトラム拡散信号の平均パワー測定に 適です。
1 November 1986 Hewlett-Packard Journal pages 14-2, “Diode Integrated Circuits for Milimeter-WaveApplications”.
2 大パワー処理仕様については、「 大パワー」(47ページ)を参照してください。
10 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
入門 1
受入れ検査
輸送用カートンに損傷がないかどうか調べます。輸送用カートンまたは梱包材に損傷が
ある場合、出荷内容の機械的/電気的検査が済むまで保存しておいてください。機械的
損傷がある場合、計測お客様窓口までお知らせください。損傷した梱包材は、運送業者
とAgilentの代理人による検査のために保存しておいてください。 寄りのAgilentセール
ス/サービス・オフィスのリストは、本ガイドの末尾に記載されています。
パッケージ内容のチェックリスト
U2000シリーズUSBパワー・センサの標準購入の場合は、次のアイテムを検査/確認し
てください。欠けているアイテムがあれば、 寄りのAgilent営業所にお問い合わせくだ
さい。
• トリガ・ケーブルBNC(オス)-SMB(メス)50 Ω、1.5 m
• パワー・センサ・ケーブル、1.5 m
• 校正証明書
• U2000 Series USB Power Sensor Documentation CD
• N1918A Power Analysis Manager Assembly
• Agilent Automation-Ready CD(Agilent IO Libraries Suiteを収録)
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 11
1 入門
ハードウェアのインストールと設定
システム要件
U2000シリーズUSBパワー・センサを使用すると、個別のパワー・メータを使用せずに、
PCまたは他のAgilent測定器でパワー測定を表示できます。USBパワー・センサは、パ
ワー・メータとパワー・センサの組み合わせで、すべてが1つのコンパクトなセンサ・
ケーシングに納められています。プラグアンドプレイ・インタフェースを装備している
ので、USBパワー・センサとPCを簡単に接続できます。U2000シリーズUSBパワー・セ
ンサを使用する前に、次の 小要件が満たされていることを確認してください。
• PCまたはUSBホスト機能を備えた任意のデバイス
• Agilent IOライブラリ・スイート15.5以上がインストールされていること。 適な性
能を得るため、 新バージョンのAgilent Libraries Suiteの入手をお勧めします。
• オプション:Agilent N1918A Power Analysis Managerがインストールされているこ
と。(基本のPower Panelは、U2000シリーズUSBパワー・センサの購入時にバンドル
されています。高度なPower Analyzerも利用可能です。Power Analyzerは、より多く
の機能を備えたオプションのライセンス・ソフトウェアです)1
• U2000シリーズは、Agilent VEE、LabVIEW、Microsoft Visual Basicsなどのリモー
ト・プログラミング・ソフトウェアを使ってプログラミングすることもできます。
1 Power Panel/Power Analyzerの機能の詳細については、『N1918A Power Analysis Manager Data Sheet』(5989-6612EN)を参照してください。
12 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
入門 1
U2000シリーズUSBパワー・センサのインストール
パワー・メータとパワー・センサの機能が1つのユニットに納められたU2000シリーズに
は、USBプラグアンドプレイ機能があり、N1918A Power Analysis Managerを使って測
定読み値を取得できます。
以下の手順に従って、U2000シリーズのインストールと設定を行います。
1 付属のUSBケーブルを使用してU2000シリーズUSBパワー・センサをPCに接続しま
す。ケーブルのミニBプラグをU2000シリーズ・センサに接続し、ケーブルのもう一
端(タイプAプラグ)をPC上の任意のUSBホストに接続します。
2 PCが接続されたセンサを自動的に検出します。Found New Hardware Wizardウィン
ドウが次のように表示されます。
図1-4 Found New Hardware Wizardウィンドウ
3 Yes, this time onlyを選択し、Nextをクリックして先に進みます。
4 次のウィンドウでInstall the software automatically (Recommended)を選択し、Nextをク
リックします。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 13
1 入門
図1-5 Found New Hardware Wizardのドライバのインストール
5 Hardware Installationウィンドウに、以下に示すように警告メッセージが表示されま
す。Continue Anywayをクリックして、ドライバのインストールを進めます。
図1-6 ハードウェア・インストールの警告メッセージ
注記以後、同様の警告メッセージを表示したくない場合、以下の手順を実行します。
1 スタート(Start) > コントロールパネル(Control Panel)に移動し、システム(System)をダブ
ルクリックします。
2 ドライバ(Drivers)パネルのハードウェア(Hardware)タブを選択し、ドライバの署名(DriverSigning)をクリックします。ドライバ署名オプション(Driver Signing Options)ダイアログ・ボッ
クスが表示されます。
3 無視(Ignore)を選択して警告メッセージを無効にします。
14 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
入門 1
6 インストールが完了したらFinishをクリックします。
図1-7 ハードウェア・ドライバのインストールの完了
7 ドライバのインストールが完了すると、Assign USB device aliasウィンドウが次のよ
うに表示される可能性があります。USBデバイスがプラグインされるたびに、このダ
イアログが表示されます。このダイアログを設定するか、オフにするには、Show this
dialogパネルのオプションを選択し、OKをクリックします。
図1-8 USB device aliasの設定
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 15
1 入門
接続されたパワー・センサの確認
1 接続されたセンサを確認するには、スタート(Start) > プログラム(All Programs) >
Agilent IO Libraries Suite > Agilent Connection Expertを選択して、Agilent ConnectionExpertを起動します。
2 接続されたUSBセンサが検出され、Instrument I/O on this PCパネルに、次の図のように
表示されます。
図1-9 PC上の測定器 I/Oのリストを示したAgilent Connection Expert
3 PCに接続されたUSBデバイスのリストでU2000 USBセンサを選択し、右クリックしま
す。コンテキスト・メニューが表示されます。Send Command To This Instrumentを選択
します。次に示すようなAgilent Interactive IOダイアログ・ボックスが表示されます。
図1-10 Agilent Interactive IOダイアログ・ボックス
16 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
入門 1
4 接続されたパワー・センサを確認するには、デフォルトのSCPIコマンド*IDN?をパ
ワー・センサに送信するため、Send & Readをクリックします。次の図に示すように、
デバイスの応答がInstrument Session Historyパネルに表示されます。
図1-11 接続されたパワー・センサの識別の表示
5 ここで、U2000シリーズUSBパワー・センサが接続されており、PCに正しくインス
トールされていることを確認します。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 17
1 入門
Power Analysis Managerによるパワー・センサの設定
1 スタート(Start) > プログラム(All Programs) > Agilent N1918A Power Analysis Manager
> Advance > Power Analyzerを選択して、Power Analysis Managerを起動します。
2 パワー・センサを接続したままの状態でPower Analysis Managerを起動すると、注意
喚起のポップアップ・ダイアログが表示されます。注意喚起のメッセージは、次の2つの条件下で表示されます。
a U2000シリーズの校正予定日をまだ設定していない場合。校正予定日の設定を求め
る注意喚起が表示されます。
b 校正日が来ている場合。校正のためU2000シリーズの返送を求める注意喚起が表示
されます。
3 OKをクリックし、校正予定日の設定に進むか、または続行するために新しいセンサを
接続します。
4 校正予定日を設定するには、Instrument Panelに移動し、SystemタブのCal Due Dateプロパティに校正の予定日を入力します。
注記Pシリーズ・パワー・センサのリモート・インタフェース設定の場合は、 『AgilentP-Series Power Meters Installation Guide』の「Remote Interface Configurations」を参照
してください。N8262A Pシリーズ・モジュラ・パワー・メータのリモート・インタ
フェース設定の場合は、『N8262A P-Series Modular Power Meters Installation Guide』を参照してください。
18 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
入門 1
パワー・センサのファームウェアの確認
パワー・センサのファームウェア・リビジョンの確認には、2つの方法が使用できます。
Agilent IO Libraries Suite 15.5
Agilent IO Libraries Suiteバージョン15.5以上を使用すると、モデル・コード、シリアル
番号、ファームウェア・リビジョン、USBアドレスを確認できます。VISAアドレスは、
USBアドレスです(以下を参照)。
図1-12 Agilent IO Libraries Suite
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 19
1 入門
Agilent N1918A Power Analysis Manager
N1918A Power Analysis Managerを使用すると、次に示すように、説明、ファームウェ
ア・リビジョン、モデル番号、リソースID、シリアル番号を確認できます。
図1-13 Power Analysis ManagerのInstrument Propertiesパネル
校正予定日を設定することをお勧めします。詳細については、18 ページを参照してくだ
さい。
図1-14 Calibration due date表示
20 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
Agilent U2000 シリーズUSBパワー・センサ
操作/サービス・ガイド
2動作情報
測定モード 22
パワー・センサの構成設定 25
測定の確度と速度 27
内部(INT)ゼロ調整と外部(EXT)ゼロ調整 30
パワー掃引と周波数掃引 32
ステップ検出 33
アベレージのみモードでのパルス・パワー測定 34
この章には、U2000シリーズUSBパワー・センサの一般的な動作情報を記載します。
21Agilent Technologies
2 動作情報
測定モード
U2000シリーズUSBパワー・センサには2つの測定モードがあります。アベレージのみ
(チョッパ・ベース測定)モードとノーマル(サンプル・ベース測定)モードです。
アベレージのみモード
アベレージのみモード(デフォルトのモード)は、ダイナミック・レンジを広くするた
めに 適化されています。この測定モードでは、TTL入力経由でトリガを外部から制御
できます。
ノーマル・モード
ノーマル・モードは、決められたタイム・インターバルでのアベレージ・パワー測定(タ
イム・ゲーティッド測定とも呼ぶ)を行うためのもので、ダイナミック・レンジは狭く
なります。トリガは、RF信号から取得するか(内部トリガ)、外部からTTL入力で制御で
きます(外部トリガ)。
トレース表示
U2000シリーズUSBパワー・センサは、ノーマル・モードに設定されている場合は、SCPIコマンドまたはN1918A Power Analysis Managerを使用して、トレース・フォーマット
で測定結果を表示することもできます。
SCPIコマンドでトレース・グラフ表示を作成する方法については、『Agilent U2000 SeriesUSB Power Sensors Programming Guide』を参照してください。
N1918A Power Analysis Managerを使用してトレース・グラフをセットアップする方法
については、ソフトウェア・ヘルプ・ファイルの詳細手順を参照してください。
図 2-1に、N1918A Power Panelツールを使用した場合のトレース・グラフを示します。
1 U2004A には適用されません。
22 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
動作情報 2
図 2-1 GSM 信号のトレース・グラフ表示の例
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 23
2 動作情報
24 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
測定ゲート
トリガ・ポイントにより制御され、トリガ・ポイントを基準とするゲートを使用して、
捕捉したトレースから測定データを抽出できます。図 2-2(4ページ)に示すゲート・セッ
トアップを使用して、パルスド信号のゲーテッド平均パワーを測定できます。
図 2-2 測定ゲート
ゲート長
40 µs150 µs
トリガ・ポイント
遅延トリガ・ポイント
オフセット時間
注記 測定確度を高めるために、ゲートはパルスの立ち上がりエッジから 150 µs(レンジ・セトリング時間)、立ち下がり時間から 40 µs(立ち下がり時間)のオフセットを取ることを強く推奨します。レンジ・セトリング時間内に収集されたサンプルは破棄されます。したがって、測定に使用されるサンプル数が少なくなります。
動作情報 2
パワー・センサの構成設定
U2000シリーズUSBパワー・センサを接続したときに、図 2-3に示す自動アベレージング
設定が自動的に設定されます。
図 2-3で、点線矢印 は、パワー・センサの内部回路に基づいた内部レンジを示します。
動作条件と設定に合わせて、パワー・レベルに対応するレンジが自動的に選択されます。
注記アベレージング設定は、手動でも設定できます。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 25
2 動作情報
図2-3 オート-アベレージング設定
1024
1 2 3 4
1 1 1 1
1 1 1 128
1 1 1 512
1 1 1 1
1 1 1 1024
1 1 256 1024
1 1 1 1024
1 1 128 1024
1 1 512 1024
1 1 1 1
1 1 16 1024
1 1 1 1
1 1 1 1024
1 1 256 1024
1024
1 1 1 1024
1 1 16 1024
1 1 1024 1024
10 dBm
15 dBm
20 dBm
15 dBm
–6 dBm
–7.5 dBm
–4 dBm
–2 dBm
5 dBm
–6.5 dBm
–12 dBm
–15 dBm
–23 dBm
–33 dBm
–38 dBm
–35 dBm
–38 dBm
512
1 1 1
1 1024 1024
128 1024 1024 1024
512 1024 1024 1024
–45 dBm
–55 dBm
–60 dBm
–20 dBm
アベ
レー
ジ数
分解能設定
レンジ内の
大センサ・
パワーU2000/1/2/4AU2000/1/2H
20 dBm
25 dBm
30 dBm
25 dBm
4 dBm
2.5 dBm
6 dBm
8 dBm
15 dBm
3.5 dBm
–2 dBm
–5 dBm
–13 dBm
–23 dBm
–28 dBm
–25 dBm
–28 dBm
–35 dBm
–45 dBm
–50 dBm
–10 dBm
44 dBm
24 dBm
22.5 dBm
26 dBm
28 dBm
35 dBm
23.5 dBm
18 dBm
15 dBm
7 dBm
–3 dBm
–8 dBm
-–5 dBm
–8 dBm
–15 dBm
–25 dBm
–30 dBm
10 dBm
U2000/1B
レンジ内の
小センサ・パワー
セン
サの
ダイ
ナミ
ック
・レ
ンジ
ハイ
・パ
ワー
・パ
スロ
ー・パ
ワー・
パス
予測パワー
26 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
動作情報 2
測定の確度と速度
U2000シリーズUSBパワー・センサを使用すると、レンジを自動でも手動でも設定でき
ます。測定予定のパワーレベルが不明の場合は、オートレンジングを使用します。
U2004A USBパワー・センサ入力のDC結合により、優れた低周波数カバーが可能です。
ただし、DC電圧が信号と混在すると、パワー測定の確度が低下します。51 ページを参
照してください。
レンジの設定
“LOWER”と“UPPER”の2つの手動設定があります。LOWERレンジは、より感度の高いパ
スを使用します。UPPERレンジは、U2000シリーズUSBパワー・センサの減衰されたパ
スを使用します(表 2-1を参照)。
表2-1 センサのレンジ
注意 センサの損傷を防ぐため、「 大パワー」(47 ページ)セクションに指定したパワー
レベルを超えないようにしてください。
U2004A USBパワー・センサはDC結合されています。DC電圧が 大値(5 VDC)を超
えると、センシング・ダイオードを損傷するおそれがあります。
センサ LOWERレンジ UPPERレンジ
U2000A, U2001A, U2002A, U2004A –60 dBm~–7 dBm –7 dBm~+20 dBm
U2000H、U2001H、U2002H –50 dBm~ +3 dBm +3 dBm~+30 dBm
U2000B、U2001B –30 dBm~+23 dBm +23 dBm~+44 dBm
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 27
2 動作情報
デフォルトは、“AUTO”です。AUTOでは、レンジの交差値は使用するセンサ・モデルに
よって異なります(表 2-2を参照)。
表2-2 レンジの交差値
測定の注意事項
オートレンジングは良い開始点ですが、どの測定にも適しているわけではありません。
クレスト・ファクタやデューティ・サイクルなどの信号条件により、パワー・センサが、
特定の測定ニーズに 適な設定ではないレンジを選択する可能性があります。レンジ切
り替えポイントに近接した平均パワーレベルを持つ信号の場合、測定の確度と速度に対
するニーズを考慮する必要があります。
例えば、レンジの切り替えポイントがパルスド信号で–7±1 dBmのU2000/1/4Aセンサは、
以下のように設定する必要があります。
算定平均パワーは–12 dBmです。
確度
–12 dBmの値は、U2000/1/4Aセンサの下方レンジ内にあります。オートレンジング・
モード(“AUTO”)では、U2000/1/4Aセンサは、平均パワーレベルが–7 dBm未満である
と判断し、ロー・パワー・パスを選択します。しかし、–6 dBmのピーク振幅は、ロー・
パワー・パス・ダイオードの仕様二乗検波応答レンジを超えています。この信号をより
センサ レンジの交差値
U2000A, U2001A, U2002A, U2004A –7 dBm + 1 dB
U2000H、U2001H、U2002H +3 dBm + 1 dB
U2000B、U2001B +23 dBm + 1 dB
特性 値
ピーク振幅 –6 dBm
デューティ・サイクル 25%
28 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
動作情報 2
正確に測定するには、ハイ・パワー・パス(–7 dBm~+20 dBm)を使用する必要があり
ます。ただし、より正確な測定のためにレンジを“UPPER”(ハイ・パワー・パス)に拘
束すると、はるかに多くのフィルタリング・プロセスが発生します。
速度とアベレージング
信号に対して測定速度も考慮する必要があります。前述のように、オートレンジング・
モードでは、U2000/1/4Aセンサは、平均パワーレベルが–7 dBm未満であると判断し、
ロー・パワー・パスを選択します。オートレンジングを設定した状態で、 小フィルタ
リングが適用されます。-ロー・パワー・パスでは、–20 dBmより上の平均パワーレベル
に対する1~4の値が使用されます(オート-アベレージング設定26を参照)。
確度を上げるためにレンジを“UPPER”に拘束すると、測定が遅くなります。ハイ・パ
ワー・パスの感度の低いエリアでノイズ感受性が高まることから、より多くのフィルタ
リングが適用されます。–7 dBm未満の平均パワーレベルに対する1~ 128の値が使用さ
れます(オート-アベレージング設定26を参照)。フィルタ設定を手動で小さくすると、測
定速度は上がりますが、望ましくないレベルのジッタが発生する可能性があります。
まとめ
平均パワーレベルがロー・パワー・パス・レンジにあり、ピークがハイ・パワー・パス・
レンジにある信号には注意が必要です。ハイ・パワー・パスを選択すると高確度を実現
でき、ロー・パワー・パスを選択すると高速を実現できます。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 29
2 動作情報
内部(INT)ゼロ調整と外部(EXT)ゼロ調整
パワー・センサのゼロ調整は、ゼロ測定オフセットとノイズの影響を減らして、RFパワー測定の確度を高めるために行います。U2000シリーズUSBパワー・センサには、内
部(INT)ゼロ調整と外部(EXT)ゼロ調整の2種類のゼロ調整があります。
内部(INT)ゼロ調整は新しいタイプのゼロ調整プロセスで、RF/マイクロ波パワーをセ
ンサに接続したままでセンサのゼロ調整を行うことができます。ダイオード・センサを
電子回路から分離するため、センサで高アイソレーション・スイッチが開きます。セン
サ内の組み込みDSPの処理能力を使って、内部(INT)ゼロ調整アルゴリズムが内部ゼロ
調整データに適用されます。このように、内部(INT)ゼロ調整は、RF/マイクロ波信号
が存在した状態でゼロを実行できるので非常に便利です。こうした特長により、内部
(INT)ゼロ調整はより簡単に使用できますが、内部(INT)ゼロ調整を使用できるのは、
ゼロ設定(INTernal)がアプリケーション要件内にある場合だけます。
外部(EXT)ゼロ調整プロセスは、2つのステップから成ります。測定対象のRF/マイク
ロ波信号をセンサから除去した後に、センサをゼロ調整することができます。外部(EXT)ゼロ調整プロセス中は、RF/マイクロ波信号をRF入力ポートに印加しないでください。
外部(EXT)ゼロ調整中にダイオード・センサによって感知されたRF/マイクロ波信号
は、ノイズの一部と見なされます。外部(EXT)ゼロ調整は通常、ゼロ設定性能により
優れています。INTゼロ調整とEXTゼロ調整の選択は、測定ニーズに基づいて行う必要が
あります。
INTゼロ調整またはEXTゼロ調整の使用を選択できます。センサは、電源が投入されるた
びに内部(INT)ゼロ調整にデフォルト設定されます。図 2-4に、N1918A Power Panelツールを使用した場合の外部(EXT)ゼロ調整の設定方法を示します。
30 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
動作情報 2
図 2-4 Zero Type オプションから INT または EXT を選択します
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 31
2 動作情報
パワー掃引と周波数掃引
周波数掃引機能とパワー掃引機能は、U2000シリーズUSBパワー・センサと信号源間の
測定の自動化を提供します。この機能により、PCと測定器の通信の必要性がなくなるた
め、通信経路が減少し、テスト時間が短縮します。
周波数掃引操作を実行するには、信号源のスタート周波数、ストップ周波数、ステップ
数を設定する必要があります。デフォルトで、ステップ値が0に設定されます。ステップ
数は0~2048の範囲です。
信号源のTRIG OUTをUSBパワー・センサのTRIG INに接続します。掃引操作が開始する
と、信号源が、予め設定されたレンジ内の各周波数ポイントを順次確認します。ステッ
プごとに、信号パワーの測定を指示するTTL信号がUSBパワー・センサに送信されます。
このプロセスでは、信号源からUSBパワー・センサへの一方向の同期のみが発生します。
信号発生器で適切な待ち時間を設定して、USBパワー・センサのすべての測定読み値が
セトリングした後に、次の周波数ポイントを確認する必要があります。同じプロセスが
パワー掃引操作に適用可能です。
32 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
動作情報 2
ステップ検出
測定パワーに大きなステップ変化が生じた後のフィルタのセトリング時間を短縮するた
め、測定パワーのステップ増加またはステップ減少を検出したら直ちにフィルタを再初
期化するように設定できます。ステップ検出は、手動と自動の両方のフィルタ・モード
で設定することができます。ステップ検出をオンまたはオフにする方法の詳細について
は、『U2000 Series Programming Guide』を参照してください。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 33
2 動作情報
アベレージのみモードでのパルス・パワー測定
U2000 シリーズ USB パワー・センサには、以下に示す信号プロファイルのパルスド信号の平均パワー測定をアベレージのみモードで実行する機能があります。
• パルス幅≧ 30 µs
• パルス周期≦ 8 ms
• デューティ・サイクル≧ 1 %
パルスド信号の正確な平均パワー測定を実行するには、センサをバースト・モードにプリセットするか、SCPI コマンド “SYSTem:PRESet BURST” を使用します。ステップ検出をオフにし、アベレージ・カウントを≧ 256 に設定することを強くお勧めします。
U2000 シリーズ USB パワー・センサは、- 60 dBm ~+ 44 dBm のダイナミック・レンジで平均パワー測定を実行するように設計されています。各センサ・モデルでサポートされるパワー・レンジを以下に示します。
パルスド信号が以下のいずれかの条件を満たす場合は、定期的に外部ゼロ調整を実行し、アベレージ・カウントを大きくする必要があります。
• パルス・パワーが、センサのダイナミック・レンジの下側の 10 dB 以内(U2000/1/2A モデルの場合なら- 60 dBm ~- 50 dBm)に入る
• パルス幅が 30 µs ~ 40 µs
• デューティ・サイクルが< 2 %
モデル パワー・レンジ
U2000/1/2A –60 dBm to +20 dBm
U2000/1/2H –50 dBm to +30 dBm
U2000/1B –30 dBm to +44 dBm
注記 アベレージのみモードでのパルス・パワー測定は、U2004A では使用できません。
34 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
Agilent U2000 シリーズUSBパワー・センサ
操作/サービス・ガイド
3仕様と特性
はじめに 36
仕様 38
一般特性 67
本章では、Agilent U2000シリーズUSBパワー・センサの仕様と特性について説明します。
35Agilent Technologies
3 仕様と特性
はじめに
U2000シリーズUSBパワー・センサは、PCまたはAgilentの一部のUSBベース測定器で使
用できる、広ダイナミック・レンジのアベレージ・パワー・センサです。U2000シリー
ズUSBパワー・センサには2つの測定モードがあります。
•アベレージのみモード(デフォルトのモード):チョッパ・ベース測定
•1 ノーマル・モード:サンプル・ベース測定
本章で示す仕様は、パワー・センサの適切な校正後にのみ有効で、特に記載がない限り、
連続波(CW)信号に適用されます。この製品の推奨校正間隔は1年です。仕様は、特に
記載がない限り、 0 °C~+55 °Cの温度範囲に適用されます。
温度範囲25 °C±10 °Cの仕様は、15%~75%の相対湿度に適用され、 標準環境テスト条件
に適合します。これらの仕様は、30分間のウォームアップ後に有効です。
U2000シリーズUSBパワー・センサのダイナミック・レンジは、-60 dBm~+44 dBmで、レンジは下に示すように、ロー・パワー・パスとハイ・パワー・パスの2つの独立し
た測定パスに分割されます。
一部の仕様は、測定パスごとに詳しく示されており、以下に自動切り替えポイントがあ
ります。
• –7 dBm(U2000/1/2/4Aの場合)
• +3 dBm(U2000/1/2Hの場合)
• +23 dBm(U2000/1Bの場合)
1 U2004A には適用されません。
センサ ロー・パワー・パス ハイ・パワー・パス
U2000A, U2001A, U2002A, U2004A –60 dBm~–7 dBm –7 dBm~+20 dBm
U2000H、U2001H、U2002H –50 dBm~ +3 dBm +3 dBm~+30 dBm
U2000B、U2001B –30 dBm~+23 dBm +23 dBm~+44 dBm
36 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
仕様の定義
製品仕様は、以下の 2 種類です。
• 保証仕様
• 保証仕様
保証仕様
保証仕様は、製品保証の対象で、特に記載のない限り、0 °C ~ 55 °C に適用されます。保証仕様には、95 % の信頼度で計算された測定の不確かさが含まれています。
特性仕様
特性仕様は、保証される仕様ではありません。特性仕様は、パワー・センサを使用する際に便利な情報を提供するためのもので、代表値であり保証された性能パラメータではありません。これらの特性は、斜体で示されているか、「代表値」、「公称値」、「近似値」として示されています。
特性情報は、製品の代表的な情報です。多くの場合、保証される仕様を補足するものでもあります。特性仕様は、すべてのパワー・センサで検証されているわけではありません。特性仕様は、次の 2 種類のグループに分類できます。
• 1 つは、指定のモデルまたはオプションの全製品に共通の「属性」を表します。
「属性」を表す特性の例としては、製品の質量、50 Ω 入力 N 型コネクタがあります。これらの例では、製品の質量は近似値、 50 Ω 入力は公称値です。これら 2 つの用語は、製品の「属性」を表すのに も広く用いられています。
もう 1 つは、製品の母集団の性能を「統計的に」表します。
• これらの特性は、製品の母集団の期待される動作を表します。個々の製品の性能を保証するものではありません。測定の不確かさ値は、仕様では考慮されていません。これらの仕様は、代表値で表されます。
• 代表的なプロットは、製造テストからの母集団の平均から導出されます。示されたプロットはユニット間で異なり、保証されていません。
保証仕様使用については、個別の表を参照してください。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 37
3 仕様と特性
仕様
周波数レンジとパワー・レンジ
コネクタ・タイプ
モデル 周波数レンジ パワー・レンジ
U2000A 10 MHz~18.0 GHz
–60 dBm~+20 dBmU2001A 10 MHz~6.0 GHz
U2002A 50 MHz~24 GHz
U2004A 9 kHz~6.0 GHz
U2000H 10 MHz~18 GHz
–50 dBm~+30 dBmU2001H 10 MHz~6 GHz
U2002H 50 MHz~24 GHz
U2000B 10 MHz~18 GHz–30 dBm~+44 dBm
U2001B 10 MHz~6 GHz
モデル コネクタ・タイプ インピーダンス
U2000/1/4A N型(オス) 50 Ω
U2002A 3.5 mm (m) 50 Ω
U2000/1H N型(オス) 50 Ω
U2002H 3.5 mm (m) 50 Ω
U2000/1B N型(オス) 50 Ω
38 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
大SWR(25 ℃±10 ℃)
モデル 周波数 SWR
U2000A
10 MHz~30 MHz 1.15
30 MHz~2 GHz 1.13
2 GHz~14 GHz 1.19
14 GHz~16 GHz 1.22
16 GHz~18 GHz 1.26
U2001A
10 MHz~30 MHz 1.15
30 MHz~2 GHz 1.13
2 GHz~6 GHz 1.19
U2002A
50 MHz~2 GHz 1.13
2 GHz~14 GHz 1.19
14 GHz~16 GHz 1.22
16 GHz~18 GHz 1.26
18 GHz~24 GHz 1.30
U2004A 9 kHz~2 GHz 1.13
2 GHz~6 GHz 1.19
U2000B
10 MHz~2 GHz 1.12
2 GHz~12.4 GHz 1.17
12.4 GHz~18 GHz 1.24
U2001B 10 MHz~6 GHz 1.12
2 GHz~6 GHz 1.17
U2000H
10 MHz~8 GHz 1.15
8 GHz~12.4 GHz 1.25
12.4 GHz~18 GHz 1.28
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 39
3 仕様と特性
U2000シリーズUSBパワー・センサのSWRプロット
図3-1 U2000A代表SWR(25 °C±10 °C)
U2001H 10 MHz~6 GHz 1.15
U2002H
50 MHz~8 GHz 1.15
8 GHz~12.4 GHz 1.25
12.4 GHz~18 GHz 1.28
18 GHz~24 GHz 1.30
40 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
図3-2 U2001A代表SWR(25 °C±10 °C)
図3-3 U2002A代表SWR(25 °C±10 °C)
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 41
3 仕様と特性
図3-4 U2004A代表SWR(25 °C±10 °C)
図3-5 U2000H代表SWR(25 °C±10 °C)
42 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
図3-6 U2001H代表SWR(25 °C±10 °C)
図3-7 U2002H代表SWR(25 °C±10 °C)
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 43
3 仕様と特性
図3-8 U2000B代表SWR(25 °C±10 °C)
図3-9 U2001B代表SWR(25 °C±10 °C)
44 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
大SWR(0 ℃-55 ℃)
モデル 周波数 SWR
U2000A
10 MHz~30 MHz 1.21
30 MHz~2 GHz 1.15
2 GHz~14 GHz 1.20
14 GHz~16 GHz 1.23
16 GHz~18 GHz 1.27
U2001A
10 MHz~30 MHz 1.21
30 MHz~2 GHz 1.15
2 GHz~6 GHz 1.20
U2002A
50 MHz~2 GHz 1.15
2 GHz~14 GHz 1.20
14 GHz~16 GHz 1.23
16 GHz~18 GHz 1.27
18 GHz~24 GHz 1.30
U2004A 9 kHz~2 GHz 1.15
2 GHz~6 GHz 1.20
U2000B
10 MHz~2 GHz 1.14
2 GHz~12.4 GHz 1.18
12.4 GHz~18 GHz 1.25
U2001B 10 MHz~2 GHz 1.14
2 GHz~6 GHz 1.18
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 45
3 仕様と特性
U2000H
10 MHz~8 GHz 1.17
8 GHz~12.4 GHz 1.26
12.4 GHz~18 GHz 1.29
U2001H 10 MHz~6 GHz 1.17
U2002H
50 MHz~8 GHz 1.17
8 GHz~12.4 GHz 1.26
12.4 GHz~18 GHz 1.29
18 GHz~24 GHz 1.31
46 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
大パワー
モデル 大パワー
U2000/1/2A +25 dBm(320 mW)平均、20 VDC
+33 dBmピーク(2 W) <10 μs
U20004A +25 dBm(320 mW)平均、5 VDC
+33 dBmピーク(2 W) <10 μs
U2000/1H +33 dBm(2 W)平均、20 VDC
+50 dBm(100 W)ピーク、1 μs間
U2002H +33 dBm(2 W)平均、10 VDC
+50 dBm(100 W)ピーク、1 μs間
U2000/1B +45 dBm(30W)平均、20 VDC
+47 dBm(50 W)ピーク、1 μs間
注意U2004A USBパワー・センサはDC結合されています。入力のDC結合により、優れた低周波数カバー
が可能です。ただし、外部DC成分信号の存在が、パワー測定の確度に影響を与える可能性がありま
す。DC成分を除去するため、適切な外部DCブロックを使用することをお勧めします。
DC電圧が 大値(5 V)を超えると、センシング・ダイオードを損傷するおそれがあります。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 47
3 仕様と特性
パワー確度
この仕様は、周囲環境条件でパワー・センサのゼロ調整と校正を行った後で有効になり
ます。
表3-1 アベレージのみモードのパワー確度1(例外あり)
表3-2 ノーマル・モードのパワー確度1、2(例外あり)
条件:
• ゼロ調整3 と電源投入後30分間のウォームアップ後
• アベレージ数=1024
1 確度は、基本的には、50 MHzで0 dBmの絶対確度に対するリニアリティ、計測確度、トレーサビ
リティの組み合わせです。注記:不整合不確かさ、校正係数不確かさ、パワーレベル依存項
(ゼロ設定、ドリフト、ノイズ)はこの仕様には含まれていません。
モデル パワーレベル確度
25 °C±10 °C確度
0 °C~55 °C
U2000/1/2/4A –60 dBm~+20 dBm ±3.0% ±3.5%
U2000/1/2H –50 dBm~+30 dBm ±4.0% ±5.0%
U2000/1B –30 dBm~+44 dBm ±3.5% ±4.0%
モデル パワーレベル確度
25 ℃ ±10 ℃
U2000/1/2A -30 dBm~+20 dBm ±4.0%
U2000/1/2H -20 dBm~+30 dBm ±5.0%
U2000/1B 0 dBm~+44 dBm ±4.5%
2 パワー・レベル- 7 dBm ~+ 1 dBm(U2000/1/2A)、+ 3 dBm ~+ 11 dBm(U2000/1/2H)、+ 23 dBm~+ 31dBm(U2000/1B) での確度は、ゼロ設定と測定ノイズによって支配されます。全体としての
確度については、Agilent Web サイトにある測定の不確かさカルキュレータを参照してください。
3 U2000シリーズUSBパワー・センサで、-30 dBm(U2000/1/2A)未満、-20 dBm(U2000/1/2H)未満、0 dBm(U2000/1B)未満のパワー・レベルを測定する場合は、正確な測定のために、外部
ゼロ調整を行うことを強くお勧めします。外部ゼロ調整中には、RF入力信号をオフにするか、被
試験デバイスをU2000シリーズUSBパワー・センサから切り離す必要があります。
48 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
パワー確度プロット(アベレージのみモード)
図 3-10 U2000/1/2/4A モデルの 25 °C での代表パワー確度 1, 2
図 3-11 U2000/1B モデルの 25 °C での代表パワー確度 1, 2
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 49
3 仕様と特性
図3-12 U2000/1/2Hモデルの25 °Cでの代表パワー確度 1, 2
1 測定不確かさ≦ 1.9 %室温、パワー・レベルに依存する項(ゼロ設定、ドリフト、ノイズ)を除く測定の不確かさの詳細については、『Agilent Fundamentals of RF and Microwave Power Measurements (Part 3) Power Measurement Uncertainty per International Guide』(Application Note 1449-3)、5988-9215EN を参照してください。
2 ゼロ調整後、30 分間の電源オン・ウォームアップ、1024 回のアベレージング。
50 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
切り替えポイント
U2000シリーズUSBパワー・センサには2つの測定パスがあります。ロー・パワー・パス
とハイ・パワー・パスです(表3-3を参照)。
表3-3 切り替えポイント
パワー・センサは、適切なパワーレベル・パスを自動的に選択します。パワーレベルが
切り替えポイントに近いときに不要な切り替えを回避するため、切り替えポイント・ヒ
ステリシスが追加されています。
センサ ロー・パワー・パス ハイ・パワー・パス 切り替えポイント
U2000A、U2001A、U2002A、U2004A -60 dBm~-7 dBm -7 dBm~+20 dBm -7 dBm
U2000H、U2001H、U2002H -50 dBm~+3 dBm -3 dBm~+30 dBm +3 dBm
U2000B、U2001B -30 dBm~+23 dBm +23 dBm~+44 dBm +23 dBm
エラー
切り替えポイントでのオフセット ≦±0.5%(≦±0.02 dB) 代表値
切り替えポイント・ヒステリシス 0.5 dBm、代表値
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 51
3 仕様と特性
例
U2000/1/2/4Aパワー・センサ
U2000/1/2/4Aセンサの切り替えポイントは–7 dBmです。ヒステリシスにより、約
–6.5 dBmに達するまでロー・パワー・パスが選択されたままになります。パワーレベル
が–6.5 dBmを超えて増加すると、ハイ・パワー・パスが選択されます。ハイ・パワー・
パスは、約–7.5 dBmに達するまで選択されたままになります。パワーレベルが–7.5 dBm未満に減少すると、ロー・パワー・パスが選択されます。
U2000/1/2Hパワー・センサ
U2000/1/2H センサの切り替えポイントは+3 dBm です。ヒステリシスにより、約
+3.5 dBmに達するまでロー・パワー・パスが選択されたままになります。パワーレベル
が+3.5dBmを超えて増加すると、ハイ・パワー・パスが選択されます。ハイ・パワー・
パスは、約+2.5 dBmに達するまで選択されたままになります。パワーレベルが+2.5 dBm未満に減少すると、ロー・パワー・パスが選択されます。
U2000/1Bパワー・センサ
U2000/1B センサの切り替えポイントは+23 dBm です。ヒステリシスにより、約
+23.5 dBmに達するまでロー・パワー・パスが選択されたままになります。パワーレベ
ルが+23.5dBmを超えて増加すると、ハイ・パワー・パスが選択されます。ハイ・パワー・
パスは、約+22.5 dBm に達するまで選択されたままになります。パワーレベルが
+22.5 dBm未満に減少すると、ロー・パワー・パスが選択されます。
52 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
ゼロ設定、ゼロ・ドリフト、測定ノイズ
アベレージのみモード
U2000/1/2Aの場合
U2004Aの場合
U2000/1/2Hの場合
レンジ1 ゼロ設定(内部) ゼロ設定(外部) ゼロ・ドリフト2 測定ノイズ3
–60 dBm~–35 dBm ±1.5 nW ±600 pW 200 pW 1 nW
–38 dBm~–15 dBm ±2 nW ±1.5 nW 400 pW 1.5 nW
–20 dBm~–6.5 dBm ±12 nW ±10 nW 1.5 nW 15 nW
–7.5 dBm~–2 dBm ±2 µW ±500 nW 50 nW 650 nW
–4 dBm~15 dBm ±4 µW ±1 µW 500 nW 1 µW
10 dBm~20 dBm ±6 µW ±5 µW 2 µW 10 µW
レンジ1 ゼロ設定(内部) ゼロ設定(外部) ゼロ・ドリフト2 測定ノイズ3
–60 dBm~–35 dBm ±2.8 nW ±600 pW 200 pW 1 nW
–38 dBm~–15 dBm ±3 nW ±1.5 nW 400 pW 1.5 nW
–20 dBm~–6.5 dBm ±12 nW ±10 nW 1.5 nW 15 nW
–7.5 dBm~–2 dBm ±2 µW ±500 nW 50 nW 650 nW
–4 dBm~15 dBm ±4 µW ±1 µW 500 nW 1 µW
10 dBm~20 dBm ±6 µW ±5 µW 2 µW 10 µW
レンジ1 ゼロ設定(内部) ゼロ設定(外部) ゼロ・ドリフト2 測定ノイズ3
–50 dBm~–25 dBm ±15 nW ±8 nW 2 nW 10 nW
–28 dBm~–5 dBm ±20 nW ±20 nW 4 nW 15 nW
–10 dBm~3.5 dBm ±12 nW ±100 nW 15 nW 150 nW
–2.5 dBm~8 dBm ±20 µW ±20 µW 500 nW 6.5 µW
6 dBm~25 dBm ±40 µW ±30 µW 5 µW 10 µW
20 dBm~30 dBm ±60 µW ±60 µW 20 µW 100 µW
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 53
3 仕様と特性
U2000/1Bの場合
1 条件:(i) 0 °C~ 55 °Cおよび (ii) 40 °C、95%相対湿度
2 ゼロ設定から1時間以内、一定温度、パワー・センサを 24時間ウォームアップ後
3 ノーマル速度の場合は、アベレージ数16、測定間隔1分、2標準偏差。
レンジ1 ゼロ設定(内部) ゼロ設定(外部) ゼロ・ドリフト2 測定ノイズ3
–30 dBm~–5 dBm ±1.8 µW ±800 nW 200 nW 1 µW
–8 dBm~15 dBm ±2 µW ±2 µW 400 nW 1.5 µW
10 dBm~23.5 dBm ±12 µW ±10 µW 1.5 µW 15 µW
22.5 dBm~28 dBm ±2 mW ±1 mW 50 nW 650 µW
26 dBm~44 dBm ±4 mW ±2 mW 500 µW 1 mW
注記ゼロ設定、ゼロ・ドリフト、測定ノイズの仕様は下に示されたシリアル・プレフィックスを持つ
U2000 シリーズUSB パワー・センサのみに適用可能です。
U2000A シリアル・プレフィックス MY480/SG480 以上
U2001A シリアル・プレフィックス MY481/SG481 以上
U2002A シリアル・プレフィックス MY482/SG482 以上
U2004A シリアル・プレフィックス MY484/SG484 以上
それ以前のプレフィックスを持つパワー・センサについては、「付録A: ゼロ設定、ゼロ・ドリフト、
測定ノイズ」(82 ページ) を参照してください。
54 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
アベレージのみモードの測定ノイズに対するアベレージングの影響
ノイズを減らすために1~1024測定値のアベレージングが可能です。前記の表は、特定の
センサの測定ノイズを示します。該当する速度(ノーマルまたはx2)に対応する表3-4のノイズ乗数とアベレージング回数を使用することで、全測定ノイズの値を求めることが
できます。
表3-4 アベレージのみモードのノイズ乗数
例:
U2000Aパワー・センサ、-60 dBm~-35 dBm、アベレージング回数=4、ノーマル速度。
測定ノイズ計算:
1 nW×2.08=2.08 nW
アベレージング回数 1 2 4 8 16 32 64 128 256 512 1,024
ノイズ乗数
(ノーマル速度)
3.65 2.75 2.08 1.45 1.00 0.75 0.54 0.42 0.33 0.24 0.17
ノイズ乗数
(x2速度)
5.04 3.75 2.71 1.97 1.42 1.00 0.75 0.56 0.45 0.29 0.22
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 55
3 仕様と特性
ノーマル・モード
U2000/1/2Aの場合
U2000/1/2Hの場合
レンジ1 ゼロ設定(内部) ゼロ設定(外部) ゼロ・ドリフト2 測定ノイズ3 サンプルあたり
のノイズ4
–38 dBm~–15 dBm 47 nW 43 nW 25 nW 28 nW 90 nW
–20 dBm~–6.5 dBm 530 nW 480 nW 230 nW 300 nW 1 µW
–7.5 dBm~– 2 dBm 30 µW 27 µW 19 µW 20 µW 55 µW
–4 dBm~15 dBm 32 µW 30 µW 24 µW 21 µW 85 µW
10 dBm~20 dBm 270 µW 200 µW 110 µW 180 µW 550 µW
レンジ1 ゼロ設定(内部) ゼロ設定(外部) ゼロ・ドリフト2 測定ノイズ3 サンプルあたり
のノイズ4
–28 dBm~–5 dBm 730 nW 500 nW 300 nW 310 nW 900 nW
–10 dBm~3.5 dBm 5.3 µW 4.8 µW 3 µW 5 µW 10 µW
–2.5 dBm~8 dBm 330 µW 270 µW 190 µW 230 µW 550 µW
6 dBm~25 dBm 440 µW 300 µW 300 µW 260 µW 850 µW
20 dBm~30 dBm 3.9 mW 2.8 mW 1.1 mW 2.8 mW 5.5 mW
56 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
U2000/1Bの場合
ノーマル・モードの測定ノイズに対するタイム・ゲーティングとアベレージン
グの影響
ノーマル・モードの測定ノイズは、ゲート長(タイム・ゲートされる秒単位の時間)と
アベレージング回数に依存します。ノイズは次の式で近似的に計算できます。
ゲート長が<2.73 µsの場合は、式1を使用します。
それ以外の場合は、式2を使用します。
レンジ1 ゼロ設定(内部) ゼロ設定(外部) ゼロ・ドリフト2 測定ノイズ3 サンプル当たり
のノイズ4
- 8 dBm ~ 15 dBm 47 µW 43 µW 25 µW 28 µW 90 µW
10 dBm ~ 23.5 dBm 530 µW 480 µW 230 µW 300 µW 1 mW
22.5 dBm ~ 28 dBm 30 mW 27 mW 19 mW 20 mW 55 mW
26 dBm ~ 44 dBm 32 mW 34 mW 24 mW 21 mW 85 mW
1 条件:(i) 0 C ~ 55 C および (ii) 40 C、95 %相対湿度。
2 ゼロ設定から 1 時間以内、一定温度、パワー・センサを 24 時間ウォームアップ後
3 ノーマル速度の場合は、アベレージ数 1、ゲート長 2.27 ms、測定間隔 1 分、2 標準偏差。
4 サンプルあたりのノイズ仕様は、「ノーマル・モードの主な仕様と特性」(66 ページ ) に示すゲーテッド・パワー動作レ
ンジでのみ有効です。
ノイズ サンプルあたりのノイズ 1
アベレージング回数--------------------------------------×=
ノイズ サンプルあたりのノイズ 1
アベレージング回数--------------------------------------× 4
ゲート長: 0.68 μs( )⁄------------------------------------------
4×=
注記式1または2から得られるノイズの値が測定ノイズ仕様よりも小さい場合は、測定ノイズの表に記載
された値を使用してください。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 57
3 仕様と特性
例:
U2000Aパワー・センサ、測定パワー=-4 dBm、ゲート長=1.36 ms、アベレージング
回数=256。
測定パワーは-4 dBmなので、対応するサンプルあたりのノイズは85 µWです(サンプ
ルあたりのノイズの表を参照)。
測定ノイズの計算には式2を使用します。
計算結果の測定ノイズ(1.123 µW)は、測定ノイズ仕様(21 µW)よりも小さくなりま
す。この場合、測定ノイズは21 µWです。
85 µW 1
256---------------× 4
1.36 ms( ) 0.68 µs( )⁄-------------------------------------------------------------- 4× 1.123 µW=
58 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
セトリング時間
FASTモード(Free Runトリガを使用)で、パワーの減少ステップが 10 dBの場合のセト
リング時間は次のとおりです。
ノーマルおよびx2速度、手動フィルタ、10 dBの減少パワー・ステップ(切り替え
ポイントを超えない)の場合については、表3-5を参照してください。
表3-5 ノーマル速度とx2速度のセトリング時間
時間
U2000シリーズUSBパワー・センサ
25 ms1
1 パワー・ステップがセンサのオートレンジ切り替えポイントと交差するときは、 25 ms を加算します。
アベレージ数 1 2 4 8 16 32 64 128 256 512 1,024
セトリング時間
(ノーマル速度)
0.045 0.09 0.17 0.34 0.66 1.3 2.6 5.2 10.4 20.9 41.9
セトリング時間
(x2速度)
0.042 0.05 0.09 0.17 0.34 0.66 1.3 2.6 5.2 10.4 20.9
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 59
3 仕様と特性
オート・フィルタ、デフォルト分解能、10 dBの減少パワー・ステップ(切り替えポ
イントを超えない)の場合については、図 3-13を参照してください。
図3-13 オート・フィルタ、デフォルト分解能、10 dBの減少パワー・ステップ(切り替
えポイントを超えない)の場合のセトリング時間
-50 dBm
+10 dBm
+2 dBm
-40 dBm
45 ms
90 ms
2.6 s
2.7 s
460 ms
2.8 s
39 s
42 s
42 s
-4 dBm
-10 dBm
-20 dBm
-30 dBm
ノーマル
速度
45 ms
82 ms
1.3 s
1.5 s
450 ms
1.6 s
20 s
24 s
24 s
x2
速度
レンジ内の
大センサ・パワー
U2000/1/2/4A U2000/1/2H U2000/1B
+20 dBm +40 dBm
+12 dBm +32 dBm
+6 dBm +26 dBm
0 dBm
-10 dBm
-20 dBm
-30 dBm
-40 dBm
+20 dBm
+10 dBm
0 dBm
-10 dBm
-20 dBm
レンジ内の
小センサ・パワー
センサの
ダイナミック・
レンジ
代表
セトリング
時間
60 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
校正係数と反射係数
校正係数(CF)は、センサの周波数応答を補正します。
反射係数(Rho、またはρ)は、SWRと次の式に基づく関係があります。
下の表に、CFデータの 大不確かさを示します。U2000シリーズUSBパワー・センサに
は2つの独立した測定パス(ハイ・パワー・パスとロー・パワー・パス)があるので、
1個のCFデータ・セットが各センサのハイ・パワー・パスにもロー・パワー・パスにも
使用されます。センサの校正の不確かさ解析は、ISO Guideに従って実行されています。
校正証明書に報告された不確かさデータは、信頼度レベル95%、包含係数2の拡張不確か
さです。
SWR 1 ρ+1 ρ–------------=
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 61
3 仕様と特性
校正係数不確かさ
周波数
U2000A
CFの不確かさ(25 °C±10 °C)、代表値
10 MHz~30 MHz 1.8%
30 MHz~2 GHz 1.6%
2 GHz~14 GHz 2.0%
14 GHz~16 GHz 2.2%
16 GHz~18 GHz 2.2%
周波数
U2001A
CFの不確かさ(25 °C±10 °C)、代表値
10 MHz~30 MHz 1.8%
30 MHz~2 GHz 1.6%
2 GHz~6 GHz 2.0%
周波数
U2002A
CFの不確かさ(25 °C±10 °C)、代表値
50 MHz~2 GHz 2.0%
2 GHz~14 GHz 2.5%
14 GHz~16 GHz 2.7%
16 GHz~18 GHz 2.7%
18 GHz~24 GHz 3.0%
62 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
周波数
U2004A
CFの不確かさ(25 °C±10 °C)、代表値
9 kHz~2 GHz 1.8%
2 GHz~6 GHz 1.8%
周波数
U2000B
CFの不確かさ(25 °C±10 °C)、代表値
10 MHz~2 GHz 1.8%
2 GHz~12.4 GHz 2.0%
12.4 GHz~18 GHz 2.2%
周波数
U2001B
CFの不確かさ(25 °C±10 °C)、代表値
10 MHz~2 GHz 1.8%
2 GHz~6 GHz 2.0%
周波数
U2000H
CFの不確かさ(25 °C±10 °C)、代表値
10 MHz~8 GHz 2.0%
8 GHz~12.4 GHz 2.0%
12.4 GHz~18 GHz 2.2%
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 63
3 仕様と特性
周波数
U2001H
CFの不確かさ(25 °C±10 °C)、代表値
10 MHz~6 GHz 2.0%
周波数
U2002H
CFの不確かさ(25 °C±10 °C)、代表値
50 MHz~8 GHz 2.5%
8 GHz~12.4 GHz 2.5%
12.4 GHz~18 GHz 2.7%
18 GHz~24 GHz 3.0%
64 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
Trigger
内部トリガ
分解能 0.1 dB
レベル確度 ±1 dB
ジッタ ±1 µs
外部TTLトリガ入力
インピーダンス 50 Ωまたは1 kΩ
トリガ・ロー <1.1 V
トリガ・ハイ >1.9 V
小トリガ・パルス幅 35 ns
小トリガ反復周期 80 ns
トリガ遅延 11 µs±2 µs
トリガ遅延
レンジ -0.15 s~+0.15 s
分解能 1 µs
トリガ・ホールドオフ
レンジ 1 µs~400 ms
分解能 1 µs
トリガ・ヒステリシス
レンジ 0 dB~+3 dB
分解能 0.1 dB
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 65
3 仕様と特性
ノーマル・モードの主な仕様と特性
パラメータ1
1 U2004A には適用されません
性能
大ビデオ帯域幅 40 kHz
小立ち上がり時間 40 µs
小立ち下がり時間 40 µs
レンジ・セトリング時間 150 µs
小パルス幅 200 µs
サンプリング・レート 1.47 Msps
大捕捉長 150 ms
大パルス繰り返しレート 150 kHz
ダイナミック・レンジ U2000/1/2A:-30 dBm~+20 dBm
U2000/1/2H:-20 dBm~+30 dBm
U2000/1B:0 dBm~+44 dBm
66 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
仕様と特性 3
一般特性
物理的特性
正味質量
U2000/1/4A 0.262 kg
U2002A 0.226 kg
U2000/1B 0.762 kg
U2000/1H 0.324 kg
U2002H 0.274 kg
寸法(長さ×幅×高さ)
U2000/1/4A 163.75 mm×46.00 mm×35.90 mm
U2002A 134.37 mm×46.00 mm×35.90 mm
U2000/1B 308.00 mm×115.00 mm×84.00 mm
U2000/1H 207.00 mm×46.00 mm×36.00 mm
U2002H 164.00 mm×46.00 mm×36.00 mm
保管と出荷
環境センサは、清潔な、乾燥した環境で保管する
必要があります。
温度 –30 °C~+70 °C(保管時)
相対湿度 保管時、 大 90%、65 °C(非結露)
高度 保管時、 高4,600 m
USB規格
USB速度 Hi-Speed 2.0
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 67
3 仕様と特性
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68 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
Agilent U2000 シリーズUSBパワー・センサ
操作/サービス・ガイド
4サービス
概要 70
性能試験 71
交換可能パーツ 74
サービス 76
トラブルシューティング 76
本章では、性能試験について説明し、交換可能パーツとサービスの詳細に関する情報を
示します。
69Agilent Technologies
4 サービス
概要
本章には、U2000シリーズUSBパワー・センサの一般的な保守、性能試験、トラブル
シューティング、修理に関する情報が記載されています。
清掃
清潔な湿った布でU2000シリーズUSBパワー・センサの本体を清掃します。
コネクタの清掃
コネクタの清掃には純度の高いイソプロピル・アルコールまたはエチル・アルコールの
溶液を使用できますが、可燃性であるため注意が必要です。
イソプロピル・アルコールに浸した綿棒を使用してコネクタの表面を清掃します。綿棒
が大き過ぎる場合は、丸い木製つまようじに、イソプロピル・アルコールに浸した糸く
ずのでない綿クロスを巻いて使用します。
正しい清掃方法については、『Agilent Application Note 326, Principles of MicrowaveConnector Care』(5954-1566)または『Microwave Connector Care』(08510-90064)を
参照してください。
注意 RFコネクタのビーズは、アセトン、トリクロロエチレン、四塩化炭素、ベンゼンなどの
炭化水素化合物に触れると劣化します。
注意コネクタの清掃は、静電気の起きないワークステーションでのみ実施してください。コネ
クタの中央ピンに静電気が放電されると、パワー・センサが動作不能の状態になります。
70 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
サービス 4
性能試験
定在波比(SWR)および反射係数(Rho)性能試験
ここでは、プリセットSWRテスト手順を特定しません。SWRまたは反射係数のテストに
は、複数のテスト方法があり、さまざまな機器が使用できるからです。このため、測定
器の仕様と対照して測定を実行し、合否状態を判断する場合には、テスト機器の実際の
確度を明らかにする必要があります。U2000シリーズUSBパワー・センサをテストする
ときには、使用するテスト・システムが下の表に示すシステムRho不確かさを超えては
いけません。
表4-1 U2000Aのパワー・センサSWRおよび反射係数
表4-2 U2001Aのパワー・センサSWRおよび反射係数
周波数 実際の測定 大Rho SWR
10 MHz~30 MHz 0.070 1.15
30 MHz~2 GHz 0.061 1.13
2 GHz~14 GHz 0.087 1.19
14 GHz~16 GHz 0.099 1.22
16 GHz~18 GHz 0.115 1.26
周波数 実際の測定 大Rho SWR
10 MHz~30 MHz 0.070 1.15
30 MHz~2 GHz 0.061 1.13
2 GHz~6 GHz 0.087 1.19
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 71
4 サービス
表4-3 U2002Aのパワー・センサSWRおよび反射係数
表4-4 U2004Aのパワー・センサSWRおよび反射係数
表4-5 U2000Hのパワー・センサSWRおよび反射係数
周波数 実際の測定 大Rho SWR
50 MHz~2 GHz 0.061 1.13
2 GHz~14 GHz 0.087 1.19
14 GHz~16 GHz 0.099 1.22
16 GHz~18 GHz 0.115 1.26
18 GHz~24 GHz 0.130 1.30
注意 DC電圧が 大値(5 VDC)を超えると、センシング・ダイオードを損傷するおそれがあり
ます。
周波数 実際の測定 大Rho SWR
9 kHz~2 GHz 0.061 1.13
2 GHz~6 GHz 0.087 1.19
周波数 実際の測定 大Rho SWR
10 MHz~8 GHz 0.070 1.15
8 GHz~12.4 GHz 0.111 1.25
12.4 GHz~18 GHz 0.123 1.28
72 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
サービス 4
表4-6 U2001Hのパワー・センサSWRおよび反射係数
表4-7 U2002Hのパワー・センサSWRおよび反射係数
表4-8 U2000Bのパワー・センサSWRおよび反射係数
表4-9 U2001Bのパワー・センサSWRおよび反射係数
周波数 実際の測定 大Rho SWR
10 MHz~6 GHz 0.070 1.15
周波数 実際の測定 大Rho SWR
50 MHz~8 GHz 0.070 1.15
8 GHz~12.4 GHz 0.111 1.25
12.4 GHz~18 GHz 0.123 1.28
18 GHz~24 GHz 0.130 1.30
周波数 実際の測定 大Rho SWR
10 MHz~2 GHz 0.057 1.12
2 GHz~12.4 GHz 0.078 1.17
12.4 GHz~18 GHz 0.107 1.24
周波数 実際の測定 大Rho SWR
10 MHz~2 GHz 0.057 1.12
2 GHz~6 GHz 0.078 1.17
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 73
4 サービス
交換可能パーツ
表4-10に、交換可能パーツのリストを示します。パーツをオーダするには、Agilentパー
ツ番号と必要な数量を指定して、オーダを計測お客様窓口宛にお送りください。
注記米国内の場合、Agilent Parts Center(Roseville, California)から直接オーダすることを推奨
します。“Direct Mail Order System” の詳細とフォームについては、 寄りのAgilent営業所
にお問い合わせください。パーツやサプライをオーダするためのフリーダイヤルの番号
についても、Agilent営業所にお問い合わせください。
74 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
サービス 4
表4-10 交換可能パーツ
モデル Agilentパーツ番号 数量 説明
U2000AU2000-60006 1 U2000A交換用モジュール
5190-0062 1 U2000Aのトップ・ラベル
U2001AU2001-60006 1 U2001A交換用モジュール
5190-0650 1 U2001Aのトップ・ラベル
U2002AU2002-60006 1 U2002A交換用モジュール
5190-0651 1 U2002Aのトップ・ラベル
U2004AU2004-60006 1 U2004A交換用モジュール
5190-0652 1 U2004Aのトップ・ラベル
U2000BU2000-60007 1 U2000B交換用モジュール
5190-1710 1 U2000Bのトップ・ラベル
U2001BU2000-60008 1 U2001B交換用モジュール
5190-1708 1 U2001Bのトップ・ラベル
U2000HU2000-60009 1 U2000H交換用モジュール
5190-1709 1 U2000Hのトップ・ラベル
U2001HU2000-60010 1 U2001H交換用モジュール
5190-1711 1 U2001Hのトップ・ラベル
U2002HU2000-60011 1 U2002H交換用モジュール
5190-1712 1 U2002Hのトップ・ラベル
全モデル
5190-0061 2 ミドル・ラベル
5190-0060 1 ボトム・ラベル
U2000-20001 1 トップ・カバー
U2000-20003 1 ボトム・カバー
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 75
4 サービス
サービス
次のサービス手順は、トラブルシューティングと修理に関する情報から成ります。
トラブルシューティング
U2000シリーズUSBパワー・センサは、パワー・メータとパワー・センサを1つのユニッ
トに組み合わせた製品です。LEDが赤で、点滅している場合、パワー・センサにハード
ウェア・エラーまたはオペレーティング・システム(OS)・エラーが存在します。パワー・
センサがセルフテストに不合格の場合、LEDが赤で点滅しているだけの状態になります。
コマンドSYSTem:ERRorを使用して、パワー・センサに発生した正確なエラー・メッセー
ジを読み取ります。修理のため 寄りのサービス・センタにパワー・センサを送り返し
てください。詳細については、「LEDインジケータ・ガイド」を参照してください。
障害のあるセンサの修理
U2000シリーズUSBパワー・センサの内部にはサービス可能なパーツはありません。セ
ンサに障害が発生した場合は、修理のためセンサを 寄りのAgilentサービス・センタに
返送してください。障害のあるセンサのモジュール全体を、適切な交換用モジュールと
交換します。表4-10を参照してください。
注意静電放電により、パワー・センサが動作不能の状態になります。パワー・センサを静電気が起きな
い環境に置いて作業を実施しない限り、どんな状況下でもパワー・センサを開かないでください。
76 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
サービス 4
分解/再組み立て手順
分解手順
パワー・センサを分解するには、次の手順を実行します。
表4-11 分解手順
注意パワー・センサの分解は、静電気が起きないワークステーションでのみ実施してください。静電放
電により、パワー・センサが動作不能の状態になります。
1 トップ・ラベルを取り外します。
2 M2を使用して3本のネジを緩め、ハウ
ジングを取り外します。
3 故障したセンサ・モジュールを新しい
センサ・モジュールと交換します。
表4-10を参照してください。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 77
4 サービス
再組み立て手順
再組み立てに必要なツール:
再組み立て手順:
再組み立て手順は、分解と逆の手順になります。
ツール 目的 数量 トルク値
M2トルク ハウジングにフィット
させるため
1 3.98 lbs(約1.8 kg)
78 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
サービス 4
U2000BとU2001Bのアッテネータ分解/再組み立て手順
分解手順
分解に必要なツール:
表4-12 アッテネータ分解手順
ツール 目的 トルク値
3/4インチ・トルク・レンチ アッテネータを緩めるため 80 lbs.in(約0.9216 kgf.m)
1/2インチ・レンチ 回転を防ぐため -
注記年1回の定期校正を除いて、いかなる場合にもU2000BとU2001Bのアッテネータを分解
しないでください。U2000BとU2001Bのアッテネータを除去すると、校正が無効になり
ます。
1 トルク・レンチを使用してコネクタを
緩めます。
2 その後、IPAでコネクタのネジを清掃し
ます。結晶化したロックタイトがきれ
いに清掃されたことを確認します。
U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド 79
4 サービス
再組み立て手順
再組み立てに必要なツール:
表4-13 アッテネータ再組み立て手順
ツール 目的 トルク値
ロックタイト
Threadlocker 242アッテネータとセンサのコネクタ間
の接続を固定するため
-
3/4インチ・トルク・レンチ アッテネータを締めるため 12 lbs.in
(約0.1382 kgf.m)
1 コネクタの第1、第2、第3スレッドに
ロックタイトを一滴たらします。
2 トルク・レンチを使用してコネクタを
締めます。
80 U2000シリーズ 操作/サービス・ガイド
Agilent U2000 USB パワー・センサ操作/サービス・ガイド
付録
付録 A: ゼロ設定、ゼロ・ドリフト、測定ノイズ 82
81Agilent Technologies
付録
付録 A: ゼロ設定、ゼロ・ドリフト、測定ノイズ
次の表 5-1 の仕様は、下に示すシリアル・プレフィックスを持つU2000 シリーズ USB パワー・センサにのみ適用されます。
表 5-1 アベレージのみモードのゼロ設定、ゼロ・ドリフト、測定ノイズ
1 条件: (i) 0 °C ~ 55 °C および (ii) 40 °C、95%相対湿度
2 ゼロ設定から 1 時間以内、一定温度、パワー・センサを 24 時間ウォームアップ後
3 ノーマル速度の場合は、アベレージ数 16、測定間隔 1 分、2 標準偏差。
モデル シリアル・プレフィックス
U2000A シリアル・プレフィックス MY470/SG470 以下
U2001A シリアル・プレフィックス MY471/SG471 以下
U2002A シリアル・プレフィックス MY472/SG472 以下
U2004A シリアル・プレフィックス MY474/SG474 以下
レンジ 1 ゼロ設定 ゼロ・ドリフト 2 測定ノイズ 3
-60 dBm ~ -35 dBm ±651 pW 996 pW 1.91 nW
-38 dBm ~ -15 dBm ±1.13 nW 400 pW 2.24 nW
-20 dBm ~ -9 dBm ±12.8 nW 6.01 nW 40.8 nW
-11 dBm ~ -5 dBm ±445 nW 155 nW 1.63 µW
-7 dBm ~ 15 dBm ±4.26 µW 3.20 µW 861 nW
10 dBm ~ 20 dBm ±6.84 µW 3.39 µW 19.5 µW
82 Agilent U2000 操作/サービス・ガイド
www.agilent.co.jp
Agilent Technologies
© Agilent Technologies, Inc. 2007–2014
印刷:マレーシア
第10版、2014年6月5日U2000-90403
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サービス、保証契約、技術サポートをご希
望の場合は、以下の電話番号にお問い合わ
せください。
米国:
(TEL) 800 829 4444 (FAX) 800 829 4433
カナダ:
(TEL) 877 894 4414 (FAX) 800 746 4866
中国:
(TEL) 800 810 0189 (FAX) 800 820 2816
ヨーロッパ:
(TEL) 31 20 547 2111
日本:
(TEL) (81) 426 56 7832 (FAX) (81) 426 56 7840
韓国:
(TEL) (080) 769 0800 (FAX) (080) 769 0900
ラテン・アメリカ:
(TEL) (305) 269 7500
台湾:
(TEL) 0800 047 866 (FAX) 0800 286 331
その他のアジア太平洋諸国:
(TEL) (65) 6375 8100 (FAX) (65) 6755 0042
または、AgilentのWebサイトをご覧ください。
www.agilent.co.jp/find/assist
本書に記載されている製品の仕様と説明
は、予告なしに変更されることがあります。
最新リビジョンについては、AgilentのWebサ
イトの英語版をご覧ください。