50
Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 8 18 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資 料によっては英語版の更新に対応していないものがあります。日本語版は参考用としてご使用の上、最新情報 につきましては、必ず最新英語版をご参照ください。

Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

  • Upload
    others

  • View
    1

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

Alveo データセンター アクセラレータ カード入門UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日

この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資料によっては英語版の更新に対応していないものがあります。日本語版は参考用としてご使用の上、最新情報につきましては、必ず最新英語版をご参照ください。

Page 2: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

改訂履歴次の表に、この文書の改訂履歴を示します。

セクション 改訂内容2020 年 8 月 18 日 バージョン 1.6

カードの機能 情報をアップデート。Ubuntu での XRT および運用パッケージのインストール手順 ザイリンクス アンサー 75294 へのリンクを追加。xbutil validate Ubuntu での XRT のインストールに関する注記を追加。付録 E: 規制および準拠に関する情報 付録を追加。

2020 年 6 月 3 日 バージョン 1.5

第 1 章: 概要 情報をアップデート。カードの機能 新しいセクションを追加。xbutil validate -d オプションの指定に関する情報をアップデート。

2019 年 12 月 18 日 バージョン 1.4

Ubuntu での XRT および運用パッケージのインストール手順 XRT インストールに関する注記を追加。第 7 章: トラブルシューティング RedHat および CentOS へのパッケージのインストールに関する情報をアップデート。既知の問題 既知の問題を追加。

2019 年 10 月 31 日 バージョン 2019.2

一般 Vitis™ 統合ソフトウェア プラットフォームにアップデート。資料全体の出力をアップデート。

認定サーバー 認定サーバー情報へのウェブ リンクを追加。第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール カードのフラッシュ メモリへの書き込みに使用するコマンドを

xbutil コマンドから新しい xbmgmt に変更。出力ログをアップデート。既知の問題 既知の問題を追加。RedHat および CentOS での XRT および運用プラットフォームのインストール手順 カードのフラッシュ メモリへの書き込みに使用するコマンドを

xbutil コマンドから新しい xbmgmt に変更。出力ログをアップデート。Ubuntu での XRT および運用パッケージのインストール手順xbmgmt flash --scan の実行 カードのスキャンに使用するコマンドを xbutil コマンドから

xbmgmt コマンドに変更。出力ログをアップデート。付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更 カードのフラッシュ メモリへの書き込みに使用するコマンドを

xbutil コマンドから新しい xbmgmt に変更。出力ログをアップデート。付録 C: カードを工場出荷時のイメージに戻す 新しい付録を追加。

改訂履歴

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 2

Page 3: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

セクション 改訂内容2019 年 7 月 23 日 バージョン 2019.1

RedHat および CentOS での 2018.x から 2019.1 へのアップグレード アンサーのリンクを修正。

RedHat および CentOS での 2018.2 から 2018.3 へのアップグレードUbuntu での 2018.2 から 2018.3 へのアップグレードUbuntu での 2018.3 から 2018.2 へのダウングレードUbuntu での 2018.x から 2019.1 へのアップグレードRedHat および CentOS での 2018.3 から 2018.2 へのダウングレード第 1 章: 概要

2019 年 6 月 27 日 バージョン 2019.1

認定サーバー サーバー要件をアップデート。2019 年 6 月 24 日 バージョン 2019.1

一般 Alveo U280 プロダクション カードのサポートを追加。付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更 アップグレードおよびをダウングレードの手順をアップデート。

2019 年 6 月 5 日 バージョン 2019.1

一般 資料全体の出力をアップデート。認定サーバー 検証されたサーバーの表をアップデート。カードのインターフェイスおよび詳細 ステータス LED に関する情報を追加。カードの設置 設置された Alveo カードの図を追加。第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール 2019.1 リリース用にインストール、アップグレード、およびダウングレード フローをアップデート。第 6 章: 次の手順 開発リソースを追加。第 7 章: トラブルシューティング トラブルシューティングおよび既知の問題をアップデート。

2019 年 2 月 12 日 バージョン 1.3

一般 Alveo U280 ES カードのサポートを追加。RedHat および CentOS のインストールの変更、Ubuntu のインストールの変更 XRT および運用シェルをアップグレードおよびダウングレードする手順をアップデート。付録 D: xbmgmt flash --update コマンドの生成 手順をアップデート。

2019 年 1 月 23 日 バージョン 1.2

RedHat および CentOS での XRT および運用プラットフォームのインストール手順、Ubuntu での XRT および運用パッケージのインストール手順xbutil flash の実行手順をアップデート。

付録 D: xbmgmt flash --update コマンドの生成 xbutil flash を実行するのに必要なオプションの生成方法に関する情報を追加。2018 年 12 月 21 日 バージョン 1.1

最小システム要件 システム要件をアップデート。RedHat および CentOS での XRT および運用プラットフォームのインストール手順 インストール フローをアップデート。

RedHat および CentOS のインストールの変更 運用ソフトウェアのアップグレードおよびダウングレードに関する新しい情報を追加。Ubuntu のインストールの変更 運用ソフトウェアのアップグレードおよびダウングレードに関する新しい情報を追加。

改訂履歴

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 3

Page 4: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

セクション 改訂内容既知の問題 既知の問題をアップデート。付録 B: CentOS の Vault リポジトリの作成 新しい付録を追加。

2018 年 10 月 2 日 バージョン 1.0

初版。 なし

改訂履歴

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 4

Page 5: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

目次改訂履歴..........................................................................................................................................................................2

第 1 章: 概要................................................................................................................................................................. 7カードの機能...................................................................................................................................................................7最小システム要件........................................................................................................................................................... 8認定サーバー...................................................................................................................................................................9

第 2 章: 開梱............................................................................................................................................................... 10アクセラレータ カードの概要......................................................................................................................................10

第 3 章: カードの設置手順...............................................................................................................................13安全上の注意.................................................................................................................................................................13開始前の確認事項......................................................................................................................................................... 13カードの設置.................................................................................................................................................................14

第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール......................................................................................... 19RedHat および CentOS での XRT および運用プラットフォームのインストール手順............................................. 19Ubuntu での XRT および運用パッケージのインストール手順.................................................................................. 22

第 5 章: カードの立ち上げおよび検証....................................................................................................25lspci の実行................................................................................................................................................................... 25xbmgmt flash --scan の実行....................................................................................................................................... 26xbutil validate...............................................................................................................................................................27

第 6 章: 次の手順.................................................................................................................................................... 29

第 7 章: トラブルシューティング ...............................................................................................................30既知の問題.....................................................................................................................................................................31

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更............................33RedHat および CentOS................................................................................................................................................ 33Ubuntu..........................................................................................................................................................................38

付録 B: CentOS の Vault リポジトリの作成...................................................................................... 43

付録 C: カードを工場出荷時のイメージに戻す............................................................................... 44

付録 D: xbmgmt flash --update コマンドの生成......................................................................... 45

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 5

Page 6: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

付録 E: 規制および準拠に関する情報..................................................................................................... 46CE 指令.......................................................................................................................................................................... 46CE 規格.......................................................................................................................................................................... 46準拠マーク.....................................................................................................................................................................47

付録 F: その他のリソースおよび法的通知...........................................................................................48ザイリンクス リソース.................................................................................................................................................48Documentation Navigator およびデザイン ハブ...................................................................................................... 48参考資料........................................................................................................................................................................ 48お読みください: 重要な法的通知.................................................................................................................................49

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 6

Page 7: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

第 1 章

概要この資料では、Alveo™ U200、U250、および U280 データセンター アクセラレーション カードのハードウェアおよびソフトウェアのインストール手順を説明します。内容は、Vitis™ リリース 2019.2 以降に適用されます。以前のSDAccel™ リリースを使用している場合は、『Alveo データセンター アクセラレータ カード入門』 (UG1301) の v1.3の手順に従ってください。ザイリンクス Alveo™ U200/U250/U280 データセンター アクセラレータ カードは、ザイリンクス Virtex®

UltraScale+™ テクノロジを採用した PCIe® (Peripheral Component Interconnect Express) Gen3 x16 準拠のカードです。これらのカードは、機械学習、データ分析、ビデオ処理などの演算負荷の高いアプリケーションを高速化します。Alveo U200/U250/U280 データセンター アクセラレータ カードには、パッシブ冷却とアクティブ冷却の 2 つの構成があります。Alveo アクセラレータ カード上のアプリケーションの実行、開発、およびデバッグ用に複数のシステム構成があります。• アプリケーションの実行: アクセラレーション アプリケーションを実行するには、第 3 章: カードの設置手順 の手順に従って Alveo カードをシステムに設置し、その後 第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール の手順に従ってアプリケーションの実行に必要な運用ソフトウェアをインストールします。

• アプリケーションの開発: FPGA でアクセラレーション アプリケーションを開発するには、運用ソフトウェアと開発ソフトウェアの両方をインストールする必要があります。第 6 章: 次の手順 に説明されている開発ソフトウェアのインストール手順に従うと、開発ターゲット プラットフォームと Vitis 環境がインストールされます。この構成では Alveo カードは設置されず、開発およびエミュレーション モードでのデバッグに使用します。

• アプリケーションの実行、開発、およびデバッグ: Alveo カードと運用および開発ソフトウェアを 1 つのマシンにインストールすると、アクセラレーション アプリケーションの開発および実行の両方を実行できるようシステムを構成できます。カードを設置した場合、アプリケーションをエミュレーション モードおよびハードウェア上の両方でデバッグできます。

カードの機能次の表に、Alveo U200/U250/U280 データセンター アクセラレータ カードの機能を示します。表 1: Alveo U200/U250/U280 の機能

カード コンポーネント U200 U250 U280

FPGA UltraScale+XCU200-2FSGD2104E

UltraScale+XCU250-2LFIGD2104E

UltraScale+XCU280-L2FSVH2892E

DDR4 64 GB4x DDR4 16 GB

32 GB2x DDR4 16 GB

2400 MT/s、64 ビット、エラー訂正符号 (ECC) を含む DIMM

x4/x8 UDIMM (Unregistered Dual Inline Memory Module) をサポート

第 1 章: 概要

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 7

Page 8: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

表 1: Alveo U200/U250/U280 の機能 (続き)

カード コンポーネント U200 U250 U280

HBM — — ✓設定オプション 1 Gb クワッド シリアル ペリフェラル インターフェイス (SPI) フラッシュ メモリ

micro-AB USB (Universal Serial Bus) JTAG コンフィギュレーション ポートPCIe 16 レーン PCI Express

PCIe 統合エンドポイント ブロック接続Gen1、2、または 3 の x16 まで Gen1、2、または 3 の x16 まで

Gen4x8

I2C バス ✓ ✓ ✓ステータス LED ✓ ✓ ✓パワー マネージメント System Management Bus (SMBus) による電圧、電流、温度監視を利用したパワー マネージメント外部電源 65W PCIe スロット (PCIe スロット電源のみで動作)

150W PCIe スロット (最大電流 110A の VCCINT PCIe スロット電源と 6 ピン PCIe 補助電源ケーブル接続で動作)

225W PCIe スロット (最大電流 160A の VCCINT PCIe スロット電源と 8 ピン PCIe 補助電源ケーブル接続で動作)

フラッシュ メモリ 再プログラム可能なオンボード フラッシュ コンフィギュレーション メモリUART USB ポートを介した UART (Universal Asynchronous Receiver-Transmitter) アクセスコンフィギュレーション UltraScale+ デバイスは USB/JTAG およびクワッド SPI コンフィギュレーション フラッシュ メモリからコンフィギュレーション可能

最小システム要件Alveo™ U200/U250/U280 データセンター アクセラレータ カードを実行するための最小システム要件は、次のとおりです。表 2: 最小システム要件

コンポーネント 要件マザーボード デュアル幅 x16 スロットを 1 つ持ち、PCI Express® 3.0 と互換。システムの電源 225W (PCI Express スロット接続および 8 ピン PCI Express 補助電源ケーブルを経由)。オペレーティング システム Linux、64 ビット:

• Ubuntu 16.04、18.04• CentOS 7.4、7.5、7.6• RHEL 7.4、7.5、7.6

システム メモリ 運用インストールでは、16 GB にアプリケーション メモリ要件を加えた量以上のメモリが必要。開発用インストールでは 64 GB 以上のデバイス メモリが必要、80 GB を推奨。

インターネット接続 ドライバーおよびユーティリティのダウンロードに必要。ハードディスク空き容量 使用しているオペレーティング システムの最小システム要件。

第 1 章: 概要

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 8

Page 9: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

表 2: 最小システム要件 (続き)

コンポーネント 要件ライセンス アプリケーションの運用には不要。

アプリケーションの開発環境については、『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393: 英語版、日本語版) を参照してください。

使用可能な環境条件の追加の仕様および詳細は、『Alveo U200 および U250 データセンター アクセラレータ カードデータシート』 (DS962: 英語版、日本語版) および 『Alveo U280 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS963: 英語版、日本語版) を参照してください。

認定サーバーAlveo カードが完全に認定されているサーバーは、https://japan.xilinx.com/products/boards-and-kits/alveo/qualified-servers.html を参照してください。

第 1 章: 概要

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 9

Page 10: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

第 2 章

開梱

アクセラレータ カードの概要カードのインターフェイスおよび詳細Alveo™ カードには、パッシブ冷却とアクティブ冷却の 2 つの構成があります。パッシブ冷却およびアクティブ冷却カードを参照してください。アクティブ冷却カードにファンがあることを除き、インターフェイスは同じです。カードには、下の図に示す次のインターフェイスが含まれます。1. PCI Express® カード コネクタ。2. PCI Express 補助電源コネクタ。このコネクタは、図 4 に示されています。コネクタに ATX12V/EPS12V 電源との互換性はありません。

3. 2 つの QSFP インターフェイス。現在のところ、これらのインターフェイスは運用プラットフォームではサポートされません。

4. マイクロ USB コネクタ (メンテナンス用)。5. アクティブ冷却カードのファン。

警告: 危険な可動部品です。ファンの羽根に触らないようにしてください。

第 2 章: 開梱

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 10

Page 11: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

図 1: Alveo カードの機能

Fan(for Active configuration only)

PCIe Connector

Micro-USBInterface

NetworkInterface

注記: Alveo U280 カードでは、マイクロ USB はカードの反対側、PCB ボードとエンクロージャの間にあります。

パッシブ冷却およびアクティブ冷却カードAlveo™ カードには、次の図に示すように、アクティブ冷却とパッシブ冷却の 2 つの構成があります。パッシブ冷却カードは、エアフローの管理されたデータセンター サーバーに取り付けて直接冷却することを想定して設計されています。アクティブ冷却カードは、エアフローが制御されない PC 環境に設置することを想定して設計されており、冷却用のヒートシンクおよびファン カバーが含まれます。カードの仕様、寸法、機能、およびブロック図は、『Alveo U200 および U250 データセンター アクセラレータ カードデータシート』 (DS962: 英語版、日本語版) および 『Alveo U280 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS963: 英語版、日本語版) を参照してください。注記: この資料の U280 関連の仕様は、プロダクション U280 カードに適用されます。U280 ES1 カードの仕様および機能の違いは、U280 ES1 の既知の問題のザイリンクス アンサー 71925 に記載されています。

第 2 章: 開梱

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 11

Page 13: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

第 3 章

カードの設置手順火災、電気ショック、または負傷の危険性を軽減するため、常に基本的な安全上の注意事項に従ってください。

注意: ハードウェアを取り扱う際は、ESD ストラップなどの帯電防止装置を必ず使用する必要があります。

安全上の注意安全情報使用者個人の安全および装置の安全性を確保するため、次の注意事項に従ってください。• 作業領域およびコンピューター/サーバーを清潔に保ち、ごみや汚れが付かないようにしてください。• コンピューター/システムのカバーを開ける前に、電源コードを抜いてください。静電気放電に関する注意事項電子機器の取り扱いが不適切な場合、静電気放電により電子機器が破損し、完全または断続的な不具合が生じる可能性があります。部品の取り外しまたは交換を行うときは、常に ESD 防止手順に従ってください。ESD による破損を防ぐには、次の注意事項に従います。• ESD リスト ストラップまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用します。ストラップの機器側の端をシャーシの塗装されていない金属表面に接続してください。

• カードに衣服が触れないようにします。リスト ストラップは身体の ESD からのみ部品を保護します。• カードを扱うときは、ブラケットまたは端を持つようにします。プリント回路基板またはコネクタに触らないでください。

• カードは静電気防止面 (キットに含まれている袋など) 上にのみ置くようにしてください。• カードをザイリンクス製品サポートに返却する場合は、静電気防止袋にすぐに戻してください。

開始前の確認事項重要: Alveo™ カードは壊れやすい繊細な機器なので、設置は適格な技術者のみが行ってください。この機器は、アクセスが制限された場所に設置する必要があります。

第 3 章: カードの設置手順

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 13

Page 14: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

• カードを設置するのに最小限のカード スペースがあることを確認します。カードの仕様および寸法は、『AlveoU200 および U250 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS962: 英語版、日本語版) および『Alveo U280 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS963: 英語版、日本語版) を参照してください。注記: 『Alveo U280 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS963: 英語版、日本語版) の仕様は、プロダクション U280 カードに適用されます。U280 ES1 カードの仕様および機能の違いは、U280 ES1 の既知の問題アンサー 71925 に記載されています。

• カードとシステムの互換性を確認します。カードをサポートする電源、バス タイプ、物理的な寸法などのシステム要件も確認します。

• ATX12V/EPS12V 電源ソースではなく、適切な PCIe 補助電源ソースがあることを確認してください。

カードの設置重要: 電源投入ステート中に Alveo™ AUX 電源コネクタを取りはずさないでください (ホットプラグは不可)。

ザイリンクス Alveo™ データセンター アクセラレータ カードの設置手順は、次のとおりです。詳細は、ご使用のコンピューターの資料を参照してください。インストール中に問題が発生した場合は、第 7 章: トラブルシューティング および 既知の問題 を参照してください。追加の既知の問題は、アンサー 71752 を参照してください。1. ホストの電源がオフであることを確認します。2. コンピューターがケースに入っている場合は、ケースをはずします。3. 必要に応じて、Alveo カードを設置する PCIe® x16 スロットに対応する隣接した 2 つの PCIe x16 スロット カバーをはずします。

4. Alveo カードをマザーボードの PCIe x16 スロットに挿入します。5. AUX 電源コネクタを Alveo カードにカチッと音がするまで差し込み、プラグが固定されたことを確認します。

重要: Alveo™ カードを AUX 電源コネクタだけで動作させることはできません。Alveo カードには、8 ピンの雌 PCIe AUX 電源コネクタがあります。サーバーまたはコンピューターによって、追加の PCI Express 補助電源ケーブルが必要な場合があります。詳細は、ご使用のコンピューターの資料を参照してください。アクティブ冷却カードの場合は、次の図に示すように AUX 電源ケーブルをカード上部の電源コネクタに接続します。

第 3 章: カードの設置手順

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 14

Page 15: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

図 4: 電源ケーブルをアクティブ冷却カードに接続

パッシブ冷却カードの場合は、次の図に示すように、電源ケーブルをカード側面にある AUX 電源コネクタに接続します。

第 3 章: カードの設置手順

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 15

Page 16: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

図 5: 電源ケーブルをパッシブ冷却カードに接続

警告: Alveo カードには、ATX12V/EPS12V 電源との互換性はありません。CPU (ATX12V/EPS12V) 電源に無理やり接続しないでください。そうすると、Alveo カードが破損し、保証は無効になります。

電源は、8 ピンまたは 6 ピンの電源コネクタを持つものを使用できます。一部の電源では、このケーブルに PCIeAuxiliary Power または VGA というラベルが付いています。これらのコネクタは、ほかの電源タイプとはピンの互換性がありません。PCIe 補助電源以外の電源に無理やり接続しないでください。

重要: 6 ピン コネクタでは、140W の電源 (12V ソースの PCIe から 65W、6 ピン AUX コネクタから 75W)のみが使用可能です。8 ピン コネクタでは、215W (12V ソースの PCIe から 65W、8 ピン AUX コネクタから 150W) が使用可能です。

次に、正しく設置された Alveo カードの例を示します。

第 3 章: カードの設置手順

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 16

Page 17: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

図 6: 設置された Alveo カード

PCIe Edge Connector

PCIe AUX Power Cable

6. コンピューターのケースをはずしている場合は、取り付けます。7. 電源コードを接続してコンピューターに電源を投入します。

警告: パッシブ冷却ボードには、カードに強制的に適切なエアフローを適切な方向から供給せずに電源を投入しないでください。そうすると、カードが破損する可能性があります。詳細は、『Alveo U200 およびU250 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS962: 英語版、日本語版) および 『AlveoU280 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS963: 英語版、日本語版) を参照してください。

8. デバイスが正しく設置されたことを確認するには、ターミナルに次の Linux コマンドを入力します。$ sudo lspci -vd 10ee:

カードが正しく設置され、オペレーティング システムで認識されると、次のようなメッセージが表示されます。次は、Alveo U200 カードを設置した場合の出力例です。65:00.0 Processing accelerators: Xilinx Corporation Device d000 Subsystem: Xilinx Corporation Device 000e Flags: bus master, fast devsel, latency 0, IRQ 136 Memory at de000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=32M] Memory at e0000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=64K] Capabilities: [40] Power Management version 3 Capabilities: [48] MSI: Enable- Count=1/1 Maskable- 64bit+

第 3 章: カードの設置手順

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 17

Page 18: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

Capabilities: [70] Express Endpoint, MSI 00 Capabilities: [100] Advanced Error Reporting Capabilities: [1c0] #19 Capabilities: [400] Access Control Services Kernel driver in use: xclmgmt Kernel modules: xclmgmt

注記: このカードが以前に設置されていた場合は、lspci 出力は lspci の実行 に示すようなものになります。これらと同様のメッセージが表示されない場合は、第 7 章: トラブルシューティング を参照してください。

第 3 章: カードの設置手順

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 18

Page 19: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

第 4 章

運用ソフトウェアのインストールこの章では、RedHat/CentOS および Ubuntu オペレーティング システムに運用ソフトウェアをインストールする手順を説明します。すべてのソフトウェア インストールには、標準 Linux RPM DEB パッケージを使用し、ルート アクセスが必要です。運用ソフトウェアは、次のソフトウェア パッケージで構成されます。• ザイリンクス ランタイム (XRT): XRT により、Alveo™ カードで実行するアプリケーション用のライブラリおよびドライバーが提供されます。

• 運用プラットフォーム: 運用プラットフォームは、コンパイル済みのアプリケーションを実行するのに必要なベース ファームウェアを提供します。新しいアプリケーションをコンパイルまたは作成することはできません。新しいアプリケーションを作成するには、第 6 章: 次の手順 の手順に従って開発ソフトウェアをインストールします。カードが設置されているマシンに開発ソフトウェアをインストールすることもできますが、アプリケーションを実行するのには開発ソフトウェアは不要です。

プラットフォームの機能および詳細は、『Alveo データセンター アクセラレータ カード プラットフォーム ユーザーガイド』 (UG1120: 英語版、日本語版) を参照してください。インストール中に問題が発生した場合は、第 7 章: トラブルシューティング および 既知の問題 を参照してください。その他の既知の問題は、ザイリンクス アンサー 71752 を参照してください。

重要: すべてのソフトウェアおよびファームウェア インストールにルート アクセスが必要です。

RedHat および CentOS での XRT および運用プラットフォームのインストール手順

次の手順に従って、.rpm インストール パッケージを使用して、XRT および運用プラットフォームをダウンロードしてインストールします。XRT および運用プラットフォームをアップグレードおよびダウングレードする方法は、付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更 を参照してください。

重要: このインストール パッケージは定期的にアップデートされ、ファイル名も変更されます。このユーザーガイドからコマンドをコピー/貼り付けする場合は、ダウンロードしたパッケージに合わせてプレースホルダーを変更してください。

1. XRT のインストールには、EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux) および関連のリポジトリが必要です。初期設定は、RedHat か CentOS かによって異なります。Redhat の場合:

第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 19

Page 20: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

a. ターミナル ウィンドウを開き、次のコマンドを入力します。$ sudo yum-config-manager --enable rhel-7-server-optional-rpms

これでシステムで追加のリポジトリが有効になります。b. 次のコマンドを入力して EPEL をインストールします。

$ sudo yum install -y https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-7.noarch.rpm

CentOS の場合:

• ターミナル ウィンドウに次のコマンドを入力します。$ sudo yum install epel-release

これにより、EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux) のリポジトリがインストールされ、有効になります。2. 次の 2 つのコマンドを実行して、カーネル ヘッダーとカーネル開発パッケージをインストールします。uname

は、シングル クォーテーション (') ではなく、バックティック (`) で囲みます。$ sudo yum install kernel-headers-`uname -r` $ sudo yum install kernel-devel-`uname -r`

注記: ご使用のカーネル バージョンに一致するパッケージがないためにこれらの yum コマンドが実行できない場合は、Vault リポジトリを設定する必要があります。詳細は、「CentOS の Vault リポジトリの作成」を参照してください。

3. このコマンドの実行が終了したら、マシンを再起動します。4. 次のいずれかのページの [Getting Started] (設計開始) タブから、使用するカード用の XRT と運用プラットフォー

ムのインストール パッケージをダウンロードします。• Alveo U200 製品ページ• Alveo U250 製品ページ• Alveo U280 製品ページ

5. インストール パッケージが配置されているディレクトリから次のコマンドを実行し、XRT インストール パッケージをインストールします。<version> は、インストール パッケージ ファイル名の最後の部分です。$ sudo yum install ./xrt_<version>.rpm

これにより、XRT と必要な依存ファイルがインストールされます。表示される指示に従ってインストールします。

6. 運用プラットフォーム インストール パッケージをインストールします。$ sudo yum install ./xilinx-<card>-<version>.rpm

運用ソフトウェア ソースがシステムにインストールされます。ドライバー、ランタイム ソフトウェア、およびユーティリティは、/opt/xilinx/ ディレクトリにインストールされます。このディレクトリには、xrt および dsa サブディレクトリが含まれます。dsa フォルダーには、運用プラットフォーム インストールが含まれます。運用プラットフォームをインストールすると、次のメッセージが表示されます。DSA package installed successfully.Please flash card manually by running below command:sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --update --shell <shell_name>

第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 20

Page 21: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

注記: 2019.1 以前の運用プラットフォーム パッケージをインストールする場合、表示される手順では、フラッシュ メモリに書き込むのに xbutil コマンドではなく xbmgmt が使用されています。xbutil を使用したフラッシュ メモリの書き込みは廃止予定であり、今後のリリースではサポートされなくなります。Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込むには、xbmgmt コマンドを使用することをお勧めします。

7. 前の手順の出力に表示されたコマンドを使用して、ファームウェアを Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込みます。構文は次のとおりです。sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --update --shell <shell_name>

複数のカードを設置している場合、またはコマンドを再生成する必要がある場合は、「xbmgmt flash --update コマンドの生成」の手順に従ってください。

8. 次に示すように、アップデートを確認するメッセージが表示されます。[y] と入力して [Enter] キーを押します。Status: shell needs updatingCurrent shell: <current_platform_name>Shell to be flashed: <platform_to_be_flashed>Are you sure you wish to proceed? [y/n]:

フラッシュ メモリへの書き込みには 10 分ほどかかります。重要: ファームウェアのフラッシュ メモリに書き込み中に、ターミナルで [Ctrl + c] キーを押さないでください。カードが動作不能になる可能性があります。

カードのフラッシュ メモリに適切に書き込まれると、次のようなメッセージが表示されます。コマンドを実行したときに「Card Not Found」と表示された場合は、コールド リブートを実行してもう一度試します。「トラブルシューティング」を参照してください。Updating SC firmware on card[0000:65:00.0]INFO: found 4 sections.....................................INFO: Loading new firmware on SCUpdating shell on card[0000:65:00.0]INFO: ***Found 700 ELA RecordsIdcode byte[0] ffIdcode byte[1] 20Idcode byte[2] bbIdcode byte[3] 21Idcode byte[4] 10Enabled bitstream guard. Bitstream will not be loaded until flashing is finished.Erasing flash...................................Programming flash...................................Cleared bitstream guard. Bitstream now active.Successfully flashed Card[0]1 Card(s) flashed successfully.Cold reboot machine to load the new image on card(s).

カードが既にアップグレードされている場合は、次に示すようなメッセージが表示されます。Probing card[0]: Shell on FPGA is up-to-date0 Card(s) flashed successfully.

9. マシンをコールド ブートし、新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込みます。重要: マシンの電源を完全に切ってから入れ直してください。マシンを再起動しただけの場合は、イメージがフラッシュ メモリからブートしません。

これで運用のインストールは終了です。「カードの立ち上げおよび検証」を参照し、インストールを検証できます。

第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 21

Page 22: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

関連情報CentOS の Vault リポジトリの作成xbmgmt flash --update コマンドの生成トラブルシューティングカードの立ち上げおよび検証

Ubuntu での XRT および運用パッケージのインストール手順

注記: Ubuntu に XRT をインストールする際、pyopencl の 2015 バージョンがシステムにインストールされている場合は、アンインストールする必要があります。XRT をインストールすると、2019 バージョンの pyopencl がインストールされ、2015 バージョンがインストールされているとエラーが返されます。詳細は、ザイリンクス アンサー73055 およびザイリンクス アンサー 75294 を参照してください。次の手順に従って、.deb インストール パッケージを使用して、XRT および運用プラットフォームをダウンロードしてインストールします。XRT および運用パッケージのアップグレードおよびダウングレード方法は、付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更 を参照してください。

重要: このインストール パッケージは定期的にアップデートされ、ファイル名も変更されます。このユーザーガイドからコマンドをコピー/貼り付けする場合は、ダウンロードしたパッケージに合わせてプレースホルダーを変更してください。

1. 次のいずれかのページの [Getting Started] (設計開始) タブから、使用するカード用の XRT と運用インストール パッケージをダウンロードします。• Alveo U200 製品ページ• Alveo U250 製品ページ• Alveo U280 製品ページ

2. インストール パッケージが配置されているディレクトリから次のコマンドを実行し、XRT インストール パッケージをインストールします。<version> は、インストール パッケージ ファイル名の最後の部分です。$ sudo apt install ./xrt_<version>.deb

これで、XRT が必要な依存ファイルと共にインストールされます。表示される指示に従ってインストールします。

3. カードに必要な運用インストール パッケージをインストールします。$ sudo apt install ./xilinx-<card>-<version>.deb

運用ソフトウェア ソースがインストールされて、システムに適用されました。ドライバー、ランタイム ソフトウェア、およびユーティリティは、/opt/xilinx/ ディレクトリにインストールされます。このディレクトリには、xrt および dsa サブディレクトリが含まれます。dsa フォルダーには、運用プラットフォーム インストールが含まれます。運用プラットフォームをインストールすると、次のメッセージが表示されます。DSA package installed successfully.Please flash card manually by running below command:sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --update --shell <shell_name>

第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 22

Page 23: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

注記: 2019.1 以前の運用プラットフォーム パッケージをインストールする場合、表示される手順では、フラッシュ メモリに書き込むのに xbutil コマンドではなく xbmgmt が使用されています。xbutil を使用したフラッシュ メモリの書き込みは廃止予定であり、今後のリリースではサポートされなくなります。Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込むには、xbmgmt コマンドを使用することをお勧めします。

4. 前の手順の出力に表示されたコマンドを使用して、ファームウェアを Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込みます。構文は次のとおりです。sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --update --shell <shell_name>

複数のカードを設置している場合、またはコマンドを再生成する必要がある場合は、「xbmgmt flash --update コマンドの生成」の手順に従ってください。

5. 次に示すように、アップデートを確認するメッセージが表示されます。[y] と入力して [Enter] キーを押します。Status: shell needs updatingCurrent shell: <current_platform_name>Shell to be flashed: <platform_to_be_flashed>Are you sure you wish to proceed? [y/n]:

フラッシュ メモリへの書き込みには 10 分ほどかかります。重要: ファームウェアのフラッシュ メモリに書き込み中に、ターミナルで [Ctrl + c] キーを押さないでください。カードが動作不能になる可能性があります。

カードのフラッシュ メモリに適切に書き込まれると、次のようなメッセージが表示されます。コマンドを実行したときに「Card Not Found」と表示された場合は、コールド リブートを実行してもう一度試します。「トラブルシューティング」を参照してください。Updating SC firmware on card[0000:65:00.0]INFO: found 4 sections.....................................INFO: Loading new firmware on SCUpdating shell on card[0000:65:00.0]INFO: ***Found 700 ELA RecordsIdcode byte[0] ffIdcode byte[1] 20Idcode byte[2] bbIdcode byte[3] 21Idcode byte[4] 10Enabled bitstream guard. Bitstream will not be loaded until flashing is finished.Erasing flash...................................Programming flash...................................Cleared bitstream guard. Bitstream now active.Successfully flashed Card[0]1 Card(s) flashed successfully.Cold reboot machine to load the new image on card(s).

カードが既にアップデートされている場合は、次に示すようなメッセージが表示されます。Probing card[0]: Shell on FPGA is up-to-date0 Card(s) flashed successfully.

6. マシンをコールド ブートし、新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込みます。重要: マシンの電源を完全に切ってから入れ直してください。マシンを再起動しただけの場合は、イメージがフラッシュ メモリからブートしません。

これで運用のインストールは終了です。「カードの立ち上げおよび検証」を参照し、インストールを検証できます。

第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 23

Page 24: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

関連情報xbmgmt flash --update コマンドの生成トラブルシューティングカードの立ち上げおよび検証

第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 24

Page 25: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

第 5 章

カードの立ち上げおよび検証XRT および運用プラットフォームをインストールしたら、次のコマンドを実行してカードが正しくインストールされたことを確認できます。詳細は、この後のセクションで説明します。• lspci

• xbmgmt flash --scan

• xbutil validate

lspci Linux コマンドは、カードを設置したときに実行したように、カードが OS で認識されるかどうかを確認します。2 つ目および 3 つ目のコマンドでは、XRT パッケージ インストールに含まれるザイリンクス xbmgmt および xbutilユーティリティを使用します。これらのユーティリティには、設置されているカードを検証および特定するコマンドと、メモリ、PCIe®、プラットフォーム名、システム情報などのカードの詳細をレポートするコマンドが含まれます。コマンドのリストは、『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発』(UG1393) を参照してください。次のコマンドを実行して、ユーティリティを使用する環境を設定します。コマンドは、使用するコマンド シェルによって異なります。csh シェルの場合は、次のコマンドを使用します。$ source /opt/xilinx/xrt/setup.csh

bash シェルの場合は、次のコマンドを使用します。$ source /opt/xilinx/xrt/setup.sh

lspci の実行1. 次のコマンドを入力します。

$ sudo lspci -vd 10ee:

第 5 章: カードの立ち上げおよび検証

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 25

Page 26: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

2. カードが正しく設置され、オペレーティング システムで認識されると、次のようなメッセージが表示されます。各カードに対して、管理用とユーザー用に 2 つの物理関数が検出されます。詳細は、https://xilinx.github.io/XRT/master/html/platforms.html を参照してください。03:00.0 Processing accelerators: Xilinx Corporation Device 5020 Subsystem: Xilinx Corporation Device 000e Physical Slot: 4 Flags: bus master, fast devsel, latency 0, NUMA node 0 Memory at d2000000 (64-bit, prefetchable) [size=32M] Memory at d4000000 (64-bit, prefetchable) [size=128K] Capabilities: [40] Power Management version 3 Capabilities: [60] MSI-X: Enable+ Count=33 Masked- Capabilities: [70] Express Endpoint, MSI 00 Capabilities: [100] Advanced Error Reporting Capabilities: [1c0] #19 Capabilities: [e00] Access Control Services Kernel driver in use: xclmgmt Kernel modules: xclmgmt

03:00.1 Processing accelerators: Xilinx Corporation Device 5021 Subsystem: Xilinx Corporation Device 000e Physical Slot: 4 Flags: bus master, fast devsel, latency 0, IRQ 26, NUMA node 0 Memory at d0000000 (64-bit, prefetchable) [size=32M] Memory at d4020000 (64-bit, prefetchable) [size=64K] Memory at c0000000 (64-bit, prefetchable) [size=256M] Capabilities: [40] Power Management version 3 Capabilities: [60] MSI-X: Enable+ Count=33 Masked- Capabilities: [70] Express Endpoint, MSI 00 Capabilities: [100] Advanced Error Reporting Capabilities: [e00] Access Control Services Kernel driver in use: xocl Kernel modules: xocl

注記: 2018.3 より前のバージョンの運用プラットフォームでは、ユーザー PF は機能 0、管理 PF は機能 1 に割り当てられています。

xbmgmt flash --scan の実行カードの現在のファームウェア バージョン、およびカード BDF、プラットフォーム名、タイムスタンプなどの設置されているカードの詳細を表示および確認するには、xbmgmt flash --scan コマンドを使用します。1. 次のコマンドを入力します。

$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

サーバー上の各カードに対して、次の例に示すような出力が表示されます。Card [0000:65:00.0]Card type: u200Flash type: SPIFlashable partition running on FPGA:xilinx_u200_xdma_201830_2,[ID=0x000000005d1211e8],[SC=4.2.0]Flashable partitions installed in system: xilinx_u200_xdma_201830_2,[ID=0x000000005d1211e8],[SC=4.2.0]

この例では、BDF は 0000:65:00.0 です。

第 5 章: カードの立ち上げおよび検証

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 26

Page 27: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

プラットフォームの名前と ID、FPGA 上で実行中の SC ファームウェア バージョンは [Flashable partitionrunning on FPGA] に示され、システムにインストールされているものは [Flashable partitionsinstalled in system] に示されます。上記の出力例では、FPGA およびシステム上のプラットフォームは同一です。運用プラットフォーム名はxilinx_u200_xdma_201830_2、ID は 0x000000005d1211e8、SC バージョンは 4.2.0 です。上記の出力では、ID はタイムスタンプ、SC はサテライト コントローラーを示します。

2. FPGA にインストールされている運用プラットフォームのバージョンがシステムにインストールされているものと同じであることを確認します。これには、[Flashable partition running on FPGA] および[Flashable partitions installed in system] に示される行が同一であることを確認します。これらのバージョンが異なる場合は、第 7 章: トラブルシューティング を参照してください。

xbutil validate注記: Ubuntu に XRT をインストールする際、pyopencl の 2015 バージョンがシステムにインストールされている場合は、アンインストールする必要があります。XRT をインストールすると、2019 バージョンの pyopencl がインストールされ、2015 バージョンがインストールされているとエラーが返されます。詳細は、ザイリンクス アンサー73055 およびザイリンクス アンサー 75294 を参照してください。xbutil validate コマンドは、次のテストを実行して正しく設置されているかどうかを検証します。1. 検出されたデバイスを検証します。2. PCIe リンク ステータスをチェックします。3. カード上のカーネルを検証します。4. 次のデータ帯域幅テストを実行します。

a. DMA テスト: PCIe を介したホストとカード メモリ間のデータ転送。b. メモリ テスト: カーネルとカード メモリ間のデータ転送。

validate コマンドの構文は、次のとおりです。xbutil validate -d <card_bdf>

-d はオプションで、card_bdf は検証するカードの BDF です。-d オプションを指定しない場合、システムのすべてのカードが検証されます。次に示す validate コマンドを実行します。$ /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil validate

カードが正しく設置されていれば、次に示すような、実行されたテストのサマリが表示されます。出力が次のようでない場合は、第 7 章: トラブルシューティング を参照してください。sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil validateINFO: Found 1 cardsINFO: Validating card[0]: xilinx_u200_xdma_201830_2INFO: == Starting AUX power connector check: INFO: == AUX power connector check PASSEDINFO: == Starting PCIE link check: INFO: == PCIE link check PASSEDINFO: == Starting verify kernel test:

第 5 章: カードの立ち上げおよび検証

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 27

Page 28: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

INFO: == verify kernel test PASSEDINFO: == Starting DMA test: Buffer Size: 256 MBHost -> PCIe -> FPGA write bandwidth = 8391.65 MB/sHost <- PCIe <- FPGA read bandwidth = 12167 MB/sINFO: == DMA test PASSEDINFO: == Starting device memory bandwidth test: ...........Maximum throughput: 52428 MB/sINFO: == device memory bandwidth test PASSEDINFO: == Starting PCIE peer-to-peer test: P2P BAR is not enabled. Skipping validationINFO: == PCIE peer-to-peer test SKIPPEDINFO: == Starting memory-to-memory DMA test: bank0 -> bank1 M2M bandwidth: 12022.2 MB/s bank0 -> bank2 M2M bandwidth: 12060.7 MB/s bank0 -> bank3 M2M bandwidth: 12064.1 MB/s bank1 -> bank2 M2M bandwidth: 12064.1 MB/s bank1 -> bank3 M2M bandwidth: 12058.4 MB/s bank2 -> bank3 M2M bandwidth: 12059 MB/s INFO: == memory-to-memory DMA test PASSEDINFO: Card[0] validated successfully.INFO: All cards validated successfully.

注記: DMA の帯域幅は、NUMA/CPU アフィニティにより異なります。

第 5 章: カードの立ち上げおよび検証

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 28

Page 29: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

第 6 章

次の手順これで、アクセラレーションされたアプリケーションをシステムで運用および実行できるようになりました。Alveo™アクセラレーション アプリケーション ページに、ザイリンクスおよびサードパーティのアクセラレーション アプリケーションの情報およびリンクがあります。ビデオ処理、金融関連のコンピューティング、機械学習、データ分析などの分野があります。アクセラレーション アプリケーションを開発して提供するには、Vitis™ ソフトウェア プラットフォームをインストールします。この開発環境を使用すると、Alveo カード用のアクセラレーション アプリケーションを開発、デバッグ、および最適化できます。インストール手順は、『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーションアクセラレーション開発』 (UG1393) を参照してください。Alveo™ でのアクセラレーション アプリケーション開発の概要および例は、https://developer.xilinx.com/en/articles/acceleration-basics.html を参照してください。開発フローの詳細と Vitis の使用方法は、『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発』 (UG1400) を参照してください。Vitis での設計手法は、『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料』(UG1416) を参照してください。

第 6 章: 次の手順

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 29

Page 30: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

第 7 章

トラブルシューティング次の表に、カードの設置およびインストールに関連して発生する可能性のある問題とその原因、修正方法をリストします。表 3: カードのトラブルシューティング

問題 原因 修正カードが検出されない。 カードが正しく設置されていない。 カードを手順に従って設置し直します。

Linux コマンドの lspci -vd 10ee: を入力してカードが表示されるかどうかを確認します。カードとサーバーに互換性がない。 適切なサーバーを使用します。システムの互換性については、『Alveo U200 および

U250 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS962: 英語版、日本語版) を参照してください。メンテナンス マイクロ USB ケーブルが接続されている。 メンテナンス USB ケーブルを取りはずしてからシステムを起動してください。カーネル バージョンに互換性がない。 uname -r を実行してカーネルバージョンを確認します。カーネル バージョンが 第 4 章: 運用ソフトウェアのインストールのご使用の OS にリストされているバージョンと一致していることを確認します。

lspci でカードが認識されない。 カードがオーバーヒートしている。 動作周囲条件が仕様を超えないようにし、パッシブ冷却カードが設置されているシステムで十分なエアフローが供給されていることを確認してください。エアフロー要件の詳細は、『Alveo U200 およびU250 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS962: 英語版、日本語版) および 『Alveo U280 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS963: 英語版、日本語版) を参照してください。

XRT のインストールが不完全または正しく実行されていない。 依存パッケージが不足している。 Linux 管理者に連絡してください。

運用プラットフォームのインストールが不完全または正しく実行されていない。 依存パッケージが不足している。 Linux 管理者に連絡してください。

xbmgmt --flash で次のようなエラーが返される。Specified DSA is not applicable

正しいタイプの運用プラットフォーム パッケージがインストールされていない。 正しいタイプの運用プラットフォーム パッケージをインストールします。

RedHat および CentOS にパッケージをインストールできない。 ダウンロード ディレクトリ (/home/ ディレクトリなど) に適切な権限がない。 ルートに読み取り権限があるディレクトリ (/tmp など) にパッケージをダウンロードします。インストールする際は、RPM パッケージへの完全パスを使用します。RPM パッケージへの相対パスを使用すると、yum でエラーが発生します。

第 7 章: トラブルシューティング

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 30

Page 31: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

表 3: カードのトラブルシューティング (続き)

問題 原因 修正xbutil を実行すると次のメッセージが表示される。Failed to open device: 0000:3b:00.0INFO: Found total 1 card(s); 0 are usable.

ドライバーが正しく読み込まれていないか、カードのフラッシュ メモリに適切に書き込まれていない。コールド リブートを実行します。

CentOS7.4、CentOS7.5、またはCentOS7.6 に XRT パッケージをインストールできない。

カーネル開発ヘッダーがない。XRT パッケージに kernel-devel およびkernel-headers の依存ファイルがない。

yum インストールを使用して kernel-devel および kernel-header を手動でインストールします。$ sudo yum install kernel-headers-`uname -r`$ sudo yum install kernel-devel-`uname -r`

注記: sudo yum upgrade は実行しないでください。このコマンドでは、kernel-headers が互換性のないバージョンにアップデートされます。

カードのフラッシュ メモリの書き込みが20 分経っても終了しない。 フラッシュ メモリの書き込みでエラーが発生する。 コールド リブートを実行してからカードのフラッシュ メモリの書き込みを再実行します。ランタイムで次のエラー メッセージが表示される。Error: Failed to find Xilinx platform

setup.sh スクリプトが読み込まれていない。 source コマンドで /opt/xilinx/xrt/setup.sh を読み込みます。

XRT をインストールする際、次のようなメッセージが表示される。N: Can't drop privileges for downloading as file '/root/xrt_201802.2.1.79_16.04.deb' couldn't be accessed by user '_apt'. - pkgAcquire::Run (13: Permission denied)

sudo apt install がルートとして実行されている。 エラー メッセージは表示されますが、XRTは正しくインストールされます。このエラーの詳細は、AskUbuntu を参照してください。

既知の問題次の表に、既知の問題を示します。その他の既知の問題は、ザイリンクス アンサー 71752 およびザイリンクス アンサー 71975 を参照してください。表 4: 既知の問題

エリア 説明 注記/推奨事項xbmgmt xbmgmt コマンドが機能せず、出力にエラーが示されない。 XRT パッケージを再インストールします。

第 7 章: トラブルシューティング

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 31

Page 32: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

表 4: 既知の問題 (続き)

エリア 説明 注記/推奨事項一般 CentOS 7.5 で、起動 (または再起動) した後にドライバーが読み込まれない。 起動 (再起動) した後、次の 2 つのコマンドを実行してデバイス ドライバーを読み込みます。

$ sudo rmmod xclmgmt

$ sudo modprobe xclmgmt

一般 Alveo カードが PCI Express のリンク幅またはリンク スピード全体に対してトレーニングされない。xbutil validateの出力は次のようになります。$ INFO: Validating device[0]:INFO: Checking PCIE linkstatus: FAILED WARNING: Devicetrained to lower spec. Expect:Gen3x16, Current: Gen2x16

Alveo カードが Gen 3x16 対応スロットに接続され、電源ケーブルが接続されていることを確認してください。接続されている場合は、コールド リブートしてカードが正しい設定にトレーニングされるかどうかを確認してください。

一般 xbutil または lspci を実行したときにカードが検出されない。サーバーで PCIExpress をエミュレートしたときにカードの準備ができていない可能性があります。

可能な修正方法: サーバーをウォーム リブートし、高速ブートを無効にします。

一般 lspci を実行したときにカードが検出されず、カード上で赤色の LED が点灯する。 カードをインストールしたときに、BIOSでカードが正しく認識されず、カード上で赤色の LED が点灯してエラーが発生したことが示されます。カード上の青色の LED が点灯してカードが正しく稼働していることが示されるまで、サーバーを 4 回コールド ブートします。それでも赤色の LED が点灯している場合は、サーバーの電源を切断し、5 分待ってから上記の手順を繰り返します。

一般 XRT のインストール中に「FAILED TOINSTALL PYOPENCL」というエラー メッセージが表示される。

XRT をインストールする前に、次のコマンドを使用して pip および Python をアップグレードする必要があります。1. sudo pip install --upgrade

pip

2. sudo python -m pip installnumpy

詳細は、ザイリンクス アンサー 75294 を参照してください。

第 7 章: トラブルシューティング

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 32

Page 33: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

付録 A

XRT およびターゲット プラットフォームバージョンの変更

Alveo™ データセンター アクセラレータ カードのターゲット プラットフォームおよび XRT リビジョンは、リリース間で大きく異なる場合があります。Alveo カードの XRT およびプラットフォームを正しくアップグレードまたはダウングレードするには、該当するリリース ペアの手順に注意深く従ってください。これらの手順に従わないと、動作が不安定なものになったり、ほかの問題が発生することがあります。Alveo カードのプラットフォームおよび XRT のアーキテクチャは大幅に変更されているため、2018.2 と 2018.3 リリースの間の変更と、2018.x (2018.2 および 2018.3) と 2019.1 および 2019.2 以降のリリース間の変更は、手順が異なります。注記: 使用可能なプラットフォームおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストールを参照してください。

重要: ファームウェアのフラッシュ メモリに書き込み中に、ターミナルで [Ctrl + c] キーを押さないでください。カードが動作不能になる可能性があります。

RedHat および CentOSアップグレード、ダウングレード、またはアンインストールの際、現在インストールされている Alveo パッケージをリストしておくと便利です。現在インストールされているプラットフォーム パッケージをすべてリストするには、Linux ターミナルで次のコマンドを実行します。$ yum list installed | grep xilinx

現在インストールされている XRT をリストするには、次のコマンドを実行します。$ yum list installed | grep xrt

RedHat および CentOS での 2018.2 から 2018.3 へのアップグレード注記: 使用可能なプラットフォームおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストールを参照してください。2018.2 から 2018.3 リリースにアップグレードするには、次の手順を実行します。1. 現在の XRT およびプラットフォーム バージョンを削除します。

$ sudo yum remove xrt

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 33

Page 34: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

2. 2018.3 プラットフォーム バージョンに対応する XRT をダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo yum install < rpm-dir >/xrt_<version>.rpm

3. 必要な運用プラットフォーム インストール パッケージをダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo yum install <rpm-dir>/xilinx-<card>-<version>.rpm

4. 次のコマンドを実行し、[Flashable partitions installed in system] フィールドの値がインストールしたものと一致しており、[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空でないことを確認します。出力の説明は、xbmgmt flash --scan の実行 を参照してください。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

パッケージが一致しない場合は、運用プラットフォーム パッケージをもう一度インストールしてみてください。[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空の場合は、ザイリンクス アンサー 71760の手順に従います。

5. ファームウェアを Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込みます。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash -a all

6. 新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込むには、マシンをコールド ブートします。7. 次のコマンドを実行し、出力の [Flashable partition running on FPGA] と [Flashable partitions

installed in system] フィールドが一致していることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

8. 第 5 章: カードの立ち上げおよび検証 の説明に従ってカードを検証します。

RedHat および CentOS での 2018.3 から 2018.2 へのダウングレード注記: プラットフォームおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール を参照してください。2018.3 から 2018.2 リリースにダウングレードするには、次の手順を実行します。1. 現在の XRT およびプラットフォーム バージョンを削除します。

$ sudo yum remove xrt

2. 2018.2 バージョンの XRT をダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo yum install < rpm-dir >/xrt_<version>.rpm

3. 必要な運用プラットフォーム インストール パッケージをダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo yum install <rpm-dir>/xilinx-<card>-<version>.rpm

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 34

Page 35: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

4. 次のコマンドを実行し、[Flashable partitions installed in system] フィールドの値がインストールしたものと一致しており、[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空でないことを確認します。出力の説明は、xbmgmt flash --scan の実行 を参照してください。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

パッケージが一致しない場合は、運用プラットフォーム パッケージをもう一度インストールしてみてください。[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空の場合は、ザイリンクス アンサー 71760の手順に従います。

5. ファームウェアを Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込みます。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash -a all

6. 新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込むには、マシンをコールド ブートします。7. 次のコマンドを実行し、出力の [Flashable partition running on FPGA] と [Flashable partitions

installed in system] フィールドが一致していることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

8. 第 5 章: カードの立ち上げおよび検証 の説明に従ってカードを検証します。

RedHat および CentOS での 2018.x から 2019.1 へのアップグレード注記: シェルおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール を参照してください。2018.2 または 2018.3 から 2019.1 リリースにアップグレードするには、次の手順を実行します。1. 現在の XRT およびシェル バージョンを削除します。

$ sudo yum remove xrt

2. 2019.1 バージョンの XRT をダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo yum install <rpm-dir>/xrt_<version>.rpm

3. カードを工場出荷時の状態に戻します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash -r

4. システムをコールド リブートします。5. 次のコマンドからの出力を参照し、FPGA で実行されているシェルが GOLDEN_2 または GOLDEN_5 であることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash scan

たとえば、xilinx_u250_GOLDEN_2 のように表示されます。重要: FPGA 上で GOLDEN_2 イメージが実行されている場合は、Alveo データセンター アクセラレータ カードのゴールデン イメージの破損に関するデザイン アドバイザリ (ザイリンクス アンサー 71915) を参照してください。手順を続行する前に、このザイリンクス アンサーの修正手順を実行してください。

6. 必要な運用シェル インストール パッケージをダウンロードしてインストールします。$ sudo yum install <rpm-dir>/xilinx-<card>-<version>.rpm

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 35

Page 36: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

7. 次のコマンドを実行し、[Shell package installed in system] フィールドの値がインストールしたものと一致しており、[Shell running on FPGA] の SC フィールドが空でないことを確認します。出力の説明は、xbmgmt flash --scan の実行 を参照してください。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash scan

パッケージが一致しない場合は、運用シェル パッケージをもう一度インストールしてみてください。[Shell running on FPGA] の SC フィールドが空の場合は、ザイリンクス アンサー 71760 の手順に従います。

8. ファームウェアを Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込みます。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash -a all

9. 新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込むには、マシンをコールド ブートします。10. 次のコマンドを実行し、出力の [Shell running on FPGA] と [Shell package installed in system]

フィールドが一致していることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash scan

11. 第 5 章: カードの立ち上げおよび検証 の説明に従ってカードを検証します。

RedHat および CentOS での 2018.x から 2019.2 以降へのアップグレード注記: 使用可能なプラットフォームおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストールを参照してください。2018.2 または 2018.3 から 2019.2 以降のリリースにアップグレードするには、次の手順を実行します。1. 現在の XRT およびプラットフォーム バージョンを削除します。

$ sudo yum remove xrt

2. 2019.2 以降のバージョンの XRT をダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo yum install <rpm-dir>/xrt_<version>.rpm

3. カードを工場出荷時の状態に戻します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --factory_reset

4. システムをコールド リブートします。5. 次のコマンドからの出力を参照し、FPGA で実行されているプラットフォームが GOLDEN_2 または GOLDEN_5であることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

たとえば、xilinx_u250_GOLDEN_2 のように表示されます。重要: FPGA 上で GOLDEN_2 イメージが実行されている場合は、Alveo データセンター アクセラレータ カードのゴールデン イメージの破損に関するデザイン アドバイザリ (ザイリンクス アンサー 71915) を参照してください。手順を続行する前に、このザイリンクス アンサーの修正手順を実行してください。

6. 必要な運用プラットフォーム インストール パッケージをダウンロードしてインストールします。$ sudo yum install <rpm-dir>/xilinx-<card>-<version>.rpm

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 36

Page 37: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

7. 次のコマンドを実行し、[Flashable partitions installed in system] フィールドの値がインストールしたものと一致しており、[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空でないことを確認します。出力の説明は、xbmgmt flash --scan の実行 を参照してください。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

パッケージが一致しない場合は、運用プラットフォーム パッケージをもう一度インストールしてみてください。[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空の場合は、ザイリンクス アンサー 71760の手順に従います。

8. ファームウェアを Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込みます。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --update

9. 新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込むには、マシンをコールド ブートします。10. 次のコマンドを実行し、出力の [Flashable partition running on FPGA] と [Flashable partitions

installed in system] フィールドが一致していることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

11. 第 5 章: カードの立ち上げおよび検証 の説明に従ってカードを検証します。

RedHat および CentOS での 2019.1 から 2018.x へのダウングレード注記: シェルおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール を参照してください。2019.1 から 2018.3 または 2018.2 リリースにダウングレードするには、次の手順を実行します。1. XRT 2019.1 から次のコマンドを実行して、カードを工場出荷時の状態に戻します。

$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash -r

2. 現在の XRT およびシェル バージョンを削除します。$ sudo yum remove xrt

3. システムをコールド リブートします。4. 第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール に説明されているインストール手順に従います。

RedHat および CentOS での 2019.2 以降から 2018.x へのダウングレード注記: 使用可能なプラットフォームおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストールを参照してください。2019.2 以降から 2018.3 または 2018.2 リリースにダウングレードするには、次の手順を実行します。1. XRT 2019.2 以降から次のコマンドを実行して、カードを工場出荷時の状態に戻します。

$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --factory_reset

2. 現在の XRT およびプラットフォーム バージョンを削除します。$ sudo yum remove xrt

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 37

Page 38: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

3. システムをコールド リブートします。4. 第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール に説明されているインストール手順に従います。

RedHat および CentOS でのパッケージのアンインストールAlveo XRT および運用プラットフォーム パッケージをアンインストールするには、Linux ターミナルで次のコマンドを実行します。XRT をアンインストールすると、運用プラットフォームもアンインストールされます。$ sudo yum remove <xrt_package_name>

注記: コマンドの実行後、出力ターミナルにすべてのプラットフォーム パッケージが表示されることを確認してください。すべてのパッケージが表示されない場合は、このセクションの最初に list コマンドを使用してパッケージを手動でリストしてから、remove コマンドを使用して残りのパッケージを削除してください。

Ubuntuアップグレード、ダウングレード、またはアンインストールの際、現在インストールされている Alveo パッケージをリストしておくと便利です。現在のプラットフォーム パッケージをすべてリストするには、Linux ターミナルで次のコマンドを実行します。$ apt list --installed | grep xilinx

現在インストールされている XRT をリストするには、次のコマンドを実行します。$ apt list --installed | grep xrt

Ubuntu での 2018.2 から 2018.3 へのアップグレード注記: プラットフォームおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール を参照してください。2018.2 から 2018.3 リリースにアップグレードするには、次の手順を実行します。1. 現在の XRT およびプラットフォーム バージョンを削除します。

$ sudo apt remove xrt

2. 2018.3 プラットフォーム バージョンに対応する XRT をダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo apt install <deb-dir>/xrt_<version>.deb

3. 必要な運用プラットフォーム インストール パッケージをダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo apt install <deb-dir>/xilinx-<card>-<version>.deb

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 38

Page 39: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

4. 次のコマンドを実行し、[Flashable partitions installed in system] フィールドの値がインストールしたものと一致しており、[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空でないことを確認します。出力の説明は、xbmgmt flash --scan の実行 を参照してください。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

パッケージが一致しない場合は、運用プラットフォーム パッケージをもう一度インストールしてみてください。[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空の場合は、ザイリンクス アンサー 71760の手順に従います。

5. ファームウェアを Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込みます。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash -a all

6. 新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込むには、マシンをコールド ブートします。7. 次のコマンドを実行し、出力の [Flashable partition running on FPGA] と [Flashable partitions

installed in system] フィールドが一致していることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

8. 第 5 章: カードの立ち上げおよび検証 の説明に従ってカードを検証します。

Ubuntu での 2018.3 から 2018.2 へのダウングレード注記: 使用可能なプラットフォームおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストールを参照してください。2018.3 から 2018.2 リリースにダウングレードするには、次の手順を実行します。1. 現在の XRT およびプラットフォーム バージョンを削除します。

$ sudo apt remove xrt

2. 2018.2 バージョンの XRT をダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo apt install <deb-dir>/xrt_<version>.deb

3. 必要な運用プラットフォーム インストール パッケージをダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo apt install <deb-dir>/xilinx-<card>-<version>.deb

4. 次のコマンドを実行し、[Flashable partitions installed in system] フィールドの値がインストールしたものと一致しており、[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空でないことを確認します。出力の説明は、xbmgmt flash --scan の実行 を参照してください。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

パッケージが一致しない場合は、運用プラットフォーム パッケージをもう一度インストールしてみてください。[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空の場合は、ザイリンクス アンサー 71760の手順に従います。

5. フラッシュ メモリに書き込みます。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash -a all

6. 新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込むには、マシンをコールド ブートします。

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 39

Page 40: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

7. 次のコマンドを実行し、出力の [Flashable partition running on FPGA] と [Flashable partitionsinstalled in system] フィールドが一致していることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

8. 第 5 章: カードの立ち上げおよび検証 の説明に従ってカードを検証します。

Ubuntu での 2018.x から 2019.1 へのアップグレード注記: シェルおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール を参照してください。2018.2 または 2018.3 から 2019.1 リリースにアップグレードするには、次の手順を実行します。1. 現在の XRT およびシェル バージョンを削除します。

$ sudo apt remove xrt

2. 2019.1 バージョンの XRT をダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo apt install <deb-dir>/xrt_<version>.deb

3. カードを工場出荷時の状態に戻します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash -r

4. システムをコールド リブートします。5. 次のコマンドからの出力を参照し、FPGA で実行されているシェルが GOLDEN_2 または GOLDEN_5 であることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash scan

たとえば、xilinx_u250_GOLDEN_2 のように表示されます。重要: FPGA 上で GOLDEN_2 イメージが実行されている場合は、Alveo データセンター アクセラレータ カードのゴールデン イメージの破損に関するデザイン アドバイザリ (ザイリンクス アンサー 71915) を参照してください。手順を続行する前に、このザイリンクス アンサーの修正手順を実行してください。

6. 必要な運用シェル インストール パッケージをダウンロードしてインストールします。$ sudo apt install <deb-dir>/xilinx-<card>-<version>.deb

7. 次のコマンドを実行し、[Shell package installed in system] フィールドの値がインストールしたものと一致しており、[Shell running on FPGA] の SC フィールドが空でないことを確認します。出力の説明は、xbmgmt flash --scan の実行 を参照してください。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash scan

パッケージが一致しない場合は、運用シェル パッケージをもう一度インストールしてみてください。[Shell running on FPGA] の SC フィールドが空の場合は、ザイリンクス アンサー 71760 の手順に従います。

8. ファームウェアを Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込みます。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash -a all

9. 新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込むには、マシンをコールド ブートします。

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 40

Page 41: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

10. 次のコマンドを実行し、出力の [Shell running on FPGA] と [Shell package installed in system]フィールドが一致していることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash scan

11. 第 5 章: カードの立ち上げおよび検証 の説明に従ってカードを検証します。

Ubuntu での 2018.x から 2019.2 以降へのアップグレード注記: 使用可能なプラットフォームおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストールを参照してください。2018.2 または 2018.3 から 2019.2 以降のリリースにアップグレードするには、次の手順を実行します。1. 現在の XRT およびプラットフォーム バージョンを削除します。

$ sudo apt remove xrt

2. 2019.2 以降のバージョンの XRT をダウンロードし、次のコマンドを使用してインストールします。$ sudo apt install <deb-dir>/xrt_<version>.deb

3. カードを工場出荷時の状態に戻します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --factory_reset

4. システムをコールド リブートします。5. 次のコマンドからの出力を参照し、FPGA で実行されているプラットフォームが GOLDEN_2 または GOLDEN_5であることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

たとえば、xilinx_u250_GOLDEN_2 のように表示されます。重要: FPGA 上で GOLDEN_2 イメージが実行されている場合は、Alveo データセンター アクセラレータ カードのゴールデン イメージの破損に関するデザイン アドバイザリ (ザイリンクス アンサー 71915) を参照してください。手順を続行する前に、このザイリンクス アンサーの修正手順を実行してください。

6. 必要な運用プラットフォーム インストール パッケージをダウンロードしてインストールします。$ sudo apt install <deb-dir>/xilinx-<card>-<version>.deb

7. 次のコマンドを実行し、[Flashable partitions installed in system] フィールドの値がインストールしたものと一致しており、[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空でないことを確認します。出力の説明は、xbmgmt flash --scan の実行 を参照してください。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

パッケージが一致しない場合は、運用プラットフォーム パッケージをもう一度インストールしてみてください。[Flashable partition running on FPGA] の SC フィールドが空の場合は、ザイリンクス アンサー 71760の手順に従います。

8. ファームウェアを Alveo カードのフラッシュ メモリに書き込みます。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --update

9. 新しいファームウェア イメージを FPGA に読み込むには、マシンをコールド ブートします。

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 41

Page 42: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

10. 次のコマンドを実行し、出力の [Flashable partition running on FPGA] と [Flashable partitionsinstalled in system] フィールドが一致していることを確認します。$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

11. 第 5 章: カードの立ち上げおよび検証 の説明に従ってカードを検証します。

Ubuntu での 2019.1 から 2018.x へのダウングレード注記: シェルおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール を参照してください。2019.1 から 2018.3 または 2018.2 リリースにダウングレードするには、次の手順を実行します。1. XRT 2019.1 から次のコマンドを実行して、カードを工場出荷時の状態に戻します。

$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbutil flash -r

2. 現在の XRT およびシェル バージョンを削除します。$ sudo apt remove xrt

3. システムをコールド リブートします。4. 第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール に説明されているインストール手順に従います。

Ubuntu での 2019.2 以降から 2018.x へのダウングレード注記: 使用可能なプラットフォームおよび XRT リビジョンへのリンクは、第 4 章: 運用ソフトウェアのインストールを参照してください。2019.2 から 2018.3 または 2018.2 リリースにダウングレードするには、次の手順を実行します。1. XRT 2019.2 以降から次のコマンドを実行して、カードを工場出荷時の状態に戻します。

$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --factory_reset

2. 現在の XRT およびプラットフォーム バージョンを削除します。$ sudo apt remove xrt

3. システムをコールド リブートします。4. 第 4 章: 運用ソフトウェアのインストール に説明されているインストール手順に従います。

Ubuntu でのパッケージのアンインストールAlveo XRT および運用プラットフォーム パッケージをアンインストールするには、Linux ターミナルで次のコマンドを実行します。XRT をアンインストールすると、運用プラットフォームもアンインストールされます。$ sudo apt remove <xrt_package_name>

注記: コマンドの実行後、出力ターミナルにすべてのプラットフォーム パッケージが表示されることを確認してください。すべてのパッケージが表示されない場合は、このセクションの最初に list コマンドを使用してパッケージを手動でリストしてから、remove コマンドを使用して残りのパッケージを削除してください。

付録 A: XRT およびターゲット プラットフォーム バージョンの変更

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 42

Page 43: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

付録 B

CentOS の Vault リポジトリの作成CentOS では、yum install kernel-headers を実行すると常に最新ヘッダーがインストールされますが、それがカーネルのバージョンと一致しない場合があります。このため、XRT のインストールでドライバー モジュールのコンパイルが実行されず、何もメッセージが表示されずにエラーとなることがあります。XRT を正しくインストールするには、Vault リポジトリを作成して一致するカーネルのバージョンをポイントする必要があります。次に、次のファイルに作成された CentOS 7.4 のリポジトリ例を示します。/etc/yum.repos.d/centos74.repo

# CentOS-Base-7.4.repo## This repo is locked to 7.4.1708 version## C7.4.1708[C7.4.1708-base]name=CentOS-7.4.1708 - Basebaseurl=http://vault.centos.org/7.4.1708/os/$basearch/gpgcheck=1gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7enabled=1[C7.4.1708-updates]name=CentOS-7.4.1708 - Updatesbaseurl=http://vault.centos.org/7.4.1708/updates/$basearch/gpgcheck=1gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7enabled=1[C7.4.1708-extras]name=CentOS-7.4.1708 - Extrasbaseurl=http://vault.centos.org/7.4.1708/extras/$basearch/gpgcheck=1gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7enabled=1[C7.4.1708-centosplus]name=CentOS-7.4.1708 - CentOSPlusbaseurl=http://vault.centos.org/7.4.1708/centosplus/$basearch/gpgcheck=1gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7enabled=1[C7.4.1708-fasttrack]name=CentOS-7.4.1708 - CentOSPlusbaseurl=http://vault.centos.org/7.4.1708/fasttrack/$basearch/gpgcheck=1gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7enabled=1

注記: CentOS 7.5 の場合はリポジトリ ファイルの名前は /etc/yum.repos.d/centos75.repo で、上記の内容で「7.4.1708」を「7.5.1804」に置き換えます。同様に、CentOS 7.6 の場合はリポジトリ ファイルの名前は /etc/yum.repos.d/centos76.repo で、上記の内容で「7.4.1708」を「7.6.1810」に置き換えます。

付録 B: CentOS の Vault リポジトリの作成

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 43

Page 44: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

付録 C

カードを工場出荷時のイメージに戻すAlveo™ カードは、工場出荷時の (ゴールデン) イメージに戻すことができます。これには、Alveo アクセラレータ カードが設置されているシステムに XRT 2019.2 リリース以降がインストールされている必要があります。この方法を使用してカードを工場出荷時のイメージに戻す手順は、次のとおりです。注記: XRT 2019.1 を使用している場合は、『Alveo データセンター アクセラレータ カード入門』 (UG1301: 英語版、日本語版) v2019.1 の手順に従ってください。1. ターミナル ウィンドウを開きます。2. 次のコマンドを実行します。

$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --factory_reset

3. [y] キーを押して続行します。完了すると、次のメッセージが表示されます。Shell is reset succesfullyCold reboot machine to load new shell on card

4. システムの電源を切ってから入れ直してコールド リブートし、工場出荷時のイメージに戻す操作を完了します。5. カードが工場出荷時のイメージに戻ったことを確認するには、次のコマンドを実行します。

$ sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

次ような出力が表示されます。Card [0000:65:00.0]Card type: uxxFlash type: SPIFlashable partition running on FPGA:xilinx_uxx_GOLDEN_x,[SC=x.x]Flashable partitions installed in system: (None)

上記出力の [Flashable partition running on FPGA] の下に示されている名前に「GOLDEN」が含まれています。これは、カードが正しく工場出荷時のイメージに戻ったことを示します。

付録 C: カードを工場出荷時のイメージに戻す

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 44

Page 45: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

付録 D

xbmgmt flash --update コマンドの生成システムにインストールされているファームウェアを Alveo™ カードのフラッシュ メモリに書き込むには、xbmgmtflash --update コマンドを使用します。xbmgmt flash --update コマンドの構文は次のとおりです。sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --update --shell <shell_name> --card <card_bdf>

必要な card_bdf および shell_name オプションを取得するには、次の xbmgmt flash --scan コマンドを実行します。詳細は、xbmgmt flash --scan の実行 を参照してください。sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --scan

次のような出力が表示されます。この例では、[Flashable partition running on FPGA] と [Flashablepartitions installed in system] が一致しておらず、[Flashable partition running on FPGA] をxbmgmt flash --update コマンドを使用してアップデートする必要があることが示されています。Card [0000:65:00.0]Card type: u200Flash type: SPIFlashable partition running on FPGA:xilinx_u200_xdma_201830_1,[ID=0x000000005bece8e1],[SC=3.1]Flashable partitions installed in system: xilinx_u200_xdma_201830_2,[ID=0x000000005d1211e8],[SC=4.2.0]

• card_bdf: フラッシュ メモリに書き込むカードの BDF を指定します。上記の例では、BDF は 0000:65:00.0です。このオプションは、サーバーに複数のカードを設置している場合にのみ必要です。

• shell_name: カードのフラッシュ メモリの書き込みに使用するプラットフォーム (以前のシェル) を指定します。フラッシュ メモリに書き込む shell_name は [Flashable partitions installed in system] の下に表示されます。上記の例では、shell_name は xilinx_u200_xdma_201830_2 です。

上記の出力例では、xbmgmt flash コマンドは次のようになります。sudo /opt/xilinx/xrt/bin/xbmgmt flash --update --shell xilinx_u200_xdma_201830_2 --card 0000:65:00.0

Alveo カードのフラッシュ メモリに正しく書き込まれると、xbmgmt flash --scan 出力には [Flashablepartition running on FPGA] および [Flashable partitions installed in system] と同じパッケージ情報が示されます。サーバーに複数のカードを設置している場合は、各カードに対して xbmgmt flash コマンドを個別に実行する必要があります。

重要: システム上の各カードに、個別の xbmgmt flash コマンドを使用してください。

付録 D: xbmgmt flash --update コマンドの生成

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 45

Page 46: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

付録 E

規制および準拠に関する情報この製品は、このセクションで説明する EU の指令および規格に適合するよう設計およびテストされています。

CE 指令2014/35/EC, Low Voltage Directive (LVD)

2014/30/EC, Electromagnetic Compatibility (EMC) Directive

CE 規格EN 規格は、欧州電気標準化委員会 (CENELEC) により管理されています。IEC 規格は、国際電気標準会議 (IEC) により管理されています。

電磁両立性 (EMC)EN:55032:2015, Information Technology Equipment Radio Disturbance Characteristics – Limits and Methods ofMeasurement

EN:55024:2015, Information Technology Equipment Immunity Characteristics – Limits and Methods of Measurement

これはクラス A 製品です。この製品を住宅環境で使用すると、電波干渉を引き起こすことがあります。この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。

安全性IEC 60950-1, 2nd Edition, 2014, Information technology equipment – Safety, Part 1: General requirements

EN 60950-1, 2nd Edition, 2014, Information technology equipment – Safety, Part 1: General requirements

付録 E: 規制および準拠に関する情報

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 46

Page 47: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

準拠マーク欧州連合 (EU) では、2005 年 8 月の「電気電子機器廃棄物 (WEEE) 指令 2002/96/EC」に続き、「改正 WEEE 指令 2012/19/EU」が施行されています。これらの指令では、2005 年 8 月 13 日以降に EU 市場に参入する電気電子機器 (EEE) の生産者に対し、廃機器の回収、再利用、リサイクルに関する管理と資金拠出、および適切な処理が義務付けられます。この指令は、電気電子機器廃棄物の処分量を最小に抑え、耐用年数に達した機器の再利用とリサイクルを促すことを目標としています。ザイリンクスは、ザイリンクスが輸入者として活動している国に登録することにより、EU WEEE 指令に対する各国の義務規定を遵守しています。また、ザイリンクスは一部の国の WEEE Compliance Scheme にも登録し、耐用年数に達した機器の引き受けを管理しています。EU 内で購入したザイリンクス ブランドの電気電子製品が耐用年数に達して廃棄する場合、家庭ごみや都市ごみとしては処分できません。ザイリンクス ブランドの電子製品のうち、EU 内で埋め立て処理または家庭ごみ/都市ごみとしての処分できないものには、WEEE マークのラベルが貼付されています。

この製品は、電気電子機器の危険物質に関する制限 (RoHS) に関する指令 2002/95/ECに適合しています。

この製品は、CE 指令 2006/95/EC 「低電圧指令 (LVD)」および CE 指令 2004/108/EC「電磁両立性 (EMC)」に適合しています。

付録 E: 規制および準拠に関する情報

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 47

Page 48: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

付録 F

その他のリソースおよび法的通知

ザイリンクス リソースアンサー、資料、ダウンロード、フォーラムなどのサポート リソースは、ザイリンクス サポート サイトを参照してください。

Documentation Navigator およびデザイン ハブザイリンクス Documentation Navigator (DocNav) では、ザイリンクスの資料、ビデオ、サポート リソースにアクセスでき、特定の情報を取得するためにフィルター機能や検索機能を利用できます。DocNav を開くには、次のいずれかを実行します。• Vivado® IDE で [Help] → [Documentation and Tutorials] をクリックします。• Windows で [スタート] → [すべてのプログラム ] → [Xilinx Design Tools] → [DocNav] をクリックします。• Linux コマンド プロンプトに「docnav」と入力します。ザイリンクス デザイン ハブには、資料やビデオへのリンクがデザイン タスクおよびトピックごとにまとめられており、これらを参照することでキー コンセプトを学び、よくある質問 (FAQ) を参考に問題を解決できます。デザイン ハブにアクセスするには、次のいずれかを実行します。• DocNav で [Design Hub View] タブをクリックします。• ザイリンクス ウェブサイトでデザイン ハブ ページを参照します。注記: DocNav の詳細は、ザイリンクス ウェブサイトの Documentation Navigator ページを参照してください。DocNav からは、日本語版は参照できません。ウェブサイトのデザイン ハブ ページをご利用ください。

参考資料Vitis 資料このガイドの補足情報は、次の資料を参照してください。日本語版のバージョンは、英語版より古い場合があります。1. 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393)

付録 F: その他のリソースおよび法的通知

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 48

Page 49: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

2. 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料』 (UG1416)

3. 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発』 (UG1400)

4. 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料』 (UG1416) の Vitis 2020.1 ソフトウェア プラットフォーム リリース ノート

5. Vitis アプリケーション アクセラレーション開発フロー チュートリアル (GitHub)

Alveo 資料1. 『Alveo U200 および U250 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS962: 英語版、日本語版)

2. 『Alveo データセンター アクセラレータ カード プラットフォーム ユーザー ガイド』 (UG1120: 英語版、日本語版)

3. 『Alveo U280 データセンター アクセラレータ カード データシート』 (DS963: 英語版、日本語版)

その他のザイリンクス リソース1. ザイリンクス ライセンス ウェブサイト: https://japan.xilinx.com/getproduct

2. Vitis 開発者ゾーン: https://japan.xilinx.com/products/design-tools/vitis/vitis-platform.html

3. ザイリンクス コミュニティ フォーラム: https://forums.xilinx.com

4. 『ザイリンクス サードパーティ エンドユーザー使用許諾契約』5. 『エンドユーザー使用許諾契約』

お読みください: 重要な法的通知本通知に基づいて貴殿または貴社 (本通知の被通知者が個人の場合には「貴殿」、法人その他の団体の場合には「貴社」。以下同じ) に開示される情報 (以下「本情報」といいます) は、ザイリンクスの製品を選択および使用することのためにのみ提供されます。適用される法律が許容する最大限の範囲で、(1) 本情報は「現状有姿」、およびすべて受領者の責任で (with all faults) という状態で提供され、ザイリンクスは、本通知をもって、明示、黙示、法定を問わず (商品性、非侵害、特定目的適合性の保証を含みますがこれらに限られません)、すべての保証および条件を負わない (否認する) ものとします。また、(2) ザイリンクスは、本情報 (貴殿または貴社による本情報の使用を含む) に関係し、起因し、関連する、いかなる種類・性質の損失または損害についても、責任を負わない (契約上、不法行為上 (過失の場合を含む)、その他のいかなる責任の法理によるかを問わない) ものとし、当該損失または損害には、直接、間接、特別、付随的、結果的な損失または損害 (第三者が起こした行為の結果被った、データ、利益、業務上の信用の損失、その他あらゆる種類の損失や損害を含みます) が含まれるものとし、それは、たとえ当該損害や損失が合理的に予見可能であったり、ザイリンクスがそれらの可能性について助言を受けていた場合であったとしても同様です。ザイリンクスは、本情報に含まれるいかなる誤りも訂正する義務を負わず、本情報または製品仕様のアップデートを貴殿または貴社に知らせる義務も負いません。事前の書面による同意のない限り、貴殿または貴社は本情報を再生産、変更、頒布、または公に展示してはなりません。一定の製品は、ザイリンクスの限定的保証の諸条件に従うこととなるので、https://japan.xilinx.com/legal.htm#tos で見られるザイリンクスの販売条件を参照してください。IP コアは、ザイリンクスが貴殿または貴社に付与したライセンスに含まれる保証と補助的条件に従うことになります。ザイリンクスの製品は、フェイルセーフとして、または、フェイルセーフの動作を要求するアプリケーションに使用するために、設計されたり意図されたりしていません。そのような重大なアプリケーションにザイリンクスの製品を使用する場合のリスクと責任は、貴殿または貴社が単独で負うものです。https://japan.xilinx.com/legal.htm#tos で見られるザイリンクスの販売条件を参照してください。

付録 F: その他のリソースおよび法的通知

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 49

Page 50: Alveo データセンター アクセラレータ カード入門...Alveo データセンター アクセラレータ カード入門 UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資

自動車用のアプリケーションの免責条項オートモーティブ製品 (製品番号に「XA」が含まれる) は、ISO 26262 自動車用機能安全規格に従った安全コンセプトまたは余剰性の機能 (「セーフティ設計」) がない限り、エアバッグの展開における使用または車両の制御に影響するアプリケーション (「セーフティ アプリケーション」) における使用は保証されていません。顧客は、製品を組み込むすべてのシステムについて、その使用前または提供前に安全を目的として十分なテストを行うものとします。セーフティ設計なしにセーフティ アプリケーションで製品を使用するリスクはすべて顧客が負い、製品責任の制限を規定する適用法令および規則にのみ従うものとします。

商標© Copyright 2018-2020 Xilinx, Inc. Xilinx、Xilinx のロゴ、Alveo、Artix、Kintex、Spartan、Versal、Virtex、Vivado、Zynq、およびこの文書に含まれるその他の指定されたブランドは、米国およびその他各国のザイリンクス社の商標です。 OpenCL および OpenCL のロゴは Apple Inc. の商標であり、Khronos による許可を受けて使用されています。PCI、PCIe、および PCI Express は PCI-SIG の商標であり、ライセンスに基づいて使用されています。 AMBA、AMBADesigner、Arm、ARM1176JZ-S、CoreSight、Cortex、PrimeCell、Mali、および MPCore は、EU およびその他各国のArm Limited の商標です。 すべてのその他の商標は、それぞれの保有者に帰属します。

この資料に関するフィードバックおよびリンクなどの問題につきましては、[email protected] まで、または各ページの右下にある [フィードバック送信] ボタンをクリックすると表示されるフォームからお知らせください。フィードバックは日本語で入力可能です。いただきましたご意見を参考に早急に対応させていただきます。なお、このメール アドレスへのお問い合わせは受け付けておりません。あらかじめご了承ください。

付録 F: その他のリソースおよび法的通知

UG1301 (v1.6) 2020 年 8 月 18 日 japan.xilinx.comAlveo アクセラレータ カード入門 50