12
1 Amazon 輸入大百科 第4章 輸入ビジネスに関する法律 2

Amazon輸入大百科 第4章 輸入ビジネスに関する法律ryosuke.ciao.jp/amazonimport/04.pdf【Amazon輸入大百科】 -1– Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved

  • Upload
    others

  • View
    3

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

  • 1

    Amazon 輸入大百科

    第 4 章

    輸入ビジネスに関する法律

    2

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    1

    【著作権について】

    このレポートの著作権は作成者に属します。

    著作権者の許可なく、このレポートの全部又は一部をいかなる手段にお

    いても複製、転載、流用、転売等することを禁じます。

    このレポートの開封をもって下記の事項に同意したものとみなします。

    このレポートは秘匿性が高いものであるため、著作権者の許可なく、こ

    の商材の全部又は一部をいかなる手段においても複製、転載、流用、転

    売等することを禁じます。

    著作権等違反の行為を行った時、その他不法行為に該当する行為を行っ

    た時は、関係法規に基づき損害賠償請求を行う等、民事・刑事を問わず

    法的手段による解決を行う場合があります。

    このレポートに書かれた情報は、作成時点での著者の見解等です。著者

    は事前許可を得ずに誤りの訂正、情報の最新化、見解の変更等を行う権

    利を有します。

    このレポートの作成には万全を期しておりますが、万一誤り、不正確な

    情報等がありましても、著者・パートナー等の業務提携者は、一切の責

    任を負わないことをご了承願います。

    このレポートを利用することにより生じたいかなる結果につきましても、

    著者・パートナー等の業務提携者は、一切の責任を負わないことをご了

    承願います。

    【推奨環境】

    このレポート上に書かれている URLはクリックできます。

    できない場合は最新の AdobeReaderをダウンロードしてください。

    (無料)

    http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep2.html

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    2

    ■1 輸入規制商品について

    私はクライアントから必ずといっていいほど、法律関連の質問を受け

    ます。

    輸入ビジネスには様々な法律が関わってきます。

    長期で健全なビジネスをするために、法律関連には注意してください。

    とくに「輸入規制商品」と「輸入禁止商品」については注意が必要で

    す。

    「輸入規制商品」というのは、輸入自体は禁止されていないけれど、

    販売には許認可が必要な商品のことです。

    以下に、私がよく質問を受ける「輸入規制商品」の法律をまとめまし

    た。

    ■食品衛生法(所管省庁:厚生労働省)

    飲食によって生じる危害の発生を防ぐための法律です。

    食品の輸入販売は基本的に食品衛生法に抵触します。

    食品だけでなく、実は口に触れる商品も該当します。

    たとえば、食器や調理器具、乳幼児用のおもちゃなどです。

    6 歳未満の乳幼児を対象としたおもちゃも、

    乳幼児用はおもちゃを口につける可能性がありますので、販売目的の

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    3

    場合は厚生労働省から規制を受けることになります。

    ただ、欧米から輸入する食器等は、

    通関前に「食品等輸入届出書」という書類を提出するだけで

    簡単に許可が下りる場合もあります。

    食品等輸入届出書(厚生労働省 HP より)

    http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/dl/tp0130-1c_after.pdf

    私のクライアントでも、

    「とりあえず書いて提出したら通った」という方もいましたので、

    書類提出をしてみるのも手です。

    食品衛生法の規制がある商品は、

    きちんと法的手続きを踏んだ上で仕入れ販売するようにしてくださ

    い。

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    4

    ■電気用品安全法(通称「電安法」)(所管省庁:経済

    産業省)

    電気用品の安全確保について定められている法律です。

    コンセントから電気を通す電化製品の輸入品は、

    PSE マークを取得せずに販売すると法律違反になります。

    海外の製品の場合、日本の製品と電圧が違う場合があるので、

    電圧を日本仕様に変え、PSE マークを取得してから使わないと、

    製品が故障したり、出火する場合もあります。

    このような場合、販売者が責任を負う事になりますので注意が必要で

    す。

    電気用品安全法対象の商品を Amazon に出品していると、

    経済産業省や正規店から連絡がいったり、

    Amazon からの出品停止と警告、最悪の場合は

    アカウント停止というリスクもあります。

    出品しているセラーもいるので、

    「他のセラーが出品しているし、大丈夫だろう。」と思って

    仕入れて出品すると、出品取下げになり、

    在庫を抱えることになりかねません。

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    5

    こういった商品で稼ぎたい場合は、PSE マークを取得してから

    販売するようにしてください。

    (しかし、費用や時間がかかりますので、

    初心者の方は扱わないことをお勧めします。)

    ■PSE マーク

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    6

    ■電波法(所管省庁:総務省)

    無線通信を行う機器に関わる法律です。

    たとえば、Bluetooth 機器、トランシーバー、携帯電話などの

    無線通信を行う機器です。

    こういった商品には基本的には「技適マーク」が必要になります。

    該当商品を販売するためには、電波法令の技術基準に

    適合していることを登録証明機関から認証される必要があります。

    その手続きを技術基準適合証明(通称「技適」)といいます。

    ■技敵マーク

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    7

    ■薬事法(所管省庁:厚生労働省)

    医薬品、化粧品、医療器具等に関する法律です。

    一見すると医療器具には見えなくても、

    法律に抵触する場合がありますので、注意してください。

    たとえば、家庭用脱毛器や電気マッサージ器、

    血圧や心拍を測るような機器なども医療器具と

    判断される場合があります。

    また一般の個人は医家向け医療機具の輸入はできません。

    販売だけでなく、輸入自体が不可になりますので注意が必要です。

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    8

    ■消費生活用製品安全法(所管省庁:経済産業省)

    消費者の生命または身体に対する危害の防止を図るための法律です。

    生命・身体に対して、危害を及ぼす恐れが多い製品については、

    国の定めた技術上の基準に適合した旨のPSCマークがないと販売

    できません。例えば、レーザーポインター、ライター、

    乗車用ヘルメット、登山用ロープ、乳幼児用ベッド、石油ストーブ、

    家庭用の圧力鍋などです。

    経済産業省消費生活用製品安全法のページ

    http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/shouan/index.htm?

    PHPSESSID=e7aa1

    ■PSC マーク

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    9

    ■2 輸入禁止商品について

    以下のものについては、関税法で輸入自体が禁止されている商品です。

    1.麻薬、向精神薬、大麻、あへん、けしがら、覚せい剤及びあへん吸

    煙具

    2.けん銃、小銃、機関銃、砲、これらの銃砲弾及びけん銃部品

    3.爆発物

    4.火薬類

    5.化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律第2条第3項に

    規定する特定物質

    6.感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第 6 条

    第20項に規定する一種病原体等及び同条第21項に規定する二種病原

    体等

    7.貨幣、紙幣、銀行券、印紙、郵便切手又は有価証券の偽造品、変造

    品、模造品及び偽造カード(生カードを含む)

    8.公安又は風俗を害すべき書籍、図画、彫刻物その他の物品

    9.児童ポルノ

    10.特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、著作隣接権、回

    路配置利用権又は育成者権を侵害する物品

    11.不正競争防止法第 2 条第 1 項第 1 号から第 3 号までに掲げる行為

    を組成する物品

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    10

    (注)

    上記のほかに薬事法、植物防疫法、家畜伝染病予防法においても輸

    入が禁止されているものがあります。

    また、薬事法では、原則、輸入が禁止されている「指定薬物」を含

    むにもかかわらず、いわゆる「合法ハーブ」などと称する薬物(危険

    ドラッグ)がありますので、ご注意ください。

    税関 HP より引用:http://www.customs.go.jp/mizugiwa/kinshi.htm

    輸入禁止商品と輸入規制商品の判断ができない場合は、

    税関や関連省庁の担当部署に直接電話して聞くのが、

    確実な情報を聞き出せますし一番早いです。

    または、以下のような専門機関に電話で質問・相談をしてみるのも

    お勧めです。

    その他にも貿易関連で不明なことがあれば相談することも可能です。

    ジェトロ(日本貿易振興機構):http://www.jetro.go.jp/indexj.html

    ミプロ(対日貿易投資交流促進協会):http://www.mipro.or.jp/

  • 【Amazon 輸入大百科】

    - – Copyright (C) ※竹内亮介 All Rights Reserved.

    11

    4 章では、輸入ビジネスの法律について説明しました。

    商品リサーチ、仕入れの際は、法律関連にご注意ください。

    5 章では、Amazon への出品方法、FBA 活用方法を説明します。