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エラーの修正方法
このFAQについて
• 顧客からの拒否によるデータシートの修正方法、または警告/エラーをなくすためのデータシートの編集方法についてのお問い合わせがヘルプデスクに多く寄せられています。本書では、以下のトピックを取り上げます。
– 一般的な編集ルール
– ツリー構造の問題を修正する方法
– 参照したデータシートを修正する方法
– 置換機能およびコピー/貼付け機能
– コピー機能と新バージョン機能の比較
2© Copyright 2011 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
一般的な編集ルール
1. データシートのバージョンが整数の場合は、構成情報画面およびサプライヤー情報画面で変更を行うことができません。
2. 自社で作成したデータシートのみコピー/新バージョンを作成できます。他社が提供したデータをコピーすると、データの有効性はお客様の企業の責任になります。そのため、他社が提供したデータはコピーしないことを強くお勧めします。
3. リリース済みの下位ノード(階層の深い場所にあるノード)に問題がある場合は、リリース済み参照データシートのコピーの作成、エラー/警告の修正、リリース、1つ上のレベルへの移動、コピー、古いバージョンの削除、新しいバージョンの追加、リリースといった一連の作業をツリーの一番下から行う必要があります。
4. データシートに参照されている古いバージョンのデータシートは自動では新バージョンに置換されません。また、このような置換が必要なデータシートの検索や自動での置換はできません。その為、編集と置換は手動で行う必要があります。
5. データシートが「ハンドシェーク」モードになっている場合は、顧客にデータシートを拒否してもらわない限り、変更を行うことはできません。ハンドシェークモードの状態で送信先を削除すると、そのデータシートの修正は一切行えなくなり、コピー/新バージョンを作成することにより修正するしかなくなるため、送信先を削除してデータシートのキャンセルをしないでください。
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親ノードのツリー内もしくは参照データシートのどちらで修正するか
• 構成要素のアイコンの中に黒い点がある構成要素の配下のノードに問題がある場合は、リリース済みデータシートに移動して修正を行う必要があります。
• たとえば、「Plating Component」はめっきとして不正確であるため、名前の変更を要求された場合、ツリー内のこの位置で名前を修正できます。
• しかし、アイコンに黒い点を含むコンポーネントの配下にある「ABS」に問題がある場合は、参照データシートであるため、リリース済みデータシート(この場合は「Component for 6.1 Create tips」)に移動してその材料を置換する必要があります。
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バージョンが0.01(編集中)のため、リリースされていません
。
黒い点のあるアイコンのうち、最下層にあるアイコンを参照してください。
ツリー構造内でのエラーの修正
5© Copyright 2011Hewlett-Packard Development Company, L.P.
ツリー構造内での材料の置換
• 置換機能を使用します
• まず、構成情報のツリーの中に含まれる材料を選択すると、「置換」ボタンが表示されます。
•次に、該当の材料を選択して「適用」をクリックします。
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バージョンが0.01(編集中)のため、リリースされていま
せん。
「置換」ボタン「適用」ボタン
作業完了– 置換の完了
• 置換後は、新しく追加した材料の名称が表示され、置換が正しく行われたことが確認できます。
• 置換前に入力されていた質量がそのまま反映されます。
7
置換完了質量は変更なし
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参照データシートの問題の修正
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参照データシートの下位での置換
• 右の例では、参照データシート(アイコンの中にある黒い点で確認できます)の配下に「ABS」という材料があります。従って、前のスライドでご説明した様に、ABSをそのまま置換することができません。
• 試しに「ABS」をツリー構造上で選択しても、「置換」ボタンは表示されません。
• このため、まずはリリース済みのデータシート(ここではABSの直上のコンポーネント)の中で材料を置換、つまりツリーの下層から順に修正していく必要があります。
9© Copyright 2011 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
黒い点は参照データシートを示します。
置換のボタンはありません
エラー/警告の確認
• ツリー構造に含まれるABS材料に対して、エラーチェックで右のような警告が表示されたとします。
• この例では、ABSに対して発生している「未指定物質(ワイルドカードおよび機密扱いの化学物質)が10% を超えている」という警告を取り除いていきます。
• 以下の場合の拒否も、同じ手順で修正できます。
– 材料番号なし
– 公的材料規格なし
– 材料記号なし
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1. 材料の修正
• ABS材料には、4つの化学物質が含まれています。「Plasticizer, not to declare」と「Flame Retardant, not to declare」はワイルドカードです。「Flame Retardant」の含有率は「残部」 に設定されています。「残部」をワイルドカードに設定することはお勧めできません。(詳細については、IMDS公式ホームページ>FAQ(よくあるご質問集)>材料>「なぜ未指定物質に対する10%ルールの警告が発生するのですか? 」をご参照ください)
• ここでは、含有率を固定値の5%に変更して、「保存」をクリックします。これで警告が取り除かれます。
• 修正後、サプライヤー情報を追加します。
• 最後に社内送信を行います。
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[残部]が選択されてい
ます。
固定の%値に変更するには、このオプションを選択します。
バージョンが1.01(編集中)のため、リリースされていません。
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2. コンポーネントの修正
• ABS材料が含まれているコンポーネントを検索します。
• 該当のコンポーネントのコピーを作成します。(後半のコピー/貼付けに関するスライドをご参照ください)
• 前のスライドで述べたようにABS材料を修正済みの新しいデータシートに置換します。 (「置換」「選択」「適用」の順)
• その後、社内送信します。
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[置換]ボタン
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3. 構成部品の置換
• 2.で修正したコンポーネントを含む親コンポーネント (部品) を検索します。
• 親コンポーネントのコピーを作成し、2.で修正済みのコンポーネントに置換します。(右の例ではツリー上で「Component for 6.1 Create tips」選択して、「置換」ボタンをクリックします)
• 次に、社内送信するか、顧客に送信/全送信します。
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「Component for 6.1 Create tips」は修正済みコンポーネント
です。
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作業完了 – データシートの修正が完了
• 以上3段階の修正を行ったことにより、警告が表示されなくなります。
• まとめ
1.化学物質「Flame Retardant」 の警告を修正
2.ABS材料を含む構成部品(コンポーネント)を修正
3.親部品に参照されている構成部品を置換
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警告なし
置換機能およびコピー/貼付け機能
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置換のルール
• 「自社データシートに含まれているヒ素をすべて銅で置換する」というような全件を対象とする置換機能はありません。1件ずつ置換を繰り返す必要があります。
• 置換機能を使用するための要件は以下の通りです:
– 置換機能は、編集または変更が可能なデータシート/モジュール(つまり、バージョン番号が整数ではなく、かつ「ハンドシェーク」モードになっていないデータシート/モジュール) のツリー構造内でのみ使用できます。
– 置換対象のノードとツリーの最上位の間に他の参照ノード(アイコンに黒い点のあるノード) が存在しないこと。
– 置換前のノードと置換後のノードはリリース済みである必要はありません。リリース済みのノードを編集モードのノードで置換することもできれば、編集モードのノードをリリース済みのノードで置換することもできます。
– コンポーネントならコンポーネントで、セミコンポーネントならセミコンポーネントで、材料なら材料で、化学物質なら化学物質で置換するというように、置換前のノードと置換後のノードは同じタイプでなければなりません。
16© Copyright 2011 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
置換機能を使用するケース
• このような場合は、以下の理由により置換機能の使用が可能です。
– バージョン番号が整数ではないため、まだリリースされていない
– データシートが「ハンドシェーク」モードになっていない(これをチェックするには、送信先情報を表示する必要があります)。
• この例では、以下のノードを置換できます。
– 「Testing 4.0 structure」
– 「Nickel Plated Bolt」
– 「Acrylic Resin」 (材料)
• 「Testing 4.0 structure」および「Nickel Plated Bolt」の下位にある材料は参照ノード (アイコンに黒い点のあるノード) の子ノードであるため、これらの材料に対しては置換機能を使用できません。「Plastic clip」はこれに該当しません。
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バージョンがまだリリースされていません。
No Referenced nodes between it and top of tree
No Referenced nodes between it and top of tree
ノードとツリーの最上位の間に参照ノードが存在しません。
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コピー/貼付け機能
• コピー/貼付け機能は、IDと名称を後からIMDSで使用できるように格納しておくための「クリップボード」として使用できます。この目的のために、次の2つのボタンがIMDSツールバーに表示されています。
[コピー] [貼り付け]
– これらの機能が利用できない画面の時はこれらのボタンはグレー表示され、無効になっています。
• コピー機能は、検索結果として表示されるノードまたはツリー構造(黒い点のあるアイコン) に対してのみ使用できます。また、ツリーの一部ではなくツリー全体がコピーされます。
• ノードまたはツリー構造の貼り付け先のデータシートは、編集可能(バージョン番号が整数でない)なおかつ「ハンドシェーク」モードになっていない必要があります。 (送信先情報で確認可能)
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ツリー内のノードのコピー
• 複数のデータシートで同じ変更を行う場合は、コピー/貼付け機能を使用した方が便利です。
• この例では、「Cover」というコンポーネントを使用します。
• ツリー構造に含まれる「Cover」を選択し、タスクバーにある「コピー」ボタンをクリックします。
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「コピー」ボタン
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ツリー内のノードの貼り付け
• この例では、「Cover」を「Gasket Assembly」に貼り付けます。既に他のコンポーネントが参照されているため、貼り付けたノードは「Gasket Assembly」の子ノードにすることのみ可能です。
• タスクバーにある「貼り付け」ボタンをクリックすると、「Cover」がツリーに追加されます。
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「貼り付け」ボタン
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データシートの置換による複数のデータシートの更新
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新バージョンで更新– 対象データシートの検索
• ここでは、警告が発生しているABS材料(10ページを参照)を含む全てのデータシートで、修正済みの新バージョンに置換する方法をご説明します。
• 最初に「分析」>「分析用絞り込み検索」を選択してABS材料がどのデータシートに参照されているかを確認します。
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このリストを後からチェックリストとして使用できるようにエクスポートします。
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新バージョンで更新– 対象データシートの検索
• 右は、「Component for 6.1 Create Tips」内のABS材料を既に置換した後の画面です。しかし、この後「Additional Assembly for complex example」のコピーまたは新バージョンを作成して親部品のツリー構造上で置換する必要があります。
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この参照コンポーネントは更新済みです。
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まとめ
• 材料の問題は必ずその材料のデータシート/モジュールに対して修正する必要があります。材料を含む親ノードのツリー構造で直接材料を修正することはできません。
• 同じ部品番号のまま編集する場合は、新バージョンを作成します。部品番号を変更したい場合は、コピー機能を使用します。(レコメンデーション022に記載されている規則に準拠していないと、拒否される可能性があります)
• IMDSの機能の詳細については、IMDS公式ホームページ > FAQ)(よくあるご質問集) > 全般 > 「IMDSについて知っておくべきことは何ですか。」をご参照ください。
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