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App Annie アプリ市場予測 – 2017–2022 –
2022年のアプリ市場
+45% 対2017年比
モバイルアプリの 年間ダウンロード数
2580 億件
+92% 対2017年比
アプリストアにおける 年間消費支出額
1565 億ドル
+23% 対2017年比
消費支出の年平均額
26ドル
デバイスあたり
+56% 対2017年比
モバイルデバイスの普及
60 億台
COPYRIGHT 2018
アプリ市場は今後も拡大を続け、世界全体のアプリストアにおける消費支出は2022年までに1565億ドルに達するでしょう。これは2017年の817億ドルから92％の増加となります。世界全体のダウンロード数は、2017年の1781億件から2022年に2582億件に伸び、45％の増加になるでしょう。
アジア太平洋地域は世界の支出の3分の2近くを牽引し、なかでも中国は世界支出の40％であたる624億ドルを記録して、世界最大の市場の座を維持しました。
スマートフォンとタブレットのインストールベースは、2017年末の39億台から61億台に拡大すると予想されます。
世界のデバイスあたり平均支出額は、2017年の20.94ドルから25.65ドルに増加すると予想されます。
日本のデバイスあたり年間平均支出額は、2022年に140ドルを超える見通しです。これは世界平均の6倍近い金額であり、国別では群を抜いてトップです。
本レポートの内容：
● 全世界および地域別のアプリダウン
ロード数とアプリストア消費支出の2022年までの予測。
● ダウンロード数とアプリストア消費支出における2022年の上位5カ国。
● ダウンロード数と消費支出のゲーム別およびアプリ別内訳。
● そのほかアプリストア別予測などの追加データを「詳細版 市場予測データ補」に収録。
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まとめ
レポートの調査方法と最新情報はこちらからご覧ください。
アプリストア分析と市場データの決定版
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レポート作成に関する情報
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本レポートは、App Annie独自の市場予測モデルと同様に、アプリ市場データ提供サービスの最高峰『App Annie Intelligence』に含まれる情報を利用して作成されました。
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アプリ市場予測
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世界のアプリ市場が成長するのに伴い、各国はそれぞれ異なる市場の成熟段階を迎えるでしょう。
● 第1段階：実験 スマートフォンを初めて所有する層が、初期のダウン ロード数を急増します。新規ユーザーが市場に流入し、アプリを発見しては試すという実験を開始します。
● 第2段階：拡大 時間が経つにつれて、アプリ利用のパターンが確立します。ユーザーはどんな種類のアプリが自分に最も役立つかを理解し、新たなアプリを探すことが減ります。ダウンロード数は高いままですが、成長率は初期に比べ低くなります。並行して、ユーザーが気に入ったアプリを多用するようになり、エンゲージメントと支出額が増大します。
● 第3段階：成熟 最後に、ユーザーがアプリ経由で支出するようになり、同時にアプリ開発者のマネタイズ手法が向上します。その結果、アプリストアにおける支出額だけでなく、アプリ内広告とmコマースにおける支出額も急増します（後者の2つについては、本レポートでは取り上げていません）。
各国アプリ市場の成熟化が引き続き進行
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アプリ市場の成熟過程
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● ダウンロード数の増加は、スマートフォンのインストールベースが2017年の39億台から2022年には61億台へと激増することが要因となります。デバイスの増加を牽引するのは、新興市場で初めてスマートフォンを購入する層です。
● 消費支出の増加は、インストールベースの急増と、成熟市場におけるデバイスあたり支出額の増加によってもたらされます。
世界のアプリダウンロード数は2022年までに2582億件に
アプリストアにおける消費支出は1565億ドルに
注：iOS App Store、Google Play、およびサードパーティーのAndroidストアの合計値。 ダウンロード数は初回インストールのみを集計しており、アプリの再インストールやアップデートは含んでいません。
支出はアプリストアの徴収分も含めた総額です。
アプリダウンロード数（世界） 消費支出（世界）
ダウンロード数（単位：
10億）
支出額（単位：
10億
USドル）
App Annieによる予測データの詳細な内訳については、「詳細版 市場予測データ」をご覧ください
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● 南北アメリカ地域における増加を牽引するのは、ブラジルなどの大規模な新興市場です。ただし、より成熟した米国市場で先述の「拡大」段階が進行するため、それが同地域の全体的な成長率を抑制します。
● アジア太平洋地域（APAC）は最も急成長を遂げる地域となります。インド、インドネシア、ベトナムなどの市場、および中国の3線都市や農村部はアプリ市場成熟の「実験」段階にとどまり、それらすべてが2022年までダウンロード数の大幅な増加を示すでしょう。
● 欧州・中東・アフリカ地域（EMEA）のダウンロード数増加を牽引するのは、未成熟ながら急成長しているエジプト、ウクライナ、ポーランドなどの市場です。また、市場成熟の「拡大」段階に入りつつある大規模市場のロシアも、引き続き堅調にダウンロード数を伸ばすでしょう。
世界のアプリダウンロード数は2022年までに45％増の2582億件に
注：iOS App Store、Google Play、およびサードパーティーのAndroidストアの合計値 ダウンロード数は初回インストールのみを集計しており、アプリの再インストールやアップ
デートは含んでいません。
地域別アプリダウンロード数
ダウンロード数（単位：
10億）
他期間における地域別ダウンロード数については、「詳細版 市場予測データ」 ご覧ください
● 中国はダウンロード数トップ市場の地位を維持するでしょう。インドでは、膨大な人口を背景に爆発的な増加が続きます。スマートフォンの普及を牽引するのは、安価なAndroidデバイスの増加と、補助金を受けた4G通信サービスの拡大です。
● より成熟した市場の米国と日本は、2022年までに年間ダウンロード数が安定してくるでしょう。両国ともダウンロードの絶対数は高いままで、2022年のデバイスあたりの年間平均新規アプリダウンロード数は、米国が21件、日本が15件と予想されます。配信アプリ数が増加する一方、ダウンロード頻度は低下するため、パブリッシャーは新規ユーザー1人を獲得するのにより多くの投資を求められることになります。ただし、これらの市場では支出額が急増すると予想されるため、ユーザーあたりの生涯価値（LTV）に対するROIは高くなるでしょう。
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中国は2022年までアプリダウンロード数トップの地位を維持
注：iOS App Store、Google Play、およびサードパーティーのAndroidストアの合計値
2022年のダウンロード数上位5カ国（単位：10億）
他の期間における国別のダウンロード数については、「詳細版 市場予測データ」をご覧ください
6.7
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アプリストアにおける支出額の増加は、成熟市場におけるデバイスあたり支出額の増加が主な要因となります。ユーザーがますますアプリに依存し、アプリから価値を得るようになるのに伴い、アプリ経由で支出する意欲は高まります。
● 南北アメリカ地域におけるデバイスあたりの支出額の増加は米国によって牽引され、同地域のアプリストア消費支出は2022年までに倍近くに増加するでしょう。米国のデバイスあたり年間支出額は2022年に60ドルを超え、2017年から50％近い伸びを見せると予想されます。
● アジア太平洋地域（APAC）におけるアプリストア支出の急増は、韓国、日本、そして中国の1線および2線都市などの成熟度の高い市場が、支出の急増を特徴とする「成熟」段階に突入することが要因となります。
● 欧州・中東・アフリカ地域（EMEA）には、イギリス、フランス、ドイツなど、複数の成熟度の高い市場が存在します。それらすべてが、今後5年間に堅調な支出の伸びを示すと予想されます。
世界のアプリ消費支出は2022年までに92％増の1565億ドルに
注：iOS App Store、Google Play、およびサードパーティーのAndroidストアの合計値 支出はアプリストアの徴収分も含めた総額です。
消費支出はアプリストアにおける支出額のみを集計しており、mコマースとアプリ内広告における支出額は含んでいません。
地域別消費支出
支出額（単位：
10億
USドル）
他の期間における地域別の支出額データについては、「詳細版 市場予測データ」をご覧ください
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● 米国、日本、韓国などのより成熟した市場は、アプリ市場成熟における「成熟」段階へと移行するのに伴い、消費支出の急増を示すでしょう。現金を重視するドイツの消費者もデジタル決済への慣れが進み、ドイツの消費支出額は2017年の世界7位から2022年には5位に順位を上げると予想されます。
● インドのような大規模な新興市場では、デジタル製品への支出意欲が高まると予想されます。しかし、アプリストア支出をリードするのは、依然として米国や日本、中国の1線および2線都市といった、可処分所得の高い成熟市場でしょう。
世界最大のアプリ市場、中国の消費支出は2022年までに倍増
注：iOS App Store、Google Play、およびサードパーティーのAndroidストアの合計値
2022年の消費支出上位5カ国（単位：10億USドル）
他の期間における国別の支出額データについては、「詳細版 市場予測データ」をご覧ください
COPYRIGHT 2018
● モバイルはウォレットシェアを拡大し、2022年にはアプリに対するデバイスあたりの平均支出額が25.65ドルに達する見通しです。それと並行して、世界のスマートフォンとタブレットのインストールベースは2017年の39億台から56.4％増加し、2022年には61億台に達すると予想されます。それらが合わさって、アプリに対する消費支出の全体的な増加を促すでしょう。
● 日本のデバイスあたり年間支出額は、2022年に140ドルを超える見通しです。これは世界平均の6倍近い金額であり、国別では群を抜いてトップです。
● 新興市場におけるスマートフォン普及率は、今後数年間にわたって上昇するでしょう。これは安価な端末の増加と、Googleの「Android Go」やFacebookの「Connectivity Lab」のような取り組みによるものです。
● 新規ユーザーのアプリストアにおける平均支出額は低いと予想されますが、一方で新規ユーザーは、アプリ内広告、mコマース、およびロイヤルティやブランド構築を通じて、パブリッシャーに価値ある機会をもたらします。
デバイスあたりの平均アプリ支出額は2022年までに23％増加
注：iOS App Store、Google Play、およびサードパーティーのAndroidストアの合計値
デバイスあたり支出額（
USドル）
世界のデバイスあたり年間平均アプリ支出額
App Annieによる予測データの詳細な内訳については、「詳細版 市場予測データ」をご覧ください
COPYRIGHT 2018
● アプリ成熟モデルの実験段階ではゲームが道を開くことがよくあります。その後、ほかのバーティカルのパブリッシャーに機会が徐々に拡大して、そうしたパブリッシャーがアプリへの投資額を増やします。
● ゲーム以外のアプリは今後5年間で、アプリストアの消費支出額におけるシェアが伸びます。2017年から2022年にかけて、ゲーム以外のアプリの支出額は 750億ドル増えるでしょう。
● ゲーム以外のアプリの拡大にはサブスクリプション収益が貢献しています。マッチング、音楽ストリーミング、動画ストリーミングの各業界は、モバイルでこのモデルをとても活用しています。2017年は、ゲーム以外のアプリの世界収益トップ10のうち8本が、サブスクリプションを選択できるものでした。
2022年もアプリ支出額は引き続きゲームがリード ただし、ゲーム以外のアプリもシェアを伸ばす
注：iOS App Store、Google Play、およびサードパーティーのAndroidストアの合計値
世界のダウンロード数：ゲームとアプリの割合
世界の消費支出額：ゲームとアプリの割合
ゲームとそれ以外のアプリの地域別の推計ついては、「詳細版 市場予測データ」をご覧ください
2022年になっても世界の各アプリ市場の成熟段階はまちまちでしょう。パブリッシャーが成功を最大化するには、そうした違いを考慮して、市場にあわせて戦略を最適化する必要があります。
● 成熟が進み競争が増している市場では、製品のイノベーションや、 オーガニックインストールやペイドインストールへの投資を通じてアプリの新規ダウンロードを促進する必要があります。ユーザー獲得には新しいアプローチが必要になるでしょう。ユーザーあたりの支出額が上昇し、ROIや顧客のユーザーあたりの生涯価値（LTV）は増えるはずです。
● 新興市場は、ダウンロード数が多く直接の支出額が限定的である点から、大きなユーザー基盤に依存する代替戦略がより有効でしょう。アプリ内広告は明白なモデルですが、こうした市場では、広く使われているアプリを持っているということも、ブランド認知とロイヤルティに効果があるかもしれません。
● 2022年に、アプリストア支出は64.8％、世界のダウンロード数は72.4％をAPACが占めるでしょう。その半分以上は中国です。地元のパブリッシャーが強いものの、大きなチャンスがあるAPACでは、効果的なローカリゼーションと綿密なローカルパートナシーップが国際的なパブリッシャーの突破口になるかもしれません。
アプリストアにおける消費支出（2022年）
注：支出額は総額（アプリストアの手数料を含む)
2022年に向けたアプリ戦略の構築
COPYRIGHT 2018 App Annieによる予測データの詳細な内訳については、「詳細版 市場予測データ」をご覧ください
● 2017年アプリ市場総括レポート：アプリ市場の歴史に残る1年
● 2018年のアプリ市場を見通す10のポイント
● モバイル戦略にアプリが必要な理由
● モバイルゲームのリードが拡大：2017年ゲーム市場動向レポート
● 国別アプリ利用状況調査：ユーザーは1カ月に何本アプリをインストールするのか？
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