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動径基底 ART マップとサポートベクターマシンの協調 Collaboration of Radial-basis ART-map and Support vector Machines 1 Fumiaki Tokunaga 1 Toshimichi Saito 大学 1 Electrical and Electronics Department, Faculty of Science and Engineerng, Hosei University 1 まえがき (ART-Map)[1] ネットワークを あり学 に拡 した あり、 をカテゴリ する モデル ある。 ART-Map カテゴリが される Fuzzy ART-Map[1]、楕円 される Ellipisoid ART-Map[2]、円 される ART-Map に、 しい ある ジランスパラメータを して、より アルゴリズム した Radial Basis ART-Map(RBART)[3] があげられる。 して 、医 があげ られる。 パーセプトロン ある RBART するこ 、より をす RBART[4] SVM[5] 較するこ RBART る。そ ART-Map われる。 2 階層型 RBART RBART[3] する Step18 をカテゴリ する。 RBART[4] Step911 された円を して、 RBART える。そして、 された円 された円を する。アルゴ リズム ように る。 P i =(X i ,Y i ) クラス C i =1 また C i = 1 によって づけられている I i N えられている。 ジランスパラメータ ρ 1 する。 t する , P j カテゴリ r j クラス C b =1 また C b = 1 みベク トル W j (t)=(P j ,r j ,C b ) M (t) カテゴリーが る。 ジランスパラメータ ρ 2 する。 Step1( ) t =0 する. から I t しカテゴリーを する Step2( ) t = t +1 する. から I t をラン ダムに する Step3() カテゴリー された step2 、そう step4 する. Step4( ) 各カテゴリーについて T j して, いカテゴリーを カテゴリ して Step5 かう. T j = (x j X i (t)) 2 +(y j Y i (t)) 2 kr j (1) Step5( ) カテゴリ T j ジラ ンスパラメータ ρ 1 較する。T j が大きけれ して step7 ρ 1 が大きけれ 拡大 して step6 Step6(拡大) カテゴリ する。以 カテゴリ みベクトル す。 P j = 1 2 (r j ( P j P i (t) (x j X i (t)) 2 +(y j Y i (t)) 2 )+P j +P i (t)) (2) r j = (x j X i (t)) 2 +(y j Y i (t)) 2 (3) Step7( ) した、 0、クラス I i (t) カテゴリーを する. Step8( ) t<N Step2 t = N 、カテゴリー M して Step9 RBART アルゴリズム ある。以 から から にかけて カテゴリ う学 ルゴリズム ある。 Step9( ) t =0 ジランスパラメー ρ 2 して Step10 Step10( するカテゴリー ) カテゴリ して step2 から学 う。t = M るま これを す。 Step11( ) えられたカテゴリー step9 されたカテゴリーが った き、カ テゴリーを する. 3 数値実験 ため、UCI machine learning repository にある、データ 7682 ベンチマーク fourclass に対して った。 データ 80%( データ 688) する. パラメータ ように した. ジランスパラメータ ρ 1 =0.2. パラメータ K = 0.5. ジランスパラメータ ρ 2 =0.27. 1 RBART した . ×印 エラーが した ある. 2 1(a) ある RBART . 3 1(b) ある RBART . すエラー (%) エラー =( エラー データ ) 100 (4) カテゴリー する. これら から、ART によりエラー した。 して カテゴリ したカテ FIT2013(第 12 回情報科学技術フォーラム) Copyright © 2013 by Information Processing Society of Japan and The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers All rights reserved. 349 F-030 第2分冊

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動径基底ARTマップとサポートベクターマシンの協調Collaboration of Radial-basis ART-map and Support vector Machines

徳永 章哲 1

Fumiaki Tokunaga斎藤 利通 1

Toshimichi Saito

法政大学 理工学部 電気電子工学科 1

Electrical and Electronics Department, Faculty of Science and Engineerng, Hosei University

1 まえがき適応共鳴理論写像 (ART-Map)[1] とは適応共鳴理論ネットワークを教師あり学習に拡張したものであり、入力情報をカテゴリで分類する認知情報処理モデルの一種である。代表的な ART-Map にはカテゴリが長方形で記述される Fuzzy ART-Map[1]、楕円形で記述されるEllipisoid ART-Map[2]、円形で記述される ART-Mapに、新しい適合関数であるビジランスパラメータを導入して、より簡素なアルゴリズムで学習を可能としたRadial Basis ART-Map(RBART)[3]などがあげられる。工学的応用としては、医療診断や信号処理などがあげられる。本稿では、単純パーセプトロンであるRBARTに中間層を挿入することで、より複雑な形状の学習をする階層 RBART[4] と SVM[5]を比較することで、階層RBARTの特徴を調べる。その結果はART-Mapの研究発展の基礎情報になると思われる。

2 階層型RBART  RBART[3] では後述する Step1~8 で入力層の入力をカテゴリで分類し出力する。階層 RBART[4] では、Step9~11で入力層で分類された円を入力として、RBARTで分類し中間層に蓄える。そして、入力層で分類された円と中間層で分類された円を結合する。アルゴリズムは以下のようになる。入力層には位置 Pi = (Xi, Yi)とクラス Ci = 1または

Ci = −1によって特徴づけられている入力 IiがN 個蓄えられている。ビジランスパラメータは ρ1 とする。離散時間を tとすると,中間層には中心座標 Pj とカテゴリの半径 rj とクラス Cb = 1または Cb = −1の重みベクトルWj(t) = (Pj , rj , Cb)を持つM(t)のカテゴリーが有る。中間層のビジランスパラメータは ρ2 とする。Step1(初期化) t = 0とする.入力層から初期入力 It を提示しカテゴリーを挿入するStep2(入力) t = t + 1とする.入力層から入力 Itをランダムに提示するStep3(維持) 入力が既存のカテゴリー内に入力された場合は step2へ、そうでない場合は step4を処理する.Step4(勝者選択)各カテゴリーについて選択関数を Tjとして,入力に最も近いカテゴリーを勝者カテゴリとしてStep5へ向かう.

Tj =√

(xj − Xi(t))2 + (yj − Yi(t))2 − krj (1)

Step5(行動選択) 勝者カテゴリの選択関数 Tj とビジラ

ンスパラメータ ρ1を比較する。Tj が大きければ挿入として step7へ。ρ1 が大きければ拡大として step6へ。Step6(拡大) 勝者カテゴリの位置と半径を更新する。以下に勝者カテゴリの重みベクトルの更新式を示す。

Pj =12(rj(

Pj − Pi(t)√(xj − Xi(t))2 + (yj − Yi(t))2

)+Pj+Pi(t))

(2)

rj =√

(xj − Xi(t))2 + (yj − Yi(t))2 (3)

Step7(挿入)入力座標を中心とした、半径 0、クラス Ii(t)の新たなカテゴリーを挿入する.Step8(終了判定)  t < N の場合 Step2へ、t = N の時、カテゴリー数をMとして Step9へ以上がRBARTのアルゴリズムである。以下からは中間層から出力層にかけてのカテゴリの統合を行う学習アルゴリズムである。Step9(設定)時間を t = 0とし中間層ビジランスパラメータ ρ2 を設定して Step10へStep10(結合するカテゴリーの決定) 中間層のカテゴリの中心を入力として step2から学習を行う。t = M となるまでこれを繰り返す。Step11(結合)  中間層に蓄えられたカテゴリーの中心と、step9で作成されたカテゴリーが重なったとき、カテゴリーを結合する.

3 数値実験本稿の目的のため、UCI machine learning repositoryにある、データ数 768、次元数 2のベンチマーク fourclassに対して数値実験を行った。入力データは全体の 80%(データ数 688) とする. パラメータは以下のように設定した.ビジランスパラメータ ρ1 = 0.2.距離パラメータK =

−0.5.中間層ビジランスパラメータ ρ2 = 0.27.図 1に RBARTで分類化した実行結果とその階層化の実行結果を示す.×印はエラーが発生した箇所である.図 2に図 1(a)であるRBARTの学習過程を示す.図 3に図 1(b)である階層RBARTの学習過程を示す.評価方法は下の式で表すエラー率 (%)

エラー率 = (エラー数評価データ数

) ∗ 100 (4)

とカテゴリー数で評価する.これらの結果から、ARTの結合によりエラー率が改善した。理由としてはカテゴリ間の空白を階層化したカテ

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ゴリが埋めることにより、汎化能力が上昇したことがあげられる。またカテゴリの結合により少ないカテゴリで分類することができた。次に、SVMと RBART、階層 RBARTで最もエラー率が少ない時の実行結果を表 1に示す.その時のカテゴリー数とサポートベクター(SV)数を表 2に示す.SVMのプログラムは SVM-lightを使用する.カーネルはガウシアンカーネルを選択する.

表 1 最少エラー率

ベンチマーク RBART 階層 RBART SVMfourclass 2% 1.4% 0%

表 2 最少エラー率の時のカテゴリー数と SVMの SV数

ベンチマーク RBART 階層 RBART SVMfourclass 27個 14個 30個

表 1から階層RBARTは少数のエラーを発生させてしまったが、SVMがプログラムの学習に時間がかかったのに対し、高速で処理することができた。表 2から階層RBARTはもっとも少ないカテゴリ数で分類することができた。

4 むすびSVMと階層RBARTの比較を行い、階層RBARTの特徴について考察した。学習過程の解析、大規模問題の適用などが課題である。

参考文献[1] G. A. Carpenter, S. Grossberg, & D. B. Rosen, Neural Net-

works, 1991.

[2] G. C. Anagnostopoulos and M. Georgiopoulos, Proc.IJCNN, 2000.

[3] Y. Enosawa, H. Matsushita, Y. Tanaka, N. Kuji and T.Saito, Journal of Signal Processing, 2012.

[4] Y. Okamoto, and T. Saito, Proc. Technical Report of IE-ICE. NC, 2012-77.

[5] V.N.Vapnik,?Statistical Learning Theory, John Wiley &Sons, 1998.

図 1 実行結果 (a)RBART. (b)RBART の階層化

図 2 RBART の学習過程 (a) カテゴリー数 (b) エラー率

図 3 階層 RBARTの学習過程 (a)カテゴリー数の変化 (b)エラー率の変化

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