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AutoCAD Civil 3Dで ダイナミックな3次元モデリン …bim-design.com/infra/handbook/civil3d/document/03_user...橋梁のレーザー計測によって取得した点群データ

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Page 1: AutoCAD Civil 3Dで ダイナミックな3次元モデリン …bim-design.com/infra/handbook/civil3d/document/03_user...橋梁のレーザー計測によって取得した点群データ

3D計測による点群データの輝度表示

石室内部の全点群データと想定石材

石室の想定位置からの移動量

株式会社共和

AutoCAD Civil 3D

活用事例

オートデスク コラボレーションサービス

レーザー計測データからAutoCAD Civil 3Dでダイナミックな3次元モデリングを実現

株式会社共和は、和歌山県橋本市にある、従業員15名の測量設計会社。規模は中小なが

ら、最新技術を応用した先端測量の分野で豊富な実績を持つ。とりわけ、同社が他社には

負けない技術とノウハウを持っていると自負するのが、高精細な3次元測量の分野だ。と

りわけ、人間が立ち入ることのできない遺跡や高速道路、崖などの崩落現場をも3次元レ

ーザースキャナーで迅速に計測し、その精細なデータをAutoCAD Civil 3Dでダイナミッ

クに処理している。

国宝壁画のある石室を3次元で実測し、AutoCAD Civil 3Dでモデル生成共和は、高精度の3次元測量における実績を評価され、国のある重要プロジェクトに関わる業務を受注、目下取り組んでいる。プロジェクトとは、奈良県明日香村の特別史跡・高松塚古墳における石室の解体補修。この石室は、内部に国宝の極彩色壁画が描かれた重要な遺跡だ。文化庁は、石室の恒久保存およびカビなどで劣化した壁画の修復・記録を目的に2004年よりプロジェクトを開始、同社は壁画のある石室内部の精密な3次元実測を担当している。1回目の計測は、2005年末に行われた。石室の内部は、奥行き2.655m、幅1.035m、高さ1.134mという狭い空間だが、そこにレーザースキャナー(HDS3000)を設置し、遠隔操作によって内部の点群データ(2~5mmピッチ、約174万点)を取得した。このデータから、AutoCAD Civil 3Dで石室内部の3次元立体モデルを作成し、石室の歪みや壁面の傾斜量を計測。その結果、例えば石室の天井の南西隅は水平な状況から79mm沈下し、西へ21mm、南へ12mm傾いていることがわかった。また、この3次元モデルをベースに、実測図やアニメーションも作成した。共和の枡谷起昭社長は言う。

「レーザースキャナーで取得した点群データを加工していく過程で、AutoCAD Civil 3Dは力を発揮してくれます。3次元モデルを作成したり、地形図を取り込んでGISデータを作り、そこから2次元の設計図面を切り出したり、プレゼンテーション用の素材を描き出すことも簡単にできる。素晴らしいソフトですね」2007年3月の石室解体時に予定されている2回目の計測では、石室の外壁のデータを取得し、それを1回目のデータと合成することで部材の形状などを正確に把握する。これによって、解体修理前の石室の状態を3次元のデジタル情報として後世に残すことが可能になる。

株式会社共和代表取締役 枡谷起昭氏

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橋梁のレーザー計測によって取得した点群データ

点群データを編集し、メッシュ処理したところ

モデリングし、等高線を加えた全体図

AutoCAD Civil 3Dで熾烈な競争を勝ち抜く1994年に測量事務所としてスタートした共和は、「新しもの好き」を自称する枡谷社長の進取の精神にのっとって、常に業界の最先端を目指してきた。当初からGPS測量に取り組み、次いで航空写真測量やリモートセンシングにも対応。CADやGISのソフトも10年ほど前から積極的に導入してきた。そんな中で、枡谷社長が6、7年前にある展示会で見かけ、「これだ」と直感したのが3次元レーザースキャナーだった。

「すべての空間が点で取れる。しかも短時間に。思わず欲しくなったんですが、高価なことに加えて、解析ソフトがない。図面化には苦労するし、表現手法も乏しい。それで、仕方なく当時はあきらめたんです」枡谷社長が実際に3次元レーザースキャナーを導入したのは、2004年のこと。満を持して構築したスキャニングシステムは、ライカ社製のスキャナーとAutoCAD Civil 3Dを組み合わせたものだった。この3次元スキャニングシステムを用いれば、遺跡や文化財の精密計測だけでなく、さまざまな構造物の計測や地形測量なども効率的に行える。とりわけ、高速道路やトンネルや急傾斜地、あるいは災害現場や立入危険箇所など、人間が立ち入ることが難しいような場所についても、精密な測量が行えるのは大きな利点だ。

「これからは測量・設計の分野も3次元が当たり前になります。3年後、5年後には、3次元に対応できない会社は確実に淘汰されていく。この熾烈な競争を勝ち抜くためには、測量だけでなく、設計にも、施工にも、管理にも、地域住民の合意形成のためのプレゼンテーションにも、すべて3次元で対応できなければならない。それを可能にする優れたツールが絶対に必要なんです。

その点、AutoCAD Civil 3Dは、CADのスタンダードだというだけでなく、3次元の解析力においても、GISや機械など異分野とのコラボレーションを可能にするという点においても、非常に優れています。我々にとって、なくてはならないソフトですね」

導入製品/ソリューション●�Autodesk Civil 3D

導入目的●�3次元レーザー計測データの編集・加工

導入ポイント●�高度な3次元解析力●�土木建築プロジェクトのトータルな3次元化

に対応

導入効果●�高精度な3次元レーザースキャニングシス

テムの実現

今後の展開●�インフラストラクチャの3次元管理の実現

株式会社共和

AutoCAD Civil 3D

活用事例

会社概要

株式会社共和設  立 平成6年11月

本社所在地 和歌山県橋本市中道359番地

資 本 金 1千万円

従 業 員 15人(測量士7名 測量士補5名)

代表取締役社長 枡谷 起昭

営業内容 土木設計/空間情報工学に基づいた測

量/GPS測量/GIS/3次元レーザー

測量/航空写真測量/G-NCD 基準

局サービス/一般測量/広報広告コン

サルティング/物販/代理店

AEC110-0705(C)

※Autodesk、AutoCAD、Civil 3Dは米国Autodesk,Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。 その他記載のブランド名、商品名は各社の商標または登録商標です。※記載事項は、予告なく変更することがございます。予めご了承ください。

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